JP3038246U - 靴 - Google Patents
靴Info
- Publication number
- JP3038246U JP3038246U JP1996012244U JP1224496U JP3038246U JP 3038246 U JP3038246 U JP 3038246U JP 1996012244 U JP1996012244 U JP 1996012244U JP 1224496 U JP1224496 U JP 1224496U JP 3038246 U JP3038246 U JP 3038246U
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- JP
- Japan
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- heel
- waist
- shoe
- leather material
- joint
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- Footwear And Its Accessory, Manufacturing Method And Apparatuses (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 甲皮踵部の接合部を補強する腰革材を有効
に利用し、靴踵部の強度を向上する 【解決手段】 甲皮接合部a3の外面側を腰革材6にて
被覆すると共に、同甲皮接合部a3の内側を腰裏材にて
被着し、甲皮踵部を月型芯5により補強せしめてた靴に
おいて、月型芯5を甲皮1と腰革材6との間に内設し、
腰革材6を有効利用しつつ、上記3部材5,6,7を一
体化することにより踵部の強度を効果的に向上せしめ
る。
に利用し、靴踵部の強度を向上する 【解決手段】 甲皮接合部a3の外面側を腰革材6にて
被覆すると共に、同甲皮接合部a3の内側を腰裏材にて
被着し、甲皮踵部を月型芯5により補強せしめてた靴に
おいて、月型芯5を甲皮1と腰革材6との間に内設し、
腰革材6を有効利用しつつ、上記3部材5,6,7を一
体化することにより踵部の強度を効果的に向上せしめ
る。
Description
【0001】
この考案は靴に関し、さらに詳しくは、靴踵部に月型芯を内設した靴の改良に 関する。
【0002】
従来、例えばサッカーシューズのような靴の中には、靴の踵部の中央において 甲皮接合を行なっているものがある。 図4にて示すサッカーシューズは、踵部の中央において甲皮101の接合を行 なうと共に、その接合部101aの外側を一枚の腰革材102によって被覆して いる。 また、上記した甲皮101接合部101aの内側には腰裏材103を被着し、 この腰裏材103と甲皮101接合部101aとの間に合成樹脂等により形成し た月型芯104を装着して踵部の強度を確保している。
【0003】 上記月型芯104は、甲皮101踵部の剛性と強度を維持するための補強材で あって、甲皮101と腰裏材103との間に接着剤を介して接着することにより 、腰裏材103と月型芯104と甲皮101の接合部101aとを一体的に接合 している。 また、腰革材102は、甲皮接合部101aの縫い目を覆い隠すと共に、同接 合部101aの強度を確保する機能があり、甲皮101と同等な厚さの革材が使 用される。さらに、腰裏材103は履き口内の踵部分を被覆する部材であり、比 較的薄い合成皮革等が使用される。
【0004】
上記した如く、従来のサッカーシューズにおいては、甲皮101踵部分の強度 を確保するために、甲皮101接合部101aと腰裏材103との間に補強材と なる月型芯104を介在し、これら各部材101,104,103の接合面同士 を接着していた。
【0005】 しかし、上記したように月型芯104を甲皮接合部101接合部101aと腰 裏材103との間に装着して接着を行なうと、腰革材と甲皮101 接合部101aとの間が別体のまま付き合わされるだけの状態となる。よって、 上記した構造にあっては、比較的強度の高い腰革材102が甲皮101の接合部 101aの外側で遊んでしまうこととなり、強度的には腰革材102を有効に利 用しているとは云えなかった。
【0006】 本考案の目的は、上記した如き踵部の構造を具備する従来の靴において、腰革 材を有効に利用して靴踵部の強度を効果的に向上し得る構造を提供することにあ る。
【0007】
上記した課題を解決するために、本考案の靴は、踵部中央において甲皮の接合 を行ない、該甲皮接合部の外面側に腰革材を被設すると共に、同甲皮接合部の内 側に腰裏材を被設し、上記甲皮踵部を月型芯により補強せしめて成る靴において 、前記月型芯を甲皮と腰革材との間に内設したものである。
【0008】 上記した靴にあっては、月型芯が甲皮接合部と腰革材との間に介在してあるた め、比較的厚く強度の高い甲皮と腰革材とが、補強材となる月型芯の内外両面に 接合し、これらの3部材の接合により踵部の強度が維持される。
【0009】 また、上記した靴は、甲皮と月型芯と腰革材との間の接合面同士を接着し、各 部材同士を一体化するとより効果的である。 この場合、甲皮接合部と月型芯と腰革材の各接合面が接着されることにより、 3部材が一体化して肉厚状の踵部を構成するので、靴踵部分の増強が効果的に行 われる。
【0010】
以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説明する。 図1乃至図3にて示す靴は、本考案を実施したサッカーシューズであり、靴本 体aを構成する革製甲皮1の底面開口を中底2により塞ぎ、この甲皮1及び中底 2の底面に合成樹脂製の靴底3を設けて構成してある。
【0011】 靴本体を構成する甲皮1は、牛若しくはカンガルー等の革材を使用し、靴各部 の形状に応じて裁断した3枚の甲皮部材1a,1b,1cを、クッション材11 及び裏地12等と共に縫製することにより、靴底部分が開口する甲皮1として構 成してある。
【0012】 上記した如く各甲皮部材1a,1b,1cを縫製して成る甲皮1は、靴底側の 周縁部を内側に吊り込んだ状態で癖付けして、略靴形の形状に整形した後、上記 した甲皮吊り込み部1’内側に形成される開口部に、中底2を嵌め込み、該中底 2の底面周縁部に沿って上記甲皮吊り込み部1’を接着する。 甲皮1及び中底2の底面部には、布からなる目止めシート4を貼着し、さらに 、スパイク付きの合成樹脂製靴底3を一体的に成形して成る。 尚、上記した目止めシート4は、中底2の一部分に貼着するでけでもよい。ま た、同目止めシート4は省略することもできる。
【0013】 上記した如く、甲皮1は、爪先部から靴中間部までを構成する甲皮部材1aと 、靴中間のa1接合部から踵部中央の接合部a3までの靴外側半部を構成する甲 皮部材1bと、靴中間部の接合部a2から踵部中央の接合部a3までの靴内側半 部を構成する甲皮部材1cとから構成し、これら各甲皮部材1a,1b,1cを 上記接合部a1〜a3にて縫い合わせて構成してある。
【0014】 そして、特に大きな荷重が加わる甲皮1の踵部分には、甲皮1の接合部a3を 補強するように、月型芯5,腰革材6,腰裏材7を接合して多層構造としている 。 月型芯5は、甲皮1踵部の外形を保持して型崩れを防止する補強材であり、合 成樹脂製板を踵部の外形に合わせて成形し、その内面を甲皮1の接合部a3の外 面に対して全面的に接着してある。
【0015】 腰革材6は、甲皮1接合部a3の外面を覆う補強用革材であり、甲皮1と同様 な厚さの革材を甲皮1踵部の外形状に合わせて裁断して成り、上記月型芯5の外 面に対して全面的に接着して甲皮1の踵部を覆うように被装し、その外周縁部を 甲皮部材1b,1cに対して縫着してある。 従って、接合部における甲皮1と、腰革材6とは、月型芯5を挟んでそれぞれ の接合面を接着することにより一体化し、肉厚で且つ剛性を有する踵部として効 果的に増強される。
【0016】 また、上記甲皮1の接合部a3の履き口b1内面には、腰裏材7を貼設してあ る。 腰裏材7は、履き口b1内における甲皮1踵部内面における表面補強材であり 、表面の円滑な比較的薄い合成皮革等を用いて構成し、上記甲皮1接合部a1及 び踵部の内面に対して全面的に接着してある。 本実施例の場合、上記腰裏材7は、周縁部を履き口b1口縁からタング部b2 上端付近までを覆うように裁断し、周縁部を甲皮1に対して縫着してある。また 、履き口b1口縁部においては、上記腰裏材7と腰革材6との間にクッション材 15aを内設して、アキレス腱を保護するパット部15を構成している。
【0017】 上記した如く、甲皮1踵部の内面に腰裏材7を接着することによれば、上記甲 皮1踵部分の補強に腰裏材7が加わることとなり、甲皮1踵部分の補強をさらに 効果的に行なうことができる。 また、上記したように腰裏材7,甲皮1踵部,月型芯5,腰革材6の接合面を 接着する際には、接着と同時に踵部内外からプレスしてくけ付けを行なうが、上 記したように月型芯5を甲皮1と腰革材6との間に配置することにより、外部か らの熱伝導率を向上し、プレスによるくせ付けを短時間でしっかりと行なうこと ができる。 さらに、甲皮1踵部の内外がぴったりと接着した状態で中底2に釘で打ち付け られるので、部材間の浮きがなくなり、甲皮1踵部と靴底3とを確実に一体化す ることができる。
【0018】
本願考案は、以上説明したように、踵部の補強材となる月型芯を、甲皮接合部 と腰革材との間に設けたものでるから、比較的皮革が厚く強度の高い甲皮と腰革 材とが、補強材となる月型芯を挟んで接合するので、従来のもののように甲皮接 合部の外側において腰革材だけが遊んでしまう状態を回避し、上記3部材の接合 により踵部の強度を効果的に向上することができる。
【0019】 請求項2記載の靴のように、上記甲皮と月型芯と腰革材との間の接合面同士を 接着したものにおいては、甲皮接合部と月型芯と腰革材の3部材が一体化して肉 厚状の踵部を構成するので、靴踵部分の増強をより効果的に行なうことができる 。 また、甲皮と腰革材とが二重となって月型芯の内側に配置されるため、足当た りがよく、良好なフィット感を実現し得る共に、靴づれも生じにくい。
【図1】 本考案を実施したサッカーシューズを示す
縦断面図。
縦断面図。
【図2】 同サッカーシューズの平面図。
【図3】 同サッカーシューズの踵部を拡大して示す
縦断面図。
縦断面図。
【図4】 従来のサッカーシューズの踵部を示す縦断
面図。
面図。
a1,a2,a3・・・甲皮接合部 1・・・甲皮 1a,1b,1c・・・甲皮部材 5・・・月型芯 6・・・腰革材 7・・・腰裏材
Claims (2)
- 【請求項1】 踵部中央において甲皮の接合を行な
い、該甲皮接合部の外面側に腰革材を被設すると共に、
同甲皮接合部の内側に腰裏材を被設し、上記甲皮踵部を
月型芯により補強せしめて成る靴において、前記月型芯
を甲皮と腰革材との間に内設したことを特徴とする靴。 - 【請求項2】 上記甲皮と月型と腰革材との間の接合
面同士を接着し、各部材同士を一体化したことを特徴と
する請求項1記載の靴。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1996012244U JP3038246U (ja) | 1996-11-29 | 1996-11-29 | 靴 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1996012244U JP3038246U (ja) | 1996-11-29 | 1996-11-29 | 靴 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3038246U true JP3038246U (ja) | 1997-06-10 |
Family
ID=43172932
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1996012244U Expired - Lifetime JP3038246U (ja) | 1996-11-29 | 1996-11-29 | 靴 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3038246U (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH068098U (ja) * | 1992-07-13 | 1994-02-01 | 河西工業株式会社 | トランクルーム用装飾カバーの取付構造 |
JP2014521472A (ja) * | 2011-08-10 | 2014-08-28 | ガヴリエリ ブランズ,エルエルシー | スプリットソール・フットウェア |
USD824150S1 (en) | 2011-08-10 | 2018-07-31 | Gavrieli Brands LLC | Dual-sole shoe with color stripe and outpatch sole |
JP2018166881A (ja) * | 2017-03-30 | 2018-11-01 | アキレス株式会社 | シューズアッパーおよびシューズ |
-
1996
- 1996-11-29 JP JP1996012244U patent/JP3038246U/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH068098U (ja) * | 1992-07-13 | 1994-02-01 | 河西工業株式会社 | トランクルーム用装飾カバーの取付構造 |
JP2014521472A (ja) * | 2011-08-10 | 2014-08-28 | ガヴリエリ ブランズ,エルエルシー | スプリットソール・フットウェア |
US9398786B2 (en) | 2011-08-10 | 2016-07-26 | Gavrieli Brands LLC | Split-sole footwear |
JP2016221356A (ja) * | 2011-08-10 | 2016-12-28 | ガヴリエリ ブランズ,エルエルシー | スプリットソール・フットウェア |
US9930925B2 (en) | 2011-08-10 | 2018-04-03 | Gavrieli Brands LLC | Split-sole footwear |
TWI620519B (zh) * | 2011-08-10 | 2018-04-11 | 嘉維里埃利品牌有限公司 | 分裂鞋底之鞋子及製造鞋子之方法 |
USD824150S1 (en) | 2011-08-10 | 2018-07-31 | Gavrieli Brands LLC | Dual-sole shoe with color stripe and outpatch sole |
US11825906B2 (en) | 2011-08-10 | 2023-11-28 | Gavrieli Brands LLC | Split-sole footwear |
JP2018166881A (ja) * | 2017-03-30 | 2018-11-01 | アキレス株式会社 | シューズアッパーおよびシューズ |
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