JP3038117B2 - 表示装置 - Google Patents

表示装置

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JP3038117B2
JP3038117B2 JP6151945A JP15194594A JP3038117B2 JP 3038117 B2 JP3038117 B2 JP 3038117B2 JP 6151945 A JP6151945 A JP 6151945A JP 15194594 A JP15194594 A JP 15194594A JP 3038117 B2 JP3038117 B2 JP 3038117B2
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伸二 奈良間
哲夫 小長谷
和夫 鈴木
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Yazaki Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、表示装置に関し、特
にフィルム上に設けられた複数の表示画像のうちの一つ
もしくは複数をレンズを通してスクリーン上に写し出す
ようにした表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、各種機器には、作動状態を作業
者に知らせる表示装置が設けられている。しかし、近
年、機器の進歩につれて、表示装置にも表示項目の増
加、表示内容の多様化などが求められている。また、一
方では、機器の小形化につれて表示装置のコンパクト化
が要求されており、これらの要求に応えて表示装置は種
々な改良がなされているが、これらの改良につき車両用
の表示装置を例に説明する。従来、自動車に搭載され
て、各部の故障、状態などの警告情報を表示する警告表
示装置としては、出願人が先に出願(特願平5−173
36号)した図12に示すようなものがある。この警告
表示装置は、自動車用計器(コンビネーションメータ)
に組み込まれるもので、前後に開口部1a,1bを備え
たハウジング1を有している。ハウジング1の前方の開
口部1aには、透明または半透明のスクリーン板3が装
着され、後方の開口部1bには、複数の白熱バルブ5が
プリント配線基板7に実装された状態で配置されてい
る。
【0003】ハウジング1内には、図13に斜視図で示
すレンズアセンブリ11が組み込まれている。レンズア
センブリ11には、図14に示すように複数の警告表示
画像が形成されたフィルム13が組み込まれている。警
告表示画像は、エンジンの冷却水温度や燃料残量など、
ここでは縦3列、横3列の合わせて9つの警告表示画像
を有するものとする。これら9つの警告表示画像に対応
して光源となる白熱バルブ5が9つ配置されている。こ
れらの警告表示画像は、白熱バルブ5の照射を受け、ス
クリーン板3上の中央の点Mを中心に写し出されること
になる。
【0004】レンズアセンブリ11は、白熱バルブ5側
から順に、集光レンズ15,ディスプレイレンズ17,
第2拡大レンズ19,第1拡大レンズ21が配置されて
いる。ディスプレイレンズ17は全体的に凹凸のない曲
面形状となっているが、他のレンズ15,19,21
は、曲面形状に加えスクリーン板3側の面が9つの白熱
バルブ5に対応して球面状のレンズ部15a,19a,
21aがそれぞれ9つ形成されている。集光レンズ15
は、白熱バルブ5からの光を図中で一点鎖線によるレン
ズ中心軸(レンズ光軸)で示すようにスクリーン板3の
中央Mに導くためのもので、第2拡大レンズ19及び第
1拡大レンズ21は、白熱バルブ5からの光が警告表示
画像を通過することで後方に投射される映像を拡大する
ためのものである。
【0005】このような構成の警告表示装置において
は、一つの白熱バルブ5から照射される光は、この点灯
状態の白熱バルブ5に対応する集光レンズ15によって
スクリーン板3上の中央の点Mに向かうよう導かれる。
集光レンズ15を出た光は、ディスプレイレンズ17を
経て警告表示画像を有するフィルム13を通過し、第2
拡大レンズ19に達する。警告表示画像を光が通過する
ことによりフィルム13の後方に投射される映像は、第
2拡大レンズ19及び第1拡大レンズ21によってそれ
ぞれ拡大され、スクリーン板3の点Mを中心に写し出さ
れる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記した従
来の警告表示装置は、複数の警告表示画像すべての表示
位置をスクリーン板3の中央の一点Mが中心となるよう
一定にしている。このように表示位置を一定とするよう
に条件を付けたときには、次のような問題が生ずる。
【0007】(1) 各レンズ15,19,21におけるそ
れぞれ9つのレンズ部15a,19a,21aのレンズ
中心軸(レンズ光軸)を、警告表示画像が写し出される
点M上となるようレンズ設計する必要があり、このよう
なレンズ設計(光学設計)については技術的に限界を生
じ、警告表示器の全長寸法をコンビネーションメータ内
に収まるまで小さくすることが難しい。これは、光学系
に極めて高価な部品を採用すれば、この限りではない
が、自動車用メータとして安価で部品点数を少なくかつ
軽量化を達成する場合には困難である。
【0008】(2) 光源の寿命アップ及び発熱を抑えるた
めにLEDランプを使用する場合があるが、このLED
ランプには照射する光に指向性がある。つまり、図15
に示すようにLEDランプ23からの光は、例えばその
中心軸Aを中心として角度θの範囲内に照射される。通
常この角度θは8度〜90度である。このため、図12
における9つの白熱バルブ5のうち中央位置の光源にL
EDランプを使用した場合には、光の中心軸とレンズの
中心軸とが同一直線上となるので、光源の光はバランス
よくスクリーン板3に向かって進行する。ところが、中
央の白熱バルブ5から外れた周囲の位置の光源にLED
ランプを使用した場合については、図16に示すよう
に、LEDランプ23による光の中心軸Aとレンズの中
心軸Bとの間に例えばγの傾きが生じて両者は一致せ
ず、このため光源の光のスクリーン板への進行状態はバ
ランスが悪く、表示像の解像度が悪化する。
【0009】また、最近の大型車においては、40項目
の表示を要求するものも現れているが、上述した従来の
警告表示装置においては、コンビネーションメータへの
組み込みのための全長に対する制約や光学技術の面から
も表示項目は9項目程度が限度であると考えられるが、
例えば、27項目の表示に対応する場合を考えると、上
述の表示装置を3組用いて構成することになる。しかる
に、3組配設した場合は、表示スペースは多項目の割に
非常に少ないが、スクリーン板の間隔、すなわち表示位
置の間隔が離れ過ぎ、非常に確認しにくいものになるの
は避けられないという問題がある。
【0010】そこで、本発明の目的は、指向性の強い照
明灯の使用が可能で、しかも全長を短く構成でき、さら
に表示項目の増加にも十分対応できる安価な表示装置を
提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、請求項1記載発明は、一列に配置された複数の照
明灯と、この複数の照明灯の照射方向それぞれに対応し
て配置された表示画像を備えたフイルムと、前記複数の
照明灯それぞれに対応して設けられて照明灯が照射する
光の中心軸と同一直線上にある中心軸を有するレンズ
と、前記複数の照明灯のうち一つが点灯したときに前記
フイルム上の前記点灯した照明灯に対応する表示画像が
前記レンズを通して写し出されるスクリーン板とを有す
る表示手段を複数並列配置して構成した表示装置におい
て、前記スクリーン板に投影された表示画像の隣接する
もの同志は互いに一部が重なっていることを特徴と
る。
【0012】
【0013】
【0014】
【0015】
【0016】
【作用】従って、照明灯とレンズの両光軸が一致してい
るので、指向性のある照明灯も使用できるのみならず、
高度な技術を要することなく表示画像の鮮明な投像を
得ることができ、しかも全長を短く構成できる。また、
表示項目の大幅な増加に対しては、同様な構成の表示手
段を増設配置すればよいので、なんら技術的な制限を受
けることなく、しかも安価に対応できる。特に、隣接し
た投影領域は一部が重なっているので、表示スペースを
充分確保することができる。
【0017】
【0018】
【0019】
【0020】
【0021】
【実施例】以下、本発明の詳細を図面を参照しながら第
1、第2および第3の実施例により説明する。
【0022】図1は本発明の第1の実施例を示し図1
(a)は本発明の第1の実施例の正面視説明図、図1
(b)は同じく図1(a)の IーI断面における側面視
説明図、図2は本発明の第2の実施例の正面視説明図、
図3は同じく図2の IIIーIII 断面における側面視説明
図、図4は同じく図2のIVーIV断面における平面視説明
図、図5は同じく回路説明図、図6は同じく回路の要部
説明図、図7は第3の実施例の表示画像が形成されたフ
ィルムの正面視説明図、図8は同じく図7の要部拡大説
明図、図9は同じく表示位置を示す説明図、図10およ
び図11は同じく表示例を示す説明図、図12は従来例
の断面側面視説明図、図13は同じくレンズアセンブリ
を示す斜視説明図、図14は同じく表示画像が形成され
たフィルムの正面視説明図、図15は同じく指向性のあ
る照明灯の光の照射範囲を示す説明図、図16は同じく
照明灯の光の中心軸とレンズの中心軸とがずれている状
態を示す説明図である。
【0023】まず、第1の実施例の表示装置E1 は、一
列に配置された複数の照明灯29と、この複数の照明灯
29の照射方向それぞれに対応して配置された表示画像
を備えたフィルム37と、前記複数の照明灯29それぞ
れに対応して設けられて照明灯29が照射する光の中心
軸30と同一直線上にある中心軸36を有するレンズ3
5と、前記複数の照明灯29のうち一つが点灯したとき
に前記フィルム37上の前記点灯した照明灯29に対応
する表示画像が前記レンズ35を通して写し出されるス
クリーン板27とを有する表示手段60を複数並列配置
して構成されている。そして、さらに照明灯29の中心
軸30は互いに平行になるように配置されている。
【0024】この表示装置E1 は、自動車用の警告表示
装置であって、従来例で示したものと同様に、自動車用
計器(コンビネーションメータ)に組み込まれるもので
ある。図1において、本警告表示装置E1は、詳細は後
述するが、3組の警告表示手段60を有しており、各部
の詳細を警告表示手段60aの IーI 断面を示す図1
(b)を参照して説明する。本実施例は開口部25a,
25bを有したハウジング25を備えている。ハウジン
グ25の前方の開口部25a近傍の凹部25cには、透
明または半透明のスクリーン板27が嵌め込まれ、後方
の開口部25bには、照明灯としての複数のLEDラン
プ29がプリント配線基板31に実装された状態で配置
されている。プリント配線基板31とハウジング25と
の間には、複数のLEDランプ29相互を仕切るための
LEDガイド33が介装されている。
【0025】ハウジング25内におけるLEDランプ2
9に近接した位置には、レンズアセンブリ35が収納さ
れている。レンズアセンブリ35には、前記従来例での
図14に示したようなエンジンの冷却水温度や燃料残量
など複数の警告表示画像が、縦3列、横3列の合わせて
9つ形成されたフィルム37が組み込まれている。これ
ら9つの警告表示画像に対応してLEDランプ29が9
つ配置され、この各LEDランプ29は、照射する光の
中心軸30が互いに平行となっている。
【0026】レンズアセンブリ35は、LEDランプ2
9側から順に、複合コンデンサレンズ39,ディスプレ
イレンズ41,複合第2拡大レンズ43,複合第1拡大
レンズ45が配置されている。ディスプレイレンズ41
は平板状であり、複合コンデンサレンズ39のディスプ
レイレンズ41側の面、複合第2拡大レンズ43のディ
スプレイレンズ41側の面及び、複合第1拡大レンズ4
5のスクリーン板27側の面それぞれには、9つのLE
Dランプ29に対応したレンズ部39a,43a及び4
5aが形成されている。
【0027】これら各レンズ部39a,43a及び45
aは、表面が凸状の非球面に形成され、その中心軸(レ
ンズ光軸)36は各レンズ部39a,43a及び45a
に対応するLEDランプ29の光の中心軸(照射光軸)
30と一致して一直線上にある光軸Dを形成している。
つまり、LEDランプ29から照射された光は、レンズ
中心軸(レンズ光軸)36に沿ってそのまま直進し、ス
クリーン板27上の所定の位置(図1(a)にてP,
Q,R,S,T,U,V,W,Xで示している)を中心
に写し出されることになる。スクリーン板27上におけ
る9つの(警告)表示画像それぞれの写し出される表示
領域は、図1(a)に示すように横x,縦yの寸法とし
て隣接する他の警告表示画像の表示領域と一部が重なる
ようにする。これにより表示スペースが充分確保され
る。
【0028】なお、前述したように、本実施例は、3組
の警告表示手段60を並列配置して構成されているが、
この警告表示装置60aは、図1において、矢印55で
示す縦方向に沿って一列に配置された3個のLEDラン
プからなる照明灯29と、これに対向した警告表示画像
を備えた上記フィルム37と、警告表示画像が写し出さ
れるスクリーン板27と、このスクリーン板27に照明
灯29の光を導くレンズ35で構成されており、スクリ
ーン板の所定の位置P、Q、Rを中心に表示画像を写し
出す。警告表示手段60b、60cも同様な構成で、所
定の位置S、T、UおよびV、W、Xに表示画像をそれ
ぞれ写し出すように構成されている。
【0029】次に、各レンズ部39a,43a及び45
aの表面を非球面としたことについて説明する。
【0030】一般レンズ系では、幾何光学的な各収差
(被写体面上の数箇所の点から出る多くの光線を入射さ
せ、それがレンズの各面で屈折して進む経路を光線追跡
によって丹念に計算し、像面上で一点に集まるべき光線
がどれだけの範囲に散らばるかといったレンズの欠点)
があり、表面が球面となっているレンズはこの収差が大
きく、レンズの中心軸外の解像力が悪い。
【0031】一方、表面が非球面に形成されたレンズ
は、表面の曲率半径が球面の場合のように全面にわたっ
て一定ではなく、表面の場所によって変わることにな
る。このため、球面では補うことのできなかった光軸
外、つまりフィルム37上の警告表示画像の外周端まで
解像度(写り)を改善することができ、警告表示画像全
体を鮮明に写し出すことができる。
【0032】また、通常球面のレンズでは、曲率半径を
小さくすることにより焦点距離が短くなり、その一方で
収差が増し解像力が悪化するが、非球面とすることで解
像力悪化は回避でき、よって非球面使用によりレンズの
焦点距離を短くしても問題はなく、フィルム37上の画
像からスクリーン板27の画面までの距離を短くするこ
とができ、警告表示器の全長の寸法Lを短くすることが
可能である。警告表示器が組み込まれる自動車用計器
(コンビネーションメータ)の前後方向の長さは50m
m程度であり、通常の球面レンズを使用した場合には同
長さは100mm程度となってしまうが、非球面レンズ
を使用した場合には、50mm程度とすることが可能で
あるので、採用でき軽量化をも達成できる。特に、近年
の自動車用計器の裏側はスペース確保が難しく、自動車
用計器も薄型化する一方であり、非球面レンズを採用す
ることでこれに対応することができる。
【0033】ディスプレイレンズ41と複合第2拡大レ
ンズ43との間には、コンデンサレンズ遮光枠47が介
装されている。コンデンサレンズ遮光枠47は、複合コ
ンデンサレンズ39の9つのレンズ部39aに対応する
開口孔47aが形成され、複合コンデンサレンズ39か
ら導かれた光の隣接する光路への漏れを防止する。フィ
ルム37は、このコンデンサレンズ遮光枠47とディス
プレイレンズ41との間に挟持されることになる。
【0034】複合第2拡大レンズ43と複合第1拡大レ
ンズ45との間には、第2拡大レンズ遮光枠49が介装
されている。第2拡大レンズ遮光枠49は、各レンズ4
3,45のレンズ部43a,45aに対応する開口孔4
9aが形成され、複合第2拡大レンズ43側からの光の
隣接する光路への漏れを防止する。
【0035】複合第1拡大レンズ45の第2拡大レンズ
遮光枠49と反対側には、第1拡大レンズ遮光枠51が
設けられている。第1拡大レンズ遮光枠51は、複合第
1拡大レンズ45のレンズ部45aに対応する開口孔5
1aが形成され、複合第1拡大レンズ45からの光をス
クリーン板27の所望の位置に照射されるよう案内す
る。
【0036】第1拡大レンズ遮光枠51は、複合第1拡
大レンズ45と反対側の面がハウジング25の内壁に突
出した突起53に接触して支持され、一方複合コンデン
サレンズ39のLEDランプ29側の面は開口部25b
における段部25dに接触して支持されている。
【0037】このような構成の警告表示装置E1 おいて
は、一つのLEDランプ29から照射される光は、この
点灯状態のLEDランプ29に対応する複合コンデンサ
レンズ39のレンズ部39aによってそのまま前方に導
かれる。複合コンデンサレンズ39を出た光は、ディス
プレイレンズ41を経て警告表示画像を有するフィルム
37を通過し、複合第2拡大レンズ43に達する。警告
表示画像を光が通過することにより、その後方に投射さ
れる映像は、複合第2拡大レンズ43及び複合第1拡大
レンズ45によってそれぞれ拡大され、その前方のスク
リーン板27の所定の位置、すなわち図1(a)におけ
る点P〜Xのいずれかを中心とした表示領域に写し出さ
れる。
【0038】このような警告表示装置では、一つのLE
Dランプ29に対応する複合コンデンサレンズ39,複
合第2拡大レンズ43及び複合第1拡大レンズ45の各
レンズ部39a,43a,45aのレンズの中心軸36
は、各レンズ部39a,43a,45aに対応するLE
Dランプ29による光の中心軸30と同一直線上にあっ
て光軸Dを形成し、9つのLEDランプ29に対応する
光軸Dそれぞれは互いに平行であるので、各レンズ部3
9a,43a,45aそれぞれは、9つのものについて
すべて同一の光学設計で済み、表面を非球面としたこと
による警告表示器の全長寸法の短縮化をより一層進める
ことが可能となる。
【0039】また、LEDランプ29から照射される光
は指向性があるが、各レンズ部39a,43a,45a
の中心軸36とLEDランプ29による光の中心軸30
とが一致していることから、照射された光はバランスよ
くスクリーン板27に向かって進行し、表示画像の解像
度が飛躍的に向上する。
【0040】また、警告表示手段の照明灯を増加した
り、表示手段の並列配置を増加することには、技術的な
制限がないので、スペースの許す限り表示項目の増加要
求に対応できる。なお、上記実施例では照明灯としてL
EDランプを使用しているが、白熱バルブを使用しても
よい。
【0041】次に、第2の実施例につき、図2ないし図
6を参照して説明する。本実施例も車両用のもので、警
告表示装置E2においては、各警告表示手段80におけ
る照明灯85は、照射光の中心軸86が、各警告表示手
段80ごとに設定したスクリーン100上の一定の点A
〜Iで交差するように配置されていることを特徴とした
構成である。
【0042】各部の構成につき説明すると、71は全体
を収容したハウジングで、断面矩形の箱状部材からな
り、前端には開口72が設けられており、後端には開口
73が設けられている。
【0043】このハウジング71の中には、9個の警告
表示手段80(80a、80b〜80h、80i)が収
容されている。この警告表示手段80は全て同様な構成
で、3個1組とした3つのグル−プG1、G2、G3に
分かれて収容されている。警告表示手段80の一例とし
て、警告表示手段80bのIII ーIII 平面による断面を
参照して説明する。
【0044】ハウジング71の後部開口73側には、配
線基板81と、この配線基板81を支持すると共に、照
明灯としてのLEDランプ85が取り付けられた取り付
け部材82と、この取り付け部材82とハウジング71
により支持されると共に、照明灯85を案内支持する照
明灯支持枠84とが開口73を塞いで取り付けられてい
る。これら配線基板81、取付け部材82、照明灯支持
枠84は各グル−プG1、G2、G3に共通部材として
延在している。
【0045】また、配線基板81、取付け部材82は断
面が円弧状で、横方向(矢印87で示す方向)に延在す
る円筒部材の一部のように形成されている。一方、LE
Dランプ85は、縦方向(矢印88に示す方向)に一列
に配置されており、各LEDランプ85の照射光の中心
軸86は同じ平面上にあるので、円弧状に配列されたL
EDランプ85の光の各中心軸86は、後述するスクリ
−ン板100上の一点Bで交わるようになっている。
【0046】ハウジング71内には、レンズ体90が設
けられている。このレンズ体90は、LEDランプ85
側から順に、複合集光レンズ91、ディスプレイレンズ
92、第2複合拡大レンズ93、第1複合拡大レンズ9
4が装着されている。また、ディプスレイレンズ92の
後方には警告表示画像が形成されたフィルム95が介装
されており、このフィルム95は、図14に示す従来例
のものと同様なので、詳細な説明は省略する。そして、
これら複合集光レンズ91、ディスプレイレンズ92、
フィルム95、第2複合拡大レンズ93、第1複合拡大
レンズ94は、グル−プG1全体に対応したもので、後
述するレンズ部が、照明灯である各LEDランプ85に
それぞれ対応して、9個設けられている。
【0047】すなわち、上記ディスプレイレンズ92は
全体的に一様な曲面形状となっているが、他のレンズ9
1、93、94は、曲面形状に加えて、9個のLEDラ
ンプ85に対応して非球面レンズ91a、93a、94
aがそれぞれ9個づつ形成されている。集光レンズ91
は、LEDランプ85からの光を、一点鎖線によるレン
ズ中心軸(レンズ光軸)99で示すように、スクリ−ン
板100の中央の点Bに導くためのもので、第2拡大レ
ンズ93および第1拡大レンズ94は、LEDランプ8
5からの光が、フィルム95の警告表示画像を通過する
ことで後方に投射される映像を拡大するものである。な
お、上述したように、LEDランプ85は、点Bを中心
とする円弧上に配置されているので、照射光の中心軸8
6aとレンズアセンブリ90のレンズ中心軸99aとは
同一直線上にある。また、照射光の中心軸86bとレン
ズ中心軸99b、照射光の中心軸86cとレンズの中心
軸99cについても同様な関係にある。
【0048】また、ディスプレイレンズ92と第2複合
拡大レンズ93の間、第2複合拡大レンズ93と第1複
合拡大レンズ94との間、第1複合拡大レンズ94の外
側には、遮光枠96、97、98がそれぞれ介装されて
いる。これら遮光枠96、97、98は、隣接した光路
に光が漏れて警告表示画像が不鮮明になるのを防止する
ためのものである。また、遮光枠96は、フィルム95
をディスプレイレンズ92に対し密着するように保持し
ている。
【0049】スクリ−ン板100は、透明または半透明
な一枚の板状部材からなっており、ハウジング71の開
口72を塞ぐように、グル−プG1、G2、G3全体に
対応して設けられている。このスクリ−ン板100は、
ハウジング71の開口72に設けた段部71cと押さえ
枠74とにより、ハウジング71に取付けられている。
【0050】また、図4に示すように、各警告表示手段
80は、スクリ−ン板100上の点A、B、C〜H、I
(光の中心軸99a,b,cが交わる点)を中心に警告
表示画像を写し出すが、これらの点A〜Iの間隔、すな
わち、警告表示手段80の間隔は、投影された画像の一
部が重なるような間隔に設定されている。本実施例で
は、ほぼ警告表示画像の半分が重なるように設定されて
いるので、スクリ−ン板100の横方向(矢印87)の
長さは、6個の警告表示画像の同時投影が可能な長さに
形成されている。
【0051】次に、上記警告表示手段80の表示回路に
つき図5、図6を参照して説明する。表示回路110
は、電源111を備えており、この電源111に対して
各点灯回路112が並列に接続されている。各点灯回路
112は、LEDランプ85と、このLEDランプ85
が対応した警告表示画像のセンサにより開閉するスイッ
チ114とからなっている。このスイッチ114が閉じ
ると、LEDランプ85が点灯する。また、点灯回路1
12には、検査回路115(一部図示を省略してある)
が設けられている。各LEDランプ85に接続された共
通の手動スイッチ116を閉じることにより、全LED
ランプ85が点灯するようになっており、この点灯によ
りLEDランプ85の故障の有無が検出されるようにな
っている。
【0052】また、上述したように、警告表示画像同志
が同じ警告表示手段80内のものである場合や、隣接し
た警告表示手段80同志の場合のように、同時に表示で
きない場合が発生することがある。図6は、同時に表示
できない場合の処置をする回路を示すものであって、マ
イクロコンピュ−タ117に、予め処置するプログラム
が格納されている。例えば、センサの検出信号がスイッ
チ114を経てマイクロコンピュ−タ117に入力され
ると、投影する位置が既に使用されているときは、両警
告表示画像は、コンピュ−タ117の指令により、数秒
間隔で交替して点灯表示を行うようになっている。この
表示回路110は各グル−プG1、G2、G3毎に別個
に設けられている。
【0053】上述したように、警告表示手段80は構成
されているが、各グル−プG1、G2、G3は、2個の
固定枠75、照明灯支持枠84、ハウジング71の段部
などによりハウジング71内に収容固定されている。
【0054】全体を通しての作用を説明すると、例えば
バッテリ不良をセンサが検出して、スイッチ114を閉
じると、LEDランプ85が点灯する。そして照射光に
よりバッテリ不良を示す警告表示画像がスクリ−ン板1
00上に写し出され、警告を発することになる。もし、
警告表示位置に既に他の警告表示画像が表示されている
場合は、予め設定した順序に従って、交互に点滅表示す
る。
【0055】本実施例のように、円弧状に照明灯を配置
した場合は、照射光の中心軸とレンズの中心軸とを容易
に一直線上に配置できるので、照射角度の狭いLEDラ
ンプを用いても、高度な技術を用いることなく、鮮明な
警告表示画像を得ることができる。また、本実施例のよ
うに一つの警告表示手段の警告表示画像を一定の位置に
切り替えにより表示するようにした場合は、少ないスペ
ースで多数の表示項目に対応できる。
【0056】また、本実施例においては、LEDランプ
を使用したが、他の照明灯、例えば白熱バルブを用いて
も良いことはもちろんである。また、一列配置の照明灯
の数、並列配置の数、配置の間隔は本実施例の数、間隔
に限定されない。また、本実施例においては、各レンズ
は非球面レンズで構成したが、必ずしも非球面レンズで
構成する必要はなく、一般の球面レンズを用いてもよ
い。なお、非球面レンズを用いた場合は、前述の第1の
実施例に記載したと同様な利点があり、実施に際してす
ぐれた効果を奏する。
【0057】次に、第3の実施例を説明する。本実施例
は、前述の第1、第2の実施例が主として記号化した警
告表示画像を写し出すようにしたのに対し、本実施例で
は、警告表示画像を文字で形成し、一つ、もしくは複数
の文字画像を同時に写し出すことにより文章による警告
を行うようにした発明である。従って、第1の実施例と
は、フィルムだけが相違している。
【0058】図7は本実施例のフィルム120を示し、
警告表示画像121は、詳細には示してないが文字で形
成されている。警告表示画像121a、121bを図8
に拡大して示す。画像121aは、「バッテ」の文字で
あり、画像121bは、「リ温度」の文字である。ま
た、図9の点P、Q、R〜W、Xは第1の実施例の投影
中心位置を示すが、画像121a、121bを点Q、W
を中心とする2つの投影領域で同時に表示すると、第1
0図に示すように「バッテリ温度」の文章が表示され
る。
【0059】また、「バッテ/非常停」、「リ温度/止
充電」「NG/不可」をそれぞれ「/」を境に上下に分
割して文字画像を形成し、3つの投影領域に写し出す
と、図11のように「バッテリ温度NG/非常停止充電
不可」の警告文章の表示が可能である。
【0060】なお、第1の実施例において述べたよう
に、隣接した投影領域は一部重なっているが、本実施例
の警告表示画像は、隣接した投影領域に同時に投影する
場合には、重なった部分の表示が不鮮明にならないよう
に、適宜中間で分割表示されるように警告表示画像を形
成する必要がある。
【0061】以上詳述した各実施例は、いずれも車両用
の警告表示装置を例に説明したが、本発明は、自動車用
などに限定されず、その他一般の分野における表示装置
に適用してもよいことは言うまでもない。
【0062】
【0063】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明は、照明灯とレンズの両光軸が一致しているので、指
向性のある照明灯も使用できるのみならず、高度な技術
を要することなく表示画像の鮮明な投像を得ることが
でき、しかも全長を短く構成できる。また、表示項目の
大幅な増加に対しては、同様な構成の表示手段を増設配
置すればよいので、なんら技術的な制限を受けることな
く、しかも安価に対応できる。特に、スクリーン板に投
影された表示画像の隣接するもの同志は互いに一部が重
なっているので、表示スペースを充分確保することがで
きる。
【0064】
【0065】
【0066】
【0067】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示し、図1(a)は本
発明の第1の実施例の正面視説明図、図1(b)は同じ
く図1(a)の IーI断面における側面視説明図。
【図2】本発明の第2の実施例の正面視説明図。
【図3】同じく図2の IIIーIII 断面における側面視説
明図。
【図4】同じく図2のIVーIV断面における平面視説明
図。
【図5】同じく回路説明図。
【図6】同じく回路の要部説明図。
【図7】本発明の第3の実施例に用いられる表示画像が
形成されたフィルムの正面視説明図。
【図8】同じく図7の要部拡大説明図。
【図9】同じく表示位置を示す説明図。
【図10】同じく表示例を示す説明図。
【図11】同じく表示例を示す説明図。
【図12】従来例の断面側面視説明図。
【図13】同じくレンズアセンブリを示す斜視説明図。
【図14】同じく表示画像が形成されたフィルムの正面
視説明図。
【図15】同じく指向性のある照明灯の光の照射範囲を
示す説明図。
【図16】同じく照明灯の光の中心軸とレンズの中心軸
とがずれている状態を示す説明図。
【符号の説明】
A、B、〜H、I スクリーン板上の一定の位置 P、Q、〜W、X 同上 27 スクリーン板 29 照明灯 30 照射光の中心軸 35 レンズ 36 レンズの中心軸 37 フィルム 60 表示手段 80 表示手段 85 照明灯 86 照射光の中心軸 90 レンズ 95 フィルム 99 レンズの中心軸 100 スクリーン板 120 フィルム 121 表示画像
フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭53−103368(JP,U) 実開 昭51−10983(JP,U) 実開 平3−65920(JP,U) 実開 昭64−9292(JP,U) 実開 昭51−123025(JP,U) 実開 昭51−17479(JP,U) 実開 昭63−42445(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F21S 2/00 G09F 13/04

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一列に配置された複数の照明灯と、この
    複数の照明灯の照射方向それぞれに対応して配置された
    表示画像を備えたフイルムと、前記複数の照明灯それぞ
    れに対応して設けられて照明灯が照射する光の中心軸と
    同一直線上にある中心軸を有するレンズと、前記複数の
    照明灯のうち一つが点灯したときに前記フイルム上の前
    記点灯した照明灯に対応する表示画像が前記レンズを通
    して写し出されるスクリーン板とを有する表示手段を複
    数並列配置して構成した表示装置において、 前記スクリーン板に投影された表示画像の隣接するもの
    同志は互いに一部が重なっている ことを特徴とする表示
    装置。
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