JP3038102U - 鶏体の処理装置 - Google Patents

鶏体の処理装置

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JP3038102U
JP3038102U JP1996012451U JP1245196U JP3038102U JP 3038102 U JP3038102 U JP 3038102U JP 1996012451 U JP1996012451 U JP 1996012451U JP 1245196 U JP1245196 U JP 1245196U JP 3038102 U JP3038102 U JP 3038102U
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JP
Japan
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chicken body
chicken
electrode
shackle
body processing
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JP1996012451U
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Inventor
秀樹 大垣
博之 前園
正志 井沢
Original Assignee
リンコ・ジャパン株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 鶏体処理において手羽折れ等の鶏体の損傷が
なく、そのうえ鬱血や血斑が残っていない採肉製品を容
易に提供することができる技術を提供すること。 【解決手段】 処理すべき鶏体を懸垂するシャックル
と、該シャックルを保持し且つ移動させる支持体と、該
シャックルに懸垂された鶏体に電気信号を付与する正極
及び負極とからなることを特徴とする鶏体の処理装置。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、鶏体の処理装置に関し、更に詳しくは食鳥(ブロイラー等)の解体 作業における鶏体からの放血装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、食鳥の解体作業は、処理工場における屠殺、放血、脱毛、中抜き(内蔵 除去)、次いで冷却された屠体の大バラシ、更にモモ肉、胸肉、ササミ、手羽等 に分ける工程からなっている。
【0003】 上記工程における屠殺及び放血処理は、一般に生鶏体の頚動脈を切断すること によって行われているが、生鶏体の頚動脈を切断すると、生鶏体が非常に暴れて 多数の手羽折れ等の損傷が発生する。そこで従来は生鶏体を炭酸ガス雰囲気に通 して生鶏体に麻酔をかけた後に、鶏体の頚動脈を切断して放血処理を行っている 。しかしながら、この方法では、手羽折れ等の鶏体の損傷はないが、炭酸ガスの 使用並びに装置の大型化によりコスト高であるという問題があり、現在では殆ど 使用されていない。
【0004】
【考案が解決しようする課題】
現在では上記方法に代えて、生鶏体に電気ショックを与えて生鶏体を気絶させ 、その後に放血処理を行っており、この方法は前記方法のコストの問題は解決し 且つ手羽折れ等の問題はないものの、放血処理が十分に行えないという問題があ る。即ち、この方法で放血処理した鶏体を後の工程で解体すると、胸肉、ササミ 等の採肉製品中に大小の鬱血部や血斑が残り、採肉製品の品質が大幅に低下する という問題がある。この問題は物流がもと体流通である欧米では、鶏肉表面に多 少の鬱血があっても大きな問題はないが、我が国では、生肉流通が主流であるた めに、上記鬱血部や血斑が残っている採肉製品は低級品となり、大きな問題とな っている。
【0005】 従って本考案の目的は、鶏体処理において手羽折れ等の鶏体の損傷がなく、そ のうえ鬱血や血斑が残っていない採肉製品を容易に提供することができる技術を 提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的は以下の本考案によって達成される。即ち、本考案は、処理すべき鶏 体を懸垂するシャックルと、該シャックルを保持し且つ移動させる支持体と、該 シャックルに懸垂された鶏体に電気信号を付与する正極及び負極とからなること を特徴とする鶏体の処理装置である。 上記本考案によれば、鶏体処理において手羽折れ等の鶏体の損傷がなく、その うえ鬱血や血斑が残っていない採肉製品を容易に提供することができる。
【0007】
【実施例】
次に好ましい実施例を挙げて本考案を更に詳細に説明する。 図1は、本考案の装置を図解的に説明する図であり、図1における符号1は、 シャックル2及び電極7の支持体であり、該シャックル2はその先端部において 鶏体3の足首を把持して鶏体を懸垂する。鶏体3を懸垂したシャックル2は不図 示の駆動手段によって電極7に接触しながら図面上矢印方向に移動するようにな っている。実線で描かれた鶏体3は、その頚動脈が切断された後直ちに矢印方向 に移動し、一方の端部が開放された溝形状の電極4の底部に鶏体の頭部が接触す る。この際、電極4の底面には既に処理を終えた鶏体から放血された血液が浅く 溜っており、該電極4が鶏体の頭部若しくは首部と該血液によって導通している 。
【0008】 上記の溝状電極4は、図1に示すように図面上その底部が左方向に幾分下方に 傾斜しており、鶏体3から放血された血液は、その傾斜によって電極4の外に流 出するが、溝状電極4の底部表面は常に血液によって濡れている。又、実線表示 の鶏体3は頭部が垂直に懸垂されているが、上記電極4の溝底部が、上記懸垂状 態の鶏体の頭部より幾分高い位置に設定されており、点線表示の鶏体3のように 、電極4の溝部に導入された状態では、その頭部及び首部が電極面上を引きずら れる状態になっており、更に電極底部は図面上右方向に徐々に上方に傾斜してい るので、電極面と鶏体の頭部若しくは首部は常に電極表面に接触した状態が維持 されている。
【0009】 電極4はパルス発生装置5を介して直流電源6に接続しており、該パルス発生 装置5により、電極4には処理時間中直流パルス信号は与えられている。このパ ルス信号が点線図示の鶏体に与えられ、鶏体の放血が促進される。尚、シャック ル2に接触している線状電極7が陰極を形成している。図2に示すように溝状電 極4の長さ(エル)は、全体の処理施設に合わせて決定されるが、通常は約2〜 5メートル程度であり、溝底部の幅は鶏体の頭部がスムースの通過できる幅であ って、例えば、その幅は約3〜10cm程度である。鶏体がこの電極4を通過す る時間は、処理速度及び電極の長さによって決定されるが通常は約3〜10秒で ある。
【0010】 鶏体頭部又は首部が、溝状電極4中を通過している間に、鶏体3に電気ショッ クが与えられる。鶏体に与える電流の好ましい電圧は約10〜60ボルトであり 、好ましい周波数は100Hz〜2,000Hzの範囲であり、かかる電気信号 は、交流による電気信号でもよいが、最も有効であるのは、直流のプラス成分の パルスである。この直流のプラス成分のパルス幅は、図3に示すように1サイク ルの50%〜10%の範囲であるときに最も優れた放血効果が得られる。尚、図 示の例では、溝型電極4が正極に、そして線状電極7が負極となっているが、電 極の正極及び負極は図示の例とは逆であっても同じ効果が得られる。
【0011】 上記電気信号の付与は、鶏体の頚動脈切断後直ちに行うことによって、鶏体の 暴れを最小限にすることができるので最も望ましいが、現実的には頚動脈切断後 1〜10秒以内に行う。電気ショックを与える時間は、鶏体頭部若しくは首部が 溝状電極4を通過している時間、例えば、3〜10秒程度でよく、これより長い 時間であても問題はない。
【0012】 上記電気ショック処理によって、頚動脈が切断された鶏体は、軽い気絶状態と なっているので、暴れることがなく、手羽折れ等の鶏体の損傷は最小限に抑えら れ、又、結果からの推測であるが、上記電気ショックによって鶏体の血圧が上昇 することにより、放血が促進され、引き続く放血処理によって十分な放血が為さ れ、後の解体工程を経て鬱血や血斑がない良質の鶏肉が採取される。
【0013】 本考案では、電気ショックは直流及び交流のいずれでも効果はあるが、前記の ようの特定の周波数で直流のプラス成分のパルス信号を用いたときに最良の結果 が得られるのは、これらの電気ショックが鶏体内の毛細血管を最も破壊しない条 件であると推測されている。又、パルスを使用することによって、電極4の底部 に血液が溜っても十分な電気ショックを鶏体に与えることができる。
【0014】 次に上記本考案の装置を具体的に実験した例を挙げる。使用場所は九州のK処 理場であり、実施期間は1996年8月17日から9月11日までである。実施 例は本考案装置を使用した例であり、比較例は電気ショックにより鶏体を気絶さ せた後に、頚動脈を切断して放血処理する従来装置を使用した場合である。それ らの結果を表1に示す。 処理固体数は2,000羽/日であり、各数値は平均価である。
【0015】
【表1】
【0016】 上記表1に基づき、一日当たりの処理鶏体数を仮に20,000羽とすると、 従来装置の場合には手羽折れ重量(手羽元+手羽先)は20,000羽×2.6 kg×0.69%=359kgとなる。正常な手羽の価格が300円/kg、折 れた手羽の価格が150円/kg程度であり、この差150円/kgに手羽の重 量をかけると、手羽折れによる1日の損失は53,850円である。 一方、本考案の場合の損失は、53,850円×(0.30/0.69)=2 3,413円であり、本考案の装置では、従来例に比較して1日当たり30,4 37円の増益となる。これを1年間(250日稼働)で計算すると、本考案の装 置を採用した場合には1年間で761万円の増益になる。 更に本考案の装置では、鬱血若しくは血班のある胸肉の比率は従来装置に比べ て著しく減少しており、この鬱血若しくは血班比率の減少は上記手羽折れの減少 効果よりも一層経済的に有利である。
【0017】
【考案の効果】
上記本考案によれば、鶏体処理において手羽折れ等の鶏体の損傷がなく、その うえ鬱血や血斑が残っていない採肉製品を容易に提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の装置を図解的に説明する図。
【図2】 本考案の装置で使用する電極の1例を示す
図。
【図3】 本考案の装置で使用するパルスの波形の1例
を示す図。
【符号の説明】
1:支持体 2:シャックル 3:鶏体 4:電極 5:パルス発生装置 6:電源 7:電極

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 処理すべき鶏体を懸垂するシャックル
    と、該シャックルを保持し且つ移動させる支持体と、該
    シャックルに懸垂された鶏体に電気信号を付与する正極
    及び負極とからなることを特徴とする鶏体の処理装置。
  2. 【請求項2】 鶏体に与える電流の周波数が100Hz
    〜2,000Hzの範囲である請求項1に記載の鶏体の
    処理装置。
  3. 【請求項3】 鶏体に与える電気信号が、直流のプラス
    成分のパルスである請求項1に記載の鶏体の処理装置。
  4. 【請求項4】 直流のプラス成分のパルス幅が1サイク
    ルの50%〜10%の範囲である請求項1に記載の鶏体
    の処理装置。
JP1996012451U 1996-11-22 1996-11-22 鶏体の処理装置 Expired - Lifetime JP3038102U (ja)

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JP1996012451U JP3038102U (ja) 1996-11-22 1996-11-22 鶏体の処理装置

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JP1996012451U JP3038102U (ja) 1996-11-22 1996-11-22 鶏体の処理装置

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ID=43172792

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JP1996012451U Expired - Lifetime JP3038102U (ja) 1996-11-22 1996-11-22 鶏体の処理装置

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