JP3038096U - 切替式足冷温器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 足を暖めるための足温器の機能と足を冷やす
機能を有する足冷器を兼ね、必要に応じて切り替えて使
用することができる足冷温器を提供すること。 【解決手段】 蒲鉾形の形状からなり上面に複数個の突
起部３を備えた熱導板２と、側板を兼ねた支持台７並び
に底板１６からなる切替式足冷温器１であって、この熱
導板の裏面にペルチェ素子１１と金属体１０からなる電
子冷却素子と放熱フィン１３を一体に備え、その放熱フ
ィンに近接して放熱ファン１５を取り付け、かつ電源ス
イッチ４、直流電源１８、冷温切替スイッチ５、冷温表
示灯６を備え、前記の電源スイッチ、放熱ファン、直流
電源、冷温切替スイッチ、冷温表示灯、ペルチェ素子を
接続した回路からなる切替式足冷温器。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、切替式足冷温器に関するものであり、足を暖めるための足温器の機 能と足を冷やす機能を有する足冷器を兼ね、必要に応じて切り替えて使用するこ とができる足冷温器に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来から、電気足温器が市販されている。この電気足温器は、種々の操作機能 を備えたものがあるが、文字どおり足を暖めるという機能のみを有するものであ り、その加熱手段はヒーターやポジスターを使用するものである。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

上記のように従来の電気足温器は、足を暖めるために使用するものであり、従 って、その加熱手段はヒーターやポジスターを使用するものであるが、足を冷や すという機能を兼ね備えたものはない。 しかしながら、足温器に足を冷やすという機能を兼ね備え、夏場の暑い時期等 に、火照った足を一時的に冷やすことで、リフレッシュすることができる足冷温 器が要望されている。

【０００４】 本考案は、足温器の外に足冷器の必要性に鑑みてなされたものであり、足を暖 めるための足温器の機能と足を冷やす機能を有する足冷器を兼ね、必要に応じて 切り替えて使用することができる足冷温器を提供するものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案者は、上記の課題の解決について種々検討した結果、供給する直流電圧 の極性を変えることで「冷」「温」が同一面で得られる熱伝導素子であるペルチ ェ素子と金属体からなる電子冷却素子を用い、温度設定は制御回路を使用しない で電圧値で設定することに着目した。

【０００６】 本考案は上記の着想に基づくものであり、前記の課題を達成する具体的手段と して、蒲鉾形の形状からなり上面に複数個の突起部を備えた熱導板と、側板を兼 ねた支持台並びに底板からなる切替式足冷温器であって、該熱導板の裏面にペル チェ素子と金属体からなる電子冷却素子と放熱フィンを一体に備え、該放熱フィ ンに近接して放熱ファンを取り付け、かつ電源スイッチ、直流電源、冷温切替ス イッチ、冷温表示灯を備え、前記の電源スイッチ、放熱ファン、直流電源、冷温 切替スイッチ、冷温表示灯、ペルチェ素子を接続した回路を備えたことを特徴と する切替式足冷温器としたものである。

【０００７】 本考案に用いる電子冷却素子は、「ペルチェモジュール」といわれるものであ り、Ｎ形とＰ形の半導体（ペルチェ素子）を板体やブロック等の金属体で挟むよ うに接合した電子冷却素子である。この電子冷却素子に、直流電流をＮ形からＰ 形の半導体に流すと、Ｎ形では電流の方向と逆の方向に、Ｐ形では順方向にそれ ぞれ熱の移動が起こり、片方の金属体は冷却されて周囲から熱を奪うことができ る。一方、高温側の熱を効率よく放散すると熱は低温側から高温側へ連続的に移 動する。このような電子冷却素子の機能を利用することにより、プラス、マイナ スの電気極性を反転するだけで、同一面が冷却にも加熱にも使えるものである。

【０００８】 本考案において冷温切替スイッチは、冷−ＯＦＦ−温からなるが、上記のよう にプラス、マイナスの電気極性を切替えるためのスイッチである。また、冷温表 示灯は冷を緑、温を赤とするような発光ダイオードを用いた低電圧動作の表示装 置である。 さらに上記の熱導板と放熱フィンの間には、足冷器として用いる場合に、放熱 フィンからの放熱と熱導板とを熱的に遮断するために、断熱材を充填しておくこ とが好ましい。

【０００９】 そして、本考案における「冷」「温」の温度設定は、制御回路を使用しないで 、両方の設定温度を満足する電圧を供給することで温度維持を図ることができる 。そのためには、冷、温の設定温度を調節するための電圧調整手段を具備した直 流電源を備えることが好ましい。このような手段によれば、「冷」「温」の適温 に容易に調整することができる。

【００１０】 上記のような構造からなる足冷温器とすることにより、足を暖めるための足温 器の機能と足を冷やす機能を有する足冷器を兼ねたものとなり、必要に応じて切 り替えて使用することができる。 従って、寒い時期には足を暖めるための足温器として使用し、一方、夏場の暑 い時期等には足冷器として使用し、火照った足を一時的に冷やすことで、リフレ ッシュすることができる。

【００１１】

【考案の実施の形態】

以下本考案の実施の形態を、実施例に基づいて説明する。図１は、本考案に係 る切替式足冷温器１の斜視図であり、上面の左右にそれぞれ１６個ずつのリベッ トからなる突起部３を設けた蒲鉾形のアルミニウム製の熱導板２からなるもので ある。蒲鉾形の熱導板２の側面下部には、電源スイッチ４、冷温切替スイッチ５ 、発光ダイオードを用いた冷温表示灯６が設けられている。そして、図において ７はベーク板製の側板を兼ねた支持台、８は放熱ファン（内蔵）による送・排風 の穴とファンカバー、９は内部装置の取り付けネジである。

【００１２】 図２は、上記の切替式足冷温器の一部断面を示す熱導板側の側面図である。こ の切替式足冷温器１は、上面の左右にリベットからなる突起部３を設けた蒲鉾形 の熱導板２からなり、この熱導板の側面下部には、電源スイッチ４、冷温切替ス イッチ５、冷温表示灯６が設けられている。

【００１３】 この切替式足冷温器の内部構造は、熱導板２の裏面にペルチェ素子１１を接合 したアルミニウムブロック１０がネジ９により取り付けられ、そのアルミニウム ブロック１０にアルミニウム製の放熱フィン１３がベーク板製のブロック支え１ ２を介して取り付けられ、ペルチェ素子１１が固定されている。そして、熱導板 ２と放熱フィン１３との間には、ウレタンの断熱材１４が充填されている。

【００１４】 次に、熱導板２の両側は、側板を兼ねた支持台７であるが、この支持台で切替 式足冷温器１の全体を支えている。そして、この側板の内側には、放熱フィン１ ３に近接して放熱ファン１５が取り付けら、側板には図１と３に示すように放熱 ファンによる送・排風の穴とファンカバー８が設けられている。

【００１５】 さらに、切替式足冷温器１の下部には、底板１６があり、その中央には電圧調 整手段を具備した直流電源１８が独立して収納され、この部分はパンチングメタ ル製の底板カバー１７で覆われている。また、電源コード１９も底板１６に取り 付けられたいる。

【００１６】 図３は、切替式足冷温器の一部断面を示す側板を兼ねた支持台側の側面図であ る。図は、リベットからなる突起部３を設けた蒲鉾形のアルミニウム製の熱導板 ２、側板を兼ねた支持台７並びに底板１６からなる切替式足冷温器１を示すもの であり、８は放熱ファンによる送・排風の穴とファンカバーである。

【００１７】 図３の右半分は、切替式足冷温器の内部構造を示すが、熱導板２の裏面にはペ ルチェ素子１１を接合したアルミニウムブロック１０が取り付けられ、そのアル ミニウムブロック１０に放熱フィン１３が取り付けられ、ペルチェ素子１１が固 定されている。そして、熱導板２と放熱フィン１３との間には、ウレタンの断熱 材１４が充填されている。そして、切替式足冷温器の下部の底板１６の中央には 、直流電源１８が独立して収納され、この部分はパンチングメタル製の底板カバ ー１７で覆われている。

【００１８】 図４は、本考案に係る切替式足冷温器の電源スイッチ、放熱ファン、直流電源 、冷温切替スイッチ、冷温表示灯、ペルチェ素子を接続する回路図である。 即ち、電源コード１９、電源スイッチ４、放熱ファン１５、直流電源１８、冷 温切替スイッチ５、冷温表示灯６（冷が緑、温が赤）、ペルチェ素子１１を接続 した回路である。

【００１９】

【考案の効果】

本考案に係る切替式足冷温器によれば、足を暖めるための足温器の機能と足を 冷やす機能を有する足冷器を兼ねたものとなり、必要に応じて切り替えて使用す ることができる。 従って、寒い時期には足を暖めるための足温器として使用することができ、一 方、夏場の暑い時期等には足冷器として使用し、火照った足を一時的に冷やすこ とで、リフレッシュすることができる。 また、「冷」「温」の温度設定は制御回路を使用しないで、直流電源の電圧調 整により、設定温度を満足する電圧を供給することで温度維持を図ることができ るので、それぞれの適温に容易に調整することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】図１は、本考案に係る切替式足冷温器の斜視図
である。

【図２】図２は、上記の切替式足冷温器の一部断面を示
す熱導板側の側面図である。

【図３】図３は、切替式足冷温器の一部断面を示す側板
を兼ねた支持台側の側面図である。

【図４】図４は、本考案に係る切替式足冷温器の電源ス
イッチ、放熱ファン、直流電源、冷温切替スイッチ、冷
温表示灯、ペルチェ素子を接続する回路図である。

【符号の説明】

１ 切替式足冷温器 ２ 熱導板 ３ 突起部 ４ 電源スイ
ッチ ５ 冷温切替スイッチ ６ 冷温表示
灯 ７ 側板を兼ねた支持台 ８ 送・排風
の穴とファンカバー ９ ネジ １０ アルミニ
ウムブロック １１ ペルチェ素子 １２ ブロック
支え １３ 放熱フィン １４ 断熱材 １５ 放熱ファン １６ 底板 １７ 底板カバー １８ 直流電源 １９ 電源コード

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 蒲鉾形の形状からなり上面に複数個の突
   起部を備えた熱導板と、側板を兼ねた支持台並びに底板
   からなる切替式足冷温器であって、該熱導板の裏面にペ
   ルチェ素子と金属体からなる電子冷却素子と放熱フィン
   を一体に備え、該放熱フィンに近接して放熱ファンを取
   り付け、かつ電源スイッチ、直流電源、冷温切替スイッ
   チ、冷温表示灯を備え、前記の電源スイッチ、放熱ファ
   ン、直流電源、冷温切替スイッチ、冷温表示灯、ペルチ
   ェ素子を接続した回路を備えたことを特徴とする切替式
   足冷温器。
2. 【請求項２】 直流電源が、冷、温の設定温度を調節す
   るための電圧調整手段を具備したものである請求項１に
   記載の切替式足冷温器。