JP3094249U - 冷風扇 - Google Patents
冷風扇Info
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- Devices For Blowing Cold Air, Devices For Blowing Warm Air, And Means For Preventing Water Condensation In Air Conditioning Units (AREA)
- Devices That Are Associated With Refrigeration Equipment (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】タンクの水を冷却するペルチェ効果素子を設け
ることにより、煩わしい操作が不要で、しかも冷却効果
の持続性を有すると共に、ペルチェ効果素子によりタン
ク内の水を冷却して、冷風を効果的に得ることができる
冷風扇の提供を目的とする。 【解決手段】水Aを貯溜するタンク11と、下部が該タ
ンク11内の水中に浸漬され、上部が装置本体3内の上
部に延出されたエンドレス吸水フィルタ25と、装置本
体3内部に設けられた送風手段13とを備え、上記エン
ドレス吸水フィルタ25に吸水された水の気化熱を利用
して冷風を吹出すように構成した冷風扇であって、上記
タンク11の水Aを冷却するペルチェ効果素子33を設
けた冷風扇であることを特徴とする。
ることにより、煩わしい操作が不要で、しかも冷却効果
の持続性を有すると共に、ペルチェ効果素子によりタン
ク内の水を冷却して、冷風を効果的に得ることができる
冷風扇の提供を目的とする。 【解決手段】水Aを貯溜するタンク11と、下部が該タ
ンク11内の水中に浸漬され、上部が装置本体3内の上
部に延出されたエンドレス吸水フィルタ25と、装置本
体3内部に設けられた送風手段13とを備え、上記エン
ドレス吸水フィルタ25に吸水された水の気化熱を利用
して冷風を吹出すように構成した冷風扇であって、上記
タンク11の水Aを冷却するペルチェ効果素子33を設
けた冷風扇であることを特徴とする。
Description
【0001】
この考案は、エンドレス吸水フィルタの下部を水中に浸漬し、該フィルタを走
行させた時、エンドレス吸水フィルタに吸水された水の気化熱を利用して入口か
ら吸込んだ空気を冷却して、出口から冷風を吹出すような冷風扇に関する。
【0002】
従来、上述例の冷風扇としては次のような構造のものがある。
【0003】
すなわち、水を貯溜するタンクと、下部が該タンク内の水中に浸漬され、かつ
上部が装置本体内の上部まで延出されたエンドレス状の吸水フィルタと、装置本
体内部に設けられた送風手段としてのファンを備え、吸水フィルタに水をしみ込
ませて、この吸水フィルタを走行させると共に、ファンを駆動すると、吸水フィ
ルタにしみ込んだ水が蒸発する時の気化熱を利用して、装置背面の入口きら吸込
んだ空気を冷却して、装置前面の出口から冷風を吹出すように構成したものであ
る(例えば、実開平2−103612号公報参照)。
【0004】
この従来公報に開示された冷風扇において水の気化熱による冷却効果をさらに
高めるためには、タンク内に水や保冷剤を入れる必要があり、この操作が比較的
煩わしいばかりでなく、氷を用いた場合には、氷が水に溶けると冷却効果がなく
なり、保冷剤を用いた場合には所定時間で冷却効果がなくなるので、一旦、タン
クから取出して、冷蔵庫等の冷蔵手段により保冷剤を冷却し、この冷却された保
冷剤を再びタンクに入れる必要があり、何れにしても長期間にわたる冷却効果を
維持することができない問題点があった。
【0005】
そこで、この考案はタンクの水を冷却するペルチェ効果素子を設けることによ
り、煩わしい操作が不要で、しかも冷却効果の持続性を有すると共に、ペルチェ
効果素子によりタンク内の水を冷却して、冷風を効果的に得ることができる冷風
扇の提供を目的とする。
【0006】
この考案による冷風扇は、水を貯溜するタンクと、下部が該タンク内の水中に
浸漬され、上部が装置本体内の上部に延出されたエンドレス吸水フィルタと、装
置本体内部に設けられた送風手段とを備え、上記エンドレス吸水フィルタに吸水
された水の気化熱を利用して冷風を吹出すように構成した冷風扇であって、上記
タンクの水を冷却するペルチェ効果素子を設けたものである。
【0007】
上記構成のペルチェ効果素子としては、半導体ペルチェモジュールを用いても
よい。
上記構成によれば、ペルチェ効果素子に電流を流すと、この素子によりタンク
内の水を冷却することができるので、煩わしい操作を何等必要とすることなく、
また冷却効果の持続性を有すると共に、該ペルチェ効果素子によりタンク内の水
を冷却し、これにより、冷風を効果的に得ることができる。
【0008】
この発明の一実施態様においては、上記ペルチェ効果素子は吸熱部と放熱部と
を有し、吸熱部がタンク底部に設けられたものである。
上記構成によれば、タンク内の水位が低下しても、水を確実に冷却することが
出来る。
【0009】
この発明の一実施態様においては、上記ペルチェ効果素子はその放熱部に放熱
板が設けられたものである。
上記構成の放熱板は、アルミ、アルミ合金などの軽金属または軽合金製の放熱
ファンで構成してもよい。
上記構成によれば、ペルチェ効果素子の放熱部を放熱板により冷却するので、
吸熱部にてタンク内の水を良好に冷却することができる。
【0010】
この発明の一実施態様においては、上記タンクの下部に放熱通路を形成し、上
記放熱板を放熱通路内に位置させたものである。
上記構成によれば、放熱通路により放熱板の熱を適切に放熱することができる
ので、より一層確実な放熱効果が得られる。
【0011】
この発明の一実施態様においては、上記放熱通路には装置前面から装置背面に
向けて放熱風を送風する強制送風手段が設けられたものである。
上記構成の強制送風手段は、ファンまたはブロアなどにより構成してもよい。
上記構成によれば、強制送風手段により放熱通路の放熱板を確実に放熱するの
で、放熱効果がさらに向上し、また放熱により暖まった空気は装置背面から排風
されるので、冷風扇本来の冷風との干渉が防止できると共に、使用者に違和感を
与えない。
【0012】
この発明の一実施態様においては、ペルチェ効果素子に対する直流電源の極性
を逆方向にした時、ペルチェ効果素子によりタンク内の水を加熱して、温風を吹
出すように構成したものである。
【0013】
上記構成によれば、ペルチェ効果素子に対する直流電源の印加極性(換言すれ
ば電流の流れる向き)を逆にすると、タンク内の水を加熱することができ、温風
を吹出すことができる。つまり、単一の冷風扇においてペルチェ効果素子に対す
る直流電源の印加極性を正方向または逆方向に選定することで、冷風または温風
を吹出すことができる。
【0014】
この発明の一実施態様においては、上記タンクの水を該タンク部から装置内の
上部を介してタンクに還流する熱交換パイプと、上記タンクの水を熱交換パイプ
に送水する送水手段とを設け、ペルチェ効果素子により加熱された水を上記熱交
換パイプに送水すべく構成したものである。
【0015】
上記構成によれば、加熱された水を熱交換パイプの内部へ送水して、タンクに
還流させるので、気化熱による温度低下の影響を受けることなく、効率的に温風
を吹出すことができる。
【0016】
この考案の一実施例を以下図面に基づいて詳述する。
図面は冷風扇を示し、図1において、この冷風扇はメインハウジング1とサブ
ハウジング2とで装置本体3を構成し、装置本体3の底面部には合計4個の自在
車輪としてのキャスタ4を取付けている。
【0017】
また装置本体3の前面一側にはフロントグリル5を形成し、このフロントグリ
ル5には可動構造または固定構造のルーバ6…を設け、ルーバ6,6間の隙間か
ら主として冷風を吹き出すように構成している。つまりルーバ間が空気の出口に
設定されている。
【0018】
さらに装置本体3の前面他側上部にはスイッチ操作部7を設ける一方、前面他
側下部には後述するタンク11内(図2参照)内の水位を使用者に視認させるイン
ジケータ8または水位計を設けている。
【0019】
装置本体3の左右の両側面の上方部には持ち運び用の把持部9を形成する一方
、左右何れか一方の側面中間部には後述するタンク11(図2参照)内に水を注入
する際に開放する開閉リッド10が設けられ、リッド10の開放時にはその開口
部から水の注入を行なうように構成している。
【0020】
図2は図1の中央部縦断面図であって、上述の装置本体3は内部略中空の角筒
形状に構成され、この装置本体3の下部には水Aを貯溜するタンク11が一体ま
たは一体的に形成され、タンク11の上部には支持台12を介して送風手段とし
てのファン13が設けられている。
【0021】
また装置本体3の背面部には格子部14が形成され、この格子間は空気の入口
15に設定されている。
上述の格子部14の背面側全体を覆うようにフィルタユニット16が設けられ
ている。このフィルタユニット16は着脱用の凹部17(把持部)を備えた格子状
のフィルタ枠18と、このフィルタ枠18で支持された防塵フィルタ19および
マイナスイオン発生フィルタ20とを備え、サブハウジング2のフィルタ受け部
21に着脱可能に支持されている。なお着脱用の凹部17に代えて、着脱用の凸
部または着脱用の開口部を設けてもよく、上述のフィルタ19,20に加えてウ
イルス殺菌用のフィルタを併用してもよい。
【0022】
ところでファン13と空気の入口15との間に対応して装置本体3内部の上下
両位置にはローラ22,23を設け、上側のローラ22をモータ24で駆動すべ
く構成する一方、下側のローラ23はタンク11の水中に位置させ、これら両ロ
ーラ22,23間にはエンドレス吸水フィルタ25を超架している。
【0023】
この吸水フィルタ25はその下部がタンク11内の水中に浸漬され、その上部
は装置本体3内の上部まで延出されたものであり、かつ空気の透過が可能となる
構造のものであって、該フィルタ25にはタンク11内の水がしみ込むように形
成されている。
【0024】
ところで、上述のファン13と吸水フィルタ25との間に対応して装置本体3
の内部には略上下方向に指向する蛇行状の熱交換パイプ26を設け、この熱交換
パイプ26の送水基部には送水手段としてのポンプ27を介設すると共に、熱交
換パイプ26の送水基端部にはストレーナ28を取付けている。
【0025】
上述の熱交換パイプ26はタンク11の水Aを該タンク部から装置本体3内の
上部を介してタンク11に還流するもので、該熱交換パイプ26の還流端部が水
中に位置するように構成されている。
【0026】
なお、図面においては図示の便宜上、蛇行状の熱交換パイプ26をパイプ間隔
をつめて図示したが、実際には吸水フィルタ25の幅方向にパイプ間隔を有する
蛇行状に構成され、通風抵抗の低減と熱交換効率の向上とを両立させるように構
成される。
【0027】
上述のタンク11の下部には装置前面に吸気口28を、装置背面に排気口29
を有する放熱通路30が形成される一方、吸熱部31と放熱部32とをもったペ
ルチェ効果素子としてのペルチェモジュール33を設け、このペルチェモジュー
ル33の吸熱部31がタンク11下域部の水中に位置し、放熱部32が放熱通路
30内に位置するように、該ペルチェモジュール33をタンク11の底部に液密
状に取付けている。なお、必要に応じてタンク11の底部とペルチェモジュール
33との間にはシール部材を介設してもよい。
【0028】
このペルチェモジュール33は図3に概略的に示すように上下のセラミック基
板34,35と、銅などの金属から成る上下の電極36,37,38と、n型熱
電半導体39と、p型熱電半導体40とを備え、これら熱電半導体39,40か
ら成る半導体素子を電極36,37,38にπ型に直列に結合し、n型熱電半導
体39からp型熱電半導体40に図示矢印方向へ電流を流すことにより、ペルチ
ェ効果によって電子が一定方向に流れ、上部の電極36と熱電半導体39,40
の異種金属の接合部ではエネルギレベルの低い状態から高い状態に移行し、周り
の結晶格子エネルギを吸収して、温度が低下する。一方、下側においてはエネル
ギレベルの高い状態から低い状態へ移行して、温度が上昇する。
【0029】
つまり、図3に示す直流電源41の印加により、上側のセラミック基板34が
吸熱部31となり、下側のセラミック基板35が放熱部32となるので、ペルチ
ェモジュール33でタンク11内の水Aを冷却することができる。
【0030】
ここで、ペルチェモジュール33に印加する直流電源41の極性を図3の極性
に対して逆方向にすると、吸熱部31は放熱部に変化し、放熱部32は吸熱部に
変化するので、この場合にはペルチェモジュール33でタンク11内の水Aを加
温または加熱することができる。
またペルチェモジュール33に対する直流電源41の印加電圧を変更すると、
冷却時および加熱時の温度制御を行なうことができる。
【0031】
図2に示すように上述のペルチェモジュール33の放熱部32には放熱板42
を取付けている。
この放熱板42は図4に上下方向を逆にした状態で図示するように、基部42
aに複数かつ平行なフィン42bを一体または一体形成したもので、この放熱板
42はアルミ、アルミ合金などの軽金属や軽合金にて形成される。
【0032】
また上述の放熱板42は図2に示すようにタンク11下部に放熱通路30内に
位置させている。
さらに、この放熱通路30の一部、この実施例では装置前面側の内部には、装
置前面から装置背面に向けて放熱風を送風する強制送風手段としてのファン43
を取付けている。
【0033】
図5は冷風扇の制御回路ブロック図を示し、制御手段としてのCPU50は、
スイッチ操作部7を構成するONスイッチ51、OFFスイッチ52、切換えス
イッチ53からの入力に基づいて、ROM54に格納されたプログラムに従って
、ペルチェ効果素子としてのペルチェモジュール33、ファン13、モータ24
、ポンプ27、ファン43を駆動制御し、またRAM55は必要なデータを記憶
する。
【0034】
上述の切換えスイッチ53は冷風吹出し態様と、温風吹出し態様とを切換える
切換え手段であって、冷風吹出し態様が選択された場合、CPU50はペルチェ
モジュール33、ファン13、モータ24、ファン34を駆動し、温風吹出し態
様が選択された場合、CPU50はペルチェモジュール33、ファン13、ポン
プ27を駆動し、モータ24を非駆動とする。なお、温風吹出し態様の選択時に
おいてファン43は駆動してもよく、非駆動としてもよい。
【0035】
また、CPU50に温度調整部を接続し、温度調整部の操作に対応して直流電
源41によるペルチェモジュール33への印加電圧をコントロールすべく構成し
てもよく、タイマ操作部を接続し、CPU内蔵タイマのタイムアップによりペル
チェモジュール33への通電を自動的にONまたはOFF制御すべく構成しても
よい。
【0036】
なお、この実施例ではサブハウジング2側に各要素14,15,16,21,
22,23,24,25が設けられ、このサブハウジング2はメインハウジング
1に対して着脱可能にボルトアップされている。
【0037】
このように構成した冷風扇の作用を以下に詳述する。
冷風を吹出す場合には、ペルチェモジュール33に図3に示す正極性の電源を
印加すると共に、モータ24およびファン13,43を駆動する。
【0038】
ペルチェモジュール33によりタンク11内の水は冷却され、この水中に浸漬
させたエンドレス状の吸水フィルタ25がモータ24で図2の矢印a方向へ走行
するので、ファン13の作用により図2の矢印b方向からフィルタ20,19お
よび入口15を介して装置本体3の内部に取入れられた空気は、水の気化熱によ
り冷却され、ルーバ6,6間を介して矢印cで示すように装置前面へ冷風が吐出
される。
【0039】
上述のペルチェモジュール33の放熱部32はペルチェ効果による放熱にて、
熱をもつが、この放熱部32には放熱板42が設けられると共に、放熱通路30
にはファン43を設けているので、このファン43による起風にて放熱板42を
介して放熱部32の熱を放熱させるので、良好なペルチェ効果の維持が可能とな
る。
【0040】
また上述のファン43により図2に矢印d,eで示すように、装置前面から装
置背面に向けての送風を行なうので、矢印cで示す冷風と、矢印eで示す暖まっ
た排風とが干渉することがなく、使用者に対して違和感を与えない。
【0041】
一方、温風を吹出す場合には、ペルチェモジュール33に対して図3に示す極
性とは逆極性の電源を印加すると共に、ポンプ27およびファン13を駆動し、
必要に応じてファン43も駆動する。
【0042】
ペルチェモジュール33によりタンク11内の水は加温または加熱され、ポン
プ27の駆動によって、ストレーナ28を介して温水が図6に矢印fで示すよう
に蛇行状の熱交換パイプ26に供給されるので、ファン13の作用により図6の
矢印b方向からフィルタ20,19および入口15を介して装置本体3の内部に
取入れられた空気は、温水と熱交換されて暖められ、ルーバ6,6間を介して矢
印cで示すように装置前面へ温風が吐出される。
【0043】
ここで、上述の温水は熱交換パイプ26の内部を通ってタンク11に還流され
るので、温風が気化熱による悪影響を受けることはない。
【0044】
このように上記実施例の冷風扇は、水Aを貯溜するタンク11と、下部が該タ
ンク11内の水中に浸漬され、上部が装置本体3内部の上部に延出されたエンド
レス吸水フィルタ25と、装置本体3内部に設けられた送風手段としてのファン
13とを備え、上記エンドレス吸水フィルタ25に吸水された水Aの気化熱を利
用して冷風を吹出すように構成した冷風扇であって、上記タンク11の水Aを冷
却するペルチェ効率素子としてのペルチェモジュール33を設けたものである。
【0045】
この構成によれば、ペルチェモジュール33に電流を流すと、このモジュール
33によりタンク11内の水Aを冷却することができるので、煩わしい操作を何
等必要とすることなく、また冷却効果の持続性を有すると共に、該ペルチェモジ
ュール33によりタンク11内の水Aを冷却し、これにより、冷風を効果的に得
ることができる。
【0046】
また、上記ペルチェモジュール33は吸熱部31と放熱部32とを有し、吸熱
部31がタンク11底部に設けられたものである。
この構成によれば、タンク11内の水位が低下しても、水Aを確実に冷却する
ことが出来る。
【0047】
さらに、上記ペルチェモジュール33はその放熱部32に放熱板42が設けら
れたものである。
この構成によれば、ペルチェモジュール33の放熱部32を放熱板42により
冷却するので、吸熱部31にてタンク11内の水Aを良好に冷却することができ
る。
【0048】
加えて、上記タンク11の下部に放熱通路30を形成し、上記放熱板42を放
熱通路30内に位置させたものである。
この構成によれば、放熱通路30により放熱板42の熱を適切に放熱すること
ができるので、より一層確実な放熱効果が得られる。
【0049】
しかも、上記放熱通路30には装置前面から装置背面に向けて放熱風を送風す
る強制送風手段(ファン43参照)が設けられたものである。
この構成によれば、強制送風手段(ファン43参照)により放熱通路30の放熱
板42を確実に放熱するので、放熱効果がさらに向上し、また放熱により暖まっ
た空気は装置背面から排風されるので、冷風扇本来の冷風との干渉が防止できる
と共に、使用者に違和感を与えない。
【0050】
また、ペルチェモジュール33に対する直流電源41の極性を逆方向にした時
、ペルチェモジュール33によりタンク11内の水Aを加温または加熱して、温
風を吹出すように構成したものである。
【0051】
この構成によれば、ペルチェモジュール33に対する直流電源41の印加極性
(換言すれば電流の流れる向き)を逆にすると、タンク11内の水Aを加熱するこ
とができ、温風を吹出すことができる。つまり、単一の冷風扇においてペルチェ
モジュール33に対する直流電源41の印加極性を正方向または逆方向に選定す
ることで、冷風または温風を吹出すことができる。
【0052】
さらに、上記タンク11の水Aを該タンク部から装置内の上部を介してタンク
11に還流する熱交換パイプ26と、上記タンク11の水Aを熱交換パイプ26
に送水する送水手段(ポンプ27参照)とを設け、ペルチェモジュール33により
加温または加熱された水Aを上記熱交換パイプ26に送水すべく構成したもので
ある。
【0053】
この構成によれば、加温または加熱された水Aを熱交換パイプ26の内部へ送
水して、タンク11に還流させるので、気化熱による温度低下の悪影響を受ける
ことなく、効率的に温風を吹出すことができる。
【0054】
この考案の構成と、上述の実施例との対応において、
この考案の送風手段は、実施例のファン13に対応し、
以下同様に、
ペルチェ効果素子は、ペルチェモジュール33に対応し、
強制送風手段は、ファン43に対応し、
送水手段は、ポンプ27に対応するも、
この考案は、上述の実施例の構成のみに限定されるものではない。
【0055】
上記実施例においては半導体におけるペルチェ効果の素子を用いたが、金属に
おけるペルチェ効果の素子(金属材料を素子として用いたものて)を用いてもよい
ことは勿論である。
【0056】
【考案の効果】
この考案によれば、タンクの水を冷却するペルチェ効果素子を設けることによ
り、煩わしい操作が不要で、しかも冷却効果の持続性を有すると共に、ペルチェ
効果素子によりタンク内の水を冷却して、冷風を効果的に得ることができる効果
がある。
【図1】 本考案の冷風扇を示す外観図。
【図2】 図1の中央部縦断面図。
【図3】 ペルチェモジュールの説明図。
【図4】 放熱板の斜視図。
【図5】 冷風扇の制御回路ブロック図。
【図6】 温風吹き出し時の説明図。
3…装置本体
11…タンク
13…ファン(送風手段)
25…吸水フィルタ
27…熱交換パイプ
30…放熱通路
31…吸熱部
32…放熱部
33…ペルチェモジュール(ペルチェ効果)
41…直流電流
42…放熱板
43…ファン(強制送風手段)
Claims (7)
- 【請求項1】水を貯溜するタンクと、下部が該タンク内
の水中に浸漬され、上部が装置本体内の上部に延出され
たエンドレス吸水フィルタと、装置本体内部に設けられ
た送風手段とを備え、上記エンドレス吸水フィルタに吸
水された水の気化熱を利用して冷風を吹出すように構成
した冷風扇であって、上記タンクの水を冷却するペルチ
ェ効果素子を設けた冷風扇。 - 【請求項2】上記ペルチェ効果素子は吸熱部と放熱部と
を有し、吸熱部がタンク底部に設けられた請求項1記載
の冷風扇。 - 【請求項3】上記ペルチェ効果素子はその放熱部に放熱
板が設けられた請求項1または2記載の冷風扇。 - 【請求項4】上記タンクの下部に放熱通路を形成し、上
記放熱板を放熱通路内に位置させた請求項3記載の冷風
扇。 - 【請求項5】上記放熱通路には装置前面から装置背面に
向けて放熱風を送風する強制送風手段が設けられた請求
項4記載の冷風扇。 - 【請求項6】ペルチェ効果素子に対する直流電源の極性
を逆方向にした時、ペルチェ効果素子によりタンク内の
水を加熱して、温風を吹出すように構成した請求項1〜
5の何れか1に記載の冷風扇。 - 【請求項7】上記タンクの水を該タンク部から装置内の
上部を介してタンクに還流する熱交換パイプと、上記タ
ンクの水を熱交換パイプに送水する送水手段とを設け、
ペルチェ効果素子により加熱された水を上記熱交換パイ
プに送水すべく構成した請求項6記載の冷風扇。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002007461U JP3094249U (ja) | 2002-11-25 | 2002-11-25 | 冷風扇 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002007461U JP3094249U (ja) | 2002-11-25 | 2002-11-25 | 冷風扇 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3094249U true JP3094249U (ja) | 2003-06-13 |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002007461U Expired - Fee Related JP3094249U (ja) | 2002-11-25 | 2002-11-25 | 冷風扇 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP3094249U (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018524207A (ja) * | 2015-06-15 | 2018-08-30 | ヴィデオジェット テクノロジーズ インコーポレイテッド | インクジェットプリンタ用空気フィルタ |
CN109812899A (zh) * | 2019-03-20 | 2019-05-28 | 吴惠宁 | 一种制冷装置和制冷设备 |
-
2002
- 2002-11-25 JP JP2002007461U patent/JP3094249U/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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