JP3237198U - 冷温扇風機 - Google Patents
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Abstract
【課題】室内の空気を乾燥させることなく、非常に効率よく冷風と温風を切り替えて送風することが可能な冷温扇風機を提供する。【解決手段】吸気口21と送風口22を有する筐体2と、貯水タンク3と、筐体内の吸気口側に設けられた送風ファン4と、貯水タンクの水を滞留可能なトレー5と、該トレーに、吸熱面又は発熱面が接触するように設けられたペルチェ素子6と、トレーの水を吸収するとともに通風可能な吸水フィルター7とを備え、送風ファンにより発生させた風を、ペルチェ素子により温度調整された水を吸収した吸水フィルターに通過させて送風することを特徴とする。【選択図】図2
Description
本考案は、冷温扇風機に関する。
近年、地球温暖化に伴う異常気象の影響により、夏季には異常な高温を観測したり、冬季には記録的な積雪や異常な低温を観測する日が珍しくなく、その記録は毎年更新している。一方、環境問題や、省エネルギーに対する関心の高まりから、家電製品の消費電力を低く抑えたり、稼働効率を向上させる開発が盛んに行われている。特に夏場の暑さに対する冷房装置等の消費電力は膨大であり、少しでも効率のよい稼働ための開発が望まれている。
夏場の暑さ対策用の家電製品としては、昔から扇風機が一般家庭に広く普及している。扇風機は、クーラー等に比べて消費電力が圧倒的に低いため、省エネルギー対策の家電製品として好適に用いられる。しかしながら、扇風機による送風は単に空気を循環させるものであり、空気自体の温度を制御するものではないため、扇風機のみによる冷房効果を期待することはできない。
このような現状において、扇風機によって冷風を発生させるために、扇風機の後部カバーに装着して用いる簡易型の冷風発生装置が提案されている(例えば、特許文献1を参照)。この提案は、予め冷蔵庫等で冷却しておいた冷却剤を収容した容器を、扇風機の後部カバーに装着し、冷却剤を通過して冷却された空気を、扇風機前方に送風するものである。
しかしながら、この提案では、冷却前の湿気を含んだ風が冷却剤に当たることにより冷却剤表面が結露し、これが水滴となって後部カバーにかかって電気的不具合を起こす原因になったり、水滴により周囲を汚す等の問題があった。また、冷却剤を予め冷蔵庫等で冷却しておく必要があるため、使用までの準備が煩雑であるという問題もあった。
本考案は前記課題を鑑みてなされたものであり、室内の空気を乾燥させることなく、非常に効率よく、簡便に冷風と温風を切り替えて送風することが可能な冷温扇風機を提供することを課題としている。
即ち、本考案の冷温扇風機は以下のことを特徴としている。
第1に、本考案の冷温扇風機は、吸気口及び送風口を有する筐体と、
貯水タンクと、
前記筐体内の前記吸気口側に設けられた送風ファンと、
前記貯水タンクの水を滞留可能なトレーと、
該トレーに、吸熱面又は発熱面が接触するように設けられたペルチェ素子と、
前記トレーの水を吸収するとともに通風可能な吸水フィルターとを備え、
前記送風ファンにより発生させた風を、前記ペルチェ素子により温度調整された水を吸収した前記吸水フィルターに通過させて送風することを特徴とする。
第2に、上記第1の考案の冷温扇風機において、前記送風口側に、風向を変更可能なルーバーが設けられていることが好ましい。
第3に、上記第1又は第2の考案の冷温扇風機において、前記ペルチェ素子の電流の極性を変更させて吸熱面と発熱面を変更させることにより、前記トレーの水を冷水又は温水とすることが好ましい。
第4に、上記第1から第3の考案の冷温扇風機において、前記筐体内にリチウムイオン電池が内蔵されており、該リチウムイオン電池からの電気供給により駆動することが好ましい。
第1に、本考案の冷温扇風機は、吸気口及び送風口を有する筐体と、
貯水タンクと、
前記筐体内の前記吸気口側に設けられた送風ファンと、
前記貯水タンクの水を滞留可能なトレーと、
該トレーに、吸熱面又は発熱面が接触するように設けられたペルチェ素子と、
前記トレーの水を吸収するとともに通風可能な吸水フィルターとを備え、
前記送風ファンにより発生させた風を、前記ペルチェ素子により温度調整された水を吸収した前記吸水フィルターに通過させて送風することを特徴とする。
第2に、上記第1の考案の冷温扇風機において、前記送風口側に、風向を変更可能なルーバーが設けられていることが好ましい。
第3に、上記第1又は第2の考案の冷温扇風機において、前記ペルチェ素子の電流の極性を変更させて吸熱面と発熱面を変更させることにより、前記トレーの水を冷水又は温水とすることが好ましい。
第4に、上記第1から第3の考案の冷温扇風機において、前記筐体内にリチウムイオン電池が内蔵されており、該リチウムイオン電池からの電気供給により駆動することが好ましい。
本考案に係る冷温扇風機によれば、室内の空気を乾燥させることなく、非常に効率よく、簡便に冷風と温風を切り替えて送風することができる。
本考案の実施形態について図面に沿って詳細に説明する。図1には本実施形態における冷温扇風機の正面図を示し、図2には本実施形態の冷温扇風機の分解斜視図を示し、図3には本実施形態の冷温扇風機の正面図を、図4には背面図を、図5には上視面図を、図6には右側面図を示している。
本実施形態の冷温扇風機1は、筐体2と、貯水タンク3と、筐体2内の吸気口21側に設けられた送風ファン4と、貯水タンク3の水を滞留可能なトレー5と、該トレー5に、吸熱面又は発熱面が接触するように設けられたペルチェ素子6と、トレー5の水を吸収するとともに通風可能な吸水フィルター7とを備えている。
本実施形態の冷温扇風機1における筐体2は、吸気口21と送風口22を有しており、筐体2内の吸気口21側に送風ファン4が設けられている。送風ファン4は、送風が可能であれば特に限定されるものではなく、通常公知のプロペラ型のモーター駆動ファンやシロッコファン等を用いることができる。
また、本実施形態の冷温扇風機1には貯水タンク3が設けられている。貯水タンク3は、後述するトレー5に供給する水を貯水するためのものであり、図1に示す実施形態のように筐体2の外部に設ける構成のほか、筐体2の内部に設ける構成とすることもできる。なお、筐体2の内部に貯水タンク3を設ける構成の場合には、送風ファン4による送風を妨げない配置を考慮することが望ましい。また、貯水タンク3は着脱自在に設けるのが好ましい。
送風ファン4の内側には、所定の量の水を滞留できる深さを有するトレー5が設けられている。トレー5は、貯水タンク3の水が溢れないように調整して供給されるように構成されえており、常に一定量の水を滞留できるようになっている。
また、トレー5の下部にはペルチェ素子6が設けられている。ペルチェ素子6は、2種類の金属の接合部に電流を流すと片方の金属からもう片方へ熱が移動するというペルチェ効果を利用した板状の半導体素子であり、直流電流を流すと一方の面が吸熱し、反対面に発熱が起こる特性を有している。また、直流電流を流す方向を逆にすることにより、吸熱面と発熱面を切り替えることができる。上記特性を有するペルチェ素子6を用い、ペルチェ素子6に入力する直流電流のプラス/マイナスを切り替えることにより、トレー5に接触するペルチェ素子6の特定の面を冷却面と温熱面に切り替えることが可能となる。
具体的には、例えば、冷風を送風する場合には、トレー5に接触するペルチェ素子6の面を冷却面として、トレー5の水を冷水に調製する。また、逆に温風を送風する場合には、トレー5に接触するペルチェ素子6の面を温熱面として、トレー5の水を温水に調製する。これにより、送風の冷温を容易に切り替えることが可能となる。
また、ペルチェ素子6に入力する直流電流の電圧を制御することにより、トレー5に滞留させた水の温度を調整することができる。なお、トレー5に滞留させた水は、ペルチェ素子6の接触面により温度調整されるため、より効率よく水の温度調整を行うために、可能な限り熱伝導率が高い材質を用いるのが好ましい。具体的には、アルミニウム等の金属製とするのが好ましい。
なお、ペルチェ素子6は、片面が冷却面の場合、反対側の面は温熱面となり、片面が温熱面の場合、反対側の面は冷却面となるが、トレー5に対して反対側の面の温度の影響を抑制するために、反対側の面の表面積を拡大するためのヒートシンクを設けたり、字1、図6に示すように、ペルチェ素子6の反対側の面の温度を効率的に制御するために、反対側の面の空気を筐体2側面から排気させるための排気ファン61を設けることが好ましい。
また、本考案の冷温扇風機1においては、トレー5の上面の滞留させた温度調整した水を吸収するとともに通風可能な吸水フィルター7が設けられている。吸水フィルター7としては、水を吸収して通風可能であればその形態は特に限定されるものではなく、例えば、フェルトやスポンジ等の吸水材に通風スリットを設けた形態のものや、通水管に放熱フィンを設けたコンデンサ状の形態のものを例示することができる。
また、本考案の冷温扇風機1においては、筐体2内部又は筐体2外部に、送風ファン4及びペルチェ素子6に電気を供給するための電源装置が設けられている。外部に電源装置を設ける場合には、一般家庭用の交流100Vを所定の直流電流に変換するACアダプターを介して供給される電源を用いることができる。
電源装置を内蔵させる場合には、一次電池、二次電池を用いることができ、特に充電して連続使用が可能な二次電池を用いることができる。特に好ましい二次電池としては、リチウムイオン電池を例示することができる。また、二次電池を利用したモバイルバッテリーや非接触型電源等も用いることができる。
また、本考案の冷温扇風機1においては、送風口22側に風向を変更可能なルーバー8を設けるのが好ましい。風向を変更可能なルーバー8としては、手指により変更可能なもののほか、電動により一定周期で風向を変更可能な電動ルーバーを例示することができる。風向を変更可能なルーバー8を設けることにより、使用者が設定する方向に送風することが可能となる。
また、本考案の冷温扇風機1においては、送風口22近傍に温度センサーを設け、検知した温度を図1、図5に示すようなインジケーター9に表示させたり、さらに制御回路を設けて、設定温度に応じて送風ファン4やペルチェ素子6への電気供給を制御することもできる。これにより、送風を所望の温度に調整することが可能となる。なお、インジケータには電源のON/OFFボタンを設けたり、各種設定変更ボタンを設けることができる。
上記構成の本考案の冷温扇風機1によれば、ペルチェ素子6により温度調整されたトレー5の水が吸水フィルター7に供給されることにより、吸水フィルター7が冷熱体として機能する。そして、送風ファン4により供給された空気は吸水フィルター7を通過し、所定の温度の冷風又は温風として送風口22から送風される。上記送風される空気は、トレー5の温度調整された水を含むものであり、乾燥していないため、長時間の使用においても使用者の喉や目を傷めることがない心地よい送風とすることができる。
以上、本考案の実施形態について説明したが、本考案の適用は上記実施形態に限定されるものではなく、本考案の効果を阻害ない範囲において構成の変更が可能である。
例えば、上記実施形態のトレー5においては、トレー5の内側にペルチェ素子6を内設しているが、ペルチェ素子6の片面を直接トレー状に形成することもできる。
また、吸気口21側に防塵フィルターを設けることができる。防塵フィルターは、筐体2内に供給される空気に混ざった塵や埃、毛、服の繊維辺等を絡め取るために設けられるものであり、防塵フィルターを設けることにより、適切に清浄された空気を送風口22から排出することが可能となる。なお、防塵フィルターは、吸気量及び送風量を阻害しない通気性を有するものであれば特に限定されることはない。
さらに、防塵フィルターは、塵や埃、毛、服の繊維辺等を除去可能なフィルター以外に、抗菌、抗ウイルス効果を有する抗菌フィルターとして設けることもできる。また、防塵フィルターに香料を染み込ませることにより、送風に微香を付加させることも可能となる。
さらにまた、筐体2の上部に、図1、図5、図6に示すような持ち運び用の取っ手23を設けることができる。これにより、冷温扇風機1を簡単に持ち運ぶことができる。
本考案に係る冷温扇風機によれば、室内の空気を乾燥させることなく、非常に効率よく、簡便に冷風と温風を切り替えて送風することが可能となる。
1 冷温扇風機
2 筐体
21 吸気口
22 送風口
23 取っ手
3 貯水タンク
4 送風ファン
5 トレー
6 ペルチェ素子
61 排気ファン
7 吸水フィルター
8 ルーバー
9 インジケーター
2 筐体
21 吸気口
22 送風口
23 取っ手
3 貯水タンク
4 送風ファン
5 トレー
6 ペルチェ素子
61 排気ファン
7 吸水フィルター
8 ルーバー
9 インジケーター
Claims (4)
- 吸気口及び送風口を有する筐体と、
貯水タンクと、
前記筐体内の前記吸気口側に設けられた送風ファンと、
前記貯水タンクの水を滞留可能なトレーと、
該トレーに、吸熱面又は発熱面が接触するように設けられたペルチェ素子と、
前記トレーの水を吸収するとともに通風可能な吸水フィルターとを備え、
前記送風ファンにより発生させた風を、前記ペルチェ素子により温度調整された水を吸収した前記吸水フィルターに通過させて送風することを特徴とする冷温扇風機。 - 前記送風口側に、風向を変更可能なルーバーが設けられていることを特徴とする請求項1に記載の冷温扇風機。
- 前記ペルチェ素子の電流の極性を変更させて吸熱面と発熱面を変更させることにより、前記トレーの水を冷水又は温水とすることを特徴とする請求項1又は2に記載の冷温扇風機。
- 前記筐体内にリチウムイオン電池が内蔵されており、該リチウムイオン電池からの電気供給により駆動することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の冷温扇風機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022000590U JP3237198U (ja) | 2022-02-08 | 2022-02-08 | 冷温扇風機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022000590U JP3237198U (ja) | 2022-02-08 | 2022-02-08 | 冷温扇風機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3237198U true JP3237198U (ja) | 2022-04-20 |
Family
ID=81206458
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2022000590U Active JP3237198U (ja) | 2022-02-08 | 2022-02-08 | 冷温扇風機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3237198U (ja) |
-
2022
- 2022-02-08 JP JP2022000590U patent/JP3237198U/ja active Active
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Legal Events
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