JP2706429B2 - 熱電冷却式飲料水罐クーラー - Google Patents
熱電冷却式飲料水罐クーラーInfo
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- A47J36/24—Warming devices
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- F25D31/006—Other cooling or freezing apparatus specially adapted for cooling receptacles, e.g. tanks
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、直流電流を通電すると
一端が冷却され、他端が加熱される熱電半導体素子のペ
ルチェ効果（Peltier effect）を利用した熱電冷却式飲
料水罐クーラーに関するもので、特に各種飲料水等を内
蔵した罐類等を、効率良く冷却或いは加熱することの可
能な、熱電半導体素子を利用した熱電冷却式飲料水罐ク
ーラーに関するものである。
一端が冷却され、他端が加熱される熱電半導体素子のペ
ルチェ効果（Peltier effect）を利用した熱電冷却式飲
料水罐クーラーに関するもので、特に各種飲料水等を内
蔵した罐類等を、効率良く冷却或いは加熱することの可
能な、熱電半導体素子を利用した熱電冷却式飲料水罐ク
ーラーに関するものである。
【０００２】本発明の熱電冷却式飲料水罐クーラーは小
形軽量であり、直流電源のある所であれば、場所の如何
に拘らず、いつでも又いかなる所でも使用することが出
来る。例えば、自動車のシガーライターに用いられる電
源によっても作動が可能であるから運転手のための飲料
水の冷却と加熱に適しており、又ＡＣアダップターを利
用すれば、家庭用電源によっても作動可能であるから家
庭用飲料水の冷却や保温用として便利に使用することが
できる装置である。
形軽量であり、直流電源のある所であれば、場所の如何
に拘らず、いつでも又いかなる所でも使用することが出
来る。例えば、自動車のシガーライターに用いられる電
源によっても作動が可能であるから運転手のための飲料
水の冷却と加熱に適しており、又ＡＣアダップターを利
用すれば、家庭用電源によっても作動可能であるから家
庭用飲料水の冷却や保温用として便利に使用することが
できる装置である。
【０００３】
【従来の技術】従来の熱電冷却方式の装置としては、米
国特許第４, １４３, ７１１号（１９７９）、第４, ３
５０, ０１６号（１９８２）、第４, ４０７, １３３号
（１９８３）等において提示された薬品或いは食品の保
存や輪送用としていくつかの特許が提案されたことがあ
る。
国特許第４, １４３, ７１１号（１９７９）、第４, ３
５０, ０１６号（１９８２）、第４, ４０７, １３３号
（１９８３）等において提示された薬品或いは食品の保
存や輪送用としていくつかの特許が提案されたことがあ
る。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】ところが、これらの米
国特許等で提示した装置においては、放熱方式が放熱フ
ィンによる自然冷却又は放熱ファン(fan）による強制冷
却方式を取っており、冷却効率が低いのみならず、特定
の用途を目的としているために、飲料水罐の冷却や保
温、又は加熱には適しない点がある。
国特許等で提示した装置においては、放熱方式が放熱フ
ィンによる自然冷却又は放熱ファン(fan）による強制冷
却方式を取っており、冷却効率が低いのみならず、特定
の用途を目的としているために、飲料水罐の冷却や保
温、又は加熱には適しない点がある。
【０００５】そこで、本発明は上記のような問題点を解
消するために発明されたものであり、本発明の第１の目
的は、ペルチェ効果をもつ熱電半導体素子群からなる熱
電モジュールを用いて罐類等を効率良く冷却／加熱する
ことが出来る構造をもつ熱電冷却式飲料水罐クーラーを
提供することにある。
消するために発明されたものであり、本発明の第１の目
的は、ペルチェ効果をもつ熱電半導体素子群からなる熱
電モジュールを用いて罐類等を効率良く冷却／加熱する
ことが出来る構造をもつ熱電冷却式飲料水罐クーラーを
提供することにある。
【０００６】本発明の第２の目的は、上記熱電冷却式飲
料水罐クーラー内の熱電モジュールの吸熱能力を増大す
るために、内部を水で満たし、その外部を放熱フィンで
構成したアルミニュウム製のヒートキャパシターをもつ
熱電冷却式飲料水罐クーラーを提供することにある。
料水罐クーラー内の熱電モジュールの吸熱能力を増大す
るために、内部を水で満たし、その外部を放熱フィンで
構成したアルミニュウム製のヒートキャパシターをもつ
熱電冷却式飲料水罐クーラーを提供することにある。
【０００７】
【課題を解決するための手段】上記第１の目的を達成す
るために、請求項１に記載の発明は、飲料水罐が挿入さ
れる冷却・加熱シューと、前記冷却・加熱シューを熱伝
達媒体として簡単な直流電源の供給のみで、ｐ型素子及
びｎ型素子とからなり、かつ前記飲料水罐を選択的に冷
却及び加熱する熱電モジュールと、吸熱された熱を吸収
するために内部に水を収容するヒートキャパシターと、
前記ヒートキャパシターの熱を外部に放出する放熱フィ
ンと、前記放熱フィンの熱放出効果を増大するための放
熱ファンとにより構成されたことを趣旨とする。
るために、請求項１に記載の発明は、飲料水罐が挿入さ
れる冷却・加熱シューと、前記冷却・加熱シューを熱伝
達媒体として簡単な直流電源の供給のみで、ｐ型素子及
びｎ型素子とからなり、かつ前記飲料水罐を選択的に冷
却及び加熱する熱電モジュールと、吸熱された熱を吸収
するために内部に水を収容するヒートキャパシターと、
前記ヒートキャパシターの熱を外部に放出する放熱フィ
ンと、前記放熱フィンの熱放出効果を増大するための放
熱ファンとにより構成されたことを趣旨とする。
【０００８】上記第２の目的を達成するために、請求項
２に記載の発明は、請求項１に記載の発明において、ヒ
ートキャパシターは、その内部に水で満たす空間が形成
され、その外部に放熱フィンを構成してなることを趣旨
とする。
２に記載の発明は、請求項１に記載の発明において、ヒ
ートキャパシターは、その内部に水で満たす空間が形成
され、その外部に放熱フィンを構成してなることを趣旨
とする。
【０００９】
【作用】請求項１に記載の発明の構成によれば、冷却／
加熱シューに挿入された飲料水罐は、熱電モジュールが
直流電源の供給により動作することにより、冷却或いは
加熱される。飲料水罐から吸熱された熱はヒートキャパ
シターにより吸収され、更に放熱フィンにより外部へ放
出される。このとき、放熱ファンが動作することによ
り、放熱フィンの熱放出効果が増大される。このよう
に、飲料水罐の熱は冷却／加熱シュー、熱電モジュー
ル、 ヒートキャパシター、放熱フィン及び放熱ファン
によって効率良く外部へ放出される。
加熱シューに挿入された飲料水罐は、熱電モジュールが
直流電源の供給により動作することにより、冷却或いは
加熱される。飲料水罐から吸熱された熱はヒートキャパ
シターにより吸収され、更に放熱フィンにより外部へ放
出される。このとき、放熱ファンが動作することによ
り、放熱フィンの熱放出効果が増大される。このよう
に、飲料水罐の熱は冷却／加熱シュー、熱電モジュー
ル、 ヒートキャパシター、放熱フィン及び放熱ファン
によって効率良く外部へ放出される。
【００１０】請求項２に記載の発明の構成によれば、請
求項１に記載の発明の作用に加え、ヒートキャパシター
内部の水は高温面から発熱する熱を効率良く吸収し、そ
の吸収された熱は放熱フィンに伝達されて外部に放出さ
れる。
求項１に記載の発明の作用に加え、ヒートキャパシター
内部の水は高温面から発熱する熱を効率良く吸収し、そ
の吸収された熱は放熱フィンに伝達されて外部に放出さ
れる。
【００１１】
【実施例】以下、添付した図を参照して本発明の熱電式
冷却／加熱兼用装置の構成、作用及び効果を記述する。
冷却／加熱兼用装置の構成、作用及び効果を記述する。
【００１２】図１は、本発明の熱電冷却式飲料水罐クー
ラーの外観を示す斜視図である。本発明の外観構成は、
本装置を取囲むプラスチック製の外皮１、飲料水罐を受
納することの出来る円筒状の冷却／加熱室２、冷却と加
熱モードとを切換えることが出来る作動スイッチ３、作
動モードを表わす表示ランプ４及び通風口５によりなっ
ている。本発明の外観は必ずしも、図１に限るものでは
なく、各部の構成は必要に応じて変更が可能であること
を明らかにする。
ラーの外観を示す斜視図である。本発明の外観構成は、
本装置を取囲むプラスチック製の外皮１、飲料水罐を受
納することの出来る円筒状の冷却／加熱室２、冷却と加
熱モードとを切換えることが出来る作動スイッチ３、作
動モードを表わす表示ランプ４及び通風口５によりなっ
ている。本発明の外観は必ずしも、図１に限るものでは
なく、各部の構成は必要に応じて変更が可能であること
を明らかにする。
【００１３】図２及び図３は図１のＡ−Ａ線及びＢ−Ｂ
線に沿って切断した内部構成を示したものであり、上記
の飲料水罐を受納することの出来る円筒状の冷却／加熱
室２を構成する熱伝導性が良好な金属材料よりなる冷却
／加熱シュー７と、その冷却／加熱シュー７を媒体とし
て飲料水罐６を冷却（或いは加熱）する熱電モジュール
８と、冷却の際に上記熱電モジュール８により吸熱され
た熱を収容するヒートキャパシター９と、そのヒートキ
ャパシター９の熱を外部に放出する放熱フィン１１と、
その放熱フィン１１の熱放出効果を増大するための強制
冷却用の放熱ファン１２（本発明においては具体的に図
示しない）と、上記冷却／加熱室２内に受納した飲料水
罐６を固定する口径調整レバー１３とにより構成され
る。
線に沿って切断した内部構成を示したものであり、上記
の飲料水罐を受納することの出来る円筒状の冷却／加熱
室２を構成する熱伝導性が良好な金属材料よりなる冷却
／加熱シュー７と、その冷却／加熱シュー７を媒体とし
て飲料水罐６を冷却（或いは加熱）する熱電モジュール
８と、冷却の際に上記熱電モジュール８により吸熱され
た熱を収容するヒートキャパシター９と、そのヒートキ
ャパシター９の熱を外部に放出する放熱フィン１１と、
その放熱フィン１１の熱放出効果を増大するための強制
冷却用の放熱ファン１２（本発明においては具体的に図
示しない）と、上記冷却／加熱室２内に受納した飲料水
罐６を固定する口径調整レバー１３とにより構成され
る。
【００１４】以上のように構成された本装置の作動原理
は、熱電半導体素子のペルチェ効果を利用したものであ
り、複数個の熱電半導体素子を互いに電気的に直列に接
続し、熱的に並列に接続して熱電モジュール８の作動に
より冷却或いは加熱の機能をもたせることである。即
ち、熱電モジュール８に直流電流を通電すれば熱電モジ
ュール８がヒートポンプ（heat pump)の役割を演じ、飲
料水罐を冷却したり或いは加熱したりする。
は、熱電半導体素子のペルチェ効果を利用したものであ
り、複数個の熱電半導体素子を互いに電気的に直列に接
続し、熱的に並列に接続して熱電モジュール８の作動に
より冷却或いは加熱の機能をもたせることである。即
ち、熱電モジュール８に直流電流を通電すれば熱電モジ
ュール８がヒートポンプ（heat pump)の役割を演じ、飲
料水罐を冷却したり或いは加熱したりする。
【００１５】例えば、作動スイッチ３を冷却モード（Ｃ
ＯＬＤ）に設定した場合は、冷却／加熱シュー７と接触
している熱電モジュール８の接触面で吸熱作用が生じ、
冷却／加熱シュー７が冷却され、これによりこれと接触
している飲料水罐６が冷却される。このように熱電モジ
ュール８により吸熱された熱はヒートキャパシター９に
吸収され、放熱フィン１１を介して外部に放出される。
又、作動スイッチ３を加熱モード（ＨＯＴ）に設定した
場合は、熱の流れが冷却の場合と逆になり、冷却／加熱
シュー７との接触面で発熱が生じ、飲料水罐６が加熱さ
れる。即ち、冷却の場合は熱の流れが飲料水罐６→冷却
／加熱シュー７→熱電モジュール８→ヒートキャパシタ
ー９→放熱フィン１１→外部の順になり、加熱の場合は
これと逆になる。
ＯＬＤ）に設定した場合は、冷却／加熱シュー７と接触
している熱電モジュール８の接触面で吸熱作用が生じ、
冷却／加熱シュー７が冷却され、これによりこれと接触
している飲料水罐６が冷却される。このように熱電モジ
ュール８により吸熱された熱はヒートキャパシター９に
吸収され、放熱フィン１１を介して外部に放出される。
又、作動スイッチ３を加熱モード（ＨＯＴ）に設定した
場合は、熱の流れが冷却の場合と逆になり、冷却／加熱
シュー７との接触面で発熱が生じ、飲料水罐６が加熱さ
れる。即ち、冷却の場合は熱の流れが飲料水罐６→冷却
／加熱シュー７→熱電モジュール８→ヒートキャパシタ
ー９→放熱フィン１１→外部の順になり、加熱の場合は
これと逆になる。
【００１６】このように、冷却／加熱シュー７とヒート
キャパシター９の間の熱電モジュール８の両面で吸熱と
放熱が同時に行われることから、熱伝達過程においてこ
れら接触部の熱伝導抵抗が最小化するように密着させる
必要がある。
キャパシター９の間の熱電モジュール８の両面で吸熱と
放熱が同時に行われることから、熱伝達過程においてこ
れら接触部の熱伝導抵抗が最小化するように密着させる
必要がある。
【００１７】このために熱電モジュール８の両面と接触
する冷却／加熱シュー７とヒートキャパシター９の接触
面が平面になるように研磨し、図４に示したように固定
ボルトとナット１０で密着固定する。
する冷却／加熱シュー７とヒートキャパシター９の接触
面が平面になるように研磨し、図４に示したように固定
ボルトとナット１０で密着固定する。
【００１８】熱電モジュール８による冷却性能と効率
は、熱電モジュール８の両側面（低温面及び高温面）の
温度差△Ｔが小さい程高くなる。即ち、高温面での発熱
量を速やかに除去し、温度を低くすればする程低温面で
の吸熱量が増加し、冷却効果が高くなる。
は、熱電モジュール８の両側面（低温面及び高温面）の
温度差△Ｔが小さい程高くなる。即ち、高温面での発熱
量を速やかに除去し、温度を低くすればする程低温面で
の吸熱量が増加し、冷却効果が高くなる。
【００１９】本発明の技術的特徴の一つは、正にこの点
に着眼し、高温面にヒートキャパシター９を取付けて、
高温面から発熱する熱を容易に吸収することにより、低
温面との温度差△Ｔを小さく保つことが出来るようにし
たことである。
に着眼し、高温面にヒートキャパシター９を取付けて、
高温面から発熱する熱を容易に吸収することにより、低
温面との温度差△Ｔを小さく保つことが出来るようにし
たことである。
【００２０】本発明において用いられる熱電モジュール
８の種類と個数、ヒートキャパシター９と放熱フィン１
１の仕様書等は冷却／加熱物の熱容量及び所望温度等の
設計条件によって適切に選定することが可能である。
８の種類と個数、ヒートキャパシター９と放熱フィン１
１の仕様書等は冷却／加熱物の熱容量及び所望温度等の
設計条件によって適切に選定することが可能である。
【００２１】図５はヒートキャパシター９の外観構造を
示し、内部には単位重量あたり熱容量の大きい水を満た
す空間が形成されており、外部は放熱フィン１１等が構
成されている。この水は高温面から発熱する熱を効率良
く吸収すると同時に、吸収された熱は放熱フィン１１に
伝達され、外部に放出される。このように上記ヒートキ
ャパシター９、放熱フィン１１及び放熱ファン１２から
構成された一連の熱放出方式により、小容量の熱電モジ
ュール８を用いても低温面と高温面との温度差△Ｔを低
く保つことができ、冷却体からの吸熱量は大きくなる。
示し、内部には単位重量あたり熱容量の大きい水を満た
す空間が形成されており、外部は放熱フィン１１等が構
成されている。この水は高温面から発熱する熱を効率良
く吸収すると同時に、吸収された熱は放熱フィン１１に
伝達され、外部に放出される。このように上記ヒートキ
ャパシター９、放熱フィン１１及び放熱ファン１２から
構成された一連の熱放出方式により、小容量の熱電モジ
ュール８を用いても低温面と高温面との温度差△Ｔを低
く保つことができ、冷却体からの吸熱量は大きくなる。
【００２２】上記ヒートキャパシター９の材質は熱伝導
性の良好な金属であれば、どのような物でもよいが、ダ
イカストにより放熱フィン１１と一体化した製造が容易
で、且つ軽量な点に鑑みてアルミニュウム合金が望まし
い。
性の良好な金属であれば、どのような物でもよいが、ダ
イカストにより放熱フィン１１と一体化した製造が容易
で、且つ軽量な点に鑑みてアルミニュウム合金が望まし
い。
【００２３】図６は冷却／加熱シュー７の斜視図を示
し、図７（Ａ）（Ｂ）は飲料水罐６を冷却／加熱シュー
７内に挿入したり、引き出したりするための口径調整レ
バー１３の作動を示す図である。
し、図７（Ａ）（Ｂ）は飲料水罐６を冷却／加熱シュー
７内に挿入したり、引き出したりするための口径調整レ
バー１３の作動を示す図である。
【００２４】ここで、冷却／加熱シュー７は、熱伝導性
が良好で、且つ弾性をもつ金属材料から形成され、冷却
／加熱シュー７の円筒面の一側上に縦溝７ａを形成し、
この縦溝７ａの中端部に楕円状の口径調整レバー１３が
嵌められている。このように形成した冷却／加熱シュー
７内に飲料水罐６を挿入する場合には、楕円状の口径調
整レバー１３を図７（Ｂ）の状態から図７（Ａ）の位置
に回して回転させる。すると、冷却／加熱シュー７の縦
溝７ａが開きながら、冷却／加熱シュー７の口径が楕円
の長軸長さと楕円の短軸長さとの差分だけ多くなって飲
料水罐６の挿入が容易になり、挿入後は口径調整レバー
１３が図７（Ｂ）の位置になるように回転させると、冷
却／加熱シュー７自体の復元弾性によって冷却／加熱シ
ュー７の口径が狭くなり、飲料水罐６と冷却／加熱シュ
ー７の面接着が密着を保つことになる。
が良好で、且つ弾性をもつ金属材料から形成され、冷却
／加熱シュー７の円筒面の一側上に縦溝７ａを形成し、
この縦溝７ａの中端部に楕円状の口径調整レバー１３が
嵌められている。このように形成した冷却／加熱シュー
７内に飲料水罐６を挿入する場合には、楕円状の口径調
整レバー１３を図７（Ｂ）の状態から図７（Ａ）の位置
に回して回転させる。すると、冷却／加熱シュー７の縦
溝７ａが開きながら、冷却／加熱シュー７の口径が楕円
の長軸長さと楕円の短軸長さとの差分だけ多くなって飲
料水罐６の挿入が容易になり、挿入後は口径調整レバー
１３が図７（Ｂ）の位置になるように回転させると、冷
却／加熱シュー７自体の復元弾性によって冷却／加熱シ
ュー７の口径が狭くなり、飲料水罐６と冷却／加熱シュ
ー７の面接着が密着を保つことになる。
【００２５】図８は本発明の熱電冷却式飲料水罐クーラ
ーの性能をヒートキャパシター９のある楊合と、ヒート
キャパシターがなく放熱フィン１１を熱電モジュール８
の高温面に取り付けて放熱させる場合の冷却性能を比較
した結果をグラフに表したものである。本グラフにおい
て、ヒートキャパシター９のある場合は、熱電モジュー
ル８の高温面の温度が最高３７℃を保持し、罐内部の飲
料水（約０．３３リットル程度）の温度は２０分以内に
１０℃以下に冷却されることに比べ、ヒートキャパシタ
ー９がなく、放熱フィン１１だけを用いる場合は、高温
面の温度が約５０℃に上昇し、飲料水の冷却温度は１５
℃程度が限界であり、これに達する時間も３０分以上を
要することになる。
ーの性能をヒートキャパシター９のある楊合と、ヒート
キャパシターがなく放熱フィン１１を熱電モジュール８
の高温面に取り付けて放熱させる場合の冷却性能を比較
した結果をグラフに表したものである。本グラフにおい
て、ヒートキャパシター９のある場合は、熱電モジュー
ル８の高温面の温度が最高３７℃を保持し、罐内部の飲
料水（約０．３３リットル程度）の温度は２０分以内に
１０℃以下に冷却されることに比べ、ヒートキャパシタ
ー９がなく、放熱フィン１１だけを用いる場合は、高温
面の温度が約５０℃に上昇し、飲料水の冷却温度は１５
℃程度が限界であり、これに達する時間も３０分以上を
要することになる。
【００２６】一方、図１の作動スイッチ３を加熱モード
（ＨＯＴ）にすると、上記のように熱電モジュール８か
ら熱が冷却／加熱ンュー７に供給され、飲料水罐６が加
熱される。このような場合、長時間本発明の装置を使用
する時は、熱電モジュール８の内部温度は８０〜１００
℃が限界温度であるから、熱電モジュール８の温度が上
記温度を超えないように熱電モジュール８の高温面にサ
ーミスター（図示しない）を取付けて、上限温度を超す
ことがないように温度制御回路を内装する。
（ＨＯＴ）にすると、上記のように熱電モジュール８か
ら熱が冷却／加熱ンュー７に供給され、飲料水罐６が加
熱される。このような場合、長時間本発明の装置を使用
する時は、熱電モジュール８の内部温度は８０〜１００
℃が限界温度であるから、熱電モジュール８の温度が上
記温度を超えないように熱電モジュール８の高温面にサ
ーミスター（図示しない）を取付けて、上限温度を超す
ことがないように温度制御回路を内装する。
【００２７】又、冷却モードと加熱モードの調節は公知
のとおり直流電源の極性変更によって可能である。即
ち、飲料水罐６を冷却しようとする場合は、熱電モジュ
ール８のｐ型素子側を（−）極、ｎ型素子側を（＋）極
にし、加熱しようとする場合は、これと逆になるように
直流電源回路を構成することにより、冷却或いは加熱機
能を任意に変更することも可能である。
のとおり直流電源の極性変更によって可能である。即
ち、飲料水罐６を冷却しようとする場合は、熱電モジュ
ール８のｐ型素子側を（−）極、ｎ型素子側を（＋）極
にし、加熱しようとする場合は、これと逆になるように
直流電源回路を構成することにより、冷却或いは加熱機
能を任意に変更することも可能である。
【００２８】
【発明の効果】以上、説明した通り、本発明の装置は各
種の飲料水罐を簡便に冷却或いは加熱することが可能で
あり、本装置のサイズを小形軽量に構成可能であるか
ら、直流電源がある所なら、どのような場所でも簡単に
使用することができ、更にＡＣアダップターを用いると
家庭用電源によっても作動の可能となり、いろいろの特
長点がある有用な発明である。
種の飲料水罐を簡便に冷却或いは加熱することが可能で
あり、本装置のサイズを小形軽量に構成可能であるか
ら、直流電源がある所なら、どのような場所でも簡単に
使用することができ、更にＡＣアダップターを用いると
家庭用電源によっても作動の可能となり、いろいろの特
長点がある有用な発明である。
【図１】 本発明の熱電冷却式飲料水罐クーラーの全外
観を示す斜視図である。
観を示す斜視図である。
【図２】 図１のＡ−Ａ線に沿つて切開した内部構造図
である。
である。
【図３】 図１のＢ−Ｂ線に沿つて切開した内部構造図
である。
である。
【図４】 冷却／加熱シュー７と熱電モジュール８とヒ
ートキャパシター９の組立て状態を示す図である。
ートキャパシター９の組立て状態を示す図である。
【図５】 ヒートキャパシター９の外観構造を示す斜視
図である。
図である。
【図６】 冷却／加熱シュー７を示す斜視図である。
【図７】 （Ａ）（Ｂ）は飲料水罐６を冷却／加熱シュ
ー７内に挿入したり引き出したりするための口径調整レ
バー１３の作動を説明する図である。
ー７内に挿入したり引き出したりするための口径調整レ
バー１３の作動を説明する図である。
【図８】 本発明の熱電冷却式飲料水罐クーラーに於い
て、ヒートキャパシター９のある場合とない場合との冷
却性能を比較したグラフである。
て、ヒートキャパシター９のある場合とない場合との冷
却性能を比較したグラフである。
１…外皮、２…冷却／加熱室、３…作動スイッチ、４…
表示ランプ、５…通風口、６…飲料水罐、７…冷却／加
熱シュー、８…熱電モジュール、９．ヒートキャパシタ
ー、１０…ボルトとナット、１１…放熱フィン、１２…
放熱ファン、１３…口径調整レバー。
表示ランプ、５…通風口、６…飲料水罐、７…冷却／加
熱シュー、８…熱電モジュール、９．ヒートキャパシタ
ー、１０…ボルトとナット、１１…放熱フィン、１２…
放熱ファン、１３…口径調整レバー。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平５−172424（ＪＰ，Ａ) 特開 平３−20580（ＪＰ，Ａ) 実開 平４−125913（ＪＰ，Ｕ)
Claims (2)
- 【請求項１】 飲料水罐（６）が挿入される冷却・加熱
シュー（７）と、前記冷却・加熱シュー（７）を熱伝達
媒体として簡単な直流電源の供給のみで、ｐ型素子及び
ｎ型素子とからなり、かつ前記飲料水罐（６）を選択的
に冷却及び加熱する熱電モジュール（８）と、吸熱され
た熱を吸収するために内部に水を収容するヒートキャパ
シター（９）と、前記ヒートキャパシター（９）の熱を
外部に放出する放熱フィン（１１）と、前記放熱フィン
（１１）の熱放出効果を増大するための放熱ファン（１
２）とにより構成されたことを特徴とする熱電冷却式飲
料水罐クーラー。 - 【請求項２】 前記ヒートキャパシター（９）は、その
内部に水で満たす空間が形成され、その外部に前記放熱
フィン（１１）を構成してなることを特徴とする請求項
１に記載の熱電冷却式飲料水罐クーラー。
Applications Claiming Priority (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| KR1994-8947 | 1994-04-27 | ||
| KR1019940008947A KR970002797B1 (ko) | 1994-04-27 | 1994-04-27 | 열전냉각식 음료수 캔쿨러 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0882454A JPH0882454A (ja) | 1996-03-26 |
| JP2706429B2 true JP2706429B2 (ja) | 1998-01-28 |
Family
ID=19381828
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7094808A Expired - Fee Related JP2706429B2 (ja) | 1994-04-27 | 1995-04-20 | 熱電冷却式飲料水罐クーラー |
Country Status (2)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2706429B2 (ja) |
| KR (1) | KR970002797B1 (ja) |
Families Citing this family (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| GB2394885A (en) * | 2002-11-06 | 2004-05-12 | Steven Suffredini | A beverage holder that heats or cools beverage containers |
| CN102508443A (zh) * | 2011-10-28 | 2012-06-20 | 上海海立中野冷机有限公司 | 一种用于双温商品陈列柜的冷、热温度调控方法 |
| CN104315779B (zh) * | 2014-10-16 | 2016-05-25 | 中国科学院广州能源研究所 | 相变蓄冷式半导体电子冷藏箱及其提高制冷效率的方法 |
| CN110214255B (zh) * | 2017-03-03 | 2022-01-25 | 美国传承公司 | 用于主动冷却饮料的模块化的饮料固持器及其执行方法 |
| CN112556236A (zh) * | 2021-01-08 | 2021-03-26 | 东莞市静航电子商务有限公司 | 一种用于小空间降温的半导体冷却装置 |
Family Cites Families (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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| JPH04125913U (ja) * | 1991-05-09 | 1992-11-17 | 孝夫 斉藤 | 自動車用冷却兼加熱器 |
| JP2924369B2 (ja) * | 1991-11-20 | 1999-07-26 | 松下電器産業株式会社 | ヒートポンプデバイス |
-
1994
- 1994-04-27 KR KR1019940008947A patent/KR970002797B1/ko not_active IP Right Cessation
-
1995
- 1995-04-20 JP JP7094808A patent/JP2706429B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0882454A (ja) | 1996-03-26 |
| KR970002797B1 (ko) | 1997-03-11 |
| KR950028715A (ko) | 1995-11-22 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |