JP3038017U - 枕 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 アロマテラピー効果のある芳香を放散して就
寝の楽しみを与えるとともに、快い睡眠が得られること
のできる枕を得ることを課題とする。 【解決手段】 枕側を袋状に縫製し、一方にポリプロピ
レンパイプチップを、他方に桧の芳香を放散するポリエ
ステル綿を封入し、その枕側の周縁部を縫製するととも
に、一部の周縁部に開閉手段を設けてなる枕において、
枕の内部ほぼ中央に開閉手段を有するポケット部を設け
るとともに、そのポケット部内にシダーチップ袋を装入
する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は手軽に森林浴が楽しめ、快い睡眠が得られる枕に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来より、枕側を袋状に縫製し、一方にポリプロピレンパイプチップを、他方 にポリエステル綿を封入して、枕側周縁部を縫製してなる枕は知られている。 このような枕は、ポリプロピレンパイプチップによりひんやりとした感触を楽 しむことができるだけで、無味乾燥なものであった。 また、一方で、森林の香りにより、気持ちを落ち着かせるアロマテラピー（芳 香療法）が知られており、これを手軽に味わえるようになることは望ましいこと である。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

そこで、本考案は、アロマテラピー効果のある芳香を放散して就寝の楽しみを 与えるとともに、快い睡眠が得られることのできる枕を得ることを課題とするも のである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は、以上のような課題を解決するため、次のような枕を提供するもので ある。 すなわち、枕側を袋状に縫製し、一方にポリプロピレンパイプチップを、他方 に桧の芳香を放散するポリエステル綿を封入し、その枕側の周縁部を縫製すると ともに、一部の周縁部に開閉手段を設けてなる枕において、枕の内部ほぼ中央に 開閉手段を有するポケット部を設けるとともに、そのポケット部内にシダーチッ プ袋を装入したことを特徴とする枕である。 そして、前記周縁部の開閉手段によって開閉される枕外周部にシダーチップ袋 を出し入れして、その外周部の高さを調節可能とし、更に、前記ポケット部を設 けることによって、枕表面のほぼ中央に矩形状の窪み部が形成されることを特徴 とするものである。

【０００５】

【考案の実施の形態】

以下、本考案の実施の形態を図面を基に説明する。 図１は本考案の枕の斜視図であり、図２は同じく平面図である。また、図３は 枕周縁部のファスナーを開いて内部のポケット部が見えている状態を示す側面図 であり、図４はそのポケット部内に装入するシダーチップ袋の斜視図、図５は枕 の外周部に装入する高さ調節用のシダーチップ袋の斜視図である。そして、図６ は高さ調節用シダーチップ袋を装入する様子を示す斜視図である。

【０００６】 本考案の枕は、枕側を袋状に縫製し、一方に細粒状のポリプロピレンパイプチ ップを適量封入し、他方に桧の芳香を染み込ませて放散するようにしたポリエス テル綿を適量封入し、前記枕側の周縁部を縫製して構成するもので、一般に縦４ ３ｃｍ、横６３ｃｍ程度の大きさのものである。 なお、この枕に封入する綿の原料となるポリエステル繊維は市販されているも ので、例えば、「テイジン テトロン ＧＳ ファイバーフィル」等を使用する ことができる。この繊維は、天然桧の精油を繊維の芯に練り込んだもので、テル ペン等の芳香物質を少しずつ長期間に亘って放散するものである。

【０００７】 さて、本考案にかかる枕（Ａ）は、図１乃至図３で示すように、左周縁部（１ ）、右周縁部（２）、後周縁部（３）、前周縁部（４）の両端部付近が縫い付け られ、前周縁部（４）の両端部付近を除く中央部分にはファスナー（５）が設け られており、枕内部（ａ）がファスナー（５）によって開閉自在となっている。 また、枕内部（ａ）のほぼ中央部分には、別体の布袋等を縫製して構成したポ ケット部（６）が設けられており、図示するように、そのポケット部（６）が設 けられた部分の枕（Ａ）の表面には、矩形状の窪み部（７）が形成され、頭部を 安定させることができるようになっている。

【０００８】 ポケット部（６）の大きさは、縦８ｃｍ、横１０ｃｍ、高さ６ｃｍ位が望まし く、前記窪み部（７）も縦８ｃｍ、横１０ｃｍ程度の面積が頭部を安定させるに は丁度よい。 また、図３で示すように、ポケット部（６）には、前記ファスナー（５）と同 じ側にファスナー（８）が設けられていて、開閉自在となっている。 そして、このようなポケット部（６）には、図４で示すようなシダーチップが 適量封入されたシダーチップ袋（１０）が装入されるようになっており、シダー チップが放散する森林の香りによって、アロマテラピー効果を演出することがで きるようになっている。

【０００９】 シダーチップの原材料は、アパラチアン・オザーク地方のみに生育するイース タン・レッド・シダーという香木であり、人の心を落ち着かせるアロマテラピー 効果の高い森林の香りを放散するとともに、すぐれた防虫効果があるもので、ア トピー性疾患や喘息の大きな原因であるダニの繁殖を抑制することができるもの である。 したがって、このようなシダーチップを枕に利用すれば、手軽に森林浴を楽し むことができるとともに、深くて快い睡眠を得ることができ、快い目覚めが得ら れることになるし、寝具等におけるダニ除け効果も期待できて、きわめて快適な 就寝ができる。 なお、このシダーチップ袋（１０）、及び後述するシダーチップ袋（１１）は ナイロンと紙でできており、使用時に頭部への感触が不快にならないように、あ る程度のゆとりを持たせてシダーチップを適量封入してある。

【００１０】 また、この枕（Ａ）は、人間工学に則って考えられた高さになるように作られ ており、首部がのる外周部が高く、頭部がのる中央部が窪んだ形状に構成されて 、いびきを防止できるという特徴をそなえているものであるが、使用者の好みに 応じて、この外周部（９）の首部がのる部分の高さを調節できるようになってい る。 すなわち、図５、図６で示すように、枕（Ａ）の外周部（９）の幅より小さい 幅を有する細長状のシダーチップ袋（１１）を、枕（Ａ）の前周縁部（４）に設 けたファスナー（５）から装入して調節するのである。 このとき、装入するシダーチップ袋（１１）の数は、１個でも２個でも使用者 の自由であり、順次重ねるように装入することによって、微妙な高さ調節が可能 となるものである。

【００１１】 以上、何れにしても、本考案の枕の使用者は、放散されるテルペンやシダーチ ップの芳香作用により、手軽に森林浴の気分を味わうことができ、気持ちを落ち 着かせることができて、疲労回復、血圧や脈拍の安定といった生理的効果を得る ことができるとともに、寝具等における防ダニ効果が期待でき、快適に就寝する ことができるようになる。

【００１２】

【考案の効果】

本考案によれば、枕に森林の芳香を放散するシダーチップ袋を装入することに よって、手軽に森林浴の気分を味わうことができ、気持ちを落ち着かせることに よって疲労回復、血圧や脈拍の安定といった生理的効果が得られるとともに、防 ダニ効果が期待でき、快適に就寝することができる。 また、使用者の好みに応じて、枕外周部の高さを調節できるようになっており 、枕の中央には窪み部が形成されているので、いびきを防止できるという効果も ある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の枕の斜視図

【図２】同上の平面図

【図３】枕のファスナーを開いて内部のポケット部が見
えている状態を示す側面図

【図４】ポケット部内に装入するシダーチップ袋の斜視
図

【図５】枕の外周部に装入する高さ調節用のシダーチッ
プ袋の斜視図

【図６】高さ調節用シダーチップ袋を装入する様子を示
す斜視図

【符号の説明】

Ａ 枕 １ 左周縁部 ２ 右周縁部 ３ 後周縁部 ４ 前周縁部 ５ ファスナー ６ ポケット部 ７ 窪み部 ８ ファスナー ９ 外周部 １０ シダーチップ袋 １１ シダーチップ袋

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 枕側を袋状に縫製し、一方にポリプロピ
   レンパイプチップを、他方に桧の芳香を放散するポリエ
   ステル綿を封入し、該枕側の周縁部を縫製するととも
   に、一部の周縁部に開閉手段を設けてなる枕において、
   該枕の内部ほぼ中央に開閉手段を有するポケット部を設
   けるとともに、該ポケット部内にシダーチップ袋を装入
   したことを特徴とする枕。
2. 【請求項２】 前記周縁部の開閉手段によって開閉され
   る枕外周部にシダーチップ袋を出し入れして、該外周部
   の高さを調節可能としたことを特徴とする請求項１に記
   載の枕。
3. 【請求項３】 前記ポケット部を設けることによって、
   枕表面のほぼ中央に矩形状の窪み部が形成されることを
   特徴とする請求項１または２に記載の枕。