JP3037993U - ネックレス糸 - Google Patents

ネックレス糸

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JP3037993U
JP3037993U JP1996013407U JP1340796U JP3037993U JP 3037993 U JP3037993 U JP 3037993U JP 1996013407 U JP1996013407 U JP 1996013407U JP 1340796 U JP1340796 U JP 1340796U JP 3037993 U JP3037993 U JP 3037993U
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necklace
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yarn
chemical fibers
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JP1996013407U
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定男 中安
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定男 中安
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ネックレスの長期使用によっても切断がされ
ず,かつネックレス糸の糸組み作業が容易であるという
理想的なネックレス糸を提供する。 【解決手段】 超高分子量ポリエチレン、テクミロン、
(登録商標)強化ナイロン等の新素材による極細化学繊
維を束ねてなる糸を少なくともその一端端末で接着剤に
含浸、乾燥することで硬化処理する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
この考案は、装飾珠に糸を挿通してなる糸組みネックレスに使用されるネック レス糸についてのものである。
【0002】
【従来の技術】
従来真珠、さんご、ビーズ等の装飾珠に木綿、ナイロン等の糸を挿通してなる 糸組みネックレスにおけるネックレス糸は、装飾珠の重量が常に負荷されること 、及びネックレス糸が露出することを美観上避けるため、装飾珠同士を互いに密 着させるから同一箇所において常に屈曲することになり、ネックレスの長期使用 によりその部分が磨耗し、切断し易くなる。 もし糸組みネックレスにおいてネックレス糸が切れれば装飾珠は離脱、紛失す る恐れがあり大変危険であるから、ネックレス糸の素材は前記のものから極細線 ステンレスを束ね”撚り糸”状態としたワイヤーが使用される傾向にある。
【0003】 しかし、ネックレス自体の形状が様々な人首にフィットし、かつ輪ゴムのよう な状態でなく、滑らかな曲線を描きながら揺動するには、ネックレス糸には柔軟 性が要求される。 また時と場合によってはネックレスは二重にして使用されたり、収納時に束ね 重ねられることもあり、それらが再び柔軟性を有するネックレスとして使用でき るためには、ネックレス糸には曲げに対する復元性も必要とされる。 したがって、ネックレス糸として使用される前記ワイヤーの素材には弾力を有 する硬化状態のステンレスが使用され、ナマシ状態のものを使用することができ ず、ステンレス最大の利点である錆難さを発揮することができなかった。
【0004】 結果としてワイヤーを使用したネックレス糸にあっては、ステンレスかネック レス使用時に人肌、汗等より水分を吸収し、酸化して錆を生じた部分から脆くな り、やがては磨耗して切断するという問題が頻繁に生じており、ワイヤーを使用 したネックレス糸は販売時の検査による強度とある程度使用後の強度が明らかに 異なるものとなっていた。
【0005】 一方従来の木綿等を素材とするものから、ステンレスを素材とするワイヤーの ネックレス糸が使用される傾向にあるもう一つの理由は、ネックレス糸組み時の ネックレス糸を挿通する作業が硬性を有するステンレスにおいては著しく容易で あることである。 例えば小粒の真珠ネックレスにおいてネックレス糸を挿通する中心孔の内径は 約0.6mm程度しかなく、通常のネックレス糸は引っ張り強度の要請から約0 .3mm程度以上の外径を有しているので、柔軟性を有する木綿等の素材による 糸では微細な中心孔にその先端の目安を定めることが困難で、一つ一つの装飾珠 に糸を挿通していくというネックレス糸組み作業に非常に時間がかかっていたか らである。
【0006】 したがって、従来真珠ネックレス等の高額品にあっては、前述の短所と長所を 有するステンレス製ワイヤーによるネックレス糸を少しでも長く持たせるため、 前記硬化状ステンレスの極細線を数本を束ね”撚り糸”状態とした後さらにポリ エステル樹脂等で被膜したもの使用されていた。 しかしそのような被膜ステンレス製ワイヤーも、やはり装飾珠間の同一箇所に おいて常に屈曲するから、その部分から樹脂皮膜は破損し水分等を吸収して錆が 生じ、やがては切断に至るということに全く変わりがなく、ある程度使用後の強 度の点では同様の問題を有していた。
【考案が解決しようとする課題】
【0007】 本考案は、糸組みネックレスには従来使用されることがなかった超高分子量ポ リエチレン等の新素材からなる極細化学繊維を束ねてなる糸を使用し、その一端 端末を接着剤等により硬化処理することにより、ネックレスの長期使用によって も切断がされず,かつ糸組み作業が容易であるという理想的なネックレス糸を提 供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】 すなわち請求項1に記載の本考案は、超高分子量ポリエチレン、テクミロン、 強化ナイロン等の新素材による極細化学繊維を束ねてなる糸を少なくともその一 端端末で接着剤に含浸、乾燥することで硬化処理したことを特徴とするものであ る。
【0009】 また請求項2に記載の本考案は、超高分子量ポリエチレン、テクミロン、強化 ナイロン等の新素材による極細化学繊維を束ねてなる糸を少なくともその一端端 末でABS樹脂、ポリプロヒレン樹脂等の熱可塑性樹脂により被膜することで、 硬化処理したことを特徴とするものである。
【0010】 さらに請求項3に記載の本考案は、強化ナイロン等の熱硬化性樹脂による極細 化学繊維を束ねてなる糸の少なくともその一端端末を加熱することで硬化処理し たことを特徴とするものである。
【0011】
【考案の実施の形態】
以下本考案にかかるネックレス糸の好ましい形態を図面を参照にして詳細に説 明する。 図3は、請求項1に記載の本考案にかかるネックレス糸11の全体構成を示す 平面図である。 図3に示すように、本考案にかかるネックレス糸は前記新素材による極細化学 繊維を束ねてなる糸の中央部12と、接着剤により硬化処理がされた端末部分1 3からなる。 ここで新素材による極細化学繊維を束ねてなる糸としては、例えば超高分子量 ポリエチレンを原料とするサンライン社製の商標名DEEPONEやテクミロン を原料とするリョービ社製の商標名スーパーPEを用いることができる。 また糸の端末を含浸する接着剤としては、例えば東亜合成社製の商標名アロン アルファやスリーボンド社製の瞬間接着剤#1738を用いることができる。 なおネックレス糸11の外径は強度等の適性と糸組み作業の容易性より約0. 2〜0.4mmが適当で、該当するものとしては前記商品中3号から5号程度が 望ましい。
【0012】 本考案にかかるネックレス糸11の製造にあたっては、ネックレス糸11の長 さを糸組みするネックレスの長さに対応させ、例えば40cmの長さのネックレ スには60cm程度の長さの糸を使用するというように、概ね20cm程度の余 裕を持って糸巻き状態の糸より切断する。 ここでネックレス糸11の端末13における約2cm〜3cm程度を人指等に より揉みほぐし、柔らかくした状態で前記接着剤に含浸すると、毛細血管効果に より接着剤はネックレス糸の内部まで吸収される。 さらに図2に示されるように、接着剤が乾燥、硬化する前に再び人指等でネッ クレス糸の端末13を外部からツイストし、”撚りがけ”すると、ネックレス糸 11は端末13の先端で細くなり、接着剤の粘性によりそのままの状態が保たれ て硬化される。 特に瞬間接着剤を使用する場合には、前記乾燥は迅速に行われるので、実際上 一本一本の糸を製造していくという作業が容易になる。 なお装飾珠に挿通された糸組み終了後のネックレス糸11は、前記20cm程 度の長さの余裕より端末13が余るので、カッターナイフ等により切断すれば従 来の木綿等によるネックレス糸によりネックレスを糸組みしたのと全く同じ状態 になる。
【0013】 また図4は、請求項2に記載の本考案にかかるネックレス糸21の全体構成を 示す断面図である。 本考案にかかるネックレス糸21は、請求項1同様の新素材による極細繊維を 束ねてなるネックレス糸21の端末22をABS樹脂、ポリプロピレン樹脂等の 熱可塑性樹脂による被膜23により硬化処理したものである。
【0014】 すなわち前記適当な長さに切断されたネックレス糸21は、加熱され流動状態 となっている熱可塑性樹脂に、その端末22約2cm〜3cm程度をどぶ浸けし 、被膜23を形成した後乾燥、硬化させて製造される。 あるいは、前記適当な長さに切断されたネックレス糸21を予めプラスチック 成形機における金型内に配置し、その端末22の周囲に前記流動状態の熱可塑性 樹脂を棒状に流入し、冷却して被膜23を硬化するというインサート成形により 製造することもできる。 ここで熱可塑性樹脂の加熱温度については、例えばABS樹脂については23 0°C前後、ポリプロピレン樹脂については200°C前後が望ましい。 さらに流入する熱可塑性樹脂にはガラス、カーボン等の微粉末からなる強化剤 を20%〜40%混入することもでき、その場合仕上がり硬度がより強化される 。 なおネックレス糸21の先端部は、切断時に糸を斜めに切断していくことで細 くすることができる。
【0015】 さらに、請求項3に記載の本考案にかかるネックレス糸によるときは、強化ナ イロン等の熱硬化性樹脂による極細化学繊維を束ねてなる糸を前記同様適当な長 さに切断し、糸の外径に対応した半円状の溝が切削された高温プレートにより上 下から挟み込む等することで瞬間加熱し、その端末を硬化処理することができる 。
【0016】 なお表1に示されるのは、外径0.35mm〜0.38mmにおける本考案に かかるネックレス糸と従来の木綿糸、ナイロン糸、被覆ステンレス製ワイヤーの 性質をそれぞれ比較したものである。 この表からも、本考案はどのような従来糸と比しても引っ張りに対する強靭性 、寸法安定性、復元性等に於いて明らかにすぐれている。
【0017】
【表1】
【0018】
【考案の効果】
以上述べたように請求項1に記載の本考案によれば、ネックレス糸は端末先端 部で細く鋭い状態で硬化され、微細な装飾珠の中心孔に対してネックレス糸を通 す場合であっても目安がつけ易く、装飾珠に極めて容易に挿通し易くなる。 したがって従来木綿等のネックレス糸の糸組みにおいて使用されていた糸通し 用器具などは全く不要であるばかりか、一つ一つの装飾珠にネックレス糸を挿通 していくという糸組み作業にかかる時間も著しく短縮される。
【0019】 また本考案に係るネックレス糸は新素材からなる極細化学繊維が有する長所を 全て備えているので、ステンレス製ワイヤーのように錆の問題も生じないばかり か、引っ張りに対する強度もワイヤーより高く、折り曲げに対する強度にも優れ るので繰り返し使用による同一箇所の屈曲に対してその部分から磨耗し切断され てしまうようなことがない。 したがってネックレスの長期使用にあっても装飾珠を紛失するという危険もな く、高価な糸組みネックレスであっても安心して使用ができる。 また本考案に係るネックレス糸は柔軟性が高く、様々な人首の形状にフィット し、かつ滑らかな曲線を描きながら揺動するので美観上も優れたネックレスを制 作できる。 加えて復元性も有するから、ネックレスを二重にして使用したり、収納時には 束ね重ね、その後再びネックレスとして使用することについても何も支障が生じ ない。
【0020】 また請求項2に記載の本考案によるときは、機械的に切断された糸をプラスチ ック成形機により流れ作業によりインサート成形する製造方法も可能で、一度に 大量のネックレス糸を硬化処理することができ、前記理想的なネックレス糸がコ スト的にも安価に制造できる。
【0021】 加えて請求項3に記載の本考案によれば、単に端末を加熱するだけで硬化され るのだから、ネックレス糸の硬化処理作業が極めて容易となる。 機械的に切断された糸を流れ作業により加熱することが可能で、大量のネック レス糸を迅速に硬化処理ができ、前記理想的なネックレス糸をさらに安価に制造 できる。
【0022】
【図面の簡単な説明】 図1は、従来のネックレス糸の一例を示す平面図であ
る。図2は、本考案にかかるネックレス糸の第1実施例
の製造工程を示す正面図である。図3は、本考案にかか
るネックレス糸の第1実施例を示す平面図である。図4
は、本考案にかかるネックレス糸の第2実施例を示す断
面図である。
【符号の説明】
1 ネックレス糸 2 端末 11 ネックレス糸 12 中央部 13 端末 21 ネックレス糸 22 端末 23 被膜

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 超高分子量ポリエチレン、テクミロン、
    強化ナイロン等の新素材による極細化学繊維を束ねてな
    る糸を少なくともその一端端末で接着剤に含浸、乾燥し
    硬化処理したことを特徴とするネックレス糸。
  2. 【請求項2】 超高分子量ポリエチレン、テクミロン、
    強化ナイロン等の新素材による極細化学繊維を束ねてな
    る糸を少なくともその一端端末でABS樹脂、ポリプロ
    ピレン樹脂等の熱可塑性樹脂により被膜し、硬化処理し
    たことを特徴とするネックレス糸。
  3. 【請求項3】 強化ナイロン等の熱硬化性樹脂による極
    細化学繊維を束ねてなる糸の少なくともその一端端末を
    加熱することで硬化処理したことを特徴とするネックレ
    ス糸。
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