JP3037990B2 - 両軸受リール - Google Patents

両軸受リール

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JP3037990B2 JP2282474A JP28247490A JP3037990B2 JP 3037990 B2 JP3037990 B2 JP 3037990B2 JP 2282474 A JP2282474 A JP 2282474A JP 28247490 A JP28247490 A JP 28247490A JP 3037990 B2 JP3037990 B2 JP 3037990B2
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、巻取り操作系との連係を断って、釣り糸巻
取り用の回転体の自由転動を許すクラッチ機構が備えら
れて成る両軸受リールに関し、詳しくは、回転体(スプ
ール)の自由転動により回転体から繰出される釣り糸の
量が所定値に達すると、回転体の自由転動を阻止するた
めの技術に関するものである。
〔従来の技術〕
従来、上記の如く構成された両軸受リールとしては特
開昭63−248328号公報に示されるものが存在し、この従
来例ではクラッチ機構を切り操作して回転体から釣り糸
を繰出している状況で、この繰出し量が所定値に達する
と、クラッチ機構を入り操作して繰出しの停止を行い、
仕掛を所望の深さの棚の位置まで自動的に送り込めるよ
う構成されている。
〔発明が解決しようとする課題〕
ここで、従来例のリールについて考えるに、仕掛を棚
の深さまで沈める場合には、前述の如くクラッチ機構を
切り操作した状態で仕掛の重量により下降させることに
なる。しかし、仕掛には比較的重量の大きいオモリが用
いられることから、スプールは高速で回転することとな
り、クラッチが入操作される際には高速で回転する系
と、静止系とが連結するため、クラッチ機構の咬合爪を
破損させる等、クラッチ機構を傷めやすいばかりで無
く、この下降の停止時に大きいショックを発生させ、仕
掛にコマセカゴを用いるものでは、撒き餌を無駄に放出
したり、又、釣り糸を切断することもある。
本発明の目的は、クラッチ機構の切り操作によって仕
掛が所定の深さに達すると、下降の停止を自動的に行
い、この停止時にクラッチ機構を傷めず、しかも、ショ
ックの発生も抑制する両軸受リールを合理的に構成する
点にある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明の両軸受リールは、巻取り操作系との連係を断
って、釣り糸巻取り用の回転体(4)の自由転動を許す
クラッチ機構(C)が備えられて成る両軸受リールであ
って、 前記回転体(4)に制動力を作用させる摩擦部材(3
6)、及び、この摩擦部材(36)を制動方向に作動させ
る駆動手段である作動装置(A)夫々を備えると共に、 前記回転体(4)の自由転動によりこの回転体(4)か
ら繰出された釣り糸の繰出し量を計測する計測手段(3
0)と、 前記繰出し量が所定置に達した際に前記作動装置(A)
を作動させて回転体(A)の自由転動を阻止する制御手
段(27)を備えて成り、 前記作動装置(A)は、前記回転体(4)の自由回転を
停止に向けて徐々に減速させるための流体圧式であるこ
とを特徴とする。
前記摩擦部材(36)を前記回転体(4)に押圧して制
動すると良い。
更に、前記摩擦部材(36)を前記回転体(4)に連動
するディスク(51)に押圧して制動すると良い。
〔作 用〕
上記特徴を例えば第1図に示すように構成すると、仕
掛が所定の深さに達すると、制御手段(27)が作動装置
(A)を制御して摩擦部材(36)を回転体(4)に接触
させて制動力を作用させることになるので、この制動の
初期には接触部分に滑動を生じショックを柔げることが
可能であり、又、流体圧を用いる構造なので、摩擦部材
(36)と作動装置(A)とを配管を介して接続する等、
夫々を分離して配置することも可能である。
つまり、本発明では、回転体(4)の回転の停止を行
う際にクラッチ機構(C)を入り操作する構造ではない
ので、回転の停止時においてはクラッチ機構(C)には
何ら外力が作用せず、又、この停止時には瞬時に回転が
停止するのでは無く、若干の時間を掛けて減速した後に
回転が停止するので、大きいショックを生じ難いものと
なる。
〔発明の効果〕
従って、仕掛けが所定の深度に達すると、下降の停止
を自動的に行い、仕掛けの重量が大きい場合でも、この
停止時にクラッチ機構を傷めず、しかも、ショックの発
生も抑制し、この制動のための構造を無理なく配置でき
る両軸受リールが合理的に構成されたのである。
特に本発明では、制動系が摩擦式に構成されているの
で、停止の直後に魚が掛った場合には、制動部位に摩擦
を生じて制動部位がドラグ機構のように機能するという
効果も奏する。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
第1図乃至第5図に示すように、左右一対のサイドケ
ース(1),(1)の間に螺軸(2)、糸案内部材
(3)で成るレベルワインド機構(R)、及び、回転体
としてのスプール(4)、サムレスト(5)夫々を配設
すると共に、左右のサイドケース(1),(1)の上部
同士の間に制御ケース(6)を設け、又、右側のサイド
ケース(1)にクラッチレバー(7)、ハンドル軸
(8)にハンドル(9)、及び、ドラグ操作具(10)夫
々を設けて船釣り用の両軸受リールを構成する。
前記ハンドル軸(8)にはドラグ機構(D)、ラチェ
ットホイール(11)、及び、前記螺軸(2)の入力ギヤ
(2A)に動力を伝える伝動ギヤ(12)夫々を設け、又、
スプール(4)と一体回転するスプール軸(13)には、
スプール軸(13)の係合部(13A)に係脱可能なクラッ
チスリーブ(14)をスライド操作自在に外嵌してある。
尚、このクラッチスリーブ(14)に形成した入力ギヤ
(14A)と前記ドラグ機構(D)の出力ギヤ(15)との
咬合により夫々が連動連結され、ラチェットホイールの
近傍にはラチェット爪(16)が配置され、又、前記サム
レスト(5)はサイドケース(1),(1)に形成され
た長孔(1A),(1A)に沿って上下方向の位置調節と軸
芯(P)周りでの姿勢変更も行えるよう構成されてい
る。
前記係合部(13A)とクラッチスリーブ(14)とを併
せてクラッチ機構(C)と称し、スプール軸(13)と平
行する姿勢の一対の支軸(17),(17)に沿って作動自
在なシフタ(18)をクラッチスリーブ(14)に係合させ
ると共に、このシフタ(18)をクラッチ入側に操作する
コイルバネ(19),(19)を支軸(17),(17)夫々に
外嵌し、又、そのカム面(20A),(20A)の接触により
シフタ(18)をクラッチ切り側に操作するスライドプレ
ート(20)を前記クラッチレバー(7)で操作自在に設
けてクラッチ機構(C)の操作系を構成してある。
尚、このクラッチレバー(7)はトッグルバネ(21)
より「入」あるいは「切」のいずれか一方の操作位置に
保持され、その操作力はピン(22)を介してスライドプ
レート(20)に伝えられ、又、スライドプレート(20)
に形成した接触片(20B)が、クラッチ切りの状態でラ
チェットホイール(11)に突設した接当ピン(23)と干
渉するよう夫々の位置を設定しているため、クラッチ切
りの状態でハンドル(9)を巻取り方向に操作すること
によりクラッチ機構(C)が入状態に切換えられるよう
構成されている。
第5図に示すように前記制御ケース(6)には液晶デ
ィスプレイ(24)、2つのスイッチ(25),(25)、太
陽電池(26)夫々が外装されると共に、制御手段として
の制御装置(27)、及び、アラーム(28)等が内装され
ている。
この液晶ディスプレイ(24)は、スプール(4)から
繰出された釣り糸(図示せず)の量を表示するためのも
のであり、このリールではスプール(4)の鍔状部に埋
設されたマグネット(29)‥の回転量をセンサ(30)で
計測し所定のデータに基づく演算により長さデータに変
換して正確な値が出力される。
又、太陽電池(26)は、太陽光の下でこのリールを用
いる際には内蔵した電池(31)からの電力を代えて、そ
の起電力を制御装置(27)に供給することで電池(31)
の消耗を抑制するために備えられ、第4図に示すよう、
レギュレーター(32)、コンパレータ(33)、インバー
タ(34)、一対のスイッチイングトランジスタ(35),
(35)夫々でこの切換を行う系が構成されている(これ
らを併せて電源回路(B)と称する)。
又、アラーム(28)はスプール(4)から繰出された
釣り糸の長さが予め設定した棚に達した場合、所定の長
さまで釣り糸を巻上げた場合等に自動的に作動し、又、
シャクリ操作を行う際にも、一定のインターバルで作動
させ得るよう構成されている。
このリールではクラッチ機構(C)を切り操作して仕
掛を下降させ、所定の棚に達した際に、自動的にスプー
ル(4)に制動力を作用させて仕掛けの下降を停止させ
る機構を備えている。
つまり、この機構はスプール(4)の側面に接触する
ピストン型の摩擦部材(36)と、この摩擦部材(36)を
出退自在に収めるシリンダ(37)と、このシリンダ(3
7)に対し配管(38)を介してオイルを供給するようシ
リンダチューブ(39)、ピストン(40)、ギヤ送り部
(41)、減速器(42)、電動モータ(43)夫々で成る作
動装置(A)とを有して成り、前記センサ(30)によっ
てスプール(4)から繰出された釣り糸の長さが棚の深
度に達することが制御装置(27)で判別されると、電動
モータ(43)の作動によって摩擦部材(36)をスプール
(4)に接触させると共に、オイルの供給系に介装され
た圧力センサ(44)からのフィードバック信号が所定の
特性に従う圧力増大を示すよう電動モータ(43)の制御
を行って、ショックを発生させること無く、円滑にスプ
ール(4)の回転の停止が行われる。
尚、右側のサイドケース(1)の内部にはスライドプ
レート(20)の設定位置に基づいてクラッチ機構(C)
の状態を判別するためのリミットスイッチ(45)が設け
られ、前述の如く、自動的にスプール(4)の回転の停
止が行われた後にクラッチ機構(C)が入り操作される
と、前記シリンダ(37)に内装したバネ(46)の付勢力
によって摩擦部材(36)とスプール(4)の接触を解く
よう電動モータ(43)の制御も行われる。
〔別実施例〕
本発明は上記実施例以外に例えば第6図に示すよう
に、スプール(4)の回転をレベルワインド機構(R)
に伝えるギヤ伝動機構(50)にディスク(51)を設け、
このディスク(51)を挟み込む形態に摩擦部材(36)を
設け、前述した実施例と同様に作動装置と連係して実施
することも可能である。
因に、前記実施例と等しい機能を有するものには実施
例と共通の番号、符号を附している。
又、本発明は流体としてオイル以外に気体を用いるこ
とも可能であり、電動リールに適用することも可能であ
る。
尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を便利にする
為に符号を記すが、該記入により本発明は添付図面の構
成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明に係る両軸受リールの実施例等を示し、第
1図は該リールの横断平面図、第2図はクラッチ機構の
操作構造等の側面図、第3図は制御系のブロック回路
図、第4図は電源回路図、第5図は該リールの全体平面
図であり、第6図は別実施例の概略図である。 (4)……回転体、(27)……制御手段、(36)……摩
擦部材、(A)……作動装置、(C)……クラッチ機
構。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】巻取り操作系との連係を断って、釣り糸巻
    取り用の回転体(4)の自由転動を許すクラッチ機構
    (C)が備えられて成る両軸受リールであって、 前記回転体(4)に制動力を作用させる摩擦部材(3
    6)、及び、この摩擦部材(36)を制動方向に作動させ
    る駆動手段である作動装置(A)夫々を備えると共に、 前記回転体(4)の自由転動によりこの回転体(4)か
    ら繰出された釣り糸の繰出し量を計測する計測手段(3
    0)と、 前記繰出し量が所定置に達した際に前記作動装置(A)
    を作動させて回転体(A)の自由転動を阻止する制御手
    段(27)を備えて成り、 前記作動装置(A)は、前記回転体(4)の自由回転を
    停止に向けて徐々に減速させるための流体圧式である ことを特徴とする両軸受リール。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の両軸受リールにおいて、 前記摩擦部材(36)を前記回転体(4)に押圧して制動
    する ことを特徴とする両軸受リール。
  3. 【請求項3】請求項1に記載の両軸受リールにおいて、 前記摩擦部材(36)を前記回転体(4)に連動するディ
    スク(51)に押圧して制動する ことを特徴とする両軸受リール。
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