JP3037880B2 - 防虫機能を有する動物用排泄物処理材 - Google Patents

防虫機能を有する動物用排泄物処理材

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JP3037880B2
JP3037880B2 JP7145107A JP14510795A JP3037880B2 JP 3037880 B2 JP3037880 B2 JP 3037880B2 JP 7145107 A JP7145107 A JP 7145107A JP 14510795 A JP14510795 A JP 14510795A JP 3037880 B2 JP3037880 B2 JP 3037880B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、有機物廃材を利用し、
防虫機能を有する動物用排泄物処理材に関し、特に、排
泄時に使用して、動物特に愛玩用の家畜の体に付着する
害虫を動物の体から駆除したり、動物用の体に付着しな
いようにする防虫機能を有する動物用泄物処理材に関す
る。
【0002】
【従来の技術】動物の体には、ダニや蚤が付き易く、病
気等の原因にもなり、家屋内で飼育するときには、非衛
生的である。そこで、動物の体から、ダニや蚤を駆除す
るために、ダニや蚤の駆除用の防虫材を含有させた耳輪
や首輪を、動物の耳や首に常時取付けて、動物の体から
ダニ、蚤を駆除している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、防虫材を含有
する耳輪や首輪は、常時、耳や首に付けて使用するもり
であり、このような防虫材を含有する耳輪や首輪を、常
時、耳や首につけるていると、赤化、湿疹等の皮膚障害
を生じて問題とされている。
【0004】一方、缶コーヒー、インスタントコーヒー
等のコーヒー飲料及び缶入りのお茶及びインスタントの
お茶などの飲料の需要の増加に伴い、これらの飲料を抽
出した抽出残渣、例えばコーヒー粕や茶殻は、膨大な量
に上り、その処理に多大の費用を要しており、コーヒー
飲料等の飲料産業の最大の課題となっている。特に、コ
ーヒー抽出液抽出残渣は、多量の脂肪を含有するため
に、専ら焼却されており、問題とされている。また、ヒ
バ及び桧の製材工程では、ヒバ材及び桧材の木屑が多量
に発生するが、ヒバ材及び桧材には、ヒバ油及びヒノキ
チオールが含まれており、このヒバ油及びヒノキチオー
ルには、防虫、防腐機能があり、腐りにくいために、廃
棄が難しく、殆ど使用されずにその侭費用を掛けて焼却
処理されており問題とされている。
【0005】さらに、使用後の事務用紙は、シュレッダ
ー等により破断されて大量の紙屑を生じており、また事
務用紙を穿孔する際に生じるパンチ屑も大量であり、費
用を掛けてその侭焼却されている。また、紙、箔及び織
物を巻く紙管は、板紙や強サイズ紙で作られているが、
使用後大量に捨てられ、その用途がないために費用を掛
けて焼却されている。またさらに、紙おむつ及び女性用
生理用品産業では、紙おむつ及び生理用品の需要の増加
に伴い、紙おむつ及び生理用品の製造過程で生じる不良
品及びその製造過程で生じる廃材の紙粉は、膨大な量に
上り、また高吸水性樹脂を含有しているために、扱い難
く、殆ど使用されずに、その侭、費用を掛けて焼却する
ことにより廃棄されており、問題とされている。本発明
は、コーヒー抽出液抽出残渣、茶殻及び又は紙粉並びに
ヒバ油を含有するヒバ材及び桧材等の木屑の廃棄処理の
問題点と、従来の家畜用防虫材に係る問題点とを解決す
ることを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、有機性廃物
の、紙粉、コーヒー抽出液抽出残渣及び/又は茶殻並び
にヒバ材及び/又は桧材等の木屑を、基材とし、防虫機
能を有する粒状の動物用排泄物処理材を提供することを
目的としている。
【0007】即ち、本発明は、廃棄物のコーヒー抽出残
渣、茶殻、紙粉並びにヒバ油及び/又はヒノキチオール
を含有する木材の木屑と、前記コーヒー抽出残渣、茶
殻、紙粉並びにヒバ油及び/又はヒノキチオールを含有
する木材の木屑の夫々より少ない量の高吸水性樹脂と、
該高吸水性樹脂より少ない量の蒸散性エンペンスリンと
を含有する混合物の粒状物であり、前記ヒバ油及び/又
はヒノキチオール並びに蒸散性エンペンスリンは防虫剤
として含有されていることを特徴とする排泄に使用した
動物の体からノミやダニを駆除する機能を有する粒状の
動物用排泄物処理材にあり、また、本発明は 廃棄物の
コーヒー抽出残渣、茶殻、紙粉並びにヒバ油及び/又は
ヒノキチオールを含有する木材の木屑と、前記コーヒー
抽出残渣、茶殻、紙粉並びにヒバ油及び/又はヒノキチ
オールを含有する木材の木屑の夫々より少ない量の高吸
水性樹脂と、該高吸水性樹脂より少ない量の蒸散性エン
ペンスリンとを含有する混合物により粒状に形成されて
いる造粒部と、0.mm以下に粉砕されている紙粉及
び高吸水性樹脂の混合物により、前記造粒部の表面上に
形成されている被覆層部とを備え、前記造粒部及び被覆
層部により粒状に形成されており、前記ヒバ油及び/又
はヒノキチオール並びに蒸散性エンペンスリンは防虫剤
として含有されていることを特徴とする排泄に使用した
動物の体からノミやダニを駆除する機能を有する粒状の
動物用排泄物処理材にあり、さらに本発明は、廃棄物の
コーヒー抽出残渣、茶殻、紙粉並びにヒバ油及び/又は
ヒノキチオールを含有する木材の木屑と、前記コーヒー
抽出残渣、茶殻、紙粉並びにヒバ油及び/又はヒノキチ
オールを含有する木材の木屑の夫々より少ない量の高吸
水性樹脂と、該高吸水性樹脂より少ない量の蒸散性エン
ペンスリンとを含有する混合物により粒状に形成されて
いる造粒部と、0.mm以下に粉砕されている紙粉及
び高吸水性樹脂の混合物により、前記造粒部の表面上に
形成されている第一被覆層部と、前記第一被覆層部の表
面上に形成されているポリエチレングリコールの第二被
覆層部とを備え、前記造粒部、第一及び第二被覆層部に
より粒状に形成されており、前記ヒバ油及び/又はヒノ
キチオール並びに蒸散性エンペンスリンは防虫剤として
含有されていることを特徴とする排泄に使用した動物の
体からノミやダニを駆除する機能を有する粒状の動物用
排泄物処理材にある。
【0008】さらにまた本発明は、廃棄物のコーヒー抽
出残渣、茶殻、紙粉並びにヒバ油及び/又はヒノキチオ
ールを含有する木材の木屑と、前記コーヒー抽出残渣、
茶殻、紙粉並びにヒバ油及び/又はヒノキチオールを含
有する木材の木屑の夫々より少ない量の高吸水性樹脂
と、該高吸水性樹脂より少ない量の蒸散性エンペンスリ
ンとを含有する混合物により粒状に形成されている造粒
部と、0.mm以下に粉砕されている紙粉、高吸水性
樹脂及び蒸散性エンペンスリンの混合物により、前記造
粒部の表面上に形成されている第一被覆層部と、前記第
一被覆層部の表面上にポリエチレングリコールにより形
成されている第二被覆層部とを備え、前記造粒部、第一
及び第二被覆層部により粒状に形成されており、前記ヒ
バ油及び/又はヒノキチオール並びに蒸散性エンペンス
リンは防虫剤として含有されていることを特徴とする排
泄に使用した動物の体からノミやダニを駆除する機能を
有する粒状の動物用排泄物処理材にあり、さらにまた、
本発明は、廃棄物のコーヒー抽出残渣、茶殻、紙粉並び
にヒバ油及び/又はヒノキチオールを含有する木材の木
屑と、前記コーヒー抽出残渣、茶殻、紙粉並びにヒバ油
及び/又はヒノキチオールを含有する木材の木屑の夫々
より少ない量の高吸水性樹脂、並びに該高吸水性樹脂よ
り少ない量の蒸散性エンペンスリン及び防黴剤とを含有
する混合物により粒状に形成されている造粒部と、0.
mm以下に粉砕されている紙粉、高吸水性樹脂及び蒸
散性エンペンスリン及び防黴剤を含む混合物により、前
記造粒部の表面上に形成されている第一被覆層部と、前
記第一被覆層部の表面上にポリエチレングリコールによ
り形成されている第二被覆層部とを備え、前記造粒部、
第一及び第二被覆層部により粒状に形成されており、前
記ヒバ油及び/又はヒノキチオール並びに蒸散性エンペ
ンスリンは防虫剤として含有されていることを特徴とす
る排泄に使用した動物の体からノミやダニを駆除する機
能を有する粒状の動物用排泄物処理材にあり、さらに加
えて、本発明は、廃棄物のコーヒー抽出残渣、茶殻、紙
粉並びにヒバ油及び/又はヒノキチオールを含有する木
材の木屑と、前記コーヒー抽出残渣、茶殻、紙粉並びに
ヒバ油及び/又はヒノキチオールを含有する木材の木屑
の夫々より少ない量の高吸水性樹脂、並びに該高吸水性
樹脂より少ない量の蒸散性エンペンスリン及び防黴剤と
を含有する混合物により粒状に形成されている造粒部
と、0.mm以下に粉砕されている紙粉、高吸水性樹
脂及び蒸散性エンペンスリン及び防黴剤を含む混合物に
より、前記造粒部の表面上に形成されている第一被覆層
部と、前記第一被覆層部の表面上にポリエチレングリコ
ールにより形成されている第二被覆層部とを備え、前記
造粒部、第一及び第二被覆層部により粒状に形成されて
おり、前記ヒバ油及び/又はヒノキチオール並びに蒸散
性エンペンスリンは防虫剤として含有されていることを
特徴とする排泄に使用した動物の体からノミやダニを駆
除する機能を有する粒状の動物用排泄物処理材にある。
【0009】本発明において、防虫機能を有する動物用
排泄物処理材は、造粒部のみ又は造粒部及び被覆層部か
らなる粒状物に形成され、有機物廃材、該有機物廃材よ
り少量の高吸水性樹脂、及び高吸水性樹脂より少量の蒸
散性ピレスロイド系防虫剤を配合して造粒させて形成す
ることができる。この防虫機能を有する動物用排泄物処
理材において、有機物廃材としては、コーヒー抽出液抽
出残渣、茶殻、木屑及び/又は紙粉が使用される。本発
明において、木屑は、ヒバ材及び桧材の木屑が使用され
る。ヒバ材又は桧材の木屑は、ヒバ油及び/又はヒノキ
チオールを含有するので、防虫機能を有しておりまた、
防虫機能を有する蒸散性のピレスロイド系防虫剤として
は、例えばエンペンスリンが使用される。
【0010】本発明において使用される蒸散性のピレス
ロイド系防虫剤のエンペンスリンは、接触毒作用を有
し、殺虫成分であるが、温血動物に対しては比較的無害
であるので、防虫剤として使用されているものである。
エンペンスリンは、動物の体に接触して、ダニ及び蚤等
の害虫を動物の体から追い出すように作用し、その構造
式は、下式で示される。
【0011】本発明において、この粒状の防虫機能を有
する動物用排泄物処理材は、粒状に造粒されて形成され
た粒状部、即ち、造粒部と、該造粒部の周囲を覆う被覆
層部とを有して粒状に形成することができる。蒸散性の
ピレスロイド系防虫剤は、造粒部及び/又は被覆層部と
に含有させることができる。蒸散性ピレスロイド防虫剤
のエンペンスリンの含有量は、0.05重量%以上であ
り、好ましくは0.4重量%以上である。しかし、蒸散
性のピレスロイド防虫剤は比較的高価であり、その含有
量は1重量%以下とするのが好ましい。エンペンスリン
は、イガ、カツオブシムシ、アメリカシロヒトリ、ダ
ニ、蚊、イエバエ及びゴキブリなどの有害虫に対して優
れた殺虫効果を有する殺虫剤であり、臭気がなく、低濃
度でジクロルベンゼンより、長期間効果を持続すること
ができる。
【0012】本発明において、防虫機能を有する動物用
排泄物処理材には、虫の忌避成分として、蒸散性のピレ
スロイドのエンペンスリンが使用される。本発明におい
て、防虫機能を保持させるために、動物用排泄物処理材
に、蒸散性のピレスロイド、例えばエンペンスリンを、
イソパラフィン系溶剤、炭化水素溶剤、ハロゲン化炭化
水素溶剤又はエステル類の溶剤等の非アルコール系有機
溶剤に分散又は溶解させて、配合させることができる。
このようにエンペンスリンを配合することにより、排泄
時に、防虫機能を有する動物用排泄物処理材中のエンペ
ンスリンが蒸発して排泄時の動物の体に接触し、動物の
体に付着する該害虫を追い払うことができる。この場合
において、エンペンスリンは、造粒部又は該造粒部の表
面を覆う被覆層部の何れに配合さていてもよい。
【0013】本発明において、防虫機能を有する動物用
排泄物処理材は、一種又は二種以上の有機物廃材、高吸
水性樹脂及びこれらより遥かに少量の蒸散性ピレスロイ
ド系防虫剤を単独或いは他の虫の忌避成分と共に配合し
て製造されるが、蒸散性ピレスロイド系防虫剤を単独で
配合する場合には、有機物廃材及び高吸水性樹脂の混合
物に、蒸散性ピレスロイド系防虫剤のエンペンスリンを
溶媒に溶解した溶液を加えて、撹拌混合するか、又は有
機物廃材と高吸水性樹脂の混合物の造粒過程で、エンペ
ンスリンを溶媒に溶解したエンペンスリン溶液を、該混
合物に散布することにより配合される。或いは前記エン
ペンスリンの溶媒溶液を有機物廃材の例えば紙粉に含浸
又は混合するか、或いはエンペンスリンの溶媒溶液を有
機物廃材の紙粉に散布し又は噴霧することによって、或
いは該溶液に有機物廃材の紙粉を浸漬しすることによっ
て、該溶液を有機物廃材の紙粉に含浸させ、このエンペ
ンスリンを含浸した紙粉を他の有機物廃材に配合するの
が好ましい。
【0014】本発明において、有機物廃材の中、紙粉を
他の有機物廃材と一緒に使用すると、保水性及び吸水性
を増すことができるので好ましい。また本発明におい
て、有機物廃材の中で、製材場から排出される木屑の
中、例えばヒバ材の木屑及び桧材の木屑は、虫の忌避作
用を有するヒノキチオール及びヒバ油を含有するので、
動物用排泄物処理材に、蒸散性のピレスロイド系防虫剤
のエンペンスリンに加えて、ヒバ材の木屑及び桧材の木
屑といった製材の廃材を加えることにより、蒸散性のピ
レスロイド系防虫剤の虫の忌避作用に、ヒバ油及び/又
はヒノキチオールの虫の忌避作用を加えることとなり、
虫の忌避作用を増すことになる。
【0015】このようにヒノキチオール及びヒバ油を含
有する、例えば、ヒバ材の木屑及び桧材の木屑を虫の忌
避成分として、エンペンスリンと共に使用する場合に
は、ヒバ材の木屑及び桧材の木屑を、その侭、又は一定
の粒径、例えば被覆層の場合は、0.5mm以下、好ま
しくは、0.3mm以下に粉砕して、排泄物処理材に配
合され、押出し造粒による造粒部の場合は、粒子が押出
し過程で圧潰されるので、5mm〜3mmの粒径とする
ことができる。また、本発明において、ヒバ材の木屑及
び/又は桧材の木屑の量は、造粒部の10重量%以上で
あり、虫の忌避材としての作用を強めるためには、20
重量%以上であるのが好ましい。
【0016】本発明において、桧材又はヒバ材等のヒノ
キチオール及び又はヒバ油を含有する木材の木屑は、消
臭性、防虫性及び特有の香りを有するので、造粒物の造
粒部はもとより、時には、被覆層部にも使用して、防虫
機能を有する動物用排泄物処理材に、消臭機能、防虫機
能及び香料機能を持たせることができる。このようにヒ
バ材又は桧材の木屑を排泄物処理材に配合すると、防虫
機能を有する動物用排泄物処理材の防虫機能を高めて、
製造費を低くできるので好ましい。
【0017】本発明においては、防虫機能を有する動物
用排泄物処理材の被覆層部には、保存時の黴の発生を避
けるために、殺菌作用を有する物質を添加することがで
きる。このような殺菌作用を有する物質としては、食
塩、ソルビン酸又はその塩、プロピオン酸カルシウム、
次亜塩素酸ナトリウム及び/又は安息香酸又はその塩な
どの殺菌剤、防腐剤及び防黴剤がある。本発明におい
て、補助脱臭剤として、10重量%以下の量で、ベント
ナイト、ゼオライト等を配合することができる。さらに
本発明においては、保水機能を増強するために、吸水剤
として、高吸水性樹脂を配合するのが好ましい。
【0018】本発明において、防虫機能を有する動物用
排泄物処理材は、水分含有率を15重量%以下となるよ
うに乾燥することにより、保管時の黴の発生を防止する
ことができる。本発明において、高吸水性樹脂は、動物
用排泄物処理材の成形時において、被成形混合物の保水
機能を高めると共に、被成形混合物の造粒時の潤滑材と
して機能するために、有機物廃材に加えられる。この場
合、高吸水性樹脂は、造粒物の10%以下とされるが、
0.5乃至5重量%とするのが好ましい。本発明におい
て、防虫機能を有する動物用排泄物処理材の造粒部に、
高吸水性樹脂を配合物質として使用すると、高吸水性樹
脂は、排泄時に造粒部の周囲から吸水して、膨潤し、保
水するように作用するので、被覆部の湿度を調整するこ
とができ好ましい。
【0019】本発明において、防虫機能を有する動物用
排泄物処理材に吸水性を保持させるために、高吸水性樹
脂を配合することができる。この場合、高吸水性樹脂
は、自重の数十倍から二百倍程度の水を吸収しても、形
を保持できる樹脂であり、例えば、ビニルエステルとエ
チレン系不飽和カルボン酸又はその誘導体との共重合体
鹸化物、澱粉とアクリル酸のグラフト重合体、ポリアク
リル酸の架橋物、ビニルアルコールとアクリル酸の共重
合体、ポリアクリロニトリルの部分加水分解物、カルボ
キシメチルセルロースの架橋物、ポリエチレングリコー
ルの架橋物、キトサンの塩又はプルランのゲルなどがあ
り、これらは、有機物廃材に単独で又はこれら2種以上
を混合して配合物質として使用される。
【0020】本発明において、高吸水性樹脂は、有機物
廃材の混合物を造粒機で造粒するときに潤滑材として機
能する量で加えられる。本発明においては、吸水倍率が
200g/g未満と吸水性能の乏しい、高吸水性樹脂と
して不良品の樹脂を使用することができる。このような
吸水性能の低いポリアクリル酸樹脂の不良品には、粒径
が、600μm以上のものと、10μm以下と微細なも
のがあり、これらの不良品は、例えばおむつ廃材から分
級して得られるか、又はポリアクリル酸樹脂の規格外の
製品として入手することができる。粒径が600μm以
上の不良品は、造粒部に使用するのが好ましく、粒径が
10μm以下の微細な不良品は被覆部に使用するのが好
ましい。このように、おむつの廃材中には高吸水性樹脂
が含有されているので、紙粉として、おむつの廃材を使
用するときには、高吸水性樹脂の添加量をその分減らす
ことができる。本発明において、防虫機能を有する動物
用排泄物処理材に吸着機能を持たせるために、有機物廃
材は、例えば、紙粉、コーヒー抽出液抽出残渣及び/又
は茶殻を選択して造粒するのが好ましい。
【0021】コーヒー抽出液抽出残渣は、コーヒー臭を
有し、かなりの脂肪分を含有する。猫等の動物は、これ
ら臭い等に対し比較的敏感であるので、コーヒー抽出液
抽出残渣を使用する場合、排泄物処理材の使用時に、コ
ーヒー臭を和らげ、動物に乾燥したさらさらした感触を
与え、さらに排泄物処理材の長期保存の際に、黴等を生
じさせないようにするために、本発明においては、コー
ヒー抽出液抽出残渣の造粒物は、好ましくは、含有水分
が15重量%以下、さらに好ましくは10重量%以下に
なるまで乾燥して、動物の排泄物処理材として使用され
る。本発明において、補助脱臭剤として、10重量%以
下の量で、ベントナイト、ゼオライト等を配合すること
ができる。
【0022】本発明において、使用時の排泄物処理材の
粉化を避けるために、有機物廃材に、接着機能を有する
配合物質を配合するのが好ましい。このような配合物質
は、水溶性又は水分散性の配合物質として、紙粉、製紙
用パルプ、製紙スラッジ、パルプスラッジ、ポリビニル
アルコール(PVA)、小麦粉、澱粉、コーンスター
チ、カルボキシメチルセルロース(CMC)、プルラン
又はゼラチンなどがあり、これらは、単独で使用される
か、又はこれら2種以上を混合して配合物質として使用
することができる。また、アルコール溶解性の配合物質
としては、ヒドロキシエチルセルロース(HEC)、ヒ
ドロキシプロピルセルロース(HPC)又はポリビニル
ピロリドン或(PVP)などがあり、この場合も同様
に、単独で使用されるか、又はこれら2種以上を混合し
て、配合物質として使用することができる。
【0023】本発明において、防虫機能を有する動物用
排泄物処理材は、コーヒー抽出液抽出残渣、茶殻、木
屑、紙粉等の有機物廃材の微細な粉塵の存在を極力避け
るために、例えば3mm以上の粒径の造粒物に造粒され
るのが好ましいが、7mm以上の粒径の粒子に造粒する
と、例えばトイレ用の箱から室内に散り難くなり、仮令
散ったとしても、粒子を拾い集めるのが容易であり、室
内の衛生を保つ上で好ましい。しかし、これらの場合、
3mm以下の粒子の存在や、7mm以下の粒子の存在を
完全に排斥するものではない。本発明において、造粒物
は、球状、柱状、粒状、顆粒状等各種形状に形成するこ
とができる。
【0024】本発明の動物の排泄物処理材は、コーヒー
抽出液抽出残渣を有機物廃材として含有する場合には、
造粒物の外観が褐色となるので、使用するのに見た目が
一見悪いので、白色の粉状の配合物質を40重量%以下
の量で、好ましくは10重量%以下の量で、造粒に先立
って該コーヒー抽出液抽出残渣に混合したり、該コーヒ
ー抽出液抽出残渣の造粒物の表面にまぶしたりして、造
粒物のコーヒー粕の色彩を、例えば表面を略白色又は白
色に近くさせるなどして、緩和するのが好ましい。
【0025】本発明において、このような白色乃至略白
色の配合物質としては、例えば紙粉を使用することがで
きる。紙粉と共に使用される白色の配合物質としては、
例えば、コーンスターチ、澱粉、ベントナイト、ゼオラ
イト等の白色物質を紙粉に配合することもできる。ベン
トナイトやゼオライトは、白色を呈し、吸着性を備える
ので、コーヒー抽出液抽出残渣の造粒物からなる防虫機
能を有する動物用排泄物処理材に配合したり、又は防虫
機能を有する動物用排泄物処理材の表面にまぶしたりす
る上で好ましい配合物質である。また、本発明におい
て、コーヒー抽出液抽出残渣の造粒物の表面の褐色の色
を和らげるための配合物質としては、チタンホワイト等
の適当な色彩の染料又は顔料がある。
【0026】また、コーヒー抽出液抽出残渣の造粒物か
らなる防虫機能を有する動物用排泄物処理材の表面に付
着させる配合物質の紙粉等を、水溶性又はアルコール溶
解性の接着剤と共に付着させた場合には、動物の排泄時
に造粒物に尿等が付着するが、尿等が付着した部分同士
が簡単にくっついて固まりとなるので好ましい。本発明
において、造粒に先立って配合される配合物質と、造粒
物の表面に付着させる配合物質は、同一のものとするこ
とができ、また異なるものとすることができる。
【0027】本発明において、有機物廃材及びエンペン
スリンは、混合装置において混合され、造粒装置により
造粒される。造粒装置としては、従来周知の、押出し造
粒装置を使用することができる。押出し造粒装置により
造粒する場合には、有機物廃材は、圧潰されて造粒され
るので、例えば、耐水性のパンチ屑などのように、比較
的柔軟でなく、吸水し難い紙粉の場合には、例えば4m
m以下と、押出し口径より小さい粒径にすることが必要
であるが、おつむつ廃材などのように柔軟性を有する紙
粉、又は紙管などのように吸水して柔軟性を発揮する紙
粉の場合には、例えば10mm以下と、押出し口径に比
して大きい粒径で押出し造粒することができる。
【0028】しかし、本発明において、造粒は、押出し
造粒装置以外に、パン型、ドラム型及び流動層型の各種
造粒装置を使用して行うことができる。これらの造粒装
置において、成形された造粒物の表面への白色粉末の付
着は、造粒物が形成されたところで、造粒物表面に、例
えば白色粉末を直接付着させたり、又は白色粉末を溶液
又は懸濁液に変えて、噴霧等により付着させることがで
きる。前記有機物廃材等の造粒物には、造粒後、接着能
を有する配合物質、高吸水性樹脂、殺菌作用を有する配
合物質又はその他配合物質をまぶすなどして、造粒物の
表面に配合物質を付着させ、その後乾燥することにより
容易に剥落しないようにするのが好ましい。
【0029】
【作用】本発明は、防虫機能を有する動物の排泄物処理
材は、脱臭性に優れるコーヒー抽出液抽出残渣などの有
機物廃材を主として含有し、3mm以上、好ましくは7
mm以上の粒径の造粒物に、水吸収性の紙粉、高吸水性
樹脂及び防虫剤の蒸散性のエンペンスリン等の配合物質
と共に成形されるので、動物の排泄した尿の吸収が良
く、また保水性が良く、さらに使用する動物に対し防虫
性が顕著に発揮でき良好である。
【0030】しかも、本発明の防虫機能を有する動物用
排泄物処理材には、特に被覆部に、紙粉及び高吸水性樹
脂、並びにこれに加えて小麦粉、ポバール、澱粉若しく
はその他接着能を有する配合物質、又は殺菌作用を有す
る物質或はこれら配合物質の二以上のものを混合して配
合できるので、動物の排泄物に付着して、排泄物を塊状
に包み込むこととなり、後始末が簡単かつ容易である。
また、脱臭剤及び/又は吸水剤が混合されている場合に
は、防虫機能を有する動物用排泄物処理材として更に優
れた脱臭性及び吸水性を発揮する。さらにまた、殺菌作
用を有する物質が混合されている場合には、防虫機能を
有する動物用排泄物処理材は、黴などの発生がなく長期
間に亙って保存することができる
【0031】
【実施例】以下、本発明の実施の態様の例を説明する
が、本発明は、以下の説明及び例示によって何等制限さ
れるものではない。図1は、本発明の一実施例の防虫機
能を有する動物用排泄物処理材を製造する工程を示す概
略の工程図である。
【0032】図1において、コーヒー抽出液抽出残渣用
の計量ホッパー1は、コンベヤ装置のコンベヤベルト2
の搬送路上に位置して、コンベヤベルト2に、コーヒー
抽出液抽出残渣を供給可能に設けられている。また、高
吸水性樹脂用の計量ホッパー3は、コンベヤ装置のコン
ベヤベルト4の搬送路上に位置して、コンベヤベルト4
に高吸水性樹脂を供給可能に設けられている。コンベヤ
ベルト2の出口側5及びコンベヤベルト4の出口側6
は、コーヒー抽出液抽出残渣と高吸水性樹脂の混合物搬
送用のコンベヤ装置のコンベヤベルト7上に対向して設
けられている。コーヒー抽出液抽出残渣と高吸水性樹脂
の混合物搬送用のコンベヤベルト7の出口側8は、混合
装置9上に位置している。
【0033】本例において、紙粉用の計量ホッパー10
は、コンベヤ装置のコンベヤベルト11の搬送路上に位
置して、コンベヤ装置のコンベヤベルト11に紙粉を供
給可能に設けられている。紙粉供給用のコンベヤベルト
11の出口側12は、混合装置9上に位置している。混
合装置9で混合された混合物を搬送するために、混合装
置9の混合物出口13には、混合物搬送用のコンベヤベ
ルト14が設けられており、コーヒー抽出液抽出残渣、
高吸水性樹脂及び紙粉は、混合装置9で混合され、その
混合物は、混合装置9の出口13から、混合物搬送用の
コンベヤ装置のコンベヤベルト14に供給され、混合物
搬送用コンベヤベルト14から押出し造粒装置15の予
備混合装置16に供給される。
【0034】予備混合装置16において、予備混合装置
16には、コーヒー抽出液抽出残渣と高吸水性樹脂の他
にエンペンスリンの非アルコール系有機溶剤溶液が供給
管17から供給され、ここで、コーヒー抽出液抽出残
渣、高級水性樹脂、紙粉及びエンペンスリンは一様に混
合される。エンペンスリンが供給されたコーヒー抽出液
抽出、高吸水性樹脂及び紙粉の混合物は、押出し造粒装
置15に導入されて、ダイス18側から、柱状の造粒物
として押し出される。造粒装置15のダイス18の下方
には、押し出された造粒物を、円形篩19に送るための
造粒物搬送用のコンベヤ装置のコンベヤベルト20が設
けられている。
【0035】本例において、円形篩20の目の開きは4
mmであり、篩上粒子は、篩上出口21から出て、該篩
上出口21に接続する篩上粒子搬送用のコンベヤ装置の
コンベヤベルト22に供給される。篩上粒子搬送用コン
ベヤベルト22は、振動型整粒機23に接続している。
振動型整粒機23は、互いに付着する造粒物を、振動さ
せることによりほぐすものであり、使用時の粉化を極力
少なくするために設けられている。篩上粒子は、搬送用
コンベヤベルト22により、振動型整粒機23に供給さ
れる。一方、円形篩19の篩下粒子は、篩下出口24に
設けられている篩下粒子搬送用のコンベヤベルト25に
より、混合物搬送用のコンベヤベルト14を経て、造粒
装置15に戻され、再度造粒される。
【0036】振動型整粒機23に送られた造粒物は、振
動型整粒機23の振動により一粒宛ほぐされて送り出さ
れる。本例においては、振動型整粒機23の出口側に、
目の開きが4mmの篩26が設けられている。この篩2
6の篩下出口の下方には、混合物搬送用のコンベヤベル
ト14に接続する篩下搬送用コンベヤベルト27が設け
られており、篩26の篩下粒子は、篩下搬送用コンベヤ
ベルト27により、混合物搬送用のコンベヤベルト14
を経て、押出し造粒装置15に戻され、再度造粒され
る。
【0037】振動型整粒機23において、4mm以上の
粒径の粒子は、篩上出口28に接続する篩上搬送用のコ
ンベヤ装置のコンベヤベルト29から搬出される。該篩
上搬送用のコンベヤベルト29の出口は第一の造粒物被
覆装置30に接続している。振動型整粒機23におい
て、4mm以上の粒径の粒子は、高吸水性樹脂及び紙粉
を表面に被覆するために、篩上出口28に接続する篩上
搬送用のコンベヤベルト29から搬出される。該篩上搬
送用のコンベヤベルト29に接続する第一の造粒物被覆
装置30の篩31に供給される。
【0038】本例において、第一及び第二の造粒物被覆
装置30及び32は、共に振動型被覆装置であり、直列
に設けられている。第一の造粒物被覆装置30の出口の
篩分装置33は、出口を第二の造粒物被覆装置32に接
続している。第一の造粒物被覆装置30の振動する被覆
用搬送路上に出口を有する第一散布用篩34が設けら
れ、第二の造粒物被覆装置32の振動する被覆用搬送路
上に噴霧ノズルを開口して第二散布用噴霧装置35が設
けられている。第一散布用篩34からは、高吸水性樹脂
及び紙粉の混合物が散布され、第二散布用噴霧装置35
からはポリビニルアルコール希釈液が噴霧される。
【0039】夫々の造粒物被覆装置において、振動する
造粒物上に被覆材料を散布して、造粒物の被覆を行う。
第一散布用篩34は、高吸水性樹脂及び紙粉の混合物を
入れる第一被覆材料散布用ホッパー36に接続してお
り、第二散布用噴霧装置35は、ポリビニルアルコール
希釈液を入れた被覆液タンク37に接続している。前記
散布用篩及び散布用噴霧装置は、散布用の被覆材料を、
造粒物に対し、常に一定の比率で散布することができる
ように形成されている。
【0040】第二の造粒物被覆装置32には、被覆造粒
物搬送用コンベヤ装置のコンベヤベルト38が接続して
設けられており、第二の造粒物被覆装置32で被覆され
た造粒物は、被覆造粒物搬送用コンベヤベルト38によ
つて、該被覆造粒物搬送用コンベヤベルト38が接続す
る乾燥装置39に送られる。被覆された造粒物は、乾燥
装置39、例えば熱風乾燥機に導入され、乾燥されて、
乾燥物出口40に接続して設けられている乾燥造粒物搬
送用のコンベヤベルト41により、製品タンク42に送
られる。乾燥造粒物の製品は、製品タンク42の下方の
出口下方に設けられた製品搬出用のコンベヤ装置のコン
ベヤベルト43により袋詰め領域44に取り出され、袋
詰めされて出荷される。
【0041】本例の装置は以上のように構成されている
ので、所定量のコーヒー抽出液抽出残渣を計量ホッパー
1に入れ、また所定量の高吸水性樹脂を計量ホッパー3
に入れ、さらに、所定量の紙粉を計量ホッパー11に入
れる。そこで、コーヒー抽出液抽出残渣供給用のコンベ
ヤベルト2、高吸水性樹脂供給用のコンベヤベルト4、
コンベヤベルト7及び紙粉供給用のコンベヤベルト11
を作動させて、混合装置9に、夫々、所定量のコーヒー
抽出液抽出残渣、高吸水性樹脂及び紙粉を供給して混合
する。
【0042】これら混合されたコーヒー抽出液抽出残
渣、高吸水性樹脂及び紙粉の混合物は、作動している混
合物搬送用のコンベヤベルト9に送り出され、予備混合
装置16に送られる。予備混合装置16には、コーヒー
抽出液抽出残渣、高吸水性樹脂及び紙粉の他に、エンペ
ンスリンの非アルコール系有機溶剤溶液が供給管12か
ら供給される。予備混合装置16において、コーヒー抽
出液抽出残渣、高級水性樹脂、紙粉及びエンペンスリン
は、一様に混合され、この一様に混合された混合物は、
押出し造粒装置15に送られる。
【0043】本例において、押出し造粒装置15は、造
粒される前記混合物をスクリュウの回転により押して、
ダイス18の穴に相当する断面を有し、ダイス18の厚
さに相当する長さの粒子が得られる。本例においては、
6mmの直径で長さが10mmの円筒状の造粒物が得ら
れる。押出し造粒装置15のダイス18から押し出され
る造粒物粒子は、造粒物搬送用のコンベヤベルト20よ
り、例えば4mmの篩目の開きの円形篩19に送られて
篩分けされる。篩下の粒径が4mm以下の粒径の造粒物
は、篩下粒子搬送用のコンベヤベルト25によつて、混
合物搬送用のコンベヤベルト14に戻され、造粒装置1
5に送られて再度造粒する。
【0044】4mm以上の粒径の篩上粒子は、篩上粒子
搬送用のコンベヤベルト22によって、振動型整粒機2
3に送られ、ほぐされて粒径が4mm以上の粒子は、篩
26の篩上搬送用のコンベヤベルト29によつて、第一
の造粒物被覆装置30に送られ、そこで高吸水性樹脂及
び紙粉を所定量の配合比に配合されている被覆材料がま
ぶされて被覆される。他方、振動型整粒機28でほぐさ
れて4mm未満の粒径の粒子は、篩31の篩下出口から
篩下搬送用コンベヤベルト27によって、混合物搬送用
のコンベヤベルト14に送られ、造粒装置15に戻さ
れ、再度造粒処理される。
【0045】第一の造粒物被覆装置30で第一の被覆材
料で被覆された造粒物粒子は、第一の造粒物被覆装置3
0の出口の篩分装置33から第二の造粒物被覆装置32
に送られ、第二の被覆材料の被覆用希釈液が噴霧され
る。該被覆用希釈液が噴霧された造粒物粒子は、第二の
造粒物被覆装置32の出口の篩分装置38から乾燥機3
9に送られて乾燥される。乾燥機39の温度は100℃
以上の温度に保たれる。乾燥された造粒物は、乾燥造粒
物搬送用のコンベヤベルト41により、製品タンク42
に送られ、出荷用の製品とされる。
【0046】本例においては、乾燥後、製品としている
が、乾燥後に蒸散性のエンペンスリンの非アルコール系
有機溶剤溶液及びポリビニルアルコールの希釈溶液を噴
霧することができる。この場合、ポリビニルアルコール
のの希釈液と、蒸散性のエンペンスリンの非アルコール
有機溶剤溶液を別個に形成して、夫々を、噴霧するよう
にしてもよい。
【0047】また、本例においては、造粒部には、防虫
剤が配合されているが、例えばエンペンスリンの非アル
コール有機溶剤を高吸水性樹脂又は紙粉に配合して、ヒ
バ材に混合することができる。この場合は、高吸水性樹
脂の量を多くして行い、弱い乾燥条件で乾燥するのが好
ましい。本例においては、茶殻及び木粉を使用していな
いが、紙粉又はコーヒー抽出液抽出残渣の一部又は全部
に代えて茶殻及び/又は木粉を使用することができる。
【0048】例1.焙煎コーヒー豆粉砕物に水を加えて
コーヒー抽出液を抽出した抽出残渣、即ちコーヒー粕
(含水率65重量%)を、乾燥ベースで28.3重量
%、高吸水性樹脂を乾燥ベースで7.9重量%、紙粉を
乾燥ベースで31.5重量%、安息香酸を0.4重量%
及び水分31.5重量%及びエンペンスリン0.4重量
%を混合機に入れて混合した。混合物を押出し造粒装置
の押出部に入れて、直径6mmの開口を複数有する回転
ダイスを通して押出し、チョッパーで適宜裁断して造粒
した。この造粒物を熱風乾燥機で水分が15%以下にな
るまで乾燥し、平均直径5mm、長さ6〜15mmの粒
状物を得た。この粒状物を集めて、猫のトイレ用の砂と
した。室内において、この猫のトイレ用の砂を使用し
た。繰り返し使用する中に、猫に寄生するダニ及び蚤を
防除することができた。室内において、この猫のトイレ
用の砂に35℃の温度の20倍に希釈したアンモニア水
50mlを加えたが、非常に吸水性及び脱臭性が良好で
あり、室内にアンモニア臭を感じなかった。またこの猫
のトイレ用の砂を猫のトイレに厚さ3cmに敷いて使用
したが、猫は普段と同様にトイレとして使用しており、
使用の上で何等支障がなかった。猫が排泄に使用後、こ
の猫のトイレ用の砂の、猫が排泄した部分については、
容易に取り出すことができた。しかも、本例の猫のトイ
レ用の砂は、吸水性及び脱臭性を有し、屋内に不快な臭
い発生するのを避けることができた。
【0049】例2.例1で得られた乾燥ベースで、コー
ヒー粕25.2重量%、安息香酸0.4重量%、ハイモ
株式会社製の高吸水性樹脂ハイモサブ500(登録商
標)4.4重量%、紙粉32.6重量%、エンペンスリ
ン0.4重量%及び水37重量%を混合機に入れて混合
した。混合物を押し出し造粒装置の押出部に入れて、直
径6mmの開口を複数有するスクリーンを通して押出
し、チョッパーで適宜裁断して造粒した。この造粒物
に、紙粉87重量%及び高吸水性樹脂13重量%混合物
を造粒物に対し15重量%となるようにまぶし、その上
に、10倍に希釈したポリエチレングリコール希釈溶液
を噴霧した。この造粒物を熱風乾燥機で水分が13%に
なるまで乾燥して、平均直径6mm、長さ6〜15mm
の粒状物を得た。この粒状物を集めて、猫のトイレ用の
砂とした。室内において、この猫のトイレ用の砂を使用
した。繰り返し使用する中に、猫に寄生するダニ及び蚤
を防除することができた。室内において、この猫のトイ
レ用の砂に35℃の温度の20倍に希釈したアンモニア
水50mlを加えたが、強力な吸水性及び脱臭性を有
し、室内にアンモニア臭を感じなかった。またこの猫の
トイレ用の砂を猫のトイレに厚さ3cmに敷いて使用し
たが、猫は普段と同様にトイレとして使用しており、使
用の上で何等支障がなかった。猫が排泄に使用後、この
猫のトイレ用の砂の、猫が排泄した部分は、容易に取り
出すことができた。しかも本例の猫のトイレ用の砂は、
吸水性及び脱臭性に優れ、屋内に不快な臭い発生するの
を避けることができた。
【0050】例3.茶殻(含水率75重量%)を乾燥ベ
ースで22.75重量%、乾燥ベースでハイモ株式会社
製の高吸水性樹脂ハイモサブ500(登録商標)を5.
0重量%、乾燥ベースで紙粉を29.6重量%、エンペ
ンスリン0.2重量%、安息香酸ナトリウム0.2重量
%及び水42.25重量%を混合機に入れて混合した。
混合物を押し出し造粒装置の押出部に入れて、直径6m
mの開口を複数有するスクリーンを通して押出し、チョ
ッパーで適宜裁断して造粒した。この造粒物に、0.3
mm以下に粉砕された紙粉60重量%及び粒度が30μ
m高吸水性樹脂40重量%混合物を造粒物に対し12重
量%となるようにまぶし、その上に、10倍に希釈した
ポリエチレングリコール希釈液を噴霧した。この噴霧さ
れた造粒物を熱風乾燥機で水分が15%になるまで乾燥
して、平均直径6mm、長さ6〜15mmの粒状物を得
た。この粒状物を集めて、猫のトイレ用の砂とした。室
内において、この猫のトイレ用の砂を使用した。繰り返
し使用する中に、猫に寄生するダニ及び蚤を防除するこ
とができた。室内において、この猫のトイレ用の砂に3
5℃の温度の20倍に希釈したアンモニア水50mlを
加えたが、強力な吸水性及び脱臭性を有し、室内にアン
モニア臭を感じなかった。またこの猫のトイレ用の砂を
猫のトイレに厚さ3cmに敷いて使用したが、猫は普段
と同様にトイレとして使用しており、使用の上で何等支
障がなかった。猫が排泄に使用後、この猫のトイレ用の
砂は、猫が排泄した部分が塊状となつており、容易に取
り出すことができた。しかも吸水性及び脱臭性に優れ、
屋内に不快な臭い発生するのを避けることができる。
【0051】例4.1mmの粒径に粉砕した木粉を乾燥
ベースで44.6重量%、乾燥ベースでハイモ株式会社
製の高吸水性樹脂ハイモサブ500(登録商標)を8重
量%、乾燥ベースで紙粉を10重量%、エンペンスリン
0.4重量%及び水37重量%を混合機に入れて混合し
た。混合物を押し出し造粒装置の押出部に入れて、直径
6mmの開口を複数有するスクリーンを通して押出し、
チョッパーで適宜裁断して造粒した。この造粒物に、
0.3mm以下に粉砕された紙粉60重量%及び粒度が
30μm高吸水性樹脂40重量%混合物を造粒物に対し
12重量%となるようにまぶし、その上に10倍に希釈
したポリエチレングリコール希釈溶液を噴霧した。この
造粒物を熱風乾燥機で水分が15%になるまで乾燥し
て、平均直径6mm、長さ6〜15mmの粒状物を得
た。この粒状物を集めて、猫のトイレ用の砂とした。室
内において、この猫のトイレ用の砂を使用した。繰り返
し使用する中に、猫に寄生するダニ及び蚤を防除するこ
とができた。室内において、この猫のトイレ用の砂に3
5℃の温度の20倍に希釈したアンモニア水50mlを
加えたが、強力な吸水性及び脱臭性を有し、室内にアン
モニア臭を感じなかった。またこの猫のトイレ用の砂を
猫のトイレに厚さ3cmに敷いて使用したが、猫は普段
と同様にトイレとして使用しており、使用の上で何等支
障がなかった。猫が排泄に使用後、この猫のトイレ用の
砂は、猫が排泄した部分が塊状となつており、容易に取
り出すことができた。しかも吸水性及び脱臭性に優れ、
屋内に不快な臭い発生するのを避けることができる。
【0052】例5.含水率75重量%の茶殻を乾燥ベー
スで17.5重量%、含水率65重量%のコーヒー抽出
液抽出残渣を乾燥ベース17.2重量%、ハイモ株式会
社製の高吸水性樹脂ハイモサブ500(登録商標)7.
2重量%、乾燥ベースで紙粉45.2重量%、安息香酸
ナトリウム0.2重量%、エンペンスリン0.2重量%
及び水36重量%を混合機に入れて混合した。混合物を
押し出し造粒装置の押出部に入れて、直径6mmの開口
を複数有するスクリーンを通して押出し、チョッパーで
適宜裁断して造粒した。この造粒物に、0.3mm以下
に粉砕された紙粉60重量%及び粒度が30μm高吸水
性樹脂40重量%混合物を造粒物に対し12重量%とな
るようにまぶし、その上に10倍に希釈したポリエチレ
ングリコール希釈溶液を噴霧した。この造粒物を熱風乾
燥機で水分が15%になるまで乾燥して、平均直径6m
m、長さ6〜15mmの粒状物を得た。この粒状物を集
めて、猫のトイレ用の砂とした。室内において、この猫
のトイレ用の砂を使用した。繰り返し使用する中に、猫
に寄生するダニ及び蚤を防除することができた。室内に
おいて、この猫のトイレ用の砂に35℃の温度の20倍
に希釈したアンモニア水50mlを加えたが、強力な吸
水性及び脱臭性を有し、室内にアンモニア臭を感じなか
った。またこの猫のトイレ用の砂を猫のトイレに厚さ3
cmに敷いて使用したが、猫は普段と同様にトイレとし
て使用しており、使用の上で何等支障がなかった。猫が
排泄に使用後、この猫のトイレ用の砂は、猫が排泄した
部分が塊状となつており、容易に取り出すことができ
た。しかも吸水性及び脱臭性に優れ、屋内に不快な臭い
発生するのを避けることができる。
【0053】これらの実施例においては、コーヒー抽出
液抽出残渣、茶殻、木粉、紙粉等の有機物廃材を使用す
るが、これら有機物廃材の一部を他の有機物廃材で代え
ることができる。湿っている有機物廃材を原料とする場
合は、含有する水分により造粒できれば、外部から水を
供給する必要がない。しかし含有する水分が必要以上に
多いときは、同一又は他の有機物廃材の脱水又は乾燥さ
れているものを加えて、水分を調整するのが好ましい。
【0054】
【発明の効果】本発明は、防虫機能を有する動物用の排
泄物処理材は、焙煎コーヒー豆のコーヒー抽出液抽出残
渣、茶殻、各種紙粉及び木粉等の有機物廃材を主とし、
これに高吸水性樹脂及び防虫材のエンペンスリンを含有
させて、3mm以上の粒径の粒子に成形されるので、従
来の動物の排泄物処理材に比して、その儘廃棄物として
処理されていた該有機物廃材を有効利用することがで
き、かつ、排泄時に防虫材のエンペンスリン蒸気が動物
の体に接触して、動物の皮膚に寄生するダニ及び蚤等を
駆逐することができる。また動物の虫防除用首輪等と比
較して、排泄時に動物の体に接触するのみであるから、
赤化、湿疹等の皮膚障害を生じることもない。さらに、
原料として使用される該有機物廃材は何れも可燃物であ
るから、使用後の排泄物処理材は、可燃性廃棄物として
容易に焼却処理できることとなり、従来の排泄物処理材
に比して、廃棄物処理が容易である。
【0055】以上のように、本発明は、従来の動物の廃
棄物処理材に比して、焙煎コーヒー豆のコーヒー抽出液
抽出残渣等の有機物廃材の廃棄に係る問題点と、従来の
使用済みの動物の排泄物処理材の非可燃性に係る廃棄処
理の問題点を一挙に解決すると共に、動物の皮膚に寄生
する害虫を駆除するものであり、資源の有効利用、コー
ヒー抽出液製造上のコストの軽減及び環境廃棄物の処理
の軽減等の点で有意義なものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の防虫材を製造する工程を示
す概略の流れ工程図である。
【符号の説明】
1 コーヒー抽出液抽出残渣用の計量ホッパー 2 コーヒー抽出液抽出残渣供給用のコンベヤ装置のコ
ンベヤベルト 3 高吸水性樹脂の計量ホッパー 4 高吸水性樹脂供給用のコンベヤ装置のコンベヤベル
ト 5 コーヒー抽出液抽出残渣供給用のコンベヤベルトの
搬出口 6 高吸水性樹脂供給用のコンベヤベルトの搬出口 7 コーヒー抽出液抽出残渣と高吸水性樹脂の混合物搬
送用のコンベヤベルト 8 コンベヤベルト7の出口側 9 混合装置 10 紙粉用の計量ホッパー 11 紙粉供給用のコンベヤ装置のコンベヤベルト 12 コンベヤベルト11の出口側 13 混合装置7の混合物出口 14 混合物搬送用のコンベヤベルト 15 押出し造粒装置 16 予備混合装置 17 エンペンスリンの非アルコール系有機溶剤溶液供
給間 18 ダイス 19 円形篩 20 造粒物搬送用のコンベヤ装置のコンベヤベルト 21 円形篩14の篩上出口 22 円形篩14の篩上粒子搬送用のコンベヤ装置のコ
ンベヤベルト 23 振動型整粒機 24 円形篩14の篩下出口 25 円形篩14の篩下粒子搬送用のコンベヤ装置のコ
ンベヤベルト 26 篩 27 篩26の篩下搬送用のコンベヤ装置のコンベヤベ
ルト 28 篩26の篩上出口 29 篩26の篩上搬送用のコンベヤ装置のコンベヤベ
ルト 30 第一の造粒物被覆装置 31 第一の造粒物被覆装置30の入口の篩 32 第二の造粒物被覆装置 33 第一の造粒物被覆装置30の出口の篩分装置 34 第一の造粒物被覆装置30の散布用篩 35 第二散布用噴霧装置 36 第一被覆材料散布用ホッパー 37 被覆液タンク 38 被覆造粒物搬送用のコンベヤ装置のコンベヤベル
ト 39 乾燥装置 40 乾燥物出口 41 乾燥造粒物搬送用のコンベヤ装置のコンベヤベル
ト 42 製品タンク 43 製品搬出用のコンベヤ装置のコンベヤベルト 44 袋詰め領域

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 廃棄物のコーヒー抽出残渣、茶殻、紙粉
    並びにヒバ油及び/又はヒノキチオールを含有する木材
    の木屑と、前記コーヒー抽出残渣、茶殻、紙粉並びにヒ
    バ油及び/又はヒノキチオールを含有する木材の木屑の
    夫々より少ない量の高吸水性樹脂と、該高吸水性樹脂よ
    り少ない量の蒸散性エンペンスリンとを含有する混合物
    の粒状物であり、前記ヒバ油及び/又はヒノキチオール
    並びに蒸散性エンペンスリンは防虫剤として含有されて
    いることを特徴とする排泄に使用した動物の体からノミ
    やダニを駆除する機能を有する粒状の動物用排泄物処理
    材。
  2. 【請求項2】 廃棄物のコーヒー抽出残渣、茶殻、紙粉
    並びにヒバ油及び/又はヒノキチオールを含有する木材
    の木屑と、前記コーヒー抽出残渣、茶殻、紙粉並びにヒ
    バ油及び/又はヒノキチオールを含有する木材の木屑の
    夫々より少ない量の高吸水性樹脂と、該高吸水性樹脂よ
    り少ない量の蒸散性エンペンスリンとを含有する混合物
    により粒状に形成されている造粒部と、0.mm以下
    に粉砕されている紙粉及び高吸水性樹脂の混合物によ
    り、前記造粒部の表面上に形成されている被覆層部とを
    備え、前記造粒部及び被覆層部により粒状に形成されて
    おり、前記ヒバ油及び/又はヒノキチオール並びに蒸散
    性エンペンスリンは防虫剤として含有されていることを
    特徴とする排泄に使用した動物の体からノミやダニを駆
    除する機能を有する粒状の動物用排泄物処理材。
  3. 【請求項3】 廃棄物のコーヒー抽出残渣、茶殻、紙粉
    並びにヒバ油及び/又はヒノキチオールを含有する木材
    の木屑と、前記コーヒー抽出残渣、茶殻、紙粉並びにヒ
    バ油及び/又はヒノキチオールを含有する木材の木屑の
    夫々より少ない量の高吸水性樹脂と、該高吸水性樹脂よ
    り少ない量の蒸散性エンペンスリンとを含有する混合物
    により粒状に形成されている造粒部と、0.mm以下
    に粉砕されている紙粉及び高吸水性樹脂の混合物によ
    り、前記造粒部の表面上に形成されている第一被覆層部
    と、前記第一被覆層部の表面上に形成されているポリエ
    チレングリコールの第二被覆層部とを備え、前記造粒
    部、第一及び第二被覆層部により粒状に形成されてお
    り、前記ヒバ油及び/又はヒノキチオール並びに蒸散性
    エンペンスリンは防虫剤として含有されていることを特
    徴とする排泄に使用した動物の体からノミやダニを駆除
    する機能を有する粒状の動物用排泄物処理材。
  4. 【請求項4】 廃棄物のコーヒー抽出残渣、茶殻、紙粉
    並びにヒバ油及び/又はヒノキチオールを含有する木材
    の木屑と、前記コーヒー抽出残渣、茶殻、紙粉並びにヒ
    バ油及び/又はヒノキチオールを含有する木材の木屑の
    夫々より少ない量の高吸水性樹脂と、該高吸水性樹脂よ
    り少ない量の蒸散性エンペンスリンとを含有する混合物
    により粒状に形成されている造粒部と、0.mm以下
    に粉砕されている紙粉、高吸水性樹脂及び蒸散性エンペ
    ンスリンの混合物により、前記造粒部の表面上に形成さ
    れている第一被覆層部と、前記第一被覆層部の表面上に
    ポリエチレングリコールにより形成されている第二被覆
    層部とを備え、前記造粒部、第一及び第二被覆層部によ
    り粒状に形成されており、前記ヒバ油及び/又はヒノキ
    チオール並びに蒸散性エンペンスリンは防虫剤として含
    有されていることを特徴とする排泄に使用した動物の体
    からノミやダニを駆除する機能を有する粒状の動物用排
    泄物処理材。
  5. 【請求項5】 廃棄物のコーヒー抽出残渣、茶殻、紙粉
    並びにヒバ油及び/又はヒノキチオールを含有する木材
    の木屑と、前記コーヒー抽出残渣、茶殻、紙粉並びにヒ
    バ油及び/又はヒノキチオールを含有する木材の木屑の
    夫々より少ない量の高吸水性樹脂、並びに該高吸水性樹
    脂より少ない量の蒸散性エンペンスリン及び防黴剤とを
    含有する混合物により粒状に形成されている造粒部と、
    0.mm以下に粉砕されている紙粉、高吸水性樹脂及
    び蒸散性エンペンスリン及び防黴剤を含む混合物によ
    り、前記造粒部の表面上に形成されている第一被覆層部
    と、前記第一被覆層部の表面上にポリエチレングリコー
    ルにより形成されている第二被覆層部とを備え、前記造
    粒部、第一及び第二被覆層部により粒状に形成されてお
    り、前記ヒバ油及び/又はヒノキチオール並びに蒸散性
    エンペンスリンは防虫剤として含有されていることを特
    徴とする排泄に使用した動物の体からノミやダニを駆除
    する機能を有する粒状の動物用排泄物処理材。
  6. 【請求項6】 廃棄物のコーヒー抽出残渣、茶殻、紙粉
    並びにヒバ油及び/又はヒノキチオールを含有する木材
    の木屑と、前記コーヒー抽出残渣、茶殻、紙粉並びにヒ
    バ油及び/又はヒノキチオールを含有する木材の木屑の
    夫々より少ない量の高吸水性樹脂、並びに該高吸水性樹
    脂より少ない量の蒸散性エンペンスリン及び防黴剤とを
    含有する混合物により粒状に形成されている造粒部と、
    0.mm以下に粉砕されている紙粉、高吸水性樹脂及
    び蒸散性エンペンスリン及び防黴剤を含む混合物によ
    り、前記造粒部の表面上に形成されている第一被覆層部
    と、前記第一被覆層部の表面上にポリエチレングリコー
    ルにより形成されている第二被覆層部とを備え、前記造
    粒部、第一及び第二被覆層部により粒状に形成されてお
    り、前記ヒバ油及び/又はヒノキチオール並びに蒸散性
    エンペンスリンは防虫剤として含有されていることを特
    徴とする排泄に使用した動物の体からノミやダニを駆除
    する機能を有する粒状の動物用排泄物処理材。』
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