JP3037768U - 圧造成形機 - Google Patents

圧造成形機

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JP3037768U
JP3037768U JP1996012289U JP1228996U JP3037768U JP 3037768 U JP3037768 U JP 3037768U JP 1996012289 U JP1996012289 U JP 1996012289U JP 1228996 U JP1228996 U JP 1228996U JP 3037768 U JP3037768 U JP 3037768U
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ratchet wheel
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JP1996012289U
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Inventor
寛 池田
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株式会社阪村機械製作所
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ノックアウトピン部材の後退位置の調整が簡
単かつ高精度に行える後退位置調整機構を低コストで得
ること。 【解決手段】 ノックアウトピン部材22の後退位置調
整機構40を、回動動作によりノックアウトピン部材2
2の後方への移動を規制するネジスリーブ24を連動回
転させるラチェットホイール43と、該ホイール43の
歯43aに係脱可能とした第1、第2係合爪48,49
と、1回の動作により第1又は第2係合爪を上記ホイー
ル43の歯43aに係合させると共に、該係合爪で上記
ホイール43を所定角度だけ一方向に回動させて、ネジ
スリーブ24を前進又は後退させてノックアウトピン部
材22の後退位置を調整する第1、第2シリンダ51,
52と、これらのシリンダ51,52の非作動時に、上
記係合爪48,49のラチェットホイール43への係合
を解除する解除機構とで構成した。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、機台の所定位置に配設されたダイと、該ダイと対向するように配設 されてラムにより進退動されるパンチと、上記ダイ内に該ダイの軸線方向に前後 動自在に挿通されて、前端面がダイにおける成形用キャビティの一端面を構成す るようになっているノックアウトピン部材と、該ノックアウトピン部材を前動さ せて上記パンチによりダイ内に打ち込まれたブランクを外部に排出させるノック アウト手段と、該ノックアウト手段におけるノックアウトピン部材の後退位置を 調整する後退位置調整手段とが備えられた圧造成形機に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に圧造成形機においては、供給されたブランクを、ラムの前面に装備され かつ該ラムにより進退動されるパンチにより、該パンチと対向するように機台の 所定位置に配設されたダイ内に打ち込んで圧造加工することにより、ボルトやナ ット、あるいはその他の各種パーツ類を成形するようになっている。
【0003】 また、上記ダイ内には、パンチにより打ち込まれたブランクを該ダイより排出 させるためのノックアウトピン部材が挿通されており、このノックアウトピン部 材を所定のタイミング、即ち、上記パンチの進退動作に同期させて前後動させる ことにより、その先端部で、ダイ内に打ち込まれたブランクを押し出して該ダイ より排出させるように構成されている。
【0004】 そして、この種の圧造成形機においては、ノックアウトピン部材の後退端の位 置を前後調整することにより、該ノックアウトピン部材の後退時におけるその先 端とダイとで形成される圧造加工用の穴深さを所望する製品形状に合せて調整し たり、あるいは圧造加工の途中においてノックアウトピン部材の摩耗などによっ て中間製品もしくは製品の寸法が微妙に変化したとき、その寸法の修正等が行え るように、ノックアウトピン部材のダイ内における後退位置を調整する後退位置 調整機構が備えられている。
【0005】 その場合、この後退位置調整機構としては、手動による場合と、モータによる 場合とがある。
【0006】 まず、前者の場合には、ダイの後方で機台に螺合され、内周部にノックアウト ピン部材が前後動自在に挿通されると共に、前端部が該ノックアウトピン部材の 中間に設けられた大径部に当接して該ピン部材の後方への移動を規制するネジス リーブを備え、該ネジスリーブの後端部外周に係合部を設けると共に、この係合 部に係合する治具を用いて手動操作によって上記ネジスリーブを回動させること により、該ネジスリーブを機台に対し前進もしくは後退させて、ノックアウトピ ン手段の後退位置を調整するよう構成されている。
【0007】 次に、後者の場合には、例えば実公平5−30826号公報に開示されている ように、上記した前者と同様のネジスリーブをモータにより前後動させる機構と して、該ネジスリーブの後端部外周に設けられたギヤと、機台の後端部に固設さ れたモータと、同じく機台の後端部に備えられ、上記モータの先端に固設された ベベルギヤと上記ネジスリーブのギヤとを連動させる中継ギヤとを備えたもので ある。そして、上記モータによって駆動されるギヤから中継ギヤを介して上記ネ ジスリーブを所定方向に回動させることにより、該ネジスリーブを機台に対し前 進もしくは後退させて、ノックアウトピン手段部材の後退位置を調整するように なっている。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、上記前者の構成によれば、上記治具によりネジスリーブを回動させて 該スリーブの前後動によりノックアウトピン手段の後退位置を調整する場合、上 記係合部に設けられた基準目印を、機台側に設けられたネジスリーブの回動角も しくはこれに対応するノックアウトピン部材の移動量を示す目盛を見ながら所定 角度回動させるようになっているため、ネジスリーブをごく僅かな角度だけ回動 させて、ノックアウトピン部材の後退位置を微調整するようなとき、操作ハンド ルをごく僅かな角度だけ回動させる作業が非常に煩雑で、熟練者の手を借りなけ れば精度よい調整が行えない問題があった。特に、圧造加工の途中において、ノ ックアウトピン部材の摩耗などによって製品寸法が微妙に変化し、その寸法の修 正等を行うとき、作業者は圧造加工を行っている最中に機台に近づいて上記した 手動による煩雑な微調整作業を行わなくてはならないため、高度な熟練を要する 問題があった。
【0009】 また、後者の構成によれば、遠隔操作によりモータを制御することによってノ ックアウトピン部材の後退位置の調整が楽に行える反面、上記モータによるノッ クアウトピン部材の後退位置の調整を高精度に行うためには、モータ軸に設けら れたギヤをごく僅かな回動角であっても正確に回動させることができるように複 雑な制御機構を有するサーボモータ等を用いる必要がある。そのため、ノックア ウトピン部材の後退位置調整機構のコストが非常に高くつく問題を有していた。
【0010】 そこで本考案は、ノックアウトピン部材の後退位置の調整を簡単に、しかも高 精度に行うことができ、その上、ノックアウトピン部材の後退位置調整機構のコ ストを抑えることができる圧造成形機の提供を課題とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本考案は次のような手段を用いることを特徴とする 。
【0012】 即ち、本願の請求項1に係る考案(以下、第1考案という)は、機台の所定位 置に配設されたダイと、該ダイと対向するように配設されてラムにより進退動さ れるパンチと、上記ダイ内に該ダイの軸線方向に前後動自在に挿通されて、前端 面がダイにおける成形用キャビティの一端面を構成するようになっているノック アウトピン部材と、該ノックアウトピン部材を前動させて上記パンチによりダイ 内に打ち込まれたブランクを外部に排出させるノックアウト手段と、上記ダイの 後方で機台に螺合され、内周部に上記ノックアウトピン部材が前後動自在に挿通 されると共に、前端部が該ノックアウトピン部材の中間に設けられた大径部に当 接して該ピン部材の後方への移動を規制するネジスリーブと、該ネジスリーブを 回動させて前後動させることにより上記ノックアウトピン部材の後退位置を調整 する後退位置調整手段とを備えた圧造成形機において、上記後退位置調整手段を 、回動動作により上記ネジスリーブを回動させるラチェットホイールと、このホ イールの周囲にそれぞれ配置され、該ホイールの歯に対し係合及び離脱可能とし た一対の第1、第2係合爪と、1回の動作により上記第1係合爪をラチェットホ イールの歯に係合させて、該係合爪でラチェットホイールを所定角度だけ一方向 に回動させることにより、上記ネジスリーブを前進方向に回動させ上記ノックア ウトピン部材の後退位置を前方に移動させる第1シリンダと、1回の動作により 上記第2係合爪をラチェットホイールの歯に係合させると共に、該係合爪でラチ ェットホイールを所定角度だけ他方向に回動させて、上記ネジスリーブを後退方 向に回動させ上記ノックアウトピン部材の後退位置を後方に移動させる第2シリ ンダと、上記第1、第2シリンダの非作動時に、上記第1、第2係合爪のラチェ ットホイールへの係合を解除する解除手段とで構成したことを特徴とする。
【0013】 また、請求項2に係る考案(以下、第2考案という)は、上記第1考案におい て、ネジスリーブの後端部に設けられたギヤと、一端部に該ギヤと連動して回動 するギヤをもち、他端部が機台の外壁近傍に延び、かつその他端部に操作ハンド ルをもった回動軸とを有する手動用後退位置調整手段を備えると共に、シリンダ 作動式の後退位置調整手段のラチェットホイールを、上記回動軸上に固設したこ とを特徴とする。
【0014】 上記の手段を用いることにより、本願の各考案は、それぞれ次のように作用す る。
【0015】 上記第1考案によれば、後退位置調整手段が回動動作により上記ネジスリーブ を連動して回動させるラチェットホイールと、該ホイールの歯に係合及び離脱可 能とした第1、第2係合爪と、これらの係合爪をそれぞれ作動させる一対の第1 、第2シリンダとを有する構造であるから、ノックアウトピン部材の先端とダイ とで形成される圧造加工用の穴深さを所望する製品形状に合せて調整する場合、 あるいは圧造加工の途中において、ノックアウトピン部材の摩耗などにより製品 寸法が微妙に変化して、その寸法の修正等を行う場合には、上記第1又は第2シ リンダの1回の動作により、上記第1又は第2係合爪を作動させてネジスリーブ を一定角度づつ前進または後退方向に回動させ、ノックアウトピン部材の後退位 置を前方または後方に移動させることが可能となる。これにより、この調整動作 を調整すべき寸法に応じて必要回数繰り返し行うことによりノックアウトピン部 材の後退位置が調整されることになる。その場合、上記後退位置調整手段におけ る第1、第2シリンダの1回の動作によるラチェットホイールの回動角をそれぞ れ小さく設定しておくことにより、上記ネジスリーブをごく僅かな角度づつ回動 させて、ノックアウトピン部材をダイ内にて僅かな量だけ前後動させることによ りノックアウトピン部材の後退位置の微調整が簡単にしかも高精度に行えること になる。
【0016】 また、第2考案によれば、シリンダ作動式の後退位置調整手段とは別に、ネジ スリーブの後端部に設けられたギヤと、一端部に該ギヤと連動して回動するギヤ をもち、他端部が上記ネジスリーブから離れた機台の外壁に近傍に延び、かつそ の他端部に操作ハンドルをもった回動軸とを有する手動用後退位置調整手段が備 えられているから、例えばノックアウトピン部材の先端とダイとで形成される圧 造加工用の穴深さを所望する製品形状に合せて調整するといったようにノックア ウトピン部材の後退位置を大きく調整する場合には、上記手動用後退位置調整手 段の調整ハンドルを手動で連続的に回動させることにより、該ハンドルの回動軸 を介しネジスリーブが連続的に連動して回動され、ノックアウトピン部材の大ま かな後退位置の調整が迅速に行われることになる。そして、ノックアウトピン部 材の後退位置の微調整を行う場合には、第1、第2シリンダの1回の動作による ラチェットホイールの回動角が小さく設定されたシリンダ作動式の後退位置調整 手段を用いることにより、上記第1、第2シリンダの1回の動作によりラチェッ トホイールを介してネジスリーブをごく僅かな角度づつ回動させ、ノックアウト ピン部材をダイ内にて僅かな量づつ前後動させてノックアウトピン部材の後退位 置の微調整が簡単にしかも高精度に行えることになる。
【0017】
【考案の実施の形態】
以下、本考案の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0018】 図1は本考案にかかる多段式圧造成形機1を示し、機台2に一定間隔で並設さ れた複数個(図では5個)のダイ3…3を有するダイブロック4が配置され、該 ダイブロック4に対向してラム5が機台2に設けられると共に、該ラム5の前面 にダイ3と同数のパンチ6…6が備えられる。その場合、上記のラム5は後端部 がクランク軸7のクランクアーム8にロッド9を介して連結され、圧造成形機駆 動用モータ10の回転力をプーリ11,12及びベルト13を介してクランク軸 7に伝達することによって、該クランク軸7の1回転毎にラム5が1回前後動さ れ、この前後動によって各パンチ6…6がダイ3…3に対して進退移動し、ダイ 3とパンチ6とからなる各圧造ステーションにおいてブランクの所定の成形動作 が行われるようになっている。
【0019】 一方、上述の機台2の上には基軸14にチャックブロック支持フレーム15が 取り付けられ、該支持フレーム15の前端部がダイブロック4上に載置されると 共に、この前端部にチャックブロック16がダイ3…3の並設方向に揺動可能に 支持される。また、前述のクランク軸7の回転がギヤ17a,17b,17c, 17dによって取り出されて、機台2の側部でブラケット18により支持されて いる駆動軸19に伝達され、その回転力が該駆動軸19に固設のカム19aによ ってレバー19bを介し上記のチャックブロック16に入力され、これによって チャックブロック16がラム5の前後動に同期して往復動し、該チャックブロッ ク16に設けられている素材移送用チャック(図示せず)を隣接するダイ3,3 間にわたって移動させて、各ダイ3…3から後述するノックアウトピン部材によ って突き出されたブランク(図示せず)を掴んで移送するようになっている。
【0020】 上記基軸14の前方には、上記駆動軸19の回転によりギヤ伝動機構20を介 して駆動されるチャック開閉用カム軸21が設けられ、該カム軸21上には、素 材移送用チャック毎のチャック開閉用カム21a…21aがそれぞれ構成されて いる。
【0021】 そして、図2に示すように、上記各ダイ3…3内には、上記ダイ3内に該ダイ 3の軸線方向に前後動自在に挿通されて、前端面がダイ3における成形用キャビ ティの一端面を構成すると共に、各ダイ3…3の先端より、これら各ダイ内に打 ち込まれたブランク(図示せず)を前方に押し出して、素材移送用チャックに挟 持させるためのノックアウトピン部材22がそれぞれ備えられている。
【0022】 このノックアウトピン部材22は、機台2に形成された孔内においてダイ3の 軸芯部に先端部が挿通されて前後動自在とされたノックアウトピン22aと、該 ピン22aの後方における上記孔内に挿通されて前後動自在とされた押動ロッド 22bと、これらのノックアウトピン22aと押動ロッド22bとの間に介装さ れた大径部をもつ中間大径ピン22cとから構成されている。
【0023】 さらに、上記機台2の後部には、上記ノックアウトピン部材22を前動させて 上記パンチ6によりダイ3内に打ち込まれたブランクを外部に排出させるノック アウト手段23と、上記ダイ3の後方で機台2に螺合され、内周部に上記ノック アウトピン部材22が前後動自在に挿通されると共に、前端部が該ノックアウト ピン部材22の中間大径ピン22cに当接してノックアウトピン22aの後方へ の移動を規制するネジスリーブ24とが備えられている。
【0024】 ノックアウト手段23は、上記パンチ6の後退動作に同期して回転される回転 軸23aと、該回転軸23a上に固設された複数のノッカーアーム23b…23 bと,これらの各アーム23b…23bに取り付けられるノッカー23c…23 cとを有し、ノッカーアーム23bの揺動によりノッカー23cが押圧ロッド2 2bの後端部を叩くことによって、中間大径ピン22cを介してノックアウトピ ン22aが前進し、該ピン22aによってダイ3内のブランクを突き出すように なっている。そして、次のパンチ6によるブランクの打ち込みによってノックア ウトピン22aは中間大径ピン22cがネジスリーブ24の前端面24aに当た る位置まで後退したのち、再びノッカー23bによってブランク突き出し方向に 前進される運動を繰り返すようになっている。
【0025】 一方、圧造成形時において比較的大きな荷重が作用せず、ノックアウトピン2 2aの摩耗の少ない例えば最終段を除くに残りの各段については、既知のように 各ネジスリーブ24…24の後端部外周に係合部25…25が設けられていると 共に、この係合部25…25に係合する適宜回動工具を用いて手動操作によって 各ネジスリーブ24…24をそれぞれ回動させることにより、各ネジスリーブ2 4…24を機台2に対し前進もしくは後退させて、各ノックアウトピン22a… 22aの後退位置を手動により調整するよう構成されている。
【0026】 そして、圧造成形時において大きな荷重が作用してノックアウトピン22aの 摩耗が激しく頻繁にノックアウトピン22aの後退位置の調整が必要となる例え ば最終段については、機台2の外側からノックアウトピン22aの後退位置の調 整操作がネジスリーブ24の後端部から離れた機台2の側壁近くで行える手動用 後退位置調整機構30と、圧造成形機の作動中であってもノックアウトピン22 aの後退位置の微調整が遠隔操作で行えるシリンダ作動式の後退位置調整機構4 0とが備えられている。
【0027】 即ち、上記手動用後退位置調整機構30は、図1及び図2に示すように、上記 ネジスリーブ24の後端部に設けられたギヤ31と、機台2の後端部に固設され た平面視コ字状のブラケット28に、ネジスリーブ24と直交しかつ該スリーブ 24の後端部近傍から機台2の外壁近くに延びるように支持されて、スリーブ側 一端部にウォーム32を、また他端部に操作ハンドル33とカウンター34とを 備えた回動軸35と、該回動軸35のウォーム32に噛み合うウォームホイール 36と該ホィールと一体で上記ネジスリーブ24のギヤ31と噛み合う伝動ギヤ 37とを回動自在に支持した中間軸38とで構成されている。
【0028】 上記回動軸35は、その両端部がさらに機台2の後壁部2a,2b及びブラケ ット39によって回動自在に支持されており、また、操作ハンドル33の近くに は、回動軸35の回動角を検出し、所定角度回転したときに、1カウントをその 回動方向に応じて加算または減算するカウンター33が設けられている。その場 合、例えば回動軸35が18度回動すれば1カウントを増減したうえでその数値 を表示し、1カウントの増減によりネジスリーブが0.01mm前後動するとい うようになっている。これによりノックアウトピン22aを移動させたい寸法に 対応するカウント数だけ、上記回動軸35を所望する方向に回動させればよいよ うになっている。
【0029】 これにより、機台2の外壁近傍にて上記操作ハンドル33を一方向に回動させ ることにより、上記回動軸35に設けられたウォーム35、中継ギヤ36,37 、ネジスリーブ24のギヤ31を介してネジスリーブ24を回動させることがで き、その回動によりネジスリーブ24を前進(図2において左方向)させた場合 には、該ネジスリーブ24の前端部により中間大径ピン22cが押圧され、これ に伴ってノックアウトピン22aの後退位置がダイ3内にて前進されることにな り、該ノックアウトピン22aの先端とダイ3とにより形成される加工孔深さが 浅く形成されることになる。
【0030】 また、操作ハンドル33の他方向に回動して上記ネジスリーブ24を後退(図 2において右方向)する方向に回動させた場合には、該ネジスリーブ24と上記 中間大径ピン22cとの間に隙間が形成され、これにより中間大径ピン22cと ノックアウトピン22aがその隙間分だけ後退し得ることになって、該ノックア ウトピン22aの先端とダイ3とにより形成される加工孔深さが図2の状態より 深く形成されることになる。
【0031】 一方、シリンダ作動式の後退位置調整機構40は、図3〜図6に示すように、 機台2の側壁に固定され、上記回動軸35が貫通する貫通孔41a,42aを有 する左右一対のサイドプレート41,42と、これら両サイドプレート41,4 2間に上記貫通孔41a,42aを介して回動自在に支持され、上記回動軸35 上に固設されたラチェットホイール43と、このホイール43の軸方向両端部の 外周にそれぞれ回動自在に支持され、かつ該ホイール43の上部外方に突出する 突出部44aをもつ一対の回転板44,44でなる第1回転体45と、該第1回 転体45と同様に上記ホイール43に支持され、かつ該ホイール43の下側外方 に突出する突出部46aをもつ一対の回転板46,46でなる第2回転体47と 、これらの第1、第2回転体45,47の各突出部44a,44a、46a,4 6a間にそれぞれ揺動自在に支持され、上記ホイール43の歯43aに対し係合 及び離脱可能とした一対の第1、第2係合爪48と、上記サイドプレート41, 42間に支持され、これらの第1、第2係合爪48,49をそれぞれ作動する一 対の第1、第2シリンダ51,52とを有している。
【0032】 上記サイドプレート41,42には、その左右両側に挿通孔41b,41b、 42b,42bがそれぞれ形成され、これらの挿通孔41b,41b、42b, 42bに、両プレート41,42の間隔を一定に保つスペーサ53,53がそれ ぞれ介装された状態で取り付ボルト54,54により両サイドプレート41,4 2が機台2の側壁2bに固定されるようになっている。 そして、これらのサイ ドプレート41,42間には、図6に示すように上記第1、第2回転体45,4 7の突出部44a,44a、46a,46aの端部と当接して両回転体45,4 7の回転を規制する回転規制ピン55,55と、後述する第1、第2復帰バネの 係止軸56がそれぞれ設けられている。
【0033】 上記ラチェットホイール43は、その軸方向中間部の外周に20枚の歯43a が形成されていると共に、該ホイール43の軸方向両端部外周面には、複数のブ ッシュ57…57が嵌合され、かつ上記回動軸35上に固定ねじ58あるいはキ ー等の固定手段により固定されている。なお、ラチェットホイール43の歯数は 、20枚に限定されるものではなく、自由に設定することができる。
【0034】 上記第1、第2回転体45,47は、上記ラチェットホイール43にブッシュ 47,47を介してそれぞれ回動自在に支持されると共に、これらの回転体45 ,47の突出部44a,44a、46a,46a間には、バネ係止用ピン61, 62と、第1、第2係合爪48,49を支持する支持軸63,64と、これらの 係合爪48,49の離脱方向への揺動を規制する揺動規制ピン65,66とがそ れぞれ設けられている。その場合、バネ係止用ピン61,62にあっては、互い に異なる一端部が突出部外方に突出され、その突出部が後述する第1、第2解除 バネの係合部とされている。
【0035】 そして、これらの回転体45,47のバネ係止用ピン61,62と上記サイド プレート41,42の係止用ピン56との間に、各回転体45,47の突出部4 4a,44aの端部を常時は上記サイドプレート側のストッパーピン55に当接 するように付勢させる第1、第2復帰バネ68,69がそれぞれ介装されている 。
【0036】 また、上記第1、第2係合爪48,49は、その中間部が第1、第2回転体の 支持軸63,64にそれぞれ支持されると共に、先端に爪部48a,49aが、 また中間部に上記揺動規制ピン65,66と当接する当接部48b,49bがそ れぞれ形成され、さらに後端部にはバネ係止用ピン48c,49cが互い異なる 一側方にそれぞれ突設されている。そして、これらの係合爪48,49のバネ係 止用ピン48c,49cと第1、第2回転体45,47のバネ係止用ピン61, 62における外方突出部との間に、各係合爪48,49をラチェットホイール4 3に対し係合解除する方向に付勢する第1、第2解除バネ71,72がそれぞれ 介装されている。
【0037】 また、第1、第2シリンダ51,52としては、エアーシリンダを用い、これ らのシリンダ51,52は上記サイドプレート41,42間に上記第1、第2係 合爪48,49の後端部と対応させた状態で固定ボルト73,73によりそれぞ れ固定されている。なお、第1、第2シリンダ51,52としては油圧シリンダ であってもよい。
【0038】 そして、上記第1シリンダ51を1回動作させることにより第1係合爪48を ラチェットホイール43の歯43aに係合させると共に、さらに該係合爪48で 第1回転体45とラチェットホイール43とを共に所定角度、例えばラチェット ホイール43の1ピッチ(18度)だけ一方向に回転させることになる。このラ チェットホイール43の回動に伴って上記手動用後退位置調整機構30の回動軸 35が回動されて、上記回動軸からウォーム32、ウォームギヤ36、伝動ギヤ 37、ギヤ31を介してネジスリーブ24が前進方向に回動され、上記ノックア ウトピン部材22の後退位置を前方に移動させるようになっている。また、上記 第2シリンダ52を1回動作させることにより第2係合爪49をラチェットホイ ール43の歯43aに係合させると共に、さらに該係合爪49で第2回転体4と ラチェットホイール43とを共に所定角度、例えばラチェットホイール43の1 ピッチ(18度)だけ他方向に回動させることになる。このラチェットホイール 43の回動に伴って上記回動軸35が回動されて、上記回動軸からウォーム32 、ウォームギヤ36、伝動ギヤ37、ギヤ31を介してネジスリーブ24が後退 方向に回動され、上記ノックアウトピン部材22の後退位置を後方に移動させる ようになっている。
【0039】 また、上記第1、第2シリンダ51,52の非作動時には、上記第1、第2シ リンダ51,52がそれぞれ短縮され、これにより第1,第2回転体45,47 の突出部44a,44aの係合端部が、第1,第2復帰バネ68,69によりサ イドプレート側のストッパーピン55に当接する原点位置に復帰されると共に、 第1,第2解除バネ71,72により第1、第2係合爪45,47のラチェット ホイール43への係合が解除されるようになっている。
【0040】 また、上記機台2の後端部には、上記ネジスリーブ24の回動をロックするロ ックプレート81と該プレート81を作動してそのロックを解除するシリンダ8 2とを有するロック機構80が備えられている。
【0041】 なお、図1中、符号Aは機台2の一側部後方より線材供給装置(図示せず)に より供給される線材であり、また、符号83はノッカーアーム23bの揺動に連 動して前後動されるプッシャーピンで、上記線材供給装置により供給され、カッ ター(図示せず)により切断された線材Aを該カッターの孔より突き出して素材 移送用チャックに挟持させるためのものである。
【0042】 次に、以上のように構成される圧造成形機の作用を説明する。
【0043】 当該圧造成形機1が作動すると、各圧造段にブランクが順次供給されて、各圧 造段において所定の圧造加工が順次施されることにより、製品が形成されること になるが、例えば異なる形状の製品を製造するに際して、ダイ3等の段取り替え を行った場合には、ノックアウトピン部材22の先端とダイ3とで形成される加 工圧造加工用の穴深さを所望する製品形状に合せて調整する必要がある。
【0044】 その場合、まず、圧造成形時において大きな荷重が作用せずノックアウトピン 22aの摩耗が少ない例えば最終段を除く残りの各段については、圧造加工の途 中で、ノックアウトピン部材22の後退位置を調整する必要がほとんどないので 、従来と同様に各ネジスリーブ24…24の後端部外周に設けられた係合部25 …25に回動工具を係合させて手動操作により各ネジスリーブ24…24をそれ ぞれ回動させて、各ネジスリーブ24…24を機台2に対し前進もしくは後退さ せて、各ノックアウトピン手段22…22の後退位置を手動により調整する。
【0045】 そして、圧造成形時において最も大きな荷重が作用してノックアウトピン22 aの摩耗が激しく、上記手動用後退位置調整機構30と、シリンダ作動式の後退 位置調整機構40とを備えた最終段については、まず、機台2の外部にて手動用 後退位置調整機構30の調整ハンドル33を手動で連続的に回動させることによ り、該ハンドル回動軸35からウォーム32、ウォームギヤ36、伝動ギヤ37 、ギヤ31を介してネジスリーブ24が連動して回動され前後動することになる 。これに伴って、ネジスリーブ24の前端部に後端部が受けられたノックアウト ピン部材22の中間大径ピン22cについても前後動することになり、ノックア ウトピン22aの大まかな後退位置の調整が迅速に行えることになる。
【0046】 次に、上記のように大まかなノックアウトピン22aの後退位置の調整を行っ たのち、さらに微調整を行う場合、あるいは圧造成形機の作動中において、ノッ クアウトピン部材22の摩耗などにより製品寸法が微妙に変化して、その寸法の 修正を行う場合には、第1、第2シリンダ51,52の1回の動作によるラチェ ットホイール43の回動角が小さく設定されたシリンダ作動式の後退位置調整機 構を用いることにより、上記第1、第2シリンダ51,52の1回の動作により ラチェットホイール43を介してネジスリーブ24をごく僅かな角度づつ回動さ せ、ノックアウトピン22aをダイ3内にて僅かな量づつ前後動させてノックア ウトピン22aの後退位置の微調整が行えることになる。
【0047】 つまり、上記第1シリンダ51を1回動作させることにより図7に示すように 、上記第1係合爪48がラチェットホイール43の歯43aに係合され、その後 さらに図8に示すように、該係合爪48でラチェットホイール43が所定角度だ け一方向に回動されることになる。このラチェットホイール43の回動に伴って 回動軸35が一体回動して、該回動軸35からウォーム32、ウォームギヤ36 、伝動ギヤ37、ギヤ31を介してネジスリーブ24が前進方向に回動されるこ とになる。これにより該ネジスリーブ24の前端部によりノックアウトピン部材 22における中間大径ピン22cの後退位置が前方へ押圧され、これに伴なって ノックアウトピン22aがダイ3内にて一定量前進されることになる。従って、 上記ノックアウトピン22aの先端とダイ3とにより形成される圧造加工用の穴 深さを浅くしたい場合には、その修正する寸法に応じて上記調整動作を必要回数 繰り返すことにより上記穴深さが、簡単にかつ高精度に調整されることになる。
【0048】 また、上記第2シリンダ49を1回動作させることにより上記第2係合爪49 がラチェットホイール43の歯43aに係合されると共に、該係合爪49でラチ ェットホイール43が所定角度だけ他方向に回動されることになる。このラチェ ットホイール43の回動に伴って回動軸35が一体回動して、該回動軸35から ウォーム32、ウォームギヤ36、伝動ギヤ37、ギヤ31を介してネジスリー ブ24が後退方向に回動されることになる。これにより該ネジスリーブ24の前 端部が後退されてノックアウトピン部材22における中間大径ピン22cの後方 への移動が可能となる。これに伴ってノックアウトピン22aがダイ3内にて一 定量だけ後退されることになる。これにより、上記ノックアウトピン22aの先 端とダイ3とにより形成される圧造加工用の穴深さが逆に浅くなり過ぎて、成形 されたブランクもしくは製品の寸法が短くなり過ぎる場合には、その修正する寸 法に応じて上記調整動作を必要回数繰り返すことにより上記穴深さが、所定の深 さとなるように微調整されることになる。
【0049】 以上のように、ノックアウトピン22aの先端とダイ3とで形成される圧造加 工用の穴深さを所望する製品形状に合せて調整する場合や、圧造成形機の作動中 において、ノックアウトピン部材22の摩耗などにより製品寸法が微妙に変化し て、その寸法の修正する場合、その調整が簡単にしかも精度よく行われることに なる。
【0050】 特に、複数台の圧造成形機を一人の作業者が圧造成形機の作動中におけるノッ クアウトピン部材22の摩耗などによる製品寸法の変化を管理して、その寸法の 修正を行うに際し、1つの操作部において各圧造成形機のシリンダ作動式の後退 位置調機構40を遠隔操作により作動することができるので、その調整の度にわ ざわざ圧造成形機の所まで行く必要がなくその管理が楽に行えることになる。
【0051】 また、上記した実施の形態では、手動用後退位置調整機構30の操作ハンドル 33近くにカウンタ34が設けられているので、このカウンタ34の数値をもと に手動操作によって微調整することも可能である。
【0052】 なお、上記した実施の形態では、手動用後退位置調整機構30とシリンダ作動 式の後退位置調整機構40とを組み合わせて用いたけれども、これに代えて例え ばシリンダ作動式の後退位置調整機構40と安価な汎用モータによる後退位置調 整機構とを用いてもよい。その場合には、いずれの後退位置調整機構をも遠隔操 作することができると共に、モータによる後退位置調整機構でノックアウトピン 22aの大まかな後退位置の調整を行い、シリンダ作動式の後退位置調整機構4 0でノックアウトピン22aの後退位置の微調整を行うことにより、サーボモー タによる制御と同等の精度の高い調整が可能となる。また、シリンダによる後退 位置調整機構40だけを用いてもよい。
【0053】 さらに、上記後退位置調整機構40を設ける位置は、上記した実施の形態のよ うに最終段に何ら限定されるものではないし、また複数の段に設けてもよく、そ の場合同時に行えるように構成してもよいし、さらには、製品に応じて上記後退 位置調整機構40を設ける位置を適宜変更できるように構成してもよい。
【0054】
【考案の効果】
上記したように本願の第1及び第2考案によれば、いずれも後退位置調整手段 が回動動作により上記ネジスリーブを連動して回転させるラチェットホイールと 、該ホイールの歯に係合及び離脱可能な第1、第2係合爪と、これらの係合爪を それぞれ作動させる一対の第1、第2シリンダとを有する構造であるから、ノッ クアウトピン部材の先端とダイとで形成される圧造加工用の穴深さを所望する製 品形状に合せて調整する場合、あるいは圧造加工の途中において、ノックアウト ピン部材の摩耗などにより製品寸法が微妙に変化して、その寸法の修正等を行う 場合には、上記第1又は第2シリンダの1回の動作により、上記第1又は第2係 合爪を作動させてネジスリーブを一定角度づつ前進または後退方向に回動させ、 ノックアウトピン部材の後退位置を前方または後方に移動させることができる。 これにより、この調整動作を調整すべき寸法に応じて必要回数繰り返し行うこと によりノックアウトピン部材の後退位置の調整を簡単容易にかつ精度よく行うこ とができ、しかも、ノックアウトピン部材の後退位置調整機構のコストを抑える ことができる。
【0055】 そして、第2考案によれば、シリンダ作動式の後退位置調整手段とは別にネジ スリーブの後端部に設けられたギヤと、一端部に該ギヤと連動して回動するギヤ をもち、他端部が上記ネジスリーブから離れた機台の外壁に近傍に延び、かつそ の他端部に操作ハンドルをもった回動軸とを有する手動用後退位置調整手段が備 えられているから、例えばノックアウトピン部材の先端とダイとで形成される圧 造加工用の穴深さを所望する製品形状に合せて調整するといったようにノックア ウトピン部材の後退位置を大きく調整する場合には、上記手動用後退位置調整手 段の調整ハンドルを手動で連続的に回動させることにより、該ハンドルの回動軸 を介しネジスリーブを連続的に連動して回動させて、ノックアウトピン部材の大 まかな後退位置の調整を迅速に行い、その後、ノックアウトピン部材の後退位置 の微調整を行う場合には、例えば第1、第2シリンダの1回の動作によるラチェ ットホイールの回動角が小さく設定されたシリンダ作動式の後退位置調整手段を 用いることにより、上記第1、第2シリンダの1回の動作によりラチェットホイ ールを介してネジスリーブをごく僅かな角度づつ回動させ、ノックアウトピン部 材をダイ内にて僅かな量づつ前後動させてノックアウトピン部材の後退位置の微 調整が簡単にしかも高精度に行うことができる。
【0056】 その上、上記手動前後位置調整手段の回動軸上に、後退位置調整手段のラチェ ットホイールが設けられているから、手動用後退位置調整手段のネジスリーブの 後端部に設けられたギヤと、該ギヤと連動して回動するギヤをもつ回動軸を後退 位置調整手段の連動部材として兼用できると共に、後退位置調整手段の取り付け 位置の選択の自由度が大きくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案にかかる圧造成形機の概略平面図で
ある。
【図2】 図1の一部を省略したア−ア線拡大断面図
である。
【図3】 後退位置調整手段の一部省略側面図であ
る。
【図4】 図3のイ−イ線断面図である。
【図5】 図4のウ−ウ線断面図である。
【図6】 図3のエ−エ線断面図である。
【図7】 後退位置調整手段の第1の作動状態を示す
断面図である。
【図8】 後退位置調整手段の第2の作動状態を示す
断面図である。
【符号の説明】
1 圧造成形機 2 機台 3a〜3e ダイ 5 ラム 6 パンチ 22 ノックアウトピン部材 23 ノックアウト手段 24 ネジスリーブ 30 手動用後退位置調整手段(手動用後退位置
調整機構) 31 ギヤ 33 操作ハンドル 35 回動軸 40 後退位置調整手段(後退位置調整機構) 43 ラチェットホイール 48 第1係合爪 49 第2係合爪 51 第1シリンダ 52 第2シリンダ 71 第1解除バネ 72 第2解除バネ

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機台の所定位置に配設されたダイと、該
    ダイと対向するように配設されてラムにより進退動され
    るパンチと、上記ダイ内に該ダイの軸線方向に前後動自
    在に挿通されて、前端面がダイにおける成形用キャビテ
    ィの一端面を構成するようになっているノックアウトピ
    ン部材と、該ノックアウトピン部材を前動させて上記パ
    ンチによりダイ内に打ち込まれたブランクを外部に排出
    させるノックアウト手段と、上記ダイの後方で機台に螺
    合され、内周部に上記ノックアウトピン部材が前後動自
    在に挿通されると共に、前端部が該ノックアウトピン部
    材の中間に設けられた大径部に当接して該ピン部材の後
    方への移動を規制するネジスリーブと、該ネジスリーブ
    を回動させて前後動させることにより上記ノックアウト
    ピン部材の後退位置を調整する後退位置調整手段とを備
    えた圧造成形機であって、上記後退位置調整手段が、回
    動動作により上記ネジスリーブを回動させるラチェット
    ホイールと、このホイールの周囲にそれぞれ配置され、
    該ホイールの歯に対し係合及び離脱可能とした一対の第
    1、第2係合爪と、1回の動作により上記第1係合爪を
    ラチェットホイールの歯に係合させて、該係合爪でラチ
    ェットホイールを所定角度だけ一方向に回動させること
    によって、上記ネジスリーブを前進方向に回動させ上記
    ノックアウトピン部材の後退位置を前方に移動させる第
    1シリンダと、1回の動作により上記第2係合爪をラチ
    ェットホイールの歯に係合させると共に、該係合爪でラ
    チェットホイールを所定角度だけ他方向に回動させて、
    上記ネジスリーブを後退方向に回動させ上記ノックアウ
    トピン部材の後退位置を後方に移動させる第2シリンダ
    と、上記第1、第2シリンダの非作動時に、上記第1、
    第2係合爪のラチェットホイールへの係合を解除する解
    除手段とを有していることを特徴とする圧造成形機。
  2. 【請求項2】 ネジスリーブの後端部に設けられたギヤ
    と、一端部に該ギヤと連動して回動するギヤをもち、他
    端部が機台の外壁近傍に延び、かつその他端部に操作ハ
    ンドルをもった回動軸とを有する手動用後退位置調整手
    段が備えられていると共に、シリンダ作動式の後退位置
    調整手段のラチェットホイールが、上記回動軸上に固設
    されていることを特徴とする請求項1に記載の圧造成形
    機。
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