JP3037649U - アンテナ取付構造 - Google Patents

アンテナ取付構造

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一彦 仲瀬
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アンテナの端子28を取付ネジ24によって
無線機の基板21に取り付けて、アンテナを機械的に固
着して支持するとともに、該アンテナを導通パターン2
2に対して電気的に接続する構造を改良して、取付ネジ
がアンテナの同調特性に影響を及ぼさないようにする。 【解決手段】 電気絶縁性の材料で構成された絶縁ブッ
シュ27を、取付ネジ24に外嵌し、上記絶縁ブッシュ
27の円筒状部27aをアンテナ端子の取付用透孔28
aに挿入する。これにより、取付ネジ24はアンテナ端
子28に対して電気的に絶縁されるので、取付ネジがア
ンテナの同調特性に影響を及ぼさなくなる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、無線機の高周波回路基板に対してアンテナを取り付ける構造に係り 、 特に、アンテナ端子を基板に取り付けるためのネジ部材によってアンテナの電気 的特性が影響を受けることの無いように改良したアンテナ取付構造に関するもの である。
【0002】
【従来の技術】
図2は携帯用電話機におけるアンテナ取付部の従来例を示し、(A)は無線機 筐体の蓋を取り除いて描いた模式的な断面図、(B)は同じくアンテナカバーと アンテナの一部とを切断して描いた模式的な正面図である。 無線機筐体1の中に無線機基板2が収納され、該無線機基板2上に高周波回路 (仮想線で示す)3が構成されるとともにシールドケース4で覆われている。
【0003】 ヘリカルアンテナ素子5aは電気的長さλ/4に構成され、金属板よりなるア ンテナ端子板5bに取り付けられている。 上記アンテナ端子板5bは、取付ネジ6により無線機筐体1に対して、前記無 線機基板2と共締めされて相互に固定されている。8はアンテナカバーである。 前記の高周波回路3の出力端は、マイクロストリップ線路9によって前記のアン テナ端子板5bに接続導通され、その途中に無線機出力コネクタ10が配置され て、無線機基板2に実装されている。詳しくは、高周波回路3の出力端と無線機 出力コネクタ10とが、無線機基板2の上に形成されたマイクロストリップ線路 9によって接続導通されるとともに、該無線機出力コネクタ10とアンテナ端子 板5bとはアンテナ接合部パターン11によって接続導通され、その途中にハン ダ接続部11aが設けられている。次に、この接続部分をさらに詳しく説明する 。 図3は、前掲の図2(B)に示した従来例のアンテナ接続構造の構成部材から 無線機筐体とアンテナカバーとハンダ接続部とを取り除き、シールドケースを省 略して描いた分解外観図である。 高周波回路3の出力端はマイクロストリップ線路9によって無線機出力コネク タ10に接続されている。この無線機出力コネクタ10は、高周波回路3にテス タ(図外)を接続して電気的性能の検査を行ない、必要に応じて調整するための ものである。 前記のマイクロストリップ線路9は、無線機基板2の表側(図面手前側)に細 長い導電性のパターンとして、プリント基板技術を応用して構成されており、そ の裏側(図面の奥側)にはアースパターン(図において隠れている)が形成され ている。このアースパターンの存在により、前記の細長い導電性のパターンは同 軸ケーブルに類似した機能を果たす。
【0004】 図3に示すように、アンテナ端子板5eに穿たれたネジ挿通用の孔5eに取付 ネジ6のネジ杆部を挿入して(矢印a)、さらに無線機基板2に穿たれたネジ挿 通用の孔2eに挿入すると(矢印b)、該アンテナ端子板5bは仮想線で示した 取付位置5cに位置決めされる。 実線で示したアンテナ端子板5bが、仮想線で示した取付位置5cに取り付け られたとき、該アンテナ端子板に接触導通するように、アンテナ接合部パターン 11が無線機基板2に形成されている。 上記のアンテナ接合部パターン11は、無線機出力コネクタ10からアンテナ 取付位置5cに向けて延出する形に形成され、かつ、アンテナ端子板5bと確実 に接触するよう、設計的余裕をもって長さ寸法と幅寸法とが設定されている。そ の理由は、アンテナ端子板5bが無線機基板2と対向している面積のうちで、ア ンテナ接合部パターン11と接触している面積の割合が大きくても、組立状態に おけるアンテナ特性に別段の悪影響を及ぼさないからである。また、前記アンテ ナ接合部パターン11の長さ寸法が過小であって、その先端がアンテナ端子板5 bに届かなかったらアンテナの導通が得られないから、該アンテナ接合部パター ン11の長さ方向(図3において左右方向)の寸法が、アンテナ端子板の取付位 置5cと無線機出力コネクタ10との間隔寸法Dよりも大きくなければならない ことは明らかである。従って、前記アンテナ接合部パターンの長さ方向の寸法L は、上記の間隔寸法Dよりも若干大きく設定される。 図3に実線で描いたようにアンテナ端子板5bが未だ取り付けられていない状 態で、図示しないテスタを無線機出力コネクタ10に接続して高周波回路3の電 気的性能を検査し、調整する場合、上記無線機出力コネクタから延出している長 さ寸法Lのアンテナ接合部パターン11が僅かながらアンテナに類似した作用を し、テスタ(図外)による計測値に影響を及ぼす。
【0005】 前記のテスタによる計測は、アンテナを取り付けない状態で行なうべきもので あるから、アンテナに類似した部材の存在は不都合なのであって、検査,調整に 誤差を生じると無線機全体としての性能が低下する結果を招く。こうした不具合 を防止し、無線機出力コネクタ10を用いてテスタによる計測の誤差を無くする ため、この従来例においてはアンテナ接合部パターン11に切目11bを設けて いる。この切目11bによってアンテナ接合部パターン11を無線機出力コネク タ10から電気的に切り離した状態で該無線機出力コネクタ10にテスタを接続 して計測し、計測を終了すると上記の切目11に溶融したハンダの玉を付着させ て凝固させ、前掲の図2(B)に示したハンダ接続部11aを形成する。このよ うな操作によりアンテナ接合部パターン11の影響を受けずにテスタによる検査 ,調整を行なうことができるが、多大の時間と労力とを要する上に、ハンダ接続 後の再検査が非常に厄介である。
【0006】 上述の不具合を解消して、テスタを無線機出力コネクタに接続して迅速,容易 かつ正確に高周波回路を検査、および/または調整するため、図3に示した間隔 寸法Dを極限的に縮小することが有効である。上記の技術は本考案が創作して出 願中の未公知の発明(特願平8−46156号)であって、以下、先願の発明と 呼ぶ。 図4は、先願の発明に係るアンテナ取付構造を説明するために示したもので、 先願の発明の実施形態の模式的な斜視図を実線で描くとともに、従来例を仮想線 で付記した図である。 基板21に取付ネジ用透孔21aが穿たれている。この取付ネジ用透孔21a の内径寸法は、取付ネジ24のオネジ部を容易に挿通できる程度に設定されてお り、必要以上のガタを生じないようになっている。 上記取付ネジ用透孔21aの縁に達するか、もしくは縁の至近距離に達する導 通パターン22が形成されるとともに、該導通パターン22の途中に、前記取付 ネジ用透孔21aに隣接せしめて無線機出力コネクタ26が設けられている。 仮想線で描いた10は従来例における無線機出力コネクタの設置位置を比較対 照するために示したものである。 上述のように、従来例に比して無線機出力コネクタを取付ネジ用透孔21aに 接近させるとともに、ハンダ接続部を構成するための切目(図3において符号1 1b)を省略してある。
【0007】 前記の取付ネジ用透孔21aに、アンテナ端子23の取付用透孔23aを重ね 合わせて、取付ネジ24を挿通し、ケースと一体に成形された取付ボス25にイ ンサート成形で埋設固定されたインサートナット25aに上記取付ネジ24を螺 合し、締め付けられる。 上記の先願の発明によると、導通パターン22が無線機出力コネクタ26から 取付ネジ用透孔21aに向けて延出している寸法eが微小であるから、テスタに よる計測に悪影響を及ぼさない。なお、従来例を描いた図3におけるアンテナ端 子板(5b)に対応する部材を図4においてアンテナ端子と名付けたのは、この 部材が必ずしも板状でなくても(例えば 状であっても)同様の機能を果たすか らである。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】
前記の先願に係る発明(図4)によって、アンテナ取付構造部における導通パ ターンの影響でテスタによる計測に誤差が入ることは完全に防止され、優れた実 用的効果が確認されたが、さらに次のような改善の余地が有ることを発見し、こ れを確認した。
【0009】 例えば、無線機の使用周波数が1.9ギガヘルツの場合、λ/4アンテナ素子 の長さ寸法は約39ミリメートルであるが、アンテナ素子を取り付けている取付 ネジ(図4において符号24)の長さが10ミリメートルであるとすると、アン テナ素子の有効長さは、9ミリメートル−10ミリメートル=29ミリメートル になってしまう。すなわち、電気的に共振する長さは取付ネジを含めた39ミリ メートルであり、電波放射に関して有効に機能するのは29ミリメートルだけに なってしまう。
【0010】 本考案は上述の事情に鑑みて為されたもので、前記の取付ネジがアンテナ素子 の同調特性に影響を及ぼす虞れの無いアンテナ取付構造を提供することを目的と するものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
前記の目的を達成するために創作した本考案の基本的原理について、その実施 形態に対応する図1を参照して略述すると、取付ネジ24とアンテナ端子28と の間に、電気絶縁性材料(例えば合成樹脂)で作られた絶縁ブッシュ27を介装 して、前記アンテナ端子28と導通パターン22との接触,導通を妨げることな く、取付ネジ24をアンテナ端子28に対して電気的に絶縁する。これにより、 取付ネジ24はアンテナから電気的に切り離され、その電気的長さに影響を及ぼ すことが無い。
【0012】 以上に説明した原理に基づいて請求項1の考案の構成は、基板上に設けられて いる高周波回路の出力端に導通されて該基板の表面に形成されている導通パター ンの上に、アンテナ端子を重ね合わせ、上記アンテナ端子および基板を貫通する 取付ネジによって、基板とアンテナ端子との間に導通パターンを挟みつけて、該 アンテナ端子を導通パターンに対して電気的に接続するとともに、該アンテナ端 子を基板に対して機械的に固着したアンテナ取付構造において、 前記取付ネジとアンテナ端子との間に電気絶縁性のブッシュが介装されていて 、 上記アンテナ端子に対して取付ネジが電気的に絶縁されていることを特徴とする 。
【0013】 以上に説明した請求項1の考案によると、取付ネジがアンテナの同調特性に影 響を及ぼさないようになり、しかも組立作業の際に取付ネジのオネジ部に絶縁ブ ッシュを外嵌して、該取付ネジをアンテナ端子の透孔および基板の透孔に挿通し て締め付けるという単純で容易な作業で組み付けることができ、別段の熟練や労 力を必要としない。このように組立作業性が妨げないということは、無線機メー カーで製造された高周波回路基板に対してアンテナ装置を迅速容易に取り付け得 ることを意味し、アンテナ専門メーカーの分業化を容易ならしめるという面にお いても産業の発展に貢献するところ多大である。
【0014】 請求項2の考案の構成は前記請求項1の考案の構成に加えて、前記電気絶縁性 のブッシュが、 (イ) 取付ネジのオネジ部分に外嵌し、かつ、アンテナ端子の取付用透孔およ び基板の取付ネジ用透孔に挿入される筒状の部分と、 (ロ) 前記アンテナ端子の板面と取付ネジの首下面との間に介装されるフラン ジ状の部分とを具備していることを特徴とする。 以上に説明した請求項2の考案によると、請求項1の考案に係るアンテナ取付 構造を、簡単で安価な1個のブッシュを用いて確実に実施して、その効果を充分 に発揮せしめることができる。 すなわち、フランジ付き筒状をなすブッシュの筒状部が、取付ネジのオネジ部 分とアンテナ端子の取付孔内周面との間を絶縁するとともに、上記ブッシュのフ ランジ状部が取付ネジの首下面とアンテナ端子の被挟み付け面との間を絶縁し、 上記ブッシュの筒状部とフランジ状部とが恊働して、取付ネジとアンテナ端子と の絶縁保持を完全ならしめる。さらに、上記のようにして1個のブッシュに筒状 部とフランジ状部とが設けられているので、構成部品点数が少なく、部品コスト が低廉であり、かつ、取付作業に手数が掛からず、取付作業ミスを生じる虞れが 無い。
【0015】 請求項3の考案の構成は、「高周波回路の出力端に導通された接続端子、もし くは端子形に構成されたプリント基板」と、「アンテナに導通・固着されたアン テナ端子」とを、取付ネジにより高周波回路基板に共締めして、上記アンテナ端 子を高周波回路に対して電気的に接続するとともに、該アンテナ端子を高周波回 路基板に対して機械的に固着したアンテナ取付構造において、 前記取付ネジとアンテナ端子との間、および前記接続端子と取付ネジとの間に 電気絶縁性のプッシュが介装されていて、前記アンテナ端子に対して取付ネジが 電気的にいることを特徴とする。 以上に説明した請求項3の考案によると、アンテナ端子と「高周波回路に導通 された接続端子」とを基板に対して取付ネジで共締めするアンテナ取付構造、お よび/または、「高周波回路に導通された端子形の小形プリント基板」とアンテ ナ端子とを基板に対して取付ネジで共締めするアンテナ取付構造において、取付 ネジとアンテナ端子との間、および、取付ネジと接続端子との間に電気絶縁性ブ ッシュが介装されているので、前記の取付ネジはアンテナ端子に対して直接的に も間接的にも電気的絶縁されており、該取付ネジがアンテナの同調特性に影響を 及ぼす虞れが無い。
【0016】 請求項4の考案の構成は前記請求項3の考案の構成に加えて、「前記取付ネジ とアンテナ端子との間に介装されている電気絶縁性のブッシュ」と、「前記接続 端子と取付ネジとの間に介装されている電気絶縁性のブッシュ」とが、一体に連 設された円筒状の部材であり、 かつ、前記取付ネジの首下面に当接するフランジ状部分が一体に連設されてい ることを特徴とする。 以上に説明した請求項4の考案によると、請求項3の考案に係るアンテナ取付 構造を、簡単で安価な1個のブッシュを用いて確実に実施して、その効果を充分 に発揮せしめることができる。 すなわち、取付ネジのオネジ部の周囲を覆って接続端子との間を絶縁する円筒 状の部分と、取付ネジのオネジ部の周囲を覆ってアンテナ端子との間を絶縁する 円筒状の部分と、取付ネジの首下面を覆ってアンテナ端子との間を絶縁するフラ ンジ状部分とが一体に連設されて1個の絶縁ブッシュを形成しているので、この 1個のブッシュによって取付ネジとアンテナ端子との電気的絶縁が完全かつ確実 に行なわれる。 1個の絶縁ブッシュで足りるので部品コストが低廉であり、1個の絶縁ブッシ ュで足りるので組付作業に手段を要せず、3つの機能部分が一体に連設されてい るので人為的な組立ミスを生じる虞れが無い。
【0017】
【考案の実施の形態】
図1は本考案における請求項1および請求項2の考案に係るアンテナ取付構造 の1実施形態を示し、要部を抽出して描いた模式的な分解斜視図、兼組立工程の 説明図である。 図に示した21は、高周波回路(図外)を構成された基板であって、上記高周 波回路の出力端に導通された導通パターン22が形成され、その途中に無線機出 力コネクタ26が実装されている。 上記無線機出力コネクタ26に隣接せしめ、かつ導通パターン22の先端部に 臨ましめて、取付ネジ用透孔21bが穿たれている。 図示の28はアンテナ端子であって、アンテナ取付用の透孔28aが設けられ ている。 一方、図示の27は電気絶縁性の合成樹脂で構成された絶縁ブッシュであって 、 取付ネジ24のオネジ部に外嵌される円筒状部27aと、取付ネジ24の首下の 面に当接されるフランジ状部27bとが一体に連設されている。 前記の基板21に穿たれた取付ネジ用透孔21b、および、アンテナ端子28 に穿たれた取付用透孔28aの内径寸法は、従来技術におけるがごとく取付ネジ 24のオネジ部に対して緩やかに嵌合するように設定されているのではなく、前 記絶縁ブッシュ27の円筒状部27aに対して緩やかに嵌合するように構成され ている。 そして、上記絶縁ブッシュ27の内径寸法は、取付ネジ24のネジ部の外径に 対して緩やかに嵌合するように設定されている。 図示の25は、無線機筐体(図示省略)と一体に成形された合成樹脂製のケー ス側取付ボスであって、金属製のナット25aをインサート成形で埋設,固着さ れている。
【0018】 以上のように構成された本考案の構成部材(図1)を組み立てるには、取付ネ ジ24のオネジ部分を絶縁ブッシュ27に挿通し(矢印e)、次いでアンテナ端 子28の取付用透孔28aに挿通し(矢印f)、さらに基板21の取付ネジ用透 孔21bに挿通して(矢印g)ケース取付ボス25のインサートナット25aに 螺入して緊定する。 図5は、前掲の図1に分解斜視図を示した請求項1および請求項2の考案に係 るアンテナ取付構造の実施形態の構成部材を組み立てたところを描いた部分的断 面側面図である。 導通パターン22は基板21とアンテナ端子28との間に挟みつけられて、該 アンテナ端子28に接触・導通している。上記導通パターン22およびアンテナ 端子28は、絶縁ブッシュ27に隔てられて取付ネジ24に対して全く導通して いない。従って、アンテナの同調特性に対して取付ネジ24が影響を及ぼすこと は無い。
【0019】 図6は、請求項3および請求項4の考案に係るアンテナ取付構造の1実施形態 を示す分解斜視図である。 図1の実施形態に比して異なるところは次のとおりである。図1の基板21に は、取付ネジ用透孔21bの近くまで導通パターン22が形成されていたが、図 6の実施形態では取付ネジ用透孔21bの近くまで導通パターンが到達しておら ず、無線機出力コネクタも実装されていない。その代り、図6の実施形態におい ては、アンテナ端子28と重ね合わせて共締めされる、高周波回路接続用の接続 端子が設けられている。さらに本実施形態においては上記の接続端子を金属板の プレス打抜品でなく、端子形のプリント基板よりなる導通パターン端子基板30 によって構成されている。この導通パターン端子基板30は、一般の端子に類似 した形状の合成樹脂性の小形基板であって取付ネジ用透孔30bが設けられると ともに、該取付ネジ用透孔30bの縁近くに達する導通パターン30aが、導通 リボン31を介して高周波回路の出力端(図外)に導通されている。
【0020】 本図6の実施形態においても、前掲の図1におけると同様に、取付ネジ24を 絶縁ブッシュ27に挿通し、さらに順次にアンテナ端子28の取付用透孔28a ,導通パターン端子基板30の取付ネジ用透孔30b,基板21′の取付ネジ用 透孔21bに挿通して、ケース側取付ボス25のインサートナット25aに螺入 して締め付けると、アンテナ端子28が基板21′に対して機械的に固定される とともに導通パターン30aに対して電気的に接続され、かつ、取付ネジ24は 絶縁ブッシュ27の作用によりアンテナ端子28に対して電気的に絶縁され、ア ンテナの同調特性に影響を及ぼさない。この図6に示したように、電気絶縁性の 端子形プリント基板30に形成された導通パターン30aがアンテナ端子28に 接触導通する構造である場合は、絶縁ブッシュ27は取付ネジ24とアンテナ端 子28との間に位置して両者を導通せしめなければ足り、取付ネジ24と導通パ ターン端子基板30との間の導通を遮断する役目を果たさなくても良い。
【0021】 図示を省略するが、図6の実施形態における導通パターン端子基板30に代え て、金属板を座金状に打ち抜いた一般の接続用の端子が用いられている場合には 、前記の取付ネジ24が直接的にアンテナ端子28に接触導通しないことを必要 とするだけではなく、「アンテナ端子28と共締めされて該アンテナ端子28を 高周波回路に導通せしめる接続端子(図示省略)に対しても該取付ネジ24が接 触してはならない。 その理由は、取付ネジ24が直接的にアンテナ端子28に接触しなくても、該 取付ネジ24が前記の接続端子(図示せず)に接触すると、アンテナ端子28が 該接続端子を介して間接的に取付ネジ24と導通するからである。間接的であっ ても導通すると、取付ネジ24がアンテナの電気的長さに加えられ、その同調特 性に影響を及ぼす。 このように、通常の接続端子をアンテナ端子28と重ね合わせて共締めする場 合、「前記取付ネジ24のオネジ部分の周囲を覆って外嵌される絶縁ブッシュ2 7の円筒状部27a」は、アンテナ端子28の取付用透孔28aの中に挿入され るだけではなく、前記の図示しない接続端子の取付ネジ用透孔にも挿入される。 このような構成は、絶縁ブッシュ円筒状部の外径寸法および長さ寸法を、接続端 子の取付孔内径寸法および厚さ寸法を勘案して、適宜に設定することによって果 たされ、別段の技術的困難を伴わない。
【0022】
【考案の効果】
以上の本考案の実施形態を挙げてその構成・機能を明らかならしめたように、 請求項1の考案によると、取付ネジがアンテナの同調特性に影響を及ぼさないよ うになり、しかも組立作業の際に取付ネジのオネジ部に絶縁ブッシュを外嵌して 、該取付ネジをアンテナ端子の透孔および基板の透孔に挿通して締め付けるとい う単純で容易な作業で組み付けることができ、別段の熟練や労力を必要としない 。このように組付作業を妨げないということは、無線機メーカーで製造された高 周波回路基板に対してアンテナ装置を迅速容易に取り付け得ることを意味し、ア ンテナ専門メーカーの分業を容易ならしめるという面においても産業の発展に貢 献するところ多大である。
【0023】 請求項2の考案によると、請求項1の考案に係るアンテナ取付構造を、簡単で 安価な1個のブッシュを用いて確実に実施して、その効果を充分に発揮せしめる ことができる。 すなわち、フランジ付き筒状をなすブッシュの筒状部が、取付ネジのオネジ部 分とアンテナ端子の取付孔内周面との間を絶縁するとともに、上記ブッシュのフ ランジ状部が取付ネジの首下面とアンテナ端子の被挟み付け面との間を絶縁し、 上記ブッシュの筒状部とフランジ状部とが恊働して、取付ネジとアンテナ端子と の絶縁保持を完全ならしめる。さらに、上記のようにして1個のブッシュに筒状 部とフランジ状部とが設けられているので、構成部品点数が少なく、部品コスト が低廉であり、かつ、取付作業に手間が掛からず、取付作業ミスを生じる虞れが 無い。
【0024】 請求項3の考案によると、アンテナ端子と「高周波回路に導通された接続端子 」 とを基板に対して取付ネジで共締めするアンテナ取付構造、および/または、「 高周波回路に導通された端子形の小形プリント基板」とアンテナ端子とを基板に 対して取付ネジで共締めするアンテナ取付構造において、取付ネジとアンテナ端 子との間、および、取付ネジと接続端子との間に電気絶縁性ブッシュが介装され ているので、前記の取付ネジはアンテナ端子に対して直接的にも間接的にも電気 的に絶縁されており、該取付ネジがアンテナの同調特性に影響を及ぼす虞れが無 い。
【0025】 請求項4の考案によると、請求項3の考案に係るアンテナ取付構造を、簡単で 安価な1個のブッシュを用いて確実に実施して、その効果を充分に発揮せしめる ことができる。 すなわち、取付ネジのオネジ部の周囲を覆って接続端子との間を絶縁する円筒 状の部分と、取付ネジのオネジ部の周囲を覆ってアンテナ端子との間を絶縁する 円筒状部分と、取付ネジの首下面を覆ってアンテナ端子との間を絶縁するフラン ジ状部分とが一体に連設されて1個の絶縁ブッシュを形成しているので、この1 個のブッシュによって取付ネジとアンテナ端子との電気的絶縁が完全かつ確実に 行なわれる。 1個の絶縁ブッシュで足りるので部品コストが低廉であり、1個の絶縁ブッシ ュで足りるので組付作業に手数を要せず、3つの機能部分が一体に連設されてい るので人為的な組立ミスを生じる虞れが無い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案における請求項1および請求項2の考案
に係るアンテナ取付構造の1実施形態を示し、要部を抽
出して描いた模式的な分解斜視図、兼組立工程の説明図
である。
【図2】携帯用電話機におけるアンテナ取付部の従来例
を示し、(A)は無線機筐体の蓋を取り除いて描いた模
式的な断面図、(B)は同じくアンテナカバーとアンテ
ナの一部とを切断して描いた模式的な正面図である。
【図3】前掲の図2(B)に示した従来例のアンテナ接
続構造の構成部材から無線機筐体とアンテナカバーとハ
ンダ接続部とを取り除き、シールドケースを省略して描
いた分解外観図である。
【図4】先願の発明に係るアンテナ取付構造を説明する
ために示したもので、先願の発明の実施形態の模式的な
斜視図を実線で描くとともに、従来例を仮想線で付記し
た図である。
【図5】前掲の図1の分解斜視図を示した請求項1およ
び請求項2の考案に係るアンテナ取付構造の実施形態の
構成部材を組み立てたところを描いた部分的断面側面図
である。
【図6】請求項3および請求項4の考案に係るアンテナ
取付構造の1実施形態を示す分解斜視図である。
【符号の説明】
1…無線機筐体、2…無線機基板、3…高周波回路、4
…シールドケース、5…アンテナ、5a…ヘリカルアン
テナ素子、5b…アンテナ端子板、5c…取付位置のア
ンテナ端子板、6…取付ネジ、8…アンテナカバー、9
…マイクロストリップ線路、10…無線機出力コネク
タ、11…アンテナ接合部パターン、21,21′…基
板、21a,21b…取付ネジ用透孔、22…導通パタ
ーン、23…アンテナ端子、23a…取付用透孔、23
b…取付ネジ用透孔、24…取付ネジ、25…ケース側
取付ボス、25a…インサート成形で埋設固定されたナ
ット、26,26′…無線機出力コネクタ、27…絶縁
ブッシュ、27a…円筒状部、27b…フランジ状部、
28…アンテナ端子、28a…取付用透孔、29…通信
機ケース(筐体)、30…導通パターン端子基板、30
a…導通パターン、30b…取付ネジ用透孔、31…導
電リボン。

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に設けられている高周波回路の出
    力端に導通されて該基板の表面に形成されている導通パ
    ターンの上に、アンテナ端子を重ね合わせ、上記アンテ
    ナ端子および基板を貫通する取付ネジによって、基板と
    アンテナ端子との間に前記導通パターンを挾み付けて、
    該アンテナ端子を導通パターンに対して電気的に接続す
    るとともに、該アンテナ端子を基板に対して機械的に固
    着したアンテナ取付構造において、 前記取付ネジとアンテナ端子との間に電気絶縁性のブッ
    シュが介装されていて、上記アンテナ端子に対して取付
    ネジが電気的に絶縁されていることを特徴とするアンテ
    ナ取付構造。
  2. 【請求項2】 前記電気絶縁性のブッシュが、(イ)
    取付ネジのオネジ部分に外嵌し、かつ、アンテナ端子の
    取付用透孔および基板の取付ネジ用透孔に挿入される筒
    状の部分と、(ロ) 前記アンテナ端子の板面と取付ネ
    ジの首下面との間に介装されるフランジ状の部分とを具
    備していることを特徴とする、請求項1に記載したアン
    テナ取付構造。
  3. 【請求項3】 「高周波回路の出力端に導通された接続
    端子、もしくは端子形に構成されたプリント基板」と、
    「アンテナに導通・固着されたアンテナ端子」とを、取
    付ネジにより高周波回路基板に共締めして、上記アンテ
    ナ端子を高周波回路に対して電気的に接続するととも
    に、該アンテナ端子を高周波回路基板に対して機械的に
    固着したアンテナ取付構造において、 前記取付ネジとアンテナ端子との間、および前記接続端
    子と取付ネジとの間に電気絶縁性のブッシュが介装され
    ていて、前記アンテナ端子に対して取付ネジが電気的に
    絶縁されていることを特徴とするアンテナ取付構造。
  4. 【請求項4】 「前記取付ネジとアンテナ端子との間に
    介装されている電気絶縁性のブッシュ」と、「前記接続
    端子と取付ネジとの間に介装されている電気絶縁性のブ
    ッシュ」とが、一体に連設された円筒状の部材であり、
    かつ、前記取付ネジの首下面に当接するフランジ状部分
    が一体に連設されていることを特徴とする、請求項3に
    記載したアンテナ取付構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018014438A (ja) * 2016-07-21 2018-01-25 大崎電気工業株式会社 電気機器における端子部と電子回路基板との電気的接続構造

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