JP3037616U - エアバッグモジュール用のクッション - Google Patents

エアバッグモジュール用のクッション

Info

Publication number
JP3037616U
JP3037616U JP1996009188U JP918896U JP3037616U JP 3037616 U JP3037616 U JP 3037616U JP 1996009188 U JP1996009188 U JP 1996009188U JP 918896 U JP918896 U JP 918896U JP 3037616 U JP3037616 U JP 3037616U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cushion
collar
mounting portion
opening
mounting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1996009188U
Other languages
English (en)
Inventor
ソダークイスト クイン
ジー.コクラン パトリシー
ディー.スレイト クリスティーナ
Original Assignee
モートン インターナショナル,インコーポレイティド
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by モートン インターナショナル,インコーポレイティド filed Critical モートン インターナショナル,インコーポレイティド
Application granted granted Critical
Publication of JP3037616U publication Critical patent/JP3037616U/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60R21/00Arrangements or fittings on vehicles for protecting or preventing injuries to occupants or pedestrians in case of accidents or other traffic risks
    • B60R21/02Occupant safety arrangements or fittings, e.g. crash pads
    • B60R21/16Inflatable occupant restraints or confinements designed to inflate upon impact or impending impact, e.g. air bags
    • B60R21/20Arrangements for storing inflatable members in their non-use or deflated condition; Arrangement or mounting of air bag modules or components
    • B60R21/217Inflation fluid source retainers, e.g. reaction canisters; Connection of bags, covers, diffusers or inflation fluid sources therewith or together

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Air Bags (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 エアバッグ用クッションをインフレータに強
固に取り付ける。 【解決手段】 本考案のエアバッグ用クッションの搭載
構造において、クッション16はその開口部20に搭載
部分22を具備する。搭載部分22は開口部の周辺部周
り、望ましくはその内部に連結され、クッションから外
側に向かって、クッションの開口部20からカラー26
まで周囲に向かう形で拡がる。カラー26は搭載プレー
ト12とインフレータ10との間で固定できるよう、両
者を貫くボルト14を通すための孔32を有する。搭載
部分は様々な形態を有しうる。一例では布帛のシート数
枚が、各内側の端においてクッションの開口部周りで固
定されている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は概して、一般にエアバッグとして知られるタイプの車両用受動的束縛 システムに関する。特に、本考案は膨張可能なクッションをインフレータに装着 するための改良型構造に関している。
【0002】
【従来の技術】
エアバッグによる受動的束縛システムは通常、衝突センサー、インフレータ、 およびクッションを具備している。衝突センサーはエアバッグシステムの起動の 瞬間を決定し、インフレータに適当な信号を送信する。信号を受信すると、イン フレータは一定量のガスを噴出する。このガスがクッション内に吹き込まれ、ク ッションは乗客を保護すべく膨張する。
【0003】 エアバッグシステムの設計に関して、クッションをインフレータにいかに装着 するかが共通の問題であった。これは、クッションを瞬時にして(10msのオー ダー)膨張させるために、ガスがインフレータから高速度で噴出されるからであ る。ガスが高速度で噴出されるため、クッションがインフレータから吹き飛ばさ れがちになる。
【0004】 クッションと膨張ポンプとの連結は当然ながらクッションを保持できるよう強 固でなければならないが、同時に組み立てが容易で製造コストも低くなければな らない。 クッションとインフレータの連結には様々な構造が用いられている。その多く はかなり複雑であり、組み立てに相当な時間がかかる。比較的簡単な構造として はSchenkその他による米国特許第5,259,641 号公報に開示されているものがある 。この公報では、クッションの開口部、即ち入口の部分が搭載プレートの一側に 装着される一方、インフレータがその搭載プレートの他側に装着されている。そ して硬質の補強用リングがクッションの開口部の周りにはめられ、リングと搭載 プレートの間で開口部が保持されている。膨張ポンプを搭載プレートに保持する 固定具も、リングおよびクッションをプレートに対して保持している。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
この構造によれば、クッションの搭載が確実になるが、これでも依然かなり複 雑なためエアバッグシステムの組み立てに要する時間とコストが増す。特に、別 個の搭載用リングを用いると、このリングを金属から加工して人力でクッション にはめ込まねばならず、また固定のプロセスを一方向からしか観察できないとい う問題があった。
【0006】 本考案の目的はエアバッグクッションをインフレータに強固に取り付けうる構 造を提供することにある。 本考案の今一つの目的は製造と組み立てが容易で且つ安価な構造を提供するこ とにある。 本考案の更なる目的はインフレータを少なくとも部分的に、膨張する前のクッ ションの内に装着しうる構造を提供することにある。
【0007】 本考案の更なる目的はエアバッグシステムの性能を調節変更できるようなクッ ションの取付け構造を提供することにある。 本考案の更なる目的はガス抜きのための変更が可能な構造を提供することにあ る。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するために本考案によれば、エアバッグクッションの搭載構 造が提供される。この構造においてクッションはその開口部に隣接して搭載部分 を具備している。搭載部分は開口部の周辺部周り、望ましくはその内部において 連結されており、開口部からカラーへと周囲に向かって外側に拡がっている。こ のカラーは搭載プレートとインフレータとの間に受容されて固定されており、ま たカラーには搭載プレートからインフレータまで延びるボルトの通る孔が設けら れている。搭載部分は様々な形をとることが出来る。第1の実施例では複数の布 帛シートがクッションの開口部周りの内側の縁の部分で固定されている。第2の 実施例においては、布帛シートが互いに重なりあうタブを有し、これらのタブが クッションの開口部に差し込まれている。第3の実施例では、布帛の細片が管状 に丸められ、その長手方向の一端がクッションの開口部に固定されている。シー トの配置方向や重ね方によって、クッションの膨張作用を変更すべくこれらシー ト間の隙間からガスを逃がすようにすることもできる。
【0009】
【考案の実施の形態】
上述した本考案の目的および特徴を、添付図面を参照して、以下に詳細に説明 する。なお、同様の構成要素は同一の参照番号で示される。 説明を始める前に記しておくが、図面に示されている各層は理解を容易にする ため誇張または簡素化されており、一定尺度で縮小されていない。
【0010】 図1は、従来の技術で知られているよう、インフレータ10が搭載プレート1 2に、固定具としての複数のボルト14で固定されているものを示している。本 考案ではインフレータにはクッション16も連結されている。 クッション16は本体18を具備し、この本体は従来の技術で充分に知られて いるいかなる形体をも有しうる。例えば、適当な布帛で円形のものを2枚重ねて 、それらを周辺部で縫い合わせたものでもよい。いかなるタイプの本体を用いる にせよ、クッションはその布帛を切り抜いて形成された開口部20(図2)を具 備する。クッション16が従来の技術と異なるのはこの部分においてである。
【0011】 図2と図3とを見比べることで最も良くわかるよう、開口部20の周辺には搭 載部分22が固定される。搭載部分22はスペーサー部分24とカラー26とを 有する。スペーサー部分はクッションに、クッションの開口部20の少なくとも 近辺で、開口部を少なくとも部分的に囲むようにして固定されている。図示され ている実施例では、スペーサー部分は開口部を完全に囲んでおり、またクッショ ンの外側に連結されている。カラーはスペーサー部分と一体であり、スペーサー 部分から周辺に向かって外側に位置している。カラー自体は直接クッションに固 定されていないため、カラーはクッションから、以下に詳細に述べる理由により 、固定されたスペース部分の許す限りで離すことができる。
【0012】 好ましい実施例においては、搭載部分は少なくとも1枚の、好ましくは複数の 布帛シート28で形成されている。布帛の素材はエアバッグの本体に使われてい るような通常の布帛でも、その他、強度と耐熱性がともに充分に高い可撓性布帛 やシート材でもよい。インフレータのタイプ(例えばガスが軸方向または半径方 向に流出する)および他の多様な寸法によっては、膨張用ガスの熱に耐えられる ようコーティングを備えた布帛を使う必要がある場合もある。各シート28はほ ぼ同様の形状でよく、クッションの開口部20にほぼ一致するサイズと形を有し 且つ開口部20と重ねられる中央開口部30を具備する。この開口部はスペーサ ー部分24の内側の縁を規定する。シートの外縁はカラー26を形成する。カラ ー部分ではシートに複数の搭載用の孔32が開いており、これらの孔はインフレ ータ10に開いたボルト14の通る搭載用の孔と重なるように配置されている。
【0013】 図3で最も良く示されているよう、シート28は互いに重なって組み立てられ ており(図示されている実施例では3枚重ねになっている)、またスペーサー部 分はクッションに固定されている。これには接着剤、締め具、熱溶着または超音 波溶接など様々な手段を用いてよい。しかしながら、スペーサー部分とクッショ ンとを通り抜けてスペーサー部分とクッションとを接合する、1本又は複数本の 縫い目34を形成するのが望ましい。シートの重なった束の扱いを容易にするた め、1本又は複数本の縫い目36をカラーの束の部分に通してもよい。しかしな がらここで留意すべきは、先述のようにカラーをクッションから自由に離すこと ができるようにこの部分の縫い目がクッションを通り抜けないようにすることで ある。
【0014】 搭載部分の強度を更に増すために、搭載部分は1枚又は複数枚の内側シート3 8を具備してもよい。内側シート38はシート28と同様又は同一の素材で作れ ばよく、サイズと形状が開口部20と同様な中央開口部を具備する。この開口部 はシート28と同様にしてクッション開口部と整列されるが、この際内側シート はクッションの内側に配置される。内側シートをクッションの内側に固定するこ とで、クッション開口部はシート38によって更に補強、強化され、且つ保護さ れる。
【0015】 内側シートは様々な手段で固定できるが、シート28と同様に縫い付けられる のが望ましい。実際、図3に示すよう、少なくとも最も内側の縫い目34は内側 シートを固定するためにも使える。内側シートの半径方向の幅または深さによっ ては、縫い目の数をさらに増やしてもよい。以下の説明で明らかになるよう、内 側シート及びその縫い目はインフレータ10から出る高温ガスに触れることもあ る。よって、充分に強固な取り付け作用を提供するために、縫い目34を形成す るのに塗膜付糸(シリコン塗膜の糸など)を使い、又内側シートを塗膜付材料で 形成する必要がある場合もある。しかし、本考案の好ましい実施例では、コスト を低減させる一方で適切な熱保護もなされている。
【0016】 具体的に述べれば、最も外側の(すなわち観察できる)内側シート38のみを 塗膜付材料で形成することも可能で、そうすると、この最も外側のシートが他の シートを覆って保護する。更に、図にあるよう、最も外側のシートをその最も内 側の縁においてのみ、耐熱性縫合によって固定してもよい。この場合も、最も外 側のシートが他の縫い目に覆いかぶさるため、これらの縫い目を形成する材料は 低品質のものでよい。当然これはインフレータからのガスが過度に高温であるこ とを前提としているが、全てのタイプのインフレータがそうであるわけではない 。インフレータのガスが高温でない場合は当然、シートも縫い目も通常の感温性 の材質で作ればよい。
【0017】 図2と図3では搭載部分22を更に補強する方法が示されている。更なる補強 は硬性のプレート42をカラー26に固定することでなされる。プレート42に はシートに開いている孔32と同様且つそれと重ねられる搭載用の孔が複数開い ているのが好ましい。プレートは接着剤その他の手段で固定すればよいが、縫合 に先立って2枚のシート28の間にプレートを挟むことで固定すると有利である 。こうするとプレートを搭載部分内に固定するのに、追加の材料を必要としない 。
【0018】 再び図1を参照して、クッションのインフレータへの搭載構造を説明する。イ ンフレータ10には搭載用フランジ44が付いており、このフランジにはボルト 14を通す孔が複数開いている。フランジの前方にはデフューザー46が突き出 ており、デフューザーにはインフレータからのガスが噴出する孔が幾つか開いて いる。インフレータのフランジは搭載プレート12に対して押さえ付けられてお り、この際デフューザーは搭載プレートの開口部を介して延びている。上述のよ うに搭載プレートにもボルト14を通す孔が複数開いている。この搭載構造は全 て従来の技術である。本考案はクッションを固定するための搭載部分22に関連 する。
【0019】 これは、先述のように、図1にて示されており、そこではインフレータのフラ ンジ44と搭載プレート12との間に搭載部分22のカラー26が保持されてお り、また複数のボルト14がシート28の孔32を貫いているのが示されている 。ここでは、搭載プレートが、カラー26とクッション16との間に位置してい る。しかし、カラーは充分な長さを有するので、スペーサー部分24は、搭載プ レート12の開口部の内側に入っており、これによりクッション16はプレート 12をはさんでカラー26の反対側に位置している。したがって搭載部分はイン フレータのフランジと搭載プレートとの間に受容されているが、クッションは搭 載プレートよりも前方に位置している。
【0020】 図にあるよう、デフューザーはクッション内部へと突き出している。インフレ ータのタイプや使用法によっては、このような構造が望ましい。ここでは、デフ ューザーに放射状に開けられたガス噴出孔が、搭載部分22と隣接するように示 されている。こうすると、上述のように耐熱性のある材料を使う必要がある場合 もある。しかし、デフューザーが高温ガスを噴出する場合でも、通常の材料を用 いることも可能である。具体的に述べれば、ガスがデフューザーの孔から一定速 度以上で噴出されるため、それぞれのガス流は、拡散したり直径方向に急速に拡 大することがない場合がある。この場合、搭載部分がデフューザーのそばにあっ ても、ガス流が搭載部分に完全に当たってしまうことはない。
【0021】 したがって、高温のインフレータを使用する場合でも、内側シート38の最も 外側のシートのみを耐熱性の材料で形成し、このシートで縫い目を覆うだけで充 分足りうる。シートを固定する縫い目が耐熱性でなくても、高温ガスが縫い目に 当たることはないので、縫い目はその環境に耐えることが出来る。 カラーを所定位置に配置するには単にカラーを搭載プレート12の開口部内に おいて物理的に移動させればよい。この際、布帛の可撓性がこの移動を容易にす る。しかしこれは、補強用プレート42が使われている場合は無理である。この 場合には、カラーを適当な位置に保持しつつ、クッション本体を搭載プレートの 開口部内において移動させればよい。ここでも、クッションの可撓性によりこの 移動が容易になる。その後、インフレータのフランジを固定するボルトを搭載用 の孔32に通し、搭載部分とクッションとを固定する。ここで留意すべきは、ボ ルト14が搭載部分に隠れてしまうことが全くなく、ボルトが完全にアクセス可 能であることである。
【0022】 本考案は、上述からも判るように、エアバッグクッションの開口部の補強作用 を提供し、これは、クッションをインフレータに保持させるのに充分に強度を提 供する。加えて、補強材がインフレータに連結されるので、先述の従来技術にあ るような補強用リングを更に加える必要がない。更に、搭載部分の層部材を一枚 重ねるごとに補強度が増すため、必要な強度に応じて、重ねる枚数を選択するこ ともできる。各層部材ごとの織り目の方向をずらす(例えば45度)ことで、強 度を更に増すことも可能である。さらに、この組み立てプロセスは、搭載部分を 適当な位置に配置してインフレータと同一のボルトで固定するだけで済む。従っ て、本考案によるクッション搭載作用は、材料のコストを下げるのみならず、迅 速かつ容易な組み立てをも可能にする。
【0023】 図4から図9は、本考案の第2実施例を示しており、この実施例における搭載 部分は全体として参照番号48(図7にて理解を容易にするために一つの層とし て示されている)で示されている。この実施例では搭載部分が複数の花弁シート 50と環状シート52とから成っている。図4にて最も良く示されているとおり 、組み立て前の各花弁シートは切片部材であり、この切片は第1実施例同様、ク ッションと同タイプの素材でも、その他の可撓性素材、あるいは耐熱性の素材で もよい。
【0024】 図にあるように、組み立て前の花弁シートはそれぞれ外縁54を有し、外縁は 本実施例においては円形である。しかし、第1実施例に反して、花弁シート50 には円形の開口部がない。そのかわりに、シートの中心点から、半径に沿って複 数の切り込み56が入っている。図にある実施例では、4本の対称的な切り込み 56が入っているが、切り込みの本数が違っても、また、切り込みが非対称的で あっても構わない。これらの切り込みの、半径方向外側には、シートが外縁に沿 って一体状につながっている部分があり、これが接続端58を規定している。図 にある実施例では、外縁が円形のため接続端は環状になっている。環状シート5 2は通常、接続端に一致するサイズと形を有する。
【0025】 切り込み56どうしの間では、花弁60が規定されており、図にある実施例で は、その花弁が4枚になっている。後に詳述するとおり、花弁は下側に向かって 折り曲げられ、デフューザー開口部64から延びる喉部62を形成する(図6) 。花弁の曲がりを良くし、且つ花弁の開口部をより円形にするために、それぞれ の花弁に、その花弁の半径方向外側端部の位置において、花弁の一方または両方 の周縁から除去された切り抜き66を形成してもよい。この位置は開口部が形成 される位置に対応する。こうすると、花弁が三角形状からより長目の形状へと変 形する。
【0026】 図5にて最も良く示されているよう、花弁シートは複数、図にある実施例にて は4枚、設けられる。各花弁シート50はほぼ同一であることが望ましいが、外 縁の形状や花弁の数や形が多様な花弁シートを用いてもよい。図にあるように、 1枚以上の花弁シート50が外側シート68として使われ、残りのシートは内側 シート70として使われる。『内側』、『外側』、という呼称はそれぞれの接続 端58がクッションに対してどう位置するかに関する。具体的に述べれば、図7 に示すよう、外側シート68の接続端はクッションの外側に、また内側シート7 0の接続端はクッションの内側にくる。
【0027】 図5をさらに参照して花弁シート50の搭載部分48への組み立て作用を詳細 に説明する。まず、各花弁シート50と各環状シート52は互いに平行に並べら れる。次に各外側シート68の花弁60が第1の方向に(図では下方向に)折り 曲げられ、内側シート70の花弁60はその反対の方向に(つまり上方向に)折 り曲げられる。シートは柔軟なため、花弁を適当な位置に保持する必要が有るか もしれない。花弁は、半径方向に沿った最も外側の部分で(すなわち、開口部6 4において)折り曲げられ、この時点で元の平面で残っているのは、接続端58 のみとなる。
【0028】 その後、外側シート68の全てが、各接続端が1枚になるよう重ね合わされ、 また同様のプロセスが内側シート70に関しても繰り返され、こうして2つの束 が出来る。この際、各束における接続端は長手方向に層状となり、また花弁は半 径方向に層状となる。次いで外側シートと内側シートの各束は互いに近づけられ る。
【0029】 この移動時、内側シートと外側シートの花弁の各層は一体に維持されているの が好ましい。更に、内側シートの花弁は外側シートの花弁の、半径方向内側に維 持されるのが望ましい。こうして、半径方向内側の層は内側シートの花弁で、ま た半径方向外側の層は外側シートの花弁でつくられる。これは確かに望ましいが 、両者の位置を反対にすることも可能である。
【0030】 先述の2つの束は、外側シートと内側シートの各接続端が互いに花弁の長さ『 L』と同じ距離だけ離れた位置にまで近づけられる。この時点で、外側シートの 花弁の先端は内側シートの束の接続端にわずかに接触している。内側シートの花 弁の先端は、半径方向内側にあるため、外側シートの接続端には接触しないがそ の内側の縁に隣接する。
【0031】 しかし、束どうしの接近は、この時点でも止まらず、各束の接続端どうしが花 弁の長さよりも短い距離に近づくまで続く。すなわち、図5に示すよう、完全に 延びた形の花弁は長手方向の長さLを有するが、各束は、図6にあるように、長 手方向に距離Dを隔てて位置する。距離Dは距離Lよりも短い。 上記を実現するため、図6の下半分に示されるよう、外側シートの花弁は半径 方向外側へと折り曲げられ内側シートの接続端の束の上面上に係止させられる。 内側シートの花弁は先ず、外側シート内側の開口部64内の位置から、外側シー トの接続端を越えて外側に長手方向に突き出る。最終の折り曲げステップが行わ れると、内側シートの花弁は、図6の上半分に示されるよう、半径方向外側へと 折り曲げられて外側シートの接続端の束の上に係止させられる。
【0032】 この時点で、図6にあるように、組み立てられたシートは、半径方向外側部分 (環をほぼ二分するように長手方向線を環の中心回りに動かして形成される管の 外側)がくり抜かれた環状体になる。1枚又は複数枚の環状シート52を、外側 シートの接続端の上で露出している内側シートの花弁の先端の上に重ねてもよい 。こうすると環状シートはさらなる補強と同時に花弁の保護にも役立つ。
【0033】 その後、内側シートの花弁は外側シートの接続端に固定される。第1実施例と 同様、これには接着剤、熱溶着その他の手段が用いられる。しかし好ましい手段 はここでも1本又は複数本の縫い目72を半径方向に間隔を開けて形成すること である。この縫い目は内側花弁と外側シートの接続端、そして環状シートが使わ れていればそれをも完全に縫い付けてこれらの要素を単一の外側カラー74とし て固定する。
【0034】 外側シートの花弁を同様に内側シートの接続端に取り付けることによって内側 カラー76が形成される。図6に最も良く示されているよう、搭載部分48は互 いに離間しかつ平行に並ぶ外側カラー74と内側カラー76とからなり、これら 外側カラー74および内側カラー76間に管状の喉部62が形成されている。喉 部は花弁の層のみから形成されており、搭載部分の開口部64を規定している。
【0035】 搭載部分48をクッション16に固定するには、クッションの開口部30に内 側カラーを差し込めばよい。クッションの開口部は喉部62の外側にほぼ一致す るサイズと形状を有する。従って、半径方向に拡がる内側カラー76はクッショ ン開口部30周りを延び、その位置でクッションに固定されうる。これには、花 弁と同様、様々な手段を用いてもよいが、内側カラーの各層を互いに固定するの に使ったのと同じ縫い目を用いて内側カラーを(したがって搭載部分を)クッシ ョンに固定するのが望ましい。
【0036】 この時点で外側カラーに搭載用の孔32を複数開けてもよい。搭載用の孔は、 インフレータを搭載プレート12に固定するのに使われるボルトと位置が一致す るよう開ければよい。あるいは、外側カラーを縫い合わせた後、内側カラーをク ッションに固定する前に、外側カラーに孔32を開けてもよい。あるいはまた、 組み立てに先立って、搭載用の孔を、外側シートの接続端58と内側シートの花 弁それぞれに開け、その後花弁を接続端に固定する前の組み立ての際に揃え合わ せてもよい。
【0037】 図7は搭載部分のインフレータへの装着作用を示している。図にある通り、搭 載部分をインフレータに装着するのに先立ち、外側カラーは単に搭載プレート1 2の開口部に通される。外側カラーはインフレータと搭載プレート12との間に 挟まれ、インフレータを固定するのと同じボルトが搭載用の孔に通されることで 、搭載部分がインフレータに固定される。この位置において外側カラーは搭載部 分とクッション本体とを固定し、また喉部62はデフューザーに平行に延びてい る。喉部の長さは当然、デフューザーに対する内側カラー76の位置を予め決定 できるように、適当なサイズのシートを用いて変更することが出来る。しかし、 内側カラーはデフューザーの噴出口を越えた位置に(すなわち、下方に)位置し 、喉部が噴出口を囲むようにするのが望ましい。喉部の直径は当然デフューザー のそれよりも大きくなっており、クッションを膨張させるために喉部内をガスが 自由に流れることができるようになっている。
【0038】 喉部内でこのようにガスが流れることは、第2実施例の利点となる。具体的に いえば、この搭載部分48を、ガスが過剰に生成された際にもガスが喉部を介し て半径方向で流出するように組み立てることが出来る。例えば、通常タイプのイ ンフレータから生成されるガスの量は周囲の温度によって異なり、周囲の温度が 上昇するとガスの生成量が相当増加することが知られている。このようにガスの 生成量が増加すると、クッションは内圧が目標値を越えるほどに膨張し、その結 果クッションが目標以上に固く膨張することがある。従って、過剰なガスは排出 可能であるのが望ましい。
【0039】 本実施例は花弁を重ね合わせたものを用いているため、予めガスが抜けるよう 設定することが可能である。具体的に言えば、周辺部における多様な花弁の周方 向の構造、より詳しくは同一のシート上において隣接する花弁の間にできる開口 の構成を、予め定めた設定圧力よりも高い圧力のときにガスが抜けうるようにす ることが出来る。
【0040】 図5に示すよう、花弁を最初に折り曲げると各花弁シート50上の隣合う花弁 どうしの間には周方向の隙間78が形成される。複数の花弁シートを各花弁が互 いにぴったり重なるようにすると(つまり、同一の角度位置にすると)、隙間ど うしも整列して組み立ての後も喉部に隙間が残る。このように大型の隙間を喉部 に複数形成するのは一般には好ましくない。従って、花弁を目標量だけ重ね合わ せかつ隙間78を減少させるまたはなくすようにするために、各花弁シート50 の角度位置が互いにずらされる。
【0041】 様々な重ね合わせ構造が可能である。第1の重ね合わせ構造が図5、図6およ び図8に示されている。この重ね合わせ構造においては、2枚の外側シート68 と、同じく2枚の内側シート70が使われている。図5にて最も良く示されてい る通り、2枚の外側シートは角度が互いに45度ずれており、また内側シートど うしも同様である。本図の示す様々なサイズ(例えば開口部64の直径や花弁の 幅など)に従って、ここでは外側シートと内側シートの各花弁どうしは周方向に おいて互いに重なり合っているため、外側シートは完全に囲まれた喉部を、また 内側シートも完全に囲まれた喉部を形成している。
【0042】 一方、内側シートと外側シートの直に隣合う花弁の層どうしは互いに直接的に 重なりあっている。これは図8にて最も良く示されており、ここでは最も内側に ある2つの層が周方向に関して整列されている。その結果、図にある通り、花弁 間の隙間はずれ合い、直接的な連通がなくなっている。しかしここで留意すべき は、(望ましく)喉部で花弁どうしが互いに固定されていないと、ガスは隙間か ら隙間へと順次流れて喉部の内部から外部へと通り抜けることが出来る点である 。この重ね合わせ構造ではガス抜きの量は、喉部を通るガスの圧力と速度に応じ て比較的少量になるであろう。しかし、予想通りガスの圧力が増大すると逃げる ガスの量も増すため、望ましい圧力制限作用が提供される。
【0043】 花弁の重ね合わせ構造を変えれば当然隙間を抜けるガスの量を変えることが出 来る。図9では第2の重ね合わせ構造が示されており、ここでもそれぞれ4枚の 花弁を有する外側シートと内側シートが2枚づつ使われている。この重ね合わせ 構造においては連続する各層がその隣接する層と角度が45度づつずれて重なっ ている。この重ね合わせ構造では内側シートと外側シートがともに完全な喉部周 面を構成すると同時に、隣合う内側シートと外側シートからなる各層も完全な喉 部周面を構成している。従って、この重ね合わせ構造は第1の重ね合わせ構造に 較べてガスの抜ける量が少ない。
【0044】 第3の重ね合わせ構造が図10に示されており、これは図9にある第2の重ね 合わせ構造と同様であるが、ただここでは各層の隣接する層との角度位置のずれ が45度よりも小さくなっている。この重ね合わせ構造によれば完全な喉部周面 を構成するのに4枚のシート全てを使う必要があり、ガスの流路が明確に規定さ れる。従って、この重ね合わせ構造においては、より低い内圧においてガスが抜 ける。以上から判るように、重ね合わせ構造を様々に変更することにより喉部か らのガス抜き量を変えることが可能である。留意すべきは、ここには示されてい ないが、花弁の枚数やサイズを変えることで更に様々な重ね合わせ構造が可能に なる点である。また、シートにデフューザーからのガスが直接当たる場合にはシ ートを塗膜付の耐熱性の素材で形成するなど、各シートの素材を変えてもよい。
【0045】 以上から判るように、本実施例によれば、クッションをインフレータへ望まし くしっかりと固定するのに最低限のコストと部材及び重量しかかからない。搭載 用の孔は、花弁を通り抜けるように配置されるのが望ましく、こうすると接続端 58、花弁60および環状シート52が複数の層となり頑丈になる。先と同様、 隣接する各層部材の織り目を互いにずらすと更に強度が増す。
【0046】 加えて、本実施例によれば、生成されたガスを予め設定しただけ抜くことが可 能である。先述のとおり、これはインフレータの作動特性が一定でない場合でも 一定のクッションの作動特性を提供するのに利用できる。本実施例は、周囲の温 度の変化によりクッションの内圧が過剰になってしまうのを防ぐのにも使える。 更に、本実施例はインフレータの作動特性を全体的に補償するのにも使える。例 えば、インフレータ10の組み立て中に、ガス発生剤の組成が異なるためガスが 過剰に噴出しその結果内圧が過剰になることが判った場合でも、インフレータの 組み立て工程に変更を加える必要はない。そうではなくて、かようなインフレー タには単に上述のガス抜き性能の異なるクッションを装着すればよい。このよう に、本実施例によればインフレータの製造にばらつきがあっても構わないので、 スクラップが減りコストが下がる。
【0047】 図11においては、搭載部分の第3の実施例が全体として参照番号80(理解 を容易にするため1枚の層として示されている)で表されている。先の実施例と 同様、この搭載部分80も管状の喉部82を具備し、喉部はその長手方向の両端 に外側カラー84と内側カラー86とを有し、それぞれのカラーは半径外側へと 拡がっている。同じく先の実施例と同様、搭載部分80は喉部の内側によって規 定されるデフューザー用の開口部88を有する。
【0048】 図12で最も良く示されているよう、本実施例における搭載部分80は複数の フリンジ細片90から形成される。フリンジ細片は、望ましくはクッション16 を形成するのに使われたのと同じタイプの柔軟な布帛で形成される。先の実施例 と同様、また後に詳述するよう、1枚又は数枚のフリンジ細片を、耐熱性を増す ために塗膜付の布帛で形成してもよい。各細片は円周方向となる方向に沿って細 長くされており、フリンジ細片の周辺に沿った長い方の縁からは、互いに離間し て内側へと延びる一連の切り込み92が入っている。これらの切り込みは細片の 長い方の縁の両方から入っており、第1の縁は一連の外側タブ94を規定し、ま た第2の縁は一連の内側タブ96を規定している。切り込み92は、細片の短い 方の長さに渡って内側へ、その短い方の長さの二分の一よりも短い距離に渡って 伸びている。従って、細片の長いほうの長さに沿った中央部は切り込みが入って おらず、一体として残り中央部98を規定する。
【0049】 図13では、フリンジ細片が、その両方の端(長いほうの長さの両端)が近づ くまで丸められ、または曲げられて示されている。これにより細片は管状となり その長手方向の両端にはタブの縁が並ぶ。細片の両端どうしはこの位置で固定さ れる。先の実施例にあるよう、取り付けには接着剤、熱溶着またはその他の溶接 など様々な手段を用いることが出来る。しかし先と同様、望ましい取り付け手段 は縫い付けである。従って、細片の両端をわずかに重なり合わせ、次いで1本あ るいは数本の縫い目100を重なり合う両端に通すのが望ましい。以下の説明で 明らかになる理由により、この縫い目は中央部98のみにおいて形成される。
【0050】 この初期の管状形から、外側タブと内側タブは放射状に外側へと折り曲げられ 、図13ではその様子が内側タブに関して示されている。タブはさまざまな周方 向位置に位置しているため、タブは外側に向かって、一点から広がる光線状に、 または花から広がる花弁のように広がっている。各細片において隣合う光線状の タブの各対間には隙間102が形成され、この隙間は半径方向外側へと向かうに つれその周方向の幅が広くなっている。
【0051】 カラー84とカラー86は少なくとも大部分が連続状であることが好ましく、 さらに好ましくは完全に連続状である。(つまり完全な環状体を形成する。)こ れに関して留意すべきは、本実施例には先の実施例におけるような接続端58が 設けられていないことである。本実施例では細片のうちカラーを形成するのはタ ブの部分のみである。従って、或る細片の各隙間102に対して別の細片のタブ を整列させて所望の連続状のカラーが形成されるように複数の細片のタブを配置 するのが望ましい。
【0052】 各細片の厚さや、細片を管状に丸める際に生じる細片どうしの相対的なずれに より充分なずれが達成されることもある。しかし、これはその他の方法によって も達成できる。 第1の構造として様々な細片の切り込みをそれぞれ異なる位置に配置すること ができる。これらの切り込みを予め決められた位置に入れることで、細片が管状 に丸められた時点で切り込みが(そしてタブが)外周に沿って互いにずれ合うよ うにすることが出来る。こうするとタブによって形成されるカラー84とカラー 86がより連続状になる。
【0053】 第2の構造として、切り込みを細片の端に対し角度をもって形成することがで きる。これは図12で外側タブ94に関して示されている。この構造によると、 折り曲げられた際タブは、半径方向外側に拡がるのではなく、半径に対して角度 をもって拡がっていく。これは図14にて最も良く示されている。しかし、タブ に角度をつけるだけでは単に隙間102をずらすだけなので、この構造自体は望 ましいものではない。
【0054】 切り込みに角度を付けることの真の利点は隣接する細片どうしで角度の入れ方 を交互に換えることで発揮できる。例えば、第1の細片の切り込みが垂線から+ 11度の角度で入っている場合、隣接する細片の切り込みは垂線から−11度の角度 で入れる。このように交互に角度をつけて切り込みを入れる効果は図14に示され ている。図にある通り、半径方向内側の縁においてずらされているタブどうしは 、ほぼ同一の角度で外に延びていくため、タブの重なり量が半径方向でほぼ一定 になっている。更に、図にあるように、互いに重なりあう一対のタブ内の搭載用 の孔32が正確に配置されるように細片のサイズを定めかつ配置することもでき る。
【0055】 図には示されていないが、念のために述べれば、先の実施例にある環状シート 52を加えることでカラーをより連続状にすることも出来る。例えば、環状シー トを一枚づつ外側カラーの上と下に固定してもよい。あるいは、またはそれに加 えて、1枚または複数枚の環状シートを内側カラーの下側に固定し、環状シート とクッション本体との間で内側カラーを挟むようにしてもよい。
【0056】 細片の重ね方にも様々な方法がある。上述の方法によれば、細片は単に互いに 揃えて重ね合わされ、曲げられ、縫い付けられる。図15に示すよう、3枚の細 片を使う場合、それぞれの細片の端どうしを縫い合わせるために重ねると、縫い 目の部分の厚さは細片6枚分の厚さになってしまう。この縫い付けは不可能では ないが、重ね方次第では厚さを均等にすることも出来る。
【0057】 変更可能な構造の一例が図16に示されている。ここでは、4枚の細片が使わ れている。外側の細片対も内側の細片対も、各端どうしが重なりあうのではなく 当接されている。内側の細片対は外側の細片対に対して角度をずらして配置され ているので、内側の細片対の端どうしの当接線は外側の細片対のそれから離間し ている。縫い目106は各端を通っている。実際ここでは、必要な縫い目は3本 で足りる。というのもここでは中央の縫い目によって示されているように、1本 の縫い目で二対の端どうしを縫い付けることが出来るからである。図からも判る ようにこの構造によれば細片の端の接続部分で厚みが増すことがない。この構造 は当然、各層間で切り込みをずらしたり、先述のように各層間で切り込みを入れ る角度を交互に換える場合でも、各切り込みを適当な位置に配置しつつ利用する ことができる。
【0058】 他の実施例と同様、ここでも様々な改良が可能である。例えば、4枚より少な いまたは多い数の細片を使ってもよい。両端を接続する方法も、切り込みやタブ のつけ方やタブどうしの重ね合わせ構造と同様、他に様々可能である。更に、デ フューザーに隣接する最も内側の細片を被膜のしてある耐熱性の素材で作ったり 、また各層部材どうしの織り目の方向をずらしてもよい。
【0059】 どの構造を用いるにせよ、搭載部分の最終的形態は、先の実施例と同様に環状 形の一部になる。クッションとインフレータへの搭載部分の装着も同様で、各カ ラーはクッションと搭載プレートの各開口部に差し込まれる。内側カラーは先述 の手段で、最も好ましくは縫い目でもって(可能であれば内側カラーの各タブを 固定するのと同じ縫い目で)、クッションに固定されうる。インフレータを固定 するのに使われる搭載用ボルトはここでも搭載部分、したがってクッションを固 定するのに使われる。
【0060】 以上より、本考案は先述の目的と課題を全て達成すると同時に、自明かつ構造 に固有なその他の利点を実現するのにも充分適したものであることが理解出来よ う。 本考案の特徴やその組合せの一部はそれ自体で有用性を備えており、他の特徴 やその組合せに関連することなく利用できる。このことは本考案の請求項によっ て意図されている。
【0061】 本考案は、その範囲から逸脱することなく、多様な実施例を提供できるので、 ここで説明されている、または添付図面によって示されている全ての事項は説明 のためのものであり、範囲を限定するものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1実施例におけるエアバッグ用イン
フレータとクッションの部分破断側面図である。
【図2】図1にあるクッションの搭載部分の平面図であ
る。
【図3】図2の3─3線に沿った横断面図である。
【図4】本考案の第2実施例におけるシートの平面図で
ある。
【図5】図4のシートの組立体を示す分解図である。
【図6】クッション搭載部分に組み立てられた図5のシ
ートの斜視図である。
【図7】本考案の第2実施例におけるエアバッグ用イン
フレータとクッションの部分破断側面図である。
【図8】図6の搭載部分の部分破断平面図である。
【図9】図6のシートの重ね合わせ構造を詳細に示す横
断面図である。
【図10】図6のシートの別の重ね合わせ構造を詳細に
示す横断面図である。
【図11】本考案の第3実施例におけるエアバッグ用イ
ンフレータとクッションの部分破断側面図である。
【図12】本考案の第3実施例における細片の平面図で
ある。
【図13】図11の搭載部分の底面図である。
【図14】図11の搭載部分の頂面図である。
【図15】図12にある細片の重ね合わせ構造を詳細に
示す図である。
【図16】図12にある細片の別の重ね合わせ構造を詳
細に示す図である。
【符号の説明】
10…インフレータ 12…搭載プレート 14…ボルト 16…クッション 20…クッション開口部 22,48,80…クッション搭載部分 24…スペーサー 26…カラー 28…シート 30…シート開口部 32…搭載用ボルト孔 38…内側シート 44…搭載用フランジ 50…花弁シート 56…切り込み 58…接続端 60…花弁 62,82…喉部 68…外側の花弁シート 70…内側の花弁シート 74,84…外側カラー 76,86…内側カラー 90…細片 92…切り込み 94…外側タブ 96…内側タブ 98…中央部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年10月23日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項7
【補正方法】変更
【補正内容】
【請求項7】 上記内側カラーが上記本体の内部に搭載
されていることを特徴とする請求項4に記載のクッショ
ン。 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年12月9日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項7
【補正方法】変更
【補正内容】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 クリスティーナ ディー.スレイト アメリカ合衆国,ユタ 84067,ロイ,ウ エスト 2006,サウス 5500

Claims (10)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エアバッグモジュール用のクッションで
    あって、可撓性を備えた本体と、該本体に設けられて該
    本体を膨張させるガスが流入可能となるようにする開口
    部と、該開口部に隣接して上記本体に固定されている搭
    載部分とを具備し、該搭載部分は上記本体から離間しつ
    つ対面する位置で上記開口部を囲むカラーを有し、該カ
    ラーはエアバッグ用インフレータの搭載用フランジと上
    記インフレータを搭載するための搭載プレートとの間に
    配置されるように形成されており、上記カラーには複数
    の孔が貫かれており、上記孔はクッションを搭載プレー
    トに固定するための固定具に対応する位置に配置されて
    いることを特徴とするクッション。
  2. 【請求項2】 上記搭載部分が上記本体の外部に固定さ
    れていることを特徴とする請求項1に記載のクッショ
    ン。
  3. 【請求項3】 上記搭載部分が少なくとも1枚の外側シ
    ートを具備し、該外側シートは貫通して上記クッション
    の上記開口部を囲む開口部を有し、該外側シートは更に
    上記開口部周りの上記クッションに固定されるスペーサ
    ー部分を有し、上記シートの外縁部分は上記クッション
    に直接固定されずに上記カラーを規定し、上記カラーが
    上記クッションから外側へと拡がるようにしたことを特
    徴とする請求項1に記載のクッション。
  4. 【請求項4】 上記搭載部分が環状体の半径方向内側の
    部分の形状を有し、その喉部は長手方向の両端を有し、
    これら両端のうちの一方から半径方向外側に拡がるカラ
    ーが外側カラーを規定し、上記外側カラーに対し平行を
    なしかつ離間して上記両端の他方から半径方向外側に拡
    がる内側カラーを有し、該内側カラーが上記本体に固定
    されていることを特徴とする請求項1に記載のクッショ
    ン。
  5. 【請求項5】 上記搭載部分が複数枚のシートから形成
    されており、それぞれのシートは外縁の接続端と、該接
    続端の内部から一端のみが固定されつつ延びる複数の花
    弁とを有し、上記シートは外側の束と内側の束とにまと
    められており、各束は上記外側カラーと上記内側カラー
    を規定すべく互いに対面しつつ層状をなす接続端を有
    し、上記花弁は折り曲げられて上記花弁の内側端が上記
    喉部を形成するようになっており、上記花弁の自由端は
    上記花弁の属していない方の束の接続端に固定されるこ
    とを特徴とする請求項4に記載のクッション。
  6. 【請求項6】 上記シートを互いに角度をずらして重ね
    合わせることにより、上記喉部を形成する上記花弁の内
    側端が周辺に沿ってほぼ連続状になるようにしたことを
    特徴とする請求項5に記載のクッション。
  7. 【請求項7】 上記内側カラーが上記本体の内部に搭載
    されていることを特徴とするクッション。
  8. 【請求項8】 上記搭載部分が少なくとも一片の細長い
    細片から形成されており、上記細片はその短い方の縁ど
    うしが固定されており、長い方の縁の両方から中央部に
    向かって内側に延びる切り込みが複数入っており、該中
    央部は上記喉部を規定しており、上記切り込みは上記長
    い方の縁の一方に沿って複数の外側タブを規定し、上記
    長い方の縁の他方に沿って複数の内側タブを規定してお
    り、これらタブが半径方向外側に延びて上記外側タブが
    上記外側カラーを規定するとともに上記内側タブが上記
    内側カラーを規定するようにしたことを特徴とする請求
    項4に記載のクッション。
  9. 【請求項9】 上記搭載部分が上記細片を複数有し、各
    細片の上記タブを互いに角度をずらすことにより、上記
    カラーがほぼ連続状になるようにしたことを特徴とする
    請求項8に記載のクッション。
  10. 【請求項10】 上記外側タブを形成する上記切り込み
    が上記長いほうの縁に対して角度を持って入っており、
    上記角度が互いに隣接するシートごとに交互に入れ代わ
    るようにして互いに隣接するシートの上記外側タブどう
    しの重なり量が半径方向に沿ってほぼ一定になるように
    したことを特徴とする請求項9に記載のクッション。
JP1996009188U 1995-09-20 1996-09-11 エアバッグモジュール用のクッション Expired - Lifetime JP3037616U (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US08/531113 1995-09-20
US08/531,113 US5580080A (en) 1995-09-20 1995-09-20 Cushion attachment for airbags

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3037616U true JP3037616U (ja) 1997-05-20

Family

ID=24116290

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1996009188U Expired - Lifetime JP3037616U (ja) 1995-09-20 1996-09-11 エアバッグモジュール用のクッション

Country Status (3)

Country Link
US (1) US5580080A (ja)
EP (1) EP0774385A3 (ja)
JP (1) JP3037616U (ja)

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6709004B1 (en) 1997-02-04 2004-03-23 Autoliv Asp, Inc. Offset mounting system for assembling driver side airbag modules
US6145872A (en) * 1999-01-13 2000-11-14 Autoliv Asp, Inc. Airbag cushion attachment
US6189915B1 (en) 1999-01-13 2001-02-20 Autoliv Asp, Inc. Airbag cushion attachment
DE10027240B4 (de) * 2000-05-31 2016-11-17 Autoliv Development Ab Luftsackmodul für Kraftfahrzeuge
DE20108594U1 (de) * 2001-05-22 2001-09-27 Trw Automotive Safety Sys Gmbh Gassackmodul
DE20218740U1 (de) * 2002-12-04 2003-04-10 Trw Automotive Safety Sys Gmbh Gassackmodul
DE102014103756B4 (de) * 2014-03-19 2016-03-17 Autoliv Development Ab Airbagmodul mit einer eine Montageöffnung aufweisenden Luftsackhülle
DE102016005020B4 (de) * 2016-04-26 2019-08-14 Dalphi Metal Espana, S.A. Gassackeinheit und Fahrzeuginsassensicherheitssystem mit einer solchen Gassackeinheit sowie Herstellungsverfahren
JP6699613B2 (ja) * 2017-03-30 2020-05-27 豊田合成株式会社 エアバッグ装置

Family Cites Families (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02133266A (ja) * 1988-11-11 1990-05-22 Nippon Plast Co Ltd エアバッグ装置
JPH03153438A (ja) * 1989-11-07 1991-07-01 Ikeda Bussan Co Ltd エアバッグ装置
JPH03292237A (ja) * 1990-04-10 1991-12-24 Asahi Chem Ind Co Ltd 筒状ストラップ付エアーバッグ
WO1991018761A1 (en) * 1990-05-30 1991-12-12 Takata Kabushiki Kaisha Air bag unit
JP2984081B2 (ja) * 1991-03-29 1999-11-29 マツダ株式会社 自動車のエアバッグ構造
US5275431A (en) * 1991-09-18 1994-01-04 Trw Inc. Air bag inflator assembly
US5226671A (en) * 1991-10-17 1993-07-13 Trw Inc. Air bag structure and method of forming
JPH05178150A (ja) * 1992-01-06 1993-07-20 Takata Kk 助手席用エアバッグ装置におけるコンテナへのエアバッグの取付構造
GB2268124B (en) * 1992-06-02 1995-07-12 Autoliv Dev Improvements in or relating to an air-bag arrangement
JPH06199196A (ja) * 1992-10-30 1994-07-19 Takata Kk エアバッグ
CA2119392A1 (en) * 1993-05-17 1994-11-18 Gary V. Adams Air bag cushion retention method
US5409256A (en) * 1994-01-04 1995-04-25 General Motors Corporation Driver-side air bag module assembly
JPH07329684A (ja) * 1994-06-13 1995-12-19 Takata Kk エアバッグ取付構造及びエアバッグ
US5421607A (en) * 1994-06-15 1995-06-06 General Motors Corporation Air bag attachment mechanism
US5509685A (en) * 1994-12-05 1996-04-23 Chrysler Corporation Air bag module

Also Published As

Publication number Publication date
EP0774385A3 (en) 1999-01-13
EP0774385A2 (en) 1997-05-21
US5580080A (en) 1996-12-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5226671A (en) Air bag structure and method of forming
JP3833118B2 (ja) エアバッグモジュール
US4988119A (en) Vehicle occupant restraint system
US7942441B2 (en) Gas flow distributor for an airbag module
JP3039068B2 (ja) エアーバッグ
JP2677937B2 (ja) 自動車用エアバッグ
KR100517442B1 (ko) 에어백 모듈
JPH04109662U (ja) エアバツグ装置用袋体
US7066490B2 (en) Airbag device
EP1350688B1 (en) Airbag module with partial external hood or tether
JP3037616U (ja) エアバッグモジュール用のクッション
JP2631300B2 (ja) エアバッグ
US20030222446A1 (en) Inflator insertion apparatus and method for airbag systems
JP2001097159A (ja) エアバッグ及びエアバッグ装置
WO2011092923A1 (ja) エアバッグ
US8622423B1 (en) Airbag with heat shield
JPH0958387A (ja) 車輌用エアバッグとその製造方法
JP2514725B2 (ja) 車輌用エアバッグ
JP2507414Y2 (ja) 自動車のエアバック
JPH0948306A (ja) エアバッグ製造におけるエアバッグ用材料からの裁断方法
JPH08156732A (ja) 車両用エアバッグ
JPH0449010Y2 (ja)
JPH09254732A (ja) エアバッグ装置の袋体
JP2000272450A (ja) 車両用エアバッグ
JPH08216814A (ja) 車両用エアバッグ