JP3037525U - 舗装材 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 弾力のある軽快な感覚を保有させて膝等の負
担と疲労感をなくし、水はけ性もよく、滑りにくく、さ
らに多様な形状、色彩を施すことが可能でデザインも多
彩なものとすることができ、施工やメンテナンスも容易
なうえ、廃材を利用することで経済的にも行政上も有益
となる新規な舗装材とする。 【解決手段】 この目的を達成するために、本考案に係
る舗装材は少なくとも粉砕した廃ゴムをバインダーと顔
料で複合化した表層を有していることとし、前記した表
層の下面に、破砕したプラスチック及び砕石とで構成さ
れるベース層を備え全体を平板状としたこと、前記した
表層に複数の嵌合穴を形成し、その嵌合穴に突起部材を
備えていること、周縁に切り欠き部とその切り欠き部に
相互に連結される突片を形成してあることとする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は舗装材、特に歩道をはじめ、公園、運動場、あるいは廊下、屋上、 ベランダ等の施設に対して幅広く使用することができ、廃材をリサイクルするこ とで、資源の有効活用とゴミ処理の行政にも貢献することができる舗装材に関す る。

【０００２】

【考案の背景】

一般的に舗装材はタール材をはじめ、コンクリート等の硬質材が主流となっ ており、歩行感覚が固く、長時間の歩行や立ち仕事では膝等の関節への負担が大 きくなり、また、景観としても画一化されてしまう。さらには水はけも悪く、そ れに起因するスリップ事故も発生し、加えて、施工にも専門的な熟練性が要求さ れるものとなっており、メンテナンス作業も面倒なものとなっている。

【０００３】 そこで、本考案は上記した従来の実情、問題点に着目してなされたもので、 かかる問題点を解消して、弾力のある軽快な感覚を保有させて膝等の負担と疲労 感をなくし、水はけ性もよく、滑りにくく、さらに多様な形状、色彩を施すこと が可能でデザインも多彩なものとすることができ、施工やメンテナンスも容易な うえ、廃材を利用することで経済的にも行政上も有益となる新規な舗装材を提供 することを目的としている。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

この目的を達成するために、本考案に係る舗装材は少なくとも粉砕した廃ゴ ムをバインダーと顔料で複合化した表層を有していることを特徴とし、前記した 表層の下面に、破砕したプラスチック及び砕石とで構成されるベース層を備え全 体を平板状としたこと、前記した表層に複数の嵌合穴を形成し、その嵌合穴に突 起部材を備えていること、周縁に切り欠き部とその切り欠き部に相互に連結され る突片を形成してあることを特徴としている。

【０００５】

【作用】

係る構成としたことにより、感触、透水性がよく、滑りにくく、多様な色彩 と形状を作れ、施工性も良い舗装材となるのである。

【０００６】

【考案の実施の形態】

次に、本考案の実施の形態を図面を参照して説明する。図１は本考案の第一 実施例に係る舗装材の平面図、図２は同じく正面図、図３は同じく第二実施例を 示す正面図、図４は第三実施例の部分平面図、図５は同じく正面図、図６は同じ く突起部材の正面図、図７は第四実施例の平面図、図８は第五実施例の平面図、 図９は第六実施例の平面図である。

【０００７】 これらの図にあって１は第一の舗装材を示しており、この舗装材１は粉砕し た廃ゴムそれも主として廃タイヤのチップを顔料とバインダーで複合化して成形 してあり、この顔料により多彩な色彩を得ることができ、また、本例では略平面 的に正方形状としたものを好みや必要に応じて多角形やクランク状、Ｔ字状等に することも可能である。また、この第一の舗装材１は上面の周縁を略４５度に面 取り２が施されたものとしている。

【０００８】 また、上記した第一の舗装材１は板状として示しているが、室内敷設用を想 定した場合、長尺のロール物として生産し、適宜カッティングして使用すること も可能となる。

【０００９】 図３として示すのは本考案の第二の舗装材３であり、この第二の舗装材３は 図１、図２として示した第一の舗装材１を上層となるゴム層として使用し、その ゴム層の下面に破砕処理した主としてトレイの廃プラスチック、及び砕石を接合 したベース層４を積層させたものとなっている。

【００１０】 さらに、前記した第一の舗装材１や第二の舗装材３に適宜ピッチで嵌合穴５ 、５…を穿設した第三の舗装材６その嵌合穴５、５…に図６として示す突起部材 ７を嵌着させることもできる。この嵌合穴５、５…は当初より設けておくことも 、また、施工後であっても工具で簡単に形成できる。

【００１１】 前記した突起部材７は上部を半球面部７ａとし、下部を嵌着部７ｂとしてい るが、色彩等は自在とでき、例えば視覚障害者用の点字組みをはじめ、サイズを 種々用意することで文字や記号、絵柄等も表現でき、半球面部７ａを踏むことで 、竹踏み効果と同様に足裏の経穴を刺激し、健康も図れる二次的作用もある。そ の他、カッティング文字等を載せて、カラースプレーを噴霧する等によっても文 字、記号、絵柄の表出も可能となる。

【００１２】 さらに、特に第一の舗装材１にあってはその周縁に、相互に連結を可能とす る突片８、８…及び切り欠き部９、９…を形成して第四の舗装材１０とすること もできる。この第四の舗装材１０における突片８、８…や切り欠き部９、９…は 相互に継ないだ際の水平方向の抜けを防止するため側面をテーパ状としてあり、 その形成は当初からでも、また、施工に際して工具でカッティングすることでも 行なうことができる。

【００１３】 そして、前記してきた第一〜第三の舗装材１、３、６等は全体形状を図８に 示す十字状や八角形の多角形状とすることができ、これらにも突片や切り欠き部 を施すこともできる。従って、多種の形状や色彩その組み合わせで好みに応じた 環境デザインを大きな範囲で採択することができる。

【００１４】

【考案の効果】

本考案に係る舗装材は上述のように構成されている。そのため、感触が良く 、負担のないものとなり、透水性もよいので雨や放水しても水たまり等ができる こともなく、樹木や草花の保護や水害の防止にも効果があり、また、表面がゴム のためスリップ事故もなく、例え転んでも怪我をする率も少ない、そして、多様 なデザインが自在に選べ、施工性も良く、消音効果もあるので、使用場所によっ ては騒音防止にも効果を発揮するものとなっている。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の第一実施例に係る舗装材の平面図であ
る。

【図２】正面図である。

【図３】第二実施例を示す正面図である。

【図４】第三実施例の部分平面図である。

【図５】第三実施例を示す正面図である。

【図６】突起部材の正面図である。

【図７】第四実施例の平面図である。

【図８】第五実施例の平面図である。

【図９】第六実施例の平面図である。

【符号の説明】

１ 第一の舗装材 ２ 面取り ３ 第二の舗装材 ４ ベース層 ５ 嵌合穴 ６ 第三の舗装材 ７ 突起部材 ８ 突片 ９ 切り欠き部 １０ 第四の舗装材 １１ 第五の舗装材 １２ 第六の舗装材

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 少なくとも粉砕した廃ゴムをバインダー
   と顔料で複合化した表層を有していることを特徴とする
   舗装材。
2. 【請求項２】 前記した表層の下面に、破砕したプラス
   チック及び砕石とで構成されるベース層を備え全体を平
   板状としたことを特徴とする請求項１に記載の舗装材。
3. 【請求項３】 前記した表層に複数の嵌合穴を形成し、
   その嵌合穴に突起部材を備えていることを特徴とする請
   求項１または請求項２に記載の舗装材。
4. 【請求項４】 周縁に切り欠き部とその切り欠き部に相
   互に連結される突片を形成してあることを特徴とする請
   求項１、請求項２または請求項３に記載の舗装材。