JP3037139B2 - ビーズ転写用工程フィルム - Google Patents
ビーズ転写用工程フィルムInfo
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表面にビースを散
布固着した反射シートの製造方法、および反射シートの
作成時に反射シートの上面にビーズを転写するために使
用するビーズ転写用工程フィルムに関する。
布固着した反射シートの製造方法、および反射シートの
作成時に反射シートの上面にビーズを転写するために使
用するビーズ転写用工程フィルムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のビーズ転写用工程フィルムおよび
反射シートの製造方法について図5を参照して説明す
る。
反射シートの製造方法について図5を参照して説明す
る。
【0003】図4における10は従来のビーズ転写用工
程フィルムの断面図であり、ポリエチレンテレフタレー
ト(PET)からなる基材層13の上面に、ポリエチレ
ンからなる転写層20がアンカーコート層14を介して
ラミネート貼着されているものである。
程フィルムの断面図であり、ポリエチレンテレフタレー
ト(PET)からなる基材層13の上面に、ポリエチレ
ンからなる転写層20がアンカーコート層14を介して
ラミネート貼着されているものである。
【0004】そして、表面にビーズ17の付着した樹脂
コート層18を有する反射シート19は、上記ビーズ転
写用フィルム10を用いて、以下の手順で製造される。
コート層18を有する反射シート19は、上記ビーズ転
写用フィルム10を用いて、以下の手順で製造される。
【0005】まず、ビーズ転写用工程フィルム10の転
写層20の上面に離型性を有するシリコーン樹脂を非常
に薄く塗布して離型層1を形成し、離型層21上面から
130〜150℃程度の熱を与えて転写層20を軟化さ
せる。すると、転写層20の軟化と同時に離型層21の
シリコーン樹脂は転写層20の熱によってすぐに硬化し
始める。
写層20の上面に離型性を有するシリコーン樹脂を非常
に薄く塗布して離型層1を形成し、離型層21上面から
130〜150℃程度の熱を与えて転写層20を軟化さ
せる。すると、転写層20の軟化と同時に離型層21の
シリコーン樹脂は転写層20の熱によってすぐに硬化し
始める。
【0006】そこで、シリコーン樹脂が硬化する直前の
半硬化状態の時に、離型層21の上面からガラス又はア
クリル樹脂等ビーズ17を散布する。このとき、ビーズ
の一部分が転写層20の内部に埋没するようにロール転
写法等の散布方法を用いる。そして、ビーズ径の半分程
度を転写層20中に埋設させれば、離型層21が硬化し
てビーズ17が転写層20中に保持できる。
半硬化状態の時に、離型層21の上面からガラス又はア
クリル樹脂等ビーズ17を散布する。このとき、ビーズ
の一部分が転写層20の内部に埋没するようにロール転
写法等の散布方法を用いる。そして、ビーズ径の半分程
度を転写層20中に埋設させれば、離型層21が硬化し
てビーズ17が転写層20中に保持できる。
【0007】その後、ビーズ17および離型層21のビ
ーズ層の上面にソルベントタイプのウレタン樹脂溶液又
は飽和ポリエステル溶液からなる樹脂コート溶液を塗布
してビーズ17の被転写体となる樹脂コート層18を形
成する。
ーズ層の上面にソルベントタイプのウレタン樹脂溶液又
は飽和ポリエステル溶液からなる樹脂コート溶液を塗布
してビーズ17の被転写体となる樹脂コート層18を形
成する。
【0008】最後に、樹脂コート層18を離型層21か
ら剥離することによって、ビーズ17が樹脂コート層1
8へと転写され、ビーズが付着した反射シート19が得
られる。
ら剥離することによって、ビーズ17が樹脂コート層1
8へと転写され、ビーズが付着した反射シート19が得
られる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、離型層21
としての上記シリコーン樹脂を転写層20上面に均一に
塗布するのは極めて困難な作業である。そして、シリコ
ーン樹脂の塗布が均一でないと、樹脂コート層18を剥
離するのが困難であったり、また、一部のビーズ17が
樹脂コート層18に転写されずに工程フィルムの転写層
20上面に残ってしまうことがあった。
としての上記シリコーン樹脂を転写層20上面に均一に
塗布するのは極めて困難な作業である。そして、シリコ
ーン樹脂の塗布が均一でないと、樹脂コート層18を剥
離するのが困難であったり、また、一部のビーズ17が
樹脂コート層18に転写されずに工程フィルムの転写層
20上面に残ってしまうことがあった。
【0010】また、離型層21として転写層20上面に
塗布したシリコーン樹脂は、転写層20を軟化させるた
めの130〜150℃程度の温度の影響により、30秒
程度の短い時間で硬化状態となってしまう。また、一旦
シリコーン樹脂が硬化してしまった後は、たとえビーズ
17を散布したとしてもビーズ17を離型層21に埋設
することはできず、樹脂コートの工程においてビーズ1
7は容易に転写層20から脱落してしまう。従って、ビ
ーズ17はシリコーン樹脂が半硬化状態であるわずかな
時間に散布しなければならず、ビーズ17散布のタイミ
ングは非常に難しいものであった。
塗布したシリコーン樹脂は、転写層20を軟化させるた
めの130〜150℃程度の温度の影響により、30秒
程度の短い時間で硬化状態となってしまう。また、一旦
シリコーン樹脂が硬化してしまった後は、たとえビーズ
17を散布したとしてもビーズ17を離型層21に埋設
することはできず、樹脂コートの工程においてビーズ1
7は容易に転写層20から脱落してしまう。従って、ビ
ーズ17はシリコーン樹脂が半硬化状態であるわずかな
時間に散布しなければならず、ビーズ17散布のタイミ
ングは非常に難しいものであった。
【0011】さらに、離型層21上面から散布するビー
ズ17は、ビーズ径がある程度不均一であるため、ビー
ズ17の半径が転写層20の厚みとほぼ同一か、又は大
きい場合には散布したビーズ17が必要以上に深く転写
層20の内部へ埋没してアンカーコート層14にまで達
してしまい、転写層20にピンホールを形成してしまう
ことがある。特にロール転写法ではビーズを転写層20
に押し付けるのでピンホールを生じやすい。このような
ピンホールが転写層20に生じると、転写層20の上面
から塗布する樹脂コート層18の樹脂コート溶液に含ま
れた溶剤が、該ピンホールを通じてアンカーコート層1
4にまで侵入する恐れがある。溶剤はアンカーコート層
14を溶解して、転写層20と基材層13との間の接着
強度を低下させてしまう。その場合、樹脂コート層18
の剥離時に、樹脂コート層18と離型層21間でなく、
アンカーコート層14と転写層20間で剥離が起きてし
まうという不都合が生じるのである。
ズ17は、ビーズ径がある程度不均一であるため、ビー
ズ17の半径が転写層20の厚みとほぼ同一か、又は大
きい場合には散布したビーズ17が必要以上に深く転写
層20の内部へ埋没してアンカーコート層14にまで達
してしまい、転写層20にピンホールを形成してしまう
ことがある。特にロール転写法ではビーズを転写層20
に押し付けるのでピンホールを生じやすい。このような
ピンホールが転写層20に生じると、転写層20の上面
から塗布する樹脂コート層18の樹脂コート溶液に含ま
れた溶剤が、該ピンホールを通じてアンカーコート層1
4にまで侵入する恐れがある。溶剤はアンカーコート層
14を溶解して、転写層20と基材層13との間の接着
強度を低下させてしまう。その場合、樹脂コート層18
の剥離時に、樹脂コート層18と離型層21間でなく、
アンカーコート層14と転写層20間で剥離が起きてし
まうという不都合が生じるのである。
【0012】このように、従来のビーズ転写用フィルム
10では、離型層21の形成、ビーズ17散布のタイミ
ングが難しく、また、ビーズ径によっては転写層20に
ピンホールが形成されるのを避けられないという問題点
があり、均一な反射シートを作成するのは困難であり、
また、反射シートの製品歩留まりの向上にも応じられな
い状態であった。
10では、離型層21の形成、ビーズ17散布のタイミ
ングが難しく、また、ビーズ径によっては転写層20に
ピンホールが形成されるのを避けられないという問題点
があり、均一な反射シートを作成するのは困難であり、
また、反射シートの製品歩留まりの向上にも応じられな
い状態であった。
【0013】そのため、容易に均一な反射シートを製作
することが可能なビーズ転写用工程フィルムが望まれて
いたのである。
することが可能なビーズ転写用工程フィルムが望まれて
いたのである。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述の問題点
に鑑みて発明なされたものであって、ビーズを転写する
ための転写層に、予め離型性を付与して離型性転写層と
したビーズ転写用工程フィルムを提供するものである。
に鑑みて発明なされたものであって、ビーズを転写する
ための転写層に、予め離型性を付与して離型性転写層と
したビーズ転写用工程フィルムを提供するものである。
【0015】これによって、本発明のビーズ転写用工程
フィルムは、ビーズの散布タイミングに制限が無くな
り、転写層の上面に均一にビーズを散布しやすくなっ
た。また、離型性転写層を軟化させるだけでビーズを散
布することが可能になった。
フィルムは、ビーズの散布タイミングに制限が無くな
り、転写層の上面に均一にビーズを散布しやすくなっ
た。また、離型性転写層を軟化させるだけでビーズを散
布することが可能になった。
【0016】また、本発明のビーズ転写用工程フィルム
は、ビーズが離型性転写層にピンホールを生じてしまう
のを防ぐために、アンカーコート層と離型性転写層との
間に耐熱性に優れた中間保護層を設けた。この中間保護
層によって、アンカーコート層表面を保護しているた
め、万一、反射シートを製造するための樹脂コート溶液
の溶剤が上記ピンホールから侵入してきても、溶剤がア
ンカーコート層にまで侵入することを防ぐことができ
る。
は、ビーズが離型性転写層にピンホールを生じてしまう
のを防ぐために、アンカーコート層と離型性転写層との
間に耐熱性に優れた中間保護層を設けた。この中間保護
層によって、アンカーコート層表面を保護しているた
め、万一、反射シートを製造するための樹脂コート溶液
の溶剤が上記ピンホールから侵入してきても、溶剤がア
ンカーコート層にまで侵入することを防ぐことができ
る。
【0017】また、上記離型性転写層は、バインダーと
離型性を有する分散粒子によって形成されている。その
ため、バインダーに用いる樹脂の種類を換えることによ
って離型性転写層の軟化温度を高温、低温と変える事が
でき、これによってビーズの沈み込みが調節できる。ま
た、離型性を有する分散粒子の添加量を変えることによ
って剥離力の調整もできる。
離型性を有する分散粒子によって形成されている。その
ため、バインダーに用いる樹脂の種類を換えることによ
って離型性転写層の軟化温度を高温、低温と変える事が
でき、これによってビーズの沈み込みが調節できる。ま
た、離型性を有する分散粒子の添加量を変えることによ
って剥離力の調整もできる。
【0018】そして、本発明のビーズ転写用工程フィル
ムを用いる本発明の反射シートの製造方法は、離型性転
写層を溶融するだけでビーズを散布することができ、ま
た、ビーズの散布状態も良好で、且つ樹脂コート層の剥
離も良好であるため、均一な反射シートを提供すること
ができるものである。
ムを用いる本発明の反射シートの製造方法は、離型性転
写層を溶融するだけでビーズを散布することができ、ま
た、ビーズの散布状態も良好で、且つ樹脂コート層の剥
離も良好であるため、均一な反射シートを提供すること
ができるものである。
【0019】
【発明の実施の形態】上記の構成よりなるビーズ転写用
工程フィルムの実施の形態を以下、図面に基づいて詳細
に説明する。
工程フィルムの実施の形態を以下、図面に基づいて詳細
に説明する。
【0020】図1は、本発明の一実施形態に係るビーズ
転写用工程フィルムである。その構成としては、耐熱性
に優れた基材層3の上面にアンカーコート層4が形成さ
れ、該アンカーコート層4の上面には中間保護層6が形
成され、更に、中間保護層6の上面に離型性転写層5が
形成されているものである。ここで、アンカーコート層
4は、基材層3と中間保護層6とを強固に接着するため
に設けられている。
転写用工程フィルムである。その構成としては、耐熱性
に優れた基材層3の上面にアンカーコート層4が形成さ
れ、該アンカーコート層4の上面には中間保護層6が形
成され、更に、中間保護層6の上面に離型性転写層5が
形成されているものである。ここで、アンカーコート層
4は、基材層3と中間保護層6とを強固に接着するため
に設けられている。
【0021】以下、各構成部材について説明する。
【0022】まず、上記基材層3としては、耐熱性に優
れたポリエチレンテレフタレート(PET)等の合成樹
脂を用いることが好ましい。また、基材層3の厚みとし
ては、耐熱性およびハンドリング性等を良好にするため
に25〜38μm程度にするのが好ましい。尚、基材層
3上面にコロナ放電処理等の表面処理を施しておくと、
アンカーコート層4を形成しやすい。
れたポリエチレンテレフタレート(PET)等の合成樹
脂を用いることが好ましい。また、基材層3の厚みとし
ては、耐熱性およびハンドリング性等を良好にするため
に25〜38μm程度にするのが好ましい。尚、基材層
3上面にコロナ放電処理等の表面処理を施しておくと、
アンカーコート層4を形成しやすい。
【0023】次にアンカーコート層4としては、反射シ
ート製作時に離型性転写層5に付加する熱と、離型性転
写層5上面に塗布する樹脂コート層に用いる溶剤とを考
慮して耐熱性および耐溶剤性を有するポリエステル系の
合成樹脂にイソシアネート系の硬化剤を用いることが好
ましい。また、アンカーコート層4の塗布量は、基材層
3のコロナ放電処理等の処理面に対して固形分として0.
5〜1.0g/m2程度にすると、中間保護層6を形成しやすく
適当である。
ート製作時に離型性転写層5に付加する熱と、離型性転
写層5上面に塗布する樹脂コート層に用いる溶剤とを考
慮して耐熱性および耐溶剤性を有するポリエステル系の
合成樹脂にイソシアネート系の硬化剤を用いることが好
ましい。また、アンカーコート層4の塗布量は、基材層
3のコロナ放電処理等の処理面に対して固形分として0.
5〜1.0g/m2程度にすると、中間保護層6を形成しやすく
適当である。
【0024】また、中間保護層6は、ビーズ7の埋設状
態によって離型性転写層5に生じるピンホールから、樹
脂コート層8の溶剤が侵入してきてアンカーコート層4
と離型性転写層5との接着状態を劣化させるのを防ぐた
めに設けたものである。そのため、中間保護層6として
は、耐熱性および耐溶剤性に優れた低密度ポリエチレン
樹脂を用いることが好ましく、また、作業性を良好にす
るため、メルトフローレートが3〜4、密度が0.921〜0.9
23程度のものを用いることが好ましい。また、ピンホー
ルを防止するために中間保護層6の厚みは13〜20μm程
度にすることが好ましい。
態によって離型性転写層5に生じるピンホールから、樹
脂コート層8の溶剤が侵入してきてアンカーコート層4
と離型性転写層5との接着状態を劣化させるのを防ぐた
めに設けたものである。そのため、中間保護層6として
は、耐熱性および耐溶剤性に優れた低密度ポリエチレン
樹脂を用いることが好ましく、また、作業性を良好にす
るため、メルトフローレートが3〜4、密度が0.921〜0.9
23程度のものを用いることが好ましい。また、ピンホー
ルを防止するために中間保護層6の厚みは13〜20μm程
度にすることが好ましい。
【0025】そして、離型性転写層5としては、ビーズ
の埋設が可能で、且つ離型性を付与するために熱可塑性
合成樹脂からなるバインダーに離型性を有する分散粒子
を分散させて用いる。ここで、バインダーとしての熱可
塑性樹脂としては、ビーズ散布のために離型性転写層5
を軟化させるための温度が130〜150℃と比較的低温であ
るため軟化点が低い低密度ポリエチレンであって、ビー
ズの埋没状態が良好となるようにメルトフローレートが
8〜10、密度が0.915〜0.917程度のものを用いることが
好ましい。
の埋設が可能で、且つ離型性を付与するために熱可塑性
合成樹脂からなるバインダーに離型性を有する分散粒子
を分散させて用いる。ここで、バインダーとしての熱可
塑性樹脂としては、ビーズ散布のために離型性転写層5
を軟化させるための温度が130〜150℃と比較的低温であ
るため軟化点が低い低密度ポリエチレンであって、ビー
ズの埋没状態が良好となるようにメルトフローレートが
8〜10、密度が0.915〜0.917程度のものを用いることが
好ましい。
【0026】また、離型性を有する分散粒子としてはシ
リコーン樹脂をマスターバッチ化したもの、及びその他
の高級脂肪酸アミド類をマスターバッチ化したものが使
用できる。そして、これらマスターバッチしたペレット
状の分散粒子は、良好な離型性を得るために上記バイン
ダーに対して5〜15重量%の範囲で分散させることが
好ましい。
リコーン樹脂をマスターバッチ化したもの、及びその他
の高級脂肪酸アミド類をマスターバッチ化したものが使
用できる。そして、これらマスターバッチしたペレット
状の分散粒子は、良好な離型性を得るために上記バイン
ダーに対して5〜15重量%の範囲で分散させることが
好ましい。
【0027】また、分散粒子が均一に分散した状態の離
型性転写層5を中間保護層の上面に形成するには、離型
性転写層5の加工時に周知の押出ラミネート法を用い
て、ラミネーターの設定温度を250〜320℃、加工スピー
ドを60〜120m/分にしてに形成すればよい。
型性転写層5を中間保護層の上面に形成するには、離型
性転写層5の加工時に周知の押出ラミネート法を用い
て、ラミネーターの設定温度を250〜320℃、加工スピー
ドを60〜120m/分にしてに形成すればよい。
【0028】なお、離型性転写層5の厚みとしては、反
射シートに用いるビーズ径が不均一であることを考慮す
ると10〜30μm、より好ましくは20〜25μm程度
であるのが好ましい。
射シートに用いるビーズ径が不均一であることを考慮す
ると10〜30μm、より好ましくは20〜25μm程度
であるのが好ましい。
【0029】上述のビーズ転写用工程フィルム1を用い
て、反射シート9を製造する方法について図1から図3
をもとに説明する。ここでの反射シート9は、樹脂コー
ト層8の片面にビーズ7が分散されているものである。
て、反射シート9を製造する方法について図1から図3
をもとに説明する。ここでの反射シート9は、樹脂コー
ト層8の片面にビーズ7が分散されているものである。
【0030】まず、ビーズ7の一部分が離型性転写層5
内部に埋没する(いわば半没する)ように、図1に示す
上記離型性転写層5の上面に130〜150℃程度の熱
を与えて離型性転写層5を軟化させる。ついで、ロール
転写法等によって離型性転写層5の上面からガラス等か
らなるビーズ7を散布し、図2に示すようにビーズ7の
一部分を埋没させた状態で離型性転写層5を硬化させ
る。
内部に埋没する(いわば半没する)ように、図1に示す
上記離型性転写層5の上面に130〜150℃程度の熱
を与えて離型性転写層5を軟化させる。ついで、ロール
転写法等によって離型性転写層5の上面からガラス等か
らなるビーズ7を散布し、図2に示すようにビーズ7の
一部分を埋没させた状態で離型性転写層5を硬化させ
る。
【0031】その後、ソルベントタイプのウレタン樹脂
溶液又は飽和ポリエステル樹脂溶液等の樹脂コート溶液
を硬化した離型性転写層5の上面から塗布・乾燥させ
て、ビーズの被転写体となる樹脂コート層8を形成す
る。
溶液又は飽和ポリエステル樹脂溶液等の樹脂コート溶液
を硬化した離型性転写層5の上面から塗布・乾燥させ
て、ビーズの被転写体となる樹脂コート層8を形成す
る。
【0032】最後に、図3に示すように、樹脂コート層
8を離型性転写層5から剥離することによって、ビーズ
7を樹脂コート層8へと転写する。これによって、表面
にビーズ7を分散固着させた反射シート9が得られる。
8を離型性転写層5から剥離することによって、ビーズ
7を樹脂コート層8へと転写する。これによって、表面
にビーズ7を分散固着させた反射シート9が得られる。
【0033】
【実施例】実施例1 1040mm巾、厚さ38μmのポリエチレンテレフタレート
(「F655」(品番)東レ(株)製)からなる基材層の上
面にコロナ放電処理をしながら、ポリウレタン系の飽和
熱可塑性樹脂(「バイロン30SS」(商品名)東洋紡績
(株)製)の固形分8重量%のトルエン溶液の100重
量部に対してイソシアネート系の硬化剤(「コロネート
L」(商品名)日本ポリウレタン(株)製)を3部添加
し、これを湿潤時の坪量が10g/m2となるようにグラビ
アロールにて塗布・乾燥してアンカーコート層を形成し
た。
(「F655」(品番)東レ(株)製)からなる基材層の上
面にコロナ放電処理をしながら、ポリウレタン系の飽和
熱可塑性樹脂(「バイロン30SS」(商品名)東洋紡績
(株)製)の固形分8重量%のトルエン溶液の100重
量部に対してイソシアネート系の硬化剤(「コロネート
L」(商品名)日本ポリウレタン(株)製)を3部添加
し、これを湿潤時の坪量が10g/m2となるようにグラビ
アロールにて塗布・乾燥してアンカーコート層を形成し
た。
【0034】このアンカーコート層の上面から、設定温
度350℃の押出ラミネーターのTダイスより樹脂温度330
〜332℃で低密度ポリエチレン樹脂(「L2340」(商品
名)(MFR4.0、密度0.293)旭化成工業(株)製)を加
工スピード100m/分でフィルム状に押し出しラミネ
ートして15μmの中間保護層を形成し、これを40℃
のエージングルーム内に48時間保管してアンカーコー
ト層の硬化と接着強度の促進を行った。
度350℃の押出ラミネーターのTダイスより樹脂温度330
〜332℃で低密度ポリエチレン樹脂(「L2340」(商品
名)(MFR4.0、密度0.293)旭化成工業(株)製)を加
工スピード100m/分でフィルム状に押し出しラミネ
ートして15μmの中間保護層を形成し、これを40℃
のエージングルーム内に48時間保管してアンカーコー
ト層の硬化と接着強度の促進を行った。
【0035】そして、低密度ポリエチレン樹脂(「L681
0」(商品名)(MFR10、密度0.918)旭化成工業(株)
製)90重量部に対して、シリコーンマスターバッチ
(「SP-300」(商品名)(MFR5)住友化学(株)製)1
0重量部を混合したものを、押出ラミネーターにより設
定温度280℃(樹脂温度268〜270℃)、加工スピード
90m/分のもとで上記中間保護層上面にラミネートし
て、厚さ20μmの離型性転写層を形成し、巾1020mm×
長さ1000mの本発明のビーズ転写用工程フィルムを得
た。
0」(商品名)(MFR10、密度0.918)旭化成工業(株)
製)90重量部に対して、シリコーンマスターバッチ
(「SP-300」(商品名)(MFR5)住友化学(株)製)1
0重量部を混合したものを、押出ラミネーターにより設
定温度280℃(樹脂温度268〜270℃)、加工スピード
90m/分のもとで上記中間保護層上面にラミネートし
て、厚さ20μmの離型性転写層を形成し、巾1020mm×
長さ1000mの本発明のビーズ転写用工程フィルムを得
た。
【0036】これを用いて、反射シートを形成したとこ
ろ、反射シートの樹脂コート層はビーズ転写用工程フィ
ルムの離型性転写層から容易に剥離することができた。
ろ、反射シートの樹脂コート層はビーズ転写用工程フィ
ルムの離型性転写層から容易に剥離することができた。
【0037】また、その結果、ビーズの散布状態の良好
な反射シートを得ることができた。
な反射シートを得ることができた。
【0038】
【発明の効果】本発明のビーズ転写用工程フィルムは、
反射シートの製造時にビーズの転写面となる面に、予め
離型剤を混入して離型性を付与した離型性転写層とした
ものである。そのため、反射シートに転写するためのビ
ーズ散布時には、ビーズ転写用工程フィルムの離型性転
写層を軟化させるだけでビーズの散布を行うことが出来
るようになった。また、離型性転写層は、ポリエチレン
樹脂の有する軟化点130〜150℃程度の低温で軟化
するため、アンカーコート層および離型性転写層全体の
劣化が少なく、また、軟化した離型性転写層の加熱軟化
状態が長く継続するためビーズの散布可能な時間が長
く、均一なビーズ散布固着を施した反射シートを提供す
ることが容易になったものである。
反射シートの製造時にビーズの転写面となる面に、予め
離型剤を混入して離型性を付与した離型性転写層とした
ものである。そのため、反射シートに転写するためのビ
ーズ散布時には、ビーズ転写用工程フィルムの離型性転
写層を軟化させるだけでビーズの散布を行うことが出来
るようになった。また、離型性転写層は、ポリエチレン
樹脂の有する軟化点130〜150℃程度の低温で軟化
するため、アンカーコート層および離型性転写層全体の
劣化が少なく、また、軟化した離型性転写層の加熱軟化
状態が長く継続するためビーズの散布可能な時間が長
く、均一なビーズ散布固着を施した反射シートを提供す
ることが容易になったものである。
【0039】また、本発明のビーズ転写用工程フィルム
は、ビーズの半径が大きく、ビーズが離型性転写層にピ
ンホールを生じてしまうような場合を考慮して、アンカ
ーコート層と離型性転写層との間に耐熱性に優れた中間
保護層を設けている。そのため、反射シートの基材とな
る樹脂コート層を形成するため用いる樹脂コート溶液に
含まれる溶剤が、万一、上記ピンホールから侵入してき
ても、中間保護層によって、該溶剤がアンカーコート層
にまで侵入することを防ぐことができる。
は、ビーズの半径が大きく、ビーズが離型性転写層にピ
ンホールを生じてしまうような場合を考慮して、アンカ
ーコート層と離型性転写層との間に耐熱性に優れた中間
保護層を設けている。そのため、反射シートの基材とな
る樹脂コート層を形成するため用いる樹脂コート溶液に
含まれる溶剤が、万一、上記ピンホールから侵入してき
ても、中間保護層によって、該溶剤がアンカーコート層
にまで侵入することを防ぐことができる。
【0040】従って、本発明のビーズ転写用工程フィル
ムを用いれば、容易に、均一な反射シートを製造するこ
とができるのである。
ムを用いれば、容易に、均一な反射シートを製造するこ
とができるのである。
【図1】本発明のビーズ転写用工程フィルムの第1の実
施例の概略断面図である。
施例の概略断面図である。
【図2】本発明のビーズ転写用工程フィルムを用いた反
射シート製造時の概略断面図である。
射シート製造時の概略断面図である。
【図3】本発明のビーズ転写用工程フィルムを用いた反
射シート製造時の概略断面図である。
射シート製造時の概略断面図である。
【図4】従来のビーズ転写用工程フィルムの概略断面図
である。
である。
1…ビーズ転写用工程フィルム 3…基材層 4…アンカーコート層 5…離型性転写層 6…中間保護層 7…ビーズ 8…樹脂コート層 9…反射シート 10…ビーズ転写用工程フィルム(従来) 13…基材層 14…アンカーコート層 17…ビーズ 19…反射シート 20…転写層 21…離型層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B32B 1/00 - 35/00 G02B 5/00 - 5/136
Claims (7)
- 【請求項1】 片側表面にビーズを付着させた反射シー
トの製造に用いる工程フィルムであって、 耐熱性に優れた合成樹脂からなる基材層と、 該基材層の上面に形成されたアンカーコート層と、 アンカーコート層の上面に形成された離型性転写層とか
ら構成され、 該離型性転写層が、熱可塑性を有するバインダーに離型
性を有する分散粒子を分散したものであることを特徴と
するビーズ転写用工程フィルム。 - 【請求項2】 前記アンカーコート層と離型性転写層と
の間に耐熱性を有する中間保護層を有することを特徴と
する請求項1に記載のビーズ転写用工程フィルム。 - 【請求項3】 上記バインダーが、ポリエチレンである
ことを特徴とする請求項1又は2に記載のビーズ転写用
工程フィルム。 - 【請求項4】 上記分散粒子が、シリコーン樹脂をマス
ターバッチ化したものであることを特徴とする請求項1
から3のいずれかに記載のビーズ転写用工程フィルム。 - 【請求項5】 前記基材層が、ポリエチレンテレフタレ
ートから構成されることを特徴とする請求項1から4の
いずれかに記載のビーズ転写用工程フィルム。 - 【請求項6】 前記アンカーコート層が、ポリエステル
系の合成樹脂およびイソシアネート系の硬化剤から構成
されることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記
載のビーズ転写用工程フィルム。 - 【請求項7】 前記中間保護層が、低密度ポリエチレン
から構成されることを特徴とする請求項2から6のいず
れかに記載のビーズ転写用工程フィルム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8150970A JP3037139B2 (ja) | 1996-06-12 | 1996-06-12 | ビーズ転写用工程フィルム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8150970A JP3037139B2 (ja) | 1996-06-12 | 1996-06-12 | ビーズ転写用工程フィルム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10714A JPH10714A (ja) | 1998-01-06 |
JP3037139B2 true JP3037139B2 (ja) | 2000-04-24 |
Family
ID=15508427
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8150970A Expired - Fee Related JP3037139B2 (ja) | 1996-06-12 | 1996-06-12 | ビーズ転写用工程フィルム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3037139B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0664709B2 (ja) * | 1984-01-26 | 1994-08-22 | キヤノン株式会社 | 薄膜磁気ヘツド |
US4863737A (en) * | 1985-05-01 | 1989-09-05 | University Of Utah | Compositions and methods of manufacture of compressed powder medicaments |
US20040023019A1 (en) * | 2002-08-02 | 2004-02-05 | 3M Innovative Properties Company | Particulate transfer film with improved bead carrier |
JP4201326B2 (ja) * | 2003-02-26 | 2008-12-24 | 株式会社寺岡製作所 | 粘着シート用離型シート |
-
1996
- 1996-06-12 JP JP8150970A patent/JP3037139B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH10714A (ja) | 1998-01-06 |
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