JP3036980B2 - 増幅器 - Google Patents

増幅器

Info

Publication number
JP3036980B2
JP3036980B2 JP4205659A JP20565992A JP3036980B2 JP 3036980 B2 JP3036980 B2 JP 3036980B2 JP 4205659 A JP4205659 A JP 4205659A JP 20565992 A JP20565992 A JP 20565992A JP 3036980 B2 JP3036980 B2 JP 3036980B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
transistor
output
voltage
current
power supply
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP4205659A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0653751A (ja
Inventor
久 松島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Electric Co Ltd filed Critical Sanyo Electric Co Ltd
Priority to JP4205659A priority Critical patent/JP3036980B2/ja
Publication of JPH0653751A publication Critical patent/JPH0653751A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3036980B2 publication Critical patent/JP3036980B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Amplifiers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両用バッテリなどの
他の負荷との共用電源にのるジャイアントサージ(パル
ス幅の広いサージ)に対する保護に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、オーディオ機器の最終段の増
幅にパワーICが用いられており、このパワーICの出
力段には、図2に示すように直列接続された一対の出力
トランジスタQ1、Q2が設けられている。そして、こ
の出力トランジスタQ1、Q2の中点が、出力端OU
T、外部出力コンデンサCout を介してスピーカSPに
接続されている。このため、出力トランジスタQ1、Q
2を相補的に駆動することによって、交流のオーディオ
信号をスピーカSPに供給できる。
【0003】一方、このようなパワーICを車両に搭載
するオーディオ機器に利用した場合、電源電圧の変化に
対応する必要がある。すなわち、車両に搭載するオーデ
ィオ機器はその電源としてバッテリを利用する。そし
て、この補機バッテリは、スタータモータ、ワイパー等
各種の機器にも電力を供給している。そこで、これらの
機器の動作状況に応じて、パルス幅が広いジャイアント
サージが発生する。このジャイアントサージは、パルス
幅が広いだけでなく、通常13.2V程度の電源電圧が
50V程度の高電圧となる。
【0004】そして、出力トランジスタQ1の動作状態
において、電源電圧がこのような高電圧になると、出力
トランジスタQ1が破壊してしまう。一方、この出力ト
ランジスタQ1として、50Vという高電圧にも十分耐
えられるものを用いれば、問題はない。しかし、このよ
うなトランジスタは飽和抵抗が大きく出力が小さくなっ
てしまい、またサイズが大きくなってしまうという問題
があった。
【0005】そこで、図3に示すような保護回路を設け
ることが提案されている。この回路では、Q1にベース
電流を供給するNPN型のドライブトランジスタQ3の
ベースに制御用トランジスタQx を接続し、この制御用
トランジスタQx を過電圧検出部1によって駆動する。
すなわち、電源Vccにジャイアントサージが発生した場
合には、過電圧検出部1がこれを検出し、制御用トラン
ジスタQx をオンする。これによってトランジスタQ3
のベースが略グランド電位となり、これがオフされる。
また、このトランジスタQ3のオフによって、トランジ
スタQ1へのベース電流が遮断され、このトランジスタ
Q1はオフ状態となる。したがって、トランジスタQ
1、Q3は、そのコレクタ・エミッタ間に印加される高
電圧に十分耐えることが可能となる。また、抵抗Rは定
電流源CIを構成するトランジスタのコレクタ・エミッ
タ間に大電圧が印加され、破壊されるのを防止するため
のものである。なお、オーディオ信号はトランジスタQ
5のベースに入力され、これがドライブトランジスタQ
3のベースに入力される。また、グランド側トランジス
タQ2に対してもドライブトランジスタが設けられる
が、図示を省略している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述の回路によれば、
ジャイアントサージが発生した場合にも、出力側トラン
ジスタQ1及びドライブトランジスタQ3を保護するこ
とができる。しかしながら、この回路では、定電流源C
Iの両端電圧(VCE)とドライブトランジスタQ3のベ
ース・エミッタ間電圧(VBE)と出力トランジスタQ1
のベース・エミッタ間電圧(VBE)との和電圧が残り電
圧となり、ダイナミックレンジが狭くなる。そこで、ダ
イナミックレンジを大きくするために、ドライブトラン
ジスタQ3をPNPトランジスタで構成することが考え
られる。そして、この回路について、上述と同様の考え
で保護回路を設けると図4に示すような回路となる。
【0007】図4の場合、制御用トランジスタQx を出
力トランジスタQ1のベースに直接接続している。この
ような回路にすると、制御用トランジスタQx に流れる
電流は、ドライブスタQ3のコレクタ電流すべてとな
る。すなわち、ドライブトランジスタQ3に流れる電流
をすべて、グランドに流せるだけの電流容量を制御用ト
ランジスタQx が持たなければ、出力用トラジスタQ1
のベースをグランドに落とすことができず、出力トラン
ジスタQ1をオフすることができない。また、上述の図
4の例においては、上述のような制限用抵抗を設けるこ
とができない。これは、上述の制限用抵抗Rは、トラン
ジスタQ3に流れるベース電流を供給する経路に配置す
るものであったが、この図4の回路において制限用抵抗
を設けると、出力用トランジスタQ1のベース電流の流
れる経路に配置することとなるからである。なお、図4
において制限用抵抗を破線において示す。
【0008】すなわち、これら二つの回路における制限
用抵抗に流れる電流は、トランジスタQ3の増幅率β倍
だけ異なっている。そこで、β=100であれば、図4
における制限用抵抗に流れる電流は、図3における制限
用抵抗に流れる電流の100倍となる。そこで、図4の
回路においては制限用抵抗を設けると、ここでの減衰が
大きくなってしまう。従って、制限用抵抗を設けること
ができず、トランジスタQx は、この大きなベース電流
を全て流すこととなる。そして、このトランジスタQx
を十分大きなものとすれば、出力トランジスタQ1をオ
フすることができ、これを保護することができる。
【0009】しかし、このように出力トランジスタQ1
のベース電流を0にするということは、ドライブトラン
ジスタQ3のエミッタコレクタ間に大きな電圧がかかる
ことを意味している。従って、ドライブトランジスタQ
3を耐圧の非常に大きなものとしなけらばならず、現実
的なものではなくなる。そして、トランジスタQ3の耐
圧オーバーは、ここにおいてパンチスルー電流が生じる
ことを意味し、これによって、パンチスルー電流が流れ
れば、制御用トランジスタQx の電流容量が不足するこ
ととなり、出力トランジスタQ1にベース電流が注入さ
れ、出力トランジスタQ1がASO破壊し易くなってし
まう。
【0010】この様に、図4の回路によれば、制御用ト
ランジスタQx を大きくすると、ドライブトランジスタ
Q3に大きな電圧がかかり、これが破壊し易くなる。一
方、制御用トランジスタQx を、小さいものとすると、
出力トランジスタQ1にベース電流が供給されることと
なり、これが破壊されてしまう。したがって、上述の図
4の回路においては、トランジスタQ1、Q3、Qx を
かなり大きなものにしなければ、これらの破壊を防ぐこ
とができなかった。
【0011】本発明は、上記課題に鑑みなされたもので
あり、出力側のトランジスタ及び制御用のトランジスタ
をそれ程大きなものとしなくても、ジャイアントサージ
に対し破壊されない増幅回路を提供することを目的とす
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、電流吐き出し
用の電源側出力トランジスタと、電流吸い込み用のグラ
ンド側出力トランジスタを有し、両トランジスタが接続
される出力中点から出力コンデンサを介しスピーカに交
流信号を供給するパワーアンプにおいて、電源電圧が所
定の電圧以上となったことを検出する過電圧検出回路
と、エミッタが電源に接続され、コレクタが前記電源側
出力トランジスタに接続され電源側出力トランジスタの
動作電流を供給するPNP型の電源側ドライブトランジ
スタと、前記電源側出力トランジスタのベースと、上記
出力中点とを接続し、上記過電圧検出回路によって所定
の電圧を検出したときにオンする保護用トランジスタ
と、グランド側出力トランジスタにそのベース電流を供
給するグランド側ドライブトランジスタと、このドライ
ブトランジスタの動作電流を供給する電流供給トランジ
スタと、前記過電圧検出回路の出力に応じて前記電流供
給トランジスタを不動作にする制御トランジスタと、を
有することを特徴とする。また、前記過電圧検出回路
は、電源電圧が第1の電圧以上になったことを検出した
ときに、検出用トランジスタをオンし、この検出用トラ
ンジスタのオンによって、前記保護用トランジスタがオ
ンするとともに、前記制御用トランジスタが前記電流供
給トランジスタを不動作にし、かつ、前記検出トランジ
スタのオンによって動作を開始し、電源電圧が第2の電
圧以下になるまで前記検出トランジスタのオン状態を維
持する維持回路を有することが好適である。
【0013】
【作用】本発明においては、電源電圧が高電圧となった
場合には、過電圧検出回路がこれを検出する。そして、
この電源電圧の高電位を検出したときには、電源側の出
力トランジスタのベースと出力中点を接続する保護用ト
ランジスタをオンする。これによって、電源側出力トラ
ンジスタのベースとエミッタが短絡されることとなり、
ゼロバイアス状態となる。従って、この電源側出力トラ
ンジスタは、電源電位やエミッタ側(出力中点)の電位
によらずオフされる。そこで、過電圧時において、電源
側出力トランジスタが破壊されるのを防止できる。
た、電源側ドライブトランジスタをPNP型としてダイ
ナミックレンジを大きくし、この電源側ドライブトラン
ジスタに対する過電圧の負担を軽減することができる。
【0014】更に、本発明においては、過電圧検出部に
おいて過電圧を検出した場合には、電流供給トランジス
タをオフする。この電流供給トランジスタは、グランド
側出力トランジスタのドライブトランジスタに対し、電
流を供給するものである。そこで、この電流供給トラン
ジスタをオフすることによってドライブトランジスタが
オフされ、グランド側出力トランジスタがオフされる。
このように、過電圧を検出した場合には、二つの出力ト
ランジスタが同時にオフされ、出力中点の電圧はそのと
きの電圧に保持されることとなる。そこで、ドライブト
ランジスタのコレクタ側の電位(電源側出力トランジス
タのベース)は、グランドまでには落ちずに、中点電位
より1VBEだけ高いものに維持される。したがって、ド
ライブトランジスタにかかる電圧を2分の1程度のもの
とすることができ、電源側のドライブトランジスタの破
壊を効果的に防止することができる。
【0015】また、維持回路を設け、電源電圧が第1の
電圧になった後、第2の電圧に下降するまで、検出トラ
ンジスタのオン状態を維持する。従って、検出トランジ
スタのオンオフにヒステリシスを持たせることができ、
電源電圧の変動に対する動作の安定化を図ることができ
る。さらに、維持回路は、検出トランジスタオン状態を
維持する回路であり、電源電圧が第1の電圧以上である
場合には、検出トランジスタは、過電圧検出回路及び維
持回路の両方により、オン状態を維持される。このた
め、電源電圧が高電圧になったときに、高速に検出トラ
ンジスタをオンすることができる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図面に基づ
いて説明する。図1は、本発明に係る増幅器の要部構成
を示す回路図であり、過電圧検出回路10を有してい
る。この過電圧検出回路10は、電源から、グランドに
至る抵抗R1、ツェナーダイオードDz1〜Dz5、抵抗R
2の直列回路からなっており、抵抗R1とツェナーダイ
オードDz1の接続点がPNPトランジスタQ及びQ10
のベースに接続されている。ここで、トランジスタQ9
が過電圧検出回路10によりオンされる検出トランジス
タである。
【0017】トランジスタQ9のエミッタは電源に接続
され、コレクタは、抵抗R3、R4を介し出力トランジ
スタQ1及びQ2の出力中点Oに接続されている。抵抗
R3とR4の接続点にはNPNトランジスタQ11のベー
スが接続されている。トランジスタQ11のエミッタは、
出力中点Oに接続され、コレクタはトランジスタQ9、
Q10の共通ベースにツェナーダイオードDz6〜Dz9を介
し接続されている。また、抵抗R3とR4の接続点に
は、トランジスタQ12のベースも接続されている。この
トランジスタQ12のエミッタは、出力中点Oに接続さ
れ、コレクタは、出力トランジスタQ1のベースに接続
されている。なお、トランジスタQ11及びツェナーダイ
オードDz6〜Dz9がトランジスタQ9及びQ10のオンを
継続させる維持回路として機能する。
【0018】一方、トランジスタQ10のエミッタは電源
に接続されており、コレクタは抵抗R5、R6を介し、
ドライブトランジスタQ4のベースに接続されている。
そして、抵抗R5とR6の接続点には、トランジスタQ
13のベースが接続されている。トランジスタQ13のエミ
ッタは、トランジスタQ4のベースに接続されており、
コレクタはトランジスタQ14のベースに接続されてい
る。トラジスタQ14は、そのエミッタがドライブトラン
ジスタQ4のエミッタに接続され、コレクタが電源側に
接続されている。また、トランジスタQ14のベースは二
つのダイオードD1及びD2を介し出力中点に接続され
ている。なお、トランジスタQ3が電源側ドライブトラ
ンジスタ、トランジスタQ4がグランド側ドライブトラ
ンジスタである。
【0019】このような回路において、電源ライン+B
が高電位になった場合には、ツェナーダイオードDz1〜
Dz5に電流が流れ、抵抗R1、R2の抵抗比に基づいた
電圧が、トランジスタQ9のベースに印加される。ここ
で、抵抗R1における電圧効果が1VBE以上とすれば、
トランジスタQ9に電流が流れる。これによって、抵抗
R3、R4にも電流が流れ、抵抗R4における電圧降下
が1VBE以上と設定してあれば、トランジスタQ11、Q
12がオンする。このトランジスタQ11がオンすると、ツ
ェナーダイオードDz6〜Dz9に電流が流れ、トランジス
タQ9のベース電位をより低いものとする。これによっ
て、トランジスタQ9のオン状態が加速され、正帰還が
かかる。そこで、トランジスタQ10が一旦オンするとこ
こに速やかに大電流が流れることとなる。
【0020】更に、ツェナーダイオードDz1〜Dz5のオ
ンによってトランジスタQ9がオンするが、電源電位+
Bが通常の電圧となり、これらのツェナーダイオードD
z1〜Dz5がオフとなった場合にも、ツェナーダイオード
Dz6〜Dz9がオンしていた場合には、トランジスタQ1
0はオンし続ける。したがって、このツェナーダイオー
ドDz6〜DZ9のツェナーダイオードDz1〜Dz5に対する
数を調整することにより、トランジスタQ10がオンする
セット電圧とオフするリセット電圧にヒステリシスを持
たせることができる。
【0021】次に、トランジスタQ12のオンによって、
出力トランジスタQ1のベースは、出力中点Oに接続さ
れることとなる。したがって、この出力トランジスタQ
1は、そのベースとエミッタが同電位となり、ゼロバイ
アス状態となり、オフされる。
【0022】次に、トランジスタQ10がオンすると、
抵抗R5、R6にも電流が流れ、抵抗R6における電圧
効果が1VBE以上となることによって、トランジスタQ
13がオンする。これによって、定電流源CIから流れて
いたトランジスタQ14のベース電流は、すべてこのトラ
ンジスタQ13に流れることとなる。したがって、このト
ランジスタQ14がオフする。このトランジスタQ14は、
トランジスタQ4の動作電流を供給するものであり、ト
ランジスタQ14がオフすると、トランジスタQ4には電
流が供給されないことと成り、このトランジスタQ4が
オフし、更に出力トランジスタQ2がオフされる。
【0023】このように、電源電圧+Bがジャイアント
サージにより所定の高電圧となると、ツェナーダイオー
ドDz1〜Dz5がオンし、その過電圧が検出されたことと
なる。そして、この過電圧の検出により、上述のような
動作が起こり、出力トランジスタQ1がゼロバイアスと
なりオフされるとともに、出力トランジスタQ2のベー
ス電圧が遮断されこの出力トランジスタQ2もオフされ
る。したがって、出力中点の電圧は、両トランジスタが
オフされた時の電圧に止まり、オン状態にあるドライブ
トランジスタQ3のコレクタ側の電圧は、出力中点の電
圧と同電圧となる。そこで、出力側トランジスタQ2が
オン状態にあり、出力中点の電圧がほぼグランドレベル
に落ちる場合に比べ、ドライブトランジスタQ3のエミ
ッタ、コレクタ間電圧は半分程度となり、トランジスタ
Q3の破壊を有効に防止することができる。
【0024】なお、通常の状態においては、トランジス
タQ13がオフしているため、定電流源CIからの電流
は、トランジスタQ14のベース電流として流れ、このト
ランジスタQ14がオンしている。したがって、信号の入
力に応じドライブトランジスタQ4が動作し、このQ4
の電流が出力トランジスタQ2のベース電流として供給
され、出力トランジスタからの信号がスピーカーに供給
される。なお、ダイオードD1、D2は、トランジスタ
Q14のベース電位を所定電位以上とし、これを常時オン
させておくためのものである。
【0025】一方、トランジスタQ12がオフしていれ
ば、ドライブトランジスタQ3に流れる電流は、そのま
ま出力トランジスタQ1のベース電流となるため、ドラ
イブトランジスタQ3のベースに入力される信号にした
がって、出力トランジスタQ1からの電流がスピーカー
SPに供給されることとなる。
【0026】以上説明したように、本実施例よれば、ト
ランジスタQ9のコレクタとベースを接続するトランジ
スタQ11、ダイオードDz6〜Dz9からなる正帰還路があ
る。したがって、電源電圧+Bがジャイアントサージに
より高電圧となったときに、回路の動作を早めることが
できる。また、ダイオードDz6〜Dz9の数を調整するこ
とによって、トランジスタQ9のオンオフにヒステリシ
スを持たせることができ、その動作の安定化を図ること
ができる。さらに、出力トランジスタQ2も強制的にオ
フするため、出力コンデンサCout の放電路を断つこと
ができ、出力中点の電位をそのときの電位に保持するこ
とができる。したがって、トランジスタQ12のエミッタ
及びコレクタも0電位とならず、中点電位に保たれ、ト
ランジスタQ3のコレクタもその中点電位に維持され
る。したがって、トランジスタQ3のコレクタエミッタ
間電圧を中点電位がグランド電圧に落ちる場合の約半分
程度とでき、このトランジスタQ3の負担を軽減し、破
壊を防止することができる。図5に、上述の、図3、図
4、図1の回路における動作を示す。図5(A)は、図
3に示した回路の動作であり、この回路においては、ト
ランジスタQ5に流れる電流Iは、Iop/β2 =〜0.
5mAであり、制御用トランジスタQx の能力を10m
A程度とすれば、制御用トランジスタQx のオンによっ
て、定電流源からの電流Iをすべてここに流すことがで
きる。したがって、図5(A)に示すように信号成分は
速やかにオフされることとなる。
【0027】次に図5(B)は、図4に示した回路につ
いてのものであり、この例では、トランジスタQ3に流
れる電流Iは、Iop/β=50mAとなっている。した
がって、制御用トランジスタQx をそれ程大きいものと
できず、制御用トランジスタQx の電流能力を50mA
とした場合の図である。図より、過電圧検出回路が過電
圧を検出した後も、出力端から信号成分が出力されるこ
とが分かる。したがって、ジャイアントサージのような
電圧の非常に高いものであった場合には、出力トランジ
スタQ1が破壊される可能性が非常に大きい。
【0028】図5(C)は、図1の回路の動作を示すも
のであり、出力端の電圧は、ほぼ過電圧検出値の値に維
持されるが、信号成分は瞬時にオフされていることが分
かる。この図より、出力トランジスタQ1がオフされる
ことにより、このトランジスタQ1が破壊から保護され
ることが分かる。更に、出力中点の電位がグランドレベ
ルまで下がらないことにより、ドライブトランジスタQ
3の負担が軽減されていることが分かる。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る増幅
器によれば、ジャイアントサージが電源電圧に発生した
場合に、出力トランジスタを二つともオフすることがで
き、更に、電源側出力トランジスタのベースエミッタ間
を短絡し、ゼロバイアスとするため、出力トランジスタ
の破壊が防げるだけでなく、ドライブトランジスタをP
NP型としてダイナミックレンジを大きくした場合に
も、ドライブトランジスタに対する過電圧の負担を軽減
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の回路を示す回路図である。
【図2】従来例の回路図である。
【図3】他の従来例の回路図である。
【図4】さらに他の従来例の回路図である。
【図5】実施例及び従来例の動作を示す特性図である。
【符号の説明】
Q1 電源側出力トランジスタ Q2 グランド側出力トランジスタ Q3 電源側ドライブトランジスタ Q4 グランド側ドライブトランジスタ 10 過電圧検出回路 Q12 トランジスタ

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電流吐き出し用の電源側出力トランジス
    タと、電流吸い込み用のグランド側出力トランジスタを
    有し、両トランジスタが接続される出力中点から出力コ
    ンデンサを介しスピーカに交流信号を供給するパワーア
    ンプにおいて、 電源電圧が所定の電圧以上となったことを検出する過電
    圧検出回路と、エミッタが電源に接続され、コレクタが前記電源側出力
    トランジスタに接続され電源側出力トランジスタの動作
    電流を供給するPNP型の電源側ドライブトランジスタ
    と、 前記 電源側出力トランジスタのベースと、上記出力中点
    とを接続し、上記過電圧検出回路によって所定の電圧を
    検出したときにオンする保護用トランジスタと、 グランド側出力トランジスタにそのベース電流を供給す
    グランド側ドライブトランジスタと、 このドライブトランジスタの動作電流を供給する電流供
    給トランジスタと、 前記過電圧検出回路の出力に応じて前記電流供給トラン
    ジスタを不動作にする制御トランジスタと、 を有することを特徴とする増幅器。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の増幅器において、 前記過電圧検出回路は、電源電圧が第1の電圧以上にな
    ったことを検出したときに、検出用トランジスタをオン
    し、 この検出用トランジスタのオンによって、前記保護用ト
    ランジスタがオンするとともに、前記制御用トランジス
    タが前記電流供給トランジスタを不動作にし、 かつ、 前記検出トランジスタのオンによって動作を開始し、電
    源電圧が第2の電圧以下になるまで前記検出トランジス
    タのオン状態を維持する維持回路を有することを特徴と
    する増幅器。
JP4205659A 1992-07-31 1992-07-31 増幅器 Expired - Fee Related JP3036980B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4205659A JP3036980B2 (ja) 1992-07-31 1992-07-31 増幅器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4205659A JP3036980B2 (ja) 1992-07-31 1992-07-31 増幅器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0653751A JPH0653751A (ja) 1994-02-25
JP3036980B2 true JP3036980B2 (ja) 2000-04-24

Family

ID=16510565

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4205659A Expired - Fee Related JP3036980B2 (ja) 1992-07-31 1992-07-31 増幅器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3036980B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6762641B1 (en) * 2000-01-06 2004-07-13 Thomson Licensing, S.A. Voltage level translation circuits

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0653751A (ja) 1994-02-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7675725B2 (en) Constant voltage output circuit
JPH0630543B2 (ja) 出力回路の異常検出報知回路
JP3036980B2 (ja) 増幅器
JP3342367B2 (ja) 過電流保護回路
JP2606604Y2 (ja) 電子機器の保護回路
JPH0666592B2 (ja) 電力増幅装置
JP2876522B2 (ja) 過電圧検出回路を内蔵するic
JPH0516691B2 (ja)
JP2604497B2 (ja) 複数出力電源回路
JP2542934Y2 (ja) 保護回路
JP2731284B2 (ja) 電圧駆動型素子の駆動回路
JP3239088B2 (ja) 増幅回路
JPH07227038A (ja) 負荷駆動回路
JP3281852B2 (ja) 増幅回路の保護回路
JPH06121452A (ja) 熱保護回路
JP2004080913A (ja) 過電流検出回路
JP3023484U (ja) 電源回路の出力電圧制御回路における過電流保護回路
JPH05292655A (ja) 入力短絡保護回路
JPH0669732A (ja) 電力増幅回路
JPH037286B2 (ja)
JPH0635536Y2 (ja) パワーアンプの保護回路
JP2004062491A (ja) 直流安定化電源回路
JPH05175814A (ja) 電圧駆動形素子の駆動用集積回路
JPH05227741A (ja) 電源回路
JPH117329A (ja) 安定化電源回路

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090225

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090225

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100225

Year of fee payment: 10

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees