JP3036864B2 - 吸水性シート装着パウチの製造方法 - Google Patents

吸水性シート装着パウチの製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、吸水性シートを内部に
装着したパウチの製造方法に関する。本発明の方法によ
り製造される吸水性シート装着パウチは、重ね合わせた
2枚のシート中に、吸水性材料を含ませて吸水作用をも
たせた吸水性シートを透水性シートを介してパウチ材に
装着したものであり、例えば生鮮食品の包装材、鮮魚、
肉等の包装材等に用いられ、生鮮食品の鮮度保持用のパ
ウチとして非常に有用なものである。上記吸水性材料に
は、抗菌性材料や防臭性材料を含ませて機能性を持たせ
ることができる。
【0002】
【従来の技術】機能性を有する吸水シートについては、
特開昭63−156540号公報に記載されているように、2枚
のシートの間に、高吸水性樹脂、抗菌性材料を散布した
抗菌性吸水シートが知られている。この吸水性シートを
パウチ材に装着して使用した場合、包装された材料から
放出される水分を有効に吸水することができることか
ら、きわめて有用なパウチ材を得ることができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来、
この吸水性シートのパウチ材への装着は、通常、手作業
で行われているため、極めて非効率でありその改善が求
められていた。また、パウチの取扱い中にパウチ内から
吸水性シートが外部に脱出してしまう不都合があった。
【0004】そこで本発明者らは、吸水性シートがパウ
チ内に安定した状態で装着されたパウチを得るととも
に、その装着を効率的に行う方法を開発するため鋭意研
究を行い、吸水性シートのパウチ材への装着を機械的、
連続的且つ衛生的に行う方法を発案し、本発明を完成す
るに至った。
【0005】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、以
下の様な各工程からなる吸水性シートを内部に装着した
パウチの製造方法を開示し、提供する。 1)その内部に吸水性ポリマーを含むポリマーシート4を
一定間隙を保って順次間欠的に繰り出す工程、 2)ポリマーシート流の下部より前記ポリマーシート4よ
り広幅の下部パウチ原反8を連続的に供給する工程、 3)前記下部パウチ原反8の上表面部であってポリマーシ
ート4間の間隙に、パウチ原反の流れ方向とほぼ直角の
方向に、適宜の接着剤10をに供給する工程、 4)ポリマーシート流の上部より前記下部パウチ原反8と
ほぼ同幅の透水性シート7を連続的に供給する工程、 5)前記下部パウチ原反8上の接着剤と透水性シート7と
を接合する工程、 6)上部より前記下部パウチ原反8とほぼ同幅の上部パウ
チ原反9を連続的に供給する工程、 7)上部および下部パウチ原反8、9と透水性シート7と
を流れ方向両側辺部で一体に接合する工程、 8)上部および下部パウチ原反8、9と透水性シート7と
を、ポリマーシート4間の間隙の前記下部パウチ原反8
と透水性シート7との接合部位以外の部位において、流
れ方向とほぼ直角の方向に一体に接合する工程、および 9)前記の流れ方向とほぼ直角の方向の2箇所の接合部位
の間を切断する工程、とからなる。
【0006】以下、本発明を詳細に説明する。まず、本
発明において用いられる、その内部に吸水性ポリマーを
含むポリマーシートは、どのような方法によつて作られ
たものでもよいが、例えば、特開平2−252560号
公報に示される方法により調整することは好ましい態様
である。すなわち、それは次のような工程からなってい
る。 基材1上に吸水性樹脂13と機能性粉末14および
結着剤15からなる混合粉末16を散布する工程、 混合
粉末16を散布した後基材2を重ね合せ加熱ロール 100間
を通して挟着一体化する工程、 〜で作成した積
層物3を任意のサイズにカッティングし、ポリマーシー
ト4を作成する工程、および、 〜で作成したポ
リマーシート4を順次、一定の間隙5を有するように間
欠的に繰り出す工程、によりポリマーシートが得られ
る。なお、各部材に付した数字は便宜上添付の図1、図
2および図3に示されるものを用いている。
【0007】本発明において、この基材1と基材2の内
少なくとも一方は通水性を有する材料、例えば紙、不織
布、多孔ポリエチレンシート、多孔ポリプロピレンシー
ト等の多孔シート、セロファン、ビニロンフィルムある
いはこれらの紙や不織布との貼合体、サイズ紙や不織布
にビスコースによってセルロース膜を形成させたものや
セルロース膜に微細な孔を形成したもの、熱可塑性フィ
ルムでフィルム製造時微細連通孔を持つように発泡加工
されたもの、無機物または高融点の核発生剤を添加して
延伸加工して微細連通孔を形成したもの、ポリエチレン
やポリプロピレンとパルプとの混抄紙等のある程度の通
水性を有する限りいずれの材料でもよく、またその厚
み、坪量もある程度の耐水性や強度を有するものであれ
ばよい。他方については特に限定はされない。
【0008】また、透水性シートとしては、例えば、そ
の一部または全部が熱可塑性樹脂からなる不織布、すな
わちレーヨン、パルプ等の繊維にポリオレフィン、ポリ
エステル、ポリアミド等熱可塑性樹脂が含浸または混入
したものあるいはポリオレフィン、ポリエステル、ポリ
アミド等の繊維からなる不織布、熱可塑性樹脂からなる
孔開きフィルム、紙に感圧型あるいは感熱型接着剤を塗
布した材料等が使用可能である。
【0009】また、上下のパウチ原反8、9はヒートシ
ール性を有する熱可塑性樹脂より成るフイルムであれば
いずれでもよく、LDPE (低密度ポリエチレン)、MDPE
(中密度ポリエチレン)、HDPE (高蜜度ポリエチレ
ン)、LLDPE(直鎖低密度ポリエチレン) 、EVA(エチレン
・酢酸ビニル共重合体) 、CPP(無延伸ポリプロピレン)
等の単層フイルム、これらをシーラント層(最内層のヒ
ートシール)とした多層フイルム等を用いることができ
る。特に内容物の品質保持に優れる酸素バリアー性を有
する多層フイルムの利用が望ましく、その例としてはON
( 延伸ナイロン)/LLDPE 、KON(塩化ビニリデンコート延
伸ナイロン)/LLDPE 、KOP(塩化ビニリデンコート延伸ポ
リプロピレン)/CPP 、KPET (塩化ビニリデンコート延伸
ポリエステル)/LDPE等が挙げられる。また、アルミ箔を
利用した多層フイルム、例えばON/AL 箔/ON/CPP 等も遮
光性、ガス遮断性があり、同様に利用できる。
【0010】吸水性樹脂としては、デンプン・アクリル
酸塩のグラフト重合体、カルボキシメチルセルロース架
橋体、ビニルアルコール・アクリル酸塩共重合体、ポリ
アクリルニトリル加水分解物、架橋ポリアクリル酸塩、
変性ポリビニルアルコール、アクリル酸塩重合体、アク
リル酸塩・アクリルアミド共重合体又はイソブチレン・
無水マレイン酸共重合体等を挙げることができ、上記の
2種以上を用いることも当然可能である。
【0011】機能性粉末としては、抗菌剤、脱臭剤、エ
チレン吸着剤等を挙げることができる。抗菌剤の例とし
て、不揮発性の抗菌性物質を担持した担体を挙げること
ができる。担体としては、ゼオライト、活性炭が使用
できる。不揮発性の抗菌性物質としては、銀、銅、亜
鉛等を挙げることができる。
【0012】脱臭剤としては、物理吸着脱臭剤、化学脱
臭剤、物理・化学脱臭剤等が使用可能であるが、悪臭を
脱臭するものであれば全く限定されない。 物理吸着脱臭剤 中性活性炭、ゼオライト、活性アルミナ、酸 性白土等 化学脱臭剤 酸性剤、アルカリ性剤、酸化剤、還元剤等 物理・化学脱臭剤 アルカリ性または酸性添着活性炭、植物製油 を吸着さ
せたゼオライト等 その他 鉄フタロシアン誘導体、酸化亜鉛等の脱硫作用する塩、
鉄 (II) 化合物とL−アスコルビン酸およびミョウバン
の混合物等。
【0013】エチレンガス吸着剤としては、臭素を吸着
させた炭素分子篩、好ましくは4〜6Åのミクロ孔を有
するもの、あるいは臭素酸ナトリウムまたは臭素酸カリ
ウムを溶解した酸性水を活性炭に加えて反応させた後、
乾燥、粉砕した0.01〜100μの粒径のものが挙げられ
る。一般にエチレンガス吸着剤として使用されている活
性炭、ゼオライト、大谷石等は水分があると吸着したエ
チレンガスを放出するため好ましくない。
【0014】基材1または基材2に新たな基材を重ねる
ことにより、ポリマーシートに質感を持たせたり、防水
性を付与することが可能であり、また上下のパウチ原反
8、9に新たな基材を重ねることにより、全体に高級感
を持たせたり、防水性を付与することが可能である。さ
らに、基材a/混合粉末A/基材b/混合粉末B/基材
c/混合粉末C/基材dのように、ポリマーシートを多
層構造とすることにより、混合した場合に不都合を生じ
る物質を1枚のシートに一体化することも可能である。
【0015】また、本発明は、上記したように、吸水性
シートがパウチ内に安定した状態で装着されたパウチを
得るとともに、吸水性シートのパウチ材への装着を機械
的、連続的かつ衛生的に行う方法を得ることを目的とし
ているものであり、その目的が達成できれば、本発明の
各工程は請求の範囲に記載されている順序に従い行われ
る必要はなく、どのような順序により行なうこともまた
複数の工程を同時に行うようにすることも可能である。
例えば、「下部パウチ原反8上の接着剤と透水性シート
7とを接合する工程」と「上部より下部パウチ原反8と
ほぼ同幅の上部パウチ原反9を連続的に供給する工程」
とを逆の順序にすることもできる。
【0016】「下部パウチ原反8の上表面部であってポ
リマーシート4間の間隙に、パウチ原反の流れ方向とほ
ぼ直角の方向に、適宜の接着剤10を供給する工程」に
用いる接着剤としては包装される物に悪影響を与えない
ものであればどのようなものでもよいが、加熱溶融し、
冷却によって接着剤が固化し接着力を得るワックスホッ
トメルト型接着剤の利用が好ましい。ワックスホットメ
ルト型接着剤のワックスとしては、パラフィンワック
ス、フィッシャー・トロプッシュワックス、各種低分子
量ポリエチレンワックス、ポリプロピレン系ワックスが
利用でき、ワックスホットメルト型接着剤は、これらの
ワックスに粘着付与剤、充填剤、酸化防止剤、エチレン
酢酸ビニル共重合体(EVA)等を混合した公知のもの
が利用できる。さらに、この工程に用いる接着剤供給装
置としても回転ロール供給手段など適宜のものを用いう
るが、パウチ原反流の側方からスプレーにより吹きつけ
るような手段は、例えば、透水性シート7を下部パウチ
原反8上に間隔をおいて一時的に平行して走らせるよう
な場合においては被接着面の双方に接着剤を供給しうる
こともあり特に有効である。
【0017】
【作用】本発明によるパウチの製造方法により、パウチ
材への吸水性シートの装着を機械的、連続的かつ衛生的
に行うことが可能となる。また、本発明による吸水性シ
ート装着パウチは、下部パウチ原反、吸水性ポリマーシ
ート、透水性シート、および上部パウチ原反とが層状に
積層されており、両側端および下方端では下部パウチ原
反、透水性シート、および上部パウチ原反とが一体化す
るようにシールされるとともに、上方端部は下部パウチ
原反と透水性シートとのみが一体にシールされている。
【0018】従って、パウチの上方端には、透水性シー
トと上部パウチ原反との間に生鮮食料品等の包装材を挿
入するための開口が形成されるとともに、吸水性シート
は下部パウチ原反と透水性シートとによって形成された
封止空間内に包持されることとなる。それにより、パウ
チの取扱い中に吸水性シートがパウチ内から不用意に外
部に飛び出すのを防止でき、また、本来包装材収納空間
でない吸水性シート包持空間中に誤って生鮮食料品等の
包装材を挿入することが防止される。
【0019】
【実施例】以下、実施例に基づき、本発明による吸水性
シート装着パウチの製造方法についてより詳細に説明す
る。図1は本発明による吸水性シート装着パウチの製造
方法によって製造されたパウチそのものを示す平面図で
あり、理解を容易にするためにパウチ原反の一方を一部
折り返して示している。図2は図1のII-II 線による断
面図である。図示されるように、このパウチは、下部パ
ウチ原反8の上に、前記した従来知られた吸水シート4
が載置され、その上方に透水性シート7が、さらにその
上方上部バウチ原反9が積層されており、その両側端部
と下端部とは上部、下部のバウチ原反と透水性シートと
が一体にヒートシールされており、上端部は下部パウチ
原反8と透水性シート7の上辺部とのみが接合されてい
る。そして、パウチの使用にあたっては、バウチ上端部
において透水性シート7と上部パウチ原反9とが接合さ
れていないのでその部分を開口して包装物を挿入する。
【0020】次に、本発明による吸水性シートの製造方
法に用いられる装置の一例を図3を用いて説明する。こ
の装置は次のような機構からなっている。すなわち、長
尺状の基材1を第1の速度で搬送する第1の搬送機構3
1、当該基材1上に一様に吸水性樹脂を含む混合粉末1
6を散布する散布機構40、基材1の上部より、当該第
1の速度で基材2を基材1に重なるよう供給する第1の
供給機構22、混合粉末を基材1及び2の間に挟着一体
化する加熱エンボスロール 100、重ねられた積層物3を
所定長さに切断する第1のカッター50、切断されたポ
リマーシート4を上記速度より高速の第2の速度で搬送
する第2の搬送機構32、当該第2の供給機構23の下
流側で、切断されたポリマーシート4より広幅の下部パ
ウチ原反8を両者の幅方向中心線を合わせた状態で下方
から連続的に供給する第2の供給機構23、下部パウチ
原反8の上表面上であってポリマーシートが位置しない
部位に接着剤10を連続的に吹き付け塗布していくため
のスプレー等の手段からなる塗布装置60、当該第2の
搬送機構より下流側で、前記下部パウチ原反8とほぼ同
幅の透水性シート7を上方から連続的に供給する第3の
供給機構24、前記接着剤塗布部分10を加圧するため
の加圧ロール80’、当該第3の供給機構の下流側に位
置し、前記下部パウチ原反8と同幅の上部パウチ原反9
を透水性シート7の上に重なるように供給する第4の供
給機構25、得られるパウチ原反および透水性シートか
らなる積層体6の両側端縁部をヒートシールするサイド
シールロール70、上部および下部パウチ原反8、9と
透水性シート7とを、ポリマーシート4間の間隙の前記
下部パウチ原反8と透水性シート7との接合部位以外の
部位において、流れ方向とほぼ直角の方向に一体に接合
するエンドシールロール80、および前記の流れ方向と
ほぼ直角の方向に2箇所の接合部位の間において該積層
体を切断するための第2のカッター50’、とよりなる
吸水性シート装着パウチの製造装置である。
【0021】次に、この装置を用いて本発明による吸水
性シートを装着したパウチを製造する一態様を説明す
る。ロール21に巻かれている基材1(例えば、クレー
プ紙20g/2 )は、第1搬送ベルト等を含む第1の搬送
機構31により、水平に第1のカッター50の位置まで
搬送される。この搬送途上において、前記した混合粉末
16が散布機構40から基材1上に散布される。混合粉
末16が散布された基材1上には、その上部から基材2
が上記の第1の搬送速度と同速度で、基材1と同方向に
重なっていくように供給されると共に加熱エンボスロー
ル 100で挟着一体化され、積層体物の状態で第1の搬送
機構31上を搬送される。
【0022】第1の搬送機構31より下流側に位置する
回転カツター50の回転は積層物3の搬送と同期してお
り、積層体物を一定長さに切断する。カッター50の刃
は回転直径等の寸法に応じて2個, 4個等適当数設ける
ことができる。積層物3はカッター50による切断後、
ポリマーシート4として第2の搬送機構32に把持され
る。第2の搬送機構32は第1の搬送機構31よりわず
かに高速で駆動されているため、積層物3はカッター5
0により切断された後、その切断部で間隔が開き、その
端面間に一定の間隔5を有しながら搬送されることとな
る。その後、得られたポリマーシート4は第2の搬送機
構32以降は図示しない第3の搬送機構により搬送され
る。
【0023】この搬送経路において、ポリマーシート4
の下部からこのポリマーシート4より広幅の下部パウチ
原反(例えは、ON/PE フイルム)8が、両者の幅方向中
心線をほぼ一致させた状態で連続的にかつ進行方向に重
なっていくように供給される( 図4の上方の図、図5参
照) 。下部パウチ原反8上にポリマーシート4が載置さ
れた状態で送られる過程において、ポリマーシートとポ
リマーシートとの各間隙5の一部にその幅方向全長にわ
たり、スプレーのような接着剤塗布手段60により下部
パウチ原反8の上表面上に接着剤10が塗布される(第
5図)。接着剤塗布手段60としてはロールを有する回
転塗布手段を用いることもできる。
【0024】次いで、ポリマーシート4の上部から前記
パウチ原反とほぼ同じ幅の透水性シート(例えば、不織
布:福村製紙(株)製E−18)7が連続的に供給さ
れ、その上部から加圧ロール80’により両者は押圧さ
れることにより、接着剤10の箇所において、下部パウ
チ原反8と透水性シート7とは接合される。それによ
り、下部パウチ原反8と透水性シート7とで形成される
閉鎖空間内にポリマーシート4を包持することとなる。
【0025】さらに下流において、上部から前記下部パ
ウチ原反8と同幅の上部パウチ原反(例えば、ON/PE フ
イルム) 9が供給され、それにより積層体6が形成され
る。次に、サイドシールロール70により、積層体6の
両側端縁部が、次いでエンドシールロール80によりポ
リマーシート4間の前記「間隔」部分の前記接合部位1
0以外の部位が原反の流れ方向に対して直角方向に約15
0 ℃でヒートシールされる(図4の下方の図のA、B参
照)。
【0026】積層体6はさらに下流において、2つの接
合部分10およびBの間において、第2のカッター5
0’により切断Cされ、パウチとして分離される。図4
の上方の図は、下部パウチ原反8上にポリマーシート
4、4が、下部パウチ原反8と中心位置をほぼ一致させ
た状態でかつ第1と第2の搬送機構の速度差により定ま
る間隔5(例えば、約50mm)でもって配置された状況
を示しており(図3における第2の供給機構23と第3
の供給機構24との間における状況)、下方の図は、そ
の上に透水性シート7、上部パウチ原反9が供給された
後に積層体6の両端部およびポリマーシート4、4間の
間隙部とがヒートシールされた状況を示している(図3
における第2のカッター50’直前の状況)。これらの
図から分かるように、この発明による製造方法により、
下部パウチ原反と透水性シートとの間に吸水性シートが
封入された包装用パウチ材の連続したものを機械的かつ
連続的に製造することができる。
【0027】さらに積層体6は、前記したように、カッ
ター50’によって、下部パウチ原反8と透水性シート
7が接合した部位10と上下のパウチ原反8、9と透水
性シート7とが接合した部位Bとの間で切断Cされるの
で、図1および図2に示す形状の吸水性シート装着パウ
チを得ることができる。
【0028】
【発明の効果】本発明によれば、直線状の搬送経路に複
数の基材を供給し、同時に種々の処理工程を設けること
により、手作業を要しない完全自動化された吸水シート
装着パウチの連続生産が可能となるとともに、吸水性シ
ートは下部パウチ原反と透水性シートとによって形成さ
れた封止空間内に包持されることから、パウチの取扱い
中に吸水性シートがパウチ内から不用意に外部に飛び出
すのを防止でき、また、本来包装材収納空間でない吸水
性シート包持空間中に誤って生鮮食料品等の包装材を挿
入することが防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法により製造された吸水シート装着
パウチを示す平面図であり、一部を折り返して示してい
る。
【図2】図1のII-II 線による断面図。
【図3】吸水シート装着パウチの製造の全工程を示す
図。
【図4】吸水シート装着パウチの製造過程を模式的に示
す図。
【図5】図3のIV─IV線による断面図。
【図6】図3のV ─V 線による断面図。
【符号の説明】
1,2…基材、7…透水性シート、8、9…パウチ原
反、6…積層体、4…ポリマーシート、5…一定の間
隔、22, 23, 24、25…第1、2、3、4の供給機構、3
1、32…第1、2の搬送機構、40…混合粉末の散布機
構、50, 50' …カッター、60…接着剤供給機構、70, …
サイドシールロール、80…エンドシールロール、80' …
加熱ロール、100 …加熱エンボスロール、A、B…ヒー
トシール部、C…切断部分。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山岸 里美 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号 大日本印刷株式会社内 (72)発明者 稲岡 重司 静岡県沼津市原1137番地 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B32B 1/00 - 35/00 B65D 81/26

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 その内部に吸水性ポリマーを含むポリマ
    ーシート4を一定間隙を保って順次間欠的に繰り出す工
    程、ポリマーシート流の下部より前記ポリマーシート4
    より広幅の下部パウチ原反8を連続的に供給する工程、
    前記下部パウチ原反8の上表面部であってポリマーシー
    ト4間の間隙に、パウチ原反の流れ方向とほぼ直角の方
    向に、適宜の接着剤10をに供給する工程、ポリマーシ
    ート流の上部より前記下部パウチ原反8とほぼ同幅の透
    水性シート7を連続的に供給する工程、前記下部パウチ
    原反8上の接着剤と透水性シート7とを接合する工程、
    上部より前記下部パウチ原反8とほぼ同幅の上部パウチ
    原反9を連続的に供給する工程、上部および下部パウチ
    原反8、9と透水性シート7とを流れ方向両側辺部で一
    体に接合する工程、上部および下部パウチ原反8、9と
    透水性シート7とを、ポリマーシート4間の間隙の前記
    下部パウチ原反8と透水性シート7との接合部位以外の
    部位において、流れ方向とほぼ直角の方向に一体に接合
    する工程、および前記の流れ方向とほぼ直角の方向の2
    箇所の接合部位の間を切断する工程、とからなる、吸水
    性シート装着パウチの製造方法。
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