JP3036474B2 - バックライト装置 - Google Patents

バックライト装置

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JP3036474B2
JP3036474B2 JP9200033A JP20003397A JP3036474B2 JP 3036474 B2 JP3036474 B2 JP 3036474B2 JP 9200033 A JP9200033 A JP 9200033A JP 20003397 A JP20003397 A JP 20003397A JP 3036474 B2 JP3036474 B2 JP 3036474B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は液晶表示装置に関
し、更にくわしくは、液晶表示装置の照明に用いるバッ
クライト装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】液晶ディスプレイは、小型・軽量といっ
た利点により、ノート型パーソナルコンピュータなどの
OA製品で使用されているが、特に最近では計測器やカ
ーナビゲーションシステムなどにも使用されるようにな
ってきている。その結果、屋外や自動車内など、室内よ
りも温度変化が激しい環境で使用されることが増えてき
た。このような厳しい環境下での使用する場合、特に低
温下での使用時の輝度低下や照明用蛍光灯の寿命の低下
などが問題となっている。
【0003】前述の寿命低下の問題から、低温下での使
用を想定して蛍光灯にヒーターを付加するなどの対策が
施されてきた。ヒーターを付加した従来のバックライト
装置の構成の一例を図5に示す。
【0004】図5に示すバックライト装置は、蛍光灯5
4と、蛍光灯54の周りに直接巻き付けているヒーター
線59とで基本的に構成されている。この構成は、蛍光
灯54をヒーター線59で直接加熱することにより、蛍
光灯54の低温時の輝度低下及び寿命の低下を防止して
いる。
【0005】また、従来のバックライト装置の例を図6
に示す。このバックライト装置は、液晶表示器67の背
面から光を照射するもので、基本的には、導光板65
と、導光板65の液晶表示器67側に配置された拡散シ
ート66、導光板65の背面側(拡散シート側とは反対
側)に形成された反射膜65a、光源として導光板65
の側面に配置された蛍光灯64、さらに、蛍光灯64の
背面(導光板とは反対側)に光を導光板65に入射するた
めに配置された金属反射鏡61とで構成されている。そ
して、前記金属反射鏡61の背面に絶縁材62bを介し
て面ヒーター63aを貼り付けることにより、蛍光灯の
低温時の輝度低下及び寿命の低下を防止している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】図5に示した「蛍光灯
にヒーター線を直接巻き付ける構成」では、蛍光灯の輝
度が低下する、という問題がある。その理由は、ヒータ
ー線が蛍光灯からの発光を物理的に遮っているからであ
る。
【0007】また、図6に示した「金属反射鏡の背面に
ヒーターを貼り付ける構成」では、加熱効率が低下し、
ヒーターの電力消費量が増加する、という問題がある。
その理由は、蛍光灯の周辺を直接加熱するのではなく、
いったん金属反射鏡を加熱してから蛍光灯の雰囲気温度
を上昇させているからである。
【0008】本発明は上記問題点に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、光源の輝度を低下を
回避でき、かつ光源の加熱効率の低下を抑えることので
きるバックライト装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係るバックライ
ト装置は、光源と、前記光源の周囲に一部の開口部を残
して囲むように配置された金属反射鏡と、前記開口部に
対応して配置された導光板とを有するバックライト装置
において、前記金属反射鏡の内面側に透明導電層よりな
るヒーターを形成したことを特徴とし(請求項1)、これ
により上記目的を達成することができる。
【0010】また、本発明に係るバックライト装置にお
いて、 ・前記金属反射鏡の内面に透明絶縁膜を形成し、前記絶
縁膜上に透明導電層よりなるヒーターを形成したこと
(請求項2)、 ・前記ヒーターの上に透明絶縁膜を形成したこと(請求
項3)、 ・前記ヒーターを内側に形成した前記金属反射鏡内にサ
ーミスタを設け、前記金属反射鏡内の温度を測定して、
温度制御可能に構成したこと(請求項4)、 を特徴とする。
【0011】(作用)本発明に係るバックライト装置に
よれば、透明ヒーターを用いて光源(蛍光灯)の周辺を直
接加熱することにより、光源が配置された箇所の雰囲気
温度を上昇させるので、加熱時における熱の伝達ロスが
少なくなり、結果的に消費電力を低減することができ
る。また、前述のごとく光源を直接的に加熱するので、
該光源の加熱の立ち上がりを早くすることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るバックライト
装置の実施の形態について図1〜図4を参照して詳細に
説明する。
【0013】(第1の実施の形態)本発明に係る際1の
実施の形態を図1および図2に示す。なお、図1はバッ
クライト装置の要部断面であり、図2は図1に示す蛍光
灯の周辺構造を示す要部斜視図である。
【0014】図1において、図柄や文字等を表示する透
光性の液晶表示器7の背面(図中において下側)に、バッ
クライト装置10が配置されている。このバックライト
装置10は、前記液晶表示器7に光を照射するもので、
光源として蛍光灯4が用いられている。
【0015】また、前述の蛍光灯4は、導光板5の端面
(光を導入する開口部分)に沿って配置されており、この
導光板5の内面に光を入射する。そして、導光板5は、
液晶表示器7側に拡散シート6が配置され、一方、導光
板5の背面(液晶表示器側とは反対側)には、白色または
鏡面の反射膜5aが形成されている。したがって、蛍光
灯4から導光板5に入射した光を、反射膜5aによって
液晶表示器7の方向に向かわせているとともに、拡散シ
ート6によって光を適宜拡散している。
【0016】前記蛍光灯4の周囲には、導光板5の端面
に対応した部分(開口部)を残して該蛍光灯4を囲むよう
に配置された金属反射鏡1が配置されている。この金属
反射鏡1は、蛍光灯4の光を導光板5へ効率よく導くた
めのものであり、素材としては、例えばアルミニウムな
どで構成されている。
【0017】また、金属反射鏡1の内側(蛍光灯に対面
する側)は、銀メッキなどによって鏡面とされている。
そして、金属反射鏡1の鏡面の上にはヒーターが設けら
れているが、本実施の形態では、透明絶縁膜2を介して
透明ヒーター3が形成されている。
【0018】なお、透明絶縁膜2には、酸化シリコンや
窒化シリコンなどが用いられる。また、透明ヒーター3
には、ITO(酸化インジウムスズ)や酸化スズなどが
用いられる。
【0019】次に、本実施の形態におけるバックライト
装置10の動作について説明する。前掲の如く構成され
たバックライト装置10において、低温時に金属反射鏡
1の内側に形成された透明ヒーター3の電源を投入する
と、蛍光灯4の周囲の雰囲気は透明ヒーター3によって
直接加熱され、蛍光灯の雰囲気温度を効率よく上昇させ
る。そのことによって、低温下においてもバックライト
の輝度の低下を防止し、また蛍光灯の寿命を向上させる
ことができる。
【0020】(第2の実施の形態)次に、本発明に係る
第2の実施の形態について、図3を参照して説明する。
なお、図3はバックライト装置の要部断面である。
【0021】本実施の形態のバックライト装置20おい
ても、図1に示したバックライト装置10の構成と同様
に、液晶表示器7の背面側に、導光板5、該導光板5の
端面側の蛍光灯4、該蛍光灯4を囲む金属反射鏡1や透
明絶縁膜2並びに透明ヒーター3が配置されている。
【0022】このように、本実施の形態における基本的
な構成は、図1に示した第1の実施の形態と同じである
が、違いは、透明ヒーター3の上(図中においては内側)
にさらに透明絶縁膜2aを形成した構成である。
【0023】次に、本実施の形態のバックライト装置に
おける動作について説明する。前掲の如く構成されたバ
ックライト装置20において、低温時に金属反射鏡1の
内側に形成された透明ヒーター3の電源を投入すると、
蛍光灯4の周囲を直接加熱することができ、蛍光灯4の
雰囲気温度を効率的に上昇させる。したがって、低温下
での蛍光灯4の雰囲気温度を常温下での温度と同じよう
に保つことができるので、バックライトの輝度の低下を
防止でき、また、蛍光灯4の寿命を向上させることがで
きる。
【0024】また、本実施の形態においては、透明ヒー
ター3の上にさらに透明絶縁膜2aを形成する、という
構成にしたことで、蛍光灯4と金属反射鏡1、液晶表示
器7、外側のシャーシ(図示しない)等との間の絶縁を良
好に保つと同時に、透明ヒーター3の剥離を防止するこ
とができる。
【0025】(第3の実施の形態)次に、本発明に係る
第3の実施の形態について、図4を参照して説明する。
なお、図4はバックライト装置の要部断面である。本実
施の形態のバックライト装置30は、図3に示したバッ
クライト装置20と基本的に同じ構成であって、液晶表
示器7の背面側に、導光板5、該導光板5の端面側の蛍
光灯4、該蛍光灯4を囲む金属反射鏡1や透明絶縁膜2
並びに透明ヒーター3が配置され、さらに透明ヒータ3
を覆うように透明絶縁膜2aが設けられている。
【0026】そして、本実施の形態の特徴は、透明絶縁
膜2aの上にサーミスタ8が設けられた構成である。こ
のように、金属反射鏡1の端の透明絶縁膜2a上にサー
ミスタ8を取り付けて温度を測定することによって、該
温度の測定信号に基づいて制御系(図示せず)などにより
適宜制御でき、例えば、透明ヒーター3の電源の投入・
遮断を制御し、蛍光灯4の雰囲気温度を所望の温度に制
御することができる。
【0027】このように、本実施の形態のごとく温度検
出機能を有する構成によって、蛍光灯4の雰囲気温度
を、所定の温度にほぼ一定に保つことができる。なお、
これ以外の作用、効果については、前掲の実施の形態と
同様であるので省略する。
【0028】
【発明の効果】以上述べたように、本発明に係るバック
ライト装置は、透明ヒーターを用いて光源(蛍光灯)の周
辺を直接加熱することができるので、光源の周辺の雰囲
気温度を効率良く上昇させることができ、この結果、透
明ヒーターの消費電力を低減できる。また、本発明に係
るバックライト装置は、従来の装置のように金属反射鏡
を加熱してから光源の周囲を加熱するのではなく、透明
ヒーターにて光源の周辺を直接加熱するので、光源の雰
囲気温度の立ち上がりを早くできる。さらに、本発明に
係るバックライト装置によれば、従来の装置のように、
光源にヒータを直接巻き付ける構成ではないので、該ヒ
ーターの遮蔽による光源の輝度低下を回避することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るバックライト装置の第1の実施の
形態を示す要部断面図である。
【図2】図1に示すバックライト装置の主要部分を示す
斜視図である。
【図3】本発明に係るバックライト装置の第2の実施の
形態を示す要部断面図である。
【図4】本発明に係るバックライト装置の第3の実施の
形態を示す要部断面図である。
【図5】従来のバックライト装置の要部概略図である。
【図6】従来のバックライト装置の他の例を示す要部断
面図である。
【符号の説明】
1 金属反射鏡 2 透明絶縁膜 2a 透明絶縁膜 2b 絶縁材 3 透明ヒーター 3a 面ヒーター 4 蛍光灯(光源) 5 導光板 5a 反射膜 6 拡散シート 7 液晶表示器 8 サーミスタ 9 ヒーター線 10,20,30 バックライト装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F21V 8/00 601 G02B 6/00 331 G02F 1/133 580 G02F 1/13357 G09F 9/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源と、前記光源の周囲に一部の開口部
    を残して囲むように配置された金属反射鏡と、前記開口
    部に対応して配置された導光板とを有するバックライト
    装置において、 前記金属反射鏡の内面側に透明導電層よりなるヒーター
    を形成したことを特徴とするバックライト装置。
  2. 【請求項2】 前記金属反射鏡の内面に透明絶縁膜を形
    成し、前記絶縁膜上に透明導電層よりなるヒーターを形
    成したことを特徴とする請求項1に記載のバックライト
    装置。
  3. 【請求項3】 前記ヒーターの上に透明絶縁膜を形成し
    たことを特徴とする請求項1又は2記載のバックライト
    装置。
  4. 【請求項4】 前記ヒーターを内側に形成した前記金属
    反射鏡内にサーミスタを設け、前記金属反射鏡内の温度
    を測定して、温度制御可能に構成したことを特徴とする
    請求項1、2又は3記載のバックライト装置。
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