JP3036386U - 鋼棒ダンパー治具 - Google Patents

鋼棒ダンパー治具

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JP3036386U
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steel rod
jig
damper
bolt
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JP1996009907U
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Inventor
幸一郎 木本
Original Assignee
株式会社間組
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 鋼棒ダンパーにおいて、鋼棒とこれを固定す
るボルトとがひっかからない鋼棒ダンパー治具を提供す
ること。 【構成】 鋼棒を固定する六角ボルトに嵌合する六角環
部2と、2つのヒレ部3,4とからなり、ヒレ部3を鋼
棒およびボルトが形成する「レ」形部にあてがうように
する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、主として建築物の免震にために使用される鋼棒ダンパーに用いる治 具に関する。
【0002】
【従来の技術とその問題点】
建築物の免震手段の1つとして、当該建築物の基礎と建物本体との間に設置し 、地震等の振動を吸収する鋼棒ダンパーが提案されている。係るダンパーの構造 を図5(a)及び(b)に示す。 鋼棒ダンパー100は、螺旋状に成形して焼鈍した4本の鋼棒101と、鋼棒 101の両端を固定するボルト102とからなる。鋼棒101には、ボルト10 2によって確実に固定できるように、その固定箇所をなだらかに切欠いて(切欠 部101b)成形した平坦部101aを設け、更に平坦部101aにボルト穴を 穿孔し、これにボルト102を通すことにより強固に固定している。
【0003】 係る鋼棒ダンパー100は、建築物に振動が作用した場合に図6に示すように 鋼棒101が塑性変形して振動を吸収し、建築物への振動の影響を低減すること ができる。 しかし、鋼棒ダンパー100が設計変形以上の変形を受けた場合、鋼棒101 が塑性変形し、復元する際に鋼棒101の内側が他の鋼棒101の切欠部101 bとボルト102とが形成する「レ」字形の溝にひっかかり、元に戻りにくいと いった問題がある。しかも、一旦ひっかかると建物の強制変位を受けても外れに くいことが多い。
【0004】 従って、本考案の目的は、鋼棒の切欠部分とボルトとが形成する溝に、鋼棒が ひっかかることを防止し、なめらかな復元力特性を得ることのできる鋼棒ダンパ ー治具を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本考案によれば、鋼棒ダンパーの鋼棒を固定するボルトの頭部と嵌合する環状 部と、当該環状部から突出し、前記ボルトと前記鋼棒の切欠部分とが形成する溝 を塞ぐ突出部とを有する鋼棒ダンパー治具が提供される。 前記環状部は、使用されているボルト頭部の形状に応じて、これに嵌合する形 状および大きさを有するものである。 前記突出部は、前記鋼棒が前記溝にひっかからないように、塞ぐことができれ ば良いので、その範囲で如何なる形状のものであっても良い。
【0006】 本考案の鋼棒ダンパー治具は、鋼棒ダンパーの鋼棒を固定するボルトの頭部に 前記環状部を嵌合して使用する。嵌合するときには、前記突出部を前記溝にあて がって嵌合する。前記突出部は、当該溝を塞ぐので、鋼棒ダンパーが変形し、復 元する際に、前記鋼棒がひっかかることを防止することができる。 また、従来では鋼棒がひっかかる時の変形の値に安全率をもたせて設計変位を 定めていたが、本考案ではひっかからないので、設計変位を大きく取ることがで きる。
【0007】 さらに、本考案によれば、鋼棒ダンパーの鋼棒を固定するボルトを通す穴を有 する平板と、当該平板から突出し、前記ボルトと前記鋼棒の切欠部分とが形成す る溝を塞ぐ突出部とを有する鋼棒ダンパー治具が提供される。 本考案の鋼棒ダンパー治具は、前記平板に設けた穴に前記ボルトを通すことに より、前記鋼棒と共に固定して、ちょうど座金のような形態で使用することがで きる。
【0008】
【考案の実施の形態】
以下、本考案の好適な実施の形態を添付図面に基づいて説明する。 図1は本考案に係る鋼棒ダンパー治具1の外観図である。 鋼棒ダンパー治具1は、六角環部2と、突出部たる第1ヒレ部3と、第2ヒレ 部4とからなる。 六角環部2の内径は、鋼棒ダンパーの鋼棒を固定する六角ボルトの頭部と同寸 か、わずかに小さな径を有するものである。第1ヒレ部3と第2ヒレ部4とは、 六角環部2に各々対称の位置に固着したものである。 第1ヒレ部3は、ゆるやかな曲線を描いて上昇する下縁3aと、六角環部2の 上面と面一あるいはわずかに下方に傾斜した上縁3bとを有する平板である。 一方、第2ヒレ部4は六角環部2の下面と面一の下縁4aと、下縁4aの先端 から六角環部2の上面へ直線的に傾斜した上縁4bとを有する平板である。
【0009】 図2は鋼棒ダンパー治具1の設置状態を示す図である。 鋼棒ダンパー治具1は、六角環部2を鋼棒ダンパーの鋼棒6を固定する六角ボ ルトの頭部5に嵌入して固定することにより使用する。六角環部2の内径が頭部 5と同寸またはやや小さめであるので、嵌入することにより摩擦でしっかり固定 される。固定が十分でない場合には、六角環部2と頭部5との間隙にくさびを打 ち込んでも良い。また、この嵌入の際には、第1ヒレ部3が鋼棒6の切欠部6b と六角ボルト頭部5とが形成する「レ」形部7に位置するようにして、嵌入する 。 このようにして、鋼棒ダンパー治具1を設置することにより、鋼棒ダンパー が設計変形以上の変形を受けて、他の鋼棒6が塑性変形し、復元する場合、鋼棒 6は第1ヒレ部3の上縁3bを滑るようにして移動するので、「レ」形部7に入 り込んで、ひっかかることを防止することができる。 第2ヒレ部4もまた、六角ボルトの頭部5に鋼棒6がひっかからないように、 鋼棒6を上縁4b上を滑らかに移動させることができるが、特に復元するときよ りも鋼棒ダンパーが変形途中の時に、鋼棒が六角ボルトの頭部5にひっかかるこ とを防止でき、復元力特性をなめらかにすることができる。
【0010】 図3は本発明に係る他の鋼棒ダンパー治具10の外観図である。 鋼棒ダンパー治具10は、座金部11と、第1ヒレ部12と、第2ヒレ部13 とからなる。 座金部11は、鋼棒ダンパーの鋼棒を固定するボルトの軸部を貫通しえる孔1 1aを有する平板である。第1ヒレ部12と、第2ヒレ部13とは、座金部11 に各々対称の位置となるように固着したものである。 第1ヒレ部12は、ゆるやかな曲線を描いて上昇する下縁12aと、座金部1 1と平行か、わずかに下方に傾斜した上縁12bとを有する平板であり、座金部 11との固着部と上縁12bとの高さは、前記ボルトの頭部とほぼ同じ高さを有 するものである。 第2ヒレ部13は、座金部11と面一の下縁13aと、下縁13aの先端から 前記ボルトの頭部の高さ分だけ上方に直線的に傾斜した上縁13bとを有する平 板である。
【0011】 図4は鋼棒ダンパー治具10の設置状態を示す図である。 鋼棒ダンパー治具10は、座金部11の孔11aにボルト15を挿入すること により鋼棒ダンパーの鋼棒14と共に固定して設置する。この際、鋼棒14の切 欠部14bとボルト15とが形成する「レ」形部16に位置するようにして固定 する。 このようにして、鋼棒ダンパー治具10を設置することにより、図2に示した 鋼棒ダンパー治具1と同様な構成となり、鋼棒がひっかからずに鋼棒ダンパーが 変形することができる。
【0012】
【効果】
以上述べてきたとおり、本考案の鋼棒ダンパー治具では、突出部が、鋼棒を固 定するボルトの頭部と、鋼棒の切欠部分とが形成する溝を塞ぐので、変形時に鋼 棒が当該溝にひっかかることを防止することができる。 また、治具の設置については、ボルトの頭部に環状部を嵌合するだけであり、 極めて簡単である。この点に関し、本考案の他の鋼棒ダンパー治具も同様に、平 板に設けた穴にボルトを通して固定するだけであるので極めて簡単である。
【提出日】平成8年11月25日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0001
【補正方法】変更
【補正内容】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、主として建築物の免震のために使用される鋼棒ダンパーに用いる治 具に関する。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】 図3は本考案に係る他の鋼棒ダンパー治具10の外観図である。 鋼棒ダンパー治具10は、座金部11と、第1ヒレ部12と、第2ヒレ部13 とからなる。 座金部11は、鋼棒ダンパーの鋼棒を固定するボルトの軸部を貫通しえる孔1 1aを有する平板である。第1ヒレ部12と、第2ヒレ部13とは、座金部11 に各々対称の位置となるように固着したものである。 第1ヒレ部12は、ゆるやかな曲線を描いて上昇する下縁12aと、座金部1 1と平行か、わずかに下方に傾斜した上縁12bとを有する平板であり、座金部 11との固着部と上縁12bとの高さは、前記ボルトの頭部とほぼ同じ高さを有 するものである。 第2ヒレ部13は、座金部11と面一の下縁13aと、下縁13aの先端から 前記ボルトの頭部の高さ分だけ上方に直線的に傾斜した上縁13bとを有する平 板である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る鋼棒ダンパー治具1の外観図であ
る。
【図2】鋼棒ダンパー治具1の設置状態を示す図であ
る。
【図3】本発明に係る他の鋼棒ダンパー治具10の外観
図である。
【図4】鋼棒ダンパー治具10の設置状態を示す図であ
る。
【図5】(a)鋼棒ダンパー100を示す正面図であ
る。 (b)鋼棒ダンパー100を示す透視平面図である。
【図6】従来の鋼棒ダンパー100の変形時を示す図で
ある。
【符号の説明】
1、10.鋼棒ダンパー治具 2.六角環部 3、12.第1ヒレ部 4、13.第2ヒレ部 11.座金部 6、14.鋼棒 6a、11a.平坦部 6b、14b.切欠部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年11月25日
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】本考案に係る他の鋼棒ダンパー治具10の外観
図である。

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鋼棒ダンパーの鋼棒を固定するボルトの
    頭部と嵌合する環状部と、当該環状部から突出し、前記
    ボルトと前記鋼棒の切欠部分とが形成する溝を塞ぐ突出
    部とを有する鋼棒ダンパー治具。
  2. 【請求項2】 鋼棒ダンパーの鋼棒を固定するボルトを
    通す穴を有する平板と、当該平板から突出し、前記ボル
    トと前記鋼棒の切欠部分とが形成する溝を塞ぐ突出部と
    を有する鋼棒ダンパー治具。
JP1996009907U 1996-10-02 1996-10-02 鋼棒ダンパー治具 Expired - Lifetime JP3036386U (ja)

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