JP3036249U - 生け垣用ソケット - Google Patents

生け垣用ソケット

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JP3036249U
JP3036249U JP1996010580U JP1058096U JP3036249U JP 3036249 U JP3036249 U JP 3036249U JP 1996010580 U JP1996010580 U JP 1996010580U JP 1058096 U JP1058096 U JP 1058096U JP 3036249 U JP3036249 U JP 3036249U
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socket
hook
hedge
shaped piece
base
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JP1996010580U
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English (en)
Inventor
洋司 重松
Original Assignee
株式会社弥刀化工
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Abstract

(57)【要約】 【課題】従来公知の擬竹材生け垣用ソケットは、その接
合部においてソケット基体が、少なくとも二本並立した
状態となり、徒に支柱となるソケット基体部分の面積が
肥大して、生け垣としての外観を低下させるだけでな
く、直線方向又は直角方向以外の屈折や多方向に分岐し
た生け垣の築成には対応が不可能であるといった課題が
残されていた。 【解決手段】断面が正方形で一定長の柱状基体の一面
に、弾性的に拡開可能な袖板を有する凹溝と、他の三面
に同方向に開口部を有する鈎形片を通設してなる基本ソ
ケットと、該基本ソケットの一側面と同幅の基板の一面
に上記凹溝と同一構成の凹溝を、又背面には上記鈎形片
と同一構成の一つの鈎形片を、それぞれ通設した単連ソ
ケットと、更に上記単連ソケットと同長で同じ幅長を一
辺とした断面正三角形の筒又は柱状体を基体とし、その
各辺面に上記基本ソケットの各鈎形片と係合可能な鈎形
片を形成した複連ソケットとを適宜組み合わせた生け垣
用ソケットである。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
この考案は、擬竹材を使用することを前提とした生け垣築成用のソケットに関 し、更に詳しくは、基本ソケットの附属部材として、基本ソケットと互いに係合 自在な単連および複連ソケットとの組み合わせ構造に係る生け垣用ソケットを提 供しようとするものである。
【0002】
【従来の技術】
我が国においても天然の竹材による生け垣などが古来から広く利用されている が、近年の竹材入手難などが反映して、比較的潤沢に供給される擬竹材への移行 が盛んになりつつある。一方、天然材、擬竹を問わず、従来のこの種生け垣の築 成工法では、工程の複雑性もあって、築成に多大の手間と熟練を必要としていた ことも亦、周知の事実である。
【0003】 このような実情から本件出願人は、先に手間や熟練などを要せずに生け垣の築 成を可能とした生け垣用のソケットを考案し、既に実用新案登録(登録第300 2975号)を得ている。
【0004】 而して、上記考案に係る「擬竹材生け垣用ソケット」は、図7の[A]図に見 られるように、一定長(1. 0〜1. 5m)のプラスチック成型体からなる断面 正四角柱状の基体の一側面に弾性的に拡開可能な袖板(ロ)を備えた竹材挿入用 の凹溝(ハ)を通設し、その下端を先尖部(ニ)としたソケット基体(イ)に対 し、その背面に一方端を開口部(ホ)とした鈎形片(ヘ)を縦設した主ソケット (S)と、同図[B]に示したように、主ソケット(S)のソケット基体(イ) における残りの二側面にも上記鈎形片(ヘ)と同一構成の鈎形片(ト)(ト)を 設けてなる副ソケット(s)とを予め準備し、それらの鈎形片(ヘ)、(ト)を 適宜に係合することによってそれぞれの凹溝(ハ)が指向する所定の位置(使用 竹材の長さに相当のする距離)に凹溝を対向した状態で立設される別の副ソケッ ト(s)間に竹材(主に擬竹材)を嵌挿すれば、直線状又はT字形若しくは十字 形など、直交状の生け垣が簡単に築成できるというものである。尚、図7中、( チ)は必要に応じて基体(イ)内に埋設される補強用のパイプを示す。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
上述した生け垣用ソケットは、主として擬竹材を使用した生け垣の築成に当た り、人手や熟練を不要とした点で、その成果は高く評価されるものであるが、相 当距離に亘って生け垣を直線状に築成する場合は、上記主ソケット(S)の鈎形 片(ヘ)同志を係合し、又、直交状の生け垣では、副ソケット(s)と主ソケッ ト(S)を、その鈎形片(ヘ)(ト)を介して適宜組み合わせて施工するもので あるから、何れの場合でも、ソケット基体(イ)が、少なくとも二本並立した状 態となり、徒に支柱となるソケット基体(イ)部分の面積が肥大して、生け垣と しての美観を低下させるだけでなく、直角以外の生け垣の屈折や多方向に分岐す る生け垣の築成には対応できなかったという課題が残されていたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本考案は、これら従来技術の有する課題を克服する目的でなされたものであっ て、生け垣の接続部分におけるソケット基体の占有量を縮減すると共に、直線状 又は直交状の生け垣の築成は当然のことながら、一定角度(30°又は60°) の屈折や最大六方向に分岐する生け垣の築成を随意に可能としたものである。
【0007】 即ち、本考案では図7の[B]に示したように、一定長(1. 0〜1. 5m) のプラスチック成型体からなる断面正四角柱状の主体部の一側面に弾性的に拡開 可能な袖板を備えた竹材挿入用の凹溝を通設し、その下端を先尖部としたソケッ ト基体に対し、残る四辺面に同方向の一方端を開口部とした鈎形片を縦設した従 来の副ソケットを基本ソケットとし、その附属部材として基本ソケットの先尖部 を除く長さで、その一側面と同幅の基板の一面に、弾性的に拡開可能な袖板を通 設して凹溝を形成する一方、その背面には、一方端に開口部を備え、上記基本ソ ケットの鈎形片と係合可能な鈎形片を一体に成型したものを単連ソケットとし、 これらを随時組み合わせるという手段を採用したものである。
【0008】 また、上記単連ソケットと同長で同じ幅長を一辺とした断面正三角形の筒(又 は柱)状体を基体とし、その各辺面に上記基本ソケットの各鈎形片と係合可能な 鈎形片を形成したもの、若しくは上記基体の一面のみを上記鈎形片に代えて弾性 的に拡開可能な袖板を有する凹溝としたものを複連ソケットとし、上記基本ソケ ットと単連ソケットとの鈎形片を選択的に係合させるようにするという手段も用 いた。
【0009】
【考案の実施の形態】
以下、図面に示す本考案の実施の形態に基づいて、その構成を更に説明する。 図1において、1はプラスチック材によって一体成型された基本ソケットであっ て、断面正方形状の主体部1aの一側面の両側縁部から前方に延びる袖板1bが 少しく内方に縮幅し、弾性的に拡開可能とした凹溝1cと、他の三側面には同方 向の一方端に開口部1dを備えた同形の鈎形片1eを、それぞれ基本ソケット1 の上端面から先尖部1fの上方までの距離に相当する間に通設してなるものであ る。尚、同図中、4は必要に応じて主体部1aの略全長に亘って埋入された鉄管 等の補強材を示す。
【0010】 又、図2における2は、上記基本ソケット1の一つの附属部材である単連ソケ ットを示し、上記基本ソケット1の上端面から先尖部1fの上方までの距離に相 当する長さと、主体部1aの一側面と同幅の基板2aの一面に前記基本ソケット 1における凹溝1cと同一構成の袖板2bを有する凹溝2cを、又、その背面に は、一方端に開口部2dを備えた鈎形片2eを基板2aの略全長に亘って通設し たものである。
【0011】 更に、図3において、3は上記基本ソケット1の他の附属部材である複連ソケ ットを示したもので、上記単連ソケット2と同じ長さで、その基板2aを一辺と する断面正三角形状の筒又は柱状体を基体3aとし、その各辺面に上記単連ソケ ット2の鈎形片2eと同形の鈎形片3eを設けてなり、上記基本ソケット1及び 単連ソケット2の各鈎形片1e、2eと係合可能にしたものである(図3の点線 示部分を参照)。又、上記基体3aの三面に設けられた上記鈎形片3eの内の一 面は鈎形片3eとせずに、該面に上記基本ソケット1及び単連ソケット2と同一 構成の袖板3bからなる凹溝3cを通設したものであってもよい(図3実線示部 分参照)。但し、上記基体3aの二面を鈎形片3eとし、他の一面に凹溝3cを 設けた複連ソケット3にあっては、生け垣の屈折又は分岐部において、その凹溝 3c部分に直接擬竹材(B)を嵌挿するものである。
【0012】 次に、本考案に係る各生け垣用ソケット1、2、3の実地における使用要領に ついて述べると、図4に略示したように、先ず二本の基本ソケット1を一定間隔 (擬竹材の長さ)を隔てて、その凹溝1cを互いに対向させた状態で先尖部1f を土中に埋入、固定した上、上記凹溝1c、1c間に擬竹材Bを上方から水平に 順次嵌挿して直線状のブロックを構築し、これをベースとして随意に生け垣の築 成を展開するのであるが、上記ベースとなる生け垣ブロックを、更に直線状若し くは直交状に延長しようとする場合は、延長方向の基本ソケット1の鈎形片1e に単連ソケット2の鈎形片2eを係合させ、その凹溝2cの指向方向に所定の間 隔で他の基本ソケット1を埋設して両部材の凹溝1c、2cが互いに対向するよ うに設定し、この間に擬竹材(B)を挿入すれば、簡単・迅速に所望の生け垣が 築成できるのである。
【0013】 他方、上記ベースとなる生け垣ブロックに対して、一定角度(30°または6 0°)屈折した生け垣又は分岐した生け垣を構築する場合には、ベースとなる生 け垣一端の基本ソケット1の鈎形片1eの全部、または幾つかに複連ソケット3 の凹溝3cが所望の方向を向くように鈎形片3eを係合し、必要ならば該複連ソ ケット3の残りの鈎形片3eに、別の単連ソケット2の鈎形片2eを係合させ、 その凹溝2cの指向方向に他の基本ソケットを埋設、固定しておいて前記同様、 双方の凹溝1cと2c又は3c間に擬竹材(B)を嵌挿すればよいのである(図 5参照)。
【0014】 以上、幾通りかの生け垣の築成例を述べたが、上述したように一つの基本ソケ ット1を基準とし、単連ソケット2又は複連ソケット3を随意組み合わせて使用 することにより、最大六方向への分岐生け垣の築成が簡単に行える他、その組み 合わせによっては、更に多様の生け垣形態を造成させることも可能である。又、 上記各種の生け垣において、その縦方向の表裏に割竹風の擬竹材(b)を添合し てシュロ縄5等で結縛、補強することや生け垣の頂縁に飾り竹様の擬竹6を冠着 させる等は、任意の設計的事項である(図6参照)。
【0015】
【考案の効果】
以上、詳述した通り、本考案に係る生け垣用ソケットによれば、特に太さの一 定した擬竹材により、美麗な生け垣等が簡単・迅速に、しかも何等の熟練などを 要さずに築成可能である。その他、従来のソケットのように直線的、直交状の生 け垣に限られず、一定角度で屈折したものや、分岐するもの、その他、上記二つ のソケット(単連・複連)の適宜組合わせによって、多様な構造の生け垣が容易 に築成できるという顕著な効果が得られるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本案の基本ソケットを示す斜視図
【図2】単連ソケットの端面形状を示す平面図
【図3】複連ソケットの端面形状を示す平面図
【図4】基本ソケットと単連ソケットによる直線状、直
交状又はT字状生け垣の築成要領図
【図5】基本ソケットと複連ソケット及び単連ソケット
の組み合わせによる屈折又は多方向分岐生け垣の築成要
領図
【図6】本案ソケットを使用したベ−スとなる生け垣ブ
ロックの正面図
【図7】[A]は従来の擬竹材生け垣用ソケットの副ソ
ケットの斜視図、[B]は従来の副ソケットの端面形状
を示す平面図
【符号の説明】
1 基本ソケット 1a 主体部 1b 袖板 1c 凹溝 1d 開口部 1e 鈎形片 1f 先尖部 2 単連ソケット 2a 基板 2b 袖板 2c 凹溝 2d 開口部 2e 鈎形片 3 複連ソケット 3a 基体 3b 袖板 3c 凹溝 3d 開口部 3e 鈎形片 4 補強材 5 シュロ縄 6 飾り竹

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】断面が正方形で一定長の柱状主体部の一面
    に、弾性的に拡開可能な袖板を有する凹溝と、他の三面
    に同方向に開口部を有する鈎形片を通設してなる基本ソ
    ケットと、該基本ソケットの一側面と同幅の基板の一面
    に上記凹溝と同一構成の凹溝を、又背面には、上記鈎形
    片と同一構成の一つの鈎形片を、それぞれ通設した単連
    ソケットとを適宜係合して使用することを特徴とした生
    け垣用ソケット。
  2. 【請求項2】単連ソケットと同長で同じ幅長を一辺とし
    た断面正三角形の筒又は柱状体を基体とし、その各辺面
    に上記基本ソケットの各鈎形片と係合可能な鈎形片を形
    成したもの、若しくは上記基体の一面のみを上記鈎形片
    に代えて弾性的に拡開可能な袖板を有する凹溝とした複
    連ソケットを適宜併用するようにした請求項1記載の生
    け垣用ソケット。
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