JP3035864U - 容器体と蓋体との締結具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 取っ手付きの袋を止めることができる締結具
を提供する。 【構成】 平板状のベース２と、ベースの一端に形成さ
れ容器体２１に枢支される枢支軸４を備える枢支突片３
と、ベースの他端に形成され蓋体３１に係合する係合片
５と、係合片の遊端から基端にかけて延在し当該遊端に
向けて開口する引掛溝７とを具備する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

容器体と蓋体との結合を保持する締結具に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来から容器体と蓋体との結合を保持する締結具は種々存在する。本出願人に おいても、図１１に示す登録実用新案第３００７０２５号公報に開示したように 、容器体３１と蓋体３２との結合を締結具であるバックル３３によって保持する ことをしている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ここで、キャンプやバーベキューといった屋外で使用する際に、スーパーやコ ンビニエンスストアーで包装用に使われている取っ手のついたビニール製の袋を ゴミ袋として使用することがある。この場合、風で袋が飛ばされたりしないよう にこの袋を支柱やイス、テーブルなどにくくりつけたり引っ掛けたりすることが なされる。

【０００４】 本考案は上記事情に着眼したもので、前記したような取っ手付きの袋を止める ことができる締結具を提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記課題を解決するために本考案の容器体と蓋体との締結具は、容器体と蓋体 との結合を保持する締結具であって、平板状のベースと、ベースの一端に形成さ れ容器体または蓋体に枢支される枢支軸を備える枢支突片と、ベースの他端に形 成され蓋体または容器体に係合する係合片と、係合片の遊端から基端にかけて延 在し当該遊端に向けて開口する引掛溝とを具備することを特徴とする。

【０００６】 前記構成より、締結具は枢支軸を軸心として容器体または蓋体に回動自在に枢 支され、係合片を蓋体または容器体に係合すれば、容器体と蓋体との結合を保持 することができる。そして、引掛溝には例えば取っ手のついた袋を引っ掛けるこ とができる。

【０００７】

【考案の実施の形態】

以下、本考案の実施形態について説明する。

【０００８】 図１は本実施形態に係わる締結具１を示す正面図、図２はその右側面図、図３ は平面図、図４は底面図である。そして図５および図６は、図３に示されたＡ− Ａ線、Ｂ−Ｂ線断面図である。この締結具１は全体がプラスチックによって一体 成形されている。

【０００９】 締結具１には、略矩形平板状に形成されたベース２の一端部左右に、このベー ス２より図２の左方に向けて延在する一対の枢支突片３が連続して形成されてい る。この枢支突片３の互いに対向する面には、互いの面に向けて同心状に突出す る枢支軸４が立設されている。

【００１０】 ベース２の他端には、ベース２より図２の左方に向けて略水平にこのベース２ の長尺方向に渡って延在する係合片５が形成されている。この係合片５の遊端中 央には、所定長さに渡ってこの遊端から下方に向けて延在する係合爪６が形成さ れている。

【００１１】 係合片５の両端部近傍には、この係合片５の遊端から基端にかけて延在し当該 遊端に向けて開口する２つの引掛溝７が形成されている。

【００１２】 またベース２には、このベース２の上端に渡って延在する上手掛り部８が形成 されていると共に、ベース２の下端に渡って延在する下手掛り部１０が形成され ていて、これら手掛り部８，１０には、この締結具１を操作する際に、指を掛け ることができるようになっている。

【００１３】 図７から図１０に符号２１で示される容器体は、上面が開口した箱状を成し、 その開口には全周に渡って外側に延長され、さらに下側に延長された補強枠部２ ２が形成されている。

【００１４】 容器体２１の側面には、この容器体２１の内側に向けて窪む窪部２３が形成さ れていて、これにより容器体２１の剛性を得ていると共に、この窪部２３の上部 外面から補強枠部２２に渡って、締結具１の枢支突片３が遊嵌する枢支リブ２４ が形成されている。枢支リブ２４には、締結具１の枢支軸４を枢支する枢支孔２ ５が穿設されている。この枢支孔２５の下端は台形状に切り欠かれており、この 切欠きより枢支軸４が圧入されて締結具１を容器体２１に組み付けることがなさ れる。

【００１５】 次に図７から図１０に符号３１で示される蓋体は、下面が開口した箱状を成し 、その開口には全周に渡って外側に延長され、さらに下側に延長された補強枠部 ３２が形成されている。

【００１６】 蓋体３１の側面には、この蓋体３１の内側に向けて窪む窪部３３が形成されて いて、これにより蓋体３１の剛性を得ていると共に、この窪部３３の補強枠部２ ２上より上方に向けて突出し締結具１の係合爪６の長さ寸法に渡って延在する突 条３４が形成されている。この突条３４には、図７に示すように、係合爪６が係 合するようにその寸法設定がなされている。

【００１７】 以上のように構成された締結具１、容器体２１そして蓋体３２は図７から図１ ０に示すように組み付けられている。即ち、図７に示した締結具１を閉めた状態 では、容器体２１の枢支孔２５と蓋体３１の突条３４に、それぞれ枢支軸４と係 合爪６とが係合していることから、容器体２１と蓋体３１との結合をこの締結具 １によってしっかりと保持することができる。次に図８に示すように、締結具１ を図の下方に向けて回動することで、突条３４より係合爪６の係合を解除でき、 この状態にあっては容器体２１から蓋体３１を外すことができる。

【００１８】 そして、図９に示すように、締結具１には引掛溝７が形成されていることから 、この引掛溝７には、図１０に示すようにビニール袋４１の取っ手の部分を引っ 掛けることができるわけである。

【００１９】 このように、締結具１は容器体２１と蓋体３１との結合を保持する機能に加え て、引掛溝７を利用してビニール袋４１を引っ掛けることができるので、例えば アウトドアーにおいてこのビニール袋４１をゴミ入れとして利用でき、大変便利 である。

【００２０】

【考案の効果】

以上詳細に説明したように本考案によれば、次の効果を奏することができる。 容器体と蓋体との結合を保持することができ、さらに引掛溝に取っ手の付いた ビニール袋などを保持できることから、締結具としての機能に加えて特別な道具 を必要とすることなく袋の保持もできることから、安価であってしかも使用勝手 に大変優れている。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の締結具を示す正面図である。

【図２】図１の右側面図である。

【図３】図１の平面図である。

【図４】図１の底面図である。

【図５】図３のＡ−Ａ線断面図である。

【図６】図３のＢ−Ｂ線断面図である。

【図７】締結具によって容器体と蓋体との結合を保持し
た状態を示す部分縦断面図である。

【図８】図７における締結具を開放した状態を示す部分
縦断面図である。

【図９】締結具によって容器体と蓋体との結合を保持し
た状態を示す部分縦断面図である。

【図１０】使用状態を示す部分斜視図である。

【図１１】従来の締結具によって容器体と蓋体との結合
を保持した状態を示す部分縦断面図である。

【符号の説明】

１ 締結具 ２ ベース ３ 枢支突片 ４ 枢支軸 ５ 係合片 ７ 引掛溝 ２１ 容器体 ３１ 蓋体

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】容器体と蓋体との結合を保持する締結具で
   あって、平板状のベースと、ベースの一端に形成され容
   器体または蓋体に枢支される枢支軸を備える枢支突片
   と、ベースの他端に形成され蓋体または容器体に係合す
   る係合片と、係合片の遊端から基端にかけて延在し当該
   遊端に向けて開口する引掛溝と、を具備することを特徴
   とする締結具。