JP3035747B2 - 車両用ディスクブレーキ装置 - Google Patents

車両用ディスクブレーキ装置

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JP3035747B2 JP3266399A JP26639991A JP3035747B2 JP 3035747 B2 JP3035747 B2 JP 3035747B2 JP 3266399 A JP3266399 A JP 3266399A JP 26639991 A JP26639991 A JP 26639991A JP 3035747 B2 JP3035747 B2 JP 3035747B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は車両用ディスクブレーキ
装置に関し、特に2系統以上のブレーキ操作入力に応じ
て作動する複数のブレーキピストンを有する車両用ディ
スクブレーキ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ブレーキパッドのライニングをディスク
プレートに押し付けるためのピストンを複数備えた自動
二輪車のディスクブレーキ装置において、前記ピストン
の一つをブレーキペダルを操作した場合に作動させ、他
のピストンをブレーキレバーを操作した場合に作動させ
るようにしたものが知られている(例えば、特開昭55
−140633号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなディスクブレーキ装置では、例えば中央のピストン
のみを作動させた場合にブレーキパッドの両端部がディ
スクプレートから離反するように反り返るため、ライニ
ングの中央部のみに偏摩耗が生じやすい。
【0004】本発明は前述の事情に鑑みてなされたもの
で、別個に作動するピストンを3個以上の奇数個備え、
それらピストンでブレーキパッドを押圧するブレーキ装
置において、ブレーキパッドのライニングとディスクプ
レートとの充分な接触面積を確保し、あるいはブレーキ
パッドの曲げ剛性を確保することにより、そのブレーキ
パッドに設けたライニングの偏摩耗を防止することを目
的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明は、ブレーキパッドのライニングをディスク
プレートに押し付けるピストンを3個以上の奇数個
え、それらのピストンのうち中央のピストンを隣り合う
ピストンと独立に作動させ得る車両用ディスクブレーキ
装置において、前記ライニングのディスクプレートに対
向する面のうち、前記中央のピストンに対応する部分に
凹部を形成したことを第1の特徴とする。
【0006】また本発明は、ブレーキパッドのライニン
グをディスクプレートに押し付けるピストンを3個以上
の奇数個備え、それらのピストンのうち中央のピストン
を隣り合うピストンと独立に作動させ得る車両用ディス
クブレーキ装置において、前記ライニングを間隙を介し
て分離させ、それらライニングを前記中央のピストンに
対応する部分で前記間隙を挟んでブレーキパッドの径方
向に重ね合わせたことを第2の特徴とする。
【0007】また本発明は前述の第2の特徴に加えて、
前記分離された各ライニング間の間隙をブレーキパッド
の長手方向に対して傾斜させるとともに、それらライニ
ングの前記ディスクプレートに対向する面に、前記間隙
に対して交差する方向に延びる溝を形成したことを第3
の特徴とする。
【0008】
【実施例】以下に、図面に基づいて本発明の実施例を説
明する。
【0009】図1〜図6は本発明の第1実施例を示すも
ので、図1は自動二輪車の平面図、図2はブレーキのシ
ステム図、図3はディスクブレーキ装置の正面図、図4
は図3の4−4線断面図、図5は図3の5−5線断面
図、図6は図5の5−5線矢視図である。
【0010】図1および図2において、1は前輪、2は
後輪を示し、前記前輪1は倒立型フロントフォーク3下
端に支持され、後輪2はリヤフォーク5後端に支持され
る。7は燃料タンク、8はハンドルを示し、ハンドル8
にはブレーキレバー9を設け、車体側部下方にはブレー
キペダル10を設ける。
【0011】前輪1の左右には各々ディスクブレーキ装
置A,Bを設け、又、後輪2の右側にはディスクブレー
キ装置Cを設ける。尚、図2では便宜上1つのフロント
フォーク3を2つの方向から描いてある。
【0012】図3〜図5において、12はキャリパボデ
ィ、13,14,15はキャリパボディ12に形成した
シリンダ、16はブレーキパッド、18はディスクプレ
ート、20,21,22は前記シリンダ13,14,1
5内に各々設けられ、前記ブレーキパッド16をディス
クプレート18に押し付けるピストンである。
【0013】前記シリンダ13,15は図5に示すよう
に油路aに連通し、又シリンダ14は図4に示すように
油路bに連通する。
【0014】前記ブレーキパッド16は、ディスクプレ
ート18側に位置する2分割されたライニング16b
と、ディスクプレート18の反対側に位置する裏板16
aとから構成される。裏板16aの中央には穴16a1
を形成し、一対のライニング16bの間には中央のピス
トン21の位置に対応して凹部26を形成する。ライニ
ング16bのディスクプレート18に対向する面には、
該ライニング16bの放熱効果を高めるべく、溝16b
1 をブレーキパッド16の長手方向に直交する方向に形
成する。前記溝16b1 は、制動時にライニング16b
から発生する摩耗粉の排出にも寄与する。
【0015】ブレーキパッド16のピストン21側の面
には穴16aに対応させて押板31を配置し、この押板
31は係止バネ31dを介してピストン21先端に固定
する。この押板31は前記凹部26よりも大なる大きさ
として平面視で前記ライニング16bと一部が重なるよ
うに設定する。
【0016】図3に示すように押板31の四隅には延出
部31aを形成する。この延出部31aはピストン2
0,22を避けるように円弧状を成すとともに、斜線で
示すように受圧面A,Aを有し、且つ、図4に示すよう
に延出部31aの側端31bはブレーキパッド16の側
面に係合する。
【0017】ブレーキ装置B,Cのキャリパボディ12
内の構造もこのブレーキ装置Aと同様の構造とし、各々
シリンダ13,14,15、ピストン20,21,2
2、ブレーキパッド16の凹部26、油路a,b等が設
けられている。
【0018】ところでブレーキ装置Aのキャリパボディ
12は図2に示すように上部と下部をアーム33に取付
け、このアーム33はブラケット34,35を介してフ
ロントフォーク3に取付ける。一方、ブレーキ装置Bの
キャリパボディ12はその上部と下部をアーム36に取
付け、このアーム36の下部はブラケット37に枢着す
る。アーム36の上部はリンク38の後端に枢着し、リ
ンク38の前端はV字状を成す揺動アーム39の一端側
に枢着する。揺動アーム39の他端側はフロントフォー
ク3の前側に配置した2次マスターシリンダ40のピス
トンロッド41下端に枢着する。
【0019】次に図2に基づいてブレーキの全体的なシ
ステムについて述べる。
【0020】図2中、43はブレーキレバー9側のマス
ターシリンダ、44はブレーキペダル10側のマスター
シリンダ、45はリザーバタンクを示し、マスターシリ
ンダ43から延出する油路cは2本の油路d,eに分岐
し、油路dはブレーキ装置Aの油路aを介して該ブレー
キ装置Aのシリンダ13,15内に連通する。又、油路
eはブレーキ装置Bの油路aを介して該ブレーキ装置B
のシリンダ13,15内に連通する。
【0021】ブレーキペダル10側のマスターシリンダ
44からは2本の油路f,gが延出し、油路fはPCV
(プロポーショナルコントロールバルブ)46を介して
ブレーキ装置Cの油路bに連通し、この油路bを介して
更にシリンダ14内に連通する。油路gは2本の油路
h,iに分岐し、油路hはブレーキ装置Aの油路bを介
してシリンダ14内に連通する。又、油路iは更に2つ
の油路j,kに分岐し、油路jはブレーキ装置Bの油路
bを介してシリンダ14内に連通し、油路kは2次マス
ターシリンダ40内に連通する。
【0022】2次マスターシリンダ40からは油路mが
延出し、この油路mはPCV47を介してブレーキ装置
Cの油路aに連通し、この油路aを介してシリンダ1
3,15に連通する。
【0023】以上において、ブレーキレバー9を操作す
れば、マスターシリンダ43からオイルが油路cに流入
し、このオイルは油路d,eを介してブレーキ装置A,
Bの油路aに流入する。油路aに流入したオイルはシリ
ンダ13,15に流入してピストン20,22を付勢
し、ブレーキパッド16のライニング16bをディスク
プレート18に押し付け、ブレーキ装置A,Bが作動
し、前輪1側に制動力が加わる。 一方、ブレーキペダ
ル10を操作すれば、マスターシリンダ44からオイル
が油路f,gに流入する。油路fに流入したオイルはP
CV46、油路bを介してブレーキ装置Cのシリンダ1
4に流入し、ピストン21を付勢し、ブレーキパッド1
6のライニング16bをディスクプレート18に押し付
け、ブレーキ装置Cが作動し、後輪2側に制動力が加わ
る。又、油路gに流入したオイルは油路hと油路iに流
入し、油路hに流入したオイルはブレーキ装置Aの油路
bを介してシリンダ14に流入し、ピストン21を付勢
してブレーキ装置Aが作動する。又、油路iに流入した
オイルは油路j,kに流入し、油路jに流入したオイル
はブレーキ装置Bの油路bを介してシリンダ14に流入
してピストン21を付勢し、ブレーキ装置Bが作動す
る。また、油路kに流入したオイルは2次マスターシリ
ンダ40内に流入し、2次マスターシリンダ40からオ
イルが油路mに流入し、このオイルはPCV47を介し
てブレーキ装置Cの油路aに流入し、ここからシリンダ
13,15に流入してピストン20,22を付勢する。
【0024】ところでブレーキ装置Bが作動した場合、
このブレーキ装置Bのキャリパボディ12には矢印イの
ような反時計回り方向の反力が働き、アーム36はその
枢支点を中心にイ方向に揺動する。この揺動にともなっ
てアーム38が図2の左方向に移動し、これにより揺動
アーム39がその枢支点を中心に反時計回り方向に揺動
し、2次マスターシリンダ40のピストンロッド41が
上動する。これにより2次マスターシリンダ40からオ
イルが油路mに流入し、前述と同様にしてブレーキ装置
Cのピストン20,22を付勢する。尚、2次マスター
シリンダ40の作動は、油路kから流入するオイルによ
るものと、キャリパボディ12の揺動によるものと2つ
があるが、いずれか一方、大きいものの方だけにより作
動するものとする。
【0025】ところで、各ブレーキ装置A,B,Cのピ
ストン21と、ピストン20,22は別系統となってお
り、ブレーキ装置Aを例にとると、図5に示すように油
路aにオイルが流入するとピストン20,22は図5の
上方(ロ方向)へ移動し、これによりブレーキパッド1
6も移動し、ブレーキパッド16のライニング16bが
ディスクプレート18に押し付けられる。
【0026】一方、シリンダ14にオイルが流入し、ピ
ストン21が図5の上方(ロ方向)へ移動すると、押板
31を介してブレーキパッド16が移動し、前述と同様
にしてライニング16bがディスクプレート18に押し
付けられる。
【0027】このように本実施例によれば、ブレーキパ
ッド16の一対のライニング16bにおける中央のピス
トン21に対応する部分に凹部26を設けたので、中央
のピストン21のみが作動する場合には、そのピストン
21に対応する部分にはライニング16bが存在せず、
代わりに前記凹部26の前後における広い面積の部分で
ライニング16bがディスクプレート18に当接する。
従って中央のピストン21のみが作動しても、ブレーキ
パッド16のライニング16bの中央部が偏摩耗するこ
とを防止することができる。
【0028】図7は本発明の第2実施例を示し、この実
施例のブレーキ装置ではブレーキパッド16の裏板16
aに前実施例のような穴16a1 を形成することなく、
直接ピストン21を固定している。他の部分の構造につ
いては前実施例と同様である。このような構造によれ
ば、ブレーキパッド16の剛性を向上させることができ
る。
【0029】図8は本発明の第3実施例を示し、この実
施例ではピストン20,21,22とブレーキパッド1
6との間にリテーナ50を設け、このリテーナ50の上
面側でブレーキパッド16の裏板16aを固定するとと
もに、該リテーナ50の下面側の爪50aを各ピストン
20,21,22に係合し、どれか一つのピストン2
0,21,22が作動すればブレーキパッド16のライ
ニング16bがディスクプレート18に当接するように
した。又、この実施例では、一対のブレーキパッド16
の凹部26,26′の深さを変えて形成した。
【0030】図9〜図12は本発明の第4実施例を示す
ものである。
【0031】図9から明らかなように、この第4実施例
のブレーキ系は、そのブレーキレバー9とブレーキペダ
ル10に接続されたインヒビタ回路60を備える。イン
ヒビタ回路60はエンジンに接続され、ブレーキレバー
9あるいはブレーキペダル10を操作しながらスタータ
モータを作動させない限りエンジンが始動しないように
構成される。
【0032】第4実施例では、前述の第1実施例におい
て採用されていたPCV46が省略されている。これ
は、前記PCV46が後輪2の制動力を弱めるように作
動するポイントが、一般的なブレーキ操作において必要
とされる制動力の範囲外にあり、通常の運転状態では必
ずしも必要とされないためである。
【0033】また、第4実施例の2次マスタシリンダ4
0は、飛石等から保護すべくフロントフォーク3の後面
に装着される。ブレーキ装置Bのキャリパボディ12に
設けたアーム36と2次マスタシリンダ40とは、フロ
ントフォーク3に設けたブラケット62に枢支したL字
状の揺動アーム61の両端に接続される。したがって、
ブレーキ装置Bが作動してキャリパボディ12が矢印イ
方向に揺動すると、前記揺動アーム61が時計方向に揺
動して2次マスタシリンダ40を作動させる。
【0034】図10〜図12に示すように、第4実施例
におけるブレーキパッド16はそのライニング16bに
特徴を有している。すなわち、裏板16aの内面に装着
されたライニング16bは、ブレーキパッド16の径方
向すなわち車輪の径方向に対して約45°傾斜した間隙
27を介して2分割され、その間隙27の位置は中央の
ピストン21に対応している。各ライニング16bのデ
ィスクプレート18に対向する面には、前記間隙27に
対して略直交する溝16 2 が形成される。図11およ
び図12から明らかなように、ディスクプレート18の
両側に位置するライニング16bにおいて、前記間隙2
7と溝16 2 の傾斜方向は、それらが相互に交差する
方向に形成される。
【0035】上述のようにライニング16bを中央部で
2分割すると、制動時の摩擦熱による熱膨張の影響でブ
レーキパッド16が湾曲する傾向を減少させることがで
きるが、その反面ブレーキパッド16の剛性が低下する
問題がある。しかしながら、中央のピストン21のみを
作動させてブレーキパッド16の中央部を押圧した場合
でも、前記間隙27と溝16b2 がブレーキパッド16
の径方向に対して傾斜していることにより該ブレーキパ
ッド16の剛性低下が少なくなり、ピストン21の押圧
によるブレーキパッド16の湾曲量を小さく保つことが
できる。これにより、ライニング16bの全面が略均一
な面圧でディスクプレート18に押し付けられ、該ライ
ニング16bの中央部の偏摩耗を防止することができ
る。また、ディスクプレート18の両側に位置するライ
ニング16bの間隙27と溝16b 2 の方向を異ならせ
たので、制動時の鳴きの防止と水切れ性の向上を図るこ
とができる。
【0036】尚、前記第4実施例では径方向に対して傾
斜した間隙27を介してライニング16bを2分割した
が、前記間隙27の形状は直線に限らず、例えば一対の
ライニング16bが相互に入り組むような折れ線であっ
ても良い。要するに、分離した一対のライニング16b
が、間隙27の部分でブレーキパッド16の径方向に重
なり合うように配置されれば、ブレーキパッド16の剛
性保持に寄与することが可能となる。
【0037】
【発明の効果】以上述べたように本発明の第1の特徴に
よれば、ブレーキパッドのライニングにおける中央のピ
ストンに対応する部分に凹部を形成したので、中央のピ
ストンが作動した場合にも両側のピストンが作動した場
合と同様に、ライニングにおける前記凹部の外側の広い
部分がディスクプレートに当接することになり、ブレー
キパッドのライニングの偏摩耗を防止することができ
る。
【0038】また本発明の第2の特徴によれば、間隙を
介して分離したライニングを中央のピストンに対応する
部分で前記間隙を挟んでブレーキパッドの径方向に重ね
合わせたので、ブレーキパッドの曲げ剛性の確保が容易
となってブレーキパッドのライニングの偏摩耗を防止で
きる。
【0039】また本発明の第3の特徴によれば、分離し
た各ライニングの間隙をブレーキパッドの長手方向に対
して傾斜させるとともに、それらライニングのディスク
プレートに対向する面に、前記間隙に対して交差する方
向に延びる溝を形成したので、ブレーキパッドの曲げ剛
性の確保が一層容易となってブレーキパッドのライニン
グの偏摩耗を防止できるとともに、制動時の鳴きを効果
的に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】自動二輪車の平面図
【図2】ブレーキ系のシステム図
【図3】ディスクブレーキ装置の正面図
【図4】図3の4−4線断面図
【図5】図3の5−5線断面図
【図6】図5の5−5線矢視図
【図7】第2実施例に係るディスクブレーキ装置の縦断
面図
【図8】第3実施例に係るディスクブレーキ装置の縦断
面図
【図9】第4実施例に係るブレーキ系のシステム図
【図10】図5に対応するディスクブレーキ装置の断面
【図11】図10の11−11線矢視図
【図12】図10の12−12線矢視図
【符号の説明】
16・・・・・・・ブレーキパッド 16b・・・・・・ライニング 16b2 ・・・・・溝 18・・・・・・・ディスクプレート 20,21,22・・・・ピストン 26,26′・・・・・・凹部 27・・・・・・・間隙
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 槌田 鉄男 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式 会社本田技術研究所内 (56)参考文献 実開 昭63−62640(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16D 55/22 F16D 55/224 102 F16D 65/20

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブレーキパッド(16)のライニング
    (16b)をディスクプレート(18)に押し付けるピ
    ストン(20,21,22)を3個以上の奇数個備え、
    それらのピストン(20,21,22)のうち中央のピ
    ストン(21)を隣り合うピストン(20,22)と独
    立に作動させ得る車両用ディスクブレーキ装置におい
    て、 前記ライニング(16b)のディスクプレート(18)
    に対向する面のうち、前記中央のピストン(21)に対
    応する部分に凹部(26,26′)を形成したことを特
    徴とする車両用ディスクブレーキ装置。
  2. 【請求項2】 ブレーキパッド(16)のライニング
    (16b)をディスクプレート(18)に押し付けるピ
    ストン(20,21,22)を3個以上の奇数個備え、
    それらのピストン(20,21,22)のうち中央のピ
    ストン(21)を隣り合うピストン(20,22)と独
    立に作動させ得る車両用ディスクブレーキ装置におい
    て、 前記ライニング(16b)を間隙(27)を介して分離
    させ、それらライニング(16b)を前記中央のピスト
    ン(21)に対応する部分で前記間隙(27)を挟んで
    ブレーキパッド(16)の径方向に重ね合わせたことを
    特徴とする車両用ディスクブレーキ装置。
  3. 【請求項3】 前記分離された各ライニング(16b)
    間の間隙(27)をブレーキパッド(16)の長手方向
    に対して傾斜させるとともに、それらライニング(16
    b)の前記ディスクプレート(18)に対向する面に、
    前記間隙(27)に対して交差する方向に延びる溝(1
    6b2 )を形成したことを特徴とする請求項2記載の車
    両用ディスクブレーキ装置。
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