JP3035723B2 - シフトノブ - Google Patents
シフトノブInfo
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- JP3035723B2 JP3035723B2 JP10601294A JP10601294A JP3035723B2 JP 3035723 B2 JP3035723 B2 JP 3035723B2 JP 10601294 A JP10601294 A JP 10601294A JP 10601294 A JP10601294 A JP 10601294A JP 3035723 B2 JP3035723 B2 JP 3035723B2
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- Japan
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- hole
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- shift knob
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-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H59/00—Control inputs to control units of change-speed-, or reversing-gearings for conveying rotary motion
- F16H59/02—Selector apparatus
- F16H59/0278—Constructional features of the selector lever, e.g. grip parts, mounting or manufacturing
Landscapes
- Arrangement Or Mounting Of Control Devices For Change-Speed Gearing (AREA)
- Control Of Transmission Device (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車用自動変速機等
のシフトノブにおいて、硬質樹脂で成るノブ本体に発泡
材質で成る外装体を被包したシフトノブに関する。
のシフトノブにおいて、硬質樹脂で成るノブ本体に発泡
材質で成る外装体を被包したシフトノブに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、この種の技術としては、例え
ば実開昭58−39623号公報に開示された技術があ
る。該技術は、柔軟質系樹脂部材で成る外装体の肉厚が
均一になるように、硬質系樹脂部材で成るシフトレバー
のノブ本体の周囲に、凹凸状の複数の突出片を形成した
ものである。また、従来から、例えば実公平6−320
7号公報に開示されているように、スイッチの機能を表
示した文字表示板をシフトノブに配設したものがある。
該文字表示板は、ノブ本体の骨格に当接させて外装体に
インサート成形している。
ば実開昭58−39623号公報に開示された技術があ
る。該技術は、柔軟質系樹脂部材で成る外装体の肉厚が
均一になるように、硬質系樹脂部材で成るシフトレバー
のノブ本体の周囲に、凹凸状の複数の突出片を形成した
ものである。また、従来から、例えば実公平6−320
7号公報に開示されているように、スイッチの機能を表
示した文字表示板をシフトノブに配設したものがある。
該文字表示板は、ノブ本体の骨格に当接させて外装体に
インサート成形している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た従来技術は、硬質系樹脂で成るノブ本体に、凹凸状の
多数の突出片を形成した複雑な構造になっている。この
ため、前述した従来技術は、ノブ本体の周囲に外装体を
金型成形するとき、前記複数の突出片で、外装体を形成
する軟質系樹脂材料の流れが悪くなるという問題点があ
る。そして、外装体として使用可能な軟質系樹脂材料
は、塩化ビニール、または、ポリウレタン等に限定さ
れ、成形品の外装面が粗く、ドライバーにとって感触性
が悪いものであった。
た従来技術は、硬質系樹脂で成るノブ本体に、凹凸状の
多数の突出片を形成した複雑な構造になっている。この
ため、前述した従来技術は、ノブ本体の周囲に外装体を
金型成形するとき、前記複数の突出片で、外装体を形成
する軟質系樹脂材料の流れが悪くなるという問題点があ
る。そして、外装体として使用可能な軟質系樹脂材料
は、塩化ビニール、または、ポリウレタン等に限定さ
れ、成形品の外装面が粗く、ドライバーにとって感触性
が悪いものであった。
【0004】また、この発明のように、前記凹凸状の突
出片を備えていない場合のノブ本体の構造であれば、外
装体が剥離し、移動し易いという問題点が惹起する。ま
た、前述した従来技術の文字表示板は、金型成形すると
き、位置決め作業が困難で、機械による自動組付けがで
きないという問題点がある。
出片を備えていない場合のノブ本体の構造であれば、外
装体が剥離し、移動し易いという問題点が惹起する。ま
た、前述した従来技術の文字表示板は、金型成形すると
き、位置決め作業が困難で、機械による自動組付けがで
きないという問題点がある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、前述した従来
の技術の問題点を解消すべく発明したものであり、硬質
樹脂で成るノブ本体を軟質樹脂で成る外装体で被包した
自動車用自動変速機のシフトノブにおいて、前記ノブ本
体は、ディテント釦を挿入する横穴と、該横穴の外周部
に形成した筒状溝と、外表面部から前記筒状溝に連続す
る貫通孔と、を設け、前記外装体の少なくとも1部は、
前記ノブ本体の外表面部から前記貫通孔と、前記筒状溝
と、前記横穴の開口端と、前記外表面部と、に繋がるよ
うに軟質樹脂材料で連続形成したシフトノブを発明した
ものである。
の技術の問題点を解消すべく発明したものであり、硬質
樹脂で成るノブ本体を軟質樹脂で成る外装体で被包した
自動車用自動変速機のシフトノブにおいて、前記ノブ本
体は、ディテント釦を挿入する横穴と、該横穴の外周部
に形成した筒状溝と、外表面部から前記筒状溝に連続す
る貫通孔と、を設け、前記外装体の少なくとも1部は、
前記ノブ本体の外表面部から前記貫通孔と、前記筒状溝
と、前記横穴の開口端と、前記外表面部と、に繋がるよ
うに軟質樹脂材料で連続形成したシフトノブを発明した
ものである。
【0006】また、本発明は、硬質樹脂で成るノブ本体
を軟質樹脂で成る外装体で被包した自動車用自動変速機
のシフトノブにおいて、前記ノブ本体の横穴の内壁面を
形成する小径部とその小径部の外壁面を包囲して設けら
れた大径部との間に、発泡材質を流し込んで外装体と一
体に成形した剥離防止部を備えたことで、外装体の剥離
やずれを防止するものである。
を軟質樹脂で成る外装体で被包した自動車用自動変速機
のシフトノブにおいて、前記ノブ本体の横穴の内壁面を
形成する小径部とその小径部の外壁面を包囲して設けら
れた大径部との間に、発泡材質を流し込んで外装体と一
体に成形した剥離防止部を備えたことで、外装体の剥離
やずれを防止するものである。
【0007】
【実施例】以下、図1、乃至図5に基づき本発明の一実
施例を詳述する。1は、シフトノブであり、自動車用自
動変速機の切り換え操作をするシフトレバー(図示せ
ず)に装着する。シフトノブ1は、硬質樹脂で成るノブ
本体2に軟質樹脂で成る外装体3を被包して成る。
施例を詳述する。1は、シフトノブであり、自動車用自
動変速機の切り換え操作をするシフトレバー(図示せ
ず)に装着する。シフトノブ1は、硬質樹脂で成るノブ
本体2に軟質樹脂で成る外装体3を被包して成る。
【0008】 ノブ本体2は、シフトレバーを装着する縦
穴4と、該縦穴4に直交し、ディテント釦(図示せず)
を進退自在に挿入する横穴5と、該横穴5と同一方向に
穿設したスイッチ挿入孔6とを穿設している。
穴4と、該縦穴4に直交し、ディテント釦(図示せず)
を進退自在に挿入する横穴5と、該横穴5と同一方向に
穿設したスイッチ挿入孔6とを穿設している。
【0009】 縦穴4は、ノブ本体2を金型成形するとき
に、該縦穴4を形成するための金型ピン(図示せず)を
挿入して形成された貫通孔7を、同一直線上の上端に穿
設している。該貫通孔7は、外装体3を金型成形すると
き、外装体3の軟質樹脂材料が浸入して埋められる。
に、該縦穴4を形成するための金型ピン(図示せず)を
挿入して形成された貫通孔7を、同一直線上の上端に穿
設している。該貫通孔7は、外装体3を金型成形すると
き、外装体3の軟質樹脂材料が浸入して埋められる。
【0010】 横穴5は、ディテント釦が挿入される小径
部8と、剥離防止部9が成形される大径部10とから成
る。小径部8は、図2に示すように偏心した略楕円形の
盲孔であり、該小径部8内にディテント釦の回転を防止
する突起11を形成している。該小径部8の周囲には、
大径部10と筒状溝12を有する。
部8と、剥離防止部9が成形される大径部10とから成
る。小径部8は、図2に示すように偏心した略楕円形の
盲孔であり、該小径部8内にディテント釦の回転を防止
する突起11を形成している。該小径部8の周囲には、
大径部10と筒状溝12を有する。
【0011】 大径部10、及び筒状溝12は、外装体3
を金型成形するとき、外装体3の軟質樹脂材料が開口端
と貫通孔13とから浸入して剥離防止部9を形成する。
該大径部10に連続した筒状溝12の周囲には、ノブ本
体外表面部14から筒状溝12、及び大径部10に連通
し、かつ外装体3の軟質樹脂材料が該筒状溝12、及び
大径部10内に浸入する貫通孔13を穿設している。
を金型成形するとき、外装体3の軟質樹脂材料が開口端
と貫通孔13とから浸入して剥離防止部9を形成する。
該大径部10に連続した筒状溝12の周囲には、ノブ本
体外表面部14から筒状溝12、及び大径部10に連通
し、かつ外装体3の軟質樹脂材料が該筒状溝12、及び
大径部10内に浸入する貫通孔13を穿設している。
【0012】 スイッチ挿入孔6は、底面にパワーシフト
やオーバードライブ操作用の押釦スイッチ(図示せず)
等を係止する抑止爪15を突出形成している。該スイッ
チ挿入孔6内、及びノブ本体2の側面には、2本の導線
16が嵌挿する溝17を形成している。スイッチ挿入孔
6の周囲には、抑止爪15を金型成形する金型ピン(図
示せず)で形成した貫通孔18を複数穿設している。該
貫通孔18は、外装体3を金型成形するとき、外装体3
の軟質樹脂材料が浸入して埋められる。
やオーバードライブ操作用の押釦スイッチ(図示せず)
等を係止する抑止爪15を突出形成している。該スイッ
チ挿入孔6内、及びノブ本体2の側面には、2本の導線
16が嵌挿する溝17を形成している。スイッチ挿入孔
6の周囲には、抑止爪15を金型成形する金型ピン(図
示せず)で形成した貫通孔18を複数穿設している。該
貫通孔18は、外装体3を金型成形するとき、外装体3
の軟質樹脂材料が浸入して埋められる。
【0013】 19は、硬質樹脂材料から成る文字表示板
20を装着する枠部である。該枠部19内には、図4に
示すように、文字表示板20の下面に形成した突起21
が嵌入する係合穴22を穿設している。尚、該枠部19
は、文字表示板20をノブ本体2に取り付けるときの位
置決め機能を果たすものであれば、特にその形状には限
定しない。該枠部19は、文字表示板20の四隅を支持
する突状のものでも、または文字表示板20が係合する
溝状のものでもよい。
20を装着する枠部である。該枠部19内には、図4に
示すように、文字表示板20の下面に形成した突起21
が嵌入する係合穴22を穿設している。尚、該枠部19
は、文字表示板20をノブ本体2に取り付けるときの位
置決め機能を果たすものであれば、特にその形状には限
定しない。該枠部19は、文字表示板20の四隅を支持
する突状のものでも、または文字表示板20が係合する
溝状のものでもよい。
【0014】 23は、シフトレバーをネジ止めするため
のねじの挿入孔である。24は、導線16を機械で自動
装着するとき、機械のチャックが入り込む切欠部であ
る。該切欠部24は、第4図に示すように導線16の嵌
挿用溝17に直交する複数の溝で成る。
のねじの挿入孔である。24は、導線16を機械で自動
装着するとき、機械のチャックが入り込む切欠部であ
る。該切欠部24は、第4図に示すように導線16の嵌
挿用溝17に直交する複数の溝で成る。
【0015】 外装体3は、例えば発泡ポリウレタン等の
発泡体から成り、ノブ本体2の周囲に金型成形される。
外装体3は、金型成形時に溶融した発泡材がノブ本体外
表面部14の任意の位置から貫通孔7,13,18、及
び切欠部24から縦穴4、及び小径部8の内壁面の所ま
で注入されて固化する。前記金型成形時に溶融した発泡
材を注入するノブ本体外表面部14の任意の位置は、例
えば、ねじ棒挿入孔23の付近、またはノブ本体2の下
端部等である。
発泡体から成り、ノブ本体2の周囲に金型成形される。
外装体3は、金型成形時に溶融した発泡材がノブ本体外
表面部14の任意の位置から貫通孔7,13,18、及
び切欠部24から縦穴4、及び小径部8の内壁面の所ま
で注入されて固化する。前記金型成形時に溶融した発泡
材を注入するノブ本体外表面部14の任意の位置は、例
えば、ねじ棒挿入孔23の付近、またはノブ本体2の下
端部等である。
【0016】 剥離防止部9は、第3図に示すように、金
型成形時に溶融した外装体3が、ノブ本体外表面部14
の任意の位置から大径部10と小径部8との間、筒状溝
12、及び貫通孔13に流れ込んで固化した部分であ
る。該剥離防止部9は、横穴5と面一に形成される。外
装体3は、ノブ本体2の周囲に、約3[mm]から5
[mm]の厚さに、ほぼ均一に被包成形する。
型成形時に溶融した外装体3が、ノブ本体外表面部14
の任意の位置から大径部10と小径部8との間、筒状溝
12、及び貫通孔13に流れ込んで固化した部分であ
る。該剥離防止部9は、横穴5と面一に形成される。外
装体3は、ノブ本体2の周囲に、約3[mm]から5
[mm]の厚さに、ほぼ均一に被包成形する。
【0017】 文字表示板20は、底面の突起21を係合
穴22に嵌入すると共に、底面に塗布した接着剤で固着
する。該文字表示板20は、押釦スイッチの機能を表示
する文字等を印刷している。尚、前記突起21は、文字
表示部20の周囲側面に形成して、枠部19に係止する
ようにしてもよい。また、該突起21、及び前記係合穴
22は、互いに係合し合う係合手段であればよく、その
形状は特に限定しない。
穴22に嵌入すると共に、底面に塗布した接着剤で固着
する。該文字表示板20は、押釦スイッチの機能を表示
する文字等を印刷している。尚、前記突起21は、文字
表示部20の周囲側面に形成して、枠部19に係止する
ようにしてもよい。また、該突起21、及び前記係合穴
22は、互いに係合し合う係合手段であればよく、その
形状は特に限定しない。
【0018】 また、文字表示板20は、外装体3の軟質
樹脂材料でノブ本体2と共に被包してもよい。この場
合、外装体3の文字表示板20を被包する部分は、軟質
樹脂材料を薄くする。これにより、文字表示板20と外
装体3との境目を表面的に無くすことができる。
樹脂材料でノブ本体2と共に被包してもよい。この場
合、外装体3の文字表示板20を被包する部分は、軟質
樹脂材料を薄くする。これにより、文字表示板20と外
装体3との境目を表面的に無くすことができる。
【0019】 本発明は、以上のような構成であり、次に
その作用を詳述する。ノブ本体2は、文字表示板20の
位置決めをする枠部19を一体形成したことで、位置決
め作業が容易となった。また、ノブ本体2は、文字表示
板20の突起21が嵌挿する係合穴22を形成したこと
で、該文字表示板20をノブ本体2にワンタッチで装着
できる。これにより、機械による自動組付けを可能に
し、生産性を向上することができる。更に、文字表示板
20は、下面に接着剤を塗布することにより、堅固に取
り付けることができる。文字表示板20は、硬質樹脂材
料で形成したので、印刷した文字等が落ちにくく、耐久
性がある。
その作用を詳述する。ノブ本体2は、文字表示板20の
位置決めをする枠部19を一体形成したことで、位置決
め作業が容易となった。また、ノブ本体2は、文字表示
板20の突起21が嵌挿する係合穴22を形成したこと
で、該文字表示板20をノブ本体2にワンタッチで装着
できる。これにより、機械による自動組付けを可能に
し、生産性を向上することができる。更に、文字表示板
20は、下面に接着剤を塗布することにより、堅固に取
り付けることができる。文字表示板20は、硬質樹脂材
料で形成したので、印刷した文字等が落ちにくく、耐久
性がある。
【0020】 ノブ本体2は、金型成形時に外装体3の軟
質樹脂材料の肉厚が均一になるように形成するリブを備
えていない。このため、射出成形時に、溶融した外装体
3が金型とノブ本体2との隙間をスムーズに流動して固
化する。これにより、外装体3を発泡ポリウレタン等の
発泡体とすることが可能となる。
質樹脂材料の肉厚が均一になるように形成するリブを備
えていない。このため、射出成形時に、溶融した外装体
3が金型とノブ本体2との隙間をスムーズに流動して固
化する。これにより、外装体3を発泡ポリウレタン等の
発泡体とすることが可能となる。
【0021】 ノブ本体外表面部14が滑らかなので、外
装体3は、発泡体にすることができ、皮材料と同等な感
触性が得られ、かつ極めて軽量である。シフトノブ1
は、ノブ本体2に多数の凹凸状の前記リブがないので、
金型成形時に、溶融した外装体3が固化する時間が早く
なる。これにより、シフトノブ1を金型成形するサイク
ルは、短縮し、生産性を向上すると共に、製造コストの
低減を図ることができる。
装体3は、発泡体にすることができ、皮材料と同等な感
触性が得られ、かつ極めて軽量である。シフトノブ1
は、ノブ本体2に多数の凹凸状の前記リブがないので、
金型成形時に、溶融した外装体3が固化する時間が早く
なる。これにより、シフトノブ1を金型成形するサイク
ルは、短縮し、生産性を向上すると共に、製造コストの
低減を図ることができる。
【0022】 外装体3は、肉厚がほぼ均一なので、冷却
固化時の熱収縮がほぼ均一になり、ヒケなどの外部不良
を起こさない。外装体3は、金型成形時に溶融した軟質
樹脂材料が、ノブ本体外表面部14の任意の位置から貫
通孔7,13,18から縦穴4、及び横穴5の内壁の面
一の所まで入り込んで固化する。切欠部24は、外装体
3の軟質樹脂材料で埋められる。
固化時の熱収縮がほぼ均一になり、ヒケなどの外部不良
を起こさない。外装体3は、金型成形時に溶融した軟質
樹脂材料が、ノブ本体外表面部14の任意の位置から貫
通孔7,13,18から縦穴4、及び横穴5の内壁の面
一の所まで入り込んで固化する。切欠部24は、外装体
3の軟質樹脂材料で埋められる。
【0023】 横穴5に注入する溶融した軟質樹脂材料
は、大径部10と貫通孔13の2カ所から浸入する。剥
離防止部9は、図3に示すように、金型成形時に溶融し
た軟質樹脂材料が、ノブ本体外表面部14の貫通孔13
から筒状溝12を通過して大径部10に、また大径部1
0から筒状溝12に浸入して、小径部8と面一の位置で
固化して形成される。外装体3は、軟質樹脂材料が大径
部10内に浸入して剥離防止部9等を形成しているの
で、外力が負荷されたときでも、ノブ本体2から剥離し
たり、ずれることがない。更に外装体3は、軟質樹脂材
料を連通した大径部10と筒状部12と貫通孔13とに
浸入して剥離防止部9等を形成したので、該外装体3を
ノブ本体2に堅固に固化できる。
は、大径部10と貫通孔13の2カ所から浸入する。剥
離防止部9は、図3に示すように、金型成形時に溶融し
た軟質樹脂材料が、ノブ本体外表面部14の貫通孔13
から筒状溝12を通過して大径部10に、また大径部1
0から筒状溝12に浸入して、小径部8と面一の位置で
固化して形成される。外装体3は、軟質樹脂材料が大径
部10内に浸入して剥離防止部9等を形成しているの
で、外力が負荷されたときでも、ノブ本体2から剥離し
たり、ずれることがない。更に外装体3は、軟質樹脂材
料を連通した大径部10と筒状部12と貫通孔13とに
浸入して剥離防止部9等を形成したので、該外装体3を
ノブ本体2に堅固に固化できる。
【0024】
【発明の効果】本発明は、次のような効果がある。 (1) ノブ本体外表面部が滑らかなので、外装体を発
泡体にすることができ、皮材質と同等な感触性が得ら
れ、かつ極めて軽量である。 (2) ノブ本体外表面部に凹凸状のリブがないので、
外装体を発泡ポリウレタン等の軟質樹脂の発泡体で形成
することを可能にし、かつ外装体の固化が早くなり、金
型成形サイクルを短縮して、コストの低減を図ることが
できる。 (3) 外装体が、ノブ本体外表面部の任意位置から横
穴の大径部内に注入して形成したので、該外装体に外力
が負荷されたときでも、該外装体がノブ本体から剥離し
たり、ずれることがない。 (4) 外装体がノブ本体の横穴の大径部と小径部との
間に発泡材質が流れ込んで成形した剥離防止部を備えて
いるので、該外装体がノブ本体から剥離したり、ずれる
ことがない。 (5) 外装体の少なくとも1部は、ノブ本体の外表面
部から貫通孔と、筒状溝と、横穴の開口端と、前記外表
面部と、に繋がるように軟質樹脂材料で連続形成したの
で、該外装体がノブ本体から剥離したり、ずれることが
全くない。
泡体にすることができ、皮材質と同等な感触性が得ら
れ、かつ極めて軽量である。 (2) ノブ本体外表面部に凹凸状のリブがないので、
外装体を発泡ポリウレタン等の軟質樹脂の発泡体で形成
することを可能にし、かつ外装体の固化が早くなり、金
型成形サイクルを短縮して、コストの低減を図ることが
できる。 (3) 外装体が、ノブ本体外表面部の任意位置から横
穴の大径部内に注入して形成したので、該外装体に外力
が負荷されたときでも、該外装体がノブ本体から剥離し
たり、ずれることがない。 (4) 外装体がノブ本体の横穴の大径部と小径部との
間に発泡材質が流れ込んで成形した剥離防止部を備えて
いるので、該外装体がノブ本体から剥離したり、ずれる
ことがない。 (5) 外装体の少なくとも1部は、ノブ本体の外表面
部から貫通孔と、筒状溝と、横穴の開口端と、前記外表
面部と、に繋がるように軟質樹脂材料で連続形成したの
で、該外装体がノブ本体から剥離したり、ずれることが
全くない。
【図1】本発明の好適な実施例を示す図面であり、一部
断面を有するシフトノブの正面図である。
断面を有するシフトノブの正面図である。
【図2】本発明の好適な実施例を示す図面であり、一部
断面を有するシフトノブの側面図である。
断面を有するシフトノブの側面図である。
【図3】本発明の好適な実施例を示す図面であり、一部
断面を有するシフトノブの平面図である。
断面を有するシフトノブの平面図である。
【図4】本発明の好適な実施例を示す図面であり、ノブ
本体の斜視図である。
本体の斜視図である。
【図5】本発明の好適な実施例を示す図面であり、シフ
トノブ本体の斜視図である。
トノブ本体の斜視図である。
【符号の説明】 1 シフトノブ 2 ノブ本体 3 外装体 5 横穴 8 小径部 9 剥離防止部 10 大径部 14 ノブ本体外表面部 19 枠部 20 文字表示板 21 突起 22 係合穴
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60K 20/00 - 20/08 F16H 59/00 - 59/12 G05G 1/00 - 25/04
Claims (2)
- 【請求項1】 硬質樹脂で成るノブ本体を軟質樹脂で成
る外装体で被包した自動車用自動変速機のシフトノブに
おいて、前記ノブ本体は、ディテント釦を挿入する横穴と、該横
穴の外周部に形成した筒状溝と、外表面部から前記筒状
溝に連続する貫通孔と、を設け、 前記外装体の少なくとも1部は、前記ノブ本体の外表面
部から前記貫通孔と、前記筒状溝と、前記横穴の開口端
と、前記外表面部と、に繋がるように軟質樹脂材料で連
続 形成したことを特徴とするシフトノブ。 - 【請求項2】 硬質樹脂で成るノブ本体を軟質樹脂で成
る外装体で被包した自動車用自動変速機のシフトノブに
おいて、前記ノブ本体の横穴の内壁面を形成する小径部
とその小径部の外壁面を包囲して設けられた大径部との
間に、発泡材質を流し込んで外装体と一体に成形した剥
離防止部を備えたことを特徴とするシフトノブ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10601294A JP3035723B2 (ja) | 1994-04-21 | 1994-04-21 | シフトノブ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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