JPH061386Y2 - スラッシュ成形用パウダー供給ボックス - Google Patents

スラッシュ成形用パウダー供給ボックス

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JPH061386Y2
JPH061386Y2 JP6922889U JP6922889U JPH061386Y2 JP H061386 Y2 JPH061386 Y2 JP H061386Y2 JP 6922889 U JP6922889 U JP 6922889U JP 6922889 U JP6922889 U JP 6922889U JP H061386 Y2 JPH061386 Y2 JP H061386Y2
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JP
Japan
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slush molding
supply box
powder supply
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powder
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JP6922889U
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隆 今泉
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Kasai Kogyo Co Ltd
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Kasai Kogyo Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 《産業上の利用分野》 本考案は、スラッシュ成形に使用するパウダー供給ボッ
クスに関するもので、特に2種類もしくはそれ以上の樹
脂パウダーをスラッシュ成形用金型に同時に付着させる
仕様のパウダー供給ボックスに関する。
《従来の技術》 従来から、自動車用ドアトリム,インストルメントパッ
ド等の自動車用内装部品のように、比較的良好な表面外
観,表面感触が要求される内装部品の製造方法として、
スラッシュ成形が多用されている。
このスラッシュ成形は、表皮材の成形方法の1つであ
り、所定温度に加熱されたスラッシュ成形用金型の内面
に塩ビパウダー等の樹脂パウダーを付着,溶融させた
後、冷却固化して、軟質の表皮材を得るというものであ
り、このスラッシュ成形により得た表皮材は、表面感触
が良好であり、かつスラッシュ成形により表皮材を成形
する方法は、例えば熱可塑性樹脂シートを真空成形,コ
ールドプレス成形等の熱成形により所要形状に成形する
方法に比べ、成形性において極めて優れているととも
に、皺,弛み等が生じることがなく、良好な表面外観が
得られるとともに、スラッシュ成形は余剰材料を回収で
きるため材料ロスがほとんどなく、経済的においても優
れている。
最近では、表皮材の外観意匠性を向上させるために、例
えば第5図に示すドアトリム1のように、中接部分2
と、本体部分3との間で異なる色彩を設定して、商品価
値を高めたドアトリムも実施されている。
そして、このように色彩を変えた表皮材をスラッシュ成
形する場合には、第6図に示すようなパウダー供給ボッ
クス4が使用される。すなわち、ドアトリム1の外形状
にほぼ等しい外形を有する本体ケース5と、中接部分2
の外形に等しい内部ケース6とから構成され、これら本
体ケース5ならびに内部ケース6とにそれぞれ別種類の
樹脂パウダー7,8をそれぞれ収容して、第7図に示す
ようにスラッシュ成形用金型9にこのパウダー供給ボッ
クス4を図示しないクランプ装置により接合した後、金
型9ならびにパウダー供給ボックス4を一体に回転操作
させることにより、本体ケース5ならびに内部ケース6
に収容されている樹脂パウダー7,8を金型9の所要箇
所に付着させて、第5図で示す表皮材を形成するように
している。
《考案が解決しようとする課題》 しかしながら、第6図に示すパウダー供給ボックス4を
使用してスラッシュ成形を行えば、本体ケース5内に収
容されている樹脂パウダー7は、内部ケース6の側壁6
aに阻害されて樹脂パウダー7が自由に移動することが
できず、付着ムラや偏肉の原因となり、均一な厚みの表
皮材が得られないばかりか、材料ロスを招く等種々の不
具合が指摘されている。
特に第5図で示すドアトリム1の符号Aで示す部位は特
に樹脂パウダー7の付着ムラが発生し易く、成形不良が
発生しやすい。
この考案は上述の事情に鑑みてなされたもので、本考案
の目的とするところは、2色以上の樹脂パウダーを金型
に付着させるスラッシュ成形用パウダー供給ボックスに
おいて、樹脂パウダーの付着ムラや偏肉が確実に防止で
き、均一な厚みのスキン層を得ることができるスラッシ
ュ成形用パウダー供給ボックスを提供することにある。
《課題を解決するための手段》 上記目的を達成するために、本考案はスラッシュ成形用
金型の型面に付着させる樹脂パウダーを該金型に供給す
るスラッシュ成形用パウダー供給ボックスであって、ス
ラッシュ成形用金型に対向する開口を有し、1種類の樹
脂パウダーを収容する本体ケースと、上記本体ケース内
に設置され、上記樹脂パウダーとは別種の樹脂パウダー
を収容する内部ケースとから構成され、上記内部ケース
の底部外面と、本体ケースの底部内面との間に、本体ケ
ース側の樹脂パウダーの移動を許容する空間部が設置さ
れていることを特徴とする。
《作用》 以上の構成から明らかなように、本考案によれば、内部
ケースの底部外面と本体ケースの底部内面との間に空間
部が設定されていることにより、本体ケースに収容され
る樹脂パウダーはこの空間部を通じて自由に移動するこ
とができ、内部ケースの側壁により、樹脂パウダーの移
動が阻害されることがないため、金型に付着ムラ,偏肉
が生じることがない。
《実施例》 以下、本考案によるスラッシュ成形用パウダー供給ボッ
クスの一実施例については添付図面を参照しながら詳細
に説明する。
第1図は表皮材を2色に色分けした自動車用ドアトリム
を示す正面図、第2図は本考案によるパウダー供給ボッ
クスを示す斜視図、第3図ないし第4図は同パウダー供
給ボックスを使用したスラッシュ成形時の状態を示す説
明図である。
第1図において、自動車用ドアトリム10は、本体表皮
11と中接部表皮12との間で色彩を相異させており、
スラッシュ成形によりこれら本体表皮11,中接部表皮
12が成形されているため、双方とも表面感触,表面外
観が優れているとともに、色彩を変化させることにより
アクセントを付与し、さらに外観意匠性を高めている。
第2図は上記自動車用ドアトリム10の表皮材の成形に
使用するパウダー供給ボックスを示す斜視図であり、図
面においてパウダー供給ボックス20は、ドアトリム1
0の外形状とほぼ等しい面積の開口21を上端に備えた
本体ケース22と、中接部表皮12の周縁形状に等しい
開口23を備えた内部ケース24とから構成されてお
り、この内部ケース24は、複数の支柱25により底上
げされており、内部ケース24の底部外面24aと本体
ケース22の底部内面22aとの間には空間部26が設
定されている。
次に本考案によるパウダー供給ボックス20を使用した
スラッシュ成形工程を説明すると、第3図に示すよう
に、本体ケース22内に本体表皮11を形成する樹脂パ
ウダー31が収容されているとともに、内部ケース24
内には中接部表皮12を形成する別種の樹脂パウダー3
2が収容されており、樹脂パウダー31,32を収容し
た状態で各開口21,23をスラッシュ成形用金型30
の型面に対向させた状態で図示しないクランプ装置によ
り金型30に対してパウダー供給ボックス20を固定す
る。
そして、第3図中矢印方向に回転操作させて、スラッシ
ュ成形用金型30の型面に2種類の樹脂パウダー31,
32を付着させて、この金型30を冷却させて、所望厚
みの表皮材を成形する。このとき、本体ケース22内に
収容される樹脂パウダー31は、第4図で示すように、
金型30,パウダー供給ボックス20双方の回転時、空
間部26を通じて、自由に移動でき、従来のように内部
ケース24にその移動が阻害されることがなく、金型3
0に付着ムラや偏肉が生じることがなく、均一厚みの表
皮材を成形することが可能となる。
また、内部ケース24を底上げする寸法、すなわち支柱
25の高さはスラッシュ成形終了後、樹脂パウダー31
で埋もれる程度が好ましく、内部ケース24内の樹脂パ
ウダー32の量は中接部表皮12を形成するのに必要な
分だけで良く、内部ケース24を底上げしても、何等問
題はない。
本実施例の変形例として、図示はしないが内部ケース2
4の支持構造として、支柱を本体ケース22の側壁面側
に接合させても良い。
このように本考案によるパウダー供給ボックスによれ
ば、本体ケース22に収容される樹脂パウダー31の移
動を空間部26を通じて自由に行うことができるように
したから、スラッシュ成形時、金型に付着ムラや偏肉が
生じることがなく、均一厚みの表皮材を得ることができ
るとともに、材料ロスも解消される。
《実施例》 以上の記載から明らかなように、本考案によるスラッシ
ュ成形用パウダー供給ボックスによれば以下の格別の作
用効果を有する。
本考案によれば、本体ケース内の内部ケースを底上げ
して、空間部を設定し、本体ケース内の樹脂パウダーの
移動をこの空間部を通じて行うようにしたから、従来の
ように内部ケースの側壁が障害となりスラッシュ成形用
金型に樹脂パウダーの付着ムラや偏肉が生じるといった
不具合が有効に解決でき、均一厚みの表皮材が成形で
き、不良率が低減し、高品質の製品を量産することがで
きるという効果を有する。
本考案によれば、内部ケースと本体ケースとの間に空
間部を形成し、この空間部を通じて本体ケース内の樹脂
パウダーの移動を自由に行うようにしたから、偏肉が防
止でき、材料ロスがなく、有効な材料利用ができ、経済
的価値が高い。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案によるパウダー供給ボックスを使用して
製作した自動車用ドアトリムを示す正面図、第2図は本
考案によるパウダー供給ボックスの構成を示す斜視図、
第3図,第4図は本考案によるパウダー供給ボックスを
使用したスラッシュ成形工程を示す説明図、第5図はス
ラッシュ成形により製作した従来の自動車用ドアトリム
を示す正面図、第6図は従来のパウダー供給ボックスを
示す斜視図、第7図は従来のパウダー供給ボックスを使
用したスラッシュ成形工程を示す説明図である。 10…自動車用ドアトリム 11…本体表皮 12…中接部表皮 20…パウダー供給ボックス 22…本体ケース 24…内部ケース 25…支柱 26…空間部 30…スラッシュ成形用金型 31,32…樹脂パウダー

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】スラッシュ成形用金型(30)の型面に付
    着させる樹脂パウダー(31,32)を該金型(30)
    に供給するスラッシュ成形用パウダー供給ボックス(2
    0)であって、スラッシュ成形用金型(30)に対向す
    る開口(21)を有し、1種類の樹脂パウダー(31)
    を収容する本体ケース(22)と、上記本体ケース(2
    2)内に設置され、上記樹脂パウダー(31)とは別種
    の樹脂パウダー(32)を収容する内部ケース(24)
    とから構成され、上記内部ケース(24)の底部外面
    (24a)と、本体ケース(22)の底部内面(22
    a)との間に、本体ケース(22)側の樹脂パウダー
    (31)の移動を許容する空間部(26)が設置されて
    いることを特徴とするスラッシュ成形用パウダー供給ボ
    ックス。
JP6922889U 1989-06-14 1989-06-14 スラッシュ成形用パウダー供給ボックス Expired - Lifetime JPH061386Y2 (ja)

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JPH038510U JPH038510U (ja) 1991-01-28
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