JP3035681U - 建築用パネル - Google Patents
建築用パネルInfo
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- JP3035681U JP3035681U JP1996009246U JP924696U JP3035681U JP 3035681 U JP3035681 U JP 3035681U JP 1996009246 U JP1996009246 U JP 1996009246U JP 924696 U JP924696 U JP 924696U JP 3035681 U JP3035681 U JP 3035681U
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- JP
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- panel
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【解決手段】 金属薄板材からなる方形の表面材10と
裏面材20との間に断熱用芯材30を挟持したパネルで
あって、パネルの一端側には芯材端部より突出した嵌合
部が形成され、対向する他端側には表裏両面材が内側に
屈曲して形成される屈曲段差部6に続く嵌合部が形成さ
れ、隣接するパネルと嵌合接続が可能とされた建築用パ
ネルにおいて、この嵌合接続方向に直角な方向の表面材
の両端部が芯材の側面に沿ってL型に折り曲げられると
共に、更にその先端が芯材厚みの中間部からパネルの表
面方向と平行になるように再度L型に折り曲げられて、
全体としてパネルの嵌合方向と直角方向の側面から表面
材の先端が突出された構造とされてなる嵌合接続方向と
直角方向の隣接パネルとの接合部材12を有してなる建
築用パネル。 【効果】 上下、左右に隣接するパネルとの接合を容易
に、確実にできる。
裏面材20との間に断熱用芯材30を挟持したパネルで
あって、パネルの一端側には芯材端部より突出した嵌合
部が形成され、対向する他端側には表裏両面材が内側に
屈曲して形成される屈曲段差部6に続く嵌合部が形成さ
れ、隣接するパネルと嵌合接続が可能とされた建築用パ
ネルにおいて、この嵌合接続方向に直角な方向の表面材
の両端部が芯材の側面に沿ってL型に折り曲げられると
共に、更にその先端が芯材厚みの中間部からパネルの表
面方向と平行になるように再度L型に折り曲げられて、
全体としてパネルの嵌合方向と直角方向の側面から表面
材の先端が突出された構造とされてなる嵌合接続方向と
直角方向の隣接パネルとの接合部材12を有してなる建
築用パネル。 【効果】 上下、左右に隣接するパネルとの接合を容易
に、確実にできる。
Description
【0001】
本考案は建築、構築物の外壁、内壁を構成するのに有用な建築用パネルに関す る。詳しくは、金属板の間に芯材が挟持された建築用パネルに関する。
【0002】
この種の長方形パネルの長辺の接合部は実矧ぎ構造、相決り構造、引っ掛け構 造の連結部を有しているが、一方短辺の接合部は突合わせ構造が主流であり、極 くまれに短辺の芯材、裏面材を取り除き、表面材を内方にL字型に折り曲げる構 造が採用されている。
【0003】 長辺の接合部については、例えば特開平1−290869号公報、特開平2− 279863号公報に見られるように、パネルの固着材が表面材に覆われて、表 面に露出してなく、納りの良いパネルが提案されている。しかしながら、これら の提案でも、短辺側の接合部については、何も言及されてなく、従来から採用さ れている突合わせ構造が採用されているものと思われる。
【0004】 突合わせ構造では、突合わせ部分に対して、ハット型の継ぎ手カバー金物を用 いるのが極く一般的である。 しかしながら、このハット型の継ぎ手カバー金物を用いる方法は、このカバー 金物のパネル表面材又は下地材への固着、雨水等の浸入を防止するためのシーリ ング工事等、多くの複雑で注意深さを必要とする現場工事を必要とし、しかも何 よりも大きな欠点は、美観を重視する建築用パネルに於いて、多くの改良を重ね た結果、長辺側の継手部はパネルの固着剤を表面材で覆い、表面側に露出しない 方法を確立しながら、短辺側の継手部では、継手カバー金物が表面側に突出する 事により美観を著しく損なうことである。
【0005】 この欠点を補うために、短辺側の両端部の芯材に沿って、表面材をL字型に折 曲げる構造が採用されている。しかしながら、この場合、L字型に曲げたのみで は不十分で、下記の固定法が必要となる。更に、パネルの化粧面と雄型嵌合部の 化粧面との境界にある屈曲段差が、表面材をL字型に折曲げる際、立体的に邪魔 をして、美しいL字型形状を保持する事は困難であり、更に無理に折曲げると曲 部に不定型のしわを生ずる。 又短辺側の両端部を折曲げる際、L字型に曲げたのみでは不十分で、パネルを 強固に下地材に固定する為には、L字型に曲げた上に、更に補強材を取付け、バ ルブタイト等の方法で、下地材に取付ける等の方法をとる。
【0006】
本考案は上下、左右に隣接するパネルとの接合に適した接合部を有する建築用 パネルを提供すること、及びこれを製造する際に表面材にしわが生じにくい構造 の建築用パネルを提供することである。
【0007】
本考案は、金属薄板材からなる長方形などの方形の表面材と裏面材との間に断 熱用芯材を挟持したパネルであって、パネルの一端側には嵌合部が形成され、対 向する他端側には該嵌合部と嵌合する嵌合部が形成され、隣接するパネルと嵌合 接続が可能とされた建築用パネルにおいて、この嵌合接続方向に直角な方向の表 面材の両端部が芯材の側面に沿ってL型に折り曲げられると共に、更にその先端 が芯材厚みの中間部からパネルの表面方向と平行になるように再度L型に折り曲 げられて、全体としてパネルの嵌合方向と直角方向の側面から表面材の先端が突 出された構造とされてなる嵌合接続方向と直角方向の隣接パネルとの接合部材を 有してなる建築用パネルである。 そして、この建築用パネルは、該嵌合部がパネル内側への屈曲段差部{図1、 (6)}を有する場合において、そのパネルの芯材の側面に沿ってL型に折り曲 げられてなるパネルの側面の表面材{図1、2(12)}に芯材方向の内側に屈 曲して形成される屈曲段差部{図2、(14)}を、嵌合部の屈曲段差部を設け た位置のパネルの側面に形成したり、あるいは屈曲段差部付近のパネル側面から 突出された接合部材{図1、2(12)}に切り欠き部{図2、(15)}を設 けたりすると、しわの発生が防止可能となる。
【0008】 以下、本考案を図面を用いて詳細に説明する。 図5は従来の建築用パネルを示す斜視図であり、表面材10と裏面材20の間 に断熱用芯材30が挟まれた構造となっている。そして、パネルの上側には雄型 嵌合部50が、下側には雌型嵌合部40が形成され、隣接するパネルと嵌合して 接合する構造となっている。ここでは雄型嵌合部と雌型嵌合部の場合について説 明したが、嵌合部に部分的に雄型嵌合部に相当する部分、雌型嵌合部に相当する 部分を有するものを含むことは申すまでもなく、この嵌合形態に限定されるもの ではない。
【0009】 従来の建築用パネルと本考案の建築用パネルと共通する部材について、説明す る。 表面材10と裏面材20は方形の金属薄板材からなり、例えばアルミニウム、 鉄、銅、ステンレス鋼、アルミニウム−亜鉛合金メッキ鋼板、カラ−鋼板、ホ− ロ−鋼板、フッ素樹脂塗装鋼板、クラッド鋼板、サンドイッチ鋼板等の一種をプ レス成形、押し出し成形、ロ−ル成形等により成形したものである。そして、表 面材10の表面側には化粧面2を設けることが多い。 断熱用芯材30は無機繊維、発泡樹脂等であるが、耐火性の点では不燃性の無 機繊維が好ましい。断熱用芯材30を表裏の両面材に挟持する方法は任意である が、接着剤で接着させる方法が簡便である。なお無機繊維の芯材の両端に珪酸カ ルシウム等のビーズをかためた無機硬質芯材を付加した複合芯材も以前より公知 である。
【0010】
以下、本考案の建築用パネルについて、図1、及び図2に基づいて詳細に説明 する。 図1は本考案の一例を示す一部切り欠き斜視図である。図2は他の一例を示す 斜視図である。 図1、2においてパネルの上側には雄型嵌合部50が、下側には雌型嵌合部4 0が形成されており、上下方向と直行する横側には接合部材12が形成されてい る。
【0011】 ここで、雌型嵌合部40は、芯材30の下端より突出する表裏両面材10及び 20の先端を、それぞれ内側に180度折り曲げてつくられた所定の長さの突出 部3及び21と、更にその先端をパネル表面と垂直で内部に所定の長さに突出さ せてつくられた補強リブ4及び22とで、所定の形状とされている。そして、突 出部3及び21が二重となっていること、補強リブ4及び22を設けたことによ り、強度が高められている。
【0012】 また、雌型嵌合部40と対向する他端側、すなわち上側に設けられる雄型嵌合 部50は、雌型嵌合部40と嵌合しうるパネル厚みとなるように表裏両面材10 及び20を内側に屈曲させて形成される屈曲段差部6、それに続くパネル表面と 平行な面8及び25と、更にその先端を芯材30の上端に沿って所定の長さに折 り曲げた補強リブ9及び26とで、所定の形状とされている。屈曲段差部6は嵌 合した際のストッパ−の役割をする他、接合部の密封性を高める。
【0013】 雌型嵌合部40と雄型嵌合部50とが嵌合する方向と直行する側、すなわち図 1、2では横側に設けられる接合部材12は、表面材10の先端が芯材30の側 面に沿ってL型に折り曲げられて、パネルの横側面の一部を面11で覆うように され、、更にその先端が再度パネルの表面と平行方向となるようにL型に折り曲 げられ、全体として表面材の先端がパネル側面の中間部から突出させた構造とな っている。この突出部は横側に隣接するパネルに同様に設けられた突出部と組み 合わせて両者を結合するための接合部材12となる。このため、この接合部材1 2は通常パネルの両側面に設けられる。そして、この接合部材はパネル厚みの1 /3〜2/3の範囲の位置に来るように設けることがよい。なお、接合部材12 の厚みを考慮して、両側の接合部材12の位置は相互に多少ずらせることがよい 。 接合部材12が表面材10と連続的に一体に設けられているだけでなく、パネ ルの横側面の一部を面11で覆っているので、接合部からの雨水等の侵入を防止 する効果が高い。
【0014】 ところで、このような接合部材12を設けるため、表面材10をL型に折り曲 げる際、しわが屈曲段差部6付近に生じやすい。このしわは横側面のみならず、 パネル表面にも発生しやすく美観を損なったり、強度を低下させたりする。 そこで、図1では屈曲段差部6の位置付近の接合部材12に、接合部材12の 先端が底辺となり、面11からの折り曲げ部が頂点となる三角形状の切り欠き部 15を設けている。この切り欠き部15を設けることにより、しわの発生を低減 させることができる。そして、この切り欠き部15はパネルの表面近くまでは達 していないので、防水性等に悪影響を与えることがない。
【0015】 しわの発生をより効果的に防止するためには、図2に示すように屈曲段差部6 の位置の面11にも屈曲段差部14を設け、この位置の接合部材12に前記のよ うな切り欠き部15を設けることが好ましい。このように、パネルの側面側の表 面材にも屈曲段差部を設けることにより表面材を折り曲げる際に表面に発生する しわを防止することができる。
【0016】 接合部材12による隣接の建築用パネルとの接合は、図3及び図4に示すよう にして行うことができる。 図3は柱への取り付け構造を示す斜視図であり、図中62はビス等の固着具で あり、63はパテ等のシ−リング材である。また、図4はその断面を示す図であ り、図中61はビス等の固着具である。ここで、パネルの接合部材12は隣接す るパネルの接合部材12’と重なり、固着具62で両者一体にされて柱へ固定さ れる。更に、接合部材12の表面側にはシ−リング材63が充填されて、雨水等 が侵入しないように密閉される。 そして、パネルの雄型嵌合部に設けた小孔7及び接合部材12に設けた小孔は 、固着具61及び62をとおすための小孔として利用される。
【0017】
本考案の建築用パネルは、嵌合部同士の嵌合ばかりでなく、嵌合方向とは直角 の方向の端部にも接合部材を設けたので、上下、左右に隣接するパネルとの接合 を容易に、しかも確実に行うことができる。そして、接合部材は表面材の先端部 を利用するものであるので、接合部での耐水性、外観等が優れる。更に、この接 合部材に切り欠き部を設けることにより、また更に、面11に屈曲段差部14を 設けることにより、パネルを製造する際に生ずるしわを低減することができる。 したがって、本考案の建築用パネルは施工性、耐水性に優れると共に、施工後の 強度、美観にも優れるものとなる。
【図1】本考案の建築用パネルの一部切り欠き斜視図で
ある。
ある。
【図2】本考案の他の実施例を示す建築用パネルの斜視
図である。
図である。
【図3】本考案の建築用パネルの取り付け構造を示す斜
視図である。
視図である。
【図4】本考案の建築用パネルの取り付け構造を示す断
面図である。
面図である。
【図5】本考案の従来の建築用パネルの斜視図である。
1 化粧面 2 化粧面 6 屈曲段差部 10 表面材 12 接合部材 14 屈曲段差部 15 切り欠き部 20 裏面材 23 嵌合部下縁 24 屈曲段差部 27 差込固定部下縁 30 芯材 40 雌型嵌合部 50 雄型嵌合部 61 固着具 62 固着具 63 シーリング材
Claims (3)
- 【請求項1】 金属薄板材からなる方形の表面材と裏面
材との間に断熱用芯材を挟持したパネルであって、パネ
ルの一端側には嵌合部Iが形成され、対向する他端側に
は該嵌合部Iと嵌合し得る嵌合部IIが形成され、隣接す
るパネルと係合接続が可能とされた建築用パネルにおい
て、この嵌合接続方向に直角な方向の表面材の両端部が
芯材の側面に沿ってL型に折り曲げられると共に、更に
その先端が芯材厚みの中間部からパネルの表面方向と平
行になるように再度L型に折り曲げられて、全体として
パネルの嵌合方向と直角方向の側面から表面材の先端が
突出された構造とされてなる嵌合接続方向と直角方向の
隣接パネルとの接合部材を有してなる建築用パネル。 - 【請求項2】 嵌合部がパネル内側への屈曲段差部{図
1、(6)}を有する場合において、そのパネルの芯材
の側面に沿ってL型に折り曲げられてなるパネル側面の
表面材に芯材方向の内側に屈曲して形成される屈曲段差
部{図2、(14)}を嵌合部の屈曲段差部(6)を設
けた位置のパネルの側面に形成してなる請求項1記載の
建築用パネル。 - 【請求項3】 嵌合部の屈曲段差部{図1、(6)}付
近のパネル側面から突出された接合部材{図1、図2、
(12)}に切り欠き部{図1、2、(15)}を設け
てなる請求項1又は請求項2記載の建築用パネル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1996009246U JP3035681U (ja) | 1996-09-12 | 1996-09-12 | 建築用パネル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1996009246U JP3035681U (ja) | 1996-09-12 | 1996-09-12 | 建築用パネル |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3035681U true JP3035681U (ja) | 1997-03-28 |
Family
ID=43170486
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1996009246U Expired - Lifetime JP3035681U (ja) | 1996-09-12 | 1996-09-12 | 建築用パネル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3035681U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3448219B2 (ja) | 1998-07-29 | 2003-09-22 | 日鉄鋼板株式会社 | 断熱パネル壁の水仕舞い構造 |
-
1996
- 1996-09-12 JP JP1996009246U patent/JP3035681U/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3448219B2 (ja) | 1998-07-29 | 2003-09-22 | 日鉄鋼板株式会社 | 断熱パネル壁の水仕舞い構造 |
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