JP3035507U - 複測式軸心度計測装置 - Google Patents

複測式軸心度計測装置

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JP3035507U
JP3035507U JP1996009028U JP902896U JP3035507U JP 3035507 U JP3035507 U JP 3035507U JP 1996009028 U JP1996009028 U JP 1996009028U JP 902896 U JP902896 U JP 902896U JP 3035507 U JP3035507 U JP 3035507U
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Japan
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measuring
shaft
deviation
measurement
shaft coupling
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JP1996009028U
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Inventor
豊 花戸
喜代志 小牧
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株式会社横田製作所
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 回転機械の駆動軸から被駆動軸に駆動トルク
を伝達する軸継手部の両軸間の平行偏位と角偏位を、同
時に、しかも正確に計測できる簡便な計測装置を得るこ
とを目的とする。 【構成】 回転機械の駆動軸から被駆動軸に駆動トルク
を伝達する軸継手部で両軸の軸心間の狂いを計測する装
置において、平行偏位計測用の測定子を有する計測器
と、角偏位計測用の測定子を有する計測器との一対の計
測器を備え、その各計測器を保持する各固定台が相互に
連結されると共に、一方の軸継手上に装着される構造に
構成されている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、回転機械の駆動軸から被駆動軸に駆動トルクを伝達する可撓式軸 継手部において、両軸の軸心度を同心に調整するために、軸心間の狂いを正確に 計測する、軸心度計測装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
駆動軸から被駆動軸に弾性体等の連結部材を介して駆動トルクを伝達する可撓 式軸継手は、各々の軸の熱膨張や軸推力等による軸方向の偏位、軸受の遊び、摩 耗、撓み等、避けられない軸心間の狂いをある程度は吸収できる特徴があり多く 採用されているが、軸心間の狂いは機器の異常振動や異常荷重、軸受の発熱等の 原因となり、場合によっては故障を引き起こすことにもなるため、両軸の軸心は できるだけ一致させることが望ましいことは勿論である。この軸心を一致させる 基本作業として、軸心間の狂いを正確に計測する必要があるが、一般にその計測 方法として、軸継手の連結部材を取外して一方の軸を静止させ、他方の軸を回転 させて計測する方法(以下、別廻し法と称する)と、該連結部材を組付けたまま の状態で両軸を同時に回転させて計測する方法(以下、共廻し法と称する)があ る。
【0003】 先ず、別廻し法による従来技術について、一般例を図4、図5に基づいて説明 する。これはJIS B1455「ゴム軸継手 軸心間の狂い測定法」にも記載 されている最も一般的な方法を示したもので、まず図4に示す通り、何れか一方 の軸継手(1)の外周部にダイヤルゲージ(7)の固定台(4)を固定し、対峙 する軸継手(2)の外周部にダイヤルゲージ(7)の測定子(9)を摺接させ、 ダイヤルゲージと共に一回転させて平行偏位(偏心;δ)を計測し、同心に調整 する。続いて図5に示す通り、該ダイヤルゲージ(7)を取付け替えして、該軸 継手(2)の側面にダイヤルゲージ(7)の測定子(9)を摺接させ、ダイヤル ゲージと共に一回転させて角偏位(偏角;α)を計測し、同心に調整する。この 作業を交互に繰り返し所定の許容値まで徐々に調整する(ダイヤルゲージの指度 から各々の偏位を算出する方法については公知のため詳説は省略する)。この計 測方法は、測定子が摺接する軸継手の表面における錆や塗装等の凹凸、及び軸継 手自体の軸に対する加工誤差をも含めて軸心間の狂いとしてダイヤルゲージに表 示するため、真の軸心間の狂いを計測できない問題がある。
【0004】 他方、共廻し法による従来技術によると、駆動トルクを伝達する連結部材を組 付けたままの状態で両軸を同時に一回転させて計測する(計測装置は別廻し法と 同様のため図示は省略する)。この場合は、平行偏位計測用ダイヤルゲージまた は角偏位計測用ダイヤルゲージの測定子は軸継手の外周または側面上の一点に当 接したままの状態で回転するので、前述の別廻し法の様な信頼性上の問題はない が、別廻し法と同様に平行偏位と角偏位を各々の別工程で計測し徐々に調整する という、熟練者においてもなお非常に煩わしい作業であるのが現状である。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は、上記の問題を解決するため、駆動軸と被駆動軸との軸心間の狂いを 計測する装置を、平行偏位及び角偏位の両方が同時に計測できるよう構成すると 共に、未熟練者においても取付けが簡便で、短時間に、しかも正確に計測できる 計測装置を得ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため本考案の複測式軸心度計測装置は、回転機械の駆動 軸から被駆動軸に駆動トルクを伝達する軸継手部で両軸の軸心間の狂いを計測す る装置において、平行偏位計測用の測定子を有する計測器と、角偏位計測用の測 定子を有する計測器との一対の計測器を備え、その各計測器を保持する各固定台 が相互に連結されると共に、一方の軸継手上に装着される構造に構成されたこと を特徴とする。
【0007】
【作用】 本考案の複測式軸心度計測装置は、一対の計測器が連結されたコンパクトな構 造であり、現場への携帯が便利であるばかりでなく、軸継手の外径の大きさにも 関係なく自在にかつ確実に取付けが可能となる。また、計測器を一対に構成した ために、両軸間の平行偏位と角偏位を同時に計測できるので、計測器の付替え作 業を必要とせず、容易に両偏位を計測して同心に調整できる。
【0008】
【実施例】
以下本考案の一実施例を示した図1〜図3に基づいて説明する。図1は、駆動 軸から被駆動軸へ弾性体等の連結部材(3)を介して駆動トルクを伝達する一般 的な可撓式軸継手(1)、(2)において、連結部材(3)を組付けたままの状 態で両軸を同時に回転して計測する共廻し法による計測状態を示す斜視図であり 、図2はその縦断面図、図3はその正面図である。
【0009】 平行偏位の計測器としてのダイヤルゲージ(7)と角偏位の計測器としてのダ イヤルゲージ(8)とを一対として、各々の固定台(4)、(5)をヒンジ(6 )で連結し、このヒンジ(6)で一体的に連結された固定台(4)、(5)を、 磁石等の作用により軸継手(1)の外周部に固定する。このときヒンジ(6)の 自由度によって、軸継手(1)の外径の大きさに応じて自在に、しかも確実に固 定でき、外力による位置ズレや脱落は起きにくい。
【0010】 そして、平行偏位計測用のダイヤルゲージ(7)の測定子(9)を対峙する軸 継手(2)の外周部に当接させ、角偏位計測用のダイヤルゲージ(8)の測定子 (10)を対峙する軸継手(2)の外側部に当接させて、両軸を同時に一回転し 、ダイヤルゲージ(7)、(8)の指度を同時に読み取り、所定の許容偏位量ま で平行偏位及び角偏位を調整する。
【0011】 各々の測定子(9)、(10)は一点に当接したままの状態でダイヤルゲージ (7)、(8)と共に回転して計測できるため、軸継手(2)の外周又は側面の 当接面の錆や塗装等の凹凸の影響を受けず、また軸継手(1)、(2)自身の加 工誤差にも関係なく両軸間の軸心度が正確に計測できる。
【0012】 本実施例では、一般的な可撓式軸継手において連結部材(3)を組付けたまま 両軸を同時に回転して計測する共廻し法について説明しているが、他の型式の軸 継手においても、また別廻し法についても同様に適用できることは勿論である。 また、固定台(4)、(5)の取付け方法としては、最も一般的な磁石式を図示 しているが、粘着式でもよく、他の治具により固定してもよい。
【0013】 固定台(4)、(5)の連結方式については、ヒンジ(ちょうつがい)式を例 示したが、他の連結方式でもよく、弾性体を介してもよい。また例示の一節の連 結の他にも多節の連結でもよい。また逆に、軸継手の外径が一種類に固定されて いるような場合等には、固定台(4)、(5)を一体の部材で形成してもよい。 なお本実施例では、計測器としては最も一般的なダイヤルゲージを使用した例を 示したが、その種類は、進退式の測定子を持つものやレバー式の測定子を持つも の等、適宜に組合わせ可能であり、更には、ダイヤルゲージ以外の種類の計測器 やセンサーを用いてもよいことは勿論である。その他、本考案の趣旨の範囲内で 種々設計変更可能であり、本考案を前記実施例に限定するものではない。
【0014】
【考案の効果】
従来の一般的な軸心間の狂いの計測装置は、平行偏位と角偏位を個々に計測し て軸心の調整作業を交互に繰り返し、徐々に同心に近づけるいう非常に煩雑な作 業により、多大の時間と熟練度を要していたが、本考案の計測装置を使用するこ とにより、軸継手の外径にかかわらず未熟練者でも容易に確実に取付けができ、 しかも平行偏位と角偏位を同時に正確に計測することができるので、測定時間の 大幅な短縮となり、精度の向上が図れる。また、本装置は、汎用品の固定台やダ イヤルゲージ等を利用して、容易に、しかも安価に製作できるものである。従っ て従来技術に比較してその実施効果は極めて大きいものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す斜視図である。
【図2】本考案の一実施例を示す縦断面図である。
【図3】本考案の一実施例を示す正面図である。
【図4】従来技術の平行偏位の計測状態を示す縦断面図
である。
【図5】従来技術の角偏位の計測状態を示す縦断面図で
ある。
【符号の説明】
1 軸継手 2 軸継手 3 連結部材 4 固定台 5 固定台 6 ヒンジ 7 ダイヤルゲージ(平行偏位計測用) 8 ダイヤルゲージ(角偏位計測用) 9 測定子(平行偏位計測用) 10 測定子(角偏位計測用) δ 平行偏位 α 角偏位

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転機械の駆動軸から被駆動軸に駆動ト
    ルクを伝達する軸継手部で両軸の軸心間の狂いを計測す
    る装置において、平行偏位計測用の測定子を有する計測
    器と、角偏位計測用の測定子を有する計測器との一対の
    計測器を備え、その各計測器を保持する各固定台が相互
    に連結されると共に、一方の軸継手上に装着される構造
    に構成されたことを特徴とする複測式軸心度計測装置。
JP1996009028U 1996-09-06 1996-09-06 複測式軸心度計測装置 Expired - Lifetime JP3035507U (ja)

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ID=43170318

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007303499A (ja) * 2006-05-09 2007-11-22 Jfe Mechanical Co Ltd 芯出し据付け方法及び誤差表示器
JP2017078655A (ja) * 2015-10-21 2017-04-27 三菱電機ビルテクノサービス株式会社 バックラッシュ測定装置

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0573505B2 (ja) * 1982-04-28 1993-10-14 Hazelett Strip Casting Corp

Patent Citations (1)

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