JP3034743B2 - 通信システム - Google Patents

通信システム

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JP3034743B2
JP3034743B2 JP5318290A JP31829093A JP3034743B2 JP 3034743 B2 JP3034743 B2 JP 3034743B2 JP 5318290 A JP5318290 A JP 5318290A JP 31829093 A JP31829093 A JP 31829093A JP 3034743 B2 JP3034743 B2 JP 3034743B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、通信システムに関し、
特に主制御部と少なくとも一個以上の副制御部との間で
同一通信線を介して信号を送受信する通信システムに関
する。
【0002】
【従来の技術】近年、各種電化機器は多様化が進み、電
化機器内に多数のセンサーやアクチュエータ等の各種装
置が用いられるようになっている。例えば、冷凍冷蔵庫
の分野においても、機器の大型化が進んでおり、庫内容
積の増大にしたがって冷蔵室、冷凍室の他に、野菜室や
ミートキーパー(肉貯蔵室)等の複数の貯蔵室に区画さ
れたものが市場から要請されている。これにともなっ
て、複数に区画された各室ごとに、センサーやアクチュ
エータ等の装置を夫々設置することとなり、装置数は大
幅に増大する傾向にある。したがって、各装置と、これ
らを制御する制御部とを、夫々一対一で対応して個別に
配線すると、すべての装置に逐一配線材を接続すること
になり、配線作業が繁雑で、製造時等における修理点検
も大変な労力を有する。そこで、本出願人は、冷凍冷蔵
庫等の電化機器において、システムの制御回路を主制御
部と複数の副制御部とに分離し、この間を通信線で接続
することにより配線材の簡素化を実現させた通信システ
ムについて、特願平4−203641号、特願平5−4
4050号あるいは特願平5−83330号で提案して
いる。さらに、特願平5−8039号あるいは特願平5
−106681号では、通信線での通信信号の衝突を回
避して効率よく通信を行なう技術を提案している。
【0003】これら各通信システムの基本的な回路構成
を図13に示す。図13の如く、通信システムは、冷凍
冷蔵庫の電化機器の総合的制御を司る主制御部1と、電
化機器内の各装置を駆動制御する副制御部2と、副制御
部2と主制御部1との間で通信する通信線3とが設けら
れ、通信線3は単一の線材が用いられている。なお、図
13中、4は主制御部のマイコン、5は副制御部のマイ
コン、6は電源回路、7は電源供給回路、8,9は通信
用I/F回路、10は直流電源回路である。そして、各
制御部1,2間で送受信される信号は、各マイコン4,
5に備えられた通信タイマーによってその通信速度の設
定、および信号の処理に関する経過時間の記録等が行わ
れており、通信タイマーの動作周期は、各マイコン4,
5に接続される発振子の振動数によって決定される。
【0004】そして、図14に主制御部のマイクロコン
ピュータ(以下、マイコンと略す)の制御動作フローチ
ャートを示し、これに基づいて上記通信システムの正常
な通信動作の説明を行う。主制御部1は、図14の如
く、電源投入後に主制御部1内のマイコン4の初期化を
行い(S53)、通信タイマーを予め決められた通信速
度になるように設定して動作させる(S54)。次に、
各副制御部2に接続される入力装置の中でアナログ/デ
ジタル変換(以下、A/D変換と略す)を必要とする端
子の設定や、さらに出力装置の初期動作に対する指示等
を該当副制御部2に対して伝達するための初期設定命令
信号を送信し(S55)、応答信号の受信を確認する
(S56)。全部の副制御部2に初期設定命令を送信し
た後(S57)、ポーリングにより各副制御部2に接続
されている入力装置からの信号を収集(S58)、およ
び解析し(S59)、出力装置を制御する必要があれば
該当する副制御部2に対して出力要求命令を送信する
(S60,S61)。これらの処理(S53〜S61)
をくり返し行うことでシステム全体の制御を行ってい
く。
【0005】ここで、応答信号受信の確認をし(S5
6,S56’,S56”)、ある信号の送信に対して副
制御部2からの応答がない場合に不応答回数をカウント
し(S62)、該当副制御部2に対して信号の再送信を
所定回数繰り返す(S64)。そして、この不応答回数
が所定回数を越えた場合(S63)には副制御部2が暴
走していると判断し、一旦電源供給回路7をオフして副
制御部2にパワーオンリセットをかける通信異常処理
(S65)を行なう。
【0006】次に、図15に送信信号の構成図を、図1
6に信号の通信開始時におけるタイミングチャートを示
す。
【0007】主制御部1から信号を発信する場合、まず
信号のヘッダー部としてマークD8を14ビットハイを
送信し、続いてコマンドキャラクタD9を12ビット、
データキャラクタD10を12ビット、テール部として
スペースD11を12ビット送信する。なお、D15は
スタートビット、D17はパリティビット、D18はス
トップビットである。
【0008】このとき、受信側の副制御部2では、通信
タイマーの動作周期毎に通信線3を監視し、通信線3に
おいて12ビットハイ(T4)が続けば受信中の信号は
マークD8であると判断して、次のコマンドキャラクタ
D9内のスタートビットD15による通信線3のハイか
らローへの立ち下がりを待つ。そして、通信線3の立ち
下がりを検知すると、それと同時に通信タイマーの動作
周期を半分の2400bpsに設定し、1周期分だけ動
作させる(T5)。その後、再び1200bps周期に
戻して通信線3の読込みを1キャラクタ分行う(T
6)。
【0009】このように、副制御部2は、通信線3の読
み込み位置をビットの中央になるように、1キャラクタ
毎に補正を行っている(調歩同期)。また、信頼性を向
上させるため、通信線3の読み込み方法は所定回数連続
で読み込んで、その結果多数決によりハイかローかを確
定させている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記構成の通信システ
ムにおいて、常に正常な通信を確保するには、各制御部
1,2間で正確で統一された信号による送受信が必要で
ある。そのためには、発振子の精度が重要であり、次の
ような課題があった。
【0011】(1)各制御部1,2のマイコン4,5の
通信タイマーは、各発振子のばらつきを考慮し、このば
らつきが温度特性を含むワースト条件下で、通信線3の
読み込みに対する処理時間が確保できるかどうか確認す
る必要がある。
【0012】(2)各発振子のばらつきにより、通信タ
イマーの動作周期が短くなって通信速度が速くなり、通
信線3の読み込みに対する処理時間が短くなって通信の
信頼性が低下する。
【0013】(3)通信線3の読み込みに対する処理時
間を確保するには、それぞれに高精度の発振子を使用し
て各通信タイマーの動作周期を統一する必要があるの
で、システムのコストアップにつながる。
【0014】(4)製造工程時において、例えば、各制
御部1,2に互いに異なる定数の発振子を誤って取り付
けられた場合は、通信が行えずシステムとして成り立た
ない。
【0015】本発明は、上記に鑑み、主制御部および副
制御部の通信タイマーの動作周期を自動的に補正して正
常な通信が行える通信システムの提供を目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明請求項1〜3によ
る課題解決手段は、図1の如く、機器の総合的制御を司
る主制御部12と、前記機器内の各装置を駆動制御する
複数の副制御部13〜16とを備え、前記主制御部12
および前記各副制御部13〜16は同一通信線17を介
して通信可能に接続された非同期式の通信システムにお
いて、前記主制御部12は、電源投入後の通信開始前に
前記各副制御部13〜16の通信タイマー71の動作周
期の補正をする周期補正信号を送信するタイマー周期補
正手段49を有せしめられ、前記各副制御部13〜16
は、前記タイマー周期補正手段49からの周期補正信号
を検知する信号検知手段72と、該信号検知手段72に
より周期補正信号を検知したときにこの信号に含まれる
主制御部の通信タイマーの動作周期を示すマークに基づ
いて通信タイマー71の動作周期を前記主制御部12の
通信タイマー48の動作周期に合うよう補正する周期補
正手段73とを有せしめられたものである。そして、前
記信号検知手段72は、通信線17を監視して前記主制
御部12からの信号が前記周期補正信号か否かを判断す
る判断部74と、該判断部74により前記周期補正信号
であると判断したときに副制御部13〜16の通信タイ
マー71の動作周期を予め決められた値に設定するタイ
マー再設定部75とから構成され、前記周期補正手段7
3は、受信した前記周期補正信号の周期を監視する周期
補正信号監視部76と、前記通信タイマー71の動作周
期を前記周期補正信号監視部76によって得られた周期
に補正するタイマー周期変換部77とから構成されてい
る。また、各副制御部13〜16の通信タイマー71の
動作周期は、通信中の所定時間毎に補正してもよい。
【0017】請求項4,5による課題解決手段は、図9
の如く、各副制御部13〜16に、受信の異常が所定回
数以上連続で発生したことを検知する受信異常検知手段
78と、該受信異常検知手段78により連続異常を検知
したときに正常通信が可能になるまで副制御部13〜1
6の通信タイマー71の動作周期を補正する周期変更手
段79とを有せしめられたものである。そして、周期変
更手段79は、受信異常検知手段78による連続異常の
回数をカウントする異常カウンタ80と、前記連続異常
の回数に応じて通信タイマー71の動作周期を増減させ
るタイマー周期書換部81とから構成されている。
【0018】請求項6,7による課題解決手段は、図1
1の如く、主制御部12に、各副制御部13〜16のそ
れぞれの通信タイマー71の動作周期データを記憶する
周期格納手段82と、通信時に前記周期格納手段82か
ら通信対象の副制御部13〜16の動作周期データを呼
び出して前記主制御部12の通信タイマー48の動作周
期を呼び出した前記動作周期データに設定するタイマー
設定手段83と、通信中に通信対象の前記副制御部13
〜16に対して不応答が発生したときに前記周期格納手
段82の該当動作周期データを補正して再送信を行う
ータ変更手段84とを有せしめられたものである。そし
て、データ変更手段84は、不応答の回数をカウントす
る不応答カウンタ85と、前記不応答の回数に応じて通
信タイマー48の動作周期データを増減させて通信を続
行させる動作周期データ書換部86とから構成されてい
る。
【0019】
【作用】上記請求項1〜3による課題解決手段におい
て、通信開始に先立って、主制御部12から副制御部1
3〜16へタイマー周期補正手段49によって周期補正
信号を送信する。このとき、副制御部13〜16では、
信号検知手段72によって通信線17を監視しており、
判断部74によって周期補正信号であると判断すると、
タイマー再設定部75により通信タイマー71の動作周
期が予め決められた値に設定され、周期補正信号監視部
76で受信した周期補正信号の周期の監視を行う。そし
て、周期補正信号の受信が終わると、タイマー周期変換
部77が通信タイマー71の動作周期を周期補正信号の
周期に合わせる補正を行う。したがって、以後の各制御
部間の信号の送受信は同一周期で行われる。
【0020】また、通信中の所定時間毎に、通信タイマ
ー71の動作周期の補正を行うことにより、通信中に通
信タイマー71の動作周期に変化が生じても、正常動作
に復帰することができる。
【0021】請求項4,5による課題解決手段におい
て、通信中に副制御部13〜16の受信異常検知手段7
8が所定回数以上連続で受信の異常を検知すると、異常
カウンタ80により連続異常回数をカウントする。そし
て、タイマー周期書換部81が通信タイマー71の動作
周期を連続異常回数に応じて書き換えて、通信が続行さ
れる。以後、正常通信が可能になるまで書き換えが行わ
れ、通信可能になると主制御部12の通信タイマー48
の動作周期と一致する。
【0022】請求項6,7による課題解決手段におい
て、主制御部12では、周期格納手段82により各副制
御部13〜16の通信タイマー71の動作周期データが
個別に記憶されており、通信時に通信対象の副制御部1
3〜16の動作周期データを呼び出し、タイマー設定手
段83によって自己の通信タイマー48の動作周期を呼
び出した動作周期データに設定する。そして、通信中に
該当副制御部13〜16が不応答であった場合は、不応
答カウンタ85でその回数をカウントし、動作周期デー
タ書換部86が自己の通信タイマー48の動作周期を不
応答回数に応じて書き換えて、再送信を行う。そして、
通信が可能になった時点で、その書き換えられた動作周
期データを通信対象の副制御部13〜16の通信タイマ
ー71の動作周期データとして周期格納手段82に記憶
し、次回通信時にそのデータを呼び出して自己の通信タ
イマー48の動作周期として設定される。
【0023】
【実施例】[第一実施例] (冷凍冷蔵庫の全体構成)まず、本発明の第一実施例の
通信システムの適用例として冷凍冷蔵庫の構成を説明す
る。本実施例の冷凍冷蔵庫は、図示しない外箱の内部
に、図2に示すような内箱11が設けられ、該内箱11
の上部には、通信機能を有し冷凍冷蔵庫の温度管理等の
総合的制御を司る主制御部12が配置され、また、該主
制御部12を上位の制御機関として冷凍冷蔵庫の各部品
装置を駆動制御する四個の副制御部13〜16と、該副
制御部13〜16と前記主制御部12との間で通信する
単一の通信線17とを備えている。
【0024】(内箱の構成)前記内箱11は、冷凍室1
8、冷蔵室19および野菜室20の三庫室に区画されて
いる。前記冷凍室18は、さらに冷凍貯蔵部21と製氷
部22とに区画されている。前記冷凍貯蔵部21には、
図2の如く、入力装置としてのサーミスタ23およびド
アスイッチ24、出力装置(負荷)としてのヒータ25
および電動ファン26、さらに、庫内灯27が設置され
ている。また、製氷部22には、入力装置としての製氷
サーミスタ28およびドアスイッチ29、出力装置とし
ての離氷モータ30が設置されている。前記冷蔵室19
には、入力装置としてのサーミスタ31およびドアスイ
ッチ32、出力装置としての電動ダンパ33、さらに、
庫内灯34、脱臭ファン35およびイグナイタ36が設
置されている。前記野菜室20には、入力装置としての
サーミスタ37が設置されている。なお、図2中、38
は圧縮機、39は凝縮ファン、40はヒータである。
【0025】これらの部品のうち、入力装置23,2
4,28,29,31,32,37は、冷凍冷蔵庫を制
御するための信号を前記副制御部13〜16または主制
御部12に与えるためのものである。また、出力装置2
5,26,27,30,33,34,35等は、主制御
部12または副制御部13〜16からの信号(命令)に
基づく制御の下に駆動される。
【0026】(主制御部の構成)前記主制御部12は、
図1(A)の如く、外部から商用交流電源が供給されて
おり、この供給電力を絶縁、降圧して駆動電力に変換す
るための電源回路41と、該電源回路41からの電源供
給にて駆動するマイコン42と、発信回路やリセット回
路等で構成される周辺回路43と、通信用インターフェ
イス(以下、I/Fと略す)回路44とを備えている。
【0027】前記マイコン42は、CPU,ROMおよ
びRAMを有しており、ROM等にプログラミングされ
た機能により動作するもので、例えば図3に示すものと
される。図3中、45はストローブ信号を出力するため
のストローブ出力バッファ、46は前記通信線17から
受信した信号が入力される通信線入力バッファ、47は
通信線17へ信号を送信するシリアル出力バッファであ
る。
【0028】そして、前記マイコン42は、通信タイマ
ー48と、後述する前記各副制御部13〜16の通信タ
イマーの動作周期の補正をするタイマー周期補正手段4
9とを有せしめられている。
【0029】前記通信タイマー48は、通信速度の設
定、および信号の処理に関する経過時間の記録等や切換
えのタイミングを知るためのもので、図4の如く、マイ
コン42に接続され電圧の印加により振動を起こす発振
子50と、該発振子50を作動させる発振回路51と、
発振子50の振動周期を分周する分周回路52と、該分
周回路52により分周された振動周期を分配するプリス
ケーラ53と、タイマー54のカウントクロックを選択
してタイマー54を作動させるカウントクロック制御回
路55とから構成されている。なお、56は一時的にデ
ータを保持するモジュロレジスタである。
【0030】前記タイマー周期補正手段49は、各副制
御部13〜16に対して周期補正信号を送信するもの
で、電源投入後の通信開始前および通信中の所定時間毎
(本実施例では前信号送信から1時間経過したとき)に
周期補正信号の送信を行う。該周期補正信号は、各副制
御部13〜16の通信タイマーに対してその動作周期の
補正の開始を知らせるものである。
【0031】(副制御部の構成)前記副制御部13〜1
6は、前記主制御部12と、前記各庫室18,19,2
0の各種出力装置25,26,30,33および入力装
置23,28,31,37との間に介在され、特に、各
庫室18,19,20の入力装置や出力装置が集中する
場所の近傍(四箇所)に設置され、夫々、冷凍貯蔵用副
制御部13、製氷用副制御部14、冷蔵用副制御部15
および野菜保存用副制御部16と称される。前記冷凍貯
蔵用副制御部13は、前記冷凍室18の冷凍貯蔵部21
に設置され、入力装置として前記ドアスイッチ24およ
びサーミスタ23が接続されるとともに、出力装置とし
て前記ヒータ25、電動ファン26および庫内灯27が
接続される。前記製氷用副制御部14は、冷凍室18の
製氷部22に設置され、入力装置として製氷サーミスタ
28およびドアスイッチ29が接続されるとともに、出
力装置として離氷モータ30が接続される。前記冷蔵用
副制御部15は、前記冷蔵室19に設置され、入力装置
としてドアスイッチ32およびサーミスタ31が接続さ
れるとともに、出力装置として電動ダンパ33、庫内灯
34、脱臭ファン35およびイグナイタ36が接続され
る。前記野菜保存用副制御部16は、前記野菜室20に
設置され、入力装置としてサーミスタ37が接続され
る。
【0032】そして、前記各副制御部13〜16は、図
1(B)の如く、すべて同様なブロック構成を有してお
り、該各庫室18,19,20の入力装置や出力装置を
制御するためのマイコン58と、該マイコン58からの
信号に基づいて前記出力装置25〜27,30,33〜
36等を駆動する駆動回路59と、前記マイコン58に
信号を授受する前記主制御部12と同等の通信用I/F
回路60と、前記各副制御部13〜16を一意に認識す
るための情報(以下、ノードアドレスと称す)が設定さ
れるノードアドレス設定回路61と、ACコードからの
供給電力を絶縁、降圧して直流電力に変換するための直
流電源回路62と、前記入力装置23,31,37等か
らの入力信号を前記マイコン58に与える入力回路63
と、発信回路等を含む周辺回路64とを備えている。
【0033】前記マイコン58は、ROM、RAM、C
PU等を有しており、例えば図5に示すものとされる。
ROMには、各副制御部13〜16での処理手順がプロ
グラミングされ、前記RAMには、ROMのプログラム
で用いる各種データが格納されている。そして、A/D
変換ポート65、入力ポート66および出力ポート67
を有しており、68はストローブ信号を出力するための
ストローブ出力バッファ、69は前記通信線17から受
信した信号が入力される通信線入力バッファ、70は通
信線17へ信号を送信するシリアル出力バッファであ
る。
【0034】そして、前記マイコン58は、図5の如
く、通信タイマー71と、前記主制御部12からの周期
補正信号を検知する信号検知手段72と、周期補正信号
を検知したときに通信タイマー71の動作周期を前記主
制御部12の通信タイマー48の動作周期に合うよう補
正する周期補正手段73とを有せしめられている。な
お、前記通信タイマー71は、例えば図4に示す前記主
制御部12の通信タイマー48と同等のものである。
【0035】前記信号検知手段72は、通信線17を監
視して主制御部12からの信号が周期補正信号か否かを
判断する判断部74と、該判断部74により前記周期補
正信号であると判断したときに副制御部13〜16の通
信タイマー71の動作周期を予め決められた値に設定す
るタイマー再設定部75とから構成されている。
【0036】該タイマー再設定部75は、前記周期補正
信号を受信したときに通信タイマー71の動作周期を再
設定するもので、通信タイマー71の通信速度、カウン
トクロックおよびカウント数が設定される。
【0037】前記周期補正手段73は、受信した前記周
期補正信号の信号長を前記タイマー再設定部75により
設定されたカウントクロックでカウントする周期補正信
号監視部76と、前記通信タイマー71の動作周期を前
記周期補正信号監視部76によって得られたカウント数
に補正するタイマー周期変換部77とから構成されてい
る。そして、一旦、通信タイマー71の動作周期がタイ
マー周期変換部77により補正されると、以後の通信は
補正された動作周期によって行われ、前記主制御部12
からの周期補正信号を受信する度に動作周期の補正が行
われる。
【0038】(通信動作)ここで、主制御部12から信
号を各副制御部13〜16へ送信する場合の通信動作を
説明する。なお、通信動作は各副制御部13〜16につ
いて同様に行われるので、ここでは主制御部12と冷凍
貯蔵用副制御部13との通信動作を例に挙げる。まず、
図6の如く、主制御部12は電源投入後にマイコン42
の初期化を行い(S1)、通信タイマー48の動作周期
を設定(S2)してタイマー54を動作させる。このと
きの設定値は、通信速度を1200bpsに設定する
と、カウントクロックは4μsを選択し、カウント数が
208カウントに設定される(周期:832μs)。
【0039】そして、信号の送信開始に先行して、まず
タイマー周期補正手段49により周期補正信号を送信す
る(S3)。この周期補正信号の構成としては、図7の
如く、信号の開始を示唆するマークD1として50ビッ
トハイを出力し、次にマークD2として主制御部12の
通信タイマー48のカウント数と同数の208ビットロ
ーを出力し、最後に信号のストップビットD3として2
ビットハイを出力し、周期補正信号の送信を終了する。
【0040】その後、副制御部13に接続されている入
力装置の中でA/D変換を必要とする端子の設定や、さ
らに出力装置の初期動作に対する指示等を副制御部13
に対して伝達するための初期設定命令信号を送信し(S
4)、応答信号の受信を確認する(S5)。副制御部1
3に初期設定命令信号を送信した後(S6)、ポーリン
グにより副制御部13に接続されている入力装置からの
信号を収集、および解析し(S7,S8)、出力装置を
制御する必要があれば副制御部13に対し出力要求命令
信号を送信する(S9,S10)。これらの処理をくり
返し行うことでシステム全体の制御を行っていく。
【0041】そして、周期補正信号は、前回の周期補正
信号の送信終了時点から所定時間(ここでは1時間)経
過する毎に(S11)、周期補正信号の送信を行う(S
3’)。
【0042】図8に副制御部の受信処理についてのマイ
コンの制御動作のフローチャートを示す。副制御部13
では、電源投入後にマイコン58の初期化を行い、通信
タイマー71の動作周期を設定してタイマー54を作動
させる。このときの設定値は、主制御部12と同様に通
信速度を1200bpsに設定するため、カウントクロ
ックは4μsを選択し、カウント数が208カウントに
設定される。
【0043】そして、信号検知手段72により副制御部
13の通信タイマー71の動作周期毎に通信線17の監
視を行い(S16)、判断部74で主制御部12からの
信号のハイ状態が12ビット続くのを確認すれば(S1
7)、現在受信しているのは、図15に示す諸命令の信
号開始を示唆するマークD8であると判断し、調歩同期
をとるためにスタートビットD15における通信線17
のハイからローへの立ち下がりを待ちながら監視を続行
する。
【0044】ここで、図7のようにさらにハイ状態が続
き、ハイ状態が20ビット続くのを確認すれば(S1
9,T1)、現在受信している信号は周期補正信号の開
始を示唆するマークD1であると判断し、通信線17の
ハイからローへの立ち下がりを待つ。このとき、通信タ
イマー71は、タイマー再設定部75によってその動作
周期を通信速度1200bps、カウントクロック4μ
s、カウント数208カウントに再設定(S20)され
る。そして、信号の立ち下がりを検知すると(S21,
T2)、信号のロー期間(マークD2)の信号長のカウ
ントを開始する(S23)。
【0045】その後、通信タイマー71は、周期補正信
号のストップビットD3を示す通信線17のハイを確認
した時点(T3)で、信号のロー期間のカウントを終了
し、周期補正信号の受信を終了する。このとき、副制御
部13の通信タイマー71の動作周期のカウント数を、
タイマー周期変換部77によって周期補正信号のロー期
間をカウントしたカウント数に書き換えて(S24)、
以降、その書き換えられた動作周期によって通信タイマ
ー71を作動させる。
【0046】ここで、周期補正信号の送受信動作の具体
例を示す。まず、図7(a)の如く、副制御部13の通
信タイマー71の発振子50として、ばらつきが−5%
のものが使用された場合、通信タイマー71のカウント
クロックは4μsを選択しても、実際には3.8μsと
なるため、通信タイマー71の実動作周期は3.8μs
×208カウント=790μsとなる。例えば、この状
態で通常のポーリングによる通信を行うと、主制御部1
2の通信タイマー48の動作周期と合わないため、副制
御部13での信号の読み込みが速くなったり、あるいは
受信異常となるため、通信システムの信頼性が低下して
しまう。
【0047】そこで、通信開始に先立って、周期補正信
号のマークD2をカウントさせると、そのカウント数は
219カウントとなる。そして、タイマー周期変換部7
7によって副制御部13の通信タイマー71のカウント
数を219に書き換えると、動作周期は3.8μs×2
19カウント=832μsとなって、実動作上、主制御
部12の通信タイマー48の動作周期と一致する。
【0048】また、図7(b)の如く、同様に副制御部
13の通信タイマー71の発振子50が、ばらつき+5
%のものであれば、通信タイマー71のカウントクロッ
クは実際には4.2μsとなり、通信タイマー71の実
動作周期は4.2μs×208カウント=873μsと
なる。この動作周期で周期補正信号のマークD2をカウ
ントさせると、カウント数は198カウントとなり、通
信タイマー71の動作周期のカウント数を198カウン
トに書き換えると、4.2μs×198カウント=83
1μsとなって、主制御部12の通信タイマー48の動
作周期と一致する。
【0049】さらに、図7(c)の如く、副制御部13
の発振子50を誤って所定の定数の2倍のものが取付け
られたとすると、通信タイマー71のカウントクロック
は4μsを選択したつもりが実際には8μsとなり、通
信タイマー71の動作周期は8μs×208カウント=
1664μsとなる。ここで、周期補正信号を検知する
には、マークD1を20ビット以上カウントした時点で
検知するが、この場合、実際にはマークD1を40ビッ
ト以上カウントすることになる。しかし、マークD1は
50ビット続くので、容易に周期補正信号が検知でき、
周期補正信号のマークD2をカウントすると、カウント
数は104カウントとなる。そして、通信タイマー71
の動作周期のカウント数を104に書き換えても8μs
×104カウント=832μsとなるため、定数の異な
る発振子50を誤って取り付けても通信タイマー71の
動作周期が補正され、以降の通信動作が可能となる。ま
た、逆に所定の定数の1/2の発振子50を誤って取り
付けても、同様に補正される。
【0050】このように、通信開始前に副制御部13の
通信タイマー71の動作周期を周期補正信号に合わせる
補正を行うので、主制御部12の通信タイマー48の動
作周期と一致させることができる。したがって、各制御
部12,13の通信タイマー48,71の発振子50が
それぞれ異なった定数のものであっても、自動的に動作
周期が統一され、通信線17の読み込み処理に対する時
間が十分確保できるので、通信異常が少なくなって通信
システムの信頼性が向上する。
【0051】しかも、製造工程において、発振子50の
ばらつきを考慮する必要がなく、精度の低い安価な発振
回路51での動作が可能となるので、通信システムのコ
ストアップにはならない。
【0052】さらに、通信中の所定時間毎にも通信タイ
マー71の動作周期の補正が行われるので、電圧降下等
によって発振子50に影響が与えられて通信異常が発生
しても、正常動作に復帰することができる。
【0053】[第二実施例]本実施例の通信システムで
は、図9の如く、副制御部13〜16のマイコン58
に、通信中において主制御部12からの信号の異常が所
定回数(本実施例では2回)以上連続で発生したことを
検知する受信異常検知手段78と、該受信異常検知手段
78により連続異常を検知したときに前記副制御部13
〜16の通信タイマー71の動作周期を補正する周期変
更手段79とを有せしめられている。なお、本実施例の
主制御部は、第一実施例に示す主制御部12のマイコン
42において、タイマー周期補正手段49を有しない状
態と同じ構成、制御動作であるため、以下、主制御部の
詳細な説明は省略して発明の要部である副制御部につい
て説明する。
【0054】そして、前記周期変更手段79は、前記受
信異常検知手段78による連続異常の回数をカウントす
る異常カウンタ80と、前記連続異常の回数に応じて通
信タイマー71の動作周期を増減させるタイマー周期書
換部81とから構成されている。該タイマー周期書換部
81では、 n×(−1)[n=異常カウント数] で得られる補正カウント数を通信タイマー71の動作周
期のカウント数に加えることにより、通信タイマー71
の動作周期が書き換えられる。そして、書き換えられた
通信タイマー71の動作周期で再度通信が行われる。
【0055】図10に受信異常処理についての副制御部
のマイコンのフローチャートを示す。副制御部13は、
電源投入後マイコンの初期化を行い、通信タイマー71
の動作周期の通信速度を1200bpsに設定すると、
カウントクロックは4μsを選択し、カウント数が20
8カウントに設定されてタイマー54を作動させる。以
降、この通信タイマー71の動作周期により各諸命令の
信号の送受信を行っていく。
【0056】いま、通信中に、例えば図15に示す信号
のスタートビットD15がハイであったり(S35)、
パリティビットD17の照合が一致しなかったり、スト
ップビットD18がローである(S38)等によって受
信の異常が連続して2回発生した場合、連続異常回数を
異常カウンタ80でカウントし(S43)、タイマー周
期書換部81によって通信タイマー71の動作周期のカ
ウント数を書き換える(S44)。つまり初期値のカウ
ント数208に対し、1回目の補正では207カウン
ト、2回目の補正では209カウント、3回目の補正で
は206カウントとなり、受信異常が繰り返されるたび
に、徐々に通信タイマー71の動作周期がプラス・マイ
ナス方向に振られていく。そして、副制御部13の通信
タイマー71の動作周期が主制御部12の通信タイマー
48の動作周期と一致した時点で通信可能となり、通信
が可能になった時点で異常カウンタ80がクリアされ
(S39)、この時点でのカウント数を基準として、以
後の通信が行われる。さらにまた受信異常が発生する
と、この基準に対して補正カウント数が加えられてい
く。
【0057】このように、通信中に異常受信が発生して
も、副制御部13の通信タイマー71の動作周期を書き
換えて、主制御部12の通信タイマー48の動作周期に
合わせる補正を行うので、正常な通信動作に復帰させる
ことができる。したがって、第一実施例と同様の効果が
得られる。
【0058】[第三実施例]本実施例の通信システムで
は、図11の如く、主制御部12のマイコン42に、各
副制御部13〜16の通信タイマー71の動作周期デー
タを記憶する周期格納手段82と、通信時に前記周期格
納手段82から通信対象である副制御部13〜16の動
作周期データを呼び出して前記主制御部12の通信タイ
マー48の動作周期を呼び出した動作周期データに設定
するタイマー設定手段83と、通信中に通信対象の前記
副制御部13〜16に対して不応答が発生したときに前
記周期格納手段82の該当動作周期データを補正するデ
ータ変更手段84とを有せしめられている。なお、本実
施例の各副制御部は、第一実施例に示す各副制御部13
〜16のマイコン58において、信号検知手段72およ
び周期補正手段73を有しない状態と同じ構成、制御動
作であるため、以下、副制御部の詳細な説明は省略す
る。
【0059】前記周期格納手段82は、主制御部12の
マイコン58内のRAMが利用されており、各副制御部
13〜16の通信タイマー48の動作周期データがそれ
ぞれ個別に記憶される。
【0060】前記データ変更手段84は、不応答の回数
をカウントする不応答カウンタ85と、前記不応答の回
数に応じて通信タイマー48の動作周期データを増減さ
せて通信を続行させる動作周期データ書換部86とから
構成されている。該動作周期データ書換部86では、 (n−1)×(−1)[n=不応答カウント数] で得られる補正カウント数を主制御部12の通信タイマ
ー48の動作周期データに加えて、通信タイマー48の
動作周期データの書き換えが行われる。そして、書き換
えられた通信タイマー48の動作周期によって再度通信
が行われる。ただし、再送信する場合、電源投入後の最
初に送信される初期設定命令に対する再送信であれば、
補正する回数に制限を設けず、通信可能になるまでデー
タの書き換えを行って再送信を繰り返し、それ以外は、
再送信が5回までとされている。
【0061】図12に信号送信時についての主制御部の
マイコンのフローチャートを示す。まず、主制御部12
は電源投入後、マイコン42の初期化を行う。ここで、
マイコン42のRAMには、各副制御部13〜16の通
信タイマーの動作周期データが個別に記憶されている。
その後、各副制御部13〜16に対して通信を行う場
合、通信対象の副制御部13〜16に対する動作周期デ
ータをRAMから呼び出す(データが記憶されていない
場合は初期値=208カウントとされる)。タイマー設
定手段83により通信タイマー48の動作周期を、呼び
出した動作周期データに設定してタイマー54を作動さ
せて(S46)、諸命令の信号の送受信を行う(S4
7)。
【0062】いま、主制御部12からある信号の送信に
対して該当副制御部13〜16が不応答であった場合、
不応答回数をカウントし(S49)、動作周期データ書
換部86によって自己の通信タイマー48の動作周期
を、補正カウンタ数を加えた動作周期データに書き換え
て(S52)再送信を行う。つまり1回目の再送信時に
は前回と同様の208カウント、2回目の再送信時には
209カウント、3回目の再送信時には207カウント
となり、再送信を繰り返すたびに、通信タイマー48の
動作周期がプラス・マイナス方向に振られていく。そし
て、初期設定命令以外に対する再送信は、5回までとな
っているので、現基準カウント数に対して±2カウント
分の補正が行われる。なお、不応答が6回以上の場合
は、一旦電源をオフして副制御部13〜16にパワーオ
ンリセットをかける通信異常処理を行なう。そして、通
信が可能になった時点で、書き換えられた動作周期デー
タを通信対象の副制御部13〜16の通信タイマー71
の動作周期データとしてRAMに記憶し、次回通信時に
RAMからそのデータを呼び出して自己の通信タイマー
48の動作周期として設定される。
【0063】このように、主制御部12では、自己の通
信タイマー48の動作周期を、記憶されている通信対象
となる副制御部13〜16の通信タイマー71の動作周
期データに書き換えて通信を行うので、各副制御部13
〜16の通信タイマー71の動作周期データが不一致で
あっても常に正常な通信が行える。さらに通信時に通信
対象の副制御部13〜16が不応答の場合は、自己の通
信タイマー48の動作周期データを、該当副制御部13
〜16の通信タイマー71の動作周期データに合わせる
補正を行うので、正常な通信動作に復帰させることがで
きる。したがって、第一実施例と同様の効果が得られ
る。
【0064】なお、本発明は、上記実施例に限定される
ものではなく、本発明の範囲内で上記実施例に多くの修
正および変更を加え得ることは勿論である。
【0065】例えば、上記実施例では、冷凍冷蔵庫を例
に挙げて説明しているが、適用される対象はこれに限る
のもではなく、例えばエアーコンディショナー、テレビ
ジョン受像機等の映像機器、コンパクトディスクプレー
ヤー等の音響機器、電気洗濯機、電子レンジ、その他の
あらゆる電化機器、またはローカルエリアネットワーク
(LAN)等内のホストコンピュータや端末機器、その
他のあらゆる情報機器等において、複数のターミナル間
で同じ通信線を介して信号を通信する通信システムであ
れば、どのような機器に適用してもよい。
【0066】また、上記第一実施例では、通信開始前と
通信中の1時間毎に周期補正信号を送信して、各副制御
部13〜16の通信タイマー71の動作周期の補正を行
っていたが、補正のタイミングは通信開始前だけでもよ
く、また、通信中の1時間毎だけでもよい。
【0067】さらに、上記第三実施例では、各副制御部
13〜16への信号による呼びかけに対する不応答の許
容回数を5回に設定していたが、1,2,3,4回また
は5回以上であってもよい。
【0068】
【発明の効果】以上の説明から明らかな通り、本発明請
求項1〜3によると、通信開始前に各副制御部の通信タ
イマーの動作周期を周期補正信号に合わせる補正を行う
ので、主制御部の通信タイマーの動作周期と一致させる
ことができる。したがって、各制御部の通信タイマーの
動作周期がそれぞれ異なったものであっても、自動的に
動作周期が統一され、通信線の読み込み処理に対する時
間が十分確保できるので、通信異常が少なくなって通信
システムの信頼性が向上する。
【0069】しかも、製造工程において、通信タイマー
の動作周期のばらつきを考慮する必要がなく、精度の低
い安価な発振回路での動作が可能となるので、通信シス
テムのコストアップにはならない。
【0070】さらに、通信中の所定時間毎にも通信タイ
マーの動作周期の補正が行われるので、電圧降下等によ
って通信タイマーの動作周期に影響が与えられて通信異
常が発生しても、正常動作に復帰することができる。
【0071】請求項4,5によると、副制御部では、通
信中に受信異常が発生しても、副制御部の通信タイマー
の動作周期を受信異常回数に応じて書き換えて、主制御
部の通信タイマーの動作周期と合わせる補正を行うの
で、通信が可能になった時点で主制御部の通信タイマー
の動作周期と一致する。したがって、常に正常な通信動
作を行うことができる。
【0072】請求項6,7によると、主制御部では、自
己の通信タイマーの動作周期を、記憶されている通信対
象となる副制御部の通信タイマーの動作周期データに書
き換えて通信を行うので、各副制御部の通信タイマーの
動作周期データが不一致であっても、常に正常な通信が
行える。さらに通信時に通信対象の副制御部が不応答の
場合は、自己の通信タイマーの動作周期データを、該当
副制御部の通信タイマーの動作周期データに合わせる補
正を行うので、正常な通信動作に復帰させることができ
るといった優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施例における通信システムの概
略構成を示し、(A)は主制御部のブロック構成図、
(B)は副制御部のブロック構成図
【図2】第一実施例の通信システムが適用された冷凍冷
蔵庫の構成図
【図3】主制御部のマイコンのブロック構成図
【図4】通信タイマーのブロック構成図
【図5】副制御部のマイコンのブロック構成図
【図6】主制御部のマイコンの制御動作を示すフローチ
ャート
【図7】周期補正信号の送受信動作を示すタイミングチ
ャート
【図8】副制御部のマイコンの制御動作を示すフローチ
ャート
【図9】第二実施例における副制御部のマイコンのブロ
ック構成図
【図10】同じく副制御部のマイコンの制御動作を示す
フローチャート
【図11】第三実施例における主制御部のマイコンのブ
ロック構成図
【図12】同じく主制御部のマイコンの制御動作を示す
フローチャート
【図13】従来の通信システムの回路構成を示すブロッ
ク図
【図14】従来の主制御部のマイコンの制御動作を示す
フローチャート
【図15】通信信号の構成図
【図16】電源投入後から通信開始までの通信動作を示
すタイミングチャート
【符号の説明】
12 主制御部 13〜16 副制御部 17 通信線 48,71 通信タイマー 49 タイマー周期補正手段 72 信号検知手段 73 周期補正手段 74 判断部 75 タイマー再設定部 76 周期補正信号監視部 77 タイマー周期変換部 78 受信異常検知手段 79 周期変更手段 80 異常カウンタ 81 タイマー周期書換部 82 周期格納手段 83 タイマー設定手段 84 データ変更手段 85 不応答カウンタ 86 動作周期データ書換部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−55618(JP,A) 特開 平5−216678(JP,A) 特開 平3−184440(JP,A) 特開 平5−14375(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04Q 9/00 - 9/16

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機器の総合的制御を司る主制御部と、前
    記機器内の各装置を駆動制御する複数の副制御部とを備
    え、前記主制御部および前記各副制御部は同一通信線を
    介して通信可能に接続された非同期式の通信システムに
    おいて、 前記主制御部は、 電源投入後の通信開始前に前記各副制御部の通信タイマ
    ーの動作周期の補正をする周期補正信号を送信するタイ
    マー周期補正手段を有せしめられ、 前記各副制御部は、 前記タイマー周期補正手段からの周期補正信号を検知す
    る信号検知手段と、 該信号検知手段により周期補正信号を検知したときに
    の信号に基づいて通信タイマーの動作周期を前記主制御
    部の通信タイマーの動作周期に合うよう補正する周期補
    正手段とを有せしめられ 前記周期補正信号は、信号の開始を示唆するマークと、
    主制御部の通信タイマーの動作周期を示すマークとを含
    ことを特徴とする通信システム。
  2. 【請求項2】 信号検知手段は、通信線を監視して主制
    御部からの信号が周期補正信号か否かを判断する判断部
    と、該判断部により前記周期補正信号であると判断した
    ときに副制御部の通信タイマーの動作周期を予め決めら
    れた値に設定するタイマー再設定部とから構成され、 周期補正手段は、受信した前記周期補正信号の周期を監
    視する周期補正信号監視部と、前記通信タイマーの動作
    周期を前記周期補正信号監視部によって得られた周期に
    補正するタイマー周期変換部とから構成されたことを特
    徴とする請求項1記載の通信システム。
  3. 【請求項3】 各副制御部の通信タイマーの動作周期
    を、通信中の所定時間毎に補正することを特徴とする請
    求項1または2記載の通信システム。
  4. 【請求項4】 機器の総合的制御を司る主制御部と、前
    記機器内の各装置を駆動制御する複数の副制御部とを備
    え、前記主制御部および前記各副制御部は同一通信線を
    介して通信可能に接続された非同期式の通信システムに
    おいて、 前記各副制御部は、 受信の異常が所定回数以上連続で発生したことを検知す
    る受信異常検知手段と、 該受信異常検知手段により連続異常を検知したときに
    常通信が可能になるまで前記副制御部の通信タイマーの
    動作周期を補正する周期変更手段とを有せしめられたこ
    とを特徴とする通信システム。
  5. 【請求項5】 周期変更手段は、受信異常検知手段によ
    る連続異常の回数をカウントする異常カウンタと、前記
    連続異常の回数に応じて通信タイマーの動作周期を増減
    させるタイマー周期書換部とから構成されたことを特徴
    とする請求項4記載の通信システム。
  6. 【請求項6】 機器の総合的制御を司る主制御部と、前
    記機器内の各装置を駆動制御する複数の副制御部とを備
    え、前記主制御部および前記各副制御部は同一通信線を
    介して通信可能に接続された非同期式の通信システムに
    おいて、 前記主制御部は、 前記各副制御部のそれぞれの通信タイマーの動作周期デ
    ータを記憶する周期格納手段と、 通信時に前記周期格納手段から通信対象の副制御部の動
    作周期データを呼び出して前記主制御部の通信タイマー
    の動作周期を前記動作周期データに設定するタイマー設
    定手段と、 通信中に通信対象の前記副制御部に対して不応答が発生
    したときに前記周期格納手段の該当動作周期データを補
    して再送信を行うデータ変更手段とを有せしめられた
    ことを特徴とする通信システム。
  7. 【請求項7】 データ変更手段は、不応答の回数をカウ
    ントする不応答カウンタと、前記不応答の回数に応じて
    通信タイマーの動作周期データを増減させて通信を続行
    させる動作周期データ書換部とから構成されたことを特
    徴とする請求項6記載の通信システム。
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