JP3034429U - 包装材 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 中央部に包装する製品に合わせて成形した製
品収納部３を有する透明プラスチックシートからなるカ
バー部材１と、上記カバー部材１の左右両側を裏面に折
り返して形成された帯状の間隙４に、両側辺を挿入して
使用する支持シート２からなる包装材を、ホッチキス等
の他の部材を使用することなく、常に、外観よく取り扱
うことができるものとする。 【解決手段】 上記カバー部材１と上記支持シート２の
上部の対応位置に、つり下げ用の穴５ａ、５ｂを設け、
カバー部材１の穴５ａの周囲延長部を、支持シート２の
穴５ｂを通って、裏面に突出するように環状突起６に形
成することにより、該環状突起６の支持シート２の穴５
ｂへの挿入で、上記カバー部材１を支持シート２上に安
定して保持できる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、透明プラスチックシートからなるカバー部材を平坦な支持シート上 にスライド可能な状態で装着し、その間に製品を収納する包装材、いわゆるスラ イドパックに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来のスライドパックは、製品収納後、カバー部材と支持シートをホッチキス で留めて、取り扱われるのが一般的であるが、このような包装では、ホッチキス の綴じ針によりカバー部材等が傷つき、外観が悪くなるだけでなく、製品の取り 出しには、ホッチキスの綴じ針を外す必要があり、面倒なばかりか、指を傷つけ る危険性もあった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、かかるスライドパックを、より外観よく、扱い易いものとすること を課題とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案では、中央部に包装する製品に合わせて成形した製品収納部を有する透 明プラスチックシートからなるカバー部材と、上記カバー部材の左右両側を裏面 に折り返して形成された帯状の間隙に、両側辺を挿入して使用する支持シートか らなる包装材において、上記カバー部材と上記支持シートの上部の対応位置に、 つり下げ用の穴を設け、上記カバー部材に設けた穴の周囲延長部を、上記支持シ ートの穴を通って、裏面に突出するように環状突起に形成することにより、上記 課題を解決した。

【０００５】 かかる本考案の包装材は、カバー部材の製品収納部に製品を入れ、該カバー部 材の左右両側裏面に形成された帯状の間隙に支持シートの両側辺を挿入し、支持 シートをスライドさせ、上記製品の裏面を支持シートで覆い、カバー部材の穴を 支持シートの穴に適合させ、カバー部材の穴の周囲裏面に突出する環状突起を、 支持シートの穴に通して、裏面に突出させることにより、カバー部材が、この環 状突起と支持シートの穴との係合により、安定して支持シート上に固定保持され るものとなる。

【０００６】 このような包装材では、カバー部材は、ホッチキスの綴じ針等で傷つくことな く、常に外観よく保持され、穴の裏面の環状突起を支持シートの穴から外すだけ で、容易に支持シートをカバー部材からスライドさせて除去でき、製品を取り出 すことができるのである。

【０００７】 なお、カバー部材に製品を収納し、支持シートの両側をカバー部材裏面の帯状 間隙に通して、製品裏面を支持シートで覆い、カバー部材の穴裏面の環状突起を 支持シートの穴に係合させた状態で、製品は、外観よく、保持されるものとなり 、カバー部材と支持シートの穴に、商品陳列用の竿やフックを通して、安定して 取り扱うことが可能となる。

【０００８】

【考案の実施の形態】

次に、本考案を図面に示す実施例に従って説明する。 図１の例は、バインダークリップの包装材であり、透明プラスチックシートか らなるカバー部材１は、周囲は平坦であるが、中央部は、バインダークリップの 形状に適合した製品収納部３に成形されており、また、左右両側は裏面に折り返 され、帯状の間隙４が形成されている。

【０００９】 他方、厚紙からなる支持シート２が、カバー部材１と同様の長方形状に形成さ れており、その両側辺を、カバー部材１の裏面両側に設けられて帯状間隙４に挿 入して、スライドさせて、カバー部材１の裏面を支持シート２に覆うことがきる ようになっている。

【００１０】 カバー部材１及び支持シート２の上方には、対応する位置に穴５ａ、５ｂが設 けられており、カバー部材１の穴５ａの周囲延長部が、支持シート２の穴を通っ て、裏面に突出するように環状突起６に形成されている。

【００１１】 この製品では、バインダークリップをカバー部材１の製品収納部３に入れ、カ バー部材１の裏面に、前述の如く、支持シート２を装着し、カバー部材１の穴５ ａの環状突起６を支持シート５ｂに挿入して、支持シート２上にカバー部材１を 固定することにより、バインダークリップが安定して包装されるものとなるもの であり、この穴５ａ、５ｂを商品陳列用の竿やフックに通して、外観良く、店頭 に陳列することできる。

【００１２】 なお、使用時には、環状突起６を支持シート２の穴５ｂから外すだけで、容易 に、支持シート２をカバー部材１からスライド除去して、バインダークリップを 取り出すことができる。また、支持シート２及びカバー部材１は、常に新鮮な状 態に保たれるので、繰り返し、使用可能である。

【００１３】

【考案の効果】

本考案の包装材は、ホッチキス等の他の部材を使用することなく、カバー部材 １と支持シート２の間に安定して製品を保持でき、常に外観よく使用できるもの である。しかも、カバー部材１と支持シート２の係止具として機能する穴５ａ、 ５ｂに商品陳列用の竿やフックに通して、販売することも可能である。

【提出日】平成８年９月３日

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】００１０

【補正方法】変更

【補正内容】

【００１０】 カバー部材１及び支持シート２の上方には、対応する位置に穴５ａ、５ｂが設 けられており、カバー部材１の穴５ａの周囲延長部が、支持シート２の穴５ｂを 通って、裏面に突出するように環状突起６に形成されている。

【手続補正２】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】００１１

【補正方法】変更

【補正内容】

【００１１】 この製品では、バインダークリップをカバー部材１の製品収納部３に入れ、カ バー部材１の裏面に、前述の如く、支持シート２を装着し、カバー部材１の穴５ ａの環状突起６を支持シート２の穴５ｂに挿入して、支持シート２上にカバー部 材１を固定することにより、バインダークリップが安定して包装されるものとな るものであり、この穴５ａ、５ｂを商品陳列用の竿やフックに通して、外観良く 、店頭に陳列することできる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一例を示すもので、Ａは斜視図、Ｂは
横断面図、Ｃは縦断面図である。

【符号の説明】

１ カバー部材 ２ 支持シート ３ 製品収納部 ４ 間隙 ５ａ、５ｂ 穴 ６ 環状突起

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 中央部に包装する製品に合わせて成形し
   た製品収納部３を有する透明プラスチックシートからな
   るカバー部材１と、上記カバー部材１の左右両側を裏面
   に折り返して形成された帯状の間隙４に、両側辺を挿入
   して使用する支持シート２からなるものであって、上記
   カバー部材１と上記支持シート２の上部の対応位置に、
   つり下げ用の穴５ａ、５ｂが設けられていること、及び
   カバー部材１の穴５ａの周囲延長部が、支持シート２の
   穴を通って、裏面に突出するように環状突起６に形成さ
   れていることを特徴とする包装材。