JP3034401B2 - 熱間仕上圧延機の板厚制御装置 - Google Patents

熱間仕上圧延機の板厚制御装置

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JP3034401B2
JP3034401B2 JP5127006A JP12700693A JP3034401B2 JP 3034401 B2 JP3034401 B2 JP 3034401B2 JP 5127006 A JP5127006 A JP 5127006A JP 12700693 A JP12700693 A JP 12700693A JP 3034401 B2 JP3034401 B2 JP 3034401B2
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Toshiba Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コイルボックスから巻
戻された圧延材を熱間仕上圧延機で圧延するに当り、ロ
ール間隙信号に従ってロールの圧下装置を駆動して板厚
を制御する熱間仕上圧延機(以下、仕上圧延機ともい
う)の板厚制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】熱間圧延設備では、粗圧延機と仕上圧延
機との間にコイルボックスが設けられることがある。こ
のコイルボックスから巻戻された圧延材に対する板厚制
御装置の概略を図2を用いて説明する。
【0003】コイルボックス2から巻戻された圧延材1
は図中の矢印の方向に搬送され、仕上圧延機のスタンド
F1,F2,…で圧延される。一般的な仕上圧延機は5
〜7スタンドでなっている。
【0004】仕上圧延機の板厚制御装置は、スタンド毎
に出側板厚が所定の値になるように圧下制御装置5が圧
下装置4を駆動する。ここで、荷重検出器3によって検
出された出力信号は、荷重検出装置6によって圧延荷重
信号に変換される。圧延荷重信号はゲージメータ板厚方
式の板厚制御装置(以下、GMAGC装置という)7に
加えられ、このGMAGC装置7は圧下制御装置5に対
するロール間隙信号を出力する。また、モニター板厚制
御装置(以下、モニターAGC装置という)8は、仕上
圧延機の出側に設置された図示省略の板厚計からのフィ
ードバック信号を使用して、ロール間隙補正信号を出力
する。さらに、前段スタンドの出側板厚偏差を除去する
ためにFFAGC装置9(以下、フィードフォワード板
厚制御装置という)がロール間隙補正信号を出力する。
なお、FFAGC装置9はF2スタンド以降の各スタン
ドに設けられる。
【0005】しかして、圧延材1の先端が各スタンドを
通過し安定した状態で、GMAGC装置7は荷重検出装
置6の圧延荷重信号を用いたゲージメータ方式のロール
間隙信号を出力し、以降、時々刻々変化する荷重検出装
置6からの圧延荷重信号を用いたゲージメータ板厚をフ
ィードバックし、偏差が零となるようなロール間隙信号
を出力する。
【0006】モニターAGC装置8は、対応する各スタ
ンドの出側目標板厚と、図示省略の最終のスタンドの出
側に設置された板厚計からのフィードバック信号の偏差
が零になるようなロール間隙補正信号を出力する。
【0007】FFAGC装置9は、前段スタンドのゲー
ジメータ方式の出側板厚偏差を、当該スタンド入側の板
厚偏差としてその偏差を補正するようなロール間隙補正
信号を出力する。
【0008】そこで、圧下制御装置5はGMAGC装置
7、モニターAGC装置8及びFFAGC装置9からの
各出力信号に基づき、対応するスタンドの出側板厚が所
定の値になるような信号を圧下装置4に与える。これに
よって、圧下装置4が駆動され、各スタンドのロール間
隙が制御される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、コイルボッ
クス2では最内周の1巻分を除き、圧延材1が互いに他
と接して巻かれているため、ここから巻戻される圧延材
1は略一定の温度に保たれる。しかし、最内周の1巻分
はその内側が外気に晒されているため、その温度はかな
り降下する。このため、先に巻戻された部位と尾端部と
で温度差ができ、これによって塑性変形抵抗も急変す
る。
【0010】かかる、塑性変形抵抗の急変は圧下制御装
置5へのロール間隙信号に対する外乱となり、内周1巻
分の板厚が厚くなると共に、仕上圧延機出側の板厚を一
定に保つことができず、製品歩留まりが低下するという
問題があった。
【0011】本発明は上記の問題点を解決するためにな
されたもので、コイルボックスから巻戻される圧延材の
うち、内周1巻分の温度偏差に起因する尾端部の板厚変
動を防止することのできる熱間仕上圧延機の板厚制御装
置を得ることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明は、コイルボッ
クスから巻戻された圧延材に対して、ロール間隙信号に
従ってロールの圧下装置を駆動する場合、コイルボック
スの出側における圧延材の温度を検出する温度検出手段
と、圧延材の先に巻戻された部位の検出温度と尾端部の
検出温度との偏差を演算する温度偏差演算手段と、演算
された圧延材の温度偏差が所定値を超えた時、この温度
偏差に起因する板厚変動分を補償するための圧下装置の
締め込み量を演算し、この締め込み量に対応するロール
間隙補正信号を出力する締め込み量演算手段と、温度偏
差が所定値を超えた圧延材部位を追跡し、熱間仕上圧延
機に到達した時点から圧延が終了するまでロール間隙補
正信号をロール間隙信号に重畳させる圧延材到達検出手
段とを備えたものである。
【0013】
【作用】この発明においては、圧延材の先に巻戻された
部位と尾端部とで温度偏差が所定値を超えた時、この温
度偏差に起因する板厚偏差分を補償するためのロール間
隙補正信号を生成し、温度偏差が所定値を超えた圧延材
部位が熱間仕上圧延機に到達した時点から圧延が終了す
るまで、ロール間隙補正信号をロール間隙信号に重畳さ
せるので、コイルボックスから巻戻される圧延材のう
ち、内周1巻分の温度偏差に起因する板厚変動を防止す
ることができる。
【0014】
【実施例】以下、本発明を図面に示す実施例によって詳
細に説明する。図1は本発明の一実施例の構成を、圧延
系統と併せて示したブロック図であり、図2と同一の要
素には同一の符号を付してその説明を省略する。
【0015】ここで、コイルボックス2の出側には圧延
材1の温度を連続的に検出する温度計10が設置されてい
る。この温度計10には、温度に対応した信号を温度信号
に変換する温度検出装置11が接続されている。温度偏差
演算装置12はこの温度信号を入力し、時々刻々変化する
圧延材1の先に巻戻された部位と後で巻戻された部位と
の温度偏差を演算するもので、その温度偏差信号を締め
込み量演算装置13に加えている。締め込み量演算装置13
は入力された温度偏差信号が予め定めた値以上に変化し
た場合、温度偏差に起因する板厚偏差分を補償するため
の圧下装置の締め込み量を演算し、この締め込み量に対
応するロール間隙補正信号を出力するものである。温度
偏差が所定値を超えた圧延材部位を追跡し、熱間仕上圧
延機に到達した時点から圧延が終了するまで到達検出接
点14を閉成させることにより、締め込み量演算装置13か
ら出力されるロール間隙補正信号を、GMAGC装置7
から出力されるロール間隙信号に重畳させる、図示省略
の圧延材到達検出装置が設けられている。
【0016】上記のように構成された本実施例の動作に
ついて以下に説明する。
【0017】コイルボックス2の出側に設けられた温度
計10は圧延材1の温度を連続的に検出し、温度に対応し
た信号を出力する。温度検出装置11はこの温度に対応し
た信号を温度信号に変換する。温度偏差演算装置12は時
々刻々変化する圧延材1の先に巻戻された部位と後で巻
戻された部位との温度偏差を演算する。
【0018】ここで、温度偏差をΔTとし、コイルの最
内周の一巻き分の温度降下予測値をaとすると、締め込
み量演算装置13は下記の条件が成立するか否かを判定す
る。
【0019】ΔT≧a …(1) この(1) 式の条件が成立した時、締め込み量演算装置13
は次式により、温度偏差に起因する板厚変動分を補償す
るための圧下装置の締め込み量ΔSを演算する。
【0020】ΔS=ΔT×ST …(2) ただし ST :温度ギャップ変換係数 である。そして、締め込み量演算装置13はこの締め込み
量ΔSに対応するロール間隙補正信号SCMP を出力す
る。
【0021】一方、図示省略の圧延材到達検出装置は、
締め込み量演算装置13が(2) 式の演算を開始した時点か
ら温度降下点を追跡し、仕上圧延機に到達した時点から
圧延が終了するまで到達検出接点14を閉成させ、ロール
間隙補正信号SCMP をロール間隙信号に重畳させる。
【0022】これにより、コイルボックス2で巻取られ
たコイルの最内周一巻き分が、先に巻戻された部位との
温度偏差に起因して板厚が大きくなるという事態を防止
することができる。
【0023】なお、上記実施例中の温度検出装置11、温
度偏差演算装置12、締め込み量演算装置13、及び、圧延
材到達検出装置の本体部は、互いに別個に設ける必要は
なく、各機能を1台のマイクロコンピュータに持たせて
も、あるいは、板厚制御装置を構成する上位のコンピュ
ータにその機能を新たに付加するようにしても良い。
【0024】
【発明の効果】以上、詳述したとおり、本発明によれ
ば、コイルボックスで巻取られた圧延材のうち、内周一
巻き分の温度降下に起因する板厚変動を防止することが
でき、仕上げスタンドの出側板厚を一定に保つことが出
来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の熱間仕上圧延機の板厚制御装置の一実
施例の構成を示すブロック図。
【図2】従来の熱間仕上圧延機の板厚制御装置の構成を
示すブロック図。
【符号の説明】
2 コイルボックス 3 荷重検出器 4 圧下装置 5 圧下制御装置 6 荷重検出装置 7 ゲージメータ板厚方式の板厚制御装置 8 モニター板厚制御装置 9 フィードフォワード板厚制御装置 10 温度計 11 温度検出装置 12 温度偏差演算装置 13 締め込み量演算装置 14 到達検出接点14

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】コイルボックスから巻戻された圧延材を熱
    間仕上圧延機で圧延するに当り、ロール間隙信号に従っ
    てロールの圧下装置を駆動して板厚を制御する熱間仕上
    圧延機の板厚制御装置において、前記コイルボックスの
    出側における圧延材の温度を検出する温度検出手段と、
    圧延材の先に巻戻された部位の検出温度と尾端部の検出
    温度との偏差を演算する温度偏差演算手段と、演算され
    た圧延材の温度偏差が所定値を超えた時、この温度偏差
    に起因する板厚変動分を補償するための前記圧下装置の
    締め込み量を演算し、この締め込み量に対応するロール
    間隙補正信号を出力する締め込み量演算手段と、温度偏
    差が所定値を超えた圧延材部位を追跡し、前記熱間仕上
    圧延機に到達した時点から圧延が終了するまで前記ロー
    ル間隙補正信号を前記ロール間隙信号に重畳させる圧延
    材到達検出手段とを備えたことを特徴とする熱間仕上圧
    延機の板厚制御装置。
JP5127006A 1993-05-28 1993-05-28 熱間仕上圧延機の板厚制御装置 Expired - Lifetime JP3034401B2 (ja)

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