JP3034241U - チェーン式移載装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】 一種の昇降式の垂直移載装置で、昇高と垂直
に輸送物を移載する目的を達成して、制御を簡素化して
コストを下げ、実用性と経済性を向上させる。 【解決手段】 特にローラ輸送機の昇高あるいは移載操
作に関するもので、それは１つのモータ２、２枚の板
３，３′、若干の回転軸、若干の駆動スプロケットホイ
ル、若干の支持ガイドプレート、若干の複合チェーンを
含むチェーン式移載装置である。２枚の板３，３′が互
いに平行な直立の間隔に於て設置され、各回転軸は２枚
の板３，３′の間に枢設され、駆動スプロケットホイル
５１，５２，５３は各回転軸の両端に設けられ、ならび
に支持ガイドプレート７１，７２，７３に合わせて、連
続の複合チェーンに張設されている。スプロケットホイ
ル５１，５２，５３がチェーン８１１を動かした場合
に、フリーローラが始めて輸送平面より高くなって上下
昇高と水平移動の二つの動作の昇降移載機能を達成す
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案はローラコンベアに用いる垂直移載装置に係るもので、特にチェーン上 に若干のフリーローラを枢設し単一モータの駆動で簡便に昇高と移載操作ができ るチェーン式移載装置に係るものである。

【０００２】

【従来の技術】

一般によく見かけるローラコンベアで使用されている垂直移載装置は輸送物を 元来の輸送方向から元来の輸送方向と垂直なコンベア上に移載できる。昇降式の 垂直移載装置は輸送物を昇高並びに垂直に移載させることができ、輸送物が移載 の過程に於いてローラコンベア上でローラ摩擦が発生して互いの摩耗を引き起こ さない様にしているが、往往にして２つの動力で昇降移載の２つの動作を行なわ なければならず、有効的にコストを下げることができなかった。それに、一般の 移載装置の移載速度は、移載方向のコンベアの速度と一致させて、始めて輸送物 と移載装置に磨耗が発生しない。それ故、輸送速度が早い場合にも、垂直方向の 移載が輸送物に対して衝撃をもたらし、衝撃に弱い物品の輸送には適しなかった 。輸送速度が遅い場合には、移載速度に制約を受け、移載効率を向上させること ができなかった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案の目的は一種の昇降式の垂直移載装置で、只１つのモータを動力源とし 、簡易な装置で合わせれば、昇高と垂直に輸送物を移載する目的を達成して、制 御を簡素化してコストを下げ、実用性と経済性を向上させる移載装置を提供する ものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は１つのモータ、２枚の板、若干（複数）の回転軸、若干の駆動スプロ ケットホイル、若干の支持ガイドプレートと若干の複合チェーンを含み、その中 、当該２枚の板は直立で平行に対向し、それに若干の回転軸が２枚の板の間に枢 設されている、駆動スプロケットホイルはそれぞれ各回転軸の両端に固設取付け られ、ならびに、支持ガイドプレートをその上方の対応する位置に設け複合チェ ーンを駆動スプロケットホイルと支持ガイドプレートの間に張設されている；当 該複合チェーンは１つの上側にフリーローラのトップローラチェーンと普通のチ ェーンと接続して構成されている。回転軸はモータを介して駆動回転せられスプ ロケットホイルを駆動して各複合チェーンを動かす。ローラコンベアに取付ける 場合に、複合チェーンはコンベアの互いに隣合うローラの間に設けられ、ならび にローラチェーンの上縁（輸送平面）より高くし、しかも普通のチェーンの高さ はローラの上縁（輸送平面）より低くしている。従ってモータが複合チェーンを 駆動しない場合は、普通のチェーンは輸送平面より低く正常の輸送に影響しない 。もしも分岐移載する場合は、モータの動力は複合チェーンを動かして、上側の ローラの有るチェーンはガイドレールの上方に導かれ、ならびにチェーン上のロ ーラが段々と輸送平面より高くなって、コンベア上の輸送物を持ち上げる。動か された複合チェーンも輸送物を移載することができる。同じ様に、もしも輸送物 が分岐されたコンベアからローラチェーンより移載されれば、一般のチェーンは ガイドレールの上方に導かれた後、輸送物は段々と下がり本装置所在のローラコ ンベア上に載置されて合流垂直の移載動作を完了する。従って本装置は、動力源 として只１つのモータを必要として、複合チェーンを動かすので、昇高と移載の 要求を達成することができる。

【０００５】 ローラチェーン上のローラはフリーローラであるので、複合チェーンの運行速 度と受け継ぎ移載のコンベアの速度が一致しない場合は、輸送物下方のフリーロ ーラは両者の速度の差異を吸収することができる。従って、コンベアの輸送速度 がより早い場合は、それより遅い複合チェーンは輸送物の昇降と垂直移載がもた らした衝撃を緩和でき、もしもコンベアの輸送速度がより遅い場合は、それより 早い複合チェーンは輸送物を早く動かしコンベアの輸送が影響された場合の移載 速度を受けず、移載の効率を向上させることができる。

【０００６】

【実施例】

本考案のその他の目的、構造、機能、特徴及び操作状況は添付図面に示す好適 な具体実施例を参照して更に詳しく理解できる。

【０００７】 図１、２、３、４に示すのは本考案のチェーン式移載装置１の一好適具体実施 例であり、主として；１つの電動モータ２、２枚の直立支持板３，３’、３本の 回転軸４１，４２，４３、６つの駆動スプロケットホイル５１，５１’，５２， ５２’，５３，５３’、６枚の支持ガイドプレート７１，７１’，７２，７２’ ，７３，７３’、６つの複合チェーン８１，８１’，８２，８２’，８３，８３ ’を含み、その中、当該２枚の支持板３，３’は対向して設けられ、ならびに当 該３本の回転軸４１，４２，４３を当該２枚の板３，３’の間に平行に枢設され ている。１本の回転軸４１，４２，４３毎に２端部のそれぞれ軸受で支持板３， ３’上に枢設されている。それにそれぞれキーレス締め環（Ｎ）で駆動スプロケ ットホイル５１，５１’，５２，５２’，５３，５３’を各回転軸４１，４２， ４３の両端部に取付固設されている。

【０００８】 支持ガイドプレート７１，７１’，７２，７２’，７３，７３’はそれぞれ駆 動スプロケットホイル５１，５１’，５２，５２’，５３，５３’の上方の相応 する位置に固設されている、その頂縁はチェーンの摺動を支持案内するガイドレ ールＲが形成されている。複合チェーン８１，８１’，８２，８２’，８３，８ ３’は一つの普通チェーン８１１と一つの若干のフリーチェーン８１２を有する ローラチェーン８１３にて形成されている。当該フリーチェーン８１２は連続し てチェーン８１３の外側に枢接されて自由に転動でき、ならびに一段の長さが延 出できる様になっている。当該複合チェーン８１，８１’，８２，８２’，８３ ，８３’はそれぞれ駆動スプロケットホイル５１，５１’，５２，５２’，５３ ，５３’と支持ガイドプレート７１，７１’，７２，７２’，７３，７３’の間 に張設され、ならびにスプロケットホイルを介して動かしてガイドレールＲ上で 摺動できる。当該普通チェーン８１１の上縁はガイドレールＲに対応して第１高 さ（ｈ１）を形成し、そしてフリーチェーン８１２の上縁はガイドレールＲに対 応して第２高さ（ｈ２）を形成している。

【０００９】 図１と図３に示す如く、回転軸４１，４２はプーリＰ１，Ｐ２とタイミングベ ルトＢ１で同期に伝動され、回転軸４２，４３はプーリＰ３，Ｐ４とタイミング ベルトＢ２で同期に伝動されている。当該タイミングベルトＢ１，Ｂ２は別に遊 び車I１，I２に押圧されてその緊張程度を調整している。

【００１０】 図１に示す如く、電動モータ２は２枚の支持板３，３’の間に設けられ、なら びにその駆動軸（図示せず）の末端にスプロケットホイル２１が固設されている 。回転軸４１にも１つのスプロケットホイル４１１を設けチェーン４１２を介し て、電動モータ２により回転軸４１を駆動し、ならびに同期的に各回転軸４２， ４３を伝動してスプロケットホイル５１，５１’，５２，５２’，５３，５３’ を駆動して各複合チェーン８１，８１’，８２，８２’，８３，８３’を動かし て、フリーローラ８１２がガイドレールＲを経由して動かされる様になっている 。

【００１１】 図５と図６に示す如く、本考案のチェーン式移載装置１はローラコンベアＭ１ の下方に取付けられ、ならびに複合チェーン８１，８１’，８２，８２’，８３ ，８３’が２列となってそれぞれ２つの隣合うローラＲ１，Ｒ２とＲ３，Ｒ４の 間に設けられている。ローラコンベアＭ１の側方には別のローラコンベアＭ２が 設置され、その輸送方向は元来のローラコンベアＭ１の輸送方向と垂直を成して いる。

【００１２】 図２、５、６に示す如く、移載装置１が末だ駆動されていない場合に、その普 通チェーン８１１はガイドレールＲ上に静止している。その第１高さｈ１はコン ベアＭ１の各ローラの上縁（即ち輸送平面Ｓ）より低くなっている。従って、ロ ーラコンベアＭ１の各ローラは尚も輸送物Ｌ（図７、８の如し）の底部と接触を 保って、元来の輸送方向Ｄ１に当該輸送物を輸送する。

【００１３】 図７、８に示すのは、本考案を一つの輸送物を一つの当該ローラコンベアＭ１ から別のローラコンベアＭ２に分岐移載する操作状態を示している。当該輸送物 Ｌが本考案の移載装置１上方に移動された場合に、輸送物Ｌはストッパ（図示せ ず）あるいはローラの動力を止める等の方式でそれの前進を制約することができ る。この場合、当該移載装置１はただちにモータ２でスプロケットホイル５１， ５１’，５２，５２’，５３，５３’を駆動して複合チェーン８１，８１’，８ ２，８２’，８３，８３’を動かし、各複合チェーンのフリーローラ８１２を段 々支持ガイドプレート７１，７１’，７２，７２’，７３，７３’のガイドレー ルＲに移行させる。当該フリーローラ８１２に対応するガイドレールＲの第２高 さｈ２（図２に示す如し）は各ローラの上縁より高くなっている（即ち輸送平面 Ｓ）。従って、フリーローラ８１２が段々ガイドレールＲに移行した場合（図７ の如し）、当該フリーローラ８１２は各支持ガイドプレート７１，７１’，７２ ，７２’，７３，７３’に支持されて輸送物Ｌを段々上昇させてコンベアＭ１の 輸送平面Ｓ（即ちローラの上縁）を離脱し、ローラの転動の影響を受けない。

【００１４】 フリーローラ８１２と輸送物Ｌの底部Ｌ１が接触した場合は、フリーローラ８ １２が自由に転動するので、当該フリーローラ８１２は輸送物Ｌの底部Ｌ１を傷 つけることがない。ならびに輸送物Ｌを上に向けて上昇させ、複合チェーン８１ ，８１’，８２，８２’，８３，８３’が継続して動かされば、フリーローラ８ １２が上昇され、コンベアＭ１の輸送表面Ｓを離脱した輸送物Ｌは各複合チェー ンの動きに従って段々と別のローラコンベアＭ２に移行して、分岐の移載操作を 行う。

【００１５】 輸送物ＬをコンベアＭ２からコンベアＭ１に移載したい場合は、輸送物Ｌがコ ンベアＭ２からコンベアＭ１附近に送られた場合には、反対方向にモータ２を動 かし、スプロケットホイル５１，５１’，５２，５２’，５３ 、５３’を図７ 、８の矢印Ａの反対方向に回転させ、進んで各複合チェーン８１，８１’，８２ ，８２’，８３，８３’上のフリーローラ８１２は左から右に移動する輸送物Ｌ を受けつぐ、並びにその輸送物を本考案の移載装置１の上方に輸送し、コンベア Ｍ１で持ち運ばれ、合流の移載動作を完了する。

【００１６】

【考案の効果】

本考案の移載装置を単純な垂直方向に転換輸送する場合は、必要に応じて分岐 移載あるいは合流移載の一つの方式を採用するかを決定すれば達成できる。

【００１７】 合流移載かあるいは分岐移載かを問わず、移載の過程に於いて、複合チェーン の上のローラはフリーローラであるので、複合チェーンの速度とコンベアＭ２の （図７、８）の速度が異り、且つ、輸送物は同時にフリーローラとコンベアＭ２ 上のローラと接触する場合には、輸送物の速度は自然にコンベアＭ２の輸送速度 を決定し、輸送物と複合チェーンの速度差は、フリーローラの自転に吸収される ので、本考案の移載速度も、必要に応じて、受け継ぎのコンベアと異ることがで きる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案のチェーン式移載装置の立体構造図であ
る。

【図２】本考案の正面構造図である。主として駆動スプ
ロケットホイルと複合チェーンの関係を示している。

【図３】本考案の上視構造図である。

【図４】本考案の右側構造図である。

【図５】本考案の実施状態の平面図である、本考案のチ
ェーン式移載装置をローラコンベアの下方に設けられ、
複合チェーンが２つの隣合うローラの間に設けられる様
にし、元来のコンベアの輸送方向と垂直の、別のコンベ
アの配置を示している。

【図６】本考案のチェーン式移載装置の横側方向の取付
図であり、複合チェーンが移載装置が未だ操作しない場
合の、コンベアのローラ上縁（輸送平面）を示してい
る。

【図７】本考案の別の実施例の説明図であり、複合チェ
ーンのフリーローラがチェーンで動かされ、コンベア上
の輸送物が昇高しローラから離脱して並びに水平方向に
別のコンベアに移送された状態を示している。

【図８】本考案の別の実施例の説明図であり、複合チェ
ーンのフリーローラの輸送物が一つのコンベアから別の
コンベアに移送された状態を示す。

【符号の説明】

1 移載装置 ２ 電動モータ ３，３’ 支持板 ４１，４２，４３ 回転軸 ５１，５２，５３ 駆動スプロケットホイル ７１，７１’，７２，７２’，７３，７３’ 支持ガイ
ドプレート ８１，８１’，８２，８２’，８３，８３’ 複合チェ
ーン ８１１ 普通チェーン ８１２ フリーチェーン ８１３ ローラチェーン I１，I２ 遊び車 Ｒ ガイドレール

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 クァン−チョウ チェン 台湾 タイニアン カウンティー，シン− イン シティー， タ−ユン ストリー ト， 14

Claims (7)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 若干の平行の間隔を有する様に並べられ
   たローラのローラコンベア中の分流と合流の場所に使用
   され、 それは、２枚の板が互いに平行な直立の間隔を於て設置
   されており、 動力モータに１本の駆動軸を有し、２枚の板の間に設置
   されている、 少くとも２本の回転軸は２端を有し、平行な間隔で２枚
   の板の間に枢設され、各２つの隣合う回転軸の伝動装置
   で同期的に伝動され、且つ、その中の１回転軸は動力モ
   ータで駆動回動されている、 若干の駆動スプロケットホイルは各回転軸の両端に取り
   付け固設されている、 若干の支持ガイドプレートはそれぞれ１つのガイドレー
   ルが駆動スプロケットホイルの上方の対応位置に設置さ
   れている、 若干の複合チェーンは、１つの普通のチェーンと１つの
   外側にフリーローラのローラチェーンと接続して連続状
   を成している、それに個別に各種支持ガイドプレートと
   駆動スプロケットホイルの間にスプロケットホイルに駆
   動され、支持ガイドプレートのガイドレール上で摺動移
   動している、それにその上縁のガイドレールに相応して
   １つの第１高さを形成している、フリーローラが連続し
   て、ローラチェーンの外側に枢設され、並びにチェーン
   の一段の長さに分布され、その上縁のガイドレールに相
   応して第２高さを形成している、その中各複合チェーン
   が平行にローラコンベアの２つの隣合うローラの問に延
   出し、複合チェーンの第１高さをローラの上縁より低く
   し、それに複合チェーンの第２高さをローラの上縁より
   高くしている；モータで回転軸を駆動しスプロケットホ
   イルを駆動して複合チェーンを動かして、フリーローラ
   が２つの隣合うローラの間のガイドレール上まで移動さ
   せる様にし、それにローラの上縁より高くなり、輸送物
   を持ち上げローラから離脱させ、あるいは分岐コンベア
   上の第２高さに位置することにより輸送物を受け取り本
   装置の上方に進む、を備えるチェーン式移載装置。
2. 【請求項２】 各回転軸は軸受けで２枚の板の上に枢設
   されていることを特徴とする請求項１記載のチェーン式
   移載装置。
3. 【請求項３】 各隣合う２本の回転軸はプーリとタイミ
   イングベルトで伝動し同期的に回動することを特徴とす
   る請求項１記載のチェーン式移載装置。
4. 【請求項４】 モータと回転軸の間の伝動装置はスプロ
   ケットホイルとチェーンであることを特徴とする請求項
   １記載のチェーン式移載装置。
5. 【請求項５】 複合チェーンの進行方向はモータの回転
   方向が変化することに依って変化することを特徴とする
   請求項１記載のチェーン式移載装置。
6. 【請求項６】 駆動スプロケットホイルはキーレス締め
   輪で回転軸の両端に取付けられていることを特徴とする
   請求項１記載のチェーン式移載装置。
7. 【請求項７】 当該複合チェーンはフリーローラが輸送
   物を持ち上げローラから離れた後に、継続して移動し元
   来の輸送方向の方向上で輸送物を平行に移動させること
   を特徴とする請求項１記載のチェーン式移載装置。