JP3034118U

JP3034118U - 掃除具

Info

Publication number: JP3034118U
Application number: JP1996008167U
Authority: JP
Inventors: 憲司中村; 興司中村
Original assignee: 憲司中村; 興司中村
Priority date: 1996-07-27
Filing date: 1996-07-27
Publication date: 1997-02-14
Anticipated expiration: 2002-07-27

Abstract

(57)【要約】【課題】掃除具とともに清掃シートも一緒にして
おくことができるような掃除具を提供する。【解決手段】柄１と、柄１に連結された支持体２と、
支持体の下面に取着された弾性板６とからなる掃除具に
おいて、支持体２の上面にロール状清掃シート７を収納
するための収納部２０が設けられ、収納部２０は半円筒
状部２１とこれを覆う開閉自在のカバー４１とから構成
され、収納部２０と反対側の支持体上面に清掃シート７
の端部を把持するための把持部３０が設けられている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は清掃用用具、特に畳用として好適な掃除具に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来から畳用掃除具としては箒や電気掃除機が使われている。また最近ではフローリング床用の簡単な掃除具として下面に弾性板を取付けた柄付の掃除具で、その弾性板の上に不織布などからなる清掃シートを着脱自在に取付けて清掃する道具が広く販売されている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

前述した従来販売されている掃除具においては汚れるたびに清掃シートを交換することになるが、シートは１枚ずつとなっているため掃除具とは別に保管しておかなければならない。このように清掃シートと掃除具を別に保管するため、掃除の都度、いちいち両者を出したり片付けたりしなければならず不便である。特に清掃シートが１、２枚になった場合など、その清掃シートが紛失したりすることもあり不便であった。

【０００４】

【考案の目的】

本考案はこのような従来の問題点を解決することを目的としており、掃除具とともに清掃シートも一緒にしておくことができるような掃除具を提供することを目的としている。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案は、柄と、該柄に連結された支持体と、該支持体の下面に取着された弾性板とからなる掃除具において、前記支持体の上面にロール状清掃シートを収納するための収納部が設けられ、該収納部は半円筒状部とこれを覆う開閉自在のカバーとから構成され、前記収納部と反対側の支持体上面に清掃シートの端部を把持するための把持部が設けられていることを特徴とする掃除具によって、上述した目的を達成する。

【０００６】

【実施例】

以下、図面に示した実施例に基いて本考案を詳細に説明する。本考案の掃除具は柄１と、この柄１に連結された支持体２と、支持体の下面に取付けられた弾性板６とから構成される。そして支持体１の上面にはロール状の清掃シート７を収納するための収納部２０および前記清掃シートの端部を把持するための把持部３０とが設けられている。

【０００７】柄１は１本の柄でもよいが、図２に示すように複数の柄部材１１、１２、１３、１４に分解できるようにしておくと、短い状態になるので販売する際に小さい形状で梱包することができる。

【０００８】柄１の下端部１４は連結片１６を介して支持体２の上面に連結される。すなわち、図２に示すように、柄１のフォーク状をした下端部１４に設けられた溝１５に連結片１６の上側の枢軸部（図示せず）とが嵌合し、連結片の下側の枢軸１７が支持体２に設けられた連結突起３１に形成された凹部３２に嵌合し、それぞれ枢軸回動可能となっている。なお、図２では柄１の下端部１４の溝１５は一様な幅で描かれているが、実際には溝１５の入口は狭くなっており、柄１の下端部１４を一旦連結片１６の上側枢軸に嵌合させたら、容易に外れないようになっている。

【０００９】図２は本考案の掃除具の分解斜視図であり、支持体２は支持体本体と収納部のカバー４１および把持部を構成する把持片５１とを含んでいる。収納部２０は支持体本体における半円筒状部２１および半円筒状の両端に設けられた側板２２および半円筒状部を覆うカバー４１とから構成される。両側板２２の内側にはロール状清掃シートの芯８を支持するための溝２３が設けられている。

【００１０】図３に示すように、支持体２の半円筒状部２１の自由端部側には上向状の突出部２４および２５が互いに平行し且つ図３の紙面に直交して設けられている。図２に示すように、半円筒状部２１の自由端と反対側にリブ２６が設けられ、リブ２６に複数の溝２７が長手方向に間隔を開けて形成されている。カバー４１にはリブ２６の溝２７とそれぞれ嵌合する複数個の突起４２を有しており、図３に示すように、この突起４２により枢軸回動可能に支持体２に取着されている。

【００１１】図３、図４に示すように、カバー４１の自由端側は、清掃シートを切断するための切断刃４３並びに支持体２の上向き突出部２４および２５の隙間に嵌合する下向き突出部４４を備えている。切断刃４３は図４（ｂ）に示すように山形状に尖った箇所４３ａ、４３ｂを有している。切断刃４３が山形状の尖った部分を有しているのは、この尖った部分が不織布などの清掃シートに食い込み、そこから切れや易くするためである。この尖った箇所４３ａ、４３ｂはシートの幅方向の複数箇所に、例えば図示のように、設けておくことが好ましい。

【００１２】図３に示すように、支持体側の突出部２４および２５とカバー側の下向き突出部４４により清掃シート７は挟み込まれ、また支持体の半円筒状部２１の自由端の上端において、清掃シート７は自由端上端およびカバー４１の切断刃の手前の端部においてしごかれる状態となり、これにより清掃シート７を引出す際に清掃シートに引出し抵抗が与えられ、切断刃４３により容易に切断できるようにしている。

【００１３】本考案で用いる清掃シート７は図面に示した実施例では芯８に巻き付けられているものを示しているが、芯なしのものを使用することもできる。また、ロール状清掃シートに切離しを容易にするために所定間隔でミシン目状の切込みを設けたものを用いてもよい。ミシン目がなくても切断刃４３により切断でき、もし完全に切断されなかった場合でも切断刃があるので引張れば切断できるが、ミシン目がある方がより容易に切断することができる。

【００１４】収納部２０と反対側の端部には清掃シート把持部３０が設けられている。この清掃シート把持部３０は、図２および図３に示すように、支持体２に設けられた凹部３３に嵌合する把持部材５１により構成されている。

【００１５】把持部材５１は両側面から突出する一対のピン５２を有しており、このピン５２が支持体２の前記凹部３３の内壁面に形成された係合凹部３７に嵌合し、回動自在となっている。

【００１６】また支持体２の前記凹部３３の箇所の端部側には二つの上向き突出部３４、３５が平行に設けられている。把持部材５１は、その先端側に下向きの突出部５３を有しており、この下向き突出部５３は前述した２つの上向きの突出部３４および３５の間の隙間に嵌合する。これらの突出部３４、３５および下向き突出部５３により清掃シートの自由端部を把持する。また把持部材５１は、前記突出部５３と反対側の部分に下向きの突出部５４を有しており、この部分は凹部３３の後側の突出部３６と係合可能である。

【００１７】更に、把持部材５１には２つの薄肉部５５および５６が設けられている。中間の薄肉部分の箇所から曲がることができ、従って、この中間薄肉部分５５の箇所を上から押さえると図３において２点鎖線で示すように把持部材５１はピン５２を中心として回動し、先端の下向き突起５３は支持体２の上向き突起３４および３５の間の隙間から離れて清掃シートの把持を解除する。

【００１８】このような把持部材５１は清掃シートをしっかり把持するために図２に示すように２箇所設けておくことが好ましい。

【００１９】支持体２の下面には図２および図３に示されているように、ゴムなどの弾性体からなるほぼ四角の弾性板６が嵌着されている。この弾性板６の回りに収納部に収められたロール状の清掃シート７が引出されて、この弾性板６の回りを回って反対側の把持部材５１において把持固定される。

【００２０】また、図１および図２に示すように、弾性板６の幅を収納部２０側よりも把持部３０側を狭くしてもよい。この場合、清掃シート７の幅よりも把持部３０側の弾性板６の幅を狭くすると、清掃シート７を弾性板６の両側からはみ出した状態とできるので、隅々まで掃除し易くなる。或るいは清掃シート７をその長手方向に沿って折り畳んで幅を狭めた状態で収納部２０に収納し、引き出した後に広げて弾性板６の幅よりも広くして少しはみ出すようにしてもよい。

【００２１】本考案では畳を清掃するのに適したものとするため弾性板６の下面に凹凸を設けている。この凹凸は好ましくは図６に示すようにピラミッド状の四角錐を整列させた形状のものとする。図６は弾性板６の下面の凹凸を下側から見た平面図であり、四角錐で整列させられた形状をしており、そのピラミッド状の頂点に〇をつけて示している。このピラミッド状の四角錐の高さは弾性板の硬さなどにもよるが少なくとも２mm、好ましくは５mmとすることが望ましい。弾性板６が柔軟である場合はもっと高くしてもよい。また、四角錐の一辺は畳の筋目の間隔（通常約１７mm）に合わせて１７mm程度にしておくと、動かした時に畳の目よりも突起の間の間隔が細かくなるので畳の筋目をも綺麗に掃除することができる。

【００２２】なお弾性板６の下面に設ける凹凸は弾性板自体を１つのもので成形して凹凸も同時に形成したものでもよいが、支持体２に係合する上側の弾性板と畳などに接する下面側の弾性板とを別に形成しておき、張合わせて一体化してもよい。弾性板６は周辺突出部６１と、その周辺突出部で囲まれた凹部６２があり、この周辺突出部６１が支持体２の回りに係合し、また凹部６２が支持体２の下面に嵌合する。

【００２３】また図５に示すように柄１の把手部１１は「く」の字形形状に曲げておくことが好ましく、このように「く」の字形に曲げておくと収納する時あるいは手を離して柄１が倒れた時などにも収納部２０に柄の重みが掛らない。すなわち、把手部１１の先端が床面に付くので柄の重み或いは柄に対して上から掛かった荷重が把手部１１により床面に伝えられ、収納部２０に加重が掛かることがなく、収納部２０が破損したりすることはない。

【００２４】

【考案の効果】

本考案によれば支持体２の上面に設けた開閉自在のカバーにより開閉される収納部２０にロール状の清掃シートを収納することができ、掃除具と清掃シートを一体として保存できるので、掃除する際、清掃シートを出入れしたり探したりする手間がなく便利である。

【００２５】また、本考案によれば清掃シートとして長尺のものを利用できるので単品に切られているものよりも清掃シート自体が安価となる。

【００２６】更に、本考案によれば清掃シートを任意の箇所で切ることができるので、単に床面の清掃に使用するだけでなく、小さな隙間などを清掃するために長尺なものを小さなシート片として切断することもでき無駄に清掃シートを使用することなく便利である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の掃除具を示す斜視図である。

【図２】本考案の掃除具の分解斜視図である。

【図３】本考案の掃除具の断面図である。

【図４】本考案の掃除具のカバーを示し、（ａ）はカバ
ーの断面図であり、（ｂ）は（ａ）の矢印Ｂ方向に見た
正面図である。

【図５】本考案の掃除具の柄を回動させたときの状態を
示す側面図である。

【図６】本考案の弾性板を示し、（ａ）は弾性板の側面
図、（ｂ）は弾性板を下面から見た平面図、（ｃ）は弾
性板の１つの突部を見た側面図、（ｄ）は１つの突部を
見た平面図である。

【符号の説明】

１柄２支持体６弾性板７清掃シート２０収納部２１半円筒状部２４上向き突出部２５上向き突出部３０把持部４１カバー４３切断刃４３ａ山形状に尖った箇所４３ｂ山形状に尖った箇所４４下向き突出部５１把持片

フロントページの続き (72)考案者中村興司大阪府大阪市東淀川区西淡路６丁目３番41 号中村物産株式会社淡路工場内

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】柄と、該柄に連結された支持体と、該支
持体の下面に取着された弾性板とからなる掃除具におい
て、前記支持体の上面にロール状清掃シートを収納する
ための収納部と、前記清掃シートの端部を把持するため
の把持部とが設けられていることを特徴とする掃除具。
【請求項２】柄と、該柄に連結された支持体と、該支
持体の下面に取着された弾性板とからなる掃除具におい
て、前記支持体の上面にロール状清掃シートを収納する
ための収納部が設けられ、該収納部は半円筒状部とこれ
を覆う開閉自在のカバーとから構成され、前記収納部と
反対側の支持体上面に清掃シートの端部を把持するため
の把持部が設けられていることを特徴とする掃除具。
【請求項３】柄と、該柄に連結された支持体と、該支
持体の下面に取着された弾性板とからなる掃除具におい
て、前記支持体の上面にロール状清掃シートを収納する
ための収納部が設けられ、該収納部は半円筒状部とこれ
を覆う開閉自在のカバーとから構成され、前記収納部と
反対側の支持体上面に清掃シートの端部を把持するため
の把持部が設けられ、前記収納部のカバーの自由端部に
清掃シートを切断するための切断刃が設けられているこ
とを特徴とする掃除具。
【請求項４】柄と、該柄に連結された支持体と、該支
持体の下面に取着された弾性板とからなる掃除具におい
て、前記支持体の上面にロール状清掃シートを収納する
ための収納部が設けられ、該収納部は半円筒状部とこれ
を覆う開閉自在のカバーとから構成され、前記収納部と
反対側の支持体上面に清掃シートの端部を把持するため
の把持部が設けられ、前記収納部のカバーの自由端部に
清掃シートを切断するための切断刃が設けられ、該切断
刃には下向きの山形状に尖った箇所が少なくとも１つあ
ることを特徴とする掃除具。
【請求項５】前記収納部のカバーの自由端部に切断刃
よりも先端側に収納部の長手方向に延びる下向き突出部
が設けられており、支持体の半円筒状部よりも端部側に
上向き突出部が設けられており、該上向き突出部が前記
カバーの切断刃と下向き突出部との間の隙間に係合する
ことを特徴とする請求項３または４記載の掃除具。
【請求項６】前記清掃シート把持部は支持体上面に設
けられた２つの上向き突出部と、該２つの突出部の間に
嵌入可能な下向き突出部を有し且つ枢軸を中心として回
動可能な把持部材とからなることを特徴とする請求項１
ないし５の何れか１項に記載の掃除具。
【請求項７】前記把持部材は枢軸に対して前記下向き
突出部とは反対側に肉薄部が設けられていることを特徴
とする請求項６記載の掃除具。
【請求項８】弾性板の下面に凹凸が形成されているこ
とを特徴とする請求項１ないし７の何れか１項に記載の
掃除具。
【請求項９】前記弾性板下面の凹凸が四角錐を並べた
状態の凹凸であることを特徴とする請求項１ないし８の
何れか１項に記載の掃除具。
【請求項１０】柄の先端の把手部がくの字状に曲って
いることを特徴とする請求項１ないし９の何れか１項に
記載の掃除具。