JP3033747U - 検査物保持具 - Google Patents

検査物保持具

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榮基 星川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 拡大投影機の載置台への被検査物の定置を、
被検査物の種別に左右されず1つの検査物保持具により
作業能率良く行う。 【解決手段】 検査物保持具1を、立方体の6面のうち
任意の3面となる互いに連続する3面の透光性壁面部2
a〜2cからなる保持具本体2と、これら壁面部の内面
側に設けられ被検査物Wを着脱自在に固定する被検査物
固定部3とで構成する。被検査物Wは、その検査箇所が
透光性壁面部2a〜2cで囲まれる立方体空間の中心位
置にくるように被検査物固定部3に固定して、その検査
物保持具1を、立方体の任意の面が下になるように拡大
投影機の載置台に載せることで、被検査物Wの検査箇所
を載置台上の一定高さ位置に保って、検査箇所の前後左
右上下の6方向の面のいずれでも投影できるようにす
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
この考案は、被検査物をスクリーン上に拡大投影して被検査物の各種検査、例 えば、測定、キズの有無の検査等、を行う拡大投影機の載物台上に被検査物を定 置するのに使用する検査物保持具に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の拡大投影機の載置台上に被検査物を定置する場合、被検査物の検査し たい輪郭や表面が投影レンズの光軸に対して直角になるように被検査物を定置し て、スクリーン全面にわたり被検査物の投影図の焦点が一様に合うようにする必 要がある。載置台の上面は光軸に対し直角にできているので、平行,直角な被検 査物は載置台上に置くだけで差しつかえないが、形状の複雑な被検査物の場合は 、被検査物を保持具で保持し、その保持具を前記載置台の上に載せることにより 、検査箇所が光軸に対して直角になるように被検査物を定置している。この場合 、被検査物の別の方向から見た検査箇所を投影するときは、その都度、保持具に よる被検査物の姿勢を変えたり、保持具を別の保持具に換えたりして対応してい る。
【0003】 しかし、従来の前記保持具は、被検査物の投影箇所が変わる毎に、被検査物の 保持姿勢を変えたり、別の保持具を用意しなければならず、被検査物を定置する 作業能率が悪いばかりか、被検査物の種別や、被検査物の投影方向に応じて多種 類の保持具が必要になるという問題点がある。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
解消しようとする問題点は、拡大投影機の載置台上に被検査物を作業能率良く 定置できず、被検査物の種別に左右され汎用的に使用できない点である。
【0005】
【課題を解決するための手段】 請求項1の考案は、被検査物をスクリーン上に拡大投影して被検査物の各種検 査を行う拡大投影機の載物台上に前記被検査物を定置する検査物保持具であって 、立方体の6面のうち任意の3面となる互いに連続する3面の透光性壁面部から なる保持具本体と、前記壁面部の内面側に設けられ前記被検査物を前記立方体の 中心に位置させることができるように着脱自在に固定する被検査物固定部とを備 えたものである。 この構成によれば、被検査物を、その検査箇所が前記透光性壁面部で囲まれる 立方体空間の中心位置にくるように前記被検査物固定部に固定して、前記立方体 の任意の面が下になるように拡大投影機の載置台上に検査物保持具を載せること で、被検査物の検査箇所を載置台上の一定高さ位置に保って、検査箇所の前後左 右上下の6方向の面のいずれをも簡単かつ正確に投影することができる。 請求項2の考案は、前記請求項1の考案の構成において、前記3面の壁面部を 、各1面の壁面部の2辺が他の2面の壁面部の各1辺にそれぞれ接合するように 連続する構成としたものである。 この構成の場合、保持具本体に十分な強度を付与できるとともに、載置台上に 検査物保持具を安定良く載置できる。 請求項3の考案は、前記請求項1の考案の構成において、前記3面の壁面部を コ字状に連続する構成としたものである。 この構成の場合も、保持具本体に十分な強度を付与できるとともに、載置台上 に検査物保持具を安定良く載置できる。 請求項4の考案は、前記請求項1または請求項2または請求項3の考案の構成 において、前記壁面部を、面材の内側面域が透光用開口となるフレーム状とした ものである。 この構成の場合、保持具本体の材料として非透光性材料を使用しても、壁面部 に遮られることなく被検査物を拡大投影できる。 請求項5の考案は、前記請求項1または請求項2または請求項3または請求項 4の考案の構成において、前記被検査物固定部を、前記壁面部に突設された固定 挟着片と、ばね付勢により前記固定挟着片に圧接して被検査物を挟着する可動挟 着片とで構成したものである。 この構成の場合、挟着作業により被検査物を検査物保持具に簡単に固定するこ とができる。 請求項6の考案は、前記請求項5の考案の構成において、前記固定挟着片およ び可動挟着片を透光性部材としたものである。 この構成によれば、前記被検査物固定部が光透過可能であるため、被検査物固 定部に遮られることなく、被検査物の全体を拡大投影できる。
【0006】
【考案の実施の形態】
この考案の第1の実施形態を図1ないし図3と共に説明する。図1はこの実施 形態の検査物保持具の説明図、図2はその検査物保持具を使用する拡大投影機の 斜視図を示す。図2の拡大投影機21は、その載置台22に載せた被検査物W( 図1)の輪郭や任意箇所の表面をスクリーン23に拡大投影して、被検査物Wの 寸法を測定するものである。
【0007】 図1の検査物保持具1は、前記被検査物Wを前記拡大投影機21の載置台22 上の適正位置に定置するのに使用するものであって、前記載置台22上に直接載 置する保持具本体2と、前記被検査物Wを保持具本体2内に着脱自在に固定する 被検査物固定部3とからなる。前記保持具本体2は無色透明の硬質樹脂製であっ て、立方体の6面のうち任意の3面を構成する3面の透光性壁面部2a,2b, 2cを互いに連続させて一体としたものである。すなわち、前記3面の透光性壁 面部2a〜2cは、各1面の透光性壁面部の2辺が他の2面の透光性壁面部の各 1辺にそれぞれ接合するように連続させてある。このような構成とすることによ り、検査物保持具1に十分の強度を付与できるとともに、前記載置台22に安定 良く載置できる。
【0008】 前記被検査物固定部3は、前記2面の透光性壁面部2a,2bの内面側隅部に 跨がる部分に、他の1面の透光性壁面部2cと平行となる姿勢に突設された無色 透明の硬質樹脂製の固定挟着片4と、ばね付勢により前記固定挟着片4に圧接し て被検査物Wを挟着する同じく無色透明の硬質樹脂製の可動挟着片5とからなる 。これら固定挟着片4と可動挟着片5の接面位置は、1面の透光性壁面部2cか ら他の2面の透光性壁面部2a,2bの立上がり方向に対して中間高さ位置とな るように設定されている。また、前記固定挟着片4および可動挟着片5は、これ ら挟着片4,5の透光性壁面部2cに対する投影が、その透光性壁面部2cの中 心位置から後退した位置となる大きさに設定されている。
【0009】 前記可動挟着片5を前記固定挟着片4に圧接するばね付勢機構6は、図1(B )に縦断面図で示すように、コイルばね7を巻装した例えばビス等からなるロッ ド8の端部を、前記固定挟着片4に設けたロッド挿通孔9に挿通させ、そのロッ ド8の端部を前記可動挟着片5に連結することにより、前記ロッド8の頭部8a と前記固定挟着片4との間に前記コイルばね7を介設させたものであり、そのコ イルばね7の付勢力で前記可動挟着片5が前記固定挟着片4に圧接される。これ により、前記保持具本体2内に被検査物Wを着脱可能に簡単に固定できる。
【0010】 前記検査物保持具1は以下のように使用する。先ず、図1(A)に示すように 、前記被検査物Wの端部を前記被検査物固定部3に挟着して、保持具本体2が3 面を構成する立方体の中心位置に前記被検査物Wの検査箇所がくるように被検査 物Wを保持具本体2の内側に固定する。このようにして被検査物Wを固定した検 査物保持具1を、図2の拡大投影機21の載置台22の上に、保持具本体2の中 心が光軸に一致するように載置する。なお、前記載置台22は、前記保持具本体 2の中心が投影レンズ24の焦点と一致する高さとなるように、予め高さ調整を しておく。反射照明により、図1(A)における被検査物WのZ軸方向の表面側 (保持具本体2の開放側に向く面。以下、同じ。)を投影させたい場合には、図 3(A)に示すように検査物保持具1を、その保持具本体2の透光性壁面部2c が載置面となる姿勢にして載置する。これにより、前記被検査物Wの該当検査面 が所定倍率に拡大されてスクリーン23に投影され、この拡大投影から被検査物 Wの該当検査面の寸法を精密測定できる。
【0011】 また、図1(A)における被検査物WのX軸方向の表側面を投影させたい場合 には、図3(B)に示すように検査物保持具1を、その保持具本体2の透光性壁 面部2aが載置面となる姿勢にして載置する。このように、検査物保持具1の載 置姿勢を変えても、保持具本体2の中心は常に前記投影レンズ24の焦点と一致 する位置となるので、載置姿勢を変えるだけの簡単な作業により、被検査物Wの 他の表面を適正に拡大投影できる。図1(A)における被検査物WのY軸方向の 表面側を投影させたい場合には、図3(C)に示すように検査物保持具1を、そ の保持具本体2の透光性壁面部2bが載置面となる姿勢にして載置すればよい。
【0012】 図1(A)における被検査物WのZ軸方向の裏面側(保持具本体2の透光性壁 面部2a〜2cに向く面。以下、同じ。)を投影させたい場合には、図3(D) に示すように検査物保持具1を、その保持具本体2の透光性壁面部2cが天井面 となる姿勢にして載置すればよい。この場合、被検査物Wの上方を透光性壁面部 2cが覆うことになるが、透光性壁面部2cは被検査物Wに照射する照明光およ び被検査物Wからの反射光を透過するので、透光性壁面部2cに遮られることな く被検査物Wの検査面を適正に拡大投影できる。図1(A)における被検査物W のX軸方向の裏面側を投影させたい場合には、図3(E)に示すように検査物保 持具1を、その保持具本体2の透光性壁面部2aが天井面となる姿勢にして載置 すればよい。また、図1(A)における被検査物WのY軸方向の裏面側を投影さ せたい場合には、図3(F)に示すように検査物保持具1を、その保持具本体2 の透光性壁面部2bが天井面となる姿勢にして載置すればよい。
【0013】 なお、図3(A)〜(F)の各載置姿勢において、被検査物固定部3の固定挟 着片4および可動挟着片5も透光性を有する無色透明の硬質樹脂製であるため、 被検査物固定部3で挟着される被検査物Wの端部の拡大投影が必要なら、その固 定状態のままで拡大投影することができる。 また、ここでは、反射照明により被検査物Wの任意の表面を拡大投影する場合 について説明したが、前記拡大投影機21の載置台22の下方から載置台22上 の透光板25を透過する照明により被検査物Wの輪郭を拡大投影する場合にも、 同様にして行うことができる。 さらに、前記検査物保持具1は、特定の被検査物Wの拡大投影に限らず、多種 類の被検査物Wの拡大投影にも同様に使用できるので、汎用性が拡大する。
【0014】 図4は、この考案の第2の実施形態を示す。この実施形態の検査物保持具1は 、前記実施形態における保持具本体2の各透光性壁面部2a〜2cの内側面域に 透光用開口10を設けることにより、各透光性壁面部2a〜2cをフレーム状と したものである。その他の構成は第1の実施形態の場合と同様である。この場合 、保持具本体2の部材として、前記実施形態のような無色透明の硬質樹脂でなく 、例えば金属等の非透光性部材を選択しても、被検査物Wへの照明光、および被 検査物Wからの反射光を透過させることができ、拡大投影に支障を来すことがな い。
【0015】 図5は、この考案の第3の実施形態を示す。この実施形態の検査物保持具1は 、保持具本体2の3面の透光性壁面部2b,2c,2dをコ字状に連続させて一 体としたものである。このような構成とすることにより、検査物保持具1に十分 の強度を付与できるとともに、前記載置台22上に安定良く載置できる。その他 の構成は第1の実施形態の場合と同様である。
【0016】 図6は、図5に示す第3の実施形態における保持具本体2の各透光性壁面部2 b〜2dの内側面域に透光用開口10を設けることにより、各透光性壁面部2b 〜2dをフレーム状としたものである。その他の構成は第3の実施形態の場合と 同様である。この場合にも、保持具本体2の部材として非透光性部材を選択して 、被検査物Wへの照明光、および被検査物Wからの反射光を透過させることがで きる。
【0017】
【考案の効果】
請求項1の考案は、被検査物をスクリーン上に拡大投影して被検査物の各種検 査を行う拡大投影機の載物台上に前記被検査物を定置する検査物保持具であって 、立方体の6面のうち任意の3面となる互いに連続する3面の透光性壁面部から なる保持具本体と、前記壁面部の内面側に設けられ前記被検査物を前記立方体の 中心に位置させることができるように着脱自在に固定する被検査物固定部とを設 けているので、拡大投影機の載置台に被検査物を作業能率良く定置でき、被検査 物の6方向の各面の拡大投影を簡単かつ正確に行うことができる。また、被検査 物の種別に左右されることなく汎用性が拡大する。 請求項2の考案は、前記請求項1の考案の構成において、前記3面の壁面部を 、各1面の壁面部の2辺が他の2面の壁面部の各1辺にそれぞれ接合するように 連続する構成としたので、保持具本体に十分な強度を付与できるとともに、載置 台上に検査物保持具を安定良く載置できる。 請求項3の考案は、前記請求項1の考案の構成において、前記3面の壁面部を コ字状に連続する構成としたので、この場合も保持具本体に十分な強度を付与で きるとともに、載置台上に検査物保持具を安定良く載置できる。 請求項4の考案は、前記請求項1または請求項2または請求項3の考案の構成 において、前記壁面部を、その面材の内側面域が透光用開口となったフレーム状 としたので、保持具本体の材料として非透光性材料を使用しても、壁面部に遮ら れることなく被検査物を拡大投影できる。 請求項5の考案は、前記請求項1または請求項2または請求項3または請求項 4の考案の構成において、前記被検査物固定部を、前記壁面部に突設された固定 挟着片と、ばね付勢により前記固定挟着片に圧接して被検査物を挟着する可動挟 着片とで構成したので、挟着作業により被検査物を検査物保持具に着脱可能に簡 単に固定することができる。 請求項6の考案は、前記請求項5の考案の構成において、前記固定挟着片およ び可動挟着片を透光性部材としたので、前記被検査物固定部が光透過可能となり 、被検査物固定部に遮られることなく、被検査物の全体を拡大投影できる。
【提出日】平成8年7月3日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】 【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
この考案は、被検査物をスクリーン上に拡大投影して被検査物の各種検査、例 えば、測定、キズの有無の検査等、を行う拡大投影機の載物台上に被検査物を定 置するのに使用する検査物保持具に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の拡大投影機の載置台上に被検査物を定置する場合、被検査物の検査し たい輪郭や表面が投影レンズの光軸に対して直角になるように被検査物を定置し て、スクリーン全面にわたり被検査物の投影図の焦点が一様に合うようにする必 要がある。載置台の上面は光軸に対し直角にできているので、平行,直角な被検 査物は載置台上に置くだけで差しつかえないが、形状の複雑な被検査物の場合は 、被検査物を保持具で保持し、その保持具を前記載置台の上に載せることにより 、検査箇所が光軸に対して直角になるように被検査物を定置している。この場合 、被検査物の別の方向から見た検査箇所を投影するときは、その都度、保持具に よる被検査物の姿勢を変えたり、保持具を別の保持具に換えたりして対応してい る。
【0003】 しかし、従来の前記保持具は、被検査物の投影箇所が変わる毎に、被検査物の 保持姿勢を変えたり、別の保持具を用意しなければならず、被検査物を定置する 作業能率が悪いばかりか、被検査物の種別や、被検査物の投影方向に応じて多種 類の保持具が必要になるという問題点がある。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
解消しようとする問題点は、拡大投影機の載置台上に被検査物を作業能率良く 定置できず、被検査物の種別に左右され汎用的に使用できない点である。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1の考案は、被検査物をスクリーン上に拡大投影して被検査物の各種検 査を行う拡大投影機の載物台上に前記被検査物を定置する検査物保持具であって 、立方体の6面のうち任意の3面となる互いに連続する3面の透光性壁面部から なる保持具本体と、前記壁面部の内面側に設けられ前記被検査物を前記立方体の 中心に位置させることができるように着脱自在に固定する被検査物固定部とを備 えたものである。 この構成によれば、被検査物を、その検査箇所が前記透光性壁面部で囲まれる 立方体空間の中心位置にくるように前記被検査物固定部に固定して、前記立方体 の任意の面が下になるように拡大投影機の載置台上に検査物保持具を載せること で、被検査物の検査箇所を載置台上の一定高さ位置に保って、検査箇所の前後左 右上下の6方向の面のいずれをも簡単かつ正確に投影することができる。 請求項2の考案は、前記請求項1の考案の構成において、前記3面の壁面部を 、各1面の壁面部の2辺が他の2面の壁面部の各1辺にそれぞれ接合するように 連続する構成としたものである。 この構成の場合、保持具本体に十分な強度を付与できるとともに、載置台上に 検査物保持具を安定良く載置できる。 請求項3の考案は、前記請求項1の考案の構成において、前記3面の壁面部を コ字状に連続する構成としたものである。 この構成の場合も、保持具本体に十分な強度を付与できるとともに、載置台上 に検査物保持具を安定良く載置できる。 請求項4の考案は、前記請求項1または請求項2または請求項3の考案の構成 において、前記壁面部を、面材の内側面域が透光用開口となるフレーム状とした ものである。 この構成の場合、保持具本体の材料として非透光性材料を使用しても、壁面部 に遮られることなく被検査物を拡大投影できる。 請求項5の考案は、前記請求項1または請求項2または請求項3または請求項 4の考案の構成において、前記被検査物固定部を、前記壁面部に突設された固定 挟着片と、ばね付勢により前記固定挟着片に圧接して被検査物を挟着する可動挟 着片とで構成したものである。 この構成の場合、挟着作業により被検査物を検査物保持具に簡単に固定するこ とができる。 請求項6の考案は、前記請求項5の考案の構成において、前記固定挟着片およ び可動挟着片を透光性部材としたものである。 この構成によれば、前記被検査物固定部が光透過可能であるため、被検査物固 定部に遮られることなく、被検査物の全体を拡大投影できる。
【0006】
【考案の実施の形態】
この考案の第1の実施形態を図1ないし図4と共に説明する。図1はこの実施 形態の検査物保持具の説明図、図2はその検査物保持具を使用する拡大投影機の 斜視図を示す。図2の拡大投影機21は、その載置台22に載せた被検査物W( 図1)の輪郭や任意箇所の表面をスクリーン23に拡大投影して、被検査物Wの 寸法を測定するものである。
【0007】 図1の検査物保持具1は、前記被検査物Wを前記拡大投影機21の載置台22 上の適正位置に定置するのに使用するものであって、前記載置台22上に直接載 置する保持具本体2と、前記被検査物Wを保持具本体2内に着脱自在に固定する 被検査物固定部3とからなる。前記保持具本体2は無色透明の硬質樹脂製であっ て、立方体の6面のうち任意の3面を構成する3面の透光性壁面部2a,2b, 2cを互いに連続させて一体としたものである。すなわち、前記3面の透光性壁 面部2a〜2cは、各1面の透光性壁面部の2辺が他の2面の透光性壁面部の各 1辺にそれぞれ接合するように連続させてある。このような構成とすることによ り、検査物保持具1に十分の強度を付与できるとともに、前記載置台22に安定 良く載置できる。
【0008】 前記被検査物固定部3は、前記2面の透光性壁面部2a,2bの内面側隅部に 跨がる部分に、他の1面の透光性壁面部2cと平行となる姿勢に突設された無色 透明の硬質樹脂製の固定挟着片4と、ばね付勢により前記固定挟着片4に圧接し て被検査物Wを挟着する同じく無色透明の硬質樹脂製の可動挟着片5とからなる 。 これら固定挟着片4と可動挟着片5の接面位置は、1面の透光性壁面部2cから 他の2面の透光性璧面部2a,2bの立上がり方向に対して中間高さ位置となる ように設定されている。また、前記固定挟着片4および可動挟着片5は、これら 挟着片4,5の透光性壁面部2cに対する投影が、その透光性壁面部2cの中心 位置から後退した位置となる大きさに設定されている。
【0009】 前記可動挟着片5を前記固定挟着片4に圧接するばね付勢機構6は、図1(B )に縦断面図で示すように、コイルばね7を巻装した例えばビス等からなるロッ ド8の端部を、前記固定挟着片4に設けたロッド挿通孔9に挿通させ、そのロッ ド8の端部を前記可動挟着片5に連結することにより、前記ロッド8の頭部8a と前記固定挟着片4との間に前記コイルばね7を介設させたものであり、そのコ イルばね7の付勢力で前記可動挟着片5が前記固定挟着片4に圧接される。これ により、前記保持具本体2内に被検査物Wを着脱可能に簡単に固定できる。
【0010】 前記検査物保持具1は以下のように使用する。先ず、図1(A)に示すように 、前記被検査物Wの端部を前記被検査物固定部3に挟着して、保持具本体2が3 面を構成する立方体の中心位置に前記被検査物Wの検査箇所がくるように被検査 物Wを保持具本体2の内側に固定する。このようにして被検査物Wを固定した検 査物保持具1を、図2の拡大投影機21の載置台22の上に、保持具本体2の中 心が光軸に一致するように載置する。なお、前記載置台22は、前記保持具本体 2の中心が投影レンズ24の焦点と一致する高さとなるように、予め高さ調整を しておく。反射照明により、図1(A)における被検査物WのZ軸方向の表面側 (保持具本体2の開放側に向く面。以下、同じ。)を投影させたい場合には、図 3(A)に示すように検査物保持具1を、その保持具本体2の透光性壁面部2c が載置面となる姿勢にして載置する。これにより、前記被検査物Wの該当検査面 が所定倍率に拡大されてスクリーン23に投影され、この拡大投影から被検査物 Wの該当検査面の寸法を精密測定できる。
【0011】 また、図1(A)における被検査物WのX軸方向の表側面を投影させたい場合 には、図3(B)に示すように検査物保持具1を、その保持具本体2の透光性壁 面部2aが載置面となる姿勢にして載置する。このように、検査物保持具1の載 置姿勢を変えても、保持具本体2の中心は常に前記投影レンズ24の焦点と一致 する位置となるので、載置姿勢を変えるだけの簡単な作業により、被検査物Wの 他の表面を適正に拡大投影できる。図1(A)における被検査物WのY軸方向の 表面側を投影させたい場合には、図3(C)に示すように検査物保持具1を、そ の保持具本体2の透光性壁面部2bが載置面となる姿勢にして載置すればよい。
【0012】 図1(A)における被検査物WのZ軸方向の裏面側(保持具本体2の透光性壁 面部2a〜2cに向く面。以下、同じ。)を投影させたい場合には、図4(A) に示すように検査物保持具1を、その保持具本体2の透光性壁面部2cが天井面 となる姿勢にして載置すればよい。この場合、被検査物Wの上方を透光性壁面部 2cが覆うことになるが、透光性壁面部2cは被検査物Wに照射する照明光およ び被検査物Wからの反射光を透過するので、透光性壁面部2cに遮られることな く被検査物Wの検査面を適正に拡大投影できる。図1(A)における被検査物W のX軸方向の裏面側を投影させたい場合には、図4(B)に示すように検査物保 持具1を、その保持具本体2の透光性璧面部2aが天井面となる姿勢にして載置 すればよい。また、図1(A)における被検査物WのY軸方向の裏面側を投影さ せたい場合には、図4(C)に示すように検査物保持具1を、その保持具本体2 の透光性壁面部2bが天井面となる姿勢にして載置すればよい。
【0013】 なお、図3(A)〜(C)及び図4(A)〜(C)の各載置姿勢において、被 検査物固定部3の固定挟着片4および可動挟着片5も透光性を有する無色透明の 硬質樹脂製であるため、被検査物固定部3で挟着される被検査物Wの端部の拡大 投影が必要なら、その固定状態のままで拡大投影することができる。 また、ここでは、反射照明により被検査物Wの任意の表面を拡大投影する場合 について説明したが、前記拡大投影機21の載置台22の下方から載置台22上 の透光板25を透過する照明により被検査物Wの輪郭を拡大投影する場合にも、 同様にして行うことができる。 さらに、前記検査物保持具1は、特定の被検査物Wの拡大投影に限らず、多種 類の被検査物Wの拡大投影にも同様に使用できるので、汎用性が拡大する。
【0014】 図5は、この考案の第2の実施形態を示す。この実施形態の検査物保持具1は 、前記実施形態における保持具本体2の各透光性壁面部2a〜2cの内側面域に 透光用開口10を設けることにより、各透光性壁面部2a〜2cをフレーム状と したものである。その他の構成は第1の実施形態の場合と同様である。この場合 、保持具本体2の部材として、前記実施形態のような無色透明の硬質樹脂でなく 、例えば金属等の非透光性部材を選択しても、被検査物Wへの照明光、および被 検査物Wからの反射光を透過させることができ、拡大投影に支障を来すことがな い。
【0015】 図6は、この考案の第3の実施形態を示す。この実施形態の検査物保持具1は 、保持具本体2の3面の透光性壁面部2b,2c,2dをコ字状に連続させて一 体としたものである。このような構成とすることにより、検査物保持具1に十分 の強度を付与できるとともに、前記載置台22上に安定良く載置できる。その他 の構成は第1の実施形態の場合と同様である。
【0016】 図7は、図6に示す第3の実施形態における保持具本体2の各透光性壁面部2 b〜2dの内側面域に透光用開口10を設けることにより、各透光性璧面部2b 〜2dをフレーム状としたものである。その他の構成は第3の実施形態の場合と 同様である。この場合にも、保持具本体2の部材として非透光性部材を選択して 、被検査物Wへの照明光、および被検査物Wからの反射光を透過させることがで きる。
【0017】
【考案の効果】 請求項1の考案は、被検査物をスクリーン上に拡大投影して被検査物の各種検 査を行う拡大投影機の載物台上に前記被検査物を定置する検査物保持具であって 、立方体の6面のうち任意の3面となる互いに連続する3面の透光性壁面部から なる保持具本体と、前記壁面部の内面側に設けられ前記被検査物を前記立方体の 中心に位置させることができるように着脱自在に固定する被検査物固定部とを設 けているので、拡大投影機の載置台に被検査物を作業能率良く定置でき、被検査 物の6方向の各面の拡大投影を簡単かつ正確に行うことができる。また、被検査 物の種別に左右されることなく汎用性が拡大する。 請求項2の考案は、前記請求項1の考案の構成において、前記3面の壁面部を 、各1面の壁面部の2辺が他の2面の壁面部の各1辺にそれぞれ接合するように 連続する構成としたので、保持具本体に十分な強度を付与できるとともに、載置 台上に検査物保持具を安定良く載置できる。 請求項3の考案は、前記請求項1の考案の構成において、前記3面の壁面部を コ字状に連続する構成としたので、この場合も保持具本体に十分な強度を付与で きるとともに、載置台上に検査物保持具を安定良く載置できる。 請求項4の考案は、前記請求項1または請求項2または請求項3の考案の構成 において、前記壁面部を、その面材の内側面域が透光用開口となったフレーム状 としたので、保持具本体の材料として非透光性材料を使用しても、壁面部に遮ら れることなく被検査物を拡大投影できる。 請求項5の考案は、前記請求項1または請求項2または請求項3または請求項 4の考案の構成において、前記被検査物固定部を、前記壁面部に突設された固定 挟着片と、ばね付勢により前記固定挟着片に圧接して被検査物を挟着する可動挟 着片とで構成したので、挟着作業により被検査物を検査物保持具に着脱可能に簡 単に固定することができる。 請求項6の考案は、前記請求項5の考案の構成において、前記固定挟着片およ び可動挟着片を透光性部材としたので、前記被検査物固定部が光透過可能となり 、被検査物固定部に遮られることなく、被検査物の全体を拡大投影できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)はこの考案の第1の実施形態に係る検査
物保持具の斜視図、(B)は(A)におけるI−I矢視
拡大断面図である。
【図2】同検査物保持具を使用する拡大投影機の斜視図
である。
【図3】同検査物保持具の載置台への載置姿勢の各例を
示す斜視図である。
【図4】この考案の第2の実施形態に係る検査物保持具
の斜視図である。
【図5】この考案の第3の実施形態に係る検査物保持具
の斜視図である。
【図6】この考案の第4の実施形態に係る検査物保持具
の斜視図である。
【符号の説明】
1 検査物保持具 2 保持具本体 2a〜2d 透光性壁面部 3 被検査物固定部 4 固定挟着片 5 可動挟着片 6 ばね付勢機構 10 透光用開口 W 被検査物
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年7月3日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【考案の名称】 検査物保持具
【実用新案登録請求の範囲】
【図面の簡単な説明】
【図1】 (A)はこの考案の第1の実施形態に係る検
査物保持具の斜視図、(B)は(A)におけるI−I矢
視拡大断面図である。
【図2】 同検査物保持具を使用する拡大投影機の斜視
図である。
【図3】 同検査物保持具の載置台への載置姿勢の各例
を示す斜視図である。
図4同検査物保持具の載置台への載置姿勢の各例
を示す斜視図である
図5この考案の第2の実施形態に係る検査物保持
具の斜視図である
図6】 この考案の第3の実施形態に係る検査物保持
具の斜視図である図7この考案の第4の実施形態に係る検査物保持具
の斜視図である
【符号の説明】 1 検査物保持具 2 保持具本体 2a〜2d 透光性壁面部 3 被検査物固定部 4 固定挟着片 5 可動挟着片 6 ばね付勢機構 10 透光用開口 W 被検査物
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図5】
【図3】
【図4】
【図6】
【図7】

Claims (6)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検査物をスクリーン上に拡大投影して
    被検査物の各種検査を行う拡大投影機の載物台上に前記
    被検査物を定置する検査物保持具であって、立方体の6
    面のうち任意の3面となる互いに連続する3面の透光性
    壁面部からなる保持具本体と、前記壁面部の内面側に設
    けられ前記被検査物を前記立方体の中心に位置させるこ
    とができるように着脱自在に固定する被検査物固定部と
    を備えた検査物保持具。
  2. 【請求項2】 前記3面の壁面部は、各1面の壁面部の
    2辺が他の2面の壁面部の各1辺にそれぞれ接合するよ
    うに連続する請求項1記載の検査物保持具。
  3. 【請求項3】 前記3面の壁面部はコ字状に連続する請
    求項1記載の検査物保持具。
  4. 【請求項4】 前記壁面部は、面材の内側面域を透光用
    開口としたフレーム状である請求項1または請求項2ま
    たは請求項3記載の検査物保持具。
  5. 【請求項5】 前記被検査物固定部は、前記壁面部に突
    設された固定挟着片と、ばね付勢により前記固定挟着片
    に圧接して被検査物を挟着する可動挟着片とからなる請
    求項1または請求項2または請求項3または請求項4記
    載の検査物保持具。
  6. 【請求項6】 前記固定挟着片および可動挟着片は透光
    性部材からなる請求項5記載の検査物保持具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3411896B2 (ja) 2000-09-25 2003-06-03 神港精機株式会社 投影機用計測治具

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