JP6578729B2 - 押さえ治具 - Google Patents

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Description

本発明は、シート部材を引き延ばした状態で保持する押さえ治具に関する。
例えば薄膜状の金属製品に代表されるシート部材は、出荷前に外観を検査される。シート部材は、自重で容易に変形し得るため、押さえ治具に保持した状態で検査を行うのが通常である。ただし、シート部材が押さえ治具に保持された状態であっても撓みが大きく発生した場合、シート部材を反転させたときに凹みや折れが生じるおそれが高い。そこで、押さえ治具は、シート部材を張った状態で保持する機構を必要とする。
例えば特許文献1には、シート部材の両端を把持する一対のクランプ具に、エアシリンダが取り付けられた押さえ治具が記載されている。特許文献1に記載の押さえ治具では、シート部材の両端を一対のクランプ具で把持した後、エアシリンダで各クランプ具をシート部材を引き延ばす方向に移動させることで、シート部材を引き延ばした状態で保持することを可能とする。
あるいは、特許文献2には、互いに相補的な形状をもつ凸部と凹部とを含む一対のクランプ具を有する押さえ治具が記載されている。特許文献2に記載の押さえ治具では、シート部材の端部を凸部と凹部との間に挟み込むと共に凸部と凹部を嵌合させることで、シート部材を引き延ばした状態で保持することができる。
特開2009−285597号公報 特開昭61−500743号公報
しかしながら、特許文献1に記載の押さえ治具では、シート部材を引き延ばした状態に保持するためにエアシリンダを必要とすることから、構造の大型化及び複雑化を避けることができない。一方、特許文献2に記載の押さえ治具では、凸部と凹部との間にシート部材を挟み込むと、凸部及び凹部の曲面の形状にシート部材が倣ってしまう。このため、シート部材に塑性変形が生じてしまい実用性に欠ける。
本発明は、このような点に鑑みてなされたものであって、構造の複雑化を回避し、且つ、シート部材を大きく変形させることなく保持することが可能な押さえ治具を提供することを目的とする。
本発明による押さえ治具は、シート部材が載置される載置台と、
前記載置台に載置された前記シート部材の長手方向に間隔を空けて配置され、前記載置台に載置された前記シート部材を前記載置台との間で挟持する一対のクランプ具と、を備え、
前記クランプ具は、基体と、前記基体よりも前記載置台側に配置された弾性体と、を有し、
各クランプ具の前記弾性体は、一端部において前記基体に支持され、前記一端部とは反対側に位置する他端部において前記基体から離間し、
前記一対のクランプ具と前記載置台との間で前記シート部材を挟持した状態において、各弾性体の前記他端部は、当該弾性体の前記一端部よりも、前記シート部材の前記長手方向において外側に位置する。
本発明による押さえ治具において、前記載置台には、前記一対のクランプ具との間で前記シート部材を挟持した状態で、前記一対のクランプ具と重なる一対の挟持領域が規定され、前記一対の挟持領域の間に開口が設けられていてもよい。
本発明による押さえ治具において、前記載置台は、前記開口の周りを取り囲む中枠と、前記中枠上に載置され前記開口を覆う板と、前記中枠の周りを取り囲む外枠と、を有していてもよい。
本発明による押さえ治具において、前記載置台から一方に突出する複数の第1設置脚と、前記載置台から他方に突出する複数の第2設置脚と、がさらに設けられていてもよい。
本発明による押さえ治具において、前記シート部材は、製品領域と、前記製品領域の周りを取り囲む非製品領域と、を含み、各クランプ具は、前記載置台との間で前記シート部材の前記非製品領域を挟持するようになっていてもよい。
本発明によれば、各クランプ具の弾性体がシート部材に接触した後、さらにクランプ具を載置台に近づけていくと、シート部材の長手方向において外側に位置する弾性体の他端部が、シート部材からの反力を受けて基体に接近するように押されていく。弾性体の他端部が基体に接近するように押されていくと、当該他端部がシート部材の長手方向における外側にしだいにずれていく。弾性体の他端部がシート部材の長手方向における外側にずれるに従い、弾性体に当接するシート部材も長手方向における外側に引きずられていく。このような作用により、各クランプ具の弾性体と載置台との間でシート部材を挟むと、シート部材が長手方向における外側に引っ張られた状態で保持される。
このように、本発明によれば、シート部材を引き延ばすためにエアシリンダのような構造を複雑にする器具を必要としない。また、各クランプ具の弾性体と載置台との間でシート部材を挟み込むため、シート部材を過度に変形させるおそれもない。このため、本発明によれば、押さえ治具の構造の複雑化を回避した上で、シート部材を大きく変形させることなく保持することが可能となる。
シート部材の一例を示す斜視図。 一実施の形態による押さえ治具を示す斜視図。 図2に示す押さえ治具の平面図。 図2に示す押さえ治具を上下反転させた状態で示す斜視図。 図2に示す押さえ治具のクランプ具を示す斜視図。 図2に示す押さえ治具において、クランプ具が載置台に載置されたシート部材に接近するようすを示す正面図。 図2に示す押さえ治具において、クランプ具が載置台に載置されたシート部材に当接するようすを示す正面図。 図2に示す押さえ治具において、クランプ具の他の配置例を示す斜視図。
以下、図面を参照して一実施の形態について説明する。なお、本件明細書に添付する図面においては、図示と理解のしやすさの便宜上、適宜縮尺および縦横の寸法比等を、実物のそれらから変更し誇張してある。図1は、シート部材2の一例を示す断面図であり、図2乃至図8は、図1に示すシート部材を保持する押さえ治具1を説明するための図である。始めに、押さえ治具1に保持されるシート部材2について図1を参照して説明する。なお、以下の説明では、シート部材2が金属製の薄膜製品からなる例を用いて説明するが、シート部材2は、自重による撓みが無視できないレベルで発生するシートであれば特に限定されない。例えば、シート部材として、樹脂製の各種光学フィルムであってもよい。
図1に示すシート部材2は、製品領域2aが他面付けされた金属製の薄膜製品である。各製品領域2aには、打ち抜きや凹凸処理により所定の形状が付与されており、各製品領域2aは、電子機器や精密機械に組み込まれる部品をなす。複数の製品領域2aは、シート部材2の長手方向ldに間隔を空けて並べられている。なお、図1に示すように、本明細書では、シート部材2の長手方向ldにおいて、中央側を内側と呼び、端部側を外側と呼ぶこととする。
隣り合う製品領域2aの間や各製品領域2aの周りには、非製品領域2bが配置されている。すなわち、非製品領域2bは、各製品領域2aの周りを取り囲んでいる。非製品領域2bは、シート部材2のうちの製品領域2a以外の領域であり、製造要件や製品仕様等に応じて生成され得る。
このようなシート部材2を構成する材料として、例えば、ステンレス製や銅製の金属薄膜を用いることができる。もっとも、シート部材2を構成する材料は、金属に限定されず、ポリエチレンテレフタレート(PET)やアクリル等に代表される樹脂シートであってもよい。
なお、本明細書において、「シート」、「フィルム」、「板」等の用語は、呼称の違いのみに基づいて、互いから区別されるものではない。したがって、例えば、「シート」はフィルムや板とも呼ばれ得るような部材も含む概念である。一具体例として、「シート部材」には、「フィルム部材」や「板部材」等と呼ばれる部材も含まれる。
かかる長尺状のシート部材2は、自重で容易に変形し得るため、取り扱いに注意を要する。そこでシート部材2を取り扱う際には、シート部材2を押さえ治具1に保持させて変形を防止する必要がある。ただし、シート部材2を押さえ治具1に保持させた状態であっても、シート部材2に撓みが大きく発生した場合、シート部材2を反転させたときに凹みや折れが生じるおそれが高い。そこで、本実施の形態による押さえ治具1には、簡易な機構でシート部材2を引き延ばした状態で保持することを可能とする工夫が施されている。
図2及び図3は、それぞれ、一実施の形態による押さえ治具1を示す斜視図及び平面図である。図2及び図3に示す押さえ治具1は、シート部材2を張った状態、言い換えると引き延ばした状態で押さえるための治具である。図2及び図3に示すように、押さえ治具1は、シート部材2が載置される載置台10と、載置台10に載置されたシート部材2を載置台10との間で挟持する一対のクランプ具20と、を有している。一対のクランプ具20は、載置台10に載置されたシート部材2の長手方向ldに間隔を空けて配置されている。
載置台10は、押さえ治具1を設置面に設置した状態において、シート部材2を水平面に平行となるように支持する。したがって、載置台10にシート部材2が載置された状態において、シート部材2への法線方向は、上下方向vdに一致する。
図3に示すように、載置台10には、一対のクランプ具20との間でシート部材2を挟持するための一対の挟持領域11が画定される。すなわち、一対の挟持領域11は、一対のクランプ具20との間でシート部材2を挟持した状態において、当該一対のクランプ具20と重なる領域である。本実施の形態において、各挟持領域11は、シート部材2の非製品領域2bをクランプ具20との間で挟持するようになっている。
一対の挟持領域11は、載置台10に載置されたシート部材2の長手方向ldに間隔を空けて配置されている。シート部材2の長手方向ldに離間した一対の挟持領域11の間に、開口12が設けられている。この場合、一対の挟持領域11は、シート部材2の長手方向ldにおける外側に相対的に位置し、開口12は、シート部材2の長手方向ldにおける内側に相対的に位置することになる。
図2によく示されているように、載置台10にシート部材2を載置した状態において、開口12からシート部材2の製品領域2aが露出する。この場合、載置台10にシート部材2を載置した状態において、開口12を介してシート部材2の製品領域2aを観察することが可能となる。
具体的な構成として、載置台10は、開口12の周りを取り囲む中枠15と、中枠15の周りをさらに取り囲む外枠16と、を有している。外枠16は、中空空間16aを有し、外枠16の中空空間16a内に中枠15が収容されている。図2に示す例では、外枠16の中空空間16a内に収容された中枠15は、外枠16に対して離間し当該外枠16に固定されていない。
本実施の形態において、外枠16が、一対のクランプ具20との間でシート部材2を挟持するようになっている。すなわち、クランプ具20との間でシート部材2を挟持する一対の挟持領域11は、外枠16のうちの、長手方向ldにおいて開口12の両側に位置する領域によって規定される。
図示する例では、中枠15及び外枠16は、図3に示す方向からみたときに、略四角形状、さらに正確には略矩形状の輪郭をもつ。ただし、中枠15及び外枠16の形状は、このような例に限定されず、仕様に応じて適宜決定可能である。
中枠15上に、板17が載置されている。板17は、図3に示す方向からみたときに、中枠15の輪郭と重なる輪郭をもち、中枠15内の開口12を覆っている。中枠15上に載置された板17が開口12を覆うことにより、載置台10上にシート部材2を設置した際に、シート部材2が開口12内に撓んで入り込むことを妨げることができる。典型的には、板17は透明な樹脂製の板からなる。
図4に、押さえ治具1を上下反転させた状態で示す。図2及び図4によく示されているように、外枠16から上方に向かって複数の第1設置脚30が突出し、外枠16から下方に向かって複数の第2設置脚35が突出している。第1設置脚30及び第2設置脚35は、押さえ治具1のうちの設置面に接触する部分を構成する構成要素である。とりわけ、第1設置脚30は、図4のように押さえ治具1を上下反転させた際に使用され、第2設置脚35は、図2に示す通常の使用状態において際に使用される。
各第1設置脚30は、円筒状の形状をもち、各第1設置脚30が外枠16から突出する高さは、互いに等しい。同様に、各第2設置脚35は、円筒状の形状をもち、各第2設置脚35が外枠16から突出する高さは、互いに等しい。
とりわけ、複数の第1設置脚30は、外枠16のうちのシート部材2が載置される側の面に配置されているが、シート部材2と干渉しない位置に設けられている。すなわち、複数の第1設置脚30は、シート部材2が載置される領域以外の領域に配置されている。また、複数の第1設置脚30は、クランプ具20よりもシート部材2の長手方向ldにおいて外側に位置している。具体的には、4つの第1設置脚30が外枠16の4つの隅にそれぞれ配置されている。
複数の第2設置脚35は、外枠16のうちのシート部材2が載置される側の面とは反対側の面に配置されている。本実施の形態において、4つの第2設置脚35が外枠16の4つの隅にそれぞれ配置されている。
次に、載置台10との間でシート部材2を挟持するクランプ具20について説明する。各クランプ具20は、載置台10に載置されたシート部材2の短手方向sdにおける一端側に配置されている。各クランプ具20は、旋回軸25を中心として載置台10に旋回可能に支持されている。本実施の形態において、各クランプ具20の旋回軸25は、シート部材2の長手方向ldに沿っている。
図5に、クランプ具20を拡大して示す。図5に示すように、クランプ具20は、基体21と、基体21よりも載置台10側に配置された弾性体22と、を有している。
基体21は、長尺状の板部材として構成され、その基端部21aにおいて旋回軸25を中心として載置台10に旋回可能に支持されている。基体21のうち基端部21aとは反対側となる先端部21bは、自由端となっていて、基体21の旋回に伴い載置台10に対して接離する。
とりわけ、基体21は、載置台10とクランプ具20との間でシート部材2を挟持した際に、シート部材2を短手方向sdに跨ぐような大きさに設定されている。すなわち、載置台10とクランプ具20との間でシート部材2を挟持した状態において、基体21の基端部21aがシート部材2の短手方向sdにおける一端側に位置し、基体21の先端部21bがシート部材2の短手方向sdにおける他端側に位置する。
各クランプ具20の弾性体22は、基体21よりも弾性をもつ長尺状の板部材として構成される。各クランプ具20の弾性体22は、載置台10に載置されたシート部材2の長手方向ldにおける内側に位置する一端部22aと、シート部材2の長手方向ldにおける外側に位置する他端部22bと、を含んでいる。弾性体22の一端部22aは、基体21に支持されている。弾性体22の他端部22bは、自由端となっていて、無負荷状態つまり押圧されていない状態において基体21から離間している。すなわち、弾性体22は、基体21に対して片持ちで支持されており、シート部材2の長手方向ldにおける外側に位置する他端部22bが基体21に対して接離可能になっている。
このようなクランプ具20を構成する基体21をなす材料として、例えばアルミニウムや鉄に代表される金属板や硬質の樹脂材料が挙げられる。弾性体22をなす材料としては、基体21をなす材料よりも弾性を有していればよく、例えばゴム、シリコンあるいはクッション性をもつ発泡材料が挙げられる。
次に、以上のような構成からなる本実施の形態の作用について図6及び図7も参照して説明する。図6及び図7は、載置台10に対してクランプ具20を旋回させた各状態を示す正面図である。
先ず、図1に示すように、押さえ治具1の各第2設置脚35を設置面に設置した状態で、載置台10に長尺状のシート部材2を載置する。続いて、図6に示すように、各クランプ具20を旋回軸25を中心として旋回させ、基体21を載置台10と平行となるように当該載置台10に近づけていく。
上述のように、各クランプ具20の弾性体22は、シート部材2の長手方向ldにおける内側に位置する一端部22aで基体21に支持され、長手方向ldにおける外側に位置する他端部22bが基体21から離間している。このため、各クランプ具20の弾性体22が載置台10に載置されたシート部材2に近づけていくと、弾性体22の他端部22bがシート部材2に接触する。
さらに、各クランプ具20の弾性体22を近づけると、図7に示すように、弾性体22の他端部22bがシート部材2からの反力を受け基体21に接近するように押されていく。弾性体22の他端部22bが基体21に接近するように動くと、当該他端部22bがシート部材2の長手方向ldにおける外側にしだいにずれていく。弾性体22の他端部22bがシート部材2の長手方向ldにおける外側にずれるに従い、弾性体22に当接するシート部材2も長手方向ldにおける外側に引きずられていく。
最終的に、各クランプ具20の基体21が載置台10と平行となる位置まで旋回すると、
各クランプ具20の弾性体22と載置台10との間にシート部材2が挟まれ、シート部材2が長手方向ldにおける外側に引っ張られた状態で保持される。このようにして、シート部材2が押さえ治具1に保持される。
図2から理解されるように、シート部材2を押さえ治具1に保持した状態において、載置台10の開口12からシート部材2の製品領域2aが露出する。このため、シート部材2を押さえ治具1に保持した状態において、載置台10の開口12を介して製品領域2aの一方の面の外観検査を行うことができる。
製品領域2aの反対側の面を検査する際には、図4に示すように、押さえ治具1を上下反転させた後、各第1設置脚30を設置面に設置する。これにより、シート部材2を押さえ治具1に保持した状態において、載置台10の開口12を介して製品領域2aの他方の面の外観検査も行うことができる。
以上のように、本実施の形態によれば、シート部材2が載置される載置台10と、載置台10に載置されたシート部材2の長手方向ldに間隔を空けて配置され、載置台10に載置されたシート部材2を載置台10との間で挟持する一対のクランプ具20と、を備え、クランプ具20は、基体21と、基体21よりも載置台10側に配置された弾性体22と、を有し、各クランプ具20の弾性体22は、一端部22aにおいて基体21に支持され、一端部22aとは反対側に位置する他端部22bにおいて基体21から離間し、一対のクランプ具20と載置台10との間でシート部材2を挟持した状態において、各弾性体22の他端部22bは、当該弾性体22の一端部22aよりも、シート部材2の長手方向ldにおいて外側に位置する。このような形態によれば、各クランプ具20の弾性体22がシート部材2に接触した後、さらに基体21を載置台10に近づけていくと、シート部材2の長手方向ldにおいて外側に位置する弾性体22の他端部22bが、シート部材2からの反力を受けて基体21に接近するように押されていく。弾性体22の他端部22bが基体21に接近するように押されていくと、当該他端部22bがシート部材2の長手方向ldにおける外側にしだいにずれていく。弾性体22の他端部22bがシート部材2の長手方向ldにおける外側にずれるに従い、弾性体22に当接するシート部材2も長手方向ldにおける外側に引きずられていく。このような作用により、各クランプ具20の弾性体22と載置台10との間でシート部材2を挟むと、シート部材2が長手方向ldにおける外側に引っ張られた状態で保持される。
このように、本実施の形態によれば、シート部材2を引き延ばすためにエアシリンダのような構造を複雑にする器具を必要としない。また、各クランプ具20の弾性体22と載置台10との間でシート部材2を挟み込むため、シート部材2を過度に変形させるおそれもない。このため、本実施の形態によれば、押さえ治具1の構造の複雑化を回避した上で、シート部材2を大きく変形させることなく保持することが可能となる。
また、本実施の形態によれば、載置台10には、一対のクランプ具20との間でシート部材2を挟持した状態で、一対のクランプ具20と重なる一対の挟持領域11が規定され、一対の挟持領域11の間に開口12が設けられている。このような形態によれば、シート部材2を押さえ治具1に保持した状態において、載置台10の開口12からシート部材2の一部の領域2aが露出する。このため、シート部材2を押さえ治具1に保持した状態において、載置台10の開口12を介してシート部材2の一部の領域2aの外観検査を行うことができるようになる。
また、本実施の形態によれば、載置台10は、開口12の周りを取り囲む中枠15と、中枠15上に載置され開口12を覆う板17と、中枠15の周りを取り囲む外枠16と、を有する。この場合、載置台10の軽量化に貢献する。載置台10が軽量になると、押さえ治具1を反転させる作業を容易に行うことができる点で特に優れる。加えて、中枠15上に載置された板17が開口12を覆うことにより、載置台10上にシート部材2を設置した際に、シート部材2が開口12内に撓んで入り込むことを妨げることができる。
また、本実施の形態によれば、載置台10から一方に突出する複数の第1設置脚30と、載置台10から他方に突出する複数の第2設置脚35と、がさらに設けられている。各第1設置脚30を設置面に設置すると、押さえ治具1に保持されたシート部材2の一方の面の外観検査を行うことができる。これに対し、各第2設置脚35を設置面に設置すると、押さえ治具1に保持されたシート部材2の他方の面の外観検査を行うことができる。すなわち、複数の第1設置脚30と複数の第2設置脚35とを備えることにより、シート部材2を押さえ治具1に保持した状態において、押さえ治具1を上下反転させて使用することが可能となる。
また、本実施の形態によれば、シート部材2は、製品領域2aと、製品領域2aの周りを取り囲む非製品領域2bと、を含み、各クランプ具20は、載置台10との間でシート部材2の非製品領域2bを挟持するようになっている。この場合、各クランプ具20でシート部材2の製品領域2aを押さえることを回避することができるため、押さえ治具1にシート部材2を保持する際に、シート部材2の製品領域2aを損傷させるおそれを低減することができる。
なお、上述した実施の形態に対して様々な変更を加えることが可能である。以下、図面を参照しながら、変形の一例について説明する。以下の説明および以下の説明で用いる図面では、上述した実施の形態と同様に構成され得る部分について、上述の実施の形態における対応する部分に対して用いた符号と同一の符号を用いることとし、重複する説明を省略する。
上述した実施の形態では、図2に示すように、各クランプ具20が、載置台10に載置されたシート部材2の短手方向sdにおける一端側に配置された例を示したが、クランプ具20の配置は、上述した例に限定されない。図8に、クランプ具20の他の配置例を示す。図8に示す例では、一対のクランプ具20が、載置台10に載置されたシート部材2の長手方向ldにおける両側に配置されている。
各クランプ具20の弾性体22は、基体21に支持された一端部22aと、一端部22aとは反対側に位置する他端部22bと、を含んでいる。弾性体22の他端部22bは、自由端となっていて、無負荷状態つまり押圧されていない状態において基体21から離間している。すなわち、弾性体22は、基体21に対して片持ちで支持されており、シート部材2の長手方向ldにおける外側に位置する他端部22bが基体21に対して接離可能になっている。
図8に示す形態によれば、シート部材2が載置される載置台10と、載置台10に載置されたシート部材2の長手方向ldに間隔を空けて配置され、載置台10に載置されたシート部材2を載置台10との間で挟持する一対のクランプ具20と、を備え、クランプ具20は、基体21と、基体21よりも載置台10側に配置された弾性体22と、を有し、各クランプ具20の弾性体22は、一端部22aにおいて基体21に支持され、一端部22aとは反対側に位置する他端部22bにおいて基体21から離間し、一対のクランプ具20と載置台10との間でシート部材2を挟持した状態において、各弾性体22の他端部22bは、当該弾性体22の一端部22aよりも、シート部材2の長手方向ldにおいて外側に位置する。このような形態によれば、各クランプ具20の弾性体22がシート部材2に接触した後、さらに基体21を載置台10に近づけていくと、シート部材2の長手方向ldにおいて外側に位置する弾性体22の他端部22bが、シート部材2からの反力を受けて基体21に接近するように押されていく。弾性体22の他端部22bが基体21に接近するように押されていくと、当該他端部22bがシート部材2の長手方向ldにおける外側にしだいにずれていく。弾性体22の他端部22bがシート部材2の長手方向ldにおける外側にずれるに従い、弾性体22に当接するシート部材2も長手方向ldにおける外側に引きずられていく。このような作用により、各クランプ具20の弾性体22と載置台10との間でシート部材2を挟むと、シート部材2が長手方向ldにおける外側に引っ張られた状態で保持される。
このように、図8に示す形態であっても、シート部材2を引き延ばすためにエアシリンダのような構造を複雑にする器具を必要としない。また、各クランプ具20の弾性体22と載置台10との間でシート部材2を挟み込むため、シート部材2を過度に変形させるおそれもない。このため、図8に示す形態によれば、押さえ治具1の構造の複雑化を回避した上で、シート部材2を大きく変形させることなく保持することが可能となる。
1 押さえ治具
2 シート部材
2a 製品領域
2b 非製品領域
10 載置台
11 挟持領域
12 開口
15 中枠
16 外枠
17 板
20 クランプ具
21 基体
22 弾性体
22a 一端部
22b 他端部
30 第1設置脚
35 第2設置脚
ld 長手方向

Claims (7)

  1. シート部材が載置される載置台と、
    前記載置台に載置された前記シート部材の長手方向に間隔を空けて配置され、前記載置台に載置された前記シート部材を前記載置台との間で挟持する一対のクランプ具と、
    を備え、
    前記クランプ具は、平板部材として構成された基体と、前記基体よりも前記載置台側に配置され、前記シート部材に対して傾斜した板部材として構成された弾性体と、を有し、
    各クランプ具の前記弾性体は、一端部において前記基体に支持され、前記一端部とは反対側に位置する他端部において前記基体から離間し、
    前記一対のクランプ具と前記載置台との間で前記シート部材を挟持した状態において、各弾性体の前記他端部は、当該弾性体の前記一端部よりも、前記シート部材の前記長手方向において外側に位置し、
    各クランプ具が前記載置台に接近していくと、前記載置台に載置された前記シート部材に対して傾斜した板部材としての前記弾性体が、前記一端部よりも前記シート部材の前記長手方向において外側に位置する前記他端部において、前記シート部材に接触を開始し
    前記クランプ具が前記シート部材を前記載置台との間で挟持した状態において、前記基体は前記シート部材から離間し、前記クランプ具は前記弾性体のみにおいて前記シート部材に接触する、押さえ治具。
  2. 前記載置台には、前記一対のクランプ具との間で前記シート部材を挟持した状態で、前記一対のクランプ具と重なる一対の挟持領域が規定され、
    前記一対の挟持領域の間に開口が設けられている、請求項1に記載の押さえ治具。
  3. 前記載置台は、前記開口の周りを取り囲む中枠と、前記中枠上に載置され前記開口を覆う板と、前記中枠の周りを取り囲む外枠と、を有する、請求項2に記載の押さえ治具。
  4. 前記載置台から一方に突出する複数の第1設置脚と、前記載置台から他方に突出する複数の第2設置脚と、がさらに設けられている、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の押さえ治具。
  5. 前記シート部材は、製品領域と、前記製品領域の周りを取り囲む非製品領域と、を含み、
    各クランプ具は、前記載置台との間で前記シート部材の前記非製品領域を挟持するようになっている、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の押さえ治具。
  6. 前記載置台は、前記シート部材を水平面と平行になるように支持する、請求項1乃至5のいずれか一項に記載の押さえ治具。
  7. 前記クランプ具は、前記載置台に旋回可能に支持されている、請求項1乃至6のいずれか一項に記載の押さえ治具。
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