JP3033695B2 - 湾曲面音響化粧壁の下地構造部材,下地施工法、及び湾曲面音響化粧壁 - Google Patents

湾曲面音響化粧壁の下地構造部材,下地施工法、及び湾曲面音響化粧壁

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JP3033695B2
JP3033695B2 JP8268764A JP26876496A JP3033695B2 JP 3033695 B2 JP3033695 B2 JP 3033695B2 JP 8268764 A JP8268764 A JP 8268764A JP 26876496 A JP26876496 A JP 26876496A JP 3033695 B2 JP3033695 B2 JP 3033695B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えばトンネル
の両側壁のように、縦断面において湾曲している湾曲壁
面に音響化粧壁を施工するのに適する下地構造部材と、
この下地構造部材を使用した湾曲面音響化粧壁の下地施
工法、及び湾曲面音響化粧壁に関するものである。
【従来の技術】
【0002】吸音ないし消音用の音響化粧壁は、通常下
地壁面に下地材を固定し、この下地材へ所定の間隔に水
平方向に沿うタイルホルダを取り付け、隣合う上下段の
タイルホルダへ音響化粧タイルを並べて接着し、化粧タ
イル相互間の隙間を通じて、前記下地壁面と化粧タイル
との空間内に吸音させる構造である。従来、湾曲壁面に
前述のような吸音用又は反射用の音響化粧壁を施工する
ための具体的な手段は提案されていない。
【0003】湾曲壁面を対象としない音響化粧壁面の構
造は、例えば実公平7−12491号公報に記載されて
いる。この公報に記載されている音響化粧壁面につい
て、図7を参照しながら説明する。壁bの表面には、適
当な手段により所定の間隔に縦方向に沿って軽量形鋼そ
の他の金属製の角パイプからなる下地材7が固定されて
いる。この下地材7の表面側には、所定の間隔に横方向
に沿って長いタイルホルダ8がネジビス70などによっ
て取り付けられている。タイルホルダ8の正面側には、
長さ方向に沿ってフランジ80が形成されている。長方
形の音響化粧タイル9は、前記フランジ80へ支持され
た状態で並べられており、各タイル9の下部背面は当該
タイルホルダ8の正面側へ、上部背面はその上位に隣接
するタイルホルダの正面側へ、それぞれ接着されてい
る。各音響化粧タイル9の上端と、上方のタイルホルタ
8のフランジ80との間には、目地材81が詰められて
いる。前記各音響化粧タイル9には、両側部に図示しな
い各一個の切欠部が形成されているので、前述のような
施工状態の壁面には、各音響化粧タイル9相互の間に前
記切欠部による吸音のための隙間が形成される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述した従来の音響壁
面構造は、水平方向に並ぶタイル9の相互間隔を離さな
くても、施工上タイル9相互の前記切欠部によって化粧
壁面には多数の隙間が形成されるため、好ましい吸音効
果を発揮することができた。しかしながら、このような
音響壁面構造を湾曲壁面に対して実施するには、以下の
ような解決すべき課題があった。
【0005】すなわち、その第1は、パイプ状の下地材
7は湾曲壁面に沿って曲げ加工し難いことである。その
第2は、パイプ状の下地材7などは、たとえば強力なベ
ンダなどの加工手段により曲げ加工することは可能であ
るが、トンネル内両側壁などの湾曲壁面は、それらの曲
率がそれぞれ異なるとともに、同じトンネルの壁面で
も、場所によって曲率は微妙に異なっているので、対応
が困難なことである。すなわち、このような曲率の差に
適応するためには、工事現場毎に湾曲壁面の各部の曲率
を計測しておき、その曲率にほぼ対応するように、加工
工場であらかじめ下地材を曲げ加工しなければならない
ので、極めて煩瑣であって実際上の対応が非常に困難で
ある。その第3は、湾曲壁面の各部にわずかな凹凸があ
る場合、化粧壁面におけるタイル相互の凸凹を小さくす
るためには、タイルホルダ8の裏面の脚部サイズを調整
する必要があるが、図7のような構造ではその調整がで
きないことである。その第4は、湾曲壁面に沿って音響
化粧壁を構成した場合、図7のように、フランジ80へ
音響化粧タイル9を支持させてホルダ8へ接着しただけ
の構造であると、例えば振動などを受けやすい環境で
は、音響化粧タイル9が剥脱するおそれがあることであ
る。
【0006】この発明は前述の課題を解決するための提
案されるものであり、その目的は、音響化粧壁の施工現
場において、湾曲壁面の曲率に沿って容易に固定するこ
とができ、作業性が良好な湾曲面音響化粧壁の下地構造
部材を提供することにある。この発明の他の目的は、化
粧壁面を湾曲壁面とほぼ平行に形成した場合、音響化粧
タイルの剥落を防止することができる湾曲面音響化粧壁
を提供することにある。この発明のさらに他の目的は、
湾曲壁面に凹凸がある場合、化粧表面側にその凹凸が表
れないように調整することができる構造の湾曲面音響化
粧壁を提供することにある。この発明のさらに他の目的
は、前述の目的に沿って改良された下地構造部材を、現
場の湾曲壁面に適合するように曲げながら当該壁面に固
定する場合に、最も効率的にそれを固定することができ
る湾曲面音響化粧壁の下地施工法を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明による湾曲面音
響化粧壁の下地構造部材は、前述の課題を解決するため
以下のように構成されている。すなわち、請求項1に記
載の下地構造部材は、全体としてほぼ平板状で比較的容
易に曲げ加工可能な材質と厚みの縦長金属製の支柱主体
10の表面に、多段棚状に突出した支持部材11を有す
ることを特徴としている。
【0008】請求項2に記載の下地構造部材は、請求項
1の下地構造部材において、前記各支持部材11は断面
L字形の金属板であり、それらは片方の辺面板が前記支
柱主体10へネジ止め又はリベット止めされていること
を特徴としている。
【0009】請求項3に記載の下地構造部材は、前記各
支持部材11が前記支柱主体10と一体に形成されてい
ることを特徴としている。
【0010】請求項4に記載の下地構造部材は、前記支
柱主体10の両側部には、長さ方向に連続して高さの低
いフランジ12,12が一体に形成され、前記各支持部
材11は前記フランジ12,12の間に形成されている
ことを特徴としている。
【0011】請求項5に記載の下地施工法は、前述の課
題を解決するため、縦断面において湾曲面状に形成され
ている湾曲壁面aに対して、請求項1〜4のいずれかに
記載の下地構造部材1における支柱主体10の裏面が弦
状を呈する状態で、当該支柱主体1の長さ方向の一箇所
を前記湾曲壁面aへ近接させ、前記一箇所をネジ締め付
け手段4により前記湾曲壁面aに固定する工程と、前記
支柱主体1の前記一箇所から縦方向に沿って順次遠くな
るように所定間隔ずつ離れた箇所を、前記一箇所に近い
箇所から順に前記湾曲壁面aに近接させてネジ締め付け
手段4により当該湾曲壁面aに固定する工程とを含むこ
とを特徴としている。
【0012】この発明による湾曲面音響化粧壁は、前述
の課題を解決するため以下のように構成されている。す
なわち、請求項6に記載の音響化粧壁は、縦断面におい
て湾曲している湾曲壁面aには、各支柱主体10の裏面
を当該湾曲壁面aの湾曲にほぼ沿わさせ、各支柱主体1
0の支持部材11相互がほぼ同じレベルになる状態で、
請求項1〜4のいずれかに記載の下地構造部材1が複数
のネジ締め付け手段4によって上下方向にかつ所定間隔
に固定され、前記各下地構造部材1の支柱主体10から
表面側に突出した各段の支持部材11には、長い板状の
主体20の裏面側へ長さ方向に沿ってフランジ部21を
有するタイルホルダ2の前記フランジ部21が、当該支
持部材11と重なった状態でそれぞれ固定され、前記各
タイルホルダ2の主体20の表面側には、上向きの上部
溝22と下向きの下部溝23とが長さ方向に沿って一体
に形成され、隣合う各上下段のタイルホルダ2,2相互
の下部溝23と上部溝22には、四周部へフランジ30
を有する方形でトレイ形状の音響化粧タイル3が引き戸
状に支持された状態で並べて設置され、前記各音響化粧
タイル3は、それらの上下のフランジ30がそれぞれ対
応するタイルホルダ2の各主体20の表面へ接着され、
前記各音響化粧タイル3の側部のフランジ30には切欠
部31が形成されていることを特徴としている。
【0013】請求項7に記載の音響化粧壁は、請求項6
の音響化粧壁において、前記各下地構造部材1の支持部
材11には、支柱主体10の側から先端方向に沿って長
孔13が形成され、前記各タイルホルダ2のフランジ部
21は、前記長孔13に通されたボルト5とナット50
によって各支持部材11へ固定されていることを特徴と
している。
【0014】請求項8に記載の音響化粧壁は、請求項6
又は7に記載の音響化粧壁において、前記各タイルホル
ダ2のフランジ部21には、主体20側寄り位置に長さ
方向に沿って所定間隔に並ぶ状態に孔24が形成されて
いることを特徴としている。
【0015】請求項9に記載の音響化粧壁は、請求項6
〜8のいずれかの音響化粧壁において、前記各音響化粧
タイル3の側部のフランジ30には、前記切欠部31が
所定の間隔に複数形成されていることを特徴としてい
る。
【0016】請求項10に記載の音響化粧壁は、請求項
6〜9のいずれかの音響化粧壁において、前記各下地構
造部材1が、請求項5に記載の下地施工法によって前記
湾曲壁面aへ固定されていることを特徴としている。
【発明の実施の形態】
【0017】図1〜図6を参照しながら、この発明によ
る下地構造部材と、これを使用した音響化粧壁の各実施
形態と、音響化粧壁の施工法の例を詳しく説明する。図
1は、この発明による湾曲面音響化粧壁の実施形態の概
略を示す部分断面図であり、そのコンクリート壁以外の
部分は細斜線が省略されている。図2は図1の化粧壁を
垂直にした状態の部分拡大断面図、図3は図2の化粧壁
の部分拡大平断面図、図4は図2の化粧壁の部分拡大正
面図、図5はこの発明による下地構造部材の実施形態を
示す端面図、図6はこの発明による下地構造部材の他の
実施形態を示す部分斜視図である。
【0018】第1実施形態 aは、縦断面において湾曲面状に形成されているトンネ
ル内側面の湾曲壁面を示しており、この湾曲壁面aに
は、ほぼ一定の間隔に縦方向に沿ってこの発明による実
施形態の下地構造部材1が固定されている。この実施形
態の下地構造部材1は、図1,図2及び図5で示されて
いるように、全体としてほぼ平板状であって、アルミニ
ウム合金による押出成形板からなる支柱主体10と、こ
の支柱主体10の表面に、当該表面に対してほぼ直角で
多段棚状に突出するように形成された支持部材11とか
ら構成されている。各支持部材11には、支柱主体10
へ近寄った部分から先端方向に沿って長孔13が形成さ
れている。
【0019】支柱主体10の両側部には、表面側にやや
突出した高さの低いフランジ12,12が一体に形成さ
れている。各支持部材11は、フランジ12,12の間
におさまる長さの断面L字形の金属板であり、片方の辺
面板が前記支柱主体10へリベット14(又はネジ)に
よって、相互の間隔が一定になるように固定されてい
る。前記フランジ12,12は、支柱主体10の補強
と、各支持部材11をリベット止めする際のガイドとし
て作用する。支柱主体10の裏面には、リベット14を
使用する位置に対応して、図5で示すように浅い溝15
が長さ方向に沿って形成され、支持部材11を支柱主体
10へ固定した際に、リベット14の端部が支柱主体1
0の裏面から突出しないようになっている。
【0020】支持部材11相互の間隔は、湾曲壁面aの
曲率と後述の音響化粧タイル3の長さと、湾曲壁面aと
化粧タイル3までの設計上の間隔とを勘案して設定され
る。この実施形態において、支柱主体10の肉厚は4m
m、フランジ12の高さは5mm、支柱主体10の底面幅
は70mmにそれぞれ設計されている。
【0021】各下地構造部材1の主要部を構成する支柱
主体10は、施工現場において、湾曲壁面aの曲率に沿
って曲げられた状態で、かつ、隣合う下地構造部材1の
互いに対応する支持部材11が同じレベルに位置する状
態で当該湾曲壁面aに固定される。各支柱主体10は、
施工現場において、湾曲壁面aの曲率に近くなるように
曲げた状態で、アンカボルト40とナット41とからな
る多数のネジ締め付け手段4によって湾曲壁面aに固定
することができるが、以下の施工法によって固定するの
が好ましい。
【0022】すなわち、この実施形態では、以下のよう
な施工法によって各支柱主体10を湾曲壁面aに固定し
ている。支柱主体10は、これをその裏面が湾曲壁面a
に面する状態で当該湾曲壁面aに強く押し付けると、一
旦は当該壁面aの曲率にほぼ適合するように曲がる。し
たがって、例えば一本の支柱主体10をサンプルとし、
当該支柱主体10を湾曲壁面aへ強く押し付けた状態
で、前記曲率に合わせてアンカボルト40の設置間隔を
設定するとともに、この設置間隔に合わせて支柱主体1
0へのボルト孔(図示しない)の形成間隔を設定する。
さらに、これらの設定間隔に合わせて、あらかじめ各ア
ンカボルト40を湾曲壁面aの所定領域へ植え込むとと
もに、各支柱主体10にはボルト孔を形成する。
【0023】次いで、湾曲壁面aに対して、前記サンプ
ルの支柱主体10と同様に、各支柱主体10をその裏面
が弦を呈するように配置し、当該支柱主体1の長さ方向
の一箇所(例えば、中央部付近)におけるボルト孔の部
分を前記湾曲壁面aへ押し付けて近接させ、当該ボルト
孔の箇所をアンカボルト40とナット41からなるネジ
締め付け手段4により前記湾曲壁面aに固定する。さら
に、当該支柱主体1の既に固定したボルト孔のカ所から
最も近いボルト孔のカ所を湾曲壁面aに押し付けて近接
させ、この部分を同様なネジ締め付け手段4により湾曲
壁面aに固定する。以下同様に、支柱主体10の直前に
固定したボルト孔から最も近い次のボルト孔の部分を、
湾曲壁面aへ近接させた状態でネジ締め付け手段4によ
って固定する要領で、各支柱主体10全体を湾曲壁面a
に固定する。
【0024】前述のような施工法で支柱主体10を湾曲
壁面aに固定すると、各支柱主体10は湾曲壁面aの曲
率によりよく適合した状態に順次曲げられながら、当該
壁面aに沿って効率良く固定される。また、各支柱主体
10相互の対応する支持部材11は、それぞれ同じレベ
ルに位置されるとともに、支柱主体10の曲がりに応
じ、湾曲壁面aの曲率にほぼ対応してその円弧の中心に
向く姿勢になる。
【0025】2は、アルミニウム合金により一体に押出
形成されたタイルホルダである。このタイルホルダ2
は、長い板状の主体20と、この主体20の裏面側へ長
さ方向に沿って連続して一体に形成されたフランジ部2
1と、主体20の表面側へ一体に形成された上向きの上
部溝22と、下向きの下部溝23とから構成されてい
る。この実施形態では、上向きの上部溝22は浅く、下
向きの下部溝23は上部溝よりも深く形成されている。
前記フランジ部21の主体20から離れた先端縁下面に
は、開口部が狭くなって内部にボルト5の頭部が案内さ
れるほぼあり溝状の係止溝25が、長さ方向に沿って一
体に形成されている。
【0026】各タイルホルダ2の係止溝25内に必要数
のボルト5の頭部を案内するとともに、フランジ部21
の係止溝25の部分をそれぞれ対応する各支持部材11
の下面へ重ねながら、前記各ボルト5の軸部をそれぞれ
対応する各支持部材11の長孔13へ通し、各ボルト5
の軸部へナット50をそれぞれ締め付けることにより、
各タイルホルダ2をそれぞれ対応する支持部材11へ固
定する。タイルホルダ2の主体20の下部には、前記フ
ランジ部21と相対するようにフランジ26が形成され
ており、タイルホルダ2を長さ方向に継ぎ足して使用す
る場合、主体20,係止溝25の側面及び下部のフラン
ジ26とが形成する空間内に、それに適合するサイズの
図示しない角パイプ継手を挿入してタイルホルダ2相互
を接続することができるようになっている。また、各タ
イルホルダ2のフランジ部21には、主体20の方向へ
偏った位置に、長さ方向に沿って一定の間隔に孔24が
形成されており、フランジ部21の基部側に水滴が溜ま
ったときは、この孔24から水滴が下方へ抜けるように
なっている。
【0027】隣合う各上下段のタイルホルダ2,2相互
の下向きの下部溝23と上向きの上部溝22には、四周
部へフランジ30を有する方形でトレイ形状の多数の音
響化粧タイル3が引き戸状に支持された状態で並べら
れ、各音響化粧タイル3相互間には平均的に狭い隙間
(この例では2mm)が形成されている。すなわち各タイ
ル3は、その上縁のフランジ30を上方のホルダの下部
溝23内に限界まで挿入し、その下縁のフランジ30を
下方のホルダ2の主体20に接触させた状態で下方へ滑
らすと、上下の端部が両溝22,23へ引き戸状に収ま
るようになっている。各音響化粧タイル3は、それらの
上下のフランジ部0の裏面がそれぞれ対応するタイルホ
ルダ2の各主体20の表面へ接着されている。音響化粧
タイル3の主体20への接着を円滑にするため、主体2
0の表面の接着部には長さ方向に沿った微細な図示しな
い溝を形成するか、あるいは当該部分の面を粗面に形成
している。前記各音響化粧タイル3の側部のフランジ3
0には、それぞれ一定の間隔に複数の切欠部31が形成
されている。したがって、各タイル3を並べて施工した
状態では、図4のように側部に隣接するタイル3相互の
間に、化粧壁面裏の空間へ通じる孔が多数形成される。
【0028】第1前記実施形態の音響壁によれば、トン
ネル内で生じた音の一部は、化粧タイル3相互の切欠部
31によって形成される多数の孔を通じで化粧壁裏の空
間(下地の施工空間)内に吸音され、トンネル内の音の
反響は小さくなる。
【0029】前記実施形態の湾曲面音響化粧壁は、前述
のような構成によって以下のような効果を奏する。第1
に、各下地構造部材1の支柱主体10は、湾曲壁面aへ
全体的にほぼ接触するように沿った状態で当該壁面aに
固定されているので、体裁のよい外観の化粧表面が形成
されるとともに、湾曲面であってもタイル3を安定して
取り付けることができる。第2に、各支柱主体10の支
持部材11には長孔13が形成されているので、湾曲壁
面aに部分的に凹凸がある場合、ナット50をボルト5
へ締め付ける前に、前記長孔13の長さの範囲内でタイ
ルホルダ2を背面方向又は正面方向へずらすことによっ
て、化粧壁面に前記凹凸が表れないように調整すること
ができる。第3に、タイルホルダ2の主体20には、上
向きの上部溝22と下向きの下部溝23が形成されてお
り、各音響化粧タイル3が上下に隣接するホルダ2の溝
23,22によって、引き戸状に支持されているので、
音響化粧タイル3が剥落するおそれがない。また、この
ように構成されていることにより、化粧タイル3の上部
へ詰める目地材が不用になる。第4に、タイルホルダ2
のフランジ部21には孔24が多数形成されているの
で、当該フランジ部21の上に水滴が溜まらない。第5
に、音響化粧タイル3の側部のフランジ30には、切欠
部31が所定の間隔に複数形成されているので、側部に
隣接するタイル3相互間で形成される化粧壁表面の隙間
は狭くかつその数が増大し、隙間からの塵などの裏側へ
の侵入の可能性が少なくなるとともに、吸音効果もさら
に高まる。
【0030】第2実施形態 図6には、この発明による下地構造部材1の他の実施形
態が示されている。この下地構造部材1の支柱主体10
は、鋼材ないしステンレスの平板であって、その肉厚は
図5の下地構造部材1の支柱主体10よりも薄くしてあ
る。各支持部材11は、支柱主体10の幅方向の中央部
を部分的に切り起こして一体に形成されおり、各支持部
材11の基部側には下方へ突出(上面が凹没)するよう
に補強リブ16が形成され、薄肉でも十分な強度が付与
されるように構成されている。各支持部材11には、先
端方向に沿う部分に長孔13が形成されている。
【0031】この実施形態の下地構造部材1は、各支持
部材11が切り起こし状に一体に形成され、支柱主体1
0には各支持部材11と対応する部分に抜き孔17が形
成されるので、全体として比較的曲げ加工が容易にな
る。この実施形態の下地構造部材1の他の作用や効果
は、第1実施形態における下地構造部材とほぼ同様であ
るので、それらの説明は省略する。
【0032】その他の実施形態 下地構造部材1の支柱主体10を、厚めの鋼板,ステン
レス板や鉄板などで形成する場合には、支柱主体10の
幅方向の中央部へ長さ方向に沿って所定間隔に孔を形成
すると、ベンダなどを使用しなくても曲げ加工し易くな
るとともに、下地構造部材1がより軽量になる。また、
支柱主体10を比較的厚肉の金属板で製造する場合に
は、当該支柱主体10の表面側又は裏面側へ幅方向に沿
う平行な浅い溝を形成すると、施工現場で湾曲壁面aに
沿って曲げるのが容易になる。
【0033】
【発明の効果】請求項1に記載の下地構造部材によれ
ば、支柱主体10が全体としてほぼ平板状で比較的容易
に曲げ加工可能な材質と厚みの金属であるので、施工現
場において、湾曲壁面に沿って曲げることができるとと
もに、非常に作業性よくかつ湾曲壁面に沿ってより正確
に湾曲面音響化粧壁を施工することができる。また、支
柱主体10には多段の棚状に支持部材11があらかじめ
設けられているので、支柱主体10を湾曲壁面aに沿っ
て曲げると、各支持部材11が湾曲壁面の円弧の中心方
向に向く姿勢になり、より正確にタイルホルダ2を取り
付けることができる。
【0034】請求項2に記載の下地構造部材によれば、
支持部材11が支柱主体10へネジ止め又はリベット止
めされているので、その取付位置の修正が可能であり、
湾曲面音響化粧壁の設計の変更に対応し易いという利点
がある。
【0035】請求項3に記載の下地構造部材によれば、
各支持部材11が前記支柱主体10と一体に形成されて
いるので、例えば支柱主体10の部材の切り起こし成形
によってこれらを形成すれば、製造工程上より経済的で
あるとともに、全体の軽量化や曲げ易さを図ることがで
きる。
【0036】請求項4に記載の下地構造部材によれば、
支柱主体1の両側部に長さ方向に連続して高さの低いフ
ランジ12,12が一体に形成されているので、支柱主
体1が薄肉でも十分な強度を付与することができる。ま
た、例えば請求項2のように、断面L字状の金属板の片
方の辺面板を支柱主体10へネジ止め又はリベット止め
して支持部材11を取り付ける場合には、前記フランジ
12,12の存在によって、当該支持部材11の取付位
置を支柱主体10の中央部へ揃え易くなる。
【0037】請求項5に記載の湾曲面音響化粧壁の下地
施工法によれば、請求項1〜4のいずれかに記載の下地
構造部材1を湾曲壁面aへ固定する場合、それらの主部
である支柱主体10を湾曲壁面aの曲率にほぼ適合した
状態に順次曲げながら、当該壁面aに沿って効率良く固
定することができる。また、前述のように、湾曲壁面a
の曲率に適合するように各支柱主体10をより正確に曲
げることができるため、相互の対応する支持部材11
を、それぞれ同じレベルに位置させるのが容易であると
ともに、各支持部材11は、支柱主体10の曲がりに応
じ、湾曲壁面aの曲率に一層正確に対応してその円弧の
中心に向く姿勢になる。
【0038】請求項6に記載の湾曲面音響化粧壁によれ
ば、湾曲壁面aに固定された各支柱主体10の対応する
レベルの支持部材11へ、タイルホルダ2のフランジ部
21が固定されており、タイルホルダ2の正面側への向
きがより正確になるので、湾曲壁面aの曲率に対応し
て、表面の各化粧タイル3が縦断面においてより正確な
多角形を形成するように構成される。また、方形の音響
化粧タイル3は、隣合う各上下段のタイルホルダ2,2
相互の下部溝23と上部溝22へ引き戸状に支持された
状態で並べて設置されているので、音響タイル3の剥落
を防止することができるとともに、化粧タイル3の上部
と溝23の上底部との間に目地を詰める必要がない。
【0039】請求項7に記載の音響化粧壁によれば、各
支柱主体10の支持部材11には長孔13が形成され、
この長孔13に通したボルト5とナット50とによっ
て、前記支持部材11へタイルホルダ2のフランジ部2
1を固定しているので、湾曲壁面aに部分的に凹凸があ
る場合、施工中に前記長孔13の長さの範囲内でタイル
ホルダ2を背面方向又は正面方向へずらすことによっ
て、化粧壁面側に湾曲壁面aの凹凸が表れないように調
整することができる。
【0040】請求項8に記載の湾曲面音響化粧壁によれ
ば、前記各タイルホルダ2のフランジ部21には、主体
20寄り位置に長さ方向に沿って所定間隔に並ぶ状態に
孔24が形成されているので、タイルホルダ2における
前記フランジ部21の上に水滴が溜まらない。
【0041】請求項9に記載の湾曲面音響化粧壁によれ
ば、各音響化粧タイル3の側部のフランジ30には、切
欠部30が複数形成されているので、側部に隣接するタ
イル3相互間で形成される化粧壁表面の隙間は狭くかつ
その数が増大し、当該隙間からの塵などの裏側への侵入
の可能性が少なくなるとともに、吸音効果もさらに高ま
る。
【0042】請求項10に記載の湾曲面音響化粧壁によ
れば、下地構造部材1の支柱主体10が湾曲壁面aへさ
らに正確に固定され、各支柱主体10における各支持部
材及びタイルホルダ2の表面の向きがさらに正確になる
ので、化粧壁の表面が一層体裁よく仕上がる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による湾曲面音響化粧壁の実施形態の
概略を示す部分断面図であり、そのコンクリート壁以外
の部分は細斜線は省略されている。
【図2】図1の化粧壁を垂直に変形した状態の部分拡大
断面図である。
【図3】図2の化粧壁の部分拡大平断面図である。
【図4】図2の化粧壁の部分拡大正面図である。
【図5】この発明による下地構造部材の実施形態を示す
端面図である。
【図6】この発明による下地構造部材の他の実施形態を
示す部分斜視図である。
【図7】従来の垂直面における音響化粧壁構造の部分断
面図である。
【符号の説明】 a 湾曲壁面 b 壁面 1 下地構造部材 10 支柱主体 11 支持部材 12 フランジ 13 長孔 14 リベット 15 溝 16 補強リブ 17 抜き孔 2 タイルホルダ 20 主体 21 フランジ部 22 上部溝 23 下部溝 24 孔 25 係止溝 26 フランジ 3 音響化粧タイル 30 フランジ 31 切欠部 4 ネジ締め付け手段 40 アンカボルト 41 ナット 5 ボルト 50 ナット 7 下地材 70 ネジビス 8 タイルホルダ 80 フランジ 81 目地材 9 音響化粧タイル
フロントページの続き (72)発明者 柴田 康男 東京都千代田区神田須田町2丁目3番地 古河アルテック株式会社内 (72)発明者 鈴木 輝昭 東京都千代田区神田須田町2丁目3番地 古河アルテック株式会社内 (72)発明者 小嶋 紀実裕 東京都新宿区四谷1丁目17番地 野原産 業株式会社内 (72)発明者 水谷 昌宏 愛知県常滑市鯉江本町5丁目1番地 株 式会社イナックス内 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E21D 11/04 E04F 13/08

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 全体としてほぼ平板状で比較的容易に曲
    げ加工可能な材質と厚みの縦長金属製の支柱主体10の
    表面に、多段棚状に突出した支持部材11を有すること
    を特徴とする、湾曲面音響化粧壁の下地構造部材。
  2. 【請求項2】 前記各支持部材11は断面L字形の金属
    板であり、それらは片方の辺面板が前記支柱主体10へ
    ネジ止め又はリベット止めされている、請求項1に記載
    の湾曲面音響化粧壁の下地構造部材。
  3. 【請求項3】 前記各支持部材11は前記支柱主体10
    と一体に形成されている、請求項1に記載の湾曲面音響
    化粧壁の下地構造部材。
  4. 【請求項4】 前記支柱主体10の両側部には、長さ方
    向に連続して高さの低いフランジ12,12が一体に形
    成され、前記各支持部材11は前記フランジ12,12
    の間に形成されている、請求項1〜3のいずれかに記載
    の湾曲面音響化粧壁の下地構造部材。
  5. 【請求項5】 縦断面において湾曲面状に形成されてい
    る湾曲壁面aに対して、請求項1〜4のいずれかに記載
    の下地構造部材1における支柱主体10の裏面が弦状を
    呈する状態で、当該支柱主体1の長さ方向の一箇所を前
    記湾曲壁面aへ近接させ、前記一箇所をネジ締め付け手
    段4により前記湾曲壁面aに固定する工程と、 前記支柱主体1の前記一箇所から縦方向に沿って順次遠
    くなるように所定間隔ずつ離れた箇所を、前記一箇所に
    近い箇所から順に前記湾曲壁面aに近接させてネジ締め
    付け手段4により当該湾曲壁面aに固定する工程とを含
    むことを特徴とする、 湾曲面音響化粧壁の下地施工法。
  6. 【請求項6】 縦断面において湾曲している湾曲壁面a
    には、各支柱主体10の裏面を当該湾曲壁面aの湾曲に
    ほぼ沿わさせ、各支柱主体10の支持部材11相互がほ
    ぼ同じレベルになる状態で、請求項1〜4のいずれかに
    記載の下地構造部材1が複数のネジ締め付け手段4によ
    って上下方向にかつ所定間隔に固定され、 前記各下地構造部材1の支柱主体10から表面側に突出
    した各段の支持部材11には、長い板状の主体20の裏
    面側へ長さ方向に沿ってフランジ部21を有するタイル
    ホルダ2の前記フランジ部21が、当該支持部材11と
    重なった状態でそれぞれ固定され、 前記各タイルホルダ2の主体20の表面側には、上向き
    の上部溝22と下向きの下部溝23とが長さ方向に沿っ
    て一体に形成され、 隣合う各上下段のタイルホルダ2,2相互の下部溝23
    と上部溝22には、四周部へフランジ30を有する方形
    でトレイ形状の音響化粧タイル3が引き戸状に支持され
    た状態で並べて設置され、 前記各音響化粧タイル3は、それらの上下のフランジ3
    0がそれぞれ対応するタイルホルダ2の各主体20の表
    面へ接着され、 前記各音響化粧タイル3の側部のフランジ30には切欠
    部31が形成されていることを特徴とする、 湾曲面音響化粧壁。
  7. 【請求項7】 前記各下地構造部材1の支持部材11に
    は、支柱主体10の側から先端方向に沿って長孔13が
    形成され、 前記各タイルホルダ2のフランジ部21は、前記長孔1
    3に通されたボルト5とナット50によって各支持部材
    11へ固定されている、 請求項6に記載の湾曲面音響化粧壁。
  8. 【請求項8】 前記各タイルホルダ2のフランジ部21
    には、主体20寄り位置に長さ方向に沿って所定間隔に
    並ぶ状態に孔24が形成されている、請求項6又は7に
    記載の湾曲面音響化粧壁。
  9. 【請求項9】 前記各音響化粧タイル3の側部のフラン
    ジ30には、前記切欠部31が所定の間隔に複数形成さ
    れている、請求項6〜8のいずれかに記載の湾曲面音響
    化粧壁。
  10. 【請求項10】 前記各下地構造部材1は、請求項5に
    記載の下地施工法によって前記湾曲壁面aへ固定されて
    いる、請求項6〜9のいずれかに記載の湾曲面音響化粧
    壁。
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