JP3033190B2 - インクジェット記録方法 - Google Patents
インクジェット記録方法Info
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Description
に関し、特に印字安定性を改良したインクジェット記録
方法に関する。
のように、基本的には、インク噴出ヘッド10、インク供
給管16、インクタンク17から成り、電気信号に応じて圧
電素子11がたわむことによりキャビティ13のインクが圧
縮されノズルオリフィスよりインク滴として噴出され、
これにより文字・画像の記録を行なうものである。
泡が電気信号が印加されて圧電素子がたわんだ時に圧力
を吸収し、ノズルオリフィスより安定したインク滴を発
生させなかったり、インク滴の形状ができなかったりし
て印字に悪影響をおよぼす等、気泡に対して非常に弱点
を持つことがわかっている。従って、キャビティ内の気
泡を速やかに排出できるかどうかは、オンディマンド型
インクジェット記録方法においては非常に重要な問題で
ある。
クから成るインク系部材は、種々の材質からできている
が、成形性、コスト、その他の要求特性から、その多く
はプラスチックから成っているのが現状である。さらに
プラスチックは量産性があること、成形できること、溶
着できること、耐薬品性が優れていること、低コストで
あること等、インクジェット用ヘッド材質としても十分
なメリットを持っているため広くその利用が検討されて
きている。
にプラスチックの表面エネルギーは低いため、液体が濡
れにくいという特性がある。すなわち、プラスチック表
面に頑固に付着した気泡は排出動作を行なっても濡れ性
が悪いため気泡がキャビティ内に滞り、これに起因して
印字安定性が低下するという問題を抱えていた。
すことにより、その濡れ性を改善する試みが行なわれて
いた。
ること、処理効果の持続性にも問題があること、コスト
が大幅にアップすること等の問題を残しているのが現状
である。
いう特徴を損なう事なく、高印字品質で印字安定性の優
れたインクジェット記録方法を提供する事にある。
ット記録装置におけるインク供給系部材の少なくとも一
部がプラスチック材料からなり、該プラスチック材料に
対する接触角が10〜60゜の範囲にあるインク組成物を当
該インクジェット記録装置の供給インクとして使用する
ことを特徴とするものである。
の構成原理を示す概要図である。
た結果、インクとインク系部材のプラスチックの相性、
すなわちインクのプラスチックに対する接触角が印字安
定性を含めた記録特性に大きな影響を与えていることが
わかった。
変化させ、そのインクを用いて印字安定性及び印字品質
等の記録特性を評価した結果、インクのプラスチックに
対する接触角が、10゜以上60゜以下であれば印字安定性
及び印字品質のいずれをも満足することがわかった。該
プラスチックに対する接触角が、15゜以上50゜以下であ
ればさらに好ましく、最も好ましくは該プラスチックに
対する接触角が20゜以上40゜以下のインクを用いる場合
である。また、インク系部材に於いてインク噴出ヘッド
がプラスチックから成る場合においては、該プラスチッ
クに対する接触角が10゜以上60゜以下であれば印字安定
性及び印字品質等の記録特性を調和的に満足することが
わかった。
軟性、耐熱性、成形精度、耐インク性、コスト等の要求
特性を満足するものを適宜選択することができ、具体的
には、ポリエチレン、ポリプロピレン、ナイロン、塩化
ビニル、ポリアセタール、テフロン、アクリル樹脂、AS
樹脂、ABS樹脂等が挙げられる。これらは、さらに要求
特性を満足させるためにアルミラミネート等の手段を用
いることもある。
サルホン、ポリカーボネート、ポリエーテルサルホン、
ポリエーテルイミド等の非晶性樹脂を用いるのが良好で
あるが、要求特性を満足するものであれば上記以外のプ
ラスチックも用いることができる。
録用インクは、少なくとも着色剤、ノイズ目詰まりを防
止するための湿潤剤、濡れ性ないし接触角を調整する添
加剤、溶媒である水からなる。本発明に用いる着色剤と
しては有機、無機顔料、及び酸性染料、塩基性染料、直
接染料のいずれかあるいは混合したものを使用すること
ができる。具体例を挙げると、 カーボンブラック MA7,MA8,MA100,#40,#45,#50
(三菱化成工業製) C.I.ビグメントイエロー 1、2、3、5、12 C.I.ビグメントレッド 2、3、5、16、23、31、49、57、63 C.I.ビグメントブルー 1、2、15、16、17 等が挙げられる。
度を抑えるために0.5から10wt%がよい。
成分の他に、エチレングリコール、ジエチレングリコー
ル、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール
およびグリセリンからなる群から選ばれた少なくとも1
種からなる湿潤剤および水を含有させることができる。
さらに好ましくは5〜15重量%添加する。水は、75〜95
重量%の範囲で含有し、さらに好まくは80〜90重量%添
加することが望ましい。
る添加剤として下記一般式(I)および/または(II)
で表される化合物を、単独もしくは混合物として、0.1
〜5重量%含有する。
基、水酸基、およびハロゲンから選ばれた基、 R2およびR3は、各々、水素またはアルキル基、 R4は、水素またはアミノ基、 Mは、アルカリ金属、またはアルカノールアミンであ
る。) (ただし、上式中、R1は、水素、アルキル基、アミノ
基、水酸基、およびハロゲンから選ばれた基、 R2は、置換もしくは非置換のアルキル基である。) 上記一般式(I)の化合物の好ましい具体例として
は、下記のものが挙げられる。
基、Mがナトリウムからなるもの。
ノ基、Mがリチウムからなるもの。
基、Mがナトリウムからなるもの。
がナトリウムからなるもの。
チル基、Mが−N(CH2CH2OH)3およびナトリウムから
なるもの。
しては、下記のものが挙げられる。
るもの。
トリウムからなるもの。
トリウムからなるもの。
リウムからなるもの。
ク材料に対する接触角を上述した最適範囲に調整する成
分としては、前記化合物ともに、あるいは前記化合物に
替えて、界面活性剤を適宜添加することができる。この
ような目的で添加する望ましい界面活性剤としては、た
とえばオレイン酸カリウム、ラウリン酸ナトリウム、ジ
オクチルスルホコハク酸ナトリウムなどの脂肪酸塩が挙
げられる。これら界面活性剤は、通常、0.01〜10重量%
程度添加し、好ましくは0.1〜5重量%添加する。
〔C〕を基本組成としてプラスチクの濡れ性を調整する
ための添加剤として各々界面活性剤であるオレイン酸カ
リウム、ラウリン酸ナトリウム、ジオクチルスルホコハ
ク酸ナトリウムの添加量を変え、インクを調整した。
材に対する接触角を測定した結果を第3、4、5表に示
す。
60sec後の値を読みとった値である。
材を用いて下記に示す記録特性について評価した。
ブル時の復帰時間を測定する。復帰動作は、ヘッドノズ
ル側から、ポンプにより毎分5mlのインクを吸引する方
法による。
発生したドット抜けの回数で割り、平均印字ライン数を
算出する。その値により、以下の判断基準にしたがって
判断する。
無に着目し、以下の判定基準に従って判断する。
プラスチックから成るインクジェット記録方法において
は、インク系部材を構成するプラスチック材に対するイ
ンクの接触角が10゜以上60゜以下であれば印字安定性、
印字品質等の記録特性を、十分に満足することができ
る。10゜以下の場合濡れ性は良好であるがインクの泡立
ちがはげしくなり気泡の排出性が逆に悪くなる。また紙
の上でも濡れやすくなり、この結果滲みが極端に発生し
やすくなる。印字安定性、印字品質等の記録特性につい
て、好ましい効果が得られるのは、インク系部材のプラ
スチック材に対するインクの接触角が15゜以上50゜以下
の時であり、最も好ましくは20゜以上40゜以下の時であ
る。
らびに湿潤剤をインク組成物の添加成分として使用した
場合の実施例ならびに比較例について説明する。
る、たとえば「I−」あるいは「II−」なる記号
は、前述した一般式(I)の具体例の化合物、および
(II)の具体例の化合物を意味する。
2表、No.2、No.3に示すインク系部材に対する接触角を
測定した。
た時の記録特性について評価した結果を示す。
みについては、前述した方法と同様の方法で測定し評価
した。曲り(飛行曲り)については、下記の方法によっ
た。
印字をさせる。その時の印字状態を確認し飛行曲がりの
有無をチェックし、以下の判定基準にしたがって判断す
る。
なくとも1つの化合物を含むインクを用いることで、印
字安定性、復帰性、印字品質等、インクジェットプリン
ターに要求される特性を満足する事ができる。
管、インクタンクから成るインク供給路のいずれか一つ
がプラスチック材からなるインクジェット記録方法に於
いて、界面活性剤のような添加剤を含む場合も化合物
〔I〕、〔II〕を含む場合も該プラスチックに対するイ
ンクの接触角が、10゜以上60゜以下であるインクを用い
ることでその記録方法の特徴を最大限に生かすことがで
きる。
ックからなるヘッドに於て、ドット抜け等のトラブルを
速やかに解消することができる。また、プラスチックに
対する濡れ性を上げても紙の上での濡れ性は滲みのない
レベルを保っており高品質の印字を得ることができる。
の場合も流路にある気泡が復帰動作によって十分排出さ
れず、印字途中に突然ドット抜けを発生していたがその
ような不良も改良できる。
い濡れ性を上げるという工程を省略する事ができ低コス
トで量産性があるというプラスチックのメリットを十分
生かすことができる。
Claims (7)
- 【請求項1】インクジェット記録装置におけるインク供
給系部材の少なくとも一部がプラスチック材料からな
り、該プラスチック材料に対する接触角が10〜60゜の範
囲にあるインク組成物を当該インクジェット記録装置の
供給インクとして使用するインクジェット記録方法であ
って、前記インク組成物が、着色成分の他に、下記一般
式(I)および/または(II)で表される化合物を、単
独もしくは混合物として0.1〜5重量%含有することを
特徴とする、インクジェット記録方法。 (ただし、上式中、R1は、水素、アルキル基、アミノ
基、水酸基、およびハロゲンから選ばれた基、 R2およびR3は、各々、水素またはアルキル基、 R4は、水素またはアミノ基、 Mは、アルカリ金属、またはアルカノールアミンであ
る。) (ただし、上式中、R1は、水素、アルキル基、アミノ
基、水酸基、およびハロゲンから選ばれた基、 R2は、置換もしくは非置換のアルキル基である。) - 【請求項2】前記インク組成物の前記プラスチック材料
に対する接触角が15〜50゜の範囲にある、請求項1に記
載の方法。 - 【請求項3】前記インク組成物の前記プラスチック材料
に対する接触角が20〜40゜の範囲にある、請求項1に記
載の方法。 - 【請求項4】インクジェット記録装置におけるインク供
給系部材が、インク噴出ヘッド、インク供給管およびイ
ンクタンクを有し、前記インク噴出ヘッドがプラスチッ
ク材料からなる、請求項1に記載の方法。 - 【請求項5】前記インク組成物が、エチレングリコー
ル、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、
ポリエチレングリコールおよびグリセリンからなる群か
ら選ばれた少なくとも1種からなる湿潤剤、および水を
含有する、請求項1に記載の方法。 - 【請求項6】インクジェット記録装置におけるインク供
給系部材の少なくとも一部がプラスチック材料からな
り、該プラスチック材料に対する接触角が10〜60゜の範
囲にある請求項1に記載のインク組成物を当該インクジ
ェット記録装置の供給インクとして具備してなることを
特徴とする、インクジェット記録装置。 - 【請求項7】請求項1に記載の方法に用いる、インクジ
ェット記録用インク組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP51544690A JP3033190B2 (ja) | 1989-11-16 | 1990-11-15 | インクジェット記録方法 |
Applications Claiming Priority (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29790289 | 1989-11-16 | ||
JP1-297902 | 1989-11-16 | ||
PCT/JP1990/001484 WO1991007282A1 (en) | 1989-11-16 | 1990-11-15 | Ink jet recording method |
JP51544690A JP3033190B2 (ja) | 1989-11-16 | 1990-11-15 | インクジェット記録方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3033190B2 true JP3033190B2 (ja) | 2000-04-17 |
Family
ID=26561292
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP51544690A Expired - Lifetime JP3033190B2 (ja) | 1989-11-16 | 1990-11-15 | インクジェット記録方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3033190B2 (ja) |
-
1990
- 1990-11-15 JP JP51544690A patent/JP3033190B2/ja not_active Expired - Lifetime
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