JP3033159U - ヘアクリップ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 挟持力が強く髪を傷めないヘアクリップ。 【解決手段】 ねじりばねと上挟持板と下挟持板の僅か
な弾力により頭髪を上挟持板と下挟持板の間に挟持する
時、上挟持部の上面より下に凹み、下面より突出する突
起と、下挟持部の両側の突起が相互に交錯する特性によ
り、頭髪が両者の交錯面に挟み付けられ並びに波浪状に
高低に起伏して分布させられ、ヘアクリップが頭髪挟持
時に脱落しにくく、相対して挟持力の大きさが調節され
るため挟持力の過大による頭髪の傷害を防止する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は一種のヘアクリップに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来のヘアクリップは一般に、二つの相対する円弧形の髪挟持板或いは中空の 弾性を有する髪挟持部材により頭髪を挟持するものであったが、そのいずれも平 滑な円弧面を以て髪を挟持しており、また挟持面が狭く集中して髪を挟持してい るため、挟持力の分布が不均一になり、ヘアクリップが滑り落ちやすいという欠 点を有していた。このような状況を防ぐために、通常は弾力を増す方式により挟 持力を増している。しかし、挟持力を増すとその大きな圧力により髪を傷めやす いという弊害を発生し、また挟持後の髪に挟んだ痕がつくという状況が発生した 。このため、いかにヘアクリップを髪の挟持効果が高くしかも髪を傷めないもの とするかが、当業者が解決すべき重要な課題であった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、ヘアクリップの上挟持板、下挟持板に、相互に交錯する凹みと突起 を設けることで、緊密に髪を挟み合わせる効果を達成することで、ヘアクリップ を、適当な挟持力を有し、髪から脱落せず、また髪を傷めないものとすることを 課題とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

請求項１の考案は、上挟持板及び下挟持板が相互に組み合わされた後、枢軸と ねじりばねで枢接されてなるヘアクリップで、 該上挟持板の前段に、円弧形を呈し、適当な長さを有する上挟持部が設けられ 、該上挟持部の上面の、周囲に沿った適当な位置に、上挟持板の強度を強化する 舌形の凹溝が設けられ、該凹溝内の上挟持部の中心線上に、下向きに凹み、上挟 持部の下面より突出する突起が、等距離に複数設けられ、下挟持板の前段に設け られた下挟持部前端上面に下に凹み、下挟持部下面より突出して人体頭部との間 に適当な距離を保持して頭部の傷害を防止する突面が設けられ、該下挟持部の両 側にそれぞれ上挟持部の下面より突出する突起と相対し交錯し列をなす突起が設 けられ、 以上の構造を組み合わせた後に、ねじりばねと上挟持板と下挟持板の僅かな弾 力により頭髪を上挟持板と下挟持板の間に挟持する時、上挟持部の上面より下に 凹み、下面より突出する突起と、下挟持部の両側の突起が相互に交錯する特性に より、頭髪が両者の交錯面に挟み付けられ並びに波浪状に高低に起伏して分布さ せられ、ヘアクリップが頭髪挟持時に脱落しにくく、相対して挟持力の大きさが 調節されるため挟持力の過大による頭髪の傷害を防止することを特徴とする、ヘ アクリップとしている。

【０００５】 請求項２の考案は、請求項１のヘアクリップで、上挟持部と下挟持部の前端に 近い部分にそれぞれ下向きの円形突部が設けられ、上挟持部と下挟持部の両側に 両者間で相互に交錯し噛み合う噛合突起が適当な間隔で複数設けられ、下挟持部 の二列の噛合突起間に透空部が設けられ、上挟持部の中央の下挟持部の透空部に 対応する位置に中央突起が設けられ、該中央突起は下挟持部の各透空部内に嵌合 可能とされ、噛合突起の噛み合いと中央突起が下挟持部の透空部に収容されるこ とで、上挟持板と下挟持板の挟合時に、頭髪を平面式及び相互に交錯する波浪式 に挟持し、頭髪を有効に挟持する、ヘアクリップとしている。

【０００６】 請求項３の考案は、請求項１のヘアクリップで、上挟持板の上挟持部と下挟持 板の下挟持部の前端に、頭部の傷害を防止する下向きに突出する半円弧状の円形 突部が設けられ、上挟持部と下挟持部の相対する挟合面の両側にそれぞれ列をな し上に突出し、適当な間隔を有し、上下で噛み合う複数の上突起が設けられ、上 挟持部の二列の上突起間に一列の下に突出する下突起が設けられ、前後両端に接 近する上突起の相対する内側にそれぞれ嵌接切欠きが設けられ、下挟持部の各一 対の上突起の間に下に突出する槽状突起が設けられ、一つの化粧板が、該化粧板 前端の止端の上挟持部前端への嵌合と、化粧板の止端の上挟持部の該嵌接切欠き への嵌合を以て上挟持部上に取り付けられ、上挟持板と下挟持板の挟合時、その 両側の上突起が相互に噛み合い、且つ上挟持板の上面より下に凹んだ下突起が下 挟持板の槽状突起内に嵌合することで、頭髪がそれぞれ交錯する状態及び平面で 挟持され、波浪状の交錯分布を呈し、良好な挟持効果を達成するものとされ、上 挟持板上の化粧板の変化により、装飾の多変化性を達成することを特徴とする、 ヘアクリップとしている。

【０００７】 請求項４の考案は、請求項１のヘアクリップで、一般のヘアクリップの円弧形 の化粧板の円弧状の下挟持部材の両側に等距離に複数の突起が設けられ、各一組 の相対する突起間にそれぞれ透空部が設けられ、上挟持部材の両側に、若干の列 をなし下挟持部材の突起と相互に交錯する突起が設けられ、上挟持部材の二列の 突起間に一列の下向きに凹んだ中央突起が設けられ、上挟持部材と下挟持部材の 中段が相互に挟合される時、両側の突起が相互に噛み合い、並びに上挟持部材に 設けられた中央突起が下挟持部材の透空部に嵌合し、頭髪を交錯挟持され波浪状 に分布させ、髪を有効に挟持することを特徴とする、ヘアクリップとしている。

【０００８】

【考案の実施の形態】

本考案のヘアクリップの基本的な実施形態としては、上挟持板及び下挟持板が 相互に組み合わされた後、枢軸とねじりばねで枢接されてなるヘアクリップであ って該上挟持板の前段に、円弧形を呈し、適当な長さを有する上挟持部が設けら れ、該上挟持部の上面の、周囲に沿った適当な位置に、上挟持板の強度を強化す る舌形の凹溝が設けられ、該凹溝内の上挟持部の中心線上に、下向きに凹み、上 挟持部の下面より突出する突起が、等距離に複数設けられ、下挟持板の前段に設 けられた下挟持部前端上面に下に凹み、下挟持部下面より突出して人体頭部との 間に適当な距離を保持して頭部の傷害を防止する突面が設けられ、該下挟持部の 両側にそれぞれ上挟持部の下面より突出する突起と相対し交錯し列をなす突起が 設けられ、 以上の構造を組み合わせた後に、ねじりばねと上挟持板と下挟持板の僅かな弾 力により頭髪を上挟持板と下挟持板の間に挟持する時、上挟持部の上面より下に 凹み、下面より突出する突起と、下挟持部の両側の突起が相互に交錯する特性に より、頭髪が両者の交錯面に挟み付けられ並びに波浪状に高低に起伏して分布さ せられ、ヘアクリップが頭髪挟持時に脱落しにくく、相対して挟持力の大きさが 調節されるため挟持力の過大による頭髪の傷害を防止することを特徴としている 。

【０００９】

【実施例】

図１及び図２に示されるように、本考案のヘアクリップは、上挟持板１及び下 挟持板２を備え、該上挟持板１の前端に、細長い円弧形を呈し、適当な長さを有 する上挟持部１１が設けられ、該上挟持部１１の後方に操作部１２が設けられ、 また、上挟持部１１の上面の、周囲に沿った適当な位置に、舌形の凹溝１１１が 設けられ、該凹溝１１１は上挟持板１の強度を強化し、且つ該凹溝１１１内の上 挟持部１１の中心線上に、下向きに凹み、上挟持部１１の下面より突出する突起 １１２が、等距離に複数設けられ、上挟持板１の後端近くの両側にはそれぞれ一 つの枢接片１２１が設けられ、操作部１２の上面に押圧に便利なように止滑紋１ ２２が設けられている。また、下挟持板２の前段には適当な長さで上挟持部１１ と同じ円弧方向を有する下挟持部２１が設けられ、下挟持板２の後段に該下挟持 部２１と相反する円弧方向の操作部２２が設けられ、該下挟持部２１の前端上面 に下に凹み、下面より突出する突面２１１が設けられ、該突面２１１は下挟持部 ２１前端と頭部を適当な距離に保持し、頭部の傷害を防止するものであり、下挟 持部２１の両側にはそれぞれ上挟持部１１の下に突出する突起１１２と相対して 交錯する突起２１２が設けられ、下挟持板の操作部２２の両側にはそれぞれ一つ の上に延伸された枢接片２２１が設けられ、上挟持板の枢接片１２１と下挟持板 の枢接片２２１が相互に当接された後、枢軸１３を以て連接されて上挟持板１と 下挟持板２が枢接され一体とされ、該枢軸１３外周に、両端にそれぞれ押し上げ アーム１４１を設けたねじりばね１４が装着され、該押し上げアーム１４１はそ れぞれ上下に延伸され、それぞれ上挟持板１の操作部１２の底面と下挟持板２の 操作部２２の上面に当接し、以て上挟持部１１と下挟持部２１に挟み合わせの作 用が付与されている。

【００１０】 上記ねじりばね１４を利用し、上挟持板１と下挟持板２がその髪挟持部１１、 ２１を以て頭髪３をその間に挟持可能とされ、並びに上挟持板１の下向きの突起 １１２と下挟持板２の上向きの突起２１２が相互に交錯する特性により、挟み合 わせ時に、頭髪３を両者の交錯面に挟み付け、並びに頭髪３を波浪状に高低に挟 み付けるため、ヘアクリップ全体が頭髪３を挟み付けている時に脱落しにくく、 また頭髪に対する挟持力の大きさが調整されるため、挟持力の過大による頭髪へ の傷害を発生しない。

【００１１】 さらに、図３から図８には、本考案の第２実施例が示され、該実施例では、上 挟持板４の上挟持部４１と下挟持板５の下挟持部５１の前端にそれぞれ下向きに 突出する円形突部４１１、５１１が設けられ、下挟持部５１の前端と頭部間に適 当な距離が保持されて頭部の傷害が防止され、上挟持部４１と下挟持部５１の両 側に、相互に交錯して噛み合い、略円形に突出する噛合突起４１２、５１２がそ れぞれ適当な等間隔を以て複数設けられて、また下挟持板５の二列の噛合突起５ １２間にはそれぞれ透空部５１３が形成され、上挟持板４中央の、該透空部５１ ３に相対する位置には上挟持板４の噛合突起４１２と相互に交錯する中央突起４ １３が設けられ、これにより、噛合突起４１２、５１２が噛合し中央突起４１３ が透空部５１３に収容される、上挟持板４と下挟持板５の挟み合わせ時に、良好 で挟み付ける力が均一である挟み合わせ効果を達成している。

【００１２】 図９から図１２は本考案の第３実施例を示し、該実施例では、上挟持板６の上 挟持部６１と下挟持板７の下挟持部７１の前端に下向きに突出する半円弧状の円 形突部６１１、７１１が形成されて、頭部を傷つける恐れがなく、上挟持部６１ と下挟持部７１の相対する挟持面の両側には、複数の、一列をなし上に突出し、 相互に噛み合う上突起６１２、７１２が設けられ、上挟持部６１の二列の上突起 ６１２間には一列の、下に突出する下突起６１３が設けられ、上挟持部６１の前 端と後端に接近する二対の上突起６１２の同一側面にそれぞれ嵌接切欠き６１４ が設けられ、下挟持部７１の各一対の上突起７１２の間に下向きに突出する槽状 突起７１３が設けられ、化粧板６３の底面の該嵌接切欠き６１４に対応する位置 にそれぞれ一組の嵌接端６３２が設けられ、化粧板６３端部の円形突部６１１に 対応する位置には一体射出成形で止端６３１が設けられている。上挟持板６と下 挟持板７の挟合時には、その両側の上突起６１２、７１２が相互に噛み合い、且 つ上挟持板６の下向きに突出する下突起６１３が下挟持板７の槽状突起７１３内 に嵌合することで、頭髪３をそれぞれ平面状と交錯した波浪状に挟持し、極めて 良好な挟持効果を達成する。同時に、化粧板６３が上挟持板６の端部より中央に 滑り入れられて、その嵌接端６３２が、上挟持板６の両端の上突起６１２に設け られた嵌接切欠き６１４に嵌合され、並びに化粧板６３の止端６３１が上挟持板 ６の下に凹んだ円形突部内に嵌止されることで、化粧板６３と上挟持板１の組合 せが固定され、多変化を発生可能で効果可能な装飾効果を達成する。

【００１３】 最後に、図１３から図１７には本考案の第４実施例が示され、該実施例では、 円弧形の化粧板８の一端の両側に一体に延伸して押圧部８１が設けてあり、該二 つの押圧部８１の間にそれぞれ一体に延伸して相互に交錯し且つ二つの止端８２ １を備えたフック８２が設けられ、該化粧板８のもう一端の両側にそれぞれ枢接 部８３が設けられている。化粧板８上にはアーチ形を呈し且つ弾性を有する下挟 持部材８４が置かれ、該下挟持部材８４の両端には、両側に突頂端８５１を設け てある叉形部８５が形成され、下挟持部材８４の弾性により突頂端８５１が押圧 部８１と枢接部８３の間に押しつけられ、下挟持部材８４と化粧板８が結合して 一体とされている。下挟持部材８４の上方には上挟持部材９が設けられ、該上挟 持部材９の一端は両側の連接端９１により化粧板８の枢接部８３の上部に止めら れ、もう一端には両側の下に凹んだ止接部９２及び中央に突出する上凸部９２１ が形成され、これにより、二つの止接部９２内端のが化粧板８のフック８２の止 端８２１に止められて上挟持部材９と化粧板８が止接され一体とされ、並びに内 向きに押圧部８１を押圧することで、フック８２に止接部９２を釈放させて上挟 持部材９と下挟持部材８４を分開させられる。上挟持部材９と化粧板８は同じ円 弧方向を有し、下挟持部材８４の円弧方向は相反するものとされ、これにより上 挟持部材９、下挟持部材８４の中段部分は相互に貼合し、上挟持部材９の両側に はそれぞれ複数の、列をなし且つ適当な距離を有する上向きの突起９３が設けら れ、並びに上挟持部材９の二列の突起９３の間には一列の下向きに凹む中央突起 ９４が設けられ、また、下挟持部材８４の両側の、上挟持部材９の両側の突起９ ３との相対位置には、それぞれ突起８６が設けられ、下挟持部材８４の両側の各 一つの突起８６の間にはそれぞれ透空部８７が設けられている。上挟持部材９と 下挟持部材８４が相互に挟み合わされる時、その両側の突起９３、８６は相互に 噛み合い、且つ上挟持部材９の下向きに凹んだ中央突起９４が下挟持部材８４の 透空部８７に嵌合し、これにより頭髪３はそれぞれ平面状と交錯する波浪状に挟 持され、良好な挟持効果が得られる。

【００１４】

【考案の効果】

本考案は、連続交錯面の変化設計により、ヘアクリップが頭髪上で容易に揺れ 動いたり弛んで落ちることを防いでおり、極めて良好な挟持効果を達成し、必要 な挟持力を減少して頭髪を保護しており、ゆえに、極めて実用性を有する考案で ある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の分解斜視図である。

【図２】本考案の側面図である。

【図３】本考案の第２実施例の分解斜視図である。

【図４】本考案の第２実施例の上挟持板の別方向から見
た斜視図である。

【図５】本考案の第２実施例の側面図である。

【図６】本考案の第２実施例の髪を挟んだ状態における
側面局部拡大図である。

【図７】本考案の第２実施例の中央突起の局部横断面図
である。

【図８】本考案の第２実施例の噛合突起の局部横断面図
である。

【図９】本考案の第３実施例の分解斜視図である。

【図１０】本考案の第３実施例の側面図である。

【図１１】本考案の第３実施例の髪を挟んだ状態におけ
る側面局部拡大図である。

【図１２】本考案の第３実施例の髪を挟んだ状態におけ
る横断面図である。

【図１３】本考案の第３実施例に化粧板を取り付けたも
のの、分解斜視図である。

【図１４】本考案の第４実施例の分解斜視図である。

【図１５】本考案の第４実施例の側面図である。

【図１６】本考案の第４実施例の髪を挟んだ状態におけ
る側面局部拡大図である。

【図１７】本考案の第４実施例の髪を挟んだ状態におけ
る横断面図である。

【符号の説明】

１、４、６・・・上挟持板 １１、４１、６１・・・上
挟持部 １１１・・・凹溝 １１２、２１２・・・突起 １２、４２、６２・・・上操作部 １２１、２２１・・
・枢接片 １２２・・・止滑紋 １３・・・枢軸 １４・・・ねじ
りばね １４１・・・押し上げアーム ２、５、７・・・下挟持
板 ２１、５１、７１・・・下挟持部 ２１１・・・突面 ２２、５２、７２・・・下操作部 ３・・・頭髪 ４１１、５１１・・・円形突部 ４１２、５１２・・・
噛合突起 ４１３、９４・・・中央突起 ５１３、８７・・・透空
部 ６１１、７１１・・・円弧状突部 ６１２、７１２・・
・上突起 ６１３・・・下突起 ６１４・・・嵌接切欠き ６３、
８・・・化粧板 ６３１・・・止端 ６３２・・・嵌接端 ７１３・・・
槽状突起 ８１・・・押圧部 ８２・・・フック ８２１・・・止
端 ８３・・・枢接部 ８４・・・下挟持部材 ８５・・・叉形部 ８５１・・
・突頂端 ８６、９３・・・突起 ９・・・上挟持部材 ９１・・
・連接端 ９２・・・止接部 ９２１・・・上突部

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 上挟持板及び下挟持板が相互に組み合わ
   された後、枢軸とねじりばねで枢接されてなるヘアクリ
   ップで、 該上挟持板の前段に、円弧形を呈し、適当な長さを有す
   る上挟持部が設けられ、該上挟持部の上面の、周囲に沿
   った適当な位置に、上挟持板の強度を強化する舌形の凹
   溝が設けられ、該凹溝内の上挟持部の中心線上に、下向
   きに凹み、上挟持部の下面より突出する突起が、等距離
   に複数設けられ、下挟持板の前段に設けられた下挟持部
   前端上面に下に凹み、下挟持部下面より突出して人体頭
   部との間に適当な距離を保持して頭部の傷害を防止する
   突面が設けられ、該下挟持部の両側にそれぞれ上挟持部
   の下面より突出する突起と相対し交錯し列をなす突起が
   設けられ、 以上の構造を組み合わせた後に、ねじりばねと上挟持板
   と下挟持板の僅かな弾力により頭髪を上挟持板と下挟持
   板の間に挟持する時、上挟持部の上面より下に凹み、下
   面より突出する突起と、下挟持部の両側の突起が相互に
   交錯する特性により、頭髪が両者の交錯面に挟み付けら
   れ並びに波浪状に高低に起伏して分布させられ、ヘアク
   リップが頭髪挟持時に脱落しにくく、相対して挟持力の
   大きさが調節されるため挟持力の過大による頭髪の傷害
   を防止することを特徴とする、ヘアクリップ。
2. 【請求項２】 請求項１のヘアクリップで、上挟持部と
   下挟持部の前端に近い部分にそれぞれ下向きの円形突部
   が設けられ、上挟持部と下挟持部の両側に両者間で相互
   に交錯し噛み合う噛合突起が適当な間隔で複数設けら
   れ、下挟持部の二列の噛合突起間に透空部が設けられ、
   上挟持部の中央の下挟持部の透空部に対応する位置に中
   央突起が設けられ、該中央突起は下挟持部の各透空部内
   に嵌合可能とされ、噛合突起の噛み合いと中央突起が下
   挟持部の透空部に収容されることで、上挟持板と下挟持
   板の挟合時に、頭髪を平面式及び相互に交錯する波浪式
   に挟持し、頭髪を有効に挟持する、ヘアクリップ。
3. 【請求項３】 請求項１のヘアクリップで、上挟持板の
   上挟持部と下挟持板の下挟持部の前端に、頭部の傷害を
   防止する下向きに突出する半円弧状の円形突部が設けら
   れ、上挟持部と下挟持部の相対する挟合面の両側にそれ
   ぞれ列をなし上に突出し、適当な間隔を有し、上下で噛
   み合う複数の上突起が設けられ、上挟持部の二列の上突
   起間に一列の下に突出する下突起が設けられ、前後両端
   に接近する上突起の相対する内側にそれぞれ嵌接切欠き
   が設けられ、下挟持部の各一対の上突起の間に下に突出
   する槽状突起が設けられ、一つの化粧板が、該化粧板前
   端の止端の上挟持部前端への嵌合と、化粧板の止端の上
   挟持部の該嵌接切欠きへの嵌合を以て上挟持部上に取り
   付けられ、上挟持板と下挟持板の挟合時、その両側の上
   突起が相互に噛み合い、且つ上挟持板の上面より下に凹
   んだ下突起が下挟持板の槽状突起内に嵌合することで、
   頭髪がそれぞれ交錯する状態及び平面で挟持され、波浪
   状の交錯分布を呈し、良好な挟持効果を達成するものと
   され、上挟持板上の化粧板の変化により、装飾の多変化
   性を達成することを特徴とする、ヘアクリップ。
4. 【請求項４】 請求項１のヘアクリップで、一般のヘア
   クリップの円弧形の化粧板の円弧状の下挟持部材の両側
   に等距離に複数の突起が設けられ、各一組の相対する突
   起間にそれぞれ透空部が設けられ、上挟持部材の両側
   に、若干の列をなし下挟持部材の突起と相互に交錯する
   突起が設けられ、上挟持部材の二列の突起間に一列の下
   向きに凹んだ中央突起が設けられ、上挟持部材と下挟持
   部材の中段が相互に挟合される時、両側の突起が相互に
   噛み合い、並びに上挟持部材に設けられた中央突起が下
   挟持部材の透空部に嵌合し、頭髪を交錯挟持され波浪状
   に分布させ、髪を有効に挟持することを特徴とする、ヘ
   アクリップ。