JP3033021U - 木製ブロック及び木製タイル - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 軽量且つ堅牢で耐水性や耐熱性があり、取り
扱いも容易な木製ブロックとする。 【解決手段】 四角形状の木製ブロック本体１の表面及
び裏面に合成樹脂液を含浸し、木製ブロック本体１の両
側面の一方の面に溝４を設け、他方の面に溝４に嵌合す
る形状の凸部５を設ける。木製ブロック本体１の上面に
溝２を設け、下面に溝２に嵌合する形状の凸部３を設け
る。木製ブロック本体１の上面より下面に鉄筋挿通用孔
６を穿設する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は家屋の内壁、外壁、塀、花壇等に使用できる木製ブロック、及び家屋 の内壁、外壁、床等に使用できる木製タイルに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、ブロックやタイルはコンクリート製、陶製のものが殆どで木製のものは 存在しない。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ブロック及びタイルは殆どがコンクリート製や陶製であるが、これは硬くて耐 水性、耐熱性に優れていることが理由として挙げられるのである。 しかし、反面コンクリート製や陶製の場合は重量があり、又施工に際しても切 断し難く、又接合に於いてもセメントで接合する等、作業がし難い問題点も有し ている。 又、コンクリート製や陶製のブロック及びタイルは感触も冷たく、美感も良い ものではない。

【０００４】 上記点より本考案は、軽量且つ堅牢で耐水性や耐熱性があり、取り扱いも容易 な木製ブロック及び木製タイルを提供しようとするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記課題を解決するため本考案木製ブロックは、四角形状の木製ブロック本体 の表面及び裏面に合成樹脂液を含浸させ、木製ブロック本体の両側面の一方の面 、及び木製ブロック本体の上下面の一方の面に長手方向に溝が設けられ、両側面 の他方の面、及び上下面の他方の面に前記溝に嵌合する形状の凸部が設けられ、 木製ブロック本体の上面より下面に鉄筋挿通用孔が穿設されていることを特徴と するものである。

【０００６】 依って、本考案は木製ブロック本体の表面及び裏面に合成樹脂液を含浸したた め、木材の強度が増大すると共に水にも強く腐蝕が防止され、又熱に対しても強 く燃え難くなる。 そして木製ブロック本体はコンクリート製のものに比べ軽量で取り扱い易く、 製造も型等は不要で多種少量の製造が容易である。

【０００７】 又、木製ブロックの連結は縦方向及び横方向に溝と凸部との嵌合により容易に 行うことができ、塀等、倒壊の恐れのあるものに対しては鉄筋挿通用孔に鉄筋を 挿通して連結ができ連結が強固となる。

【０００８】 又、本考案木製タイルは、木製タイル本体の表面に合成樹脂液を含浸させたこ とを特徴とするものである。

【０００９】 依って、本考案は木製タイル本体は合成樹脂液の含浸により木材の強度が増大 すると共に、水にも強く腐蝕が防止され、又熱に対しても強く燃え難くなる。 そして、木製タイル本体は陶製のものに比べ軽量で破損の恐れもない。取り付 け又は連結は接着剤や釘等で容易に行うことができる。

【００１０】

【考案の実施の形態】

以下、本考案の一実施の形態を図面に基づき説明する。 図１は本考案木製ブロックの一実施の形態を示す正面図、図２は同上の側面図 、図３は同上の平面図、図４は同上の施工状態の一実施の形態を示す断面図、図 ５は本考案木製タイルの一実施の形態を示す正面図、図６は同上の断面図である 。

【００１１】 而して、図中１は四角形状の木製ブロック本体であり、木製ブロック本体１の 表面及び裏面に合成樹脂液が加圧含浸されている。 含浸の程度は表面より約２ｍｍ位内部に均等に圧入されている。材料の木材は 種類を問わず間伐材等の使用も可能である。又合板でもよい。 ２は木製ブロック本体１の上面の中央部長手方向に向け形成した溝である。３ は木製ブロック本体１の下面の長手方向に前記溝２に嵌合する形状に形成された 凸部である。

【００１２】 ４は木製ブロック本体１の一方の側面の中央部長手方向に向け形成した溝であ る。５は木製ブロック本体１の他方の側面に長手方向に前記溝４に嵌合する形状 に形成された凸部である。６は木製ブロック本体１の上面より下面に貫通した鉄 筋挿通用孔である。

【００１３】 木製ブロックの施工の一実施の形態は図４に示す様に、基礎コンクリート７に 鉄筋８を立設し、基礎コンクリート７上に受板９を設け、受板９上に順次木製ブ ロック本体１の鉄筋挿通用孔６を鉄筋８に挿通し凸部３と溝２との連結により積 み上げ、最上部の木製ブロック本体１上に当木１０を当着する。最下部の木製ブ ロック本体１の凸部３は切除してある。 当木１０はその下面に最上部の木製ブロック本体１の上面の溝２に嵌合する凸 部１１が長手方向に設けられている。 又、当木の表面には木製ブロック本体１と同様合成樹脂液が加圧含浸されてい る。横方向への連結は凸部５と溝４との結合による。

【００１４】 １２は四角形状の木製タイル本体であり、木製タイル本体１の表面に合成樹脂 液が加圧含浸されている。 含浸の程度は表面より約２ｍｍ位内部に均等に圧入されている。又、材料の木 材は種類を問わず間伐材等の使用も可能である。又、合板でもよい。

【００１５】

【考案の効果】

本考案に依れば、木製の特徴を生かしたブロック及びタイルであり、施工に際 し切断も容易で、連結も接着剤又は釘等によりコンクリート製や陶製のものに比 べ容易で、外壁、内壁、塀、花壇等用途も多様化が可能である。 又、軽量であるから取り扱いや持ち運びも容易である。又、木製タイル及び木 製ブロックの表面や裏面に合成樹脂液を加圧含浸することにより、強度が増大す ると共に、水にも強く腐蝕が防止され、又熱に対しても強く燃え難くなる。 又、着色も容易であると共に、暖か味もあり、美感も良好等、効果の多い有用 な考案である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案木製ブロックの一実施の形態を示す正面
図である。

【図２】本考案木製ブロックの一実施の形態を示す側面
図である。

【図３】本考案木製ブロックの一実施の形態を示す平面
図である。

【図４】本考案木製ブロックの施工状態の一実施の形態
を示す断面図である。

【図５】本考案木製タイルの一実施の形態を示す正面図
である。

【図６】本考案木製タイルの一実施の形態を示す断面図
である。

【符号の説明】

１ 木製ブロック本体 ２ 溝 ３ 凸部 ４ 溝 ５ 凸部 ６ 鉄筋挿通用孔 １２ 木製タイル本体

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 四角形状の木製ブロック本体の表面及び
   裏面に合成樹脂液を含浸させ、木製ブロック本体の両側
   面の一方の面、及び木製ブロック本体の上下面の一方の
   面に長手方向に溝が設けられ、両側面の他方の面、及び
   上下面の他方の面に前記溝に嵌合する形状の凸部が設け
   られ、木製ブロック本体の上面より下面に鉄筋挿通用孔
   が穿設されていることを特徴とする木製ブロック。
2. 【請求項２】 木製タイル本体の表面に合成樹脂液を含
   浸させたことを特徴とする木製タイル。