JP3032780U - 仏 衣 - Google Patents

仏 衣

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JP3032780U
JP3032780U JP1996005910U JP591096U JP3032780U JP 3032780 U JP3032780 U JP 3032780U JP 1996005910 U JP1996005910 U JP 1996005910U JP 591096 U JP591096 U JP 591096U JP 3032780 U JP3032780 U JP 3032780U
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garment
buddhist
casket
woven fabric
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JP1996005910U
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齋藤仁 株式会社富士エンジニアリング内
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株式会社富士エンジニアリング
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 死者に着せる白色の仏衣を低廉なコストで仕
立てられるようにし、しかも従来品に比べて見劣りのし
ない新規な仏衣を提供する。 【構成】 不織布や紙製の生地にて身頃部1、袖部2、
衿部3、及び衽部4を形成し、それら各部を接着剤や熱
などを用いて接合する。特に、袖部2などの表面にはエ
ンボス加工やオフセット印刷にて蓮華などの模様5を施
し仏衣と成す。そして、その仏衣を死者に着せて納棺
し、これを着用のまま棺とともに火葬にする。このと
き、仏衣は残焼なく良好に燃焼し炉も傷めない。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、納棺時に死者に着用させる略白色の仏衣に関し、詳細にはその仏衣 を低廉なコストで仕上げられるようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】
葬儀において、故人には仏衣と呼ばれる白色の衣服を着せ、そしてその遺体を 納棺して祭壇に安置し、その後で埋葬することが一般的である。その多くは火葬 にしているが、出棺時には遺体を納棺した状態のまま霊柩車などにて火葬場へ搬 送している。そして、故人の亡骸は仏衣を着用のまま棺とともに炉に入れ火葬に している。
【0003】 ところで、従来その仏衣は木綿や絹といった布地を素材とし、それを所要の形 状に裁断して、そして身頃部、袖部、衿部、及び衽部を個別に製し、最後にそれ ら各部を縫合して仕立てていた。
【0004】 特に、高級の仏衣になると、身頃部などに金糸や銀糸による刺繍を施したもの もある。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、布地による仏衣によれば、軽量で皺になり難いなどの利点があ るも、縫製など煩わしい作業が多く、その殆どが手作業にて行われているので、 生産性が悪くコスト高でもあった。しかも、布地自体が高価であるからコストの 低減が困難であり、特に絹製では一時的な着用にして余りに高価であり不経済で あった。
【0006】 また、刺繍を施したものは高級感があるが、価格にして非常に高く一部の人達 に提供されているにすぎない。しかも、刺繍するには煩わしい作業が多く効率の 悪いものであった。
【0007】 そこで、本考案は絹その他の布地で仕立てたものに比べ、格段に低廉なコスト で仕立てられ、しかも見劣りのしない新規な仏衣を提供することを目的とした。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本考案は、上述の目的を達成するため、身頃部、袖部、衿部、及び衽部とを有 し、納棺時に死者に着せる略白色の衣服であって、前記各部の生地が不織布で成 ることを特徴とする仏衣を提供するものである。
【0009】 また、本考案は、身頃部、袖部、衿部、及び衽部とを有し、納棺時に死者に着 せる略白色の衣服であって、前記各部の生地が合成紙を含む紙製で成ることを特 徴とする仏衣を提供するものである。
【0010】 特に、本考案ではより好適な態様として、不織布や紙製の生地の表面に模様を 施している。
【0011】
【作用】
本考案によれば、不織布や紙製の生地にて身頃部、袖部、衿部、衽部を形成し 、またはそれら各部を一体に形成するなどして仏衣を製している。このため、製 造が容易で低廉なコストで仕立てることができる。しかも、絹などの織物に比べ て見劣りがなく、大量生産も可能である。
【0012】 そして、使用に際しては死者を清らかに飾り立てることになり、火葬時には遺 体とともに焼かれて焼却されることになる。このとき、その生地の燃焼性が高い ので残焼なく良好に焼却されるようになり、しかも燃焼温度が低いから炉内を傷 める畏れもない。
【0013】
【考案の実施の形態】 以下、本考案の適用例を図面に基づいて詳細に説明する。図1は本考案に係る 仏衣の正面を示し、また図2はその仏衣の背面を示す。
【0014】 図中、1は身頃部、2は袖部、3は衿部、4は衽部であり、それらは接着剤や 溶融接着あるいは圧着接着により相互に接合してある。
【0015】 身頃部1は、前身頃1Aと後身頃1Bで成り、その前身頃1Aと後身頃1Bに て着用者すなわち死者の身体前面と背面を覆えるような形態にしてある。
【0016】 袖部2は、所要の口径で開口する袖口2Aを有し、その袖口2Aが外側に位置 する状態で身頃部1の上部両側に取り付けられ、着用時には袖口2Aに両腕を通 せるようにしてある。
【0017】 衿部3は、所要の長さを有して前身頃1Aと衽部4との上縁に沿って湾曲状に 取り付けてあり、着用時には首回りを整えることができる。
【0018】 衽部4は、所要幅を有して前身頃1Aの内側縁に沿って取り付けられ、身頃部 1の前幅を広くする役目をもつ。
【0019】 特に、それら各部1〜4は不織布あるいは紙製の生地で仕立て、且つその表面 には例えば蓮華の模様5を施している。
【0020】 不織布は、ポリプロピレン、ポリエステル、ナイロン、ビニロン、アクリル、 ポリエチレン、レーヨン、キュプラ、綿、羊毛、パルプ、ガラス、麻、アセテー ト、石綿などの短繊維や長繊維のウェブを原料にし、それらをポリ酢酸ビニルや ポリ塩化ビニルなどの接着剤で接合したり、熱融着や圧着接着にて接合して布状 にしたものであり、これにはニードルパンチ布などがある。なお、その製造方法 には乾式法と湿式法があり、乾式法による不織布は柔軟性が高く、湿式法による 不織布は紙のように比較的固い。
【0021】 一方、紙製にはパルプ紙などの天然紙の他、その故紙を漉き直した再生紙ある いは合成紙がある。
【0022】 天然紙は、公知の如く楮や三椏あるいはパルプなどの繊維を材料とし、それら にアルカリ液を加えて煮沸し、更に突き砕いて軟塊とし、樹脂または糊などを加 えて漉くことにより製される。
【0023】 合成紙は、フィルム法やファイバー法にて製してものである。フィルム法には 合成樹脂に充填剤および添加剤(安定剤、分散剤など)を加えて混合し、押出機 で溶融混練後にダイ・スリットから押出して成膜化する内部紙化方式と、プラス チック・フィルムの表面に白色ピグメント塗工層を設けた表面塗工方式、及び合 成樹脂フィルムの表面を化学的あるいは物理的に処理した表面処理方式に属する 合成紙がある。
【0024】 また、ファイバー法には合成パルプを原料とし、これにバインダなどを加えて 通常の抄紙機で製紙される合成パルプ紙、及び合成樹脂を溶融しノズルから噴射 して紡糸したエンドレスの繊維をランダムに並べ、部分的に熱接着させて繊維間 結合させたスパンボンド紙がある。
【0025】 そして、それら不織布や紙製で成る生地の表面にはエンボス加工、あるいはオ フセット印刷やスクリーン印刷などにて模様が施される。
【0026】 図1および図2に示すように、その模様5は蓮華を表したものとして袖部2の 表側と裏側に施している。
【0027】 なお、生地の表面に施す模様は蓮華に限らず、阿弥陀如来や幾何学的なものと してもよい。また、模様を施す部位は袖部2に限らず、身頃部1や衽部4などに 施すこともできる。
【0028】 図3は、その一例として身頃部1と衽部4に模様6を施した例である。ここで 、模様6は上述のようにエンボス加工やオフセット印刷あるいはスクリーン印刷 などにて施すようにしている。また、各部の生地も不織布や紙製であり上記例と 同様である。
【0029】 以上、本考案の適用例を図面に基づいて説明したが、ここでその製造方法につ いて概説すると、先ず不織布や紙製の生地を準備し、これを裁断機にて所要の形 状に裁断する。特に、所要の部位には印刷機などにて模様を施すとともに、袖部 2では断片の両側を圧着するなどして筒状にし、これにて袖口2Aを形成する。
【0030】 そして、個別に形成した身頃部1、袖部2、衿部3、衽部4をそれぞれ接着剤 や熱を利用して接合し、これにより図示するような仏衣を得ることができる。な お、各部を個別に形成するのでなく、それらを始めから一体に形成することもで きる。
【0031】 また、本考案では仏衣の他、脛に纏う脚半、手の甲を覆う手甲、腰に巻く帯、 頭に付ける三角巾、首に吊り下げる頭陀袋などを付属品として備え、それらを仏 衣と同じく不織布や紙製にして製するようにしている。
【0032】
【考案の効果】
以上の説明で明らかなように、本考案によれば仏衣を不織布や紙製にしている から低廉なコストで仕立てられ、しかも絹などの織物に比べて見劣りがなく、一 時的な着用にして非常に軽便である。また、燃焼性が高いので火葬時には残焼な く良好に焼却でき、且つ燃焼温度が低いから炉内を傷める畏れもない。
【0033】 特に、生地を不織布にしたものでは縮んだり皺になることが少なく、着付時に 見栄えを損なわない。また、紙製ではコストを格段と低減でき、再生紙にしてそ の低減率を大幅に向上させることができる。
【0034】 更に、不織布や紙製の生地に模様を施しているから高級感があり、故人に対し て敬意を示すこともできる。しかも、下地が不織布や紙製であるからエンボス加 工や印刷加工により種々の模様を容易に施すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願に係る仏衣の一例を示した正面図
【図2】その仏衣の背面図
【図3】本願に係る仏衣の他の実施形態を示した正面図
【符号の説明】
1 身頃部 1A 前身頃 1B 後身頃 2 袖部 2A 袖口 3 衿部 4 衽部 5,6 模様

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 身頃部、袖部、衿部、及び衽部とを有
    し、納棺時に死者に着せる略白色の衣服であって、前記
    各部の生地が不織布で成ることを特徴とする仏衣。
  2. 【請求項2】 身頃部、袖部、衿部、及び衽部とを有
    し、納棺時に死者に着せる略白色の衣服であって、前記
    各部の生地が合成紙を含む紙製で成ることを特徴とする
    仏衣。
  3. 【請求項3】 生地の表面に模様を施した請求項1また
    は請求項2に記載の仏衣。
JP1996005910U 1996-06-24 1996-06-24 仏 衣 Expired - Lifetime JP3032780U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100397394B1 (ko) * 2000-08-31 2003-09-13 전양배 한지를 이용한 수의 제조방법

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