JP3032662U - 異形鉄筋の継手構造 - Google Patents

異形鉄筋の継手構造

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JP3032662U
JP3032662U JP1996006644U JP664496U JP3032662U JP 3032662 U JP3032662 U JP 3032662U JP 1996006644 U JP1996006644 U JP 1996006644U JP 664496 U JP664496 U JP 664496U JP 3032662 U JP3032662 U JP 3032662U
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JP1996006644U
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Inventor
啓二 岡松
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東海鋼業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 継手部材の数が少なく、しかも施工性を損な
うことがなく、更には製造コストも安い異形鉄筋の継手
構造を提供する。 【解決手段】 向かい合う異形鉄筋11、13を機械的
に連結する異形鉄筋の継手構造10であって、一方の異
形鉄筋11の端部に、その片側が圧着され、他側には雌
ねじ18が形成されるスリーブ12と、他方の異形鉄筋
13の端に接合固定され、雌ねじ18に螺合する雄ねじ
14と、雄ねじ14に螺合するロックナット15とを有
する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、鉄筋コンクリート構造物に使用される異形鉄筋棒鋼(以下、単に異 形鉄筋という)の機械式継手構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の異形鉄筋の継手構造の一例を図3、図4に示すが、対向する両方の鉄筋 50、51の端部に中間位置まで雌ねじ52、53がそれぞれ形成されたスリー ブ54、55を工場で圧着し、雌ねじ52と雌ねじ53との長さよりねじ部全長 が少し短く、しかも中央にストッパー53aを挟んで雄ねじが形成されたボルト 56を用意して、現場でこのボルト56を雌ねじ52、53に螺合して鉄筋50 、51を連結していた。 また、図5、図6には、従来の異形鉄筋の継手構造の他の例を示すが、対向す る鉄筋57、58にボルト59、60の一端を工場でそれぞれ接合し、ボルト5 9、60にロックナット61、62を螺合させた状態で、雌ねじ63が形成され たカプラー64を前記ボルト59、60に螺合させて、対向する鉄筋57、58 を連結していた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、図3、図4に示す異形鉄筋の継手構造においては、一継手にス リーブが2個必要で部材費が嵩む上、鉄筋50、51の両端にスリーブ54、5 5を圧着する必要があるので、コスト高になるという問題がある他、外側表面が 滑らかなスリーブ54、55の全長が長いので、コンクリートの付着性が劣ると いう問題がある。 一方、図5、図6に示す異形鉄筋の継手構造においては、取付けにあってカプ ラー64をボルト60に完全に螺合させる必要があるので、ボルト60の全長を 長くする必要があり、しかもカプラー64及び2個のロックナット61、62を 必要とするなど継手部材の数も多いので、製造コストがかかるという問題がある 。 本考案はかかる事情に鑑みてなされたもので、継手部材の数が少なく、しかも 施工性を損なうことがなく、更には製造コストも安い異形鉄筋の継手構造を提供 することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
前記目的に沿う請求項1記載の異形鉄筋の継手構造は、向かい合う異形鉄筋を 機械的に連結する異形鉄筋の継手構造であって、一方の前記異形鉄筋の端部に、 その片側が圧着され、他側には雌ねじが形成されるスリーブと、他方の前記異形 鉄筋の端に接合固定され、前記雌ねじに螺合する雄ねじと、前記雄ねじに螺合す るロックナットとを有している。ここで、接合には圧接及び溶接を含む。 また、請求項2記載の異形鉄筋の継手構造は、請求項1記載の異形鉄筋の継手 構造において、前記向かい合う異形鉄筋は同一の呼び名であり、前記雄ねじの引 張強度は、前記異形鉄筋の引張強度より高くなっている。 そして、請求項3記載の異形鉄筋の継手構造は、請求項1記載の異形鉄筋の継 手構造において、前記向かい合う異形鉄筋は径違いの呼び名であり、前記雄ねじ は、前記異形鉄筋のうち小さい呼び名の異形鉄筋に接合され、しかもその引張強 度は該小さい呼び名の異形鉄筋の引張強度より高くなっている。 ここで、呼び名とはJISG3112で規定され、異形鉄筋の太さを示す。
【0005】
【考案の実施の形態】
続いて、添付した図面を参照しつつ、本考案を具体化した実施の形態につき説 明し、本考案の理解に供する。 ここに、図1は本考案の一実施の形態に係る異形鉄筋の継手構造の断面図、図 2(A)は片側の異形鉄筋にスリーブを装着した状態の側面図、図2(B)は雄 ねじの側面図、図2(C)はロックナットの正面図である。
【0006】 図1、図2に示すように、本考案の一実施の形態に係る異形鉄筋の継手構造1 0においては、一方の異形鉄筋11に取付けられるスリーブ12と、他方の異形 鉄筋13に接合される雄ねじ14と、雄ねじ14に螺合するロックナット15を 有する。以下、これらについて詳しく説明する。なお、異形鉄筋11及び異形鉄 筋13は同一の呼び名のものを使用している。
【0007】 前記スリーブ12は、図1、図2(A)に示すように、肉厚鋼管(例えば、機 械構造用炭素鋼管)を使用し、スリーブ製作において又は圧着の塑性加工を行う ことで強度を高めている。このスリーブ12の先部側17には雌ねじ18が形成 されている。この雌ねじ18はその内径の約1.1倍の長さを有して、螺合する 雄ねじ14が強固に螺着できるようになっている。
【0008】 前記雄ねじ14は、図2(B)に示すように引張強度が異形鉄筋11、13を 超える比較的強度を有する炭素鋼、クロムモリブデン鋼等からなって、その基部 が異形鉄筋13の端部に工場でアプセットバット溶接、又は、その他の方法で接 合されている。この雄ねじ14は前記スリーブ12の雌ねじ18に螺合するよう にその外径及びピッチが決定されている。そして、雄ねじ14の長さは雌ねじ1 8の長さにロックナット15の長さを加えた長さより少し長くなっている。
【0009】 前記ロックナット15は、図2(C)に示すように市販の鋼製の六角ナットか らなって、雄ねじ14に螺合してスリーブ12と雄ねじ14の螺合状態の緩みを 防止するようになっている。
【0010】 従って、この異形鉄筋の継手構造10を用いる場合には、予め工場でスリーブ 12を、図2(A)に示すように、異形鉄筋11の端部にスウェージ又は油圧等 で縮径して圧着しておく。施工された図示しないコンクリートの端面からこのス リーブ12の接続部が露出するように、コンクリートを打設する。そして異形鉄 筋13を連結する場合には、異形鉄筋13の端部にも予め雄ねじ14をアプセッ トバット溶接、又は、その他の方法で接合しておき、予めロックナット15を螺 合させた上で、スリーブ12に雄ねじ14を螺合する。 雄ねじ14が雌ねじ18に螺合した状態で、ロックナット15を締付けて、雌 ねじ18と雄ねじ14が強固に接合するようにして取付けが完了する。
【0011】 周囲に所定の型枠を配置して次のコンクリートを打設すると、この異形鉄筋の 継手構造10は完全にコンクリート内に埋設されるが、スリーブ12の全長が、 図3に示す従来例のスリーブに比較して短いので、全体としてコンクリートの付 着性が良い。 実験によれば、各種材質で各種直径の異形鉄筋に本考案に係る異形鉄筋の継手 構造10を適用したところ、十分な引張強さを有し、破断位置は継手部以外の異 形鉄筋11又は異形鉄筋13の母材であった。 前記実施の形態においては、同一の呼び名の異形鉄筋の継手構造について説明 したが、径違いの異形鉄筋、即ち異なる呼び名の異形鉄筋の継手構造にも本考案 は適用される。この場合、雄ねじは呼び名の小さい異形鉄筋に接合され、使用す る雄ねじは、その引張強度が小さい呼び名の異形鉄筋の引張強度より高くなるよ うに選定する。これによって、引張試験においては小さい呼び名の異形鉄筋の部 分で破断することになる。
【0012】
【考案の効果】
請求項1〜3記載の異形鉄筋の継手構造は以上の説明からも明らかなように、 該異形鉄筋の継手構造を構成する継手部材がスリーブ、雄ねじ及びロックナット であるので、素材及びその加工工数を節減できるので、比較的安価の異形鉄筋の 継手構造を提供できることになった。 また、スリーブの長さも比較的短くて済むので、コンクリートの付着性が向上 し、有効な継手となる。 特に、請求項2記載の異形鉄筋の継手構造においては、雄ねじには引張強度の 高い材質使用により、十分な強度を有する異形鉄筋の継手構造を提供できる。 また、請求項3記載の異形鉄筋の継手構造においては、呼び名の異なる異形鉄 筋であっても、比較的安価でコンクリートの付着性を向上させた異形鉄筋の継手 構造を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施の形態に係る異形鉄筋の継手構
造の断面図である。
【図2】(A)は片側の異形鉄筋にスリーブを装着した
状態の側面図、(B)は雄ねじの側面図、(C)はロッ
クナットの正面図である。
【図3】従来例に係る異形鉄筋の継手構造の断面図であ
る。
【図4】(A)は従来例に係る異形鉄筋の継手構造の異
形鉄筋とスリーブの連結状態を示す側面図、(B)はボ
ルトの側面図である。
【図5】従来例に係る異形鉄筋の継手構造の一部切欠き
断面図である。
【図6】従来例に係る異形鉄筋の継手構造の側面図であ
る。
【符号の説明】
10 異形鉄筋の継手構造 11 異形鉄筋 12 スリーブ 13 異形鉄筋 14 雄ねじ 15 ロックナ
ット 17 先部側 18 雌ねじ

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 向かい合う異形鉄筋を機械的に連結する
    異形鉄筋の継手構造であって、 一方の前記異形鉄筋の端部に、その片側が圧着され、他
    側には雌ねじが形成されるスリーブと、 他方の前記異形鉄筋の端に接合固定され、前記雌ねじに
    螺合する雄ねじと、 前記雄ねじに螺合するロックナットとを有することを特
    徴とする異形鉄筋の継手構造。
  2. 【請求項2】 前記向かい合う異形鉄筋は同一の呼び名
    であり、前記雄ねじの引張強度は、前記異形鉄筋の引張
    強度より高い請求項1 記載の異形鉄筋の継手構造。
  3. 【請求項3】 前記向かい合う異形鉄筋は径違いの呼び
    名であり、前記雄ねじは、前記異形鉄筋のうち小さい呼
    び名の異形鉄筋に接合され、しかもその引張強度は該小
    さい呼び名の異形鉄筋の引張強度より高い請求項1 記載
    の異形鉄筋の継手構造。
JP1996006644U 1996-06-20 1996-06-20 異形鉄筋の継手構造 Expired - Lifetime JP3032662U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016176229A (ja) * 2015-03-19 2016-10-06 株式会社ディビーエス 鉄筋継手ならびに鉄筋およびスリーブ

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016176229A (ja) * 2015-03-19 2016-10-06 株式会社ディビーエス 鉄筋継手ならびに鉄筋およびスリーブ

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