JP3032453B2 - 高粘性物質の定量供給方法 - Google Patents

高粘性物質の定量供給方法

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JP3032453B2 JP7282431A JP28243195A JP3032453B2 JP 3032453 B2 JP3032453 B2 JP 3032453B2 JP 7282431 A JP7282431 A JP 7282431A JP 28243195 A JP28243195 A JP 28243195A JP 3032453 B2 JP3032453 B2 JP 3032453B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、例えば、餡、味噌、クリーム、
マスタード、ガム基材、歯磨き、洗顔料、インク等各種
の食品類、薬品類、化粧品類に属する粘性物質のうち、
レオメータ硬度100以上の非ニュートン流体と呼ばれ
る比較的粘性の高い製品を製造する過程において、製造
された高粘性製品を最終工程としての包装処理工程に対
してパイプ輸送によって連続的に定量供給することので
きる方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】各種の高粘性物質製品のうち、例えば、
硬練り餡とよばれる、餡原料に砂糖等糖類を加熱混合し
て攪拌釜等で練り合わせた餡練り後の製品は、比較的粘
性が高くて殆ど流動性をもたないような硬さを有してい
るので、攪拌釜から取り出された製品をポンプによるパ
イプ輸送手段によって最終工程としての包装処理工程へ
連続的に定量供給することができず、そのため攪拌釜の
下にバット状の容器を乗せた台秤を配置して、しゃもじ
等を用いて手作業により所定量の硬練り餡を攪拌釜から
容器内へ移し、最終的に計量された容器内の製品をフィ
ルムで包んで出荷するという方法によっていた。
【0003】
【発明が解決すべき課題】このように、製造された硬練
り餡は、高粘性であるためにポンプによるパイプ輸送手
段によって包装処理工程へ移送することができず、バッ
ト状容器内に移して運搬するという手作業によるため
に、移送工程が非能率であるという問題のみならず、製
品はポンプによるパイプ輸送ができないような硬さを有
するために、バット状容器で包装処理工程に移送された
製品の形状は、袋に投入することが困難なほど硬くて不
揃いであり、そのため、フィルム状の袋内へ収納して口
をヒートシールするという密閉形の完全包装が行えず、
フィルムで包むだけの開放形簡易包装によらざるを得な
い。
【0004】そのため、製品は、包装処理工程への移送
されるまでの間は大気開状態であって、その間における
雑菌の付着繁殖の可能性が高くて衛生面で好ましくな
く、しかも包装処理工程でフィルムにより簡易包装され
た後も、包装が簡易性であるために、保管及び移送の過
程での乾燥も早く、製品の日持ち性に悪い影響を与える
という問題があった。
【0005】なお、高粘性物質を輸送する手段として、
一対のインペラーを互いに噛み合わせた回転ポンプを使
用することも考えられるが、攪拌釜により製造された直
後の未だ90℃程度の高い熱を持っている硬練り餡を、
この回転ポンプによって圧送した場合には、原料が一対
のインペラーの間を通過する際に大きく加圧されること
によって、製品中に含まれる糖分が析出し、製品の表面
に多数の白い縞状の線が現れて商品としての価値が低下
するという問題がある。
【0006】また、餡のうち、粒餡のように粒状の形が
活かされている製品では、前記のような回転ポンプによ
り圧送した場合には、原料が一対のインペラーの間を通
過した際に粒が潰されて、粒度を残せなくなるという問
題がある。
【0007】更に、高粘性物質のパイプ輸送手段とし
て、油圧シリンダの圧力を利用してタンク内の高粘性物
質をタンク底面の孔から輸送パイプ内へ押し出す方法も
考えられるが、このような製品の押し出し方法では、粒
餡のような製品では、製品が孔を通過する際の押し出し
圧によって粒が潰されるという問題の外に、押し出され
る製品の流量を適切にコントロール出来ないので、常に
一定量の製品を一定の速度で供給することが困難である
という問題がある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記のような
従来におけるこの種の問題点を解消し、高粘性物質製品
に対して外的変形の原因となる大きな圧力を与えること
なく、輸送パイプ内へ送り込むことができ、しかも流動
性のない高粘性物質であっても、輸送パイプ内を通して
包装処理工程へ定量供給できることを目的としたもので
ある。
【0009】本発明は、上記の目的を達成するための手
段として、タンク内に収納した高粘性物質製品の表面
を、タンク内周面との気密性を維持し得るシリンダヘッ
ドにより加圧しながら、該シリンダヘッドの上方に設け
たピストンポンプを上下動することで、所定量の製品を
前記シリンダヘッドの吸い込み口より前記ピストンポン
プ内を経由して輸送管内へ送り出し、前記輸送管の途中
に設けたエアダンパー内をコンプレッサーにより前記タ
ンク内と同じ圧力とすると共に、該エアダンパーより先
の輸送管の吐出量を絞っておくことで、該エアダンパー
内に予め高粘性物質製品の一部を吸い込んでおいてか
ら、前記ピストンポンプの脈動と前記コンプレッサーか
らの圧力に伴う前記エアダンパー作動によって、前記輸
送管内へ送り出された粗密状態に配列される製品の粗の
部分に対してエアダンパー内の高粘性物質製品を補充供
給して、輸送管内に高粘性物質製品を粗密なく連続して
供給することを特徴とする。
【0010】上記の製造方法を得るための具体的な装置
としては、タンク内周に収納した高粘性物質製品の表面
を、タンク内周面との気密性を維持して加圧し得るシリ
ンダヘッドと、前記シリンダヘッドの上方に配置され
て、該シリンダヘッドの加圧により製品の一部を吸い込
み口を通して内部へ吸い込んでから輸送管方向へ送り出
すためのピストンポンプと、前記輸送管の途中に設けら
れた、予め一部の高粘性物質製品が吸い込まれていると
共に、コンプレッサーにより内部圧力を前記タンク内と
同じとしたエアダンパーと、このエアダンパーより先の
輸送管の吐出量を絞っておくためのバルブとにより構成
することが好ましい
【0011】タンク内周面とシリンダヘッド外周面との
気密性を維持するための手段として、シリンダヘッド外
周面にゴムまたはテフロン系の軟質性リップを設けるこ
とが好ましい
【0012】タンク内の高粘性物質製品を加圧するシリ
ンダヘッドの圧力と輸送管の途中のエアダンパー内の圧
力とは、同一のコンプレッサーによるエア供給により
われるような構成とすることが好ましい
【0013】
【発明の実施の形態】本発明に係る高粘性物質である硬
練り餡の定量供給方法を実施するための装置を、図面に
示す実施例に基づいて説明すると、図1は、本発明に係
る定量供給装置の基本的構成を示す断面図であり、1
は、コンプレッサー33から所定の空気圧が連続的に供
給されることで夫々ピストンロッド3a,3bが作動す
る左右一対のシリンダ2a,2bと、前傾ピストンロッ
ド3a,3bの上端を一体に連結する昇降バー4とから
なる門構型の加圧機構であり、前記昇降バー4の下面に
一対のサポートロッド5a,5bが前記ピストンロッド
3a,3bと平行に延出し、該サポートロッド5a,5
bの下端に円盤状のシリンダヘッド6が固定されてい
る。
【0014】前記門構型加圧機構1における左右のシリ
ンダ2a,2bの間のベース1a上には、図示外の攪拌
釜により製造された硬練り餡7を収納したタンク8が配
置されて、このタンク8の内周面に前記シリンダヘッド
6の外周縁が気密性を保持できるようにして嵌合され、
タンク8内における硬練り餡7の上面に対して、前記シ
リンダヘッド6とピストンロッド3a,3bを介して前
記コンプレッサー33から連続的に一定の圧力が加えら
れている。
【0015】図2に示すように、タンク8内の硬練り餡
7の上面を加圧するシリンダヘッド6の外周縁には、タ
ンク8の内周面との気密性を保持するためのゴムまたは
テフロン系の軟質性リップ9が取り付けられていると共
に、平面部の一部に該シリンダヘッド6がタンク8内の
硬練り餡7を加圧した際に、タンク8内の空気を外部へ
排出するためのエア抜きバルブ10が設けられている。
【0016】また、前記昇降バー4の下面から延出する
一対のサポートロッド5a,5bの中間には水平な支持
梁11が固定されていて、この支持梁11と前記シリン
ダヘッド6との間には、前記タンク8内の硬練り餡7を
タンク8外へ送り出すためのピストンポンプ12が設け
られている。
【0017】前記ピストンポンプ12は、上端が前記支
持梁11に固定されたボデー13と、該ボデー13から
突出して下端が前記シリンダヘッド6の中央部に固定さ
れたポンプチューブ14とからなり、ボデー13内には
エアシリンダのピストン15が設けられると共に、ポン
プチューブ14内には前記ピストン15から延びるコン
ロッド16と、前記ポンプチューブ14内を摺動するパ
ッキングロッド17が設けられ、前記コンロッド16の
下端から突出するロッド18を前記パッキングロッド1
7内に貫通させた後、該ロッド18の下端に前記パッキ
ングロッド17の下端を支えるバルブ19が設けられて
いる。
【0018】また、前記シリンダヘッド6における前記
ポンプチューブ14の下端接続部には、吸い込み口20
とこの口20を開閉するボールバルブ21とが設けられ
ていると共に、前記ポンプチューブ14内のパッキング
ロッド17は、内部に空洞部22を有し、前記ロッド1
8との軸着部にスリット23が設けられている。
【0019】そのため、前記ピストン15の下降により
コンロッド16を介して前記パッキングロッド17が押
し下げられると、吸い込み口20がボールバルブ21に
より閉じられ、逆に前記ピストン15の上昇によりコン
ロッド16を介して前記パッキングロッド17が引き上
げられると、ボールバルブ21による吸い込み口20が
開放されるようになっている。
【0020】一方、前記ボデー13には、前記ポンプチ
ューブ14内と通ずる吐出口24が設けられ、この吐出
口24に包装処理工程31へ到るシリコン系もしくはテ
フロン系のフレキシブルチューブによる輸送管25が接
続されていて、この輸送管25の途中には、該輸送管2
5内へ硬練り餡7を隙間なく連続的に充填して移送する
ためのエアダンパー26が設けられている。
【0021】前記エアダンパー26は、図5のように、
上部に前記コンプレッサー33と接続されたエア導入口
27を有するシリンダ28とピストン29とからなり、
シリンダ28の下端と前記輸送管25とが導通管30に
より接続されている。
【0022】攪拌釜により硬練り餡7が製造されると、
この硬練り餡7は前記タンク8内へ移され、門構型加圧
機構1におけるシリンダヘッド6の下面に配置される。
加圧機構1における左右のシリンダ2a,2bによりピ
ストンロッド3a,3bを押し下げることで、シリンダ
ヘッド6をタンク8内の硬練り餡7の表面へ押し付ける
と、シリンダヘッド6とタンク8とは、軟質性リップ9
がにより気密性が保持されているので、硬練り餡7はシ
リンダヘッド6により加圧されながらタンク8内の余分
な空気がエア抜きバルブ10を通して外部へ排出され
る。
【0023】なお、シリンダヘッド6により硬練り餡7
を加圧してタンク8内の余分な空気を排出する際に、図
4のように、ピストンポンプ12のピストン15を下降
させて、パッキングロッド17をポンプチューブ14内
の下方へ押し下げることで、吸い込み口20がボールバ
ルブ21により閉じられるようにしておく。
【0024】タンク8内の余分な空気が排出されたの
ち、エア抜きバルブ10を閉じて、図3のように、ピス
トンポンプ12のピストン15を上昇する。そのとき、
硬練り餡7の表面は、前記のようにピストンロッド3
a,3bによるシリンダヘッド6の押し下げ力を受けて
いるので、前記のようにピストンポンプ12のピストン
ロッド15が上昇することで、パッキングロッド17が
上昇してポンプチューブ14内下方部が負圧となり、吸
い込み口20のボールバルブ21が外れて、タンク8内
の所定量の硬練り餡7が吸い込み口20よりポンプチュ
ーブ14の下方部14a内へ吸い込まれることになる。
【0025】そして、次に図4のように、ピストンポン
プ12のピストン15が下降すると、シリンダヘッド6
の吸い込み口20がボールバルブ21により閉じられた
状態で、コンロッド16の下降によりパッキングロッド
17が下方へ押されると共に、バルブ19がパッキング
ロッド17の下面から分離するように突出するので、ポ
ンプチューブ14の下方部14a内に詰め込まれた硬練
り餡7が、パッキングロッド17の内部の空洞部22か
らスリット23を経て、パッキングロッド17の上方の
吐出口24の方向へで押し上げられる。
【0026】このようなピストンポンプ12の往復動に
よって、ポンプチューブ14内へ吸い込まれた硬練り餡
7は、前記の往復動によって徐々に吐出口24の近辺へ
押し上げられて行くが、吐出口24の近辺に所定量が溜
まると、図3のように、油圧ピストン15が上昇してパ
ッキングロッド17が押し上げられる度毎に、吐出口2
4の近辺の一部の硬練り餡7が輸送管25内へ送り出さ
れる。
【0027】なお、前記のようにピストンポンプ12の
往復動が繰り返されている間に、門構型加圧機構1の左
右のシリンダ2a,2bによるシリンダヘッド6の加圧
作用は前記のように途切れることなく連続して徐々に進
行しており、このシリンダヘッド6の加圧とピストンポ
ンプ12の往復動とにより、タンク8内の硬練り餡7が
ピストンポンプ12内へ吸い込まれて、逐次輸送管25
の方向へ送られる。
【0028】このようにして輸送管25内へ送られる硬
練り餡7は、ピストンポンプ12の上昇工程で一部が輸
送管25内へ送り出され、ピストンポンプ12の下降工
程ででは輸送管25内へ送り出されないので、ピストン
ポンプ12の脈動によって、硬練り餡7は輸送管25内
において、図5の左側部分に示すように、密の部分Aと
粗の部分Bとが交互に連続した粗密状態となり、従っ
て、このような粗密状態のままで包装処理工程31へ送
られたとしても、定量供給が行えたとはいえないことと
なる。
【0029】そこで、粗密状態のまま輸送管25内を通
して送られる先頭部分の硬練り餡7のうち、密の部分A
にある一部の硬練り餡7を、予め輸送管25の途中に設
けエアダンパー26内へ吸い込み充填させておき、この
エアダンパー26内を、前記コンプレッサー33と接続
されたエア導入口27を通して、前記タンク8内の圧力
と同じ圧力に保つと共に、エアダンパー26より先の輸
送管25に設けたバルブ32によって輸送管25による
吐出量を絞った状態としながら、ピストンポンプ12の
脈動を継続して、粗密状態の硬練り餡7をエアダンパー
26の方向へ送り込む。
【0030】図5のように、ピストンポンプ12の脈動
により、輸送管25内の粗密状態に配列された硬練り餡
7がエアダンパー26の下方に送られるが、前記のよう
にエアダンパー26内の上方にはコンプレッサー33か
らタンク8内に対する圧力と同じ圧力が与えられている
ので、輸送管25内を移送される硬練り餡7の粗の部分
Bが導通管30の部分へ来ると、上方のエアダンパー2
6から下方の粗の部分Bに対して、所定量の硬練り餡7
が充填されて密の状態とする。なお、輸送管25内の密
の部分Aに対しては、エアダンパー26内の硬練り餡7
が供給されることはない。
【0031】前記のようにして、エアダンパー26内の
硬練り餡7が輸送管25内の粗の部分Bへ送られると、
エアダンパー26内における硬練り餡7の量が減少す
る。しかし、輸送管25内の硬練り餡7は、エアダンパ
ー26より先の輸送管25に設けた前記バルブ32が絞
られることで、輸送管25内の吐出圧が高まっているの
で、エアダンパー26内に対してタンク8内の圧力と同
じ圧力が与えられていたとしても、ピストンポンプ12
の脈動により輸送管25内を粗密状態の硬練り餡7がエ
アダンパー26の下方へ送られて来ると、粗密状態の硬
練り餡7における密の部分Aの一部が導通管30を通し
てエアダンパー26内へ押し込まれ、先に放出された分
の硬練り餡7を補充する。
【0032】なお、輸送管25のバルブ32を絞めて、
輸送管25内の吐出圧を高ることにより、輸送管25内
における硬練り餡7の密の部分Aの一部がエアダンパー
26内へ補充されても、輸送管25内の吐出圧を高める
ことでバルブ32の手前側の輸送管25内の硬練り餡7
の移動量が制限されるので、エアダンパー26から粗の
部分Bへ供給される分量と、密の部分Aからエアダンパ
ー26内方向へ補給される分量がいずれも硬練り餡7の
移動量よりも大きくならず、従って輸送管25の先頭部
分では、図5の右側部分のように、管内における硬練り
餡7の粗密状態が解消され、粗の部分Bを的確に無くし
て均一な蜜の部分Aだけが包装処理工程31へ供給され
ることになる。
【0033】
【発明の効果】以上に述べたように、本発明の高粘性物
質の供給方法によれば、高粘性物質を輸送管を通して送
り出す手段として、タンク内の高粘性物質を油圧シリン
ダ等による高い圧力で直接輸送管内へ押し出すのではな
く、空気圧によるシリンダヘッドによってタンク内の高
粘性物質を満杯状態に詰め込むのに必要な程度の圧力で
加圧しつつ、加圧される高粘性物質の一部を上方のピス
トンポンプで吸い込むので、油圧シリンダ等による高い
圧力で直接輸送管内へ押し出す場合のように粒状体を潰
す惧れがなく、比較的低い圧力による低コストな動力源
で製品を損傷することなく輸送することができ、しかも
供給量の調整もピストンポンプのシリンダストロークを
調整することで簡単に行うことができる。
【0034】ただ、本発明のように、タンク内の加圧さ
れた高粘性物質の一部を上方のピストンポンプで吸い込
むことで移動力を与える方法では、ピストンポンプの脈
動により輸送管内に製品の粗密状態が生ずるが、本発明
では輸送管の途中に内部圧力をタンク内に加えられる圧
力と同じとし、かつ、予め所定量の高粘性物質を収納し
ておいたエアダンパーを設けて、ピストンポンプの脈動
に伴って、輸送管内の粗の部分Bに対しエアダンパー内
の高粘性物質を逐次充填することができるから、輸送管
内の高粘性物質を粗密状態のない均一な連続状態として
移送供給でき、最終的な包装処理工程で常に高粘性物質
を定量に充填したり包装処理することができる。
【0035】なお、上記実施例では、硬練り餡7の定量
供給にについて説明したが、本発明は硬練り餡7の定量
供給のみに限定されることはなく、硬練り餡7以外の味
噌、クリーム、等の各種の食品類、もしくは歯磨き、洗
顔料などの化粧品類、薬品類等各種の高粘性物質製品の
定量供給に適応することができるものである。
【図面の簡単な説明】
図1は本発明に係る高粘性物質の定量供給装置の構成を
示す断面図。図2はシリンダヘッドの構成を示す断面
図。図3はピストンポンプの上昇工程を示す断面図。図
4はピストンポンプの下降工程を示す断面図。図5はエ
アダンパーの構成とエアダンパー付近の輸送管内におけ
る高粘性物質の粗密状態を示す断面図。
【符号の説明】
1:門構型加圧機構 2:シリンダ 3:ピストンロッド 4:昇降バー 5:サポートロッド 6:シリンダヘッド 7:硬練り餡 8:タンク 9:軟質性リップ 10:エア抜きバルブ 11:支持梁 12:ピストンポンプ 13:ボデー 14:ポンプチューブ 15:ピストン 16:コンロッド 17:パッキングロッド 18:ロッド 19:バルブ 20:吸い込み口 21:ボールバルブ 22:空洞部 23:スリット 24:吐出口 25:輸送管 26:エアダンパー 27:エア導入口 28:シリンダ 29:ピストン 30:導通管 31:包装処理工程 32:バルブ 33:コンプレッサー

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タンク内に収納した高粘性物質製品の表
    面を、タンク内周面との気密性を維持し得るシリンダヘ
    ッドにより加圧しながら、該シリンダヘッドの上方に設
    けたピストンポンプを上下動することで、所定量の製品
    を前記シリンダヘッドの吸い込み口より前記ピストンポ
    ンプ内を経由して輸送管内へ送り出し、前記輸送管の途
    中に設けたエアダンパー内をコンプレッサーにより前記
    タンク内と同じ圧力とすると共に、該エアダンパーより
    先の輸送管の吐出量を絞っておくことで、該エアダンパ
    ー内に予め高粘性物質製品の一部を吸い込んでおいてか
    ら、前記ピストンポンプの脈動と前記コンプレッサーか
    らの圧力に伴う前記エアダンパー作動によって、前記輸
    送管内へ送り出された粗密状態に配列される製品の粗の
    部分に対してエアダンパー内の高粘性物質製品を補充供
    給して、輸送管内に高粘性物質製品を粗密なく連続して
    供給することを特徴とする高粘性物質の定量供給方法。
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