JP3031931B2 - 無電解金めっき液およびこれを用いた無電解金めっき方法 - Google Patents

無電解金めっき液およびこれを用いた無電解金めっき方法

Info

Publication number
JP3031931B2
JP3031931B2 JP1332162A JP33216289A JP3031931B2 JP 3031931 B2 JP3031931 B2 JP 3031931B2 JP 1332162 A JP1332162 A JP 1332162A JP 33216289 A JP33216289 A JP 33216289A JP 3031931 B2 JP3031931 B2 JP 3031931B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gold plating
electroless gold
electroless
plating solution
solution
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP1332162A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH03193882A (ja
Inventor
昌明 吉谷
昌夫 中沢
信一 若林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shinko Electric Industries Co Ltd
Original Assignee
Shinko Electric Industries Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shinko Electric Industries Co Ltd filed Critical Shinko Electric Industries Co Ltd
Priority to JP1332162A priority Critical patent/JP3031931B2/ja
Priority to US07/531,151 priority patent/US5258062A/en
Publication of JPH03193882A publication Critical patent/JPH03193882A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3031931B2 publication Critical patent/JP3031931B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は無電解金めっき液およびこれを用いた無電解
金めっき方法に関する。
(従来の技術) 無電解金めっき液として、特公昭50−3743号公報に示
されたものがある。この無電解金めっき液は、水酸化ア
ルカリ、シアン化アルカリ、ボロン系還元剤を含み、こ
れに金属供給源たる水溶性金塩を添加したものである。
上記無電解金めっき液は、自己触媒反応によるため、
金の下地上にも金めっきを施すことができる利点があ
る。
しかるに上記の組成で無電解金めっき液を調整した場
合、液中にニッケルが溶出すると極めて不安定となり、
ニッケル溶出量が僅か数ppmであっても分解してしま
う。
電子部品、例えば半導体装置用セラミックパッケージ
では、セラミック基体上にメタライズ導体パターンを形
成し、このメタライズ導体層上にニッケルめっき(電解
もしくは無電解)皮膜を形成し、このニッケル皮膜上に
金めっき皮膜を形成するようにしている。この金めっき
皮膜を上記のように無電解金めっきで形成しようとする
と、下地のニッケルが液中に溶出し、液が分解してしま
うのである。なお、一般に無電解金めっきを行う前にフ
ラッシュめっきを行うが、このフラッシュめっきは置換
めっきであるため厚付けは不可能である。無電解金めっ
きを行う前にフラッシュ金めっきを下地のニッケル皮膜
上に施しても、フラッシュ金めっき皮膜は極めて薄く、
ポーラス状を呈するので、無電解金めっきを行う際下地
のニッケルの溶出は避けられず、液の分解が起こる。こ
のように液が分解すると、選択性がなくなり、セラミッ
ク基体上にも金が析出する状態となる。
このように上記組成の無電解金めっき液では、ニッケ
ル下地上へ無電解金めっきを施すことはほとんど不可能
であり、前述のセラミックパッケージの場合、メタライ
ズ導体パターンをつなげて導通をとり、電解により金め
っきを行うしかなかった。この場合、つなげた導体パタ
ーンはめっき後に分離している。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その
目的とするところは、ニッケル下地上へも安定してめっ
きを施すことのできる無電解金めっき液およびこれを用
いた無電解金めっき方法を提供するにある。
(発明の概要) 上記目的による本発明の無電解金めっき液は、水酸化
アルカリ、シアン化アルカリ、水溶性金塩およびボロン
系還元剤を含む基本液に、アミノベンゼンスルホン酸、
1,5−ナフタレンジスルホン酸、1,3,6−ナフタレントリ
スルホン酸またはこれらのアルカリ塩のうち一種または
二種以上を添加し、pHを10〜14に調整したことを特徴と
している。
また本発明に係る無電解金めっき液では、水酸化アル
カリ、シアン化アルカリ、水溶性金塩およびボロン系還
元剤を含む基本液に、アミノスルホンアミドもしくはト
ルエンスルホンアミドのうち一種または二種以上を添加
し、pHを10〜14に調整したことを特徴としている。
さらに本発明に係る無電解金めっき液では、水酸化ア
ルカリ、シアン化アルカリ、水溶性金塩およびボロン系
還元剤を含む基本液に、スルホンイミド誘導体またはそ
の塩のうち一種または二種以上を添加し、pHを10〜14に
調整したことを特徴としている。
また本発明に係る無電解金めっき方法では、上記の無
電解金めっき液を用いて、ニッケル下地上へ金めっきを
施すことを特徴としている。
上記各種安定剤を添加することにより液が安定し、液
分解が抑えられる。この安定化ということは、ニッケル
素地上へ無電解金めっきを施す際、ニッケルの溶出を抑
え、無電解金めっき液としての機能を維持し、液の長寿
命化が図れるということを意味する。
この安定化作用の原理は定かではないが、露出してい
るニッケル素地上に薄膜を形成し、これによりニッケル
の溶出を阻止するからと考えられる。
上記安定剤は単独または数種類併用して添加する。添
加量は0.01g/以上で有効である。添加量の上限は特に
ないが、経済性等を考慮して50g/程度とする。
スルホンイミド誘導体またはその塩としては、o−ス
ルホ安息香酸イミドまたはそのアルカリ金属塩が有効で
ある。
基本液にはさらに、通常の無電解金めっき液にも添加
される鉛化合物あるいはタリウム化合物を0.1ppm〜50pp
m(金属換算)添加するようにしてもよい。これらは析
出してくる結晶の調整剤として作用する。
また基本液にさらに、ポリオキシエチレンアルキルフ
ェニルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル
などの界面活性剤を0.0001ml/〜10ml/添加すると泡
切れもよく良好な金めっき皮膜が得られる。さらに基本
液にチオ尿素、チオリンゴ酸などのメルカプト基の形で
Sを有する硫黄化合物を0.01g/〜50g/程添加すると
よい。これら硫黄化合物は還元剤として作用するボロン
化合物の安定剤として作用する。
なおPHは水酸化アルカリなどのPH調整塩を添加して10
〜14の範囲に調整する。
以下に実施例を示す。
〔実施例〕
基本液1 KOH 11.2g/ KCN 13.0g/ KAu(CN) 5.8g/ KBH4 21.6g/ 基本液2 KOH 45.0g/ KCN 1.3g/ KAu(CN) 5.8g/ ジメチルアミンボラン 23.6g/ 実施例1 基本液1に、1,3,6−ナフタレントリスルホン酸ナト
リウムを10.0g/添加して無電解金めっき液を調整し
た。この液を用いて、あらかじめ置換金めっきをしてあ
るニッケル下地の半導体装置用セラミックパッケージ
に、85℃、弱攪拌の条件で1時間めっきしたところ、め
っき厚1.5μmのレモンイエローで半光沢の金めっき皮
膜が形成された。セラミック基体上への金の析出、およ
び液分解は起こらなかった。
この無電解めっきを施したセラミックパッケージの金
めっき皮膜のワイヤボンディング性、ダイボンディング
性、耐熱性(めっき皮膜の変色など)はいずれも良好で
あった。
1,3,6−ナフタレントリスルホン酸ナトリウムに代え
て、基本液1にアミノベンゼンスルホン酸、あるいは1,
5−ナフタレンジスルホン酸ナトリウムを添加して調整
した無電解金めっき液を用いたところ、やはり上記と同
様の好結果を得た。
なお基本液1のみで上記と同様の条件で無電解金めっ
きを行ったところ、約10分後にセラミック基体上に金が
析出し始め、液分解が起きた。
実施例2 基本液2に、p−アミノスルホンアミドを10.0g/添
加して無電解金めっき液を調整した。この液を用いて、
あらかじめ置換金めっきをしてあるニッケル下地の半導
体装置用セラミックパッケージに、85℃、弱攪拌の条件
で1時間めっきしたところ、めっき厚1.7μmのレモン
イローで半光沢の金めっき皮膜が形成された。セラミッ
ク基体上への金の析出、および液分解は起こらなかっ
た。
この無電解めっきを施したセラミックパッケージの金
めっき皮膜のワイヤボンディング性、ダイボンディング
性、耐熱性(めっき皮膜の変色など)はいずれも良好で
あった。
p−アミノスルホンアミドに代えて、基本液2にp−
トルエンスルホンアミドを添加して調整した無電解金め
っき液を用いたところ、やはり上記と同様の好結果を得
た。
なお基本液2のみで上記と同様の条件で無電解金めっ
きを行ったところ、約7分後にセラミック基体上に金が
析出し始め、液分解が起きた。
実施例3 基本液1に、o−スルホ安息香酸イミドを10.0g/添
加して無電解金めっき液を調整した。この液を用いて、
あらかじめ置換金めっきをしてあるニッケル下地の半導
体装置用セラミックパッケージに、85℃、弱攪拌の条件
で1時間めっきしたところ、めっき厚1.7μmのレモン
イエローで半光沢の金めっき皮膜が形成された。セラミ
ック基体上への金の析出、および液分解は起こらなかっ
た。
この無電解めっきを施したセラミックパッケージの金
めっき皮膜のワイヤボンディング性、ダイボンディング
性、耐熱性(めっき皮膜の変色など)はいずれも良好で
あった。
o−スルホ安息香酸イミドに代えて、基本液1にo−
スルホ安息香酸イミドナトリウムを添加して調整した無
電解金めっき液を用いたところ、やはり上記と同様の好
結果を得た。
実施例4 実施例1〜3の各液に、ポリオキシエチレンアルキル
フェニルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエーテ
ルなどの界面活性剤を添加し、上記と同様の条件で無電
解金めっきを行ったところ、泡切れが非常によく、また
セラミック基体上への金の析出や液分解も起こらず、良
好な金めっき皮膜が得られた。金めっき皮膜はワイヤボ
ンディング性、ダイボンディング性、耐熱性とも良好で
あった。
実施例5 実施例1〜4の各液に、メルカプト基を有する硫黄化
合物であるチオ尿素を1g/添加したところ、ボロン系
還元剤の分解が抑止され、液の安定度がさらに増した。
チオ尿素に代えてチオリンゴ酸を用いても同様の結果が
得られた。
また実施例1〜3の安定剤を適宜混合して用いてもや
はり同様な良質の無電解金めっき皮膜が得られた。
(発明の効果) 以上のように本発明によれば、水溶性金塩、水酸化ア
ルカリ、シアン化アルカリ、ボロン系還元剤を含む無電
解金めっき液において、前記した所定の安定剤を添加す
ることによって、液の安定性が増し、特にニッケル下地
上へ安定してめっきが施せる無電解金めっき液を初めて
実用に供することができた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭49−62330(JP,A) 特開 平2−159383(JP,A) 特公 昭50−3743(JP,B2) 特公 昭40−1081(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C23C 18/42 - 18/44

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水酸化アルカリ、シアン化アルカリ、水溶
    性金塩およびボロン系還元剤を含む基本液に、アミノベ
    ンゼンスルホン酸、1,5−ナフタレンジスルホン酸、1,
    3,6−ナフタレントリスルホン酸またはこれらのアルカ
    リ塩のうち一種または二種以上を添加し、pHを10〜14に
    調整したことを特徴とする無電解金めっき液。
  2. 【請求項2】水酸化アルカリ、シアン化アルカリ、水溶
    性金塩およびボロン系還元剤を含む基本液に、アミノス
    ルホンアミドもしくはトルエンスルホンアミドのうち一
    種または二種以上を添加し、pHを10〜14に調整したこと
    を特徴とする無電解金めっき液。
  3. 【請求項3】水酸化アルカリ、シアン化アルカリ、水溶
    性金塩およびボロン系還元剤を含む基本液に、スルホン
    イミド誘導体またはその塩のうち一種または二種以上を
    添加し、pHを10〜14に調整したことを特徴とする無電解
    金めっき液。
  4. 【請求項4】スルホンイミド誘導体またはその塩が、o
    −スルホ安息香酸イミドもしくはそのアルカリ塩である
    ことを特徴とする請求項3記載の無電解金めっき液。
  5. 【請求項5】請求項1、2、3または4記載の無電解金
    めっき液を用いて、ニッケル下地上へ金めっきを施すこ
    とを特徴とする無電解金めっき方法。
JP1332162A 1989-06-01 1989-12-21 無電解金めっき液およびこれを用いた無電解金めっき方法 Expired - Fee Related JP3031931B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1332162A JP3031931B2 (ja) 1989-12-21 1989-12-21 無電解金めっき液およびこれを用いた無電解金めっき方法
US07/531,151 US5258062A (en) 1989-06-01 1990-05-31 Electroless gold plating solutions

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1332162A JP3031931B2 (ja) 1989-12-21 1989-12-21 無電解金めっき液およびこれを用いた無電解金めっき方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH03193882A JPH03193882A (ja) 1991-08-23
JP3031931B2 true JP3031931B2 (ja) 2000-04-10

Family

ID=18251849

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1332162A Expired - Fee Related JP3031931B2 (ja) 1989-06-01 1989-12-21 無電解金めっき液およびこれを用いた無電解金めっき方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3031931B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0412570B1 (en) * 1989-08-11 1996-07-10 Fuji Photo Film Co., Ltd. Light- and heat-sensitive recording material

Also Published As

Publication number Publication date
JPH03193882A (ja) 1991-08-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPS5818430B2 (ja) 無電解メツキ浴およびメツキ方法
US5935306A (en) Electroless gold plating bath
KR20040050887A (ko) 무전해 금도금 용액
JP6569026B1 (ja) 無電解パラジウムめっき液、およびパラジウム皮膜
US6911230B2 (en) Plating method
JP3031931B2 (ja) 無電解金めっき液およびこれを用いた無電解金めっき方法
US5206055A (en) Method for enhancing the uniform electroless deposition of gold onto a palladium substrate
JP2892428B2 (ja) 無電解金めっき液
JPH0214430B2 (ja)
JP3565302B2 (ja) 無電解金めっき方法
JP2836987B2 (ja) セラミック基体へのめっき方法
JP3243889B2 (ja) 無電解銅めっき浴
US4979988A (en) Autocatalytic electroless gold plating composition
JP2000345359A (ja) 無電解金めっき液
JPH0414189B2 (ja)
JP2967106B2 (ja) 電子部品の製造方法
JP3139213B2 (ja) 置換金めっき液
KR930007388B1 (ko) 무전해 금도금액
JP5066691B2 (ja) 無電解金めっき浴を安定化させる方法
JP3152008B2 (ja) 無電解金めっき液
JP2017206766A (ja) 無電解金めっき浴
JPH024978A (ja) 無電解インジウムめっき浴
JP2000008174A (ja) 自己触媒型無電解銀めっき液
JP2017203196A (ja) 無電解金めっき浴のめっき能維持管理方法
JP2830929B2 (ja) 無電解金めっき液

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees