JP3031333B2 - 空気調和機の排水構造 - Google Patents
空気調和機の排水構造Info
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Description
水構造に関するものである。
露により生じたドレン水を該熱交換器の下方に配置した
ドレンパンにより受けてこれを機外へ排出するようにな
っているが、このドレン水の機外への排出方法として
は、例えば壁掛型空気調和機にみられるように重力によ
る自然排水による方法と、例えば天井埋込型空気調和機
にみられるようにドレンポンプを用いた強制排水による
方法とが知られている。
パンは、熱交換器の下側に配置されるものであることか
ら、その上面が開口しており、このため空気調和機の長
期の使用中、次第に空気中の塵埃がドレンパンに付着す
ることになる。
パン側に滴下するドレン水は、空気調和機の運転継続と
ともに徐々に発生するもので、一気に多量に発生するも
のではなく、このため熱交換器からドレンパン側に滴下
したドレン水が該ドレンパンの底面に沿って移動し所定
の排出位置(即ち、自然排水の場合の排水口の位置、又
は強制排水の場合のドレンポンプの位置)に集水される
場合においてはその流速は極めて小さいものである。
はドレン水により洗い流されるということもなく、その
ままドレンパン上に堆積し、この堆積した塵埃にカビが
発生しスライム化し、悪臭発生の原因になるという問題
があった。
において結露した水滴が該フィンに沿って流下するもの
の、その流量は極めて少なく且つ流下速度も低いことか
ら、この流下水滴によって上記フィンの表面に付着した
塵埃を洗い流すことは困難であり、結果的に熱交換器の
フィン部分に、上述したドレンパンにおけると同様の問
題が生じるおそれがある。
ポンプにより強制排水するようにした空気調和機におい
て、ドレンパンあるいは熱交換器における塵埃の堆積及
び堆積した塵埃によるスライムの発生を可及的に防止す
ることを目的としてなされたものである。
を解決するための具体的手段として次のような構成を採
用している。
水構造では、熱交換器6の下方に配置されるドレンパン
10の適所にドレンポンプ8を備え、上記熱交換器6で
発生したドレン水を上記ドレンポンプ8により機外へ排
出するようにしたものにおいて、上記ドレンポンプ8に
より排出されるドレン水の一部を上記ドレンパン10の
高位側部位に還流させ得るようにしたことを特徴として
いる。
水構造では、上記ドレンパン10の高位側部位に還流さ
れるドレン水に、スライムの発生を抑制する薬剤を混入
させることを特徴としている。
り次のような効果が得られる。
和機の排水構造によれば、熱交換器6の下方に配置され
るドレンパン10の適所にドレンポンプ8を備え、上記
熱交換器6で発生したドレン水を上記ドレンポンプ8に
より機外へ排出するようにしたものにおいて、上記ドレ
ンポンプ8により排出されるドレン水を上記ドレンパン
10の高位側部位に還流させ得るようにしているので、
上記ドレンポンプ8により上記ドレンパン10の高位側
に還流されたドレン水は、該ドレンパン10をその高位
側から低位側に向かって流れ、この流速をもつドレン水
により上記ドレンパン10に付着している塵埃が洗い流
され、該ドレンパン10への塵埃の堆積が可及的に防止
され、延いてはこの堆積した塵埃を原因とするカビとか
悪臭の発生、あるいはドレンポンプ8の排水能力に影響
を与えるスライムの発生が抑制されるものである。
和機の排水構造によれば、上記ドレンパン10の高位側
部位に還流されるドレン水に、スライムの発生を抑制す
る薬剤を混入させるようにしているので、ドレン水の洗
い流し作用によるドレンパン10又は熱交換器6におけ
る塵埃の堆積抑制効果と、上記薬剤によるスライムの発
生抑制効果との相乗作用により、上記(a)に記載の効
果がさらに高められるものである。
位側に還流される上記ドレン水に上記薬剤を混入させる
構成としていることから、該薬剤の混入に際して上記ド
レンパン10の脱着を必要とせず、例えば上記薬剤を直
接ドレンパン10上に投入する場合のように薬剤の投入
に際して該ドレンパン10の脱着作業を必要とする場合
に比して、保守管理作業が容易になるという効果もあ
る。
機の排水構造を好適な実施形態に基づいて具体的に説明
する。
機Zが示されている。この空気調和機Zは、下面が開口
し且つ天井裏に埋め込み配置される矩形箱状のケーシン
グ1と、吸込口3と吹出口4とを備え且つ上記ケーシン
グ1の開口端に室内側から装着されるパネル2とで囲繞
される機内空間5内に、ファン7と熱交換器6とを収容
して構成される。
13,・・を所定間隔で順次対向配置するとともに、こ
れら多数枚のフィン13,13,・・をその板厚方向に
貫通して多数本の伝熱管(図示省略)を配置してなる所
謂クロスフィンタイプの熱交換器であって、この実施形
態においてはこれを略角筒状に折曲成形し、その一端部
6aと他端部6bとを所定間隔をもって対向させてい
る。そして、この略角筒状の熱交換器6を、上記ファン
7の周囲を囲繞するようにその径方向外側に配置してい
る。さらに、上記熱交換器6の下方位置には、次述する
ドレンパン10が配置されている。
れぞれ示すように、上記熱交換器6の底面の全域に対応
し得るように、略四角環状の平面形状をもつとともに、
上記熱交換器6の底部に対応する位置には、該熱交換器
6の折曲形状に沿って延びる排水溝11を備えている。
そして、このドレンパン10における上記排水溝11の
溝方向の途中には凹状に陥没した溜部12が形成される
とともに、上記排水溝11の底面高さは、所要の流れ勾
配を確保すべく、上記ドレンパン10の一端部10a及
び他端部10bからそれぞ上記溜部12部分に向けて次
第に低くなるように成形されている。
には、ここに溜まったドレン水を強制排出するためのド
レンポンプ8が配置されている。このドレンポンプ8
は、排水管15を介して上記ケーシング1側に固定され
た導出管16に接続され、上記溜部12に溜まったドレ
ン水は上記排水管15から上記導出管16を通して機外
へ排出される。尚、このドレンポンプ8にはフロートス
イッチ9が付設されており、該ドレンポンプ8は、上記
溜部12におけるドレン水の貯留量が所定以上となり上
記フロートスイッチ9がON作動することで起動され
る。
本願発明を適用して、上記排水管15の管路途中に、循
環管17の一端部17aを接続するとともに、該循環管
17の他端部17bを上記ドレンパン10の一端部10
aに開口させている。また、この循環管17の通路途中
には、スライムの発生を防止するための薬剤を収容した
洗浄剤フィルタ18が介設されており、上記循環管17
を通して上記ドレンポンプ8からドレン水の一部が還流
される際、該ドレン水中に上記薬剤が適量混合される。
調和機Zにおいては、ドレン水の排水時に次のような作
用効果が得られる。
熱交換器6から発生したドレン水が上記ドレンパン10
の溜部12に所定量以上貯留されると、上記フロートス
イッチ9からの信号を受けて上記ドレンポンプ8が起動
され、上記溜部12に溜まったドレン水が順次上記排水
管15を通して機外へ排出される。この際、上記ドレン
ポンプ8から上記排水管15側に吐出されるドレン水の
一部は、該排水管15から上記循環管17側に分流し、
その他端部17bから上記ドレンパン10の他端部10
b側に還流される。
流されたドレン水は、その水量が多いことから、該ドレ
ンパン10の排水溝11内を所要の流速をもって上記溜
部12側に流下する。この還流ドレン水の流れによって
上記排水溝11内に付着していた塵埃が洗い流され、ド
レン水とともに上記溜部12側に移動し、該溜部12か
ら上記ドレンポンプ8により機外へ排出される。このよ
うな還流ドレン水によるドレンパン10の排水溝11が
洗い流されることで、該排水溝11部分に付着堆積した
塵埃を原因とするカビとか悪臭の発生、あるいはドレン
ポンプ8の排水能力に影響を与えるスライムの発生が可
及的に抑制されるものである。
薬剤を混入するようにしているので、ドレン水の洗い流
し作用によるドレンパン10における塵埃の堆積抑制効
果がより一層顕著となるものである。さらに、上記循環
管17の管路途中に上記洗浄剤フィルタ18を介設し、
該循環管17を通して還流されるドレン水に上記薬剤を
混入させる構成としていることから、例えば上記ケーシ
ング1の周壁の上記洗浄剤フィルタ18に対応する位置
に作業開口(図示省略)を設けることで、上記ドレンパ
ン10を着脱することなく、上記作業開口を通して上記
洗浄剤フィルタ18への薬剤の補充等を行うことがで
き、その作業性の向上が期待できるものである。
排水管15の管路途中から上記循環管17を分岐させ、
この循環管17を介してドレン水の一部を上記ドレンパ
ン10の他端部10b側へ還流させるようにしていた
が、他の実施形態においてはドレン水の一部を上記熱交
換器6に散布するように構成することもできるものであ
る。
環管17とともに、あるいは上記循環管17に代えて、
上記排水管15の管路途中に分岐管20を接続するとと
もに該分岐管20を、上記熱交換器6の上面側に沿って
延設配置された散布管21に接続する。尚、この散布管
21は、ドレン水を可及的に均等に上記熱交換器6の上
部に散布するものであり、従って、例えばその管壁に多
数の小孔(図示省略)を形成したもの等が使用される。
また、上記分岐管20の途中には上記洗浄剤フィルタ1
8が介設されている。
8によりドレン水が上記排水管15側に吐出される場
合、その一部は上記排水管15から上記分岐管20側に
分流され、上記散布管21から上記熱交換器6の上面側
に散布される。
ン水は、該熱交換器6の各フィン13,13,・・の表
面を伝って流下し上記ドレンパン10側に滴下するが、
その際、このフィン13,13,・・の表面を伝って流
下するドレン水によって該フィン13,13,・・の表
面に付着していた塵埃が洗い流される。さらに、このド
レン水は上記熱交換器6側から上記ドレンパン10側に
滴下したドレン水は、該ドレンパン10の排水溝11を
その高位側(即ち、上記ドレンパン10の一端部10a
及び他端部10b側)から低位側(即ち、上記ドレンパ
ン10の溜部12側)に向かって流れるが、この際、こ
のドレン水によって上記ドレンパン10に付着していた
塵埃が洗い流される。
び上記ドレンパン10への塵埃の堆積が可及的に防止さ
れ、延いては上記熱交換器6とドレンパン10の双方に
おいて、堆積した塵埃を原因とするカビとか悪臭の発
生、あるいはドレンポンプ8の排水能力に影響を与える
スライムの発生が抑制されるものである。また、この場
合、散布されるドレン水に上記薬剤が混入されること
で、上記作用効果がさらに顕著となることは勿論であ
る。
の平面図(一部断面)である。
口、5は機内空間、6は熱交換器、7はファン、8はド
レンポンプ、9はフロートスイッチ、10はドレンパ
ン、11は排水溝、12は溜部、13はフィン、15は
排水管、16は導出管、17は循環管、18は洗浄剤フ
ィルタ、20は分岐管、21は散布管、Zは空気調和機
である。
Claims (2)
- 【請求項1】 熱交換器(6)の下方に配置されるドレ
ンパン(10)の適所にドレンポンプ(8)を備え、上
記熱交換器(6)で発生したドレン水を上記ドレンポン
プ(8)により機外へ排出するようにした空気調和機に
おいて、 上記ドレンポンプ(8)により排出されるドレン水の一
部を上記ドレンパン(10)の高位側部位に還流させ得
るようにしたことを特徴とする空気調和機の排水構造。 - 【請求項2】 請求項1において、 上記ドレンパン(10)の高位側部位に還流されるドレ
ン水に、スライムの発生を抑制する薬剤を混入させるこ
とを特徴とする空気調和機の排水構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10164839A JP3031333B2 (ja) | 1998-06-12 | 1998-06-12 | 空気調和機の排水構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10164839A JP3031333B2 (ja) | 1998-06-12 | 1998-06-12 | 空気調和機の排水構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11351604A JPH11351604A (ja) | 1999-12-24 |
JP3031333B2 true JP3031333B2 (ja) | 2000-04-10 |
Family
ID=15800911
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10164839A Expired - Fee Related JP3031333B2 (ja) | 1998-06-12 | 1998-06-12 | 空気調和機の排水構造 |
Country Status (1)
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JP5327360B1 (ja) * | 2012-06-05 | 2013-10-30 | 三菱電機株式会社 | 空気調和装置 |
JP2017012133A (ja) * | 2015-07-06 | 2017-01-19 | シャープ株式会社 | 栽培装置および栽培方法 |
JP2017012132A (ja) * | 2015-07-06 | 2017-01-19 | シャープ株式会社 | 栽培装置および栽培方法 |
JP6415416B2 (ja) * | 2015-10-09 | 2018-10-31 | 三菱電機ビルテクノサービス株式会社 | 空気調和機用ドレンパン洗浄装置 |
-
1998
- 1998-06-12 JP JP10164839A patent/JP3031333B2/ja not_active Expired - Fee Related
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