JP2007091666A - スライム抑制方法、ドレンアップ装置、空気調和機、水路及びスライム剥離剤 - Google Patents

スライム抑制方法、ドレンアップ装置、空気調和機、水路及びスライム剥離剤 Download PDF

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Abstract

【課題】 断続的ないしは継続的に水が流れる水路において、スライムの発生ないしは成長を抑制する。
【解決手段】 空気調和機におけるドレンアップ装置では、ドレンパン21の窪み部分21aにドレンパン21上に滴下されたドレン水を集め、この窪み部分21aに溜められたドレン水をドレンポンプ22により汲み上げることにより、ドレンパン21及びドレンポンプ22は、水(ドレン水)が断続的もしくは継続的に流れる水路となっている。ドレンパン21の窪み部分21aにカルシウムキレート剤添加手段24によりカルシウムキレート剤を持続的に添加することにより、カルシウムキレート剤の添加部分及びその下流である窪み部分21a及びドレンポンプ22において、スライムの発生ないしは成長を抑制する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、スライムの発生ないしは成長を抑制するためのスライム抑制方法、ドレンアップ装置、空気調和機、水路及びスライム剥離剤に関する。
水が断続的、継続的に流れる水路には、スライム(バイオフィルム)が発生し、水路の閉塞等の問題を引き起こす。例えば、空気調和機においては、室内空気は、蒸発器で冷却され、室内空気中の水分が凝縮して熱交換器のフィンに付着し、蒸発器の下方に載置されるドレンパンに滴下して集められる。ドレンパンに集められたドレン水は、例えば、天井埋込型の空気調和機においては、ドレンポンプを用いて強制的に外部に排出される。このように、ドレンパンにはドレン水が滞留するため、スライムが発生しやすく、スライムが発生すると、水漏れ等の問題が発生する。
このようなスライムによる問題を解決するため、スライムの発生ないしは成長を抑制するための様々な技術が開発されており、この中には、薬剤を用いるものもある(例えば、特許文献1参照。)。この特許文献1には、ドレンパンの内表面を銅又は銅合金などの銅系材料で形成することにより、溶出した銅イオンによりドレン水を殺菌し、スライムの発生を抑制する技術が開示されている。
一方、除菌方法として、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)の殺菌効果による除菌方法に関する技術が開発されている(例えば、特許文献2参照。)。この特許文献2には、広範囲の微生物に対する殺菌効果と、さまざまな酵母菌に対する破壊的効果とを有するのに十分な濃度のEDTA塩と溶媒とからなる除菌液に導管等を接触させることによる除菌方法に関する技術が開示されている。
特開2004−205132号公報(第5−7頁) 特表2005−510328号公報(第5−21頁)
上記特許文献1,2で開示されている技術は、殺菌効果によるものである。しかし、断続的ないしは継続的に水が流れる水路において、スライムの発生ないしは成長を抑制するためには、必ずしも殺菌を行う必要はない。一方、殺菌を行う場合、例えば、上述のEDTAについては、ある程度、高濃度で用いる必要がある。もし、殺菌を行うまでもなくスライムの発生ないし成長を抑制することができれば、スライムの発生ないし成長を抑制するためには、殺菌効果を有するほど生物に対する影響の大きい薬剤や高濃度の薬剤を用いなくてもよくなることが期待される。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、断続的ないしは継続的に水が流れる水路において、スライムの発生ないしは成長を抑制するためのスライム抑制方法、ドレンアップ装置、そのようなドレンアップ装置を備えた空気調和機、水路及びスライム剥離剤を提供することにある。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、水路中にカルシウム除去剤を添加することによりスライムの発生ないしは成長を抑制することを要旨とする。
これによれば、水路中にカルシウム除去剤を添加することにより、カルシウム除去剤を
添加した部分を含むその下流水路において、カルシウムを除去し、スライムの発生ないしは成長を抑制することができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のスライム抑制方法において、前記カルシウム除去剤により、固体表面に付着したスライムを剥離し、剥離したスライムを水流により押し流して除去することを要旨とする。
これによれば、固体表面に付着したスライムを剥離することにより、スライムの成長を抑制することができる。さらに、剥離したスライムを水流により押し流して除去することができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載のスライム抑制方法において、前記カルシウム除去剤はカルシウムキレート剤であることを要旨とする。
これによれば、カルシウムキレート剤を添加した部分を含むその下流水路において、カルシウムキレート剤によりカルシウムを除去し、スライムの発生ないしは成長を抑制することができる。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載のスライム抑制方法において、前記カルシウムキレート剤は、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)及びその金属塩の中から選ばれた少なくとも1種類の物質であることを要旨とする。
これによれば、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)により、スライムの発生ないしは成長を抑制することができる。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載のスライム抑制方法において、前記水路中に添加されたエチレンジアミン四酢酸(EDTA)の濃度は、0.001mM〜10mMであることを要旨とする。
これによれば、0.001mM〜10mMのエチレンジアミン四酢酸(EDTA)により、スライムの発生ないしは成長を抑制することができる。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜5に記載のスライム抑制方法において、前記水路はドレンアップ装置における水路であることを要旨とする。
これによれば、ドレンアップ装置における水路において、カルシウムを除去することにより、スライムの発生ないしは成長を抑制することができる。
請求項7に記載の発明は、水路にカルシウム除去剤を持続的に添加するカルシウム除去剤添加手段を備えたことを要旨とする。
これによれば、ドレンアップ装置の水路において、カルシウム除去剤添加手段により水路にカルシウム除去剤を持続的に添加して、カルシウム除去剤を添加した部分を含むその下流水路において、水路中のカルシウム除去剤の濃度を保ち、水路中のカルシウムを除去し続けることにより、スライムの発生ないしは成長を抑制することができる。
請求項8に記載の発明は、請求項7に記載のドレンアップ装置において、前記カルシウム除去剤はカルシウムキレート剤であることを要旨とする。
これによれば、ドレンアップ装置の水路において、カルシウムキレート剤を添加することにより、カルシウムキレート剤を添加した部分を含むその下流水路においてカルシウムを除去し、スライムの発生ないしは成長を抑制することができる。
請求項9に記載の発明は、請求項8に記載のドレンアップ装置において、前記カルシウムキレート剤は、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)及びその金属塩の中から選ばれた
少なくとも1種類の物質であることを要旨とする。
これによれば、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)により、スライムの発生ないしは成長を抑制することができる。
請求項10に記載の発明は、請求項8に記載のドレンアップ装置において、前記水路中に添加されたエチレンジアミン四酢酸(EDTA)の濃度は、0.001mM〜10mMであることを要旨とする。
これによれば、0.001mM〜10mMのカルシウムキレート剤により、ドレンアップ装置の水路において、スライムの発生ないしは成長を抑制することができる。
請求項11に記載の発明は、請求項7〜10のいずれか1つに記載のドレンアップ装置を備えたことを要旨とする。
これによれば、空気調和機に備えたドレンアップ装置の水路において、カルシウム除去剤を添加することにより、カルシウム除去剤を添加した部分を含むその下流水路においてカルシウムを除去することにより、スライムの発生ないしは成長を抑制することができる。
請求項12に記載の発明は、カルシウム除去剤を添加する手段を備え、添加されたカルシウム除去剤により、固体表面に付着したスライムを剥離し、剥離したスライムを水流により押し流して除去することを要旨とする。
これによれば、固体表面に付着したスライムを剥離することにより、スライムの成長を抑制することができる。さらに、剥離したスライムを水流により押し流して除去することができる。
請求項13に記載の発明は、固体表面に付着したスライムを剥離するためにカルシウム除去剤を含有させたことを要旨とする。
これによれば、カルシウム除去剤により、固体表面に付着したスライムを剥離することができ、これによりスライムの成長を抑制することができる。
本発明によれば、断続的ないしは継続的に水が流れる水路において、スライムの発生ないしは成長を抑制することができる。
以下、本発明を具体化した一実施形態を説明する。本実施形態では、断続的ないしは継続的に水が流れる水路において、スライムの発生ないしは成長を抑制するためのスライム抑制方法、ドレンアップ装置、そのようなドレンアップ装置を備えた空気調和機、水路及びスライム剥離剤として説明する。なお、細菌が産生する多糖類粘性物質(スライム)で囲まれた微生物の集合体であるバイオフィルムのことを、一般に「スライム」と呼ぶ場合がある。本明細書では、多糖類粘性物質(スライム)で囲まれた微生物の集合体(バイオフィルム)についても「スライム」と呼ぶこととする。
本発明のスライム抑制方法は、水路中にカルシウム除去剤を添加することによりスライムの発生ないしは成長を抑制するものである。
ここで、水路とは、水が断続的もしくは継続的に流れる状況にある場所をいう。本発明では、水路中にカルシウム除去剤を添加することにより、カルシウム除去剤を添加した部分を含むその下流水路において、カルシウムを除去し、スライムの発生ないしは成長を抑制する。
カルシウム除去剤とは、水中のカルシウムイオンを除去する作用を有するものをいう。例えば、カルシウムキレート剤は、カルシウムを中心金属として錯体(キレート)を形成する2個以上の配位原子をもつ配位子であって、環を形成してカルシウムと結合して錯体(キレート)を形成することにより、水中のカルシウムイオンを除去する。
カルシウムキレート剤としては、例えば、EDTA(エチレンジアミン四酢酸)、CDTA(トランス−1,2−ジアミノシクロヘキサン四酢酸)、HEDTA(ヒドロキシエチルエチレンジアミントリアセテート)、DTPA(ジエチレントリアミン五酢酸)、1,2−ジアミノシクロヘキサンテトラアセテート、及びヘキサメタホスフェート等が挙げられる。さらに、生分解性カルシウムキレート剤としては、例えば、L−アスパラギン酸−N,N−2酢酸4ナトリウム塩(L-Aspartate-N,N-diacetic acid tetrasodium salt)、N−2−ヒドロキシエチルイミノ2酢酸2ナトリウム塩(N-2-hydroxyethyliminodiacetic acid disodium salt)等が挙げられる。
なお、上記の各カルシウムキレート剤については、上記の各カルシウムキレート剤及びその金属塩の中から選ばれた少なくとも1種の物質を、スライムの発生ないしは成長を抑制するために用いるカルシウムキレート剤として用いることができる。例えば、EDTAについては、EDTA及びその金属塩の中から選ばれた少なくとも1種の物質を、スライムの発生ないしは成長を抑制するために用いるカルシウムキレート剤として用いることができる。
スライムの発生ないしは成長を抑制するために用いる場合、水路中におけるEDTAの濃度は、好ましくは、0.001mM〜10mMである。EDTAを用いた導管の除菌方法に関する技術が上記特許文献2において開示されているが、これは、殺菌効果を有する程の高濃度のEDTAにより除菌を行うものである。本発明にかかるカルシウムキレート剤の濃度は、殺菌効果を有するほどの高濃度ではなく、0.001mM〜10mMという低濃度のEDTAにより、スライムの発生ないしは成長を抑制することができる。このように、水路中のEDTAの濃度が0.001mM〜10mMとなるように水路中にEDTAを添加すると、このEDTAを添加した部分及びその下流の、この濃度が保たれる領域において、スライムの発生ないしは成長を抑制することができる。
発明者は、実施例として後述する試験を行い、低濃度のEDTAを添加することにより、スライムの発生ないしは成長が抑制されることを見いだした。EDTAは、上記のように、カルシウムキレート剤であって、カルシウムと錯体を形成することにより、水中のカルシウムイオンを除去する作用を有する。
スライム(バイオフィルム)の初期発生においては、細菌が固体表面に付着することにより、固体表面に吸着し、濃縮された栄養源を利用して増殖すると同時に水分保持等のためスライムと呼ばれる多糖類粘性物質を産生する。この多糖類粘性物質(スライム)のネットは、栄養素を捕捉するだけでなく、他のタイブの微生物細胞も取り込む。新たに取り込まれた微生物は他の微生物の排泄物を代謝すると同時に、自分自身の排泄物を産生し、この排泄物を他の細胞が利用する。このようにして発達したバイオフィルムが形成される。
このようなバイオフィルムの物理的強度を支えているのは,細胞外に分泌生産される高分子量化合物(Extracellular Polymeric Substances; EPS)である。緑膿菌ではアルギン酸がその役割を担っており、その他、多くの細菌のEPSも多糖類である。すなわち、多糖類粘性物質(スライム)によりバイオフィルムの物理的強度が支えられる。
一方、アルギン酸はカルシウムイオンの存在により、アルギン酸カルシウムとなり固形化する。
カルシウムキレート剤等のカルシウム除去剤により水中のカルシウムイオンを除去すると、アルギン酸と反応するカルシウムイオンが除去されることで、アルギン酸はカルシウムイオンと反応しないためアルギン酸カルシウムとならず、固形化されない。この結果、スライム(バイオフィルム)の発生ないしは成長が抑制されるものと考えられる。
カルシウムイオンが細胞の代謝に必要であることは周知であるが、このように、スライムの発生ないしは成長にもカルシウムイオンが重要な働きをすると考えられる。そして、上述のように低濃度のEDTAの添加によりスライムの発生ないし成長が抑制されたのは、カルシウムキレート剤であるEDTAによりカルシウムが除去されたことにより、スライムの発生ないし成長に必要なカルシウムが不足したことによるものと考えられる。
このように、殺菌効果を有する程の高濃度でなく、低濃度(0.001mM〜10mM)のEDTAにより、スライムの発生ないしは成長を抑制できる。
また、カルシウムイオンを除去することによりスライムの発生ないしは成長を抑制するということから、他のカルシウムキレート剤や、カルシウムイオンを除去するその他のカルシウム除去剤を用いても、同様の効果を得ることができる。
さらに、発明者は、後述する試験を行い、EDTAを添加することにより、固体表面に付着したスライムが剥離し、剥離したスライムについては成長が停止することを見いだした。上述のように、EDTAはカルシウムキレート剤であり、水中のカルシウムイオンを除去する作用を有するため、固体表面に付着したスライムのEDTAによる剥離についても、カルシウムイオンの除去によることが考えられる。
このように、固体表面にスライムが付着している場合も、EDTAのようなカルシウム除去剤の添加によりスライムを剥離することができ、剥離したスライムについては成長が停止するため、スライムの成長を抑制することができる。さらに、水が連続的又は断続的に流れる水路では、剥離したスライムを水流により押し流して除去することができる。
(適用例)
以下、適用例について説明する。なお、本発明は以下の適用例に限定されるものではない。
<適用例1>
本発明のスライム抑制方法を適用する水路として、例えば、ドレン水を溜めてドレンポンプにより吸い上げて排出するドレンアップ装置が挙げられる。このようなドレンアップ装置を備えた機器として、例えば、空気調和機が挙げられる。なお、空気調和機には、空気清浄機や加湿器を含むものとする。
図1に示すように、空気調和機におけるドレンアップ装置では、ドレンパン21の窪み部分21aにドレンパン21上に滴下されたドレン水を集め、この窪み部分21aに溜められたドレン水をドレンポンプ22により汲み上げる。すなわち、ドレンパン21の窪み部分21aには、ドレンパン21上に滴下されたドレン水が流れ込み、ドレンポンプ22により排出されることにより、水(ドレン水)が断続的もしくは継続的に流れる水路となっている。また、ドレンポンプ22も、ドレンパン21からドレン水を汲み上げることにより、水(ドレン水)が断続的もしくは継続的に流れる水路となっている。このような断続的もしくは継続的に水(ドレン水)が流れる水路において、カルシウム除去剤添加手段としてのカルシウムキレート剤添加手段24により、カルシウムキレート剤を持続的に添加する。
カルシウムキレート剤添加手段24としては、例えば、固体状態のカルシウムキレート剤を溶かしていくことにより持続的にカルシウムキレート剤を添加するものや、液体状態のカルシウムキレート剤を持続的に注入することにより持続的にカルシウムキレート剤を添加するものが挙げられる。
この例では、ドレンパン21の窪み部分21aに溜められたドレン水にカルシウムキレート剤添加手段24によりカルシウムキレート剤を持続的に添加する。これにより、ドレンパン21の窪み部分21a内のドレン水におけるカルシウムキレート剤の濃度を所定の濃度に保たれる。そして、この所定の濃度のカルシウムキレート剤を含むドレン水をドレンポンプ22により汲み上げることにより、ドレンポンプで汲み上げられるドレン水についても、所定の濃度のカルシウムキレート剤を含むようにすることができる。
なお、ここでは、ドレンパン21上において、ドレン水が集められる窪み部分21aにカルシウムキレート剤を添加したが、ドレンパン21上の上流の位置にカルシウムキレート剤を添加し、窪み部分21aにカルシウムキレート剤がドレン水とともに流れ込むようにしてもよい。また、ここでは、カルシウム除去剤としてカルシウムキレート剤を用いたが、水(ドレン水)中のカルシウムイオンを除去することができれば、カルシウム除去剤としてどのようなものを用いてもよい。
上記適用例では、空気調和機のドレンアップ装置に本発明のスライム抑制方法を適用したが、これに限られるものではなく、その他機器のドレンアップ装置についても、同様に適用可能である。また、ドレンアップ装置に限らず、水が断続的もしくは継続的に流れる水路において、本発明のスライム抑制方法を適用可能である。
<適用例2>
本発明のスライム抑制方法を適用する水路としては、例えば、空気調和機のドレン配管が挙げられる。ドレン配管の基材表面(固体表面)にスライムが付着した場合であっても、EDTA等のカルシウム除去剤を添加することにより、スライムが固体表面から剥離され、剥離したスライムについては成長が停止するためスライムの成長を抑制できる。さらに、剥離したスライムを水流で押し流すことにより、スライムを除去することができる。
また、このようにEDTA等のカルシウム除去剤により、基材表面に付着したスライムを剥離するものを、ドレン配管のスライム剥離剤として用いる。例えば、EDTAによりスライムを固体表面から剥離し、スライムを剥離するために他の成分を含有しないスライム剥離剤であれば、完全に洗い流す必要がない。このため、ドレン配管の洗浄が容易となり、さらに、空気調和機の使用中に、このようなスライム剥離剤をドレン配管に添加することができる。従って、空気調和機の使用中に、ドレン配管の基材表面に付着したスライムを剥離し、スライムの成長を抑制でき、剥離したスライムを押し流して除去できる。
また、ドレン配管の基材表面にスライムが付着した場合であっても、EDTA等のカルシウム除去剤によりスライムを剥離できるため、この場合、カルシウム除去剤の添加は断続的に行ってもよい。また、基材表面(固体表面)から剥離されるとスライムの成長が停止し、剥離したスライムをすぐに水流で押し流さなくても水路におけるスライムの成長を抑制できるため、ドレン配管において水流が発生するのは継続的でも断続的でもよい。
なお、上記適用例では、水路として空気調和機のドレン配管を挙げたが、これに限定されるものではなく、水が断続的又は継続的に流れる水路であればよい。また、上記適用例では、EDTA等のカルシウム除去剤により、固体表面に付着したスライムを剥離するスライム剥離剤を、空気調和機のドレン配管に用いる場合について説明したが、これに限定
されるものではない。このようなスライム剥離剤は、固体表面に付着したスライムを剥離する場合に用いることができる。さらに、水路にこのようなスライム剥離剤を用いれば、剥離したスライムを、水流により押し流して除去することができる。
以下、実施例により本発明をさらに詳しく説明するが、本発明は以下の実施例により何ら限定されるものではない。
(実施例1)
培養容器にフィールド採取スライムと培養液を加え、スライム中の細菌を培養した。3日間培養後、この培養容器に、EDTAを加えた培養液を連続的に供給した。このEDTAを加えた培養液を連続的に供給し始めた時点を0日(開始時点)とし、4日後、10日後にこの培養容器から液を採取して、下記のようにして菌数の測定を行った。
連続的に培養容器に供給したEDTAを加えた培養液としては、EDTAの濃度を、2mM、0.2mM、0.02mMとしたものをそれぞれ用いた。また、コントロールとして、EDTAを含まない培養液を用いた。なお、EDTAを加えた培養液は、培養液にエチレンジアミン四酢酸(EDTA)2ナトリウムを加えて調整した。上記のスライム中の細菌を培養した培養容器は、連続して供給する各培養液(2mM、0.2mM、0.02mMのEDTAをそれぞれ含む培養液、EDTAを含まない培養液(コントロール))に対応して4つ用意し、各培養液を、それぞれ各培養容器に供給した。
そして、連続培養開始から4日後、10日後に、各培養容器から液を採取し、菌数の測定を行った。具体的な測定内容及び測定結果を以下に示す。
連続培養開始から4日後に各培養容器から液5mlを採取し、1倍(希釈なし)、1×102倍、1×104倍、1×106倍に希釈して、標準寒天培地の栄養素をベースにした
一般生菌数測定用の培地(コンパクトドライTC(日水製薬株式会社製))に1ml分注し、48時間培養後のコロニー数をカウントした。表1に、この結果を示す。
Figure 2007091666
表1に示すように、2mMのEDTAを含む培養液による連続培養では細菌は検出されなかった。0.2mM、0.02mMのEDTAを含む培養液による連続培養では、菌数は、それぞれ、5×102CFU/ml、3×102CFU/mlと、コントロールの2×105CFU/mlと比較してかなり少ない値であった。
さらに、連続培養を継続し、連続培養開始から10日後に各培養容器から液5mlを採取し、1倍(希釈なし)、1×102倍、1×104倍、1×106倍に希釈して、コンパ
クトドライTCに1ml分注し、48時間培養後のコロニー数をカウントした。表2に、この結果を示す。
Figure 2007091666
表2に示すように、2mMのEDTAを含む培養液による連続培養では細菌は検出されなかった。0.2mM、0.02mMのEDTAを含む培養液による連続培養では、菌数はそれぞれ4×10CFU/ml,3×10CFU/mlと、コントロールの2×106
CFU/mlと比較してかなり少ない値であった。また、10日後では、コントロールでは連続培養開始から4日後よりも菌数が増加しているのに対し、0.2mM、0.02mMのEDTAを含む培養液による連続培養では、菌数は連続培養開始から4日後よりも減少していた。
また、連続培養開始後27日目まで、スライムの発生ないしは成長の様子を観察した。この結果、コントロールについてはスライムが形成され、日数が経過するうちに徐々に顕著になっていったのに対し、2mM、0.2mM、0.02mMのEDTAを含む各培養液による場合は、スライムの形成が見られなかった。
(実施例2)
培養容器にフィールド採取スライムと培養液を加え、スライム中の細菌を培養した。1日培養後、この培養容器に0.002mMのEDTAを加えた培養液を連続的に供給した。また、コントロールとして、EDTAを含まない培養液を用いた。なお、EDTAを加えた培養液は、培養液にエチレンジアミン四酢酸(EDTA)2ナトリウムを加えて調整した。上記のスライム中の細菌を培養した培養容器は、連続して供給する各培養液(0.002mMのEDTAを含む培養液、EDTAを含まない培養液(コントロール))についてそれぞれ用意し、各培養液を、それぞれ各培養容器に供給した。
そして、EDTAを加えた培養液を連続的に供給し始めた時点を0日(開始時点)とし、連続培養開始から7日後に各培養容器から液を採取し、菌数の測定を行った。具体的な測定内容及び測定結果を以下に示す。
連続培養開始から7日後に各培養容器から液5mlを採取し、1倍(希釈なし)、1×102倍、1×104倍に希釈して、標準寒天培地の栄養素をベースにした一般生菌数測定用の培地(コンパクトドライTC(日水製薬株式会社製))に1ml分注し、48時間培養後のコロニー数をカウントした。表3に、この結果を示す。
Figure 2007091666
このように、連続培養開始から7日後に採取した場合、0.002mMのEDTAを含む培養液では、菌数は、3×102CFU/mlと、コントロールの2×105CFU/mlと比較してかなり少ない値であった。
(実施例3)
培養容器にフィールド採取スライムと培養液を加え、スライム中の細菌を培養した。1日培養後、この培養容器に培養液を連続的に供給した。そして、培養液の連続的な供給を開始した7日後(培養7日目)に、供給している培養液にEDTAを添加し、このEDTAを含む培養液の供給を開始した。
連続的に培養容器に供給したEDTAを加えた培養液としては、EDTAの濃度を、0.2mM、0.02mMとしたものをそれぞれ用いた。また、コントロールとして、EDTAを添加しない培養液を用いた。なお、EDTAを添加した培養液は、培養液にエチレンジアミン四酢酸(EDTA)2ナトリウムを加えて調整した。上記のスライム中の細菌を培養した培養容器は、連続して供給する各培養液(0.2mM、0.02mMのEDTAをそれぞれ含む培養液、EDTAを添加しない培養液(コントロール))に対応して3つ用意し、各培養液を、それぞれ各培養容器に供給した。そして、培養容器内のスライムの状態を観察した。
培養液を連続的に供給し始めた時点を0日(開始時点)とし、培養7日目(EDTA添加)、培養9日目(EDTA添加2日後)、培養12日目(EDTA添加5日後)、培養20日目(EDTA添加13日後)の、培養容器内のスライムの状態を表4に示す。
Figure 2007091666
表4に示すように、培養7日目のEDTAを添加した培養液の供給開始時には、コントロール、0.2mM、0.02mMのEDTAを含む培養液をそれぞれ供給する培養容器とも、培養容器内の培養液の深さ(約10mm)の半分を占める程度のスライムが形成されていた(表7においては、これを「++」で示す。)。そして、コントロールについては、徐々に増加し、培養20日目には、培養容器内の培養液の深さの全部を占めるスライムが形成された(表7においては、これを「++++」で示す。)。これに対し、培養7日目に0.2mMのEDTAを添加した培養液の供給を開始した場合は、EDTA添加開始後に、スライムが培養容器の基材から剥離し始めた。そして、培養9日目(EDTA添加2日後)には、添加位置での剥離が進み、スライムがほとんど基材から剥離した。そして、培養12日目(EDTA添加5日後)、培養20日目(EDTA添加13日後)には大きな変化はなかった。また、培養容器内のスライムの成長は、EDTA添加開始時(培養7日目)から殆ど見られなかった。
また、培養7日目に0.02mMのEDTAを添加した培養液の供給を開始した場合は、培養12日目(EDTA添加5日後)、培養20日目(EDTA添加13日後)にスライムの基材からの剥離が観察された。また、培養容器内のスライムの成長は、培養7日目のEDTA添加開始時から殆ど見られなかった。このように、0.2mM、0.02mMのEDTAを添加した場合、いずれもスライムの基材からの剥離が観察され、特に、EDTAの濃度が高いほど、より早く剥離が進行した。また、培養容器内のスライムの成長は、EDTA添加開始時(培養7日目)から殆ど見られなかった。
また、培養12日目(EDTA添加5日後)に、各培養容器から液を採取し、菌数の測定を行った。具体的な測定内容及び測定結果を以下に示す。
培養12日目(EDTA添加5日後)に各培養容器から液5mlを採取し、1倍(希釈なし)、1×103倍、1×105倍に希釈して、標準寒天培地の栄養素をベースにした一般生菌数測定用の培地(コンパクトドライTC(日水製薬株式会社製))に1ml分注し、48時間培養後のコロニー数をカウントした。表5に、この結果を示す。
Figure 2007091666
表5に示すように、0.2mM、0.02mMのEDTAを添加した場合では、EDTA添加5日後における菌数は、それぞれ1×103CFU/ml、2×103CFU/mlと、コントロールの5×105CFU/mlと比較してかなり少ない値であった。
本発明の一実施形態にかかるドレンアップ装置の説明図。
符号の説明
21…ドレンパン、22…ドレンポンプ、24…カルシウム除去剤添加手段としてのカルシウムキレート剤添加手段。

Claims (13)

  1. 水路中にカルシウム除去剤を添加することによりスライムの発生ないしは成長を抑制することを特徴とするスライム抑制方法。
  2. 前記カルシウム除去剤により、固体表面に付着したスライムを剥離し、剥離したスライムを水流により押し流して除去することを特徴とする請求項1に記載のスライム抑制方法。
  3. 前記カルシウム除去剤はカルシウムキレート剤であることを特徴とする請求項1又は2に記載のスライム抑制方法。
  4. 前記カルシウムキレート剤は、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)及びその金属塩の中から選ばれた少なくとも1種類の物質であることを特徴とする請求項3に記載のスライム抑制方法。
  5. 前記水路中に添加されたエチレンジアミン四酢酸(EDTA)の濃度は、0.001mM〜10mMであることを特徴とする請求項4に記載のスライム抑制方法。
  6. 前記水路はドレンアップ装置における水路であることを特徴とする請求項1〜5に記載のスライム抑制方法。
  7. 水路にカルシウム除去剤を持続的に添加するカルシウム除去剤添加手段を備えたことを特徴とするドレンアップ装置。
  8. 前記カルシウム除去剤はカルシウムキレート剤であることを特徴とする請求項7に記載のドレンアップ装置。
  9. 前記カルシウムキレート剤は、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)及びその金属塩の中から選ばれた少なくとも1種類の物質であることを特徴とする請求項8に記載のドレンアップ装置。
  10. 前記水路中に添加されたエチレンジアミン四酢酸(EDTA)の濃度は、0.001mM〜10mMであることを特徴とする請求項9に記載のドレンアップ装置。
  11. 請求項7〜10のいずれか1つに記載のドレンアップ装置を備えたことを特徴とする空気調和機。
  12. カルシウム除去剤を添加する手段を備え、添加されたカルシウム除去剤により、固体表面に付着したスライムを剥離し、剥離したスライムを水流により押し流して除去することを特徴とする水路。
  13. 固体表面に付着したスライムを剥離するためにカルシウム除去剤を含有させたことを特徴とするスライム剥離剤。
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