JP2007091666A - スライム抑制方法、ドレンアップ装置、空気調和機、水路及びスライム剥離剤 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 空気調和機におけるドレンアップ装置では、ドレンパン21の窪み部分21aにドレンパン21上に滴下されたドレン水を集め、この窪み部分21aに溜められたドレン水をドレンポンプ22により汲み上げることにより、ドレンパン21及びドレンポンプ22は、水(ドレン水)が断続的もしくは継続的に流れる水路となっている。ドレンパン21の窪み部分21aにカルシウムキレート剤添加手段24によりカルシウムキレート剤を持続的に添加することにより、カルシウムキレート剤の添加部分及びその下流である窪み部分21a及びドレンポンプ22において、スライムの発生ないしは成長を抑制する。
【選択図】 図1
Description
これによれば、水路中にカルシウム除去剤を添加することにより、カルシウム除去剤を
添加した部分を含むその下流水路において、カルシウムを除去し、スライムの発生ないしは成長を抑制することができる。
これによれば、カルシウムキレート剤を添加した部分を含むその下流水路において、カルシウムキレート剤によりカルシウムを除去し、スライムの発生ないしは成長を抑制することができる。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載のスライム抑制方法において、前記水路中に添加されたエチレンジアミン四酢酸(EDTA)の濃度は、0.001mM〜10mMであることを要旨とする。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜5に記載のスライム抑制方法において、前記水路はドレンアップ装置における水路であることを要旨とする。
請求項7に記載の発明は、水路にカルシウム除去剤を持続的に添加するカルシウム除去剤添加手段を備えたことを要旨とする。
これによれば、ドレンアップ装置の水路において、カルシウムキレート剤を添加することにより、カルシウムキレート剤を添加した部分を含むその下流水路においてカルシウムを除去し、スライムの発生ないしは成長を抑制することができる。
少なくとも1種類の物質であることを要旨とする。
請求項10に記載の発明は、請求項8に記載のドレンアップ装置において、前記水路中に添加されたエチレンジアミン四酢酸(EDTA)の濃度は、0.001mM〜10mMであることを要旨とする。
請求項11に記載の発明は、請求項7〜10のいずれか1つに記載のドレンアップ装置を備えたことを要旨とする。
これによれば、カルシウム除去剤により、固体表面に付着したスライムを剥離することができ、これによりスライムの成長を抑制することができる。
ここで、水路とは、水が断続的もしくは継続的に流れる状況にある場所をいう。本発明では、水路中にカルシウム除去剤を添加することにより、カルシウム除去剤を添加した部分を含むその下流水路において、カルシウムを除去し、スライムの発生ないしは成長を抑制する。
カルシウムキレート剤等のカルシウム除去剤により水中のカルシウムイオンを除去すると、アルギン酸と反応するカルシウムイオンが除去されることで、アルギン酸はカルシウムイオンと反応しないためアルギン酸カルシウムとならず、固形化されない。この結果、スライム(バイオフィルム)の発生ないしは成長が抑制されるものと考えられる。
また、カルシウムイオンを除去することによりスライムの発生ないしは成長を抑制するということから、他のカルシウムキレート剤や、カルシウムイオンを除去するその他のカルシウム除去剤を用いても、同様の効果を得ることができる。
以下、適用例について説明する。なお、本発明は以下の適用例に限定されるものではない。
本発明のスライム抑制方法を適用する水路として、例えば、ドレン水を溜めてドレンポンプにより吸い上げて排出するドレンアップ装置が挙げられる。このようなドレンアップ装置を備えた機器として、例えば、空気調和機が挙げられる。なお、空気調和機には、空気清浄機や加湿器を含むものとする。
本発明のスライム抑制方法を適用する水路としては、例えば、空気調和機のドレン配管が挙げられる。ドレン配管の基材表面(固体表面)にスライムが付着した場合であっても、EDTA等のカルシウム除去剤を添加することにより、スライムが固体表面から剥離され、剥離したスライムについては成長が停止するためスライムの成長を抑制できる。さらに、剥離したスライムを水流で押し流すことにより、スライムを除去することができる。
されるものではない。このようなスライム剥離剤は、固体表面に付着したスライムを剥離する場合に用いることができる。さらに、水路にこのようなスライム剥離剤を用いれば、剥離したスライムを、水流により押し流して除去することができる。
(実施例1)
培養容器にフィールド採取スライムと培養液を加え、スライム中の細菌を培養した。3日間培養後、この培養容器に、EDTAを加えた培養液を連続的に供給した。このEDTAを加えた培養液を連続的に供給し始めた時点を0日(開始時点)とし、4日後、10日後にこの培養容器から液を採取して、下記のようにして菌数の測定を行った。
連続培養開始から4日後に各培養容器から液5mlを採取し、1倍(希釈なし)、1×102倍、1×104倍、1×106倍に希釈して、標準寒天培地の栄養素をベースにした
一般生菌数測定用の培地(コンパクトドライTC(日水製薬株式会社製))に1ml分注し、48時間培養後のコロニー数をカウントした。表1に、この結果を示す。
クトドライTCに1ml分注し、48時間培養後のコロニー数をカウントした。表2に、この結果を示す。
CFU/mlと比較してかなり少ない値であった。また、10日後では、コントロールでは連続培養開始から4日後よりも菌数が増加しているのに対し、0.2mM、0.02mMのEDTAを含む培養液による連続培養では、菌数は連続培養開始から4日後よりも減少していた。
培養容器にフィールド採取スライムと培養液を加え、スライム中の細菌を培養した。1日培養後、この培養容器に0.002mMのEDTAを加えた培養液を連続的に供給した。また、コントロールとして、EDTAを含まない培養液を用いた。なお、EDTAを加えた培養液は、培養液にエチレンジアミン四酢酸(EDTA)2ナトリウムを加えて調整した。上記のスライム中の細菌を培養した培養容器は、連続して供給する各培養液(0.002mMのEDTAを含む培養液、EDTAを含まない培養液(コントロール))についてそれぞれ用意し、各培養液を、それぞれ各培養容器に供給した。
培養容器にフィールド採取スライムと培養液を加え、スライム中の細菌を培養した。1日培養後、この培養容器に培養液を連続的に供給した。そして、培養液の連続的な供給を開始した7日後(培養7日目)に、供給している培養液にEDTAを添加し、このEDTAを含む培養液の供給を開始した。
培養12日目(EDTA添加5日後)に各培養容器から液5mlを採取し、1倍(希釈なし)、1×103倍、1×105倍に希釈して、標準寒天培地の栄養素をベースにした一般生菌数測定用の培地(コンパクトドライTC(日水製薬株式会社製))に1ml分注し、48時間培養後のコロニー数をカウントした。表5に、この結果を示す。
Claims (13)
- 水路中にカルシウム除去剤を添加することによりスライムの発生ないしは成長を抑制することを特徴とするスライム抑制方法。
- 前記カルシウム除去剤により、固体表面に付着したスライムを剥離し、剥離したスライムを水流により押し流して除去することを特徴とする請求項1に記載のスライム抑制方法。
- 前記カルシウム除去剤はカルシウムキレート剤であることを特徴とする請求項1又は2に記載のスライム抑制方法。
- 前記カルシウムキレート剤は、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)及びその金属塩の中から選ばれた少なくとも1種類の物質であることを特徴とする請求項3に記載のスライム抑制方法。
- 前記水路中に添加されたエチレンジアミン四酢酸(EDTA)の濃度は、0.001mM〜10mMであることを特徴とする請求項4に記載のスライム抑制方法。
- 前記水路はドレンアップ装置における水路であることを特徴とする請求項1〜5に記載のスライム抑制方法。
- 水路にカルシウム除去剤を持続的に添加するカルシウム除去剤添加手段を備えたことを特徴とするドレンアップ装置。
- 前記カルシウム除去剤はカルシウムキレート剤であることを特徴とする請求項7に記載のドレンアップ装置。
- 前記カルシウムキレート剤は、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)及びその金属塩の中から選ばれた少なくとも1種類の物質であることを特徴とする請求項8に記載のドレンアップ装置。
- 前記水路中に添加されたエチレンジアミン四酢酸(EDTA)の濃度は、0.001mM〜10mMであることを特徴とする請求項9に記載のドレンアップ装置。
- 請求項7〜10のいずれか1つに記載のドレンアップ装置を備えたことを特徴とする空気調和機。
- カルシウム除去剤を添加する手段を備え、添加されたカルシウム除去剤により、固体表面に付着したスライムを剥離し、剥離したスライムを水流により押し流して除去することを特徴とする水路。
- 固体表面に付着したスライムを剥離するためにカルシウム除去剤を含有させたことを特徴とするスライム剥離剤。
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