JP3031331U - ドラムのアクセサリ取付け用ホルダ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ドラムのアクセサリ取付け用ホルダの提供。 【解決手段】 挟持ブロックと挟持片の張合角度を調整
することで、確実にカウンターフープを挟みつけること
ができ、さらに、リング部、円錐状ブロック、止め輪な
どの構造により、各種の異なる太さ及び形状の連接棒を
挿設でき、異なるドラムのアクセサリを加設でき、ま
た、取り外しが簡単で、さらに、大幅に連接棒とドラム
の対応方向と高さが調整でき、ドラムのアクセサリを適
当な位置に設置できる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は膜鳴楽器であるドラムに使用される一種の連接具であり、特にドラム のカウンターフープを挟持してマイクロホンやカウベル、シンバルなどアクセサ リを取り付けるのに用いられる、ドラムのアクセサリ取付け用ホルダに関する。

【０００２】

【従来の技術】

図１に示されるのは、一つの従来のドラムのアクセサリ取付け用ホルダであり 、該ホルダは一つの長弧形の片体に一体成形され、その中の一端部は幅広に設け られて内側に弯曲し、該片体の内側面が延伸されて一つの挟持片が設けられ、内 側に弯曲した部分とこの挟持片とで挟持部が形成されており、該挟持部の相対す る面には横列の複数の歯溝が設けられ、該挟持部によるドラムのカウンターフー プの挟持力が増されている。該ホルダの別の一端面には一つの長形孔が穿たれて ボルトが組み合わされ、長形孔の内側に一つのクランクロッドが鎖設され、クラ ンンクロッドがさらにその他のドラムのアクセサリが架設される。

【０００３】 従来のホルダは、その挟持部の開放の大きさは固定されていて、各種のドラム のカウンターフープに適用できるものではなく、且つクランクロッドも固定式に 鎖固されるため、クランクロッドに取り付けられるアクセサリも固定方向にしか 取り付けられず、調整できなかった。このような不便さの原因は、いずれも該ホ ルダが一体成形されて調整不能な様態とされていることにあり、もし不適用の状 態で無理やり使用しようとすると、ホルダが断裂し破損しやすかった。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

本考案では、各種のドラムのカウンターフープに適用でき、且つ任意に各タイ プの連接棒を挿設でき、連接棒を各種使用位置と高度に調節できるものとし、以 て各種のドラムのアクセサリを適当な位置に取り付けられる、一種のホルダを提 供することを課題とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

請求項１の考案は、一つの挟持ブロック１０を備え、該挟持ブロック１０は縦 の連接部１１と横の挟持部１２に分けられ、該挟持部１２の端部上面には少なく とも一つの嵌止め溝１２１が設けられ、 上記連接部１１の下方近くの適当な位置には、軸方向に一孔１１１が設けられ 、一つの連接部材１１２が通されて、挟持部１２の相対する側辺に一つの挟持片 ２０が枢接され、 該連接部１１の側辺の該挟持片２０に対応する端部の位置には一つの連接孔１ ３が穿たれ、一つの固定ボルト１３１が通され、該固定ボルト１３１の該連接孔 １３より伸出する端部に一つのばね１３２が嵌められ、該ばね１３２の一端部は 該挟持片２０に当接し、該固定ボルト１３１の開放端部はさらに挟持片２０を通 過した後、一つの座金１３３と一つの蝶ナット１３４で固定され、挟持片２０の 傾斜角度が調整可能とされて、挟持片２０と挟持ブロック１０の挟持部１２の間 の開きの角度が調整可能とされ、各種のドラムのカウンターフープ３０を挟み付 られるものとされ、 該挟持ブロック１０の上端部には軸方向に一つのリング部１４が設けられ、該 リング部１４の壁面には一つの孔１４１が穿たれ、該リング部１４内には一つの ばね１４２が嵌設され、該リング部１４の開放端部には一つの円錐状ブロック１ ５が設けられ、該円錐状ブロック１５の中央には一つの孔１５１が穿たれ、該円 錐状ブロック１５の一側面はばね１４２を押さえるのに用いられ、もう一つの側 面に弁形開口１５２が設けられ、一つのスクリューロッド１６１を備えた一つの 止め輪１６の、該スクリューロッド１６１が、円錐状ブロック１５、ばね１４２ 、及びリング部１４を穿過し、該スクリューロッド１６１のリング部１４を穿出 する端部が、座金１７及び一つの蝶ナット１８で固定され、該止め輪１６は該円 錐状ブロック１５の弁形開口１５２に横設され、各形の連接棒１９が縦向きに該 止め輪１６に穿設可能とされていることを特徴とする、ドラムのアクセサリ取付 け用ホルダとしている。

【０００６】 請求項２の考案は、請求項１のドラムのアクセサリ取付け用ホルダで、その中 、挟持片２０は一つの円弧形片体とされ、その中央には軸方向に一つの孔２１が 穿たれて、連接部材１１２を以て該挟持片２０が枢接され、該挟持片２０の一端 部の該挟持ブロック１０の挟持部１２と対応する側面には複数の嵌止め溝２２が 設けられ、該挟持片２０のもう一端部は径方向に上向きに弯曲、延伸され、連接 部１１に向かって適当に弯曲し、その端部中央には下向きに一つの長溝２３が設 けられ、該長溝２３に固定ボルト１３１が穿設されることを特徴とする、ドラム のアクセサリ取付け用ホルダとしている。

【０００７】 請求項３の考案は、請求項１のドラムのアクセサリ取付け用ホルダで、その中 、弁形開口１５２の縦向辺は角形辺１５３とされていることを特徴とする、ドラ ムのアクセサリ取付け用ホルダとしている。

【０００８】

【考案の実施の形態】

本考案のホルダは、挟持ブロックと挟持片の張合角度を調整することで、確実 にカウンターフープを挟みつけることができ、さらに、リング部、円錐状ブロッ ク、止め輪などの構造により、各種の異なる太さ及び形状の連接棒を挿設でき、 異なるドラムのアクセサリを加設でき、また、取り外しが簡単で、さらに、大幅 に連接棒とドラムの対応方向と高さが調整でき、ドラムのアクセサリを適当な位 置に設置できる。

【０００９】

【実施例】

図２、３、及び図４、図５に示されるように、本考案は、一つの挟持ブロック １０を備え、該挟持ブロック１０は略Ｌ形を呈し、縦の連接部１１と横の挟持部 １２に分けられ、該挟持部１２の端部上面には少なくとも一つの嵌止め溝１２１ が設けられている。

【００１０】 上記連接部１１の下方近くの適当な位置には、軸方向に一孔１１１が設けられ 、一つの連接部材１１２が通されて（該連接部材１１２は例えばリベットとされ る）、該連接部材１１２により挟持部１２の相対する側辺に一つの挟持片２０が 枢接されている。

【００１１】 該挟持片２０は一つの円弧形の片体とされ、その中央には軸方向に一つの孔２ １が穿たれ、該孔２１が連接部材１１２による枢接に利用され、以て該挟持片２ ０が回転自在に連接される。該挟持片２０の一端部の、該挟持ブロック１０の挟 持部１２と対応する側面には、複数の嵌止め溝２２が設けられている。該挟持片 ２０のもう一端部は径方向上で弯曲、延伸され、並びに連接部１１に向かって適 当に弯曲し、その端部中央には下向きに一つの長溝２３が設けられている。

【００１２】 連接部１１の側辺の、該挟持片２０の長溝２３に相対する位置には、一つの連 接孔１３が穿たれ、該連接孔１３のもう一つの側辺には一つの固定ボルト１３１ が穿入され、該固定ボルト１３１の該連接孔１３より伸出する端部に一つのばね １３２が嵌められ、該ばね１３２の一端部は該挟持片２０に当接し、該固定ボル ト１３１の開放端部はさらに挟持片２０の長溝２３を通過した後、一つの座金１ ３３と一つの蝶ナット１３４で固定され、該蝶ナット１３４は挟持片２０の傾斜 角度を調整するのに用いられる。図４、５に示されるように、該挟持片２０を調 整して、挟持片２０と挟持ブロック１０の挟持部１２を比較的拡張した角度とし たい時には、蝶ナット１３４を弛め、該ばね１３２の圧迫を弛め、ばね１３２を やや回復させて該挟持片２０を圧迫させる。該挟持片２０の端部が圧迫された後 、嵌止め溝２２を有する端部は上向きに起こされ、挟持ブロック１０の挟持部１ ２との間の開きの角度が増す。上述の調整方式により、挟持片２０と挟持部１２ は各種のドラムのカウンターフープ３０の厚みに対応することができ、且つその 上の嵌止め溝２２、１２１により確実にカウンターフープ３０を挟みつけること ができる。

【００１３】 さらに図６に示されるように、該挟持ブロック１０の上端部には軸方向に一つ のリング部１４が設けられ、該リング部１４の壁面には一つの孔１４１が穿たれ 、該リング部１４内には一つのばね１４２が嵌設され、該リング部１４の開放端 部には一つの円錐状ブロック１５が設けられている。該円錐状ブロック１５の中 央には一つの孔１５１が穿たれ、その一側面はばね１４２を押さえるのに用いら れ、もう一つの側面には弁形開口１５２（図７参照）が設けられ、該弁形開口１ ５２の縦向きの辺は角形辺１５３とされている。さらに、一つのスクリューロッ ド１６１を備えた一つの止め輪１６の、該スクリューロッド１６１が、円錐状ブ ロック１５、ばね１４２、及びリング部１４を穿過し、そのリング部１４を穿出 する端部が、座金１７及び一つの蝶ナット１８で固定されている。該止め輪１６ は該円錐状ブロック１５の弁形開口１５２に横設され、該止め輪１６内縁面には 縦溝１６２が密に設けられ、各形の連接棒１９が縦向きに穿設可能である。且つ 該蝶ナット１８を利用して該止め輪１６の伸縮を調整することで、該止め輪１６ の内縁と該弁形開口１５２の角形辺が組み合わされて連接棒１９を締めつけるの に用いられる。

【００１４】 図８、９、１０に示されるように、本考案では該止め輪１６上に各種連接棒１ ９を挿設することができ、図８に示されるように、該連接棒１９上には一つのカ ウベル４０を設けることができる。また図９に示されるものではマイクロホン４ １とその連接棒４２が設けられ、図１０ではシンバル４３とその連接棒４４が設 けられている。

【００１５】

【考案の効果】

本考案は、挟持ブロック１０と挟持片２０の開きの角度が調整できて確実にカ ウンターフープ３０を挟み付けることができ、簡単な操作方式で、各種ドラムに 適用でき、使用範囲が増加している。本考案はまた、各種の異なる太さ及び形状 の連接棒１９、４２、４４を挿設することができ、以て異なるドラムのアクセサ リを加設することができ、また、取り外ししやすく、さらに、任意に連接棒とド ラムの対応方向と高さを調整でき、ドラムのアクセサリを適当な位置とすること ができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】従来のドラムのアクセサリ取付け用ホルダの斜
視図である。

【図２】本考案の斜視図である。

【図３】本考案の分解斜視図である。

【図４】本考案の正面図である。

【図５】本考案のもう一つの正面図である。

【図６】本考案の局部断面図である。

【図７】本考案の円錐状ブロックのもう一端よりみた斜
視図である。

【図８】本考案の使用例を示す斜視図である。

【図９】本考案の別の使用例を示す斜視図である。

【図１０】本考案のさらに別の使用例を示す斜視図であ
る。

【符号の説明】

１０・・・挟持ブロック １４・・・リング部 １９
・・・連接棒 １１・・・連接部 １４１・・・孔 ２０
・・・挟持片 １１１・・・孔 １４２・・・ばね ２１
・・・孔 １１２・・・連接部材 １５・・・円錐状ブロック
２２・・・嵌止め溝 １２・・・挟持部 １５１・・・孔 ２３
・・・長溝 １２１・・・嵌止め溝 １５２・・・弁形開口 ３０
・・・カウンターフープ １３・・・連接孔 １５３・・・角形辺 ４０
・・・カウベル １３１・・・固定ボルト １６・・・止め輪 ４１
・・・マイクロホン １３２・・・座金 １６１・・・スクリューロッ
ド ４２・・・連接棒 １３３・・・座金 １６２・・・縦溝 ４３
・・・シンバル １３４・・・蝶ナット １７・・・座金 ４４
・・・連接棒 １８・・・蝶ナット

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 一つの挟持ブロック１０を備え、該挟持
   ブロック１０は縦の連接部１１と横の挟持部１２に分け
   られ、該挟持部１２の端部上面には少なくとも一つの嵌
   止め溝１２１が設けられ、 上記連接部１１の下方近くの適当な位置には、軸方向に
   一孔１１１が設けられ、一つの連接部材１１２が通され
   て、挟持部１２の相対する側辺に一つの挟持片２０が枢
   接され、 該連接部１１の側辺の該挟持片２０に対応する端部の位
   置には一つの連接孔１３が穿たれ、一つの固定ボルト１
   ３１が通され、該固定ボルト１３１の該連接孔１３より
   伸出する端部に一つのばね１３２が嵌められ、該ばね１
   ３２の一端部は該挟持片２０に当接し、該固定ボルト１
   ３１の開放端部はさらに挟持片２０を通過した後、一つ
   の座金１３３と一つの蝶ナット１３４で固定され、挟持
   片２０の傾斜角度が調整可能とされて、挟持片２０と挟
   持ブロック１０の挟持部１２の間の開きの角度が調整可
   能とされ、各種のドラムのカウンターフープ３０を挟み
   付られるものとされ、 該挟持ブロック１０の上端部には軸方向に一つのリング
   部１４が設けられ、該リング部１４の壁面には一つの孔
   １４１が穿たれ、該リング部１４内には一つのばね１４
   ２が嵌設され、該リング部１４の開放端部には一つの円
   錐状ブロック１５が設けられ、該円錐状ブロック１５の
   中央には一つの孔１５１が穿たれ、該円錐状ブロック１
   ５の一側面はばね１４２を押さえるのに用いられ、もう
   一つの側面に弁形開口１５２が設けられ、一つのスクリ
   ューロッド１６１を備えた一つの止め輪１６の、該スク
   リューロッド１６１が、円錐状ブロック１５、ばね１４
   ２、及びリング部１４を穿過し、該スクリューロッド１
   ６１のリング部１４を穿出する端部が、座金１７及び一
   つの蝶ナット１８で固定され、該止め輪１６は該円錐状
   ブロック１５の弁形開口１５２に横設され、各形の連接
   棒１９が縦向きに該止め輪１６に穿設可能とされている
   ことを特徴とする、ドラムのアクセサリ取付け用ホル
   ダ。
2. 【請求項２】 請求項１のドラムのアクセサリ取付け用
   ホルダで、その中、挟持片２０は一つの円弧形片体とさ
   れ、その中央には軸方向に一つの孔２１が穿たれて、連
   接部材１１２を以て該挟持片２０が枢接され、該挟持片
   ２０の一端部の該挟持ブロック１０の挟持部１２と対応
   する側面には複数の嵌止め溝２２が設けられ、該挟持片
   ２０のもう一端部は径方向に上向きに弯曲、延伸され、
   連接部１１に向かって適当に弯曲し、その端部中央には
   下向きに一つの長溝２３が設けられ、該長溝２３に固定
   ボルト１３１が穿設されることを特徴とする、ドラムの
   アクセサリ取付け用ホルダ。
3. 【請求項３】 請求項１のドラムのアクセサリ取付け用
   ホルダで、その中、弁形開口１５２の縦向辺は角形辺１
   ５３とされていることを特徴とする、ドラムのアクセサ
   リ取付け用ホルダ。