JP3031211U - 抗菌剤入り樹脂塗装金属板を使った容器 - Google Patents

抗菌剤入り樹脂塗装金属板を使った容器

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JP3031211U
JP3031211U JP1996001769U JP176996U JP3031211U JP 3031211 U JP3031211 U JP 3031211U JP 1996001769 U JP1996001769 U JP 1996001769U JP 176996 U JP176996 U JP 176996U JP 3031211 U JP3031211 U JP 3031211U
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JP
Japan
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container
antibacterial agent
metal
container body
metal plate
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JP1996001769U
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English (en)
Inventor
茂 渡辺
永樹 丸山
唱一 竹田
Original Assignee
丸忠産業株式会社
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  • Details Of Rigid Or Semi-Rigid Containers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 残った汚れにカビ類や細菌類がの繁殖するの
を防いで清潔に使用できる容器を提供する。 【構成】 金属圧延鋼板の両側縁を残して抗菌剤入りフ
ッ素樹脂を塗布し、非塗布部を溶着により接合して形成
した容器胴と、同じく抗菌剤入りのフッ素樹脂を全面に
塗布した金属板からなる底板とを、容器胴の下縁に対し
て巻締により接合させることで金属製容器を構成したも
のである。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、抗菌剤入りフッ素樹脂を塗布した金属板で容器を作製することによ り食用油などの液体を衛生的に収容できるようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から知られている金属製容器として、金属被覆処理を施した金属板の側縁 を残した表面にフッ素樹脂を塗布し、乾燥後焼成処理を行った樹脂コート板を巻 廻してこの側縁部を溶着接合することにより容器胴を形成し、該胴に対し底板を 巻締接合により接合して成るものがある。該金属製容器は非粘着性、耐寒性、耐 食性等優れた特性を持つフッ素樹脂でコーティングしてあるため、液体を収容し て使用する場合に、該金属製容器の開口部分からの液だれによる汚れが付着しに くく、清掃が容易にできるという利点がある。
【0003】 しかし、容器胴と底板との巻締接合部分の隙間や金属容器を置いた設置面との 接触部は液だれした液体が残りやすく、そこにほこりなどの汚れが付着する。そ して液体と付着した汚れはからまりあってますます落ちにくい汚れとなりカビ類 や細菌類の繁殖の原因となる。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
本考案が解決すべき課題は、金属製容器の表面にフッ素樹脂を施しただけでは 取り除ききれない容器胴と底板の接合部分の隙間などの汚れにカビ類や細菌類が 繁殖するのを防ぎ、清潔に使用できる金属製容器を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために本考案は、表面に抗菌剤を添加したフッ素樹脂を塗 布した金属板で筒形の容器胴を形成し、同じく抗菌剤入りのフッ素樹脂を塗布し た金属板からなる底板を、前記容器胴の下縁に対して巻締により接合させて成り 、この容器胴と底板のうち少なくとも一方の接合部分に前記抗菌剤入りフッ素樹 脂が塗布されており、抗菌剤入りフッ素樹脂を介在させて巻締加工が施されてい る金属製容器を提供する。
【0006】
【作用】
抗菌剤入りのフッ素樹脂を塗布した金属板を使用し、その抗菌剤入りフッ素樹 脂を介在させて容器胴と底板とを接合させているので、容器胴と底板の巻締接合 部分等にわずかな汚れが残ってしまってもカビ類や細菌類の繁殖を防ぐことがで きる。
【0007】
【実施例】
以下この考案における実施例について説明する。
【0008】 図1から図4はいずれも本考案の一実施例を説明するもので、図1は比較的薄 い金属圧延鋼板にメッキ等の金属被覆を施し、その両側縁を一部残して銀系無機 抗菌剤を添加した4フッ化エチレン樹脂被覆を施した説明図を示している。図2 、3は成形過程における状態を示している。図4は素材の供給状態の一例を示し ている。
【0009】 金属圧延鋼板1は表面に予めニッケルメッキ等の処理層2を全面的に施し、更 に銀系無機抗菌剤0.5〜1.0wt%(重量パーセント)を添加した4フッ化エチレン 樹脂を塗膜量65mg/100cm2で割り付け部分に塗布し乾燥後に焼付温度205℃、焼付 時間10分の条件で焼成処理を行って形成した樹脂被覆3を施してある。これを所 要寸方に切断することにより、金属保護被覆面が露出している両側縁C、C’だ けを残して全面にフッ素樹脂被覆を施した金属圧延鋼板4が樹脂コート板Aとし て得られる。
【0010】 本考案の一実施例に使用される抗菌剤として、銀イオンと無機交換体との無機 化合物である銀系無機抗菌剤が用いられている。カビ類や大腸菌をはじめとする 細菌類の発生を防ぐ効果があり、それに起因する黒ずみ、ぬめり、悪臭も防ぐこ とができる。また無機化合物であるため、化学的にも物理的にも安定しており、 有機剤のように溶出や揮発がなく抗菌加工製品の加工時あるいは使用時の熱や光 による変質、劣化がない。したがって金属製容器の塗装が剥がれない限り抗菌効 果は半永久的に持続する。そして毒性がきわめて低く安全であるので、本発明の 金属製容器は食用油をはじめとして極めて広範囲の用途に使用できる。また非常 に微細かつ均一な粒子であるので、塗料等に混入した場合に均一な分散が可能で ある。
【0011】 5は前述の金属板4を中空状に巻廻して両側縁C、C’を重ね合わせてシーム 溶接などにより溶着させた容器胴である。両側縁C、C’の面積はシーム溶接が 可能な限り小さいことが必要であり、特に幅を細くすることが望ましい。6は底 板で、容器胴の金属板4と同条件で全面に樹脂被覆処理が施されており、周知の 巻締接合により容器胴5に液密にして同体的に取り付けられる。これにより容器 胴5と底板6とは、それぞれの樹脂被覆が施された部分を接合され、巻き締め加 工されるので、巻き締め部には必ず樹脂被覆が介在し、抗菌効果を発揮させるこ とができる。8は容器胴5の外壁面に適宜取り付けられる把手、9は容器胴5の 上端縁部に設けられる注ぎ口である。
【0012】 上記実施例では、金属板として比較的薄い圧延金属鋼板を用い、抗菌剤として 銀系無機抗菌剤を使用し、フッ素樹脂として4フッ化エチレン樹脂を使用したが 、これに限定されるものではなく、実用新案登録請求の範囲を逸脱しない範囲で 種々態様の実施が可能である。
【0013】
【考案の効果】
本考案は表面に抗菌剤を添加したフッ素樹脂を塗布した金属板で筒形の容器胴 を形成し、同じく抗菌剤入りのフッ素樹脂を塗布した金属板からなる底板を、前 記容器胴の下縁に対して巻締により接合させて成り、この容器胴と底板のうち少 なくとも一方の接合部分に前記抗菌剤入りフッ素樹脂が塗布されており、更に抗 菌剤入りフッ素樹脂を介在させて巻締加工が施されているため、汚れの残りやす い巻締部でのカビ類や細菌類の繁殖を確実に防止できる。そしてフッ素樹脂被覆 により汚れが付きにくい上、金属製容器全体に抗菌効果が付加されるので、より 清潔に使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】金属鋼板への樹脂被覆の処理状態を示し、
(a)は平面、(b)は断面を示している。
【図2】金属鋼板の巻廻接合状態の説明図
【図3】容器の形成過程を示し、(a)は折り曲げの第
一段階、(b)は折り曲げ接合後の断面図である。
【図4】容器の外観図。
【符号の説明】
1 金属板としての金属圧延鋼板 3 抗菌剤入りフッ素樹脂被覆 5 容器胴 6 底板 A 樹脂コート板

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面に抗菌剤を添加したフッ素樹脂を塗
    布した金属板で筒形の容器胴を形成し、同じく抗菌剤入
    りのフッ素樹脂を塗布した金属板からなる底板を、前記
    容器胴の下縁に対して巻締により接合させて成り、この
    容器胴と底板のうち少なくとも一方の接合部分に前記抗
    菌剤入りフッ素樹脂が塗布されており、抗菌剤入りフッ
    素樹脂を介在させて巻締加工が施されていることを特徴
    とする金属製容器。
JP1996001769U 1996-01-26 1996-01-26 抗菌剤入り樹脂塗装金属板を使った容器 Expired - Lifetime JP3031211U (ja)

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