JP3030756U

JP3030756U - コンクリート製溝蓋

Info

Publication number: JP3030756U
Application number: JP1996001835U
Authority: JP
Inventors: 忠義高田
Original assignee: 美建工業株式会社
Priority date: 1996-02-09
Filing date: 1996-02-09
Publication date: 1996-11-05
Anticipated expiration: 2002-02-09

Abstract

(57)【要約】【課題】コンクリート製溝蓋の表面の水吐けを良好な
らしめるべく工夫したものである。【解決手段】縦・横寸法が３９ｃｍ〜７９ｃｍとなさ
れるコンクリート製溝蓋の表面に巾が凡そ２ｍｍ〜３ｍ
ｍ程度、深さ２ｍｍ〜３ｍｍ程度の切込溝を凡そ縦７ｃ
ｍ〜２０ｃｍ）横１０ｃｍ〜２０ｃｍの格子状に設け、
且つ縦方向の片側面若しくは両側面の中央部には手鈎孔
を穿設したことを特徴とする

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、コンクリート製溝蓋に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来の道路脇に於ける溝蓋には、平坦なコンクリート製溝蓋や鉄板などの格子状溝蓋（グレーチングなど）が使用されている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

上記に於いてコンクリート製溝蓋は、その縦・横寸法が一般的に３９ｃｍ〜７９ｃｍのものとなされるが、この表面には雨水が溜まりやすく、且つ乾きにくい。従って、該表面の歩行では滑りやすく危険なことがある。また、歩行時にガタついて音がしたりする問題がある。

【０００４】一方、グレーチングでは水はけは良いものの、砂やホコリ、ゴミ等が格子間隙より溝内へ入り込み易くなり溝底へ砂やゴミ等が溜まってしまう問題があり、且つ清掃作業に困難が生じたりする問題があり、また高価となる問題がある。

【０００５】本考案は安価に製作できるコンクリート製溝蓋の上記問題点を解決せんとするものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

本考案は、従来の規格品となされたコンクリート製溝蓋の表面に巾が凡そ２ｍｍ〜３ｍｍ程度、深さ２ｍｍ〜３ｍｍ程度の切込溝を縦７ｃｍ〜２０ｃｍ、横１０ｃｍ〜２０ｃｍの格子状に設け、且つ縦方向の片側面若しくは両側面の中央部には手鈎孔を穿設したことを特徴とする。

【０００７】このさい、手鈎孔の穿設される縦方向の肉厚巾側面には、上記切込溝と連通する同寸法の垂直溝を穿設することにより良好な水はけ作用効果が得られるようにすると良く、またＵ字溝側縁と接触するコンクリート製溝蓋の下面横長さ方向を逆Ｌ字状の鍵段に切欠すると共に、該鍵段部に対し合成樹脂材やゴム材などの板体を嵌着させてガタつきや音の発生防止が図られるようにする。

【０００８】

【考案の実施の形態】

図１は本考案に係るコンクリート製溝蓋１の斜視図であって、その大きさは、縦が３９ｃｍ〜７９ｃｍ、横が６０ｃｍである。２は、該コンクリート製溝蓋１表面に設けられた切込溝であって、その切込寸法は巾ｓが凡そ２ｍｍ〜３ｍｍ程度、深さｈが凡そ２ｍｍ〜３ｍｍ程度となされる。上記切込溝２は蓋１表面に格子状に穿設されるものであって、その寸法間隔は縦７ｃｍ〜２０ｃｍ、横１０ｃｍ〜２０ｃｍとなされる。

【０００９】３は上記に於ける縦方向の片側若しくは両側面（図示例では片側面）に対して設けた手鈎孔である。しかして手鈎孔３の穿設されるの肉厚巾側面には上記切込溝２と連通する同寸法の垂直溝４が穿設してある。これは、コンクリート製溝蓋１の表面に溜まった雨水が切込溝２から垂直溝４を経てＵ字溝内へ導かれ易くするためのものである。

【００１０】５は合成樹脂材或いはゴムなどの板体であって、上記コンクリート製溝蓋１の下面横長さ方向を逆Ｌ状の鍵段ｐに切欠して該部分に接着剤などを使用して一体的に貼着させたものである。

【００１１】図２は上記コンクリート製溝蓋１をＵ字溝６上へ載置した状態図である。

【００１２】

【考案の効果】

本考案は以上の如く構成するものであって、コンクリート製溝蓋の溝面に対し適当大きさ寸法の格子状の切込溝を、そして肉厚巾側面には垂直溝を設けたことにより、雨水がコンクリート製溝蓋表面に溜まりにくくなり、歩行の際に安全なものとなる。また、溝内への水はけが従来の溝蓋よりも良くなるため、手鈎孔部分の寸法を従来寸法のものより可成り小さくすることができ、このことは砂やゴミ等が溝内に進入しにくいものとなる。また、歩行上のトラブルがより効果的に防止されるものとなる。なお、該溝蓋はＵ字溝の側縁上に合成樹脂材やゴム材などの板体を介して接触しているためガタ付きが防止されると共に、歩行時の騒音が極力抑制されるものとなる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案品の斜視図である。

【図２】本考案品の使用状態図である。

【符号の説明】

１コンクリート製溝蓋２切込溝３手鈎孔４垂直溝５板体６Ｕ字溝

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】縦・横寸法が３９ｃｍ〜７９ｃｍとなさ
れるコンクリート製溝蓋の表面に巾が凡そ２ｍｍ〜３ｍ
ｍ程度、深さ２ｍｍ〜３ｍｍ程度の切込溝を凡そ縦７ｃ
ｍ〜２０ｃｍ、横１０ｃｍ〜２０ｃｍの格子状に設け、
且つ縦方向の片側面若しくは両側面の中央部には手鈎孔
を穿設したことを特徴とするコンクリート製溝蓋。
【請求項２】手鈎孔の穿設される縦方向の肉厚巾側面
には、上記切込溝と連通する略同寸法の垂直溝を穿設し
たことを特徴とする請求項１記載のコンクリート製溝
蓋。
【請求項３】Ｕ字溝側縁と接触するコンクリート製溝
蓋の下面横長さ方向を逆Ｌ字状の鍵段に切欠し、該鍵段
部に合成樹脂材やゴム材などの板体を貼着させたことを
特徴とする請求項１又は２記載のコンクリート製溝蓋。