JP3030501U - 木の葉止め金貝 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 軒先に横架される軒樋に木の葉等の侵
入を防ぐために設けられるネット状の本の葉除けにおい
て、樹脂コーティング皮膜を形成することにより長期間
にわたって腐蝕を防ぎ美観を損なわない。また、ネット
状金属体を固定する金具は場所を選ばず軒樋の適当な位
置に装着でき、固定方法も先端が広がった切り出し突起
を利用することにより、何等工具を必要としない。 【構成】 軒樋の上面にわたって敷設される、樹
脂コーティングが施された ネット状金属体と、軒樋の
耳部と耳部とを連結するように嵌合され、先端が広がっ
た切り出し突起を有する固定金具によって構成される。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、軒先に横架された軒樋に装着され、軒樋に木の葉等が侵入し軒樋が 詰まる事を防止する木の葉除けに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来の木の葉除けにおいてはネット等を軒樋の上面開口に被せ、木の葉の侵入 を防止しているが、金属体により形成され、また、施工場所が高所な事もあり、 点検が行き届かず長期間放置されている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従来のネット状木の葉除けでは異種金属同志の接触は避けられず。そのため、 接触部には電位差が生じ、電気化学的腐蝕が発生していた。

【０００４】 また、軒樋も樋受金具により前後方向に広がることを拘束されているものの経 年変化によって、樋受金具と樋受金具との間では軒樋の前後方向に広がりが見ら れる。

【０００５】 本考案はこの点に着目し、長期間にわたって電気化学的腐蝕を起こさず、また 軒樋の前後方向のへの拡大を抑制する事を目的とした。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために、ネット状の金属体に絶縁性の樹脂コーティング塗 装を施すことにより、全面に不導体皮膜を形成し電気的に絶縁することが可能と なった。

【０００７】 また、固定金具は軒樋の耳部と耳部を連結するように、耳部に弾性的に嵌合す るような一対の引掛部と、該ネット状金属体が敷設される平面上には、先端が広 がった切り出し突起部を有している。

【０００８】

【作用】

上記のように樹脂コーティングによる皮膜形成によって、長期にわたって腐蝕 を防止することができる。 また、軒樋の耳部と耳部とを固定金具によって安定させ開口部の広がりを抑制 する。 さらに、切り出し突起部の先端を突起の胴部よりも広げることにより ネット状金属体が外れることを防止する。

【０００９】

【実施例】

以下に本考案の実施例を図面に基づいて詳述する。 図１において軒先に横 架される軒樋に、軒樋の耳部と耳部を連結するように固定金具を嵌合し、該固定 金具上には軒樋の上面にわたって敷設されるネット状金属体が切り出し突起によ り固定されている。

【００１０】 図３にネット状金属体を示すが、金属体に樹脂コーティングを施し皮膜を形成 している。

【００１１】 本考案は以上説明した構成により以下に記載される効果を奏する。

【００１２】 ネット状金属体に樹脂コーティングを施すことにより、異種金属間同志で起き る電気化学的腐蝕を防ぎ、長期間にわたって木の葉等の軒樋への侵入を防止でき る。 また、ネット状金属体の表面に樹脂皮膜が出来るため、手作業による取り 扱いも改善され美観も向上させることが可能となる。

【００１３】 固定金具は軒樋の耳部と耳部とを連結することにより軒樋の前後方向への広が りを抑制し、軒樋の耳部と耳部との嵌合は弾性的に行われることにより一定の力 での取り外しが可能となる。

【００１４】 更に、固定金具へのネット状金属体の固定は先端が広がった切り出し突起によ って行うためネット金属体のどの位置においても固定することが可能となり、 また、突起の折り曲げ作業に何等工具を必要とせず手作業にて固定できる。

【００１５】

【図面の簡単な説明】

【図 １】軒樋、軒樋に装着される固定金具及びネット
状金属体である。

【図 ２】軒樋、固定金具、ネット状金属体の装着時の
断面図である。

【図 ３】樹脂コーティングされたネット状金属体の斜
視図である。

【符号の説明】

１、 軒樋 ２、 固定金具 ３、 ネット状金属体 ４、 切り出し突起 ５、 樹脂コーティング皮膜 ６、 耳部 ７、 上面開口部 ８、 胴部 ９、 引掛部 １０、平面部

【手続補正書】

【提出日】平成７年５月２９日

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】請求項１

【補正方法】変更

【補正内容】

【請求項１】の「軒先に横架された軒樋の・・・組合わ
せられたことを特徴とする木の葉止め金具」を以下の通
り補正する。「軒先に横架された軒樋の木の葉等による
雨樋の詰まりを防止するネット状金属体とそれを軒樋の
上方に固定する固定金具を有する木の葉除けにおいて、
該ネット状金属体表面には樹脂皮膜が形成され、また、
固定金具は軒樋の耳部と耳部を連結するように、軒樋の
縁に弾性的に嵌合される事により軒樋の経年変化による
開口部の広がりを抑制すると共に、ネット状金属体が敷
設される平面部に折り曲げ可能な、切り出し突起を有す
る事を特徴とする木の葉止め金具」 ─────────────────────────────────────────────────────

【手続補正書】

【提出日】平成８年４月１５日

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】請求項１

【補正方法】変更

【補正内容】

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 【請求頁１】 軒先に横架された軒樋の木の葉等によ
   る雨樋の詰まりを防止するネット状金属体とそれを軒樋
   の上方に固定する固定金具を有する木の葉除けにおい
   て、該ネット状金属体には異種金属同志の接触による電
   気化学的腐蝕を防止するために、絶縁性の樹脂コーティ
   ング塗装が施され、ネット状金属体表面に樹脂皮膜が形
   成されていることを特徴としている。また、固定金具
   は、軒樋の耳部と耳部を連結するように、軒樋の縁に弾
   性的に嵌合される事により、軒樋の経年変化による開口
   部の広がりを抑制すると共に、ネット状金属体が敷設さ
   れる平面部には、該ネット状金属体を挿入するだけで外
   れる事を防止するために祈り曲げ可能な、先端部が胴部
   よりも広がった形状をもつ切り出し突起を有し、該ネッ
   ト状金属体と組合わせられた事を特徴とする木の葉止め
   金具