JP3029387B2 - 漏れ検出機能を備えた自動分注装置及び該装置における漏れ検出方法 - Google Patents

漏れ検出機能を備えた自動分注装置及び該装置における漏れ検出方法

Info

Publication number
JP3029387B2
JP3029387B2 JP14085795A JP14085795A JP3029387B2 JP 3029387 B2 JP3029387 B2 JP 3029387B2 JP 14085795 A JP14085795 A JP 14085795A JP 14085795 A JP14085795 A JP 14085795A JP 3029387 B2 JP3029387 B2 JP 3029387B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
leak
pressure
nozzle
piping system
sample
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP14085795A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH08334516A (ja
Inventor
雅明 竹田
有子 加藤
アラン ペレタイア ブレント
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Aloka Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Aloka Co Ltd filed Critical Aloka Co Ltd
Priority to JP14085795A priority Critical patent/JP3029387B2/ja
Publication of JPH08334516A publication Critical patent/JPH08334516A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3029387B2 publication Critical patent/JP3029387B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Automatic Analysis And Handling Materials Therefor (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、漏れ検出機能を備えた
自動分注装置及び該装置における漏れ検出方法に関し、
特に、分注動作中における配管系内圧の圧力変動を監視
することにより、配管系、特にノズルチップとノズルベ
ースとの接続部における空気漏れ(リーク)を自動的に
検出することができる自動分注装置及びその漏れ検出方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、液体試料(検体)を複数の容器
に分注する分注装置が知られている。このような分注装
置は、例えば、人体から採取された血液等のサンプルを
複数の容器に分配する装置として用いられている。特
に、このような自動分注装置は、病院の生体検査部門に
おいて、検体(例えば血漿、血清)の大分け分注や生化
学分析などの前処理分注、あるいはラジオイムノアッセ
イ(RIA:radioimmunoassay)、エンザイムイムノア
ッセイ(EIA:enzyme immunoassay)等の検査前分注
を行うために用いられており、図1に示すようなディス
ポーザブル方式のノズルチップを適用した自動分注装置
が多く用いられている。
【0003】図1に示す自動分注装置では、試料の吸引
及び吐出は、エアホース44を介してポンプに接続され
たノズル部32によって行われる。ここで、ノズル部3
2について図2を用いて説明する。図2には、ノズル部
32の要部断面図が示されている。ノズル部32は、ノ
ズルベース35とディスポーザブル化されたノズルチッ
プ(以下、単にチップという)36とで構成されてい
る。このチップ36の上部開口には、ノズルベース35
の先端部が加圧挿入される。このようにチップ36の上
部開口にノズルベース35の先端部が嵌合することによ
って、チップ36がノズルベース35に確実に固定され
る。チップ36の下方先端部には、小孔36aが形成さ
れており、この小孔36aから血液試料等が吸引され、
あるいは吐出されることになる。なお、チップ36は例
えば硬質プラスチック等で構成されており、ノズルベー
ス35は金属等で構成されている。
【0004】一般に、図1に示すように、試料の分注を
設定された所定量ずつ正確に行うためには、まず、試料
の吸引時に、その吸引量が適正でなければならない。し
かしながら、ノズル部32からエアホース44を介して
ポンプに至る吸引経路、すなわち配管系のいずれかの部
分、主に配管系を構成する各部材の接合部分で空気漏れ
(以下、単に「漏れ」とする)が生じると適正量の試料
を吸引できなくなる。また、このような配管系の漏れが
生じると、適正な試料の吸引が行えないばかりか、吸引
した試料が液漏れにより減少してしまい、試料の吐出量
が不足し、検査結果の誤差が生じ、分注精度が低下する
という問題がある。
【0005】このため、従来においては、分注作業の開
始前に、配管系に漏れが生じていないかどうかを点検す
るようにしている。一般には、次のような方法で、配管
系の始業前点検を行っている。すなわち、液体試料を吸
引した後、チップ先端部が試料液面から離脱する位置ま
でノズル部を上昇させる。そして、ノズル部を一定時間
静止させ、チップ先端部から液滴が落下しないかどうか
を肉眼で監視する。一定時間内に液滴が落下したか否か
により、配管系の漏れの有無を判定する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、チップ
36は成形不良等による品質のばらつきが発生すること
もあり、実際の分注作業中において、その成形不良に起
因するノズルベース35との嵌合部における漏れがあっ
ても、上述の始業前の点検のみではその後の漏れを発見
することができない。すなわち、上記始業前点検で使用
したチップが正常な場合であっても、実際の分注作業に
使用するチップが不良品である場合もある。
【0007】また、分注作業中やチップの交換時に、ノ
ズルベース35とチップ36の接合面に汚れやゴミ(髪
の毛など)が介在したり、チップ36を頻繁に交換する
ことにより、ノズルベース35の先端部が磨耗したりす
ることによっても、チップ36とノズルベース35との
嵌合部で漏れが生じることがある。このように、分注作
業開始後に生じる配管系の漏れ、特にチップの交換に伴
って生じる漏れは、始業前の点検では発見することがで
きなかった。
【0008】かかる問題を解決するために、特開平2−
196963号公報には、ショートサンプル検出方法が
提案されている。すなわち、この検出方法では、液体試
料の吸引開始後のエアホース内の圧力値を積分して積算
値を求め、この積算値(エアホース内圧の経時変化を示
すグラフの面積に相当する値)に基づいて正常なサンプ
ルであるかショートサンプルであるかを判断していた。
【0009】このショートサンプル検出方法では、目標
吸引量の半分位しか吸引できなくなるような漏れ、すな
わち、吸引した試料の液滴がチップから元検体チューブ
に連続的に落下するようなひどい漏れは検出可能であっ
た。しかしながら、ほぼ目標吸引量の試料が吸引されて
おり、その後、チップ先端に液滴が徐々に形成されてい
く程度の僅かな漏れを検出するのは困難であった。
【0010】また、特開平5−249124号公報に
は、配管系に漏れがありチップ内の試料の量が不足して
いる場合には、試料吐出時に空気も同時に吐出すること
に着目し、そのような空気の吐出を検出して、吐出量不
足の判定を行う気泡検出方法を適用した分注装置が開示
されている。具体的には、吐出完了間際(ポンプ停止
後)のノズル内圧力を所定値と比較し、ノズル内圧力が
所定値を超えているか否かに基づいて、吐出量不足の検
出を行っている。
【0011】しかしながら、この気泡検出方法では、吐
出量不足を検出した時には、既に試料の吐出が終了して
いるので、即座に分注のやり直しをすることができず、
既に行われた分注が無駄になってしまう場合がある。
【0012】例えば、1つのチップで複数個の試験管に
試料を分注する場合、いつ液漏れが発生したか検知でき
ない。このため、気泡を検出した時点では、既にいくつ
かの試験管に試料の分注がなされており、即座に分注を
やり直すことができず、一連のアッセイが無駄になって
しまうおそれがあった。また、気泡検出方法の場合に
は、空気を吐くに至らない程度の配管系の漏れの検出は
困難であった。
【0013】本発明は、上記従来の課題に鑑みなされた
ものであり、その目的は、分注動作中において、配管系
の漏れ、特にディスポーザブルチップとノズルベースと
の接続部における僅かな漏れを自動的に検出することが
できる自動分注装置及び該装置における漏れ検出方法を
提供することにある。
【0014】また、本発明の他の目的は、ソフトウエア
の変更だけで分注作業中における配管系の漏れ検出が可
能であり、製造コストを低減できる自動分注装置及びそ
の漏れ検出方法を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る自動分注装置は、先端部を有し、エア
圧力の変化によって該先端部で液体試料の吸引及び吐出
を行うノズル部と、該ノズル部に前記エア圧力を供給す
るポンプと、前記ノズル部及び前記ポンプを含む配管系
と、前記配管系の内圧を測定する圧力センサと、前記ノ
ズル部を三次元的に移動可能な移動手段と、前記液体試
料を吸引した前記ノズル部を前記移動手段により試料吐
出位置まで移動させる間において、前記圧力センサによ
って測定された前記配管系内圧に基づいて、該配管系の
漏れを検出する漏れ検出手段と、を有することを特徴と
する。
【0016】また、本発明は、前記ノズル部は、ノズル
ベースと該ノズルベースに装着されるディスポーザブル
チップとで構成され、前記漏れ検出手段は、前記ディス
ポーザブルチップと前記ノズルベースとの間の漏れによ
って生ずる前記配管系内圧の圧力変化を検出することに
より、該ディスポーザブルチップと該ノズルベースとの
間の漏れを検出することを特徴とする。
【0017】
【0018】また、本発明は、前記移動手段は、少なく
とも試料吸引後に前記ノズル部を上昇させ、その後、該
ノズル部を試料吐出位置まで水平移動させ、前記漏れ検
出手段は、前記ノズル部が上昇している間に測定された
前記配管系の内圧と前記配管系の試料吸引後の初期圧力
との差圧を予め設定された基準値と比較することによっ
て、前記配管系の漏れの有無を検出する第1漏れ判定手
段と、前記ノズル部が試料吐出位置まで水平移動してい
る間に測定された前記配管系の内圧と前記初期圧力との
差圧を前記基準値と比較することによって、前記配管系
の漏れの有無を検出する第2漏れ判定手段と、を有する
ことを特徴とする。
【0019】また、本発明は、さらに、前記第1漏れ判
定手段により配管系に漏れがあると判定された場合に、
前記第2漏れ判定手段を実行させずに、前記ノズル部内
に吸引された液体試料を吐き戻すように前記移動手段及
び前記ポンプを制御する制御手段を有することを特徴と
する。
【0020】また、本発明は、前記基準値が可変設定で
きることを特徴とする。
【0021】本発明に係る漏れ検出方法は、エア圧力の
変化によって先端部で液体試料の吸引及び吐出を行うノ
ズル部と、前記ノズル部及び前記ノズル部に前記エア圧
力を供給するポンプを含む配管系と、前記配管系の内圧
を測定する圧力センサと、前記ノズル部を三次元的に移
動させる移動手段と、を備えた自動分注装置における前
記配管系の漏れ検出方法であって、前記ノズル部により
前記液体試料を吸引する吸引工程と、前記ノズル部を前
記移動手段によって試料吐出位置まで移動させている間
に、前記圧力センサにより測定された前記配管系内圧に
基づいて、該配管系の漏れを検出する漏れ検出工程と、
を有することを特徴とする。
【0022】
【0023】また、本発明は、前記漏れ検出工程は、前
配管系の試料吸引後の初期圧力と前記ノズル部を前記
移動手段によって上昇させている間に前記圧力センサに
より測定された前記配管系内圧との差圧を求め、該差圧
と予め設定された所定の基準値とを比較することによっ
て、漏れ判定を行う第1漏れ判定工程と、前記初期圧力
と前記ノズル部を前記移動手段によって試料吐出位置ま
で水平移動させている間に前記圧力センサにより測定さ
れた前記配管系内圧との差圧を求め、該差圧と予め設定
された所定の基準値とを比較することによって、漏れ判
定を行う第2漏れ判定工程と、を有することを特徴とす
る。
【0024】また、本発明は、前記ノズル部は、ノズル
ベースと該ノズルベースに装着されるディスポーザブル
チップとで構成され、さらに、前記第1漏れ判定工程に
おいて前記配管系に漏れがあると判定された場合に、前
記第2漏れ判定工程を実行させずに、前記ノズル部内に
吸引された液体試料を吐き戻す工程と、前記ディスポー
ザブルチップを前記ノズルベースから取り外して廃棄す
る工程と、を有することを特徴とする。
【0025】
【作用】上記本発明に係る自動分注装置によれば、分注
動作中において、配管系の漏れ、特に部材間の接続部に
おける僅かな漏れまでを自動的に検出することができ
る。また、液面検出を行う圧力センサを備えた装置であ
れば、容易に本発明の漏れ検出を適用でき、製造コスト
を低減でき、経済性に優れる。
【0026】すなわち、本発明に係る自動分注装置によ
れば、配管系の内圧が圧力センサによって測定され、試
料吸引後、移動手段によってノズル部が試料吐出位置ま
で移動されている間に、漏れ検出手段が配管系内圧に基
づいて漏れを検出する。配管系に漏れがあると、基本的
に配管系内圧が次第に大気圧方向へ上昇するので、漏れ
検出手段はその圧力上昇を監視することによって配管系
の漏れを検出する。
【0027】また、本発明の好適な態様では、ノズル部
がノズルベースとそれに着脱されるディスポーザブルチ
ップとで構成される。かかる構成の場合、上述のように
それらの両者間で漏れが生じやすいが、本発明によれ
ば、配管系内圧に基づいてそのような漏れを確実に検出
でき、信頼性の高い装置を構成できる。
【0028】
【0029】また、本発明の好適な態様では、漏れ検出
手段が第1漏れ判定手段と第2漏れ判定手段とを有す
る。そして、第1漏れ判定手段は、ノズル部の上昇中に
漏れの有無を検出し、第2漏れ判定手段は、ノズル部の
水平移動中に漏れの有無を検出する。すなわち、ノズル
部の上昇中及び水平移動中の両方において、漏れ検出が
確実に実行される。
【0030】また、本発明の好適な態様では、第1漏れ
判定手段が漏れを判定した場合に、制御手段が吐き戻し
制御を実行する。これにより、貴重な液体試料が無駄に
なることを防止できる。ノズル部の上昇中における漏れ
判定であるので、ノズル部の下降及び吐出による吐き戻
しを速やかに行うことができる。なお、第2漏れ判定手
段が漏れ判定を行った場合にも同様の制御を適用可能で
あるが、ノズル部が吸引位置上方から既に水平方向へ移
動していること、また、そのような水平移動中の漏れ判
定は漏れの中でも比較的僅かな漏れが対象になること、
等を考慮すれば、必ずしも吐き戻し制御を行わせる必要
性はなく、例えばアラーム表示のみを行う等の他の対処
方法を取り得る。
【0031】また、本発明の好適な態様では、前記基準
値は可変設定できるように構成され、要求される漏れ検
出精度や分注量等に応じて自在に基準値を設定できる。
【0032】上記本発明に係る漏れ検出方法は、吸引工
程において、ノズル部によって液体試料が吸引され、そ
の後、漏れ検出工程において、ノズル部の移動中に圧力
センサが測定した配管系内圧に基づいて配管系の漏れが
検出される。
【0033】
【0034】また、本発明の好適な態様では、漏れ検出
工程には、第1漏れ判定工程と第2漏れ判定工程とが含
まれ、第1漏れ判定工程ではノズル部の上昇中に配管系
の漏れが判定され、第2漏れ判定工程ではノズル部の水
平移動中に配管系の漏れが判定される。
【0035】また、本発明の好適な態様では、第1漏れ
判定工程において配管系の漏れが判定された場合に、ま
ず、ノズル部内の液体試料が吐き戻され、次に、ノズル
ベースからディスポーザブルチップが取り外されて廃棄
される。よって、新しいディスポーザブルチップをノズ
ルベースへ装着した上で同じ血液試料に対して分注を実
行させることなどができる。
【0036】
【実施例】以下、本発明の好適な実施例を図面に基づい
て説明する。なお、従来の自動分注装置と同様の構成要
素には同一符号を付し、その説明を省略する。
【0037】図1は、本発明に係る自動分注装置30の
外観を示す斜視図である。
【0038】図1のほぼ中央に示される血液試料の吸引
を行うノズル部32は、XYZロボット34によって保
持され、三次元的に自在に移動可能に構成されている。
【0039】図1において、前記XYZロボット34
は、ノズル部32を三次元的に移動させるための移動手
段であって、X駆動部34x、Y駆動部34y及びZ駆
動部34zで構成されている。Z駆動部34zには、ノ
ズル部32を備えたエレベータ部38が連結されてお
り、このエレベータ部38はZ軸方向に昇降自在に構成
されている。このエレベータ部38は、ジャミングセン
サ等の機能をなすリミットスイッチ40を有している。
このリミットスイッチ40は、ノズル部32が一定以上
上昇した場合、ノズル部32に作用する上方への一定以
上の力を検出するようになっている。このような一定以
上の力が検出されると、リミットスイッチ40から信号
が発せられる。この信号は、信号ケーブル56を介して
装置本体に送られる。
【0040】また、Z駆動部34zには、希釈液(試
薬)の吐出を行う希釈液ピペット42が固定配置されて
いる。ノズル部32には、エアホース44の一端が接続
されており、エアホース44の他端は吸引・吐出のため
に作用するポンプ47のシリンダ46に接続されてい
る。また、希釈液ピペット42には、希釈液ホース48
の一端が接続され、その他端は電磁バルブ50を介して
シリンダ52に接続されている。
【0041】以上の構成において、ノズル部32からエ
アホース44を介してポンプの作用を成すシリンダ46
までを配管系という。配管系の漏れ検出は、圧力センサ
54により、その配管系内圧の圧力変動を検出すること
により行われる。この圧力センサ54は、吸引・吐出を
行なうノズル部32付近に配置することも可能である。
しかしながら、ノズル部32は可動部分であるため、圧
力センサ54をノズル部32付近に配置すると、当該可
動部分全体の重量がかさんでノズル部32の可動が難し
くなる。その一方で、ノズル部32からエアホース44
の介してシリンダ46に至る配管系では、いずれの部分
でも圧力が等しくなるため、あえてノズル部32付近に
圧力センサ54を設ける必要はない。すなわち、圧力セ
ンサ54は、配管系のいずれかの部分の内圧を測定可能
な位置に配置すればよい。そこで、本実施例では、便宜
上エアホース44の内圧を測定することにより、配管系
内圧を測定している。このため、エアホース44の途中
に分岐路を設け、この分岐路に圧力センサ54を配置し
ている。
【0042】分注台58に載置される試験管ラック60
には、通常の血液型判定の場合には、遠心分離処理が行
われた後の血液試料を入れた複数の試験管62が起立保
持される。すなわち、この試験管62には、血漿成分と
赤血球成分とが上下分離している血液試料が含まれる。
また、分注台58上には水平台64が設けられており、
この水平台64には、複数の希釈容器66を備えた希釈
トレイ68と、マイクロプレート70と、が載置され
る。マイクロプレート70には、分注される血漿成分又
は希釈された赤血球成分等を入れる容器を構成する複数
のウェルが形成されている。すべての血液試料の分注後
には、このマイクロプレート70が血液型判定のための
装置に移され、そこで光学的に凝集判定等が行われる。
【0043】上述したように、本実施例の自動分注装置
30では、ディスポーザブル、すなわち使い捨て型のノ
ズルチップが用いられている。このため、チップ立て7
2には複数の新品のチップ36が用意されており、順次
新しいチップ36と交換できるようになっている。ま
た、分注装置30にはチップ廃棄トレイ74が設けられ
ており、使用済みのチップ36はそのチップ廃棄トレイ
74上に廃棄される。
【0044】以上の構成を有する自動分注装置によれ
ば、ノズル部32のチップ36によって吸引した血清等
のサンプルを、自在に他の容器に移すことができる。も
ちろん、この分注装置を血液試料の分注以外に用いるこ
とも可能であり、種々の応用が可能である。
【0045】図3は、本実施例の自動分注装置の概略的
な構成を示すブロック図である。ポンプ47は、ピスト
ン76とシリンダ46とからなる。このピストン76を
進退させるとシリンダ46内の容積が変化する。この変
化による吸引圧力あるいは吐出圧力がエアホース44を
介してノズル部32のチップ36へ伝達され、血液等の
試料の吸引や吐出が行われる。エアホース44で接続さ
れたポンプ47とノズル部32との間、すなわち配管系
の内圧は、圧力センサ54によって検出される。
【0046】圧力センサ54で検出されたセンサ信号は
DCアンプ78に送られる。センサ信号はDCアンプで
増幅された後、リミッタ回路80を介してA/D変換器
82へ送られる。このリミッタ回路80はセンサ信号の
過大入力を抑制するための保護回路である。A/D変換
器82は、アナログのセンサ信号をデジタル信号に変換
して、そのデジタル信号を漏れ検出部86に送出する。
漏れ検出部86は、配管系内圧の変動を監視し、配管系
の漏れ検出を行う。なお、配管系の内圧は適宜メモリ8
7に格納される。表示部88は、漏れ検出部86で検出
された漏れ判定結果等を表示するものである。この表示
部88は、モニタ等の画面又はプリンタ等によって構成
することができる。大気圧検出部90は、大気圧を検出
するためのセンサ等で構成され、ここで検出された大気
圧はメモリ91に格納される。なお、大気圧を固定値と
して予め格納しておいて、その値を使用することもでき
るし、圧力センサ54を大気圧検出部として併用するこ
ともできる。
【0047】制御部84は、例えばコンピュータ等で構
成されており、漏れ検出部86の制御を行うとともに、
シリンダ46の内容積の制御やXYZロボット34、メ
モリ87、表示部88、大気圧検出部90、メモリ91
等の制御を行うものである。本実施例では、分注作業中
における試料吸引後から吐出完了までの間の配管系内圧
を漏れ検出部86によって監視している。
【0048】次に、図3、図4及び図5を参照しなが
ら、自動分注装置30の分注動作中における配管系、特
にノズルベース35とチップ36との接続部における漏
れ検出について説明する。図4は、自動分注装置30に
おける試料吸引から吐出までの間の配管系内圧の変化を
示す図である。図5は、自動分注装置30において、配
管系の漏れがある場合及び漏れがない場合の配管系内圧
の変化を示す図である。まず、新しいチップ36をノズ
ルベース35に自動的に装着する。
【0049】次に、XYZロボット34によって、試料
が入った試験管62の上方にチップ36が位置決めされ
るようにノズル部32を移動させる。
【0050】次に、ノズル部32を下降させ、いわゆる
液面検出を行う。この液面検出は、圧力センサ54によ
って配管系の内圧を監視することにより行われる。すな
わち、チップ36の先端が液面に達すると、配管系の内
圧が急激に正圧方向に変化する。そのような変化に基づ
いて、チップ36の先端が液面に達したことを検出す
る。
【0051】次に、試料を吸引する。すなわち、ポンプ
47のピストン76を引き出し、シリンダ46の内容積
を増大させる。これによって、シリンダ46の内圧が負
圧になり、配管系内圧も負圧となる。そして、チップ3
6内に所定量の試料が取り込まれる。この場合、液面の
低下に合わせて、ノズル部32を下降させながら試料を
吸引する。
【0052】図5に示すように、吸引終了後の一定時間
後、例えばポンプ停止から500ms後の配管系の内圧
を圧力センサ54にて測定する。この時の配管系の内圧
1を初期圧力値としてメモリ87に格納する。ここ
で、吸引終了後例えば、500msの時点とするのは、
以下の理由がある。すなわち、配管系の内圧は、液体吸
引直後は安定しておらず、変動してしまう。従って、こ
の変動中の圧力を初期圧力として用いると、漏れ検出の
精度に影響がある。そこで、前記試料吸引直後の内圧で
はなく、配管系の内圧が安定する所定時間後の圧力を初
期圧力P1 として用いることにより、漏れ検出のための
基準を適正化している。
【0053】そして、ノズル部32をXYZロボット3
4によってZ軸方向に上昇させ、さらにノズル部32を
水平方向(X軸方向及びY軸方向)に移動させることに
よって、チップ36をマイクロプレート70の上方の試
料吐出位置まで移動させる。そして、チップ36内の試
料である検体をマイクロプレート70の複数のウェルに
吐出することによって試料の分注を行う。
【0054】次に、本実施例の液漏れ検出について図5
を用いて説明する。図5は、縦軸が配管系の内圧を示
し、横軸が時間を示しており、液体試料吸引から吐出ま
での配管系内圧の変動を示した図である。ここで、実線
は正常波形、すなわち配管系の漏れがない場合を示して
いる。また、一点鎖線及び二点鎖線はいずれも漏れ波
形、すなわち配管系に漏れがある場合を示している。一
点鎖線で示す漏れ波形1は、配管系に漏れが生じて、短
時間のうちにチップ36の先端部に液滴の一部が出現し
てまた液滴が形成されるような場合の一例である。二点
鎖線で示す漏れ波形2は、配管系の漏れにより、漏れ波
形1の場合よりも長い時間をかけてチップ36の先端部
に液滴が現れる場合の一例である。
【0055】本実施例では、図5に示すように、漏れ検
出部86によって行う漏れ検出を、第1漏れ検出工程
(以下、「判定1」という)と第2漏れ検出工程(以
下、「判定2」という)の2段階に分けて行っている。
判定1は、初期圧力値P1 の測定後、ノズル部32が上
昇しZ軸原点に到達するまでの間に行われる。また、判
定2は、ノズル部32の上昇終了後、ノズル部32が試
料吐出位置まで水平方向に移動している間に行われる。
なお、判定1における配管系内圧はP2 で表し、判定2
における配管系内圧はP3 で表す。また、判定1及び判
定2を行う際、常時、例えば所定時間毎に(例えば5m
s間隔で)配管系内圧を監視する。
【0056】まず判定1では、元試料が入っている試験
管62上で、ノズル部32が上昇を開始してからZ軸原
点到達までの間に、配管系内圧P2 を監視する。そし
て、この間に測定された配管系内圧P2 と初期圧力値P
1 との差圧ΔP2 (=P2 −P1 )を算出する。その差
圧ΔP2 と予め設定された基準値Aとを比較して漏れ判
定を行う。
【0057】一般に、ノズル部32の上昇時には、チッ
プ36内の試料の自重の他に、上方への加速度も加わる
ので、より液漏れが生じやすい。配管系に漏れがなく正
常な場合の配管系内圧の波形は図5に実線で示したよう
になっており、ノズル部32がZ軸方向に移動する間の
配管系内圧P2 は初期圧力値P1 と等しい値に保たれ
る。
【0058】しかし、ノズル部32の上昇時に液漏れが
生じると、漏れ波形1に示すように、液滴がチップ先端
から現れるときに配管系内圧P2 が一気に大気圧に近付
く。液滴がチップ36の先端から落下すると、チップ3
6内の液量が減って配管系内圧P2 が負圧に戻る。そこ
で、配管系内圧P2 と初期圧力値P1 との差圧ΔP
2(=P2 −P1 )を求める。そして、ΔP2 と基準値
Aとを比較することによって漏れ判定を行う。そして、
基準値Aより差圧ΔP2 が大きい場合には、「漏れ」と
判定する。
【0059】漏れ検出部86において、判定1で「漏
れ」が判定された場合には、速やかにXYZロボット3
4によってノズル部32を下降させ、チップ36を吸引
位置に戻し、試料を元の試験管62内に吐き戻す。その
後、使用済みのチップ36をチップ廃棄トレイ74に廃
棄する。そして、再度新しいチップ36をノズルベース
35の先端部に装着し、新しいチップ36によって試料
を吸引する。従って、試料を無駄にすることなく、効率
的に分注することができる。
【0060】次に、判定2では、ノズル部32を試験管
62上からマイクロプレート70上へ水平移動させる間
の配管系内圧P3 を監視する。そして、この間に測定さ
れた配管系内圧P3 と初期圧力値P1 との差圧ΔP
3 (=P3 −P1 )を算出する。この差圧ΔP3 と基準
値Aとを比較して漏れ判定を行う。
【0061】この判定2は、判定1では検出されなかっ
た配管系の漏れを検出することができる。すなわち、漏
れが僅かであって、液滴の一部がチップ36の先端から
出現するまでの時間が判定1で検出可能な漏れに比べて
長くなるような場合でも、判定2では配管系の漏れを検
出することができる。
【0062】漏れ波形2には、ノズル部32の上昇時か
らX軸及びY軸方向へ移動してノズル部32が試料の吐
出位置に至るまでの間に、空気が徐々に漏れて配管系内
圧P3 が徐々に大気圧に近付いていく場合が示されてい
る。判定2では、配管系内圧P3 と初期圧力値P1 との
差圧ΔP3 (=P3 −P1 )を求める。ΔP3 と基準値
Aと比較することによって漏れ判定を行う。そして、基
準値差Aより差圧ΔP3 が大きい場合には、「漏れ」と
判定する。
【0063】また、吸引した液体試料が液滴として垂れ
る程の漏れではないが、チップ36の先端部に液滴が形
成されるような漏れが生じた場合、配管系内圧が通常と
異なるため、吐出量の精度が若干劣ってしまう可能性が
ある。すなわち、試料吐出時に、その液滴の分が一回分
の吐出量に加わり、試料の吐出が設定通りにならない可
能性がある。しかし、このような場合には、判定2で
「漏れ」と判定され、試料の吐出を行う前に予め漏れ検
出が可能である。従って、分注精度が若干落ちること
を、試料吐出前に操作者に報知することが可能となる。
また、そのまま試料の吐出を行っても、液滴が垂れると
いう実害はない。従って、要求される分注精度に応じて
自動的に又は人為的に検出結果を判定し、必要に応じて
分注をやり直せばよいので、分注処理の効率化を図るこ
とができる。
【0064】一方、判定1で差圧ΔP2 が基準値A以下
であって、かつ判定2でも差圧ΔP3 が基準値A以下の
場合には、「正常」と判定し、分注を続行する。
【0065】また、判定1又は判定2において、「漏
れ」と判定された場合、漏れ検出の結果を、装置の画面
又はプリンタ等により構成される表示部88に表示して
操作者に報知する。また、警報器等によって判定結果を
操作者に報知するようにしてもよい。これにより、漏れ
の状況を的確に操作者に伝えることができ、分注精度を
高めることができる。
【0066】なお、液体試料は、その種類や温度によっ
て粘度及び表面張力が行っており、試料の粘度及び表面
張力は液漏れの状態に影響を与える。従って、そのよう
な条件の相違を考慮して、漏れ度合いの判定基準を変更
してもよい。例えば、試料の種類、チップの容量や小孔
の径、要求される分注精度等を勘案して、基準値Aの値
を各種条件に応じて適宜設定変更できるようにしてもよ
い。
【0067】また、どの程度の漏れであれば許容できる
かは、要求される分注精度によって異なるため、要求さ
れる精度等を考慮してどの程度の漏れを許容するかを決
定すればよい。例えば、基準値Aを微小な値に設定して
おけば、チップ先端から液滴の一部が出現するような漏
れも検出され、分注精度を向上させることができる。一
方、要求される分注精度がやや低い場合には、基準値A
を大きめに設定すれば、必要以上にチップを交換しなく
てすむので、分注処理の効率低下を防止できる。
【0068】また、基準値Aは、判定1と判定2とで異
なる値に設定することもできるが、本実施例では同一の
値を用いている。従って、基準値の設定が容易でかつ判
定1と判定2で基準値Aを切り替える必要がなく、操作
が簡便となる。
【0069】また、本発明の配管系の漏れ検出は、液面
検出等を行う圧力センサを備えた装置であれば、容易に
適用することができ、経済性に優れている。
【0070】なお、本実施例において、圧力センサ54
からの出力は電圧値であり、従って、液漏れ検出は、こ
の出力される電圧値の比較によって行っている。
【0071】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
分注動作中において、配管系の漏れ、特にディスポーザ
ブルチップとノズルベースとの接続部における僅かな漏
れを自動的に検出することができる。よって、本発明に
よれば、高精度の漏れ検出を行うことができ、信頼性の
高い分注装置を提供できる。また、本発明に係る漏れ検
出方法は、液面検出を行う圧力センサを備えた装置であ
れば容易に適用でき、製造コストを低減でき、経済性に
優れる。さらに、本発明によれば、貴重な液体試料が無
駄になることを防止でき、また効率的な分注を実現でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 ディスポーザブル方式の自動分注装置の外観
図である。
【図2】 図1のノズル部32の要部断面を示す断面図
である
【図3】 本発明に係る自動分注装置の概略的な構成を
示すブロック図である。
【図4】 本発明に係る自動分注装置における試料吸引
から吐出までの間の配管系内圧の変化を示す図である。
【図5】 本発明に係る自動分注装置において、配管系
の漏れがある場合及び漏れがない場合の配管系内圧の変
化を示す図である。
【符号の説明】
30 分注装置、32 ノズル部、34 XYZロボッ
ト、35 ノズルベース、36 ディスポーザブルチッ
プ、44 エアホース、47 ポンプ、54圧力セン
サ、62 試験管、84 制御部、86 漏れ検出部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 加藤 有子 東京都三鷹市牟礼6丁目22番1号 アロ カ株式会社内 (72)発明者 ブレント アラン ペレタイア アメリカ合衆国 イリノイ州 60060 マンデリン サウス エメラルド ドラ イブ 46 (56)参考文献 特開 平6−82463(JP,A) 特開 平7−27663(JP,A) 特開 平2−243962(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01N 35/00 - 35/10

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先端部を有し、エア圧力の変化によって
    該先端部で液体試料の吸引及び吐出を行うノズル部と、 該ノズル部に前記エア圧力を供給するポンプと、 前記ノズル部及び前記ポンプを含む配管系と、 前記配管系の内圧を測定する圧力センサと、 前記ノズル部を三次元的に移動可能な移動手段と、 前記液体試料を吸引した前記ノズル部を前記移動手段に
    より試料吐出位置まで移動させる間において、前記圧力
    センサによって測定された前記配管系内圧に基づいて、
    該配管系の漏れを検出する漏れ検出手段と、を含み、 前記移動手段は、少なくとも試料吸引後に前記ノズル部
    を上昇させ、その後、該ノズル部を試料吐出位置まで水
    平移動させ、 前記漏れ検出手段は、 前記ノズル部が上昇している間に測定された前記配管系
    の内圧と前記配管系の試料吸引後の初期圧力との差圧を
    予め設定された基準値と比較することによって、前記配
    管系の漏れの有無を検出する第1漏れ判定手段と、 前記ノズル部が試料吐出位置まで水平移動している間に
    測定された前記配管系の内圧と前記初期圧力との差圧を
    前記基準値と比較することによって、前記配管系の漏れ
    の有無を検出する第2漏れ判定手段と、 を有することを特徴とする自動分注装置。
  2. 【請求項2】 請求項記載の装置において、 さらに、前記第1漏れ判定手段により配管系に漏れがあ
    ると判定された場合に、前記第2漏れ判定手段を実行さ
    せずに、前記ノズル部内に吸引された液体試料を吐き戻
    すように前記移動手段及び前記ポンプを制御する制御手
    段、を有することを特徴とする自動分注装置。
  3. 【請求項3】 請求項記載の装置において、 前記基準値は、可変設定できることを特徴とする自動分
    注装置。
  4. 【請求項4】 請求項記載の装置において、 前記ノズル部は、ノズルベースと該ノズルベースに装着
    されるディスポーザブルチップとで構成され、 前記漏れ検出手段は、前記ディスポーザブルチップと前
    記ノズルベースとの間の漏れによって生ずる前記配管系
    内圧の圧力変化を検出することにより、該ディスポーザ
    ブルチップと該ノズルベースとの間の漏れを検出するこ
    とを特徴とする自動分注装置。
  5. 【請求項5】 エア圧力の変化によって先端部で液体試
    料の吸引及び吐出を行うノズル部と、 前記ノズル部及び前記ノズル部に前記エア圧力を供給す
    るポンプを含む配管系と、 前記配管系の内圧を測定する圧力センサと、 前記ノズル部を三次元的に移動させる移動手段と、 を備えた自動分注装置における前記配管系の漏れ検出方
    法であって、 前記ノズル部により前記液体試料を吸引する吸引工程
    と、 前記ノズル部を前記移動手段によって試料吐出位置まで
    移動させている間に、前記圧力センサにより測定された
    前記配管系内圧に基づいて、該配管系の漏れを検出する
    漏れ検出工程と、を含み、 前記漏れ検出工程は、 前記配管系の試料吸引後の初期圧力と前記ノズル部を前
    記移動手段によって上昇させている間に前記圧力センサ
    により測定された前記配管系内圧との差圧を求め、該差
    圧と予め設定された所定の基準値とを比較することによ
    って、漏れ判定を行う第1漏れ判定工程と、 前記初期圧力と前記ノズル部を前記移動手段によって試
    料吐出位置まで水平移動させている間に前記圧力センサ
    により測定された前記配管系内圧との差圧を求め、該差
    圧と予め設定された所定の基準値とを比較することによ
    って、漏れ判定を行う第2漏れ判定工程と、 を有することを特徴とする漏れ検出方法。
  6. 【請求項6】 請求項記載の方法において、 前記ノズル部は、ノズルベースと該ノズルベースに装着
    されるディスポーザブルチップとで構成され、 さらに、前記第1漏れ判定工程において前記配管系に漏
    れがあると判定された場合に、前記第2漏れ判定工程を
    実行させずに、前記ノズル部内に吸引された液体試料を
    吐き戻す工程と、 前記ディスポーザブルチップを前記ノズルベースから取
    り外して廃棄する工程と、 を有することを特徴とする漏れ検出方法。
JP14085795A 1995-06-07 1995-06-07 漏れ検出機能を備えた自動分注装置及び該装置における漏れ検出方法 Expired - Lifetime JP3029387B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14085795A JP3029387B2 (ja) 1995-06-07 1995-06-07 漏れ検出機能を備えた自動分注装置及び該装置における漏れ検出方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14085795A JP3029387B2 (ja) 1995-06-07 1995-06-07 漏れ検出機能を備えた自動分注装置及び該装置における漏れ検出方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08334516A JPH08334516A (ja) 1996-12-17
JP3029387B2 true JP3029387B2 (ja) 2000-04-04

Family

ID=15278360

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP14085795A Expired - Lifetime JP3029387B2 (ja) 1995-06-07 1995-06-07 漏れ検出機能を備えた自動分注装置及び該装置における漏れ検出方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3029387B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1412759B1 (de) * 2001-03-09 2005-12-21 Hamilton Bonaduz AG Verfahren und vorrichtung zur beurteilung eines flüssigkeitsdosierungsvorgangs
JP4891059B2 (ja) * 2006-12-28 2012-03-07 株式会社日立ハイテクノロジーズ 検体分注処理装置
JP5506189B2 (ja) * 2008-12-26 2014-05-28 株式会社日立ハイテクノロジーズ 自動分析装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH08334516A (ja) 1996-12-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5537880A (en) Automatic pipetting apparatus with leak detection and method of detecting a leak
JP2515938B2 (ja) 液体の吸引方法
JP2725917B2 (ja) 血液試料の分注方法
JP5122949B2 (ja) 分注量検出方法および吸液モニタ型分注装置
EP0629859B1 (en) Dispensing device
JP2795564B2 (ja) 高粘性液体の希釈方法
JP2578296B2 (ja) 自動分注装置における漏れ検出方法
JPH05107158A (ja) コンテナ底部検出を使用した液体分配方法
JP3700402B2 (ja) 吸引流路の詰まりまたは吸引量不足の検出方法、試料液吸引装置、及び分注装置
EP0608425B1 (en) Device for measuring viscosity of liquid
JP3868102B2 (ja) 分注装置及びこの分注装置を構成要素とする分析装置
JP4413814B2 (ja) 分注装置、分注装置における吸引異常判定方法、及び吸引異常判定のための閾値設定方法
JP3029387B2 (ja) 漏れ検出機能を備えた自動分注装置及び該装置における漏れ検出方法
JP3029388B2 (ja) 漏れ検出機能を備えた自動分注装置及び該装置における漏れ検出方法
JP2003194835A (ja) 分注装置
JPH09257805A (ja) 分注装置及びその良否の判定方法
JP2688163B2 (ja) 分注装置
JP3027787B2 (ja) 液面検出方法及びその装置
JPH087113B2 (ja) 全量抜取り分注方法及びその装置
JPS61292557A (ja) 自動化学分析装置
JPH0820332B2 (ja) 液漏れ検出方法及びその分注装置
JPH06180272A (ja) 液体の計量方式

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110204

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110204

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130204

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140204

Year of fee payment: 14

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term