JPS61292557A - 自動化学分析装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［発明の技術分野］ 本発明は吸引吐出ノズルによるサンプリング状態を監視
できる機能を具備した自動化学分析装置に関するもので
ある。

〔発明の技術的背景］ 自動化学分析装置においては、吸引吐出ノズルにより、
サンプルカップに収納されたサンプルを反応ライン上に
備えた反応管に移すサンプリングが実行される。

この場合、吸引吐出ノズルが適切にサンプルを吸引して
いるか否かを検知し、適切に吸引していないときにはそ
の事態に応じた処置を速やかに行えるようにすることが
サンプルの無駄を省き有効な測定データを得る上で要請
される。

このような吸引吐出ノズルのサンプル吸入状態を判定し
併せて必要に応じてエラー表示を付加するようにした自
動化学分析装置におけるサンプリング部及びその処理手
順の従来例を以下に説明する。

従来のサンプリング部は、サンプルカップ内に収納した
被検体等から採取したサンプルを吸引。

吐出する吸引吐出ノズルと、この吸引吐出ノズルの吸引
、吐出動作及びサンプルカップと反応ライン上の反応管
との間の移動動作を行うノズル駆動部と、吸引吐出ノズ
ルによるサンプル吸引時の吸引圧力を検知しこの吸引圧
力の値が予め設定した所定の範囲、即ち、正常、詰まり
、サンプル不足を示す範囲にあるか否かを判定する制御
部とを備え、ＩＩＩ　ｔｅ１部による判定結果によりノ
ズル駆動部や自動化学分析装置の分析測定部に必要な制
御信号を送って分析測定を行いあるいは測定を行うこと
なくエラー表示や警報を発生するようにしている。

この場合、ＩＩＩ御部における判定手順は例えば第５図
に示すような手順で実行される。

制御部が吸引圧力値（これは一般にサンプルの粘度に比
例する）が正常範囲にあると判定した場合には、制御部
からノズル駆動部にサンプル吐出を示す制卸信号が送ら
れて吸引吐出ノズルから反応管にサンプルが吐出される
と共に、所定のタイミングで分析測定部にも測定を示す
制御信号力、送られ測定が行われる。

一方、吸引圧力値が異常に大きく制御部が吸引吐出ノズ
ルの詰まりであると判定した場合には制御部から別に協
えたＣＲＴディスプレイ等の表示手段、ブザー等の警報
手段にそれぞれエラー信号。

警報信号が送られると共にノズル駆動部にサンプリング
停止を示す制御信号が送られ、これにより吸引吐出ノズ
ルのサンプリング動作は停止される。

そして、この吸引吐出ノズルに対し詰まり除去やノズル
交換等の処理が行われた場合にはサンプリングの停止状
態は解除されるが、このとき制御部から分析測定部に対
し測定項目選択情報を消去する制御信号が送られ分析測
定部における測定は行われない。そして、この場合には
測定結果としてエラーメツセージのみを出力していた。

また、吸引圧力値が異常に小さく制御部が吸引吐出ノズ
ルにおける吸引状態がサンプル不足であると判定した場
合には、この制御部から別に備えた表示手段、警報手段
にそれぞれエラー信号、警報信号が送られてエラー表示
及びブザー等による警報発生が行われると共に、分析測
定部に対し測定項目選択情報を消去する制御信号が送ら
れ、測定は行われずにサンプル不足を示す判定結果のみ
を出力していた。

［背景技術の問題点］ 上述した従来装置において、正常、異常の感度を高める
ために吸引状態の正常範囲を狭く設定した場合には、サ
ンプルの状態（個人差、病状等）により正常範囲外と判
定され分析測定に供されないサンプルが増加する可能性
が高くなる。このため、自動化学分析装置の現実の運用
上正常範囲をある程度広範囲に設定することになる。

しかし、この場合には逆に感度低下を沼くことになり、
吸引吐出ノズルにおける詰まりの過渡期や少なくとも完
全な空吸い状態ではなく何テスト分かのサンプルが吸引
できたような場合、実際にはサンプル不足の状態である
にもかかわらずエラー表示が出力されずにそのサンプル
の分析測定が実行され誤った測定データが出力される可
能性がある。

このことは、測定データを診断データとして提供すると
いう自動化学分析装置の精度の点で妥当性を欠くことを
意味する。

［発明の目的Ｊ 本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、サンプ
リング部における吸引吐出ノズルの吸引又は吐出状態に
対応してその状態を判別し、測定データの精度管理及び
分析測定部の操作を容易化することが可能な自動化学分
析装置を提供することを目的とするものである。

［発明の概要コ 上記目的を達成するための本発明の概要は、生化学分析
に供するサンプルを吸引吐出ノズルを用いて分析測定部
の反応管に吐出するサンプリング部を備えた自動化学分
析装置において、吸引吐出ノズルによるサンプルの吸引
圧力を検出する圧力検出手段と、検出した圧力値が任意
に設定し得る判別段階のうち、測定適合範囲及び測定許
容範囲にあるとき前記分析測定部による検体の測定が行
われるように制御すると共にその圧力値が測定許容範囲
にあるとき吸引吐出ノズルのサンプル吸引状態に関する
警報を示すｍ能を具備した制御手段とを有することを特
徴とするものである。

［発明の実施例］ 以下に本発明の実施例を詳細に説明する。

第１図に示す実施例装置は、多数の反応管を反応ライン
上に列設しこれらの反応管に分注されるサンプル、試薬
の反応及び測光処理を行って測定データを出力する分析
測定部１と、この分析測定部１の各反応管にサンプル等
の分注を行うサンプリング部２と、サンプリング部２に
備えた圧力センサ３の出力データをＡ／Ｄ値（デジタル
値）に変換するＡ／Ｄ　（アナログ−デジタル）コンバ
ータ４と、第２図に示すような処理手順を実行するプロ
グラムを予め記憶したＣＰＵを含んで構成され、Ａ／Ｄ
コンバータ４からのデジタル値が予め設定した５段階の
判別段階のいずれかに属するかの判定を行ってこの判定
結果に応じて分析測定部１に対し測定信号又は非測定信
号を送出すると共にこれとは別にエラー表示、警報発生
のための信号をも出力し、さらに吸引吐出ノズル１０の
ノズル駆動部をも制御する制御部５と、制御部５からの
エラー表示信号を基にエラー表示を行う表示手段６と、
制御部５からの警報発生信号を基に警報を発生するブザ
ー等の警報手段７とを有している。

前記サンプリング部２は、サンプルカップ８内に収納し
たサンプルを吸引し図示しないノズル駆動部により駆動
されて分析測定部１の各反応管にサンプルを吐出するよ
うに構成された吸引吐出ノズル１０と、この吸引吐出ノ
ズル１０に対し第１のサンプリングチューブ１１ａ、三
方切替型の電磁弁１２及び第２のサンプリングチューブ
１１ｂを介して連通され、吸引吐出ノズル１０にサンプ
ルの吸引圧、吐出圧を供給するシリンジ１３と、前記電
磁弁１２の切り替えにより圧力伝達チューブ１４を介し
て吸引吐出ノズル１０の吸引圧、吐出圧が伝達される圧
力センサ３とを具備し、この圧力センサ３により検出し
た吸引吐出ノズル１０における例えば吸引圧力値を前記
Ａ／Ｄコンバータ４に送出するようになっている。

尚、前記電磁弁１２は圧力センサ３に取り付けられ、ま
た、圧力伝達チューブ１４内には流動性あるシリコンが
封入されてこのシリコンを介して第１のサンプリングチ
ューブ１１ａ内の圧力を圧力センサ３に伝達すると共に
シリンジ１３から吸引吐出ノズル１０に吸引圧、吐出圧
を伝達する際に圧力センサ３による影響が生じないよう
になっている。

前記Ａ／Ｄコンバータ４は、例えば８ビツト（Ｏ〜２５
５）の機能を有し、圧力センサ３による検出圧力４Ｑ／
ｃＩＩ１２に対しＡ／Ｄ値が１となるように設定されて
いる。そして、このＡ／Ｄコンバータ４は圧力センサ３
により圧力−電圧変換された電圧値をデジタルの数値（
Ａ／ＤＩ）に変換して出力するようになっている。

前記１１１ｒＩＩＪ部５における５段階の判別段階は、
第３図に示すように吸引吐出ノズル１０のサンプル吸引
状態に応じて詰まり（高圧異常）、詰まり警告（高圧警
告）、正常、サンプル不足警告（低圧警告）、サンプル
不足あるいは空吸い（低圧異常）の各モードに設定され
、かつ、この各モードの設定範囲は図示しないキーボー
ド等からのキー人力により随時可変し得るようになって
いる。前記高圧異常及び低圧異常の範囲を非測定範囲、
高圧警告及び低圧警告の範囲を測定許容範囲、正常の範
囲を測定適合範囲として以下の説明を行う。

次に上記構成の装置の作用を第２図に示す処理手順及び
第３図に示す判定モードをも参照して説明する。

まず電磁弁１２を第１．第２のサンプリングチューブ１
１ａ、１１ｂが連通するように切り替え、かつ、ノズル
駆動部により吸引吐出ノズル１０の先端をサンプルカッ
プ８内に挿入してシリンジ１３から吸引吐出ノズル１０
に吸引圧を供給する。

これにより、吸引吐出ノズル１０内に第１番目のサンプ
ルが吸引される。このとき、電磁弁１２を切り替え第１
のサンプリングチューブ１１ａ内の吸引圧を圧力伝達チ
ューブ１４を介して圧力センサ３に導きここで圧力−電
圧変換する。

圧力センサ３で検知された吸引圧力に対応する電圧値は
、Ａ／Ｄコンバータ４に送られ、ここでその値に応じた
Ａ／Ｄ値に変換された後制御部５に送られる。

制御部５においてＡ／Ｄ値が大きく詰まり状態の範囲に
あると判定された場合には、分析測定部１に非測定部信
号が送られると共に図示しないノズル駆動部にサンプリ
ング停止信号が送られ、かつ、表示手段６にはエラー表
示信号が、警報手段７には警報発生信号がそれぞれ送ら
れる。

この結果、サンプリングが停止され、かつ、表示手段６
上にエラー表示が出ると共に警報手段７から警報が発せ
られる。この状態で吸引吐出ノズル１０に対し詰まり除
去又はノズル交換の処置が行われるとサンプリング停止
状態は解除されるが、分析測定部１における測定は行わ
れず、このときのサンプルに対応づけたエラーメツセー
ジが未検査リストとして出力され、あるいは記憶装置に
登録される。

次に、吸引吐出ノズル１０による第２番目のサンプルの
吸引が上述した場合と同様に実行され、このときの吸引
圧に応じたＡ／Ｄ値が制御部５に送られる。

制御部５においてＡ／Ｄ値が第１番目のサンプルの場合
よりも大幅に小さくサンプル不足あるいは空吸いと判定
された場合には、分析測定部１に対し非測定信号が送ら
れると共に表示手段６にエラー表示信号が、警報手段７
に警報発生信号がそれぞれ送られる。

この結果、第２番目のサンプルに対応して表示手段６上
にエラー表示が出ると共に警報手段７から警報が発せら
れる。そして、この場合には分析測定部１における測定
は行われず第２番目のサンプルに対応づけたエラーメツ
セージが第１番目のサンプルの場合と同様に未検査リス
トとして出力される。

第３番目のサンプルの吸引時におけるＡ／Ｄ値が制御部
５に送られ、制御部５において詰まり警告と判定された
場合には、制御部５から表示手段６にエラー表示信号が
、警報手段７に警報発生信号がそれぞれ送られると共に
、図示しないノズル駆動部にサンプル吐出信号が送られ
、かつ、所定のタイミングで分析測定部１に測定信号が
送られる。

この結果、第３番目のサンプルに対する測定が行われ、
かつ、表示手段７上に詰まり警告を示すエラー表示が出
ると共に警報手段７から警報が発せられる。そして、こ
の場合には分析測定部１による測定結果と警告メツセー
ジが併せて出力される。

さらに、第４番目のサンプルの吸引時におけるＡ／Ｄ値
が制御部５に送られ、制御部５においてサンプル不足警
告の状態であると判定された場合には、制御部５から第
３番目のサンプルの場合と同様エラー表示信号、１１報
発生信号、サンプル吐出信号及び測定信号がそれぞれ出
力され、第４番目のサンプルに対する測定が行われて分
析測定部１による測定結果と警告メツセージが併せて出
力される。

第５番目のサンプルの吸引時におけるＡ／Ｄ値が制御部
５に送られ、制御部５において正常であると判定された
場合には、制御部５からノズル駆動部にサンプル吐出信
号が、分析測定部１に測定信号がそれぞれ送られる一方
エラー表示信号及び警報発生信号は出力されず、この結
果、分析測定部１における測定結果のみが出力される。

このようにして、吸引吐出ノズル１においてサンプルが
吸引される都度その吸引圧力値に対応するＡ／Ｄ値が制
御部５において予め設定した５段階の判別段階のうちい
ずれに属するかが判定され、つまりあるいはサンプル不
足（空吸い）で非測定範囲にあると判定された場合には
エラー表示、警報発生を伴ったエラーメツセージが出力
され、また詰まり警告、サンプル不足警告の状態で測定
許容範囲にあると判定された場合にはエラー表示。

警報発生を伴う測定データが出力され、さらに、正常で
あると判定された場合には測定データのみが出力される
ものであるから、吸引吐出ノズル１０の吸引状態が５段
階に亘ってオペレータに明確に提示されることになり、
この結果、吸引状態の判定による測定データの採用、不
採用のきめの細い判別評価が可能となる。

本発明は上述した実施例に限定されるものではなく、そ
の要旨の範囲内で種々の変形が可能である。

例えば、制御部における判別段階は第３図に示す５段階
モードのほか、第４図に示すような７段階モードとする
ことも可能である。

即ち、詰まりと詰まり警告との両モードの間に詰まりプ
ラスαモードを、サンプル不足警告とサンプル不足（空
吸い）との両モードの間にサンプル不足プラスαモード
をそれぞれ設け、これら詰まりプラスαモード及びサン
プル不足プラスαモードとして吸引吐出ノズルにより吸
引できた可能性のあるサンプルを別に備えたサンプルカ
ップに戻すようにする制御信号をノズル駆動部に送るよ
うに構成することにより、サンプルの無駄な消費を無く
することができる機能を付加することもできる。

また、上述した実施例では吸引吐出ノズルによるサンプ
ル吸引時の圧力を基にその吸引状態を判定する場合につ
いて説明したがサンプル吐出時の圧力を用いても同様に
実施できる。

［発明の効果１ 以上詳述した本発明によれば、吸引吐出ノズルの吸引又
は吐出状態の圧力値に応じてその段階に応じた適切な処
理を自動的に行うことが可能で測定データの精度管理及
び分析測定部の操作の容易化を因ることができる自動化
学分析装置を提供することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例装置の構成を示すブロック図、
第２図は同装置によるサンプル吸引時の処理手順を示す
フローチャート、第３図は同装置の制御部における判別
段階の５段階モードを示す説明図、第４図は同装置の制
御部における判別段階の７段階モードを示す説明図、第
５図は従来装置における処理手順を示すフローチャート
である。 １・・・・・・分析測定部、　２・・・・・・サンプル
部、３・・・・・・圧力センサ、　４・・・・・・Ａ／
Ｄコンバータ、５・・・・・・ｗ４１Ｉ１部、　６・・
・・・・表示手段、７・・・・・・警報手段、　１０・
・・・・・吸引吐出ノズル。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）生化学分析に供するサンプルを吸引吐出ノズルを
   用いて分析測定部の反応管に吐出するサンプリング部を
   備えた自動化学分析装置において、吸引吐出ノズルによ
   るサンプルの吸引圧力を検出する圧力検出手段と、検出
   した圧力値が任意に設定し得る判別段階のうち、測定適
   合範囲及び測定許容範囲にあるとき前記分析測定部によ
   る検体の測定が行われるように制御すると共にその圧力
   値が測定許容範囲にあるとき吸引吐出ノズルのサンプル
   吸引状態に関する警報を示す機能を具備した制御手段と
   を有することを特徴とする自動化学分析装置。
2. （２）前記判別段階は、吸引吐出ノズルの検体吸引状態
   に応じて少なくとも正常、異常、詰まり警告及びサンプ
   ル不足警告の４段階である特許請求の範囲第１項記載の
   自動化学分析装置。